酒田火力
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平成 24年 7月 26日(木) 機械電気システム工学専攻 s110109 菅埜諒介
経営工学レポート
酒田共同火力酒田共同火力発電所は、当初は重油専焼だったが、のちに石炭焚きに転換した。ロシア、
オーストラリアから石炭を輸入し、従来型火力発電(コンベンショナルプラント)方式で
蒸気タービン発電機は 35万 kWのものが 2基ある。これは山形県内の需要の約半分をまか
なうことができる。また沿岸にはサミットウインドパワー酒田発電所として 2000kWの風
車が 8基設置してある。
アメリカのシェールガス開発により石炭の価格は下がっているが、原子力発電所が停止
していることもあり、震災以降は定格出力のほぼ 100%で運転し続けているそうだ。
船によって運ばれた石炭 7万 kgは専用の岸壁からベルトコンベアを使って発電所内に運
ばれる。
貯炭場は二つあり合計で 20万 t蓄えることができる。自然発火するとこがあるので、温
度の管理を行っているそうだ。これは 40日間発電できる量である。
微粉炭機で粉状にされた石炭は、ボイラーで燃やされる。同時にバイオマス燃料や石炭
の産地の違いによって配合の量を変化させるそうだ。燃焼にも様々な工夫があり、送り込
む空気を熱したり、燃焼室内でよく燃えるようにするなどしているそうだ。
この時、発生した熱を利用して水を加熱し、高温高圧の蒸気をつくり出す。蒸気は
566℃、16.5MPaと非常に高温高圧だ。高温高圧の蒸気はタービンの羽根車を高速回転さ
せ、タービンに直結されている発電機が回転して電気を作り出す。
圧力が下がった蒸気は、中圧、低圧用のタービンを通し無駄なくエネルギーを取り出す
ことができる。これにより熱効率は 38.5%になるそうだ。