2010fall guidance03
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平成22年度後学期・理学部生徒指導論
03
富田英司
愛媛大学教育学部講師
1
本日の内容
• 生徒指導提要 第1章について
• 生徒指導に関するグループワーク
• キャリア教育
2
前回の課題
• 生徒指導提要第1章の要点をA4一枚以内に箇条書きしてまとめてくる
• 来週の授業で提出
• 注意
–作成には必ずワープロソフト等を使うこと
–作成に使った電子ファイルは残しておくこと
3
要点例
4
グループワーク• ねらい
–生徒指導の具体的トピック理解
–コミュニケーション力の育成
• テーマ
–「毅然とした対応」に関連したもの
• 方法
–発言の種類を理解して,それを使い分ける
5
発言の種類を理解する
• 大きく3種類に分けられる
–それぞれにまたカテゴリーがある
6
意見 例 回答 質問 付け足し 定義 目標 発言促進
理由 感想 疑問 反論 要約 方法 その他
自ら行う発言 他者の発言に関する発言 グループ全体に働きかける発言
発言記録用紙の使い方
• Aタイプ
–全員の発言の種類を判別して記録する
• Bタイプ
–自分の発言の種類を判別して記録する
• Cタイプ
–発言の種類を意識
7
話し合い
• 練習セッション 5分間
• 議論の時間 15分間
• アンケート記入 10分間
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キャリア教育
かつては「進路指導」
– 「将来なりたい職業」(小学校)
– 就職の斡旋, 進学先の決定支援(中学・高校)
いまは「キャリア教育」
– 「キャリア教育=生き方」の教育
– 学習指導要領(H10年,中学総則)
• 「生徒が自らの生き方を考え主体的に進路を選択することができるよう,学校の教育活動全体を通じ,計画的,組織的な進路指導を行うこと」
– ニート予防のみならず,積極的生徒指導そのもの
なぜキャリア教育が大事か• 社会の変化とキャリア教育
– 適性・能力と仕事のミスマッチ:早期離職,ストレス,中年の危機
– 雇用形態の多様化:非正規社員の増加,違法派遣– 失業問題:失業者,ニート,ワーキングプア
• 何をしたいかが分からない– 社会を理解せずしては自分を活かせない
「自己理解」と「社会の理解」の関連づけが重要
• したいことでなくても働くことの重要さ– 働くことを通した社会参加で自己理解も深まる– 給料を安定して得ることで自己形成が促進される
キャリア/キャリア教育とは• キャリアとは(大辞林)
– 経歴。経験。– 職業、特に専門的な知識や技術を要する職業に就いていること。– 日本の中央官庁で、国家公務員試験 I 種合格者の俗称。
• 文部科学省によるキャリアの定義・・・「仕事人生」– 「個々人が生涯にわたって遂行する様々な立場や役割の連鎖及びその過程における自己と働くこととの関係付けや価値付けの累積」
• キャリア教育とは– 「児童生徒一人一人のキャリア発達を支援し、それぞれにふ
さわしいキャリアを形成していくために必要な意欲・態度や能力を育てる教育」ととらえ、端的には、「児童生徒一人一人の勤労観、職業観を育てる教育」とする。http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/06122006.htm
キャリア発達の理論
• 生涯発達心理学 ・・・E.Erikson
• キャリアの生涯発達 ・・・D.E.Super
–ライフスパンを通じた役割変化と発達課題
• キャリア・アンカー ・・・E.H.Schein
–キャリア志向性の発達
12
アイデンティティに関連する重要語
• ライフサイクル論(Eric Erikson)•人の発達を生涯という観点から捉えた心理学者•「モラトリアム」「アイデンティティ」概念を提案
• モラトリアム– 社会人として活躍するまでの準備期間,社会の義務を免除されている状態を指す。
– もともとは経済用語で借金の支払猶予期間を指す。
• アイデンティティ– 「過去において準備された内的な統一性と連続性が,他人に対する自分の存在の意味の統一性と連続性に一致すると思う自信の積み重ねである」(Erikson,1963)
– 「自分とは何者であるか」「自分はどこから来てどこへ行くのか」といった青年の自己定義と関連
– 自己(自我)同一性とも呼ばれる。
ライフスパンを通じた発達課題のサイクルとリサイクル(Super他, 1996を藤原(2003)が編集)
14-24歳 25-44歳 45-64歳 65歳以上
解放 趣味への時間を減らす
スポーツへの参加を減らす
本質的活動へ焦点化する
仕事の時間を減らす
維持 現在の職業選択を確かめる
確実な職業地位を気付く
競争に負けない
楽しみ続ける
確立 特定の分野で何かを始める
パーマネントな地位に就く
新たなスキルを開発する
したかったことをする
探索 多くの機会で一層学ぶ
望む仕事の機会を得る
仕事上の新しい問題を見つける
良い引退場所を見つける
成長 現実的な自己概念を発達
他者との関係を学ぶ
自らの限界を受け入れる
仕事以外の役割を開発
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自己洞察
キャリア志向性の形成過程
自己概念を構成する要素– 才能:自分の強みと弱みは何か– 動機:人生において何を望むのか– 価値:自分のやっていることの善し
悪しを判断するものは何か
• キャリアアンカー– 自分が本当にやりたいことをよく考えるための拠り所。難しい選択を迫られたときでも放棄することのない自己概念(Schein, 1990)。
S15
教育日常生活
仕事経験
キャリア選択仕事の捉え方
キャリアアンカー