ゲンロンカフェ講演「創造社会を加速させるクリエイティブ・メディア:パターン・ランゲージの新しい可能性」(井庭崇)...
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創造社会を加速させるクリエイティブ・メディアパターン・ランゲージの新しい可能性
井庭 崇(Takashi Iba)慶應義塾大学 SFC 総合政策学部
ゲンロンカフェ Talk 2013
takashiiba
応急処置的な社会・組織「つくる」「つくり直す」ことの回避・封印
応急処置的な社会・組織「つくる」「つくり直す」ことの回避・封印
3. つくり方の忘却
1. 過去の成功
2. コスト(お金、時間、労力)
応急処置的な社会・組織「つくる」「つくり直す」ことの回避・封印
3. つくり方の忘却
「これはこれで、なかなかうまくできている。実証されてきた。新しいものが、よりよいとは限らないよ。」
「すでにいまあるのだから、よいではないか。これを捨てて新しいものをつくるのは、とても大変だよ。」
「あのころは必死だったから、無我夢中でつくった。ああいうのはおすすめできない。そもそも、どうやってつくるのだったっけ?」
1. 過去の成功
2. コスト(お金、時間、労力)
応急処置的な社会・組織「つくる」「つくり直す」ことの回避・封印
古い制度・仕組みにがんじがらめになったまま、そこから抜け出せない。つくる能力・経験の喪失。
応急処置的な社会・組織「つくる」「つくり直す」ことの回避・封印
古い制度・仕組みにがんじがらめになったまま、そこから抜け出せない。つくる能力・経験の喪失。
制度・仕組みがつくり、つくり直される社会。「創造社会」(Creative Society)。つくる能力・経験の継承・成長。
The best way to predict the futureis to invent it.
— Alan Kay
いまから20年後2033年
制度・仕組みがつくり、つくり直される社会。「創造社会」(Creative Society)。つくる能力・経験の継承・成長。
CCreation
CCConsumption Communication
消費社会 コミュニケーション社会(狭義の情報社会)
創造社会
創造社会(Creative Society)
あらゆる人々が、自分たちで自分たちのモノ、認識、仕組み、そして、未来を創造する社会。
CCreation
創造社会
「良い」ものをつくるための感覚 と 方法
制度・仕組みがつくり、つくり直される社会(つくる能力・経験の継承・成長)
「創造社会」(Creative Society)
を共有・発展させることが大切
「良い」ものをつくるための感覚 と 方法
制度・仕組みがつくり、つくり直される社会(つくる能力・経験の継承・成長)
「創造社会」(Creative Society)
を共有・発展させることが大切
パターン・ランゲージ
Christopher Alexanderhttp://articles.sfgate.com/2006-02-03/entertainment/17283368_1_mathematical-practical-architecture Chronicle / Jerry Telfer
「良い」ものをつくるための感覚 と 方法
制度・仕組みがつくり、つくり直される社会(つくる能力・経験の継承・成長)
「創造社会」(Creative Society)
を共有・発展させることが大切
パターン・ランゲージ
いきいきとした質(クオリティ)
→ いつも登場する、関係性の「パターン」(pattern)がある。
「いきいきとした質」を実現するための “要素” はなにか
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A Pattern Language: Towns, Buildings, ConstructionChristopher Alexander, Sara Ishikawa, Murray SilversteinOxford University Press, 1977『パタン・ランゲージ:環境設計の手引き』クリストファー・アレグザンダーほか, 鹿島出版会, 1984
パターン・ランゲージは、いきいきとした全体を実現するための共通言語。
状況
問題
解決
問題発見(Problem Finding)
問題解決(Problem Solving)
デザイン(design) =
C. Alexander, Notes on the Synthesis of Form, Harvard University Press, 1964『形の合成に関するノート』(クリストファー・アレグザンダー, 稲葉武司 訳, 鹿島出版会, 1978)
パターン・ランゲージとは
・どのような状況(Context)のときに・どのような問題(Problem)が生じやすく・それをどのように解決すればよいのか(Solution)
パターンは、「デザインの知」(問題発見+問題解決の知)。
http://stephania32.wordpress.com/
Christopher Alexander
C. Alexander, S. Ishikawa, M. Silverstein,A Pattern Language: Towns, Buildings, Construction, Oxford University Press, 1977
パターン・ランゲージ もともとは、建築の分野で提唱された。
Ward CunninghamKent Beck
Kent Beck & Ward Cunningham, “Using Pattern Languages for Object-Oriented Program”, OOPSLA '87, 1987
Gang of Four
パターン・ランゲージ ソフトウェアの分野に応用さえて、この考え方が広まった。
Erich Gamma, Richard Helm, Ralph Johnson, John M. Vlissides,Design Patterns: Elements of Reusable Object-Oriented Software,
Addison-Wesley Professional, 1994
井庭研では、人間行為のパターン・ランゲージを制作
Ver. 0.50Presentation Patterns Project
創造的プレゼンテーションのパターン・ランゲージプレゼンテーション・パターン
A Pattern Language for Creative Presentations
Ver. 0.60November, 2012
http://collabpatterns.sfc.keio.ac.jphttp://twitter.com/collabpatterns
Collaboration Patterns Project
創造的コラボレーション
未来への使命感方法のイノベーション伝説をつくる
成長のスパイラル共感のチームづくりレスポンス・ラリー一体感をつくる貢献の領域成長のリターン自発的なコミットメントゆるやかなつながり弱さの共有感謝のことば
創発的な勢いまとまった時間創造の場づくり活動の足あと意味のある混沌アイデアをカタチにインサイド・イノベーターゴールへの道のり臨機応変な動き飛躍のための仕込み
世界を変える力クオリティ・ラインこだわり合う一度こわす期待を超えるファンをつくる広がりの戦略世界の文脈つくり続ける強さ感性を磨く
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Collaboration Patterns Project
Collaboration Patterns : コ
ラボレーション・パターン ̶ 創造的コラボレーションのパターン・ランゲージ (ver. 0.60)
創造的コラボレーションのパターン・ランゲージコラボレーション・パターン
プレゼンテーションパターン
ラーニングパターン
コラボレーションパターン
Ver. 0.60November, 2012
http://collabpatterns.sfc.keio.ac.jphttp://twitter.com/collabpatterns
Collaboration Patterns Project
創造的コラボレーション
未来への使命感方法のイノベーション伝説をつくる
成長のスパイラル共感のチームづくりレスポンス・ラリー一体感をつくる貢献の領域成長のリターン自発的なコミットメントゆるやかなつながり弱さの共有感謝のことば
創発的な勢いまとまった時間創造の場づくり活動の足あと意味のある混沌アイデアをカタチにインサイド・イノベーターゴールへの道のり臨機応変な動き飛躍のための仕込み
世界を変える力クオリティ・ラインこだわり合う一度こわす期待を超えるファンをつくる広がりの戦略世界の文脈つくり続ける強さ感性を磨く
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Collaboration Patterns Project
Collaboration Patterns : コ
ラボレーション・パターン ̶ 創造的コラボレーションのパターン・ランゲージ (ver. 0.60)
創造的コラボレーションのパターン・ランゲージコラボレーション・パターン
チェンジメイキングパターン
ジェネレイティブ・ビューティー パターン
『プレゼンテーション・パターン:創造を誘発する表現のヒント』(井庭崇+井庭研究室, 慶應義塾大学出版会)
・コミュニケーション・メディア
パターン・ランゲージ
コミュニケーションの連鎖
・クリエイティブ・メディア(発見メディア)
発見の連鎖
・認識のメガネ
認識のメガネとしてのパターン・ランゲージ
クリエイティブ・メディアとしてのパターン・ランゲージ
具体的なボトムアップ 抽象的な枠組み 自生的秩序
(自由・多様) (制約) (成長)
× →
自生的秩序(Spontaneous Order)
• 外部からトップダウンに形成される秩序ではなく、自分自身で成長し、形成される秩序
• 秩序をゆるやかに束ねる抽象的な枠組みが重要
コミュニケーション・メディアとしてのパターン・ランゲージ
語りのメディア対話のメディア
パターン・ランゲージ =
Workshop in the COINs2011 Conference
Experience Mining and Dialogues経験を掘り起こし、対話の俎上に載せる。
コラボレーション・パターン
Ver. 0.60November, 2012
http://collabpatterns.sfc.keio.ac.jphttp://twitter.com/collabpatterns
Collaboration Patterns Project
創造的コラボレーション
未来への使命感方法のイノベーション伝説をつくる
成長のスパイラル共感のチームづくりレスポンス・ラリー一体感をつくる貢献の領域成長のリターン自発的なコミットメントゆるやかなつながり弱さの共有感謝のことば
創発的な勢いまとまった時間創造の場づくり活動の足あと意味のある混沌アイデアをカタチにインサイド・イノベーターゴールへの道のり臨機応変な動き飛躍のための仕込み
世界を変える力クオリティ・ラインこだわり合う一度こわす期待を超えるファンをつくる広がりの戦略世界の文脈つくり続ける強さ感性を磨く
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252627282930313233 Ver. 0.60
Collaboration Patterns Project
Collaboration Patterns : コ
ラボレーション・パターン ̶ 創造的コラボレーションのパターン・ランゲージ (ver. 0.60)
創造的コラボレーションのパターン・ランゲージコラボレーション・パターン
Collaboration Patterns Project
慶應義塾大学SFC 井庭研究室
Holistic Pattern Mining
1. Element Mining
2. Visual Clustering
3. Seed Making
The Making ofCollaboration Patterns
(Video)
Creative Learningつくることによる学び
ManagementPatterns
BusinessDesignPatternsCustomer
RelationPatterns
「いきいきとした質」をつくる感覚と方法
組織の暗黙知・実践知を記述したパターン・ランゲージをつくる
組織内で自分たちのパターン・ランゲージをつくる
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「良い」ものをつくるための感覚と方法を学び・共有するための仕組みづくり
背後にある「問題」と「状況」も含めたルールや制度の言語化による、理解と再設計のための仕組みづくり
暗黙知・実践知をめぐる対話の促進と組織学習のための仕組みづくり
組織内で自分たちのパターン・ランゲージをつくる
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パターン思考(Pattern Thinking)
物事を表面的にではなく、「状況」「問題」「解決」のセットで深く考える。
小さな単位のパターンを組み合わせて複雑なことをデザイン・実践する。
共通言語をつくり、コミュニケーションを誘発する。
状況
問題
解決
問題発見(Problem Finding)
問題解決(Problem Solving)
デザイン(design) =
パターン・ランゲージ思考(Pattern Language Thinking)
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応急処置的な社会・組織「つくる」「つくり直す」ことの回避・封印
3. つくり方の忘却
「これはこれで、なかなかうまくできている。実証されてきた。新しいものが、よりよいとは限らないよ。」
「すでにいまあるのだから、よいではないか。これを捨てて新しいものをつくるのは、とても大変だよ。」
「あのころは必死だったから、無我夢中でつくった。ああいうのはおすすめできない。そもそも、どうやってつくるのだったっけ?」
1. 過去の成功
2. コスト(お金、時間、労力)
応急処置的な社会・組織「つくる」「つくり直す」ことの回避・封印
古い制度・仕組みにがんじがらめになったまま、そこから抜け出せない。つくる能力・経験の喪失。
制度・仕組みがつくり、つくり直される社会。「創造社会」(Creative Society)。つくる能力・経験の継承・成長。
「良い」ものをつくるための感覚 と 方法
制度・仕組みがつくり、つくり直される社会(つくる能力・経験の継承・成長)
「創造社会」(Creative Society)
を共有・発展させることが大切
パターン・ランゲージ
いきいきとした質(クオリティ)
創造社会を加速させるクリエイティブ・メディアパターン・ランゲージの新しい可能性
井庭 崇(Takashi Iba)慶應義塾大学 SFC 総合政策学部
ゲンロンカフェ Talk 2013
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