1

「海外４ヶ国（カンボジア、ミャンマー、バングラデシュ、オーストラリア）の靴製造業動向」

第３４回アイ・エス・エフ第３回ジャパン・シュー・エキス

ポ平成１９年４月１９日

（株）日本インテリジェントトラスト

経済産業省委託調査

2

１．靴輸出額推移輸出額

（百万ドル）

100

1990年 1995年 2000年 2005年

ｶﾝﾎﾞｼﾞｱ

ﾐｬﾝﾏｰ

ﾊﾞﾝｸﾞﾗﾃﾞｨｼｭ

ｵｰｽﾄﾗﾘｱ

3

２．靴製造業比較表項目 ｶﾝﾎﾞｼﾞｱ ﾐｬﾝﾏｰ ﾊﾞﾝｸﾞﾗﾃﾞｨｼｭ ｵｰｽﾄﾗﾘｱ ﾍﾞﾄﾅﾑ（参考）

靴製造

企業数

台湾 10社

地場 1社

その他 3社

韓国 2社

台湾 1社

地場 2社

地場大手 15

社他数十社

外資数社（韓国・台湾）

地場（中小企

業）約 200社

約 200社

韓国・台湾他

雇用者数 約 2万人 約 4千人 約 1万人 約 3千人 約 50万人

最低賃金 45ドル 20－30ドル 23ドル 2,000ドル 55ドル

生産量 （推計）

2,000万足

（推計）

250万足

（推計）

1,000万足

467万足

44,000万足

生産額 59百万ドル （推計）

15百万ドル

（推計）

75百万ドル

574百万ドル 2,800 百万ド

ル

輸出額 59百万ドル （推計）

15百万ドル

60百万ドル 35百万ドル 2,640百万

ドル

輸出比率 100％

・日本約 50％

・ＥＵ等 50％

100％

・日本約 90％

・ＥＵ等 10％

80％

・日本 36％

・ﾌﾗﾝｽ 19％ ・ﾄﾞｲﾂ 12％

6％

・ﾆｭｰｼﾞｰﾗﾝﾄﾞ 46％

･韓国 6％

95％

・ＥＵ68％

・米国 16％

・日本 3％

4

３．カンボジア概要

項目 概要

１ 地理 面積 18万 k㎡

２ 気候 熱帯モンスーン気候

３ 首都 プノンペン

４ 人口 1,414万人

５ 民族 クメール人 95％

６ 宗教 仏教 95％

７ 言語 クメール語

８ 独立年月日 1953年 11月 9日

９ 政体 立憲君主制

10 元首 シハモニ国王

11 行政責任者 フン・セン首相

5

４．カンボジア製靴企業 会社名 資本 投資

認可年

従業員

（人）

生産量

(万足)

日本への

輸出比率

１ Chian Hwey Shoes 台湾 2000 2,600 220 60％

２ Focus Footwear Cambodia 台湾 1997 1,300 300 15％

３ Global Footwear Intl Corp. 台湾 2005 2,000 70 100％

４ Intech Footwear Industry 地場 1997 1,500 150 若干

５ Ming Da Footwear Industry 台湾 1999 3,000 480 30％

６ New Style Shoes 台湾 1998 3,000 300 99％

７ Shoe Premier 香港 1998 2,000 300 若干

８ Sky Star 台湾 1999 215

９ Target Shoes 米国 2007 398

10 Forever Million Footwear 台湾 1997 1,414

11 Generation International 台湾 2006 2,608

12 Glory Won Shoes 台湾 2006 1,126

13 Huey Chuen 中国 2006 2,346

14 Magnate Footwear 台湾 1998 3,000 250 95％

6

５．カンボジア靴製造工程

天然・人工皮革、ソウル等 輸入 購入 靴紐等

革靴 輸出

50％ 50％

カンボジア工場

包装（Packing）

製造（Making）

裁断（Cutting）

日本市場

中国、台湾、ベトナム、インド等

ＥＵ市場等

カンボジア国内（外資系企業中心）

7

６．カンボジア靴製造業 内部要因分析 外部環境分析

■ Strength（強み） ■ Opportunities （機会）

プラス

・人件費が安い

・若年女性労働力が確保できる

・日本へ非課税輸出できる

・ＥＵへ非課税輸出できる

・中国からの生産シフト

・ベトナムからの工場移転

・投資優遇措置がある

■ Weakness（弱み） ■ Threats（脅威）

マイナス

・原材料の輸入が必要である

・物流コストが高い

・生産性が低い

・業界団体が弱体

・労働争議の懸念がある

・進出企業の他国移転の可能性

・手続き関連コストが高い

・産業政策がない

8

７．ミャンマー概要

項目 概要

１ 地理 面積 68万 k㎡

２ 気候 熱帯モンスーン気候

３ 首都 ネピドー（ヤンゴンから移転）

４ 人口 5,322万人

５ 民族 ビルマ人 70％、シャン族、カレン族 他

６ 宗教 仏教 85％

７ 言語 ビルマ語

８ 独立年月日 1948年 1月 4日

９ 政体 軍制

10 元首 タン・シュエ国家平和開発評議会議長

11 行政責任者 ソー・ウイン首相

9

８．ミャンマー製靴企業

会社名 資本 従業員

（人）

生産量

(万足)

日本輸出

１ Dew Tai Yi 台湾 1,450 70 90％

２ Esquire International Co.,Ltd. 韓国 400 50 100％

３ Inlay Shoe Manufacturing JV（韓国系） 1,500 90％

４ Myanmar Sunny 韓国 700

５ New Way Industry JV（韓国系） 300

10

９．ミャンマー靴製造工程

天然・人工皮革、ソール、靴紐等 輸入

90％ 靴 輸出 10％

ミャンマー工場

包装（Packing）

製造（Making）

裁断（Cutting）

日本市場

中国、台湾、インドネシア等

韓国・ＥＵ市場等

11

１０．ミャンマー靴製造業

内部要因分析 外部環境分析

■ Strength（強み） ■ Opportunities （機会）

プラス

・人件費が非常に安い

・若年女性労働力を確保できる

・日本へ非課税輸出できる

・中国等からの生産シフト

・投資優遇措置がある

■ Weakness（弱み） ■ Threats（脅威）

マイナス

・原材料の輸入が必要である

・物流コストが高い

・業界団体がない

・政情不安

・手続き関連コストが高い

・産業政策がない

12

１１．ミャンマー製品

13

１２．バングラデシュ概要

項目 概要

１ 地理 面積 14.8万 k㎡

２ 気候 亜熱帯モンスーン気候

３ 首都 ダッカ

４ 人口 1億 4,049万人

５ 民族 ベンガル人 98％

６ 宗教 イスラム教 88％

７ 言語 ベンガル語

８ 独立年月日 1971年 3月 26日

９ 政体 共和制

10 元首 イアジュッディン・アーメド

11 行政責任者 カレタ・ジア首相

14

１３．バングラデシュ製靴企業（大手）

会社名 資本 従業員

（人）

生産量

(万足)

日本への

輸出比率

１ Helena Enterprise Limited 地場 200 30 －

２ Jennys Shoes Limited 地場 450 45 60％

３ Leatharex Footwear Industries Ltd. 地場 480 60 90％

４ Youngone Sports Shoes Inds. Ltd. 韓国 3,800 330 50％

５ Apex Adelchi Footwear JV（伊） 4,000 360 5％

６ Bata Shoe Company Bangladesh JV（加） 640 680 若干

７ Savar Industry JV（日） 180 10 100％

８ Bay Footwear 地場 250 30 50％

15

１４．バングラデシュ靴製造工程

輸入

牛・水牛・羊・山羊なめし皮

輸入

ゴム・シート

輸入

アクセサリー・パーツ

輸入

糸

輸入

糊

靴 輸出

20％ 30％ 50％

国内なめし業者

ベトナム、タイ

マレーシア

スリランカ

イタリア バングラディシュ工場

包装（Packing）

製造（Making）

裁断（Cutting）

イタリア、インド

韓国 他

台湾・香港他

インド

台湾

日本市場 ＥＵ市場 国内市場

16

１５．バングラデシュ靴製造業 内部要因分析 外部環境分析

■ Strength（強み） ■ Opportunities （機会）

プラス

・国産なめし皮を容易に調達できる

・人件費が安い

・若年女性労働力が確保できる

・日本・ＥＵへ非課税輸出できる

・中国・ベトナムからの生産シフト

・イタリアからの生産シフト

・投資優遇措置がある

・輸出奨励金等を受けられる

■ Weakness（弱み） ■ Threats（脅威）

マイナス

・デザイン等技術面が弱い

・マーケティング能力に乏しい

・物流コストが高い

・政治的に不安定

17

１６．バングラデシュ製品

18

１７．オーストラリア概要 項目 概要

１ 地理 面積 768万 2300k㎡ （日本の約 21倍）

２ 気候 北部沿岸：熱帯（雨期・乾期）

中南部沿岸：温帯～冷温帯（四季）

中央部：砂漠気候

３ 首都 キャンベラ（人口：32万人（2004年））

４ 人口 2064万人（2006年４月）

５ 民族 ヨーロッパ系 96％（うちイギリス系 77%）

アジア系２％

アボリジニ１％

６ 宗教 キリスト教 74.4％

７ 言語 英語

８ 独立年月日 1901年

９ 政体 議会民主主義制

10 元首 クイーン・エリザベス二世

11 行政責任者 ジョン・ハワード首相

19

１８．オーストラリア製靴企業（大手）

会社名

主要製品

シェア

(％)

従業員

（人）

年生産量

(百万足)

Pacific Brands Limited １

アパレル、カジュアルシューズ

13.0 8,000

(注 1)

2,300

J Robins & Sons Pty Ltd ２

婦人・子供靴

6.5 400

1-1.3

Strathig Holdings Pty Ltd ３

アパレル、紳士・婦人ブーツ

5.0 374

－

４

Blundstone Pty Ltd 7.0 380 1.25

20

１９．オーストラリア靴製造工程

原料・中間財輸入

豪州

中国及び東南アジア諸国

国内市場

国内製靴業者

製品輸入

豪州企業・外国企業

なめし業者

Aus$1670M Aus$570M

Aus$1135M

ニュージーランド等

製品輸出 Aus$35M

21

２０．オーストラリア靴製造業

内部要因分析 外部環境分析

■ Strength（強み） ■ Opportunities （機会）

プラス面

・ 国産材料が豊富である

・ 豪州固有でかつ高付加価値な

カンガルー皮を有する

・ 東南地域の牛皮は高品質であ

る

・ ウェットブルー、フィニッシュ革の

市場拡大

■ Weakness（弱み） ■ Threats（脅威）

マイナス

面

・ 地域により牛ダニ痕のある牛

皮もある

・ 人件費が高い

・ 国内皮革製品製造企業の減少

・ 環境規制

・ 水不足

・ 政府支援策がない