あそびプロサポーター
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あそびプロサポーター養成講座
基礎講座( 1 )
お世話になります。
石原達也と申します。
学生時代に学生だけのNPO法人を設立して本格
的に「
NPO業界」
入りしてから、はや十一年。大
学ボランティアセンター
においてのキャリアから
数えるとNPO支援歴も十年となりました。
鳥取にてNPO法人遠足計画の代表をさ
せていただいており、子どもの遊び場、
想いをつなぐ古本屋、NPOの広報支援
等の事業に取り組んでおります。
※
今年度の初め、縁あって雑誌「
ソトコト」
の特集にて紹介いた
だきました。
熱しやすく冷めにくい魔法瓶的な性格の岡山生ま
れ双子座AB型でわさびアレルギー
の三十五歳独
身です。
普段はNPO法人岡山NPOセンター
に
て、事業担当のプログラムオフィサー
を
させていただいております。
本日のお品書き
一、遠足計画の遊び場「
とっとり冒険きち」
その設立経緯や趣旨、様子について
二、ワー
ルドカフェ
「
遊び場に必要なものを考えよう」
三、遊び場に関わる大人の役割
(冒険きちのプレーリー
ダー
とは)
四、ワー
クショップ
「
遊び場でどのような働きをするのか」
五、まとめ
お名前
子どもの頃、好きだった遊び子どもの頃のあだな
今の子どもに思うこと
とっとり冒険きちのこと。遠足計画の遊び場
とっとり冒険きちとは?
どろどろになって遊べる場所。ずぶぬれになって遊べる場所。
わらって、泣いて、怒って、さけんで、おもいっきりけんかして、仲直りする場所。
いろんな話をして、新しい友達が出来る場所。友達と、親友になる場所。
時間を忘れて、夢中になって遊べる場所。
…とっとり冒険きちとは と小学生の女の子が書いた言葉
冒険きちは、みんながなかよく遊ぶ所である
なんで、そんな当たり前のことをする場所を、わざわざつくったのか?
今日は面白いけど、いつもはこういう面白いことない。キャンプで一緒に泊まった小学生の男の子の言葉。「いつもはゲーム」で本当に満足なのか。
東京・羽根木プレーパーク1 979年に開園。( 33年)鳥取・冒険きち2001 年に開始。( 1 1 年)都心と地方、経済成長期と不況の時代。共通する部分と共通しない部分。
三つの間が減っている。1.時間2.空間3・仲間東京とは、その時代とは意味合いが違っても、減り、失われつつあるもの。
1.時間→ 学校の時間、お習い事、塾の時間の増加。→ 暇を埋めるものの増加(ゲーム、 TV、 PC)
暇だからこその工夫は?
2.空間→ 空き地、車が少ない道路なんでもない場所。→ 整備された公園があれば子どもは遊ぶ?→ 安全と挑戦の中で、選ばれるのは?
挑戦できる自由な場所は?
3.仲間→ 学校での時間、塾での時間。同じ立場。→ 違う年齢、違う学校の友達は?→ 家という最小単位での関係は?
様々な立場、あり方を経験する機会は?
自分の責任で自由に遊ぶプレーリーダーの配置
プレーパーク、冒険あそび場の構成要素
構成要素を保証するために
遊び自由+時間自由
木に登ってよし
びしょびしょになってよし
いつ来てもよし
帰ってもよし
冒険きちで目的としていること
子どもたちの普段の生活でのコミュニケーション能力を高めること
冒険きちで大切に考えていること
遊び場は時に理不尽な、世の中の縮図だけど、味方がいる場所。
子どもの関係機会の減少 ↓コミュニケーション能力の低下 ↓遊び場で関係機会を増加 ↓関係の拡大と友達の拡大
冒険きちの基本データ
日 時:毎月第 2日曜日( 1 1 年間) 1 0: 00~ 1 7: 00
場 所:湖山公園 2つの小学校区が重なる場所対 象:子どもなら誰でも 夏 1 日のべ 50~ 80人が参加 冬 1 日のべ 1 0~ 30人が参加
冒険きちの基本データ
行 事:通常開催以外に・夏:キャンプ(湖山公園や他地域で)・冬:宿泊クリスマス会(他地域で)・その他、子どもと相談して行事開催。
冒険きちの基本データ
スタッフ:基本 2名以上のプレーリーダーが常駐すべてボランティアでの参加中心は 20代~ 30代の社会人+学生
費用:参加費なし。
ワールドカフェ
テーマ
「遊び場に必要なもの」これからはじめる遊び場に必要だと思うコトやモノを自由に話す。
20分間たったら、別のテーブルに
とっとり冒険きちのプレーリーダーとは?
ときには、水遊びのライバル。
あるときは、困った時の相談役。
またあるときは、弓矢づくりの師匠 。
年齢不肖な兄さんと姉さん。
それが、プレーリーダー。
プレーリーダーとしての立ち位置
親戚のお兄さん、お姉さんの距離感。接し方。
冒険きちで大切に考えていること
遊び場は時に理不尽な、世の中の縮図だけど、味方がいる場所。
プレーリーダーは先生ではない。
プレーリーダーは親ではない。
プレーリーダーはお世話役ではない。
プレーリーダーは友達ともちょっと違う。
ワークショップ
テーマ
「どう対応するか」ワークシートへ自分なりの対応を書く。じぶんの遊び場でのありかたをコンセプトに書く。書いたらグループで共有する。
あなたのコンセプト
ケース 内容 あなたの対応 その対応の理由
1
ひとりだけ集団から離れて、一人遊びをしている子どもがいた。
2
理由もなく、大人に対して、殴ったりけったりを繰り返し、「やめて」と言っても、言うことを聞かない。
3理由はわからないが、子ども同士のけんかが起きていた。
どう対応しますか?
プレーリーダーの役割
遊び「場」をプロデュースする
・どういう遊具があれば関係が?・どういう遊びができる可能性を?・子どもたち同士の関係は?
大切なのは対応を統一することではなく、補い合うこと、共有すること。
子どもは多様なのだから、世間は多様なのだから、
プレーリーダーも対応も、多様であっていい。