平成24年度 特許出願技術動向調査 -インスタント麺- - …...平成25年4月...

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平成25年4月 特許庁 平成24年度 特許出願技術動向調査 -インスタント麺- 問い合わせ先 特許庁総務部企画調査課 技術動向班 電話:03-3581-1101(内線2155)

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平成25年4月特許庁

平成24年度 特許出願技術動向調査

-インスタント麺-

問い合わせ先特許庁総務部企画調査課 技術動向班電話:03-3581-1101(内線2155)

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特許文献: 優先権主張年(PCT/パリルート及び国内優先権)1971年~2010年

実用新案文献: 日本への出願優先権主張年(PCT/パリルート及び国内優先権)1971年~2010年

中国、韓国、ドイツへの出願優先権主張年(PCT/パリルート及び国内優先権)1985年~2010年

非特許文献: 発行年 1971年~2011年

調査期間:

調査対象: 日本特許文献: 約9,100件

外国特許文献: 約4,700件

日本実用新案文献: 約3,400件

外国実用新案文献: 約2,100件

非特許文献 : 約2,700件

使用DB: 特許文献、実用新案文献: PATOLIS, Chinese Patents Fulltext(DIALOG), WPINDEX(STN), INPADOC(DIALOG)

非特許文献:JST7580(JDreamⅡ), JSTPlus(JDreamⅡ), JSTChina(JDreamⅡ), CAPlus(STN)

PATOLISは株式会社パトリスの登録商標、DIALOGはトムソン サイエンティフィック インコーポレーテッドの登録商標、STN Internationalはジ アメリカン ケミカル ソサイエティーの登録商標、INPADOCはヨーロピアン・パテント・オーガナイゼーションの登録商標、JDreamⅡは独立行政法人科学技術振興機構の登録商標

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1.調査対象技術

2.市場動向

3.特許・実用新案出願動向

4.研究開発動向

インスタント麺 目次

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1.調査対象技術 -技術俯瞰図-

断熱性、耐熱性、耐水性・耐油性、酸素・水蒸気バリア性、移り香防止、強度、注湯容易、調理容易、湯切り容易、易開封性、製造容易・製造コスト低減、デザイン性、易廃棄性・環境負荷低減、コンパクト性、等

容器の課題

麺の調理性(湯戻り、水戻り、ほぐれ等)、味・風味(素材感・本物感、異臭・異味軽減等)、見た目(色調・つや、形状等)、食感(弾力・コシ、つるつる感、伸び防止、とろみ・麺との絡み等)、機能性(栄養強化、生理機能調整、減塩、カロリーオフ等)、保存性・保管性、等

食品の課題

ラーメン

食を取り巻く社会的変化家庭用冷蔵庫普及

家庭用電子レンジ普及

非常時対応意識

旅行・アウトドア個食化女性

社会進出核家族化

食生活簡略化

海外市場への展開

食品としての魅力

簡便性

健康志向・減塩

食シーンの多様化オープン

イノベーション

高品質化

女性・高齢者向け

超簡便化

非常食・災害食

栄養素保持

今後のニーズ

焼きそば

うどん

そば

パスタ 春雨

フォー 寒天

保存性・品質・製造・コスト等

現地の多様なニーズの把握食文化、嗜好

現地生産・販売体制

食品・食材 製造装置・方法

容器・包装

簡便性

保存性・品質・製造・コスト等

その他課題

・調理性・味・風味・見た目・食感・機能性

食品としての魅力

・湯切り・味付き麺 ・食べやすさ・断熱 ・持ちやすさ・易焼却性 ・リサイクル・コンパクト性 ・デザイン

・栄養強化・カロリーオフ・高齢者・要介護者・減塩

・調理時利便性・喫食時利便性

・賞味期限、長期保存

・味、風味、色調保持、劣化防止

・栄養価保持、劣化防止

・素材感・本物感・異臭・異味軽減・色調・つや・弾力・コシ・とろみ、麺との絡み

・保存・保管性・製造工程・コスト低減

・原材料費 ・自動化

・歩留まり・アレルゲン、農薬等有害物質除去

食品・食材 製造装置・方法

容器・包装

その他解決手段

・調理性・味・風味・見た目・食感・機能性

食品としての魅力

課題解決

・消費動向把握(ビッグデータ活用)

・麺塊の乾燥方法

・劣化促進物質遮断

・容器形状・構造改良・容器材質の改良

・新規原材料利用 ・製造装置改良・開発・製造方法改良・開発

・原材料の調製・麺線性状・麺塊形状(ストレート麺、太麺)・麺の態様(フライ麺、ノンフライ麺、生タイプ麺、

多層麺、組合せ製法麺)

・かやくの乾燥方法

・かやくの種類拡大

・包装工程の改良・無菌包装

・電子レンジ調理対応

インスタント麺 普及・拡大

麺 調味料 かやく 容器

・輸送効率化・在庫管理

生活レベルの向上

簡便性

保存性・品質・製造・コスト等

・調理時利便性・喫食時利便性

・保存・保管性・製造工程・コスト低減

・麺類になじみのない地域への普及

・日本発の食文化

・湯戻り

・調味料、添加剤の利用・機能性素材の利用・開発

・本調査においてインスタント麺とは「麺」、「調味料」、「かやく」、「容器・包装材料」から構成される「湯又は水を添加することのみで食することができる状態となる麺」を示すこととする。

・より美味しい、魅力ある食品を提供するための技術として「麺」、「調味料(スープ、ソース)」、「かやく(具材)」がある。調理や 喫食の利便性や保存性等に関連する「容器・包装」、安定的に低コストで製造することに関連する「製造方法・製造装置」も重要な要素技術である。

・インスタント麺の課題は、「食品としての魅力」、「簡便性」、「保存性・保管性、品質、製造、コスト等」に大別できる。

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2.市場動向 -即席麺の生産数量推移-

0

100

200

300

400

500

600

1958 1963 1968 1973 1978 1983 1988 1993 1998 2003 2008

(千万食)

生タイプめん

カップめん

袋めん

・1958年のチキンラーメンの発売以来、即席麺の市場は急速に拡大してきた。市場の拡大が鈍化しはじめた頃である1971年に初のカップ麺であるカップヌードルが発売されると、さらに即席麺市場は拡大を続けてきた。

・この10年ほどは国内生産数量は横ばいで推移している。

・2011年の生産数量は、袋麺17.7億食、カップ麺36.0億食、生タイプ麺1.5億食の合計55.3億食、5,426億円である。

・2011年の世界総需要は982.0億食である。1位は中国の424.7億食で日本は3位である。人口一人あたりの消費量では韓国が年間74食で最も多い。

若年層に比べて高年層の消費が少ない。高年層は袋麺、若年層~中年層はカップ麺の消費が多い女性は男性に比べて消費が少ない。

注)チキンラーメン、カップヌードルは日清食品ホールディングス株式会社の登録商標

出典:一般社団法人日本即席食品工業協会「即席めんの生産数量の推移」を基に作成

年齢 袋麺 カップ麺

15~19 歳(n=103) 2.8 個 4.0 個 ■ 最多

20 代(n=246) 2.9 個 4.6 個 ■ 最少

30 代(n=309) 2.3 個 4.0 個

40 代(n=276) 2.7 個 4.0 個

50 代(n=280) 3.1 個 3.6 個

男性

60 代(n=288) 3.3 個 2.6 個

15~19 歳(n=100) 1.6 個 1.7 個

20 代(n=236) 2.3 個 2.9 個

30 代(n=301) 2.0 個 2.4 個

40 代(n=270) 1.9 個 2.1 個

50 代(n=285) 2.5 個 2.2 個

女性

60 代(n=306) 2.0 個 1.7 個

出典)1 か月間に食べる平均個数(性・年代別)

平成 22 年度「即席めん」の摂取・購入状況および

意識調査 一般社団法人日本即席食品工業協会

http://www.instantramen.or.jp/about/examinati

on/purchase2203.html (2013.1.24 アクセス)

注)最多、最少は三菱化学テクノリサーチで着色

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3.特許・実用新案出願動向

特許出願件数:8,281件1971~1990年はなだらかに増加 → 1998年にかけて急増 → 横ばい → 2004年以降減少傾向

技術開発は日本がリードしている。中国からの出願が1993年以降増加傾向で、2006年以降急増している。全特許出願件数では日本が63.8%と優位であるが、2004年以降では約50%に低下している。

実用新案出願(登録)件数:2,857件(1971-2010年)、1,895件(1985-2010年)1975年に大きなピーク → 2004年までほぼ横ばい → 2005年以降、増加傾向

近年の増加傾向は、主に中国からの出願(登録)による。制度改正の影響もあり、日本の出願(登録)件数は激減しているが、中国では活発に実用新案制度が利用されている。

期間別出願人国籍別特許出願件数比率

(日米欧中韓台その他への出願)

1,145件

2,672件1,465件

86件

123件

47件

265件

604件

317件

521件

455件17件10件 155件

277件10件26件

5件17件

42件 22件

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

1971-1990年 1991-2003年 2004-2010年

出願件数比率

その他

台湾籍

韓国籍

中国籍

欧州国籍

米国籍

日本国籍

注1)本調査では、原則として即席麺の技術を解析の対象とした。ただし、製麺機に関しては、広く即席麺に利用される可能性のある技術であるため、即席麺に限定された文献でない場合も解析の対象とした注2)2009年以降はデータベース収録の遅れ、PCT出願の各国移行のずれ等で、全データを反映していない可能性がある注3)公報単位でカウント(特許出願年(優先権主張年):1971-2010年、

実用新案出願年(優先権主張年):日本への出願(登録) 1971-2010年、中韓独への出願(登録) 1985-2010年)

期間別出願人国籍別実用新案出願(登録)件数比率

(日中韓独への出願(登録))

59件

293件

1,365件

0件

0件

0件

4件

2件

1件52件

366件

523件

24件

25件 101件

9件31件2件

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

1971-1990年 1991-2003年 2004-2010年

出願件数比率

その他

韓国籍

中国籍

欧州国籍

米国籍

日本国籍

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3.特許・実用新案出願動向-出願人国籍別出願件数推移と出願比率-

出願人国籍別特許出願件数推移(日米欧中韓台その他への出願)

40 31 38

6477

110

74 6951 59

85101

126

100

164

112132 128

160 157175

149

216

271

321

269

440

391

418

351

429

364

331

236

280

316319

362354

411

0

100

200

300

400

500

1971

1972

1973

1974

1975

1976

1977

1978

1979

1980

1981

1982

1983

1984

1985

1986

1987

1988

1989

1990

1991

1992

1993

1994

1995

1996

1997

1998

1999

2000

2001

2002

2003

2004

2005

2006

2007

2008

2009

2010

出願年(優先権主張年)

出願件数

日本 米国 欧州 中国 韓国 台湾 合計

出願人国籍

優先権主張1971-2010年

なだらかに増加 急増→横ばい 減少傾向

33

52 51

73

86

52 49 4754 52

78

64

97

113

73 72

58

69

90 93

71

40

56

33

52 5056

49 4842

51

77

106

165

37

79

110103

150

126

0

50

100

150

200

1971

1972

1973

1974

1975

1976

1977

1978

1979

1980

1981

1982

1983

1984

1985

1986

1987

1988

1989

1990

1991

1992

1993

1994

1995

1996

1997

1998

1999

2000

2001

2002

2003

2004

2005

2006

2007

2008

2009

2010

出願年(優先権主張年)

出願件数

日本国籍 米国籍 欧州国籍 中国籍 韓国籍 ドイツ国籍 その他 合計

出願人国籍

優先権主張1971-2010年

出願人国籍別実用新案出願(登録)件数推移(日中韓独への出願(登録))

出願人国籍別特許出願件数比率

(日米欧中韓台その他への出願)

その他81件1.0%

台湾籍41件0.5%

韓国籍442件5.3%

欧州国籍1,186件14.3%

米国籍256件3.1%

中国籍993件12.0%

日本国籍5,282件63.8%

合計8,281件

出願人国籍別実用新案出願(登録)件数比率

(日中韓独への出願(登録))

出願年(優先権主張年):1971-2010年

その他42件1.5%

韓国籍150件5.3%

欧州国籍7件0.2%

内ドイツ国籍5件

米国籍0件0.0%

中国籍941件32.9% 日本国籍

1,717件60.1%

合計2,857件

出願年(優先権主張年):1985-2010年

日本国籍756件39.9%

中国籍941件49.7%

米国籍0件0.0%

欧州国籍7件0.4%

内ドイツ国籍5件

韓国籍149件7.9%

その他42件2.2%

合計1,895件

注1)本調査では、原則として即席麺の技術を解析の対象とした。ただし、製麺機に関しては、広く即席麺に利用される可能性のある技術であるため、即席麺に限定された文献でない場合も解析の対象とした注2)2009年以降はデータベース収録の遅れ、PCT出願の各国移行のずれ等で、全データを反映していない可能性がある注3)公報単位でカウント(特許出願年(優先権主張年):1971-2010年、

実用新案出願年(優先権主張年):日本への出願(登録) 1971-2010年、中韓独への出願(登録) 1985-2010年)

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3-1.特許出願動向 -出願先国-出願人国籍別出願件数収支-

日本国籍103件20.1%

米国籍7件1.4%

欧州国籍12件2.3%

中国籍0件0.0%

韓国籍389件76.0%

台湾籍0件0.0%

その他1件0.2%

その他3件3.8%

台湾籍12件15.2%

韓国籍0件0.0%中国籍

1件1.3%

欧州国籍7件8.9%

米国籍6件7.6%

日本国籍50件63.3%

その他10件2.8%

台湾籍8件2.2%

韓国籍10件2.8%

中国籍5件1.4%

欧州国籍116件32.1%

米国籍81件22.4%

日本国籍131件36.3%

日本国籍144件11.9% 米国籍

17件1.4%

欧州国籍55件4.6%

中国籍973件80.7%

韓国籍10件0.8%

台湾籍5件0.4%

その他2件0.2%

その他8件0.2%

台湾籍10件0.2%

韓国籍16件0.3%

中国籍5件0.1%

欧州国籍67件1.4%

米国籍27件0.6%

日本国籍4,535件97.2%

日本への出願4,668件

米国への出願361件

中国への出願1,206件

欧州への出願876件

韓国への出願512件

その他14件1.6%

台湾籍6件0.7%

韓国籍6件0.7%中国籍

5件0.6%

欧州国籍621件70.9%

米国籍40件4.6%

日本国籍184件21.0%

27件

67件

16件

131件

116件

5件

10件

184件

40件

6件

144件17件

55件

10件

103件

12件

5件

7件

5件

50件6件

7件

1件

10件

8件

6件

5件

台湾への出願79件

81056727 16日本 4,535

108511681131 10米国

146562140184 6欧州

259735517144 10中国

1127103 389韓国

31217650台湾

4311430878その他 135

日本 米国 欧州 中国 韓国 台湾 その他

出願人国籍

出願先国

日本への出願97%が日本国籍出願人による出願

海外への出願日本国籍出願人による出願の比率は高い

注)公報単位でカウント(出願年(優先権主張年):1971-2010年)

中国、韓国ほとんどが自国への出願

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3-1.特許出願動向 -[特許の対象]の出願件数推移と出願件数比率-

26 23 27 16 24 17 17 21 30 32 34 40 47 55 112 65 55 147 81 94 52 74 72 97 70 89 73 93 83 78

18 23 20 30 32 34 17 33 48 26 32 25

20 16 28 26 24 20

19 17 24 25 30 35 47 57 79 141 101 99 95 79 83

27 25 28 50 60 59 56 38 41 45 67 65 93 78 100 74 86 67 97 89 92 69 131 95 91 87 88 102 64 110 86 117 68 82 97 118 127 69

19

148128135 2421麺

15121477913857117 54333112131調味料

815151312111115106978951077135876 211122111かやく

11417317317767 165 174 18013149131298 2411312容器

148102製造装置・製造工程

85 3131411113424312111133容器と食品の形状・配置

5

686561114776 234124241231121その他

2010

2009

2008

2007

2006

2005

2004

2003

2002

2001

2000

1999

1998

1997

1996

1995

1994

1993

1992

1991

1990

1989

1988

1987

1986

1985

1984

1983

1982

1981

1980

1979

1978

1977

1976

1975

1974

1973

1972

1971

出願年(優先権主張年)

特許の対象

製造装置・製造工程3,188件38.5%

容器2,246件27.1%

かやく363件4.4%

調味料480件5.8%

麺1,813件21.9%

容器と食品の形状・配置

63件0.8%

その他128件1.5%

合計8,281件

製造装置・製造工程(38.5%)、容器(27.1%)、麺(21.9%)に関する特許出願が多い1990年代後半から麺、容器に関する出願が増加している

注1)2009年以降はデータベース収録の遅れ、PCT出願の各国移行のずれ等で、全データを反映していない可能性がある注2)公報単位でカウント(出願年(優先権主張年):1971-2010年)

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3-1.特許出願動向-[特許の対象]の出願人国籍別出願件数と「麺」、「容器」、

「製造装置・製造工程」、に関する期間別出願人国籍別比率-

211件409件

235件 17件

26件

15件

67件

189件

44件

227件

253件

6件1件 38件 55件

1件2件1件0件 11件 5件

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

1971-1990年 1991-2003年 2004-2010年

出願件数比率

その他

台湾籍

韓国籍

中国籍

欧州国籍

米国籍

日本国籍

517件

1,276件155件

43件

33件

2件

34件

10件6件

37件

18件0件0件 25件

65件6件

4件1件0件 4件 10件

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

1971-1990年 1991-2003年 2004-2010年

出願件数比率

その他

台湾籍

韓国籍

中国籍

欧州国籍

米国籍

日本国籍

275件645件

916件6件

40件

29件

125件

378件

262件

149件

104件10件8件

61件119件

2件19件3件

17件 18件 2件

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

1971-1990年 1991-2003年 2004-2010年

出願件数比率

その他

台湾籍

韓国籍

中国籍

欧州国籍

米国籍

日本国籍

「麺」

「容器」

「製造装置・製造工程」

16448630058 94麺 855

311125425251 34調味料

1411555078

1,948

90容器

76552270 14かやく

3724263765751,836 188製造装置・製造工程

1292 742容器と食品の形状・配置

41510316その他 80

日本 米国 欧州 中国 韓国 台湾 その他

出願人国籍

特許の対象

麺日本からの出願が減少し、中国からの出願が増加

容器日本が圧倒的に優位だが、シェアは減少傾向

製造装置・製造工程日本、欧州のシェアが減少欧州、中国、韓国で2位争い

注1)2009年以降はデータベース収録の遅れ、PCT出願の各国移行のずれ等で、全データを反映していない可能性がある注2)公報単位でカウント(出願年(優先権主張年):1971-2010年)

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10

3-1.特許出願動向 -[課題]の出願人国籍別出願件数-

8110717427 45調理性 745

1729412044738 81味・風味

10414618731482 25見た目

12217220718983 60食感

14356211735283 127機能性

7114010816 17396保存性・保管性

311810614960658製造 1451

4439999838434利便性

591検査・品質・安全性

1411836540891897容器の課題

11322104899300コスト低減

6517文化・風土

日本 米国 欧州 中国 韓国 台湾 その他

出願人国籍

課題

・ほとんどの課題で特許出願件数では日本が優位である。・容器を課題とする特許出願は、日本では最多であるの

に対して、外国ではあまり多くない。・日本が唯一2位である課題が機能性※であり、中国が最

も多く出願している。・韓国も機能性を課題とする特許出願が多い。

注)公報単位でカウント(出願年(優先権主張年):1971-2010年)

※「機能性」:栄養強化、アレルギー予防、生理機能調整・疾病予防、減塩、カロリーオフ、嚥下食・介護食、飽和脂肪酸低減等

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11

3-2.実用新案出願(登録)動向-[実用新案の対象]の出願件数推移と出願件数比率-

製造装置(54.1%)、容器(38.8%)に関する出願(登録)が大半を占める。出願(登録)の件数規模は横ばいである。

注1)2009年以降はデータベース収録の遅れ等で、全データを反映していない可能性がある注2)公報単位でカウント(出願年:1971-2010年)

製造装置

1,546件54.1%

容器1,108件38.8%

かやく14件0.5%

調味料18件0.6%

麺75件2.6%

容器と食品の

形状・配置71件2.5%

その他25件0.9%

合計2,857件

3234513253451112221122121 23232 13麺

1112111 11131111調味料

111 1121111 111かやく

5458493727242316101114169119117274228263748161123 51215460893225 2336251315173容器

69885559425023212528243433392140303938453830433149423537193231372859436939223326製造装置

53365252116411 12 2224212111112容器と食品の形状・配置

1

2211111 111151 2211その他

2010

2009

2008

2007

2006

2005

2004

2003

2002

2001

2000

1999

1998

1997

1996

1995

1994

1993

1992

1991

1990

1989

1988

1987

1986

1985

1984

1983

1982

1981

1980

1979

1978

1977

1976

1975

1974

1973

1972

1971

出願年(優先権主張年)

実用新案の対象

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4.研究開発動向 -研究者所属機関国籍別論文発表件数推移と論文発表件数比率-

73 3

713

19

10

27

19 2024

33

24

3127

46

38

23

3944

31 3236

49

34

4137

52

45 4741

67

5962

45

8485

112

94

78

48

0

20

40

60

80

100

120

1971

1972

1973

1974

1975

1976

1977

1978

1979

1980

1981

1982

1983

1984

1985

1986

1987

1988

1989

1990

1991

1992

1993

1994

1995

1996

1997

1998

1999

2000

2001

2002

2003

2004

2005

2006

2007

2008

2009

2010

2011

論文発表年

発表件数

日本 米国 欧州 中国 韓国 台湾 その他 合計

研究者所属機関国籍

論文発表年1971-2011年

その他320件19.6%

台湾籍15件0.9%

韓国籍15件0.9%

欧州国籍305件18.6% 米国籍

148件9.0%

中国籍127件7.8%

日本国籍706件43.2%

合計1,636件

204件

275件227件

36件

48件64件

130件

111件64件116件

11件0件4件

3件

8件

9件

5件1件

97件 85件 138件

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

1971-1990年 1991-2003年 2004-2011年

論文件数比率

その他

台湾籍

韓国籍

中国籍

欧州国籍

米国籍

日本国籍

論文件数:1,636件1985年まで徐々に件数増加 → 1986~2003年 概ね年間30~50件で推移

→ 2004年以降急増 → 2007年をピークに減少傾向日本がリードしてきたが、近年は中国の論文件数が増加している。その他の国では、カナダ、ロシア、オーストラリア等の小麦生産国の論文が多い。全論文件数では日本が43.2%と優位であるが、2004年以降では約30%に低下している。

研究者所属機関国籍別論文発表件数推移(論文発表年:1971-2011年) 研究者所属機関国籍別論文発表件数比率

(論文発表年:1971-2011年)

期間別研究者所属機関国籍別論文発表件数比率

注)本調査(研究開発動向)では、即席麺に限定した技術のみならず、茹で麺等も含む一般的な麺類に関する技術も解析の対象とした(ただし、冷凍麺技術等、明らかに即席麺に応用されない技術は除く)。

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4.研究開発動向

28213118246133 12麺 568

16230 1調味料

12かやく

13126 1容器

2915411049 1製造装置・製造工程

容器と食品の形状・配置

611113その他 31

日本 米国 欧州 中国 韓国 台湾 その他

研究者所属機関国籍

論文の対象

・論文の対象は83.9%が麺である。・日本は、調味料、容器についての

論文も他国に比べると多い。・課題別-期間別国籍別論文件数か

ら、中国が急激に論文件数を増やしていることが分かる。

・中国は特許出願では機能性を課題とするものが多かったが、論文ではそれほど多くない。

・味・風味を課題とする論文で、2004年以降では中国が日本を上回っている。

製造装置・製造工程136件8.3%

容器32件2.0%

かやく3件0.2%

調味料40件2.4%

麺1,372件83.9%

容器と食品の形状・配置

0件0.0% その他

53件3.2%

合計1,636件

課題別-期間別研究者所属機関国籍別論文発表件数

(論文発表年:1971-1990年 1991-2003年 2004-2011年)

9調理性 3 5 11

味・風味 53 17 8 23

見た目 16 6 5 17

食感 25 4 3 3

機能性 113 21 7 22

保存性・保管性 38 211 2 6

利便性 1

40製造 5 9 27

検査・品質・安全性

139 31 44 1 1 42

コスト低減 1

容器の課題 8 1

文化・風土 2 1

その他台湾韓国中国欧州米国日本

研究者所属機関国籍

課題

895性 4

1914151451味

143111130

826646感

10111625 1性

26222性

11性

151274造 41

50437525 6140全

428減

12115題

13土

日本 米国 欧州 中国 韓国 台湾 その他

研究者所属機関国籍

1717133 2性 5

3734515838 1味

3211610924 1

3212116927 1感

3521528719性

102162 117性

2性

2120114造 27

61438816 43110全

11115減

1333題

12土

日本 米国 欧州 中国 韓国 台湾 その他

研究者所属機関国籍

研究者所属機関国籍別論文件数

(論文発表年:1971-2011年)

[論文の対象]論文件数比率

(論文発表年:1971-2011年)