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2017発表用資料DAIKIN IWATA - 配布用.ppt [互換...
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低騒音プロペラファン開発に活かすCFD
ダイキン工業株式会社テクノロジー・イノベーションセンター岩田 透
STAR Japanese Conference 2017
Developing low-noise propeller fan using CFD
DAIKIN INDUSTRIES, Ltd.Technology and Innovation CenterIWATA Toru
July 7, 2017 Yokohama
本発表の概要
・STAR-CCM+を用いたプロペラファンのNZ音の机上評価
業務用エアコン室外機
室外機の運転音
運転音=圧縮機の運転音+ファンの送風音+冷媒音(流体音)
ファンの送風音=広帯域音+離散周波数音
離散周波数音:羽根枚数Zと回転数Nを乗じたNZ音が卓越
例えば 羽根枚数4枚、回転数900rpmでは60Hzおよびその高次の周波数120、180・・・
NZ音の問題
・NZ音の音圧レベルが高いと低周波騒音になりうる
業務用の室外機で特に問題例:コンビニ、ファミレスなど深夜に運転する場合
:学校など住居に近い場合
・設計段階での事前のNZ音の予測は難しい
単体計測時と組込み計測時の音圧レベルが全く異なることがしばしば(組込み時の方がうるさい)
開発の後半で苦労する
★事前にNZ音のレベルを予測したい(なるべく低コストで)
NZ音の要因
・NZ音の発生要因
1.羽根が移動することによるもの(翼厚み騒音)
2.動翼・静翼干渉音(静翼にはベルマウスも含む)
3.上流の乱れによるもの
室外機の場合
3>2>>>1
NZ音(送風音)の予測法
NZ音(送風音)の予測法
方針・非定常計算手法にDESを用い・FW-H法で観測点の音圧レベルを求める
解析内容
・実機流れを単純化してファン周辺形状のNZ音への影響を見る
・Case1ベルマウスのみ
・Case2吸込み側に立ち上がり壁+長ベルマウス
・Case32+吸込み側に邪魔板
メッシュ設定
・トリム+プリズムメッシュ
メッシュ連続体設定
サーフェスリメッシャー
トリムメッシャー
プリズムレイヤーメッシャー
・メッシュ数(Cell数)を示す
領域 Cell数
回転領域 約429万 Cells
静止領域 約326万 Cells
合計 約755万 Cells
*ファン径680
・ファン後流側にはメッシュ細分化領域を設けた
回転領域細分化領域①
細分化領域②
メッシュ設定
・羽根面のWall Y+ が大部分で1未満になるようにプリズムレイヤーを設定
メッシュ設定
・羽根面とベルマウス内側のWall Y+ を示す
メッシュ設定
境界条件
・境界条件は表のように設定した。
入口境界 よどみ入口
全圧 [Pa] 0 (Default)
回転領域 スライディングメッシュ
回転数 920 rpm
出口境界 圧力出口
静圧 [Pa] 0 (Default)
ソルバーの設定
・STAR-CCM+ v.11.06. (倍精度)・作動流体は理想気体とした。・定常・非定常計算の設定を示す。記載のない設定はデフォルト値を使用
解析タイプ 定常解析
離散化手法 分離型流体等温
乱流モデル SST k-ω
解析タイプ 非定常解析
離散化手法 分離型流体等温
乱流モデル DES with SST k-ω
時間ステップ 1.81e-4 [s]
時間離散化 二次精度
内部イタレーション 5回
←1°回転に相当(5520Hz)
FW-Hの設定
・FW-H表面として不透過面を選定・FW-Hレシーバー(受音点)は吹出し側
不透過面
羽根面
ハブ面
ベルマウス内面
1m
音計算位置
レシーバー
1m
flow
計算結果(残差履歴・非定常計算)
・内部イタレーション5回だがきれいに収束する
計算結果(風量・差圧モニター値)
・差圧は2回転目でほぼ静定
回転数
風量
差圧
8回転
音の計算結果(case1:ベルマウスのみ)
・1NZ,2NZ・・が計算できている。・NZ音は広帯域音に比べ問題ないレベル
1NZ:61.3Hz
2NZ:122.7Hz
音の計算結果(case2 :立ち上がり壁)
・1NZが非常に大くなる。・NZ音は広帯域音に比べ問題になるレベル
17.6dB
音の計算結果(case3:立ち上がり壁+邪魔板)
・2NZが大きくなる。
・5.4 dB
まとめ
DESとFW-Hを用いてプロペラファンのNZ音を計算した
・NZ音が計算できることが分かった
・吸込み側におかれた壁との干渉で1NZ音が大きく上昇することが分かった
・室外機のように吸込み側に機械要素のある場合にNZ音を机上評価できることが期待できる。