テレプレゼンスの概要

Copyright© 2012 by KVH Co. LTD

All Rights Reserved. Not to be copied or reproduced without express permission of KVH Co LTD

of 5

テレプレゼンスの概要テレプレゼンスは従来型のビデオ会議システムとどのように違い、投資に対してどのようなメリットが得られるのか、その主な特徴を紹介します

ホワイトペーパー：KVH テレプレゼンスサービス

目次

2 テレプレゼンスとは何か？

3 テレプレゼンスはなぜ高価なのか？

4 従来型ビデオ会議とテレプレゼンス・ソリューションの比較

5 KVHについて

テレプレゼンスの概要

Copyright© 2011 by KVH Co., Ltd. All Rights Reserved

of 5

テレプレゼンスとは何か？

テレプレゼンスによるビデオ会議システムは、高解像度ビデオを使用した双方向型コミュニケーションとコラボレーションのためのツールで、会議の参加者は、まるでその場にいるような臨場感を体験することができます。テレプレゼンス技術によって、複数の拠点が結ばれ、社員あるいは顧客やビジネスパートナーとの間で、それぞれの状況に応じた水準で、コミュニケーションの方法や品質を柔軟に選択でき、業務プロセスを簡素化しながらビジネスの生産性を大幅に向上させることができます。

会議での臨場感を生み出すために、テレプレゼンス・ソリューションには技術的な要素と環境デザイン的な要素に加え、ほとんどの場合、高い水準のサービスやサポートも同時に提供されます。テレプレゼンスには、”高品質の音声・ビデオ”、”シンプルさ”、”高信頼性”、さらに家具や照明をはじめとする備品設備によって遠く離れた場所にいる会議の参加者が同じ部屋にいるような錯覚を起こさせる “優れた環境演出”の4つの要素があります。これらの要素が組み合わさることで、高い付加価値が生み出されています。

企業のビジネス環境はますます国際的になり、新

たなビジネスチャンスをつかんで市場を広げ、グローバル化を収益に結び付けようとしています。これに伴い、海外での活動をサポートすると同時に、国内外への出張経費を効果的に抑えることのできるコミュニケーションツールの必要性も急速に高まっています。また、これらのツールは、人材の採用やマーケティング、営業、さらには製品開発の場で新たに発生するニーズや、社員や顧客との日常的なやり取りに活用できるものでなければなりません。テレプレゼンスはこうしたニーズに対応し、海外でのビジネスチャンスの実現を目指す企業に対し、持続的なサポートを提供できるソリューションです。

テレプレゼンスはなぜ高価なのか？

テレプレゼンス・ソリューションは、会議参加者が直接対面してやり取りできる状況を作り出し、まるで全員が同じ部屋にいるかのように、スムーズに会話を進めることができます。これは、従来のビデオ会議システムでは実現できないことです。一般的に、テレプレゼンス・ソリューションの導入コストはビデオ会議システムに比べて高価になります。これは、超薄型軽量の大型ディスプレイや HD 画質カメラやモニター、直観的でシンプルなインターフェース、信頼性の高い SLA（各プロ



of 5

バイダーによる）などがソリューションに含まれているためです。

テレプレゼンス・ソリューションによって、会議の参加者は高品質の音声や映像を体験できます。優れた画質と高精細度の映像に加え、雑音が響いたり音声がくぐもって聞こえたりすることなく、全員の声をはっきりと明瞭に聞くことができます。画面に映し出される物理的な環境も、より臨場感を増すために工夫され、その場にいる発言者の姿や、設置されたマイクやカメラを画面から外したり、室内照明の明るさや音響の調整、さらに同じデザインのテーブルなどを用いることによって、参加者全員が同じテーブルに座っているかのような感覚を醸し出します。

また、従来のビデオ会議システムではシングルのデータフィードを使用しているのに対し、テレプレゼンス・ソリューションでは複数のフィードを使用することができるため、最も信頼性の高い接続を優先させてトラフィックの渋滞を避け、遅延やパケットロスがほとんど起こらないスムーズなやり取りを実現します。

現在、ほとんどのテレプレゼンス・システムは、1セット15万～30万ドル（約120万～240万円）で提供されており、6 人用システムの平均価格は20 万ドル程度です。一方、企業向けのビデオ会議システムの価格は 1 万～6 万 5,000 ドル程度で、平均的な価格は 3万 5,000 ドル程度です。

スケーラブル・ビデオコーデック（SVC）標準規格に基づく比較 720p 60/30 (受信/送信) フレーム／秒



of 5

しかし、テレプレゼンス・ソリューションは、こうした初期費用の高さを補って余りある高い付加価値を提供します。各種調査によれば、従来型ビデオ会議システムとテレプレゼンス・ソリューションの会議 1回あたりのコストは、導入後 3年間で、ほぼ同程度になるという結果が出ています。性能に優れ、以前よりも会議の成果を上げることができるため、ビデオ会議システムに比べてテレプレゼンス・ソリューションの使用頻度が格段に

高まることがその理由となっています。

さらに、テレプレゼンス・ソリューションは導入直後から ROI（投資収益率）を大幅に向上させることができます。ビジネスにおける生産性を向上させるとともに、出張経費の削減や CO2 排出量の低減、さらに社員、顧客やパートナーあるいはグローバル企業における効率を高め、一層効果的なコミュニケーションを図ることができます。

従来型ビデオ会議とテレプレゼンス・ソリューションの比較:

従来型の企業向けビデオ会議システム

テレプレゼンス・ソリューション

モニター画質 PC 画面モニターまたは TV モニター超薄大型 HDパネル

カメラ性能 PC 搭載カメラ HD 品質カメラ（複数の場合もあり）

音質息づかいや周辺の雑音などのノイズ除去機能を持たない標準的な性能のマイク

周囲の反響音やノイズを除去したクリアな高品質音声

会議室環境既存の会議室やオフィスを使用室内照明や什器備品に至るまで同一の環境を演出

信頼性インターネットの接続環境によって、タイムラグやドロップアウトが頻繁に発生

SLA によってタイムラグやドロップアウトを最低限に抑えることを保証

使いやすさマニュアルが提供され、通常はトレーニングが必要

直観的なユーザーインターフェース



of 5

KVHについて

KVH は、日本にフォーカスした通信/IT サービスプロバイダーとして、1999 年に米国フィデリティ・グループにより東京を本社に設立されました。企業の重要な情報を、保存から、処理、保護、配信まで、エンドツーエンドでサポートする情報デリバリー・プラットフォーム戦略に基づき、クラウドサービス、マネージド・サービス、データセンター・サービス、プロフェッショナル・サービス、データ通信、インターネット接続、音声通信などの包括的な通信/IT マネジメント・ソリューションを提供しています。現在日本における最高水準の低遅延ネットワークは、450 社以上の金融サービス分野の顧客に利用され、高頻度取引に特化した超低遅延ネットワーク接続、プロキシミティ・ホスティング･ソリューション分野では市場をリードしています。KVHの超低遅延ネットワークは、東京、大阪、シカゴ、オーロラ、ニューヨーク、シンガポール、香港、ソウル、上海、シドニーなど、アジア、北米の主要な金融都市を接続しています。詳しくは KVHのウェブサイト http://www.kvh.co.jp をご覧ください。

テレプレゼンスの概要

Documents

Transcript of テレプレゼンスの概要