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簡易な疲労度測定システムとその応用による事故防止

~フリッカー測定法による乗務員疲労管理システム~

株式会社 トライプロ

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自動車運送事業用自動車事故統計年報 ( 平成 24 年 ) 国土交通省自動車局

H153655 件

H243050 件

H15→H24 発生件数 約83.4 % (16.6 %減 )

事業用自動車の重大事故発生状況等の推移

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自動車運送事業用自動車事故統計年報 ( 平成 24 年 ) 国土交通省自動車局

H1551 件

H15143 件

H15→H24 発生件数 約 280 % (2.8 倍 ) 、全重大事故に占める割合は、1.7 %→ 4.7 %、 3.4 倍激増 !

運転者の健康状態に起因する自己発生状況の推移

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現状のアプローチで重大事故は減り続けるのかここ 10 年で、・重大事故は減っている  3655 件→ 3050 件  16.6 %減・運転者の健康状態に起因する事故は大幅に増えている  51 件→ 143 件 2.8 倍 「激増」

仮設 :

 自動車は、安全になっている 人は、安全になっていない  →人に対する安全へのアプローチが足りないのではないか?

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運輸・運送業のデータ定期健康診断有所見率

■ 定期健康診断 ( 全般 ) の有所見率全産業 52.5 %に対し、 60.3 % (1.15 倍 )

■ 定期健康診断 ( 血圧 ) の有所見率全産業 14.3 %に対し、 22.3 % (1.56 倍 )

■ 定期健康診断 ( 血糖値 ) の有所見率全産業 10.3 %に対し、 15.8 % (1.53 倍 )

虚血性心疾患や低血糖による意識混濁の原因となる血圧及び血糖値の有所見率は全産業の1.5 倍超と非常に高くなっています。また、道路貨物運送業の定期健康診断受診率は 31.0 %と全業種平均の 42.2 %に比べかな

り低くなっており、管理されていない中にはより危険性の高いドライバーが含まれていると考えられます。厚生労働省「検査項目別有所見率 ( 平成 22 年度 ) 」、全国健康保険組合「協会けんぽ被保険者の健康診査に関する分析 ( 平成 22 年度 ) 」15/1/16Trypro Inc. Confidential

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・啓発、意識などの精神論・現場、運行管理者の能力に依存する・機器任せの「自動車の安全」=インシデントの際の 被害軽減・教育、育成など、時間のかかるアプローチ              全て重要な対策ですが…

今あるテクノロジー、今すぐにできることで、ヒューマンエラーを防ぐアプローチが

不足しているのではないか?

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自動車へのアプローチ

・デジタル式運行記録計・ドライブレコーダ・バックアイカメラ・衝突軽減ブレーキ・車線逸脱装置・タイヤ空気圧モニタ・アルコールインターロック

事故防止のアプローチ

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自動車へのアプローチ

・デジタル式運行記録計・ドライブレコーダ・バックアイカメラ・衝突軽減ブレーキ・車線逸脱装置・タイヤ空気圧モニタ・アルコールインターロック

人へのアプローチ

・点呼 ( 問診 )・アルコール検知器・ IT 点呼

・適性診断・ SAS 検査・健康診断

自動車へのアプローチ

・デジタル式運行記録計・ドライブレコーダ・バックアイカメラ・衝突軽減ブレーキ・車線逸脱装置・タイヤ空気圧モニタ・アルコールインターロック

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自動車へのアプローチデジタルタコグラフやドライブレコーダ等、 G センサーを内蔵した

車載器を利用し、車の挙動を把握することにより、ヒヤリハットが

あったかどうかの確認が可能。

どういった運転「だった」か?を分析し、指導することによって、

より安全な運転へのアプローチが可能だが、あくまでも「結果」

であり、当日のインシデントの発生可能性については予測が出来ない。

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写真はイメージです。

運行後のデータ分析による評価も充分な効果が望めるが、既に技術が確立しており、伸びしろが少ない。

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人へのアプローチ

日々の体調の変化の把握は、点呼時の運行管理者の「目視、問診」とドライバーの「自己申告」に限られる。健康診断や SAS 検査などを毎日行うことは実質的に無理。飲酒運転防止における「アルコール検知器」のような、運転能力、健康度、疲労判定を定量化、数値化できるシステムが必要とされている。

70 年程度前からエビデンスのある、フリッカー ( 点滅)技術

を応用した疲労度測定システム FHM for Windows です。

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フリッカーとは?

FHM for windows は「フリッカー理論」を利用した、疲労測定システムです。「フリッカー」とは? ちらつきのこと。蛍光灯は新品の時は 1秒間に 100回 or120回点滅をしていますが、人の目には点灯しているようにしかみえません。  しかし、古くなってくると点滅のサイクルが遅くなり、ちらつきを感じる…という経験をしたことがあると思います。疲労測定におけるフリッカー理論は、点灯に見えている早い点滅の状態から徐々に点滅のサイクルを遅くしていき、「点滅している事を認知できた時の点滅サイクル」を  「フリッカー値」として、疲労度の指標としています。

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“ フリッカー”とは

フリッカー値は、疲労の蓄積とともに減少する性質があるということを、 1941 年に Simonson & Enzer (1941) が報告しています。

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フリッカー値と「疲れ」の関係。

フリッカー値測定法では疲れを「大脳皮質の機能低下を主症状とするもの」と定義しています。フリッカー値と疲れの関係に関して、「単純作業を繰り返したり、長時間作業を行うと、フリッカー値が低下する」という実験結果は 1941 年に Simonson & Enzer (1941) が報告しており、それ以来、疲労を測る手段として労働衛生などの分野で広く使われています。

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認知

判断操作

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疲労指標

主観的指標

客観的指標

疲労自覚症状 心理的指標(質問紙法)

行動的指標

生理・生化学的指標

作業活動と関係のある指標

作業活動と関係のない指標

作業量・作業の誤り

VRS試験、ATMT試験

姿勢の変化、作業活動に直接関係のない動作

生化学的指標

生理学的指標狭義

広義

呼吸、脈拍、発汗、等

エネルギー代謝率、二点識別法、フリッカー値、等

唾液 尿 血液

代謝産物

タンパク質

遺伝子発現15/1/16 13Trypro Inc. Confidential

参考:現場に求められる「疲労指標」( バイオマーカー )

点呼時の問診

・客観的・簡単・迅速・安価・非医療行為

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フリッカー労働衛生における運用例フリッカー値の低下についてフリッカー値が標準値 ( 疲労のない状態 ) から 5 %減少すると刺激に対する反応速度は 15 %減少している状態である。現在の JR のダイヤ改正の際、新ダイヤの労働負荷の評価において、運行前後のフリッカー値の減少率が 5 %以内になるように運行を設定するという基準で運用している。※ 1

10 %減少すると、クレペリンテストの結果が極端に低下 する。※ 2

以上のことから 5 %減少を一次的な閾値・注意喚起の指標 とし、 10 %減少を二次的な閾値・対策を施す指標とする ことが活用の目安になるかと思われます。※1 メンタルワークロードの理論と測定 , 芳賀 繁 (2001)

※2 Measurement of general fatigue, Kunie HASHIMOTO.(1981)

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参考:内田式クレペリンテスト

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株式会社日本・精神技術研究所 HP より

クレペリンテストとは?

「働きぶり」がわかる  テストと言われており、 単純な計算を繰り返す性格判断テストです。

路線バス運転士採用試験の際に活用されています。

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フリッカー値の測定方法計測原理が報告されて、約 70 年の研究の蓄積のあるフリッカー値 計測法が、なぜ研究分野から労働衛生の現場に出なかったのか?

・計測装置が巨大・計測装置が高価・管理、統計用途に利用しづらいこれらの問題を解決し、運輸運送業の管理目的に特化したシステムが「 FHM Safety for Windows 」です。

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従来の巨大、高価な装置が…

スマートデバイスや PC で測定できるようになりました。

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FHM Safety 疲労測定 フリッカー検査にもとづく疲労測定を行います。測定値とあらかじめユーザ毎回登録された標準値(疲労のない状態での測定値)を比較することにより、疲労程度を評価し表示します。

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4つの「三角形」のうちのいずれかひとつが点滅をします。点滅を認識した時点で、点滅している扇形の位置 (上下左右 ) をカーソルキーで指示することにより測定をします。この測定を 5回繰り返します。

ちらつき感覚の閾値(フリッカー値)は周波数変化だけでなく、強度(輝度)変化でも同等に再現することができます。この新技術を応用することで、周波数の固定されている PC ディスプレイ、スマートフォンの画面等でも簡単にフリッカーテストが行えるようになりました (特許 )

ちらつき感覚の閾値(フリッカー値)は周波数変化だけでなく、強度(輝度)変化でも同等に再現することができます。この新技術を応用することで、周波数の固定されている PC ディスプレイ、スマートフォンの画面等でも簡単にフリッカーテストが行えるようになりました [ 特許 ] 。

認知

判断操作

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始業点呼 終業点呼の前に計測 ( 5回の計測時間= 50.0±3.3秒)

実証実験

都内の運送事業者の営業所 ( ドライバー 18名 ) で約 2 年半実運用。(以下発表のデータは平成 24 年 7月~平成 25 年 6月 )

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  全被験者のデータで    有意(p<0.005)に減少

階調:前 階調:後240

241

242

243

244

245

246

始業点呼 終業点呼FH

Mシ

ステ

ム(諧調)

(n =278)

始業時と終業時の間のフリッカー値

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フリッカー値の変化は開始時に対して終了日は有意(p<0.05)に減少

変数 1 変数 2243

243.5

244

244.5

245

245.5

246

開始日     終了日

FH

Mシ

ステ

ム(諧調)

(n =278)

4日以上の連続勤務の開始日と終了日の始業時のフリッカー値の変化

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インシデントとの因果関係

目的 = 「事業用自動車の重大な事故を予防する」

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1 件の重大な事故

29 件の軽微な事故

300 件のヒヤリハット

「重大な事故」を防ぐには、その背後にある膨大な数の「ヒヤリハット」を把握し、対策をすることが不可欠です。1秒間に 12kmの急減速を「ヒヤリハット」と定義し、フリッカー値とデジタコデータの相関性を取りました。

ハインリッヒの法則 認知

判断操作“ 認知”の遅れが、急減速につながると仮定“ 認知”の遅れが、急減速につながると仮定

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0 回 1 回 2 回238

239

240

241

242

243

244

245

246(階調)

(n =1,592)

インシデント発生との相関がみられる

急減速: 1秒間に 12km/h以上減速

1日の急減速回数 と 始業時フリッカー値

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0 回 1 回 2 回3

4

5

6

7

VA

S値

(元気)

VAS 値 と 1日の急減速回数 の関係Visual Analog Scale

(疲労)

VAS の自己申告とは有意な相関がみられない

=自己申告はアテにならない?15/1/16

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事故の原”因”と結”果”

因・睡眠時間が短い?・アルコールが残っている?・肉体疲労?・薬の影響?・なにか心配事?

果・デジタコの点数・ドラレコのヒヤリハット・波状運転のログ

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“ 因”がどうあろうと、”認知の遅れ” ( 大脳皮質の機能低下 )を発見し、”果”であるインシデントを防ぐことが疲労測定システム FHM Safety の目的です。

“ 因”がどうであろうと、” 認知の遅れ” ( 大脳皮質の機能低下 ) を発見し、

” 果”であるインシデントを防ぐことが疲労測定システム FHM Safety の目的です。

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参考 :導入における効果 (例 )

・疲労度の定量化における、注意喚起・被験者自身の、自己の状態の気付き・運行管理者と乗務員、ドライバーのコミュニケーション    ツール ・シフトや勤務体系による、疲労の度合いの分析・連続勤務や休憩の取り方による、疲労の度合いの分析

アルコール検知器のように、「数値が出たら乗務禁止」 ではなく、運行管理者が「今日、疲労がたまっているようだけど…」と自覚をうながすだけで、余裕を持った運転を 心がけるようになる。

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参考:高度運行管理機器助成金

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FHM Safety 機能 1 疲労測定 フリッカー検査にもとづく疲労測定を行います。測定値とあらかじめユーザ毎回登録された標準値(疲労のない状態での測定値)を比較することにより、疲労程度を評価し表示します。

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4つの「三角形」のうちのいずれかひとつが点滅をします。点滅を認識した時点で、点滅している三角形の位置 (上下左右 ) をカーソルキーで指示することにより測定をします。この測定を 5回繰り返します。

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FHM Safety 機能 2 乗務員画面 各乗務員は、測定前に自分の過去の測定結果の推移をグラフで見る事が出来ます。測定に当たっては、現在自分が認識している疲労度や睡眠時間、飲酒量などを入力します。

(入力項目は任意に設定が可能です )また始業時、終業時の区別が出来ますので、業務前と業務後の疲労度の比較も可能です。

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FHM Safety 機能 3 管理者画面 データベースに蓄積した過去の疲労計測結果の変化をグラフや表で示すことにより、利用者ごとの日々の疲労状態の推移をわかりやすく表示します。また各種測定結果を CSV に出力することも可能ですので、さまざまな角度からの分析が可能です。

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FHM Safety For Windowsスペック◆動作環境OS : Windows7 or Windows8 (32bit/64bit)

CPU : Core i3 シリーズ以上Memory : 2GB以上その他 : .Net Framework 4.0 のインストールが必須

◆価格オープンプライス  (詳しくはお問い合わせください )

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FHM Safety for Windowsお問い合わせは…◆問い合わせ先 株式会社トライプロ 高木 ( たかぎ )

  TEL:03-5790-9295   FAX:050-3488-7454

  E-mail:[email protected]

  URL:http://www.trypro.co.jp

◆製造元 フリッカーヘルスマネジメント株式会社

お気軽にお問い合わせください !!15/1/16

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まとめ

事業用自動車、運輸・運送業の重大事故は減少傾向にある。 しかし、乗務員・ドライバーの健康に起因する事故は激増 し

ている。 車は安全になっているが、人の管理は他産業に比べても  改善の余地がある (例 : 健康診断受診率 ) 。

ドライバー不足 ( =高年齢者雇用 ) や高齢化問題を鑑み、より一層、疲労管理、過労運転防止が求められる。

根本的な原因を探る手法 ( 因 ) と、後付のデータ分析 (果 ) に  とらわれすぎず、「今の運転者の疲労と事故リスク」を  定量化する管理手法が求められている。

FHM Safety によって、実現できる。

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株式会社トライプロご紹介商号: 株式会社トライプロ

設立: 平成 23 年 6月 9日

資本金: 300万円

代表取締役社長: 高木 宏昌 ( たかぎ ひろあき ) 

業務内容: 運輸運送事業者向け業務効率化システムの企画、製造、販売

      運輸運送事業者向け事故防止機器の企画、製造、販売

      運輸運送事業者向けシステムインテグレーション

      デジタルタコグラフ、ドライブレコーダ等、安全機器販売

      その他、上記に付帯する一切の業務

事業コンセプト:未だ世の中にないもの、半歩先の技術で、

        運輸・運送事業者のお役立ちをする。15/1/16