全学共通、図書館司書・学芸員資格科目 · 博物館教育論 倉田 恵津子 t2 3 ... 242 2013年度 ... 第4回 博物館資料の種類⑴ 館種別博物館と博物館資料について
オープンデータと博物館
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オープンデータと博物館
高橋 徹
ATR Creative チーフプロデューサ
ATR 知能ロボティクス研究所 研究員
ODI Osaka
Linked Open Data Initiative
OpenGLAM Japan
研究会@大阪自然史博物館:自然史博物館は「オープン化」にどうむきあうか? 2015 年 7 月 27 日
自己紹介
• 関西学院大学理学部で学士号(化学科→物理科)
• 奈良先端科学技術大学院大学で博士号(情報工学)
• 博士後期課程在学中に研修研究員として ATR に• 人工知能研究者・インタラクション研究者・心理学者・
認知科学者・言語学者・言語哲学者などとの共同研究
• Eindhoven 工科大学 工業デザイン学部 客員研究員
• 社内起業 展示システムや情報提供アプリのデザイン• グッドデザイン賞( 2012 年 , 2014 年)
国際電気通信基礎技術研究所
• けいはんな学研都市の最初の研究所• 1986 年創立、 1989 年 けいはんな に開所
• NTT や KDDI などの民間企業のほか、旧郵政省、京都府、大阪府、奈良県などが出資
• 脳科学、ロボット工学、電磁波工学などの研究・開発を行う学術総合研究機関
15/07/28
オープンデータ
• オープンアクセス• 制限を設けない Web 公開• アクセス制限やパスワード設定はしない
• オープンライセンスによる公開• 無差別・目的非限定な公開• Creative Commons の場合は CC BY または CC BY-SA• 政府標準利用規約 2.0 ?(準備中)
• 機械判読可能なデータ形式での公開• オープンフォーマットによる構造化データ• 汎用性の高く、プログラマにとって扱いやすいデータ
データベースの著作権
• 個々の観測数値データや客観的な情報・データに著作権はない。
• データの選択や構成に創造性のある工夫が認められる場合は、データベース全体に著作権が認められることがある
• オープンデータを実施する場合はデータベース全体に対してオープンライセンスを適用することが必要• Creative Commons 4.0 はデータベース権に対応
• オープングラム
• 文化資料のデジタルデータをオープンにして様々に活用しようという運動。
• 英国の NPO であるオープンナレッジファンデーション( OKF )のワーキンググループ
• 欧州、米国、インド、ニュージーランドなど 12 カ国にローカルグループが存在
• OpenGLAM Japan ではシンポジウムの開催や、各地でのウィキペディアタウン( Wikipedia の取材と編集のハンズオン)の支援を実施
G: 美術館 L: 図書 A: 文書館 M: 博物館
国内の OpenGLAM に関する事例
• 国会図書館• 書誌データ(国立国会図書館サーチ)• 典拠データ( Web NDL Authorities )• 震災関係データ(国会図書館東日本大震災アーカイブ)
• 横浜市芸術文化振興財団• 横浜美術館• 大仏次郎記念館• ヨコハマ・アート・ LOD
• 「東寺百合文書」 京都府立総合資料館
• H-GIS 学会 人間文化研究機構、京都大学、ほか
• LODAC Museum 国立情報学研究所
• カーリル(全国図書館統合検索サービスのベンチャー起業)
OpenGLAM Principleshttp://openglam.org/principles/
1. デジタルなメタデータをパブリックドメインで公開する
2. 著作権の切れたデジタル表現に余計な権利を加えずにパブリックドメインで公開する
3. 公開した全てのデータの再利用や別目的利用に対しての尊重の意思を明確で力強い形で表明する
4. 機械判読なオープンファイル形式で公開する
5. 革新的な方法で観客を Web に引き付ける方法を追求し続ける
海外の OpenGLAM の代表的事例
• The Rijksmuseum (オランダ)• https://www.rijksmuseum.nl/en/api/terms-and-conditions-
of-use
• The British Library (イギリス)• http://www.bl.uk/catalogues/illuminatedmanuscripts/
reuse.asp
• The Walters Art Museum (アメリカ)• http://thewalters.org/rights-reproductions.aspx
• National Library of New Zealand (ニュージーランド)• http://natlib.govt.nz/about-us/strategy-and-policy/collectio
n-use-and-reuse-policy
インターネット技術がもたらしたもの
• 独占的なシステムに対する不信感、嫌悪感
• 国際的・個人レベルの分業による効率的なシステム構築の方法の確立• Computer Supported Corporative Work• Version Control System (GitHub, etc.)
• システム(制度)中心からデータ(活動)中心に• システムがデータフォーマットを定めるのでなく、民主的なデータフォーマットにシステムが合わせる
オープンデータの普及活動
• ODI Osaka• 大阪イノベーションハブ( OIH )を拠点に関西の
オープンデータ運動を推進• 国内唯一の Network Node として英国のオープン
データ拠点( Open Data Institute, ODI )と提携• 講演会やハンズオン(アイデアソン・ハッカソン)
などのオープンデータイベントを企画・開催
• Linked Open Data Initiative ( LODI )• 2012 年設立の NPO法人• オープンデータの Web 標準企画である LOD を推進• Web 工学者を中心とした学術プロジェクトが母体
Open Data Institute
第 2 回 ODI Summit は 2014 年 11 月に開催。参加者約 500 人。 Web25 周年を振り返る Time Berners Lee の講演等が開催。OID City Node は世界 19 か所にあります。
Linked Open Data (LOD)
• Web of Documents から Web of Data へ• Web の仕組みを使ってワールドワイドなデータ管理
• 人間が読みやすい情報から機械が扱いやすい構造へ
• URI ( URL )の仕組みでデータにユニークな ID割振り
LODAC Project
• LODAC Museum• 国内の公開博物館データベースの統合検索
• LODAC SPACIES• 生物多様性に関するデータを Linked Data の
アプローチによって統合的に利用
• LODAC BDLS• 生命科学分野の生物種名や学術用語の意味グラフ
LOD + SPARQL + SGVIZLER
• 自由で横断的なデータ検索の結果を豊かに可視化
Live Exampleshttp://sgvizler.googlecode.com/svn/release/0.5/example/index.html