3 わがまちのプラチナ構想【北九州】pdf
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わがまちのプラチナ構想
北九州市環境局環境保全課 佐藤 健司
(関門橋、門司区ノーフォーク広場)
第2期プラチナ構想スクール第6回(平成24年3月16日~17日)
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目 次
1 テーマ
2 狙い(背景と目的)
3 計画内容
4 成果(アウトプット)
5 計画を実行し成果を上げるための必要条件
6 スケジュール
7 実施体制・資金計画
8 まとめ
(小倉北区 小倉城)
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テーマ
緑に囲まれた都市の中で、
人が安らぎを感じるまち
~「環境」を切り口にしたまちづくり~
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背 景
【北九州市の現状】
・ 人口減少(約106万人:1975年 → 約97万人:2011年)
・ 2030年には約85万人まで減少と予測
・ 超高齢化(高齢化率が政令市で一番高い24.9%)
・ ものづくり産業の次の成長の方向性に悩み
【北九州市の財産・優位性】
・ 恵まれた自然環境(市域の約40%が森林)
・ 豊富な食材(特に海産物)
・ 公害を克服した経験と公害対策や環境国際連携の実績
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狙い(コンセプト)
緑に囲まれた都市の中で、人が安らぎを感じるまち ~「環境」を切り口にしたまちづくり~
高齢化対策(政令市で一番高い高齢化率24.9%)
地球温暖化防止に向けた温室効果ガスの削減
里地里山の荒廃、身近な自然の減少、自然とふれあう機会の減少
解決すべき課題
目指すべき方向性
蓄積された環境に関する技術・ノウハウを多方面に活用
豊かな自然環境とおいしい食材に恵まれたまちの魅力を生かす
高齢者が質の高い生活をおくることができるためのまちづくり
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計画内容(1)
【主な取組内容(エネルギー施策)】
エネルギーの自給自足と効率的利用(スマートコミュニティ創造事業)
自然エネルギーによる電力だけでなく、企業の熱エネルギーの有効利用や交通システムも
含め、人々のライフスタイル全体を視野に入れたエネルギーの効率化を目指す。
太陽光や風力発電などの自然エネルギーに関する技術開発の促進
地元企業や地元大学(北九州市立大学、九州工業大学)等による技術開発を促進するもの。
具体的には、薄膜型太陽電池やメガソーラー、潮流発電などの技術開発、洋上風力発電
実証実験など
自然エネルギーの導入促進(企業誘致)
大手企業が撤退した跡地や広大な埋立地等の遊休地への太陽光発電施設(企業)の誘致、
工場・事業場への太陽光発電パネルの設置、洋上風力発電の導入など
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計画内容(2)
【主な取組内容(自然環境の保全)】
里地里山の保全(市民やNPOによる放置竹林の伐採)
本市は、市域に占める森林の割合が40%と緑豊かな都市であるが、同時に竹林も多く存在
する。竹林は管理しなければ、周囲の生態系を脅かすこととなるため、市民やNPO等により
伐採活動を実施する。
休耕田を活用した市民農園
農業の担い手の高齢化に伴い、休耕田も増加してきている。そこを市民団体やNPOなどが
借り受けて、週末に市民農園として解放し、野菜づくりなどを行う。同時に、高齢者にも積極的
な参加を促すことで、高齢者の生きがいにもつなげる。
市民による植樹活動の推進(100万本植樹)
100万市民が一人一本の植樹を行う活動。苗木は、地元の小学校の環境学習の一環として、
毎年秋にどんぐりの実を集め、学校内の庭に植えて育てる(どんぐり銀行)。
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計画内容(3)
【主な取組内容(高齢者対策ほか)】
ICTを活用したコミュニティ交通による高齢者対策
スマートコミュニティ事業の一環として、ICT(情報通信技術)を活用したコミュニティ交通(オン
デマンドバス)の実証実験を進め、高齢者の活動範囲を広げる。
多様な食材の地元消費(地産地消)の推進
響灘、関門海峡、周防灘と三方を性質の異なる海域に囲まれているため、多様な魚介類が
生息している。また、農業も盛んで多くの食材に恵まれている。このような地元産の安全・
安心な食材を地元で消費することで、市民の健康増進にもつながる。
地元食材ブランド品を通じた市のイメージアップ
「豊前海一粒かき」、「豊前本がに」、「関門海峡たこ」、「小倉牛」、「合馬のたけのこ」などを
市内外に売り込むことで本市のイメージアップにつなげる。
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成果(アウトプット)
【目指す将来の姿】
地球温暖化の防止に向け、CO2の排出抑制に貢献する技術の
開発・導入、環境に配慮した交通体系の整備、ライフスタイルや
ビジネススタイルなど社会の仕組みの変革に挑戦し、低炭素社会
の実現を目指す。
市民が身近なところで自然や生物にふれることができ、新鮮
で多彩な海の幸・山の幸などによる豊かな食文化を育むこと
を目指す。
超高齢社会を迎えつつあるなか、介護を必要としない高齢者
も多く、その人たちが、健康づくりやスポーツ・文化活動、生涯
学習、地域活動などの社会参加活動ができるような環境づく
りを進める。
多様なエネルギー源(再生可能エネルギー)を有する都市
市民が自然と
ふれあうことが
できる都市
高齢者が生き生きと暮らせる都市
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計画を実行し成果を上げるための必要条件
市民のちから ~みんなでまちをつくる~
計画を実現するためには、さまざまな地域活動の担い手(例:市民、市民団体、NPO,ボラ
ンティアなど)が、一体となって地域の課題に積極的に対応していくことが必要
行政のちから ~あたらしい市役所に変わる~
市民と行政が協働により計画を進めていくためには、新しい組織文化の創造と市職員の
意識改革への取り組みが必要
資産のちから ~まちの「たから」を活かす~
豊富な食材、恵まれた自然環境、公害克服の経験・ノウハウ、まちづくりや産業活動など
さまざまな有形・無形の数多くの「たから」を活かすことが必要
自然のちから ~自然の恵みを活かす~
響灘、関門海峡、周防などと三方を海に囲まれ、市域に占める森林の割合が40%もある
自然環境を、市民のかけがえのない財産として保全し、未来に引き継いでいくことが必要
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スケジュール
【今後10年間の取組み内容】
・自然エネルギーの技術開発の推進
・自然エネルギー導入企業の誘致
・スマートコミュニティ事業の推進
・継続的な植樹活動の推進
・放置竹林の伐採活動の推進
・海岸や河川の清掃活動の実施 など
・ICTを活用したコミュニティ交通の
実証実験・実用化
・多様な食材の地元消費(地産地消)
・植樹活動、竹林伐採への参加
【現状・課題】
地球温暖化防止に向けた温室効果ガスの削減
里地里山の荒廃、身近な自然の減少、自然とふれあう機会の減少
高齢化対策(政令市で一番高い高齢化
率24.9%)
エネルギーの安定供給・自給自足
身近な緑や水辺で安らげる
地域の身近なところで健康づくりに取組める
【将来の姿】 緑に囲まれた都市の中で、人が安らぎを感じるまち
多様なエネルギー源(再生可能エネルギー)を有する都市
市民が自然と
ふれあうことが
できる都市
高齢者が生き生きと暮らせる都市
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実施体制・資金計画
【実施体制】
市民との協働により、関係部局が連携して横断的に取り組み、最大限の効率化を図りながら着実に推進。
【資金計画】
・今後も地方交付税の縮減などにより、本市の一般財源の総額は減少傾向に
あり、この傾向は当面続くものと推測。
・このため、地元企業の活性化や企業誘致等による産業振興などを通じた税源
の拡充を図るとともに、市としても徹底した経営改善に取り組み、持続可能で安
定した財政運営の実現を図る。
・市民や市民団体、NPO等の積極的な活動により取組める事業については、
今後も多くの市民等の参加を促すとともに、積極的に推進。
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まとめ
・北九州市のプラチナ構想では、「環境」を切り口としたまちづくりを目指すこととする。
・「環境」を切り口に、SWOT分析により明らかとなった高齢化問題、大手企業の撤退などを逆にプラスに変えるような施策に取組む。
・自然エネルギーについては、今後も技術革新が続くことから、新しい技術開発に取組む地元企業や地元大学との連携や支援を行うことが必要。同時に、導入も進めていく。
・自然環境を保全するとともに、都市と自然が共生できるまちづくりを目指す。
・施策の推進に当たっては、市民との協働により、関係部局が連携して横断的に取り組み、最大限の効率化を図りながら着実に推進する。
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ご清聴ありがとうございました