2009 年度卒業論文マーケットプレイス構築による BtoB の流通改善の検証

2009 年度卒業論文マーケットプレイス構築によるBtoBの流通改善の検証

A0671241戸塚佑貴

1

■発表の流れ

■背景・目的

■問題設定・提案手法

■結果・考察

2

■発表の流れ

■背景・目的

■問題設定・提案手法

■結果・考察

電子商取引について電子商取引を利用した流通構造について

仮想モデル上での条件設定

マッチングとしてのモデル化（線形計画法）

検証結果・考察

3

◆背景電子商取引（ Electronic Commerce)

電子商取引とは？

本研究では、WEB上での商取引の事を示す

サービスの事例

日本では楽天市場・ Amazonなどが代表的

4


電子商取引とは？

本研究では、WEB上での商取引の事を示す

サービスの事例

日本では楽天市場・ Amazonなどが代表的

成長率（前年比）PC：１２０％携帯電話：１６８％

※コンビニ：　８兆強※百貨店：　８兆弱

（兆円）

5


企業間取引（ BtoB)では？前年比：２００％～３００％で流通額が拡大中

6



45%

9%

18%

27%

BtoB ECの商材の内訳

レディースアパレルメンズアパレル雑貨その他

BtoBではアパレル商材が主流

7



45%

9%

18%

27%

BtoB ECの商材の内訳

レディースアパレルメンズアパレル雑貨その他

BtoBではアパレル商材が主流

急速に普及するアパレル業界の企業間取引．電子取引の普及によって流通量がどのように変化したのか検証する

8

小売業者

消費者

卸業者

電子商取引（ＥＣ）普及前の

日本の流通システム

◆背景電子商取引と流通構造について

9

小売業者

消費者

卸業者

ＢｔｏＣのマーケットプレイス楽天・ amazon によるＢｔｏＣのＥＣの普

及

消費（購買活動）を促進 !!

販路拡張


10

小売業者

消費者

卸業者

ＢｔｏＣのマーケットプレイス

ＢｔｏＢのマーケットプレイス

ＢｔｏＢのＥＣという

新しいマーケットプレイス

の出現

Ｂｔｏ C のＥＣという


の出現


11

小売業者

消費者

卸業者





の出現

販路拡張

仕入活動の促進 !!


12

小売業者

消費者

卸業者





の出現

販路拡張


また、上流が改善されると・・・小売業者はより良質な商材を仕入れられる


13

小売業者

消費者

卸業者





の出現

販路拡張


さらなる消費（購買活動）を促進 !!


14

マーケットプレイスの導入は流通構造の効率化を促進→疑似モデルデータ上で導入が効果的であることを検証

小売業者

消費者

卸業者





の出現

販路拡張





15

マーケットプレイスの導入は流通構造の効率化を促進→疑似モデルデータ上で導入が効果的であることを検証

小売業者

消費者

卸業者





の出現

販路拡張





マーケットプレイスの効果に関し詳細な説明

16

流通の方向

地域 A

地域 B

地域 C


卸業者

小売業者

従来の流通

17

流通の方向

地域 A

地域 B

地域 C


卸業者

小売業者

従来の流通

地域ごとに独立して

商取引が発生

18

流通の方向

地域 A

地域 B

地域 C


卸業者

小売業者

従来の流通

地域ごとに独立して

商取引が発生

具体例を次に示す19

地域 Aの小売店舗地域 Aの消費者


地域 Aの従来の取引

流通の方向

選択肢が限られている

販路が限られている

地域ごとの閉鎖的な環境での流通20

流通の方向

地域 A

地域 B

地域 C


卸業者限られた販路

卸業者

小売業者

小売業者限られた選択肢

従来の流通

21

流通の方向

地域 A

地域 B

地域 C


卸業者限られた販路

電子商取引普及が進み

マーケットプレイスが導入されると・・・・

卸業者

小売業者

小売業者限られた選択肢

従来の流通

22


卸業者

小売業者

流通の方向

仮想市場

（マーケットプレイ

ス）

23


卸業者

小売業者

流通の方向

仮想市場


ス）

卸業者は販路（卸先）の拡大

24


卸業者

小売業者

流通の方向

仮想市場


ス）


小売業者は仕入れ先の選択肢増加

25


卸業者

小売業者

流通の方向

仮想市場


ス）

さらに小売業者は消費者に対して・・・


小売業者は仕入れ先の選択肢増加

26


卸業者

小売業者

流通の方向

仮想市場


ス）

消費者

流通の方向 27


卸業者

小売業者

流通の方向

仮想市場


ス）

消費者

流通の方向

より消費者に相性の良い商材の仕入れ

28


卸業者

小売業者

流通の方向

仮想市場


ス）

消費者

流通の方向


29


卸業者

小売業者

流通の方向

仮想市場


ス）

消費者

流通の方向

消費者の購買促進（リピート率 UP、新規顧客の獲得）


30


卸業者

小売業者

流通の方向

仮想市場


ス）

消費者

流通の方向

小売業者の販売量増加


31


卸業者

小売業者

流通の方向

仮想市場


ス）

消費者

流通の方向

①選択肢増加②消費者へより良い商材の提供③消費者のリピート率 UP ・新規獲得促進④時間経過後の　　小売業者の販売量の増加


32

小売業者（１５社）卸業者（５社）

◆問題設定　と　提案手法

仮想モデルの設計における条件の定義

生産量

販売量

卸業者５社　対　小売業者　１５社　のマッチングを想定する

33



仮想モデルの設計における条件の定義条件①取引では小売業者に主導権がある

生産量

販売量34




条件②卸業者に生産量が与えられる

生産量

販売量35




条件③小売業者に販売量が与えられる

生産量

販売量36





生産量

販売量

条件④「相性」による作用で1 ヶ月後の販売量が変化

37


条件③小売業者に販売量が与えられる



38



「ある月」に仕入れた商材との相性によって

「翌月」の販売量が変化する

以上の条件から線形計画法としてソルバーで数値計算する。

39

◆問題設定　と　提案手法目的関数

制約条件

　　　　

n

n

m

m

mCnmFn1 1

,,MAX

生産量

供給需要

販売量

i: 供給側のノード数j: 需要側のノード数Si: 各供給ノードの生産量Dj: 各需要ノードの販売量Ai-j: 各ノード間の流通量

DjFFF jijj ,,2,1

.....)4.3.2.1.....4.3.2.1(

0,

ji

F ji 非負条件（流通量は正）

生産量以上に需要側に流すことができない。

販売量以上に供給側から流すことはできない。

5,5F

1,1F

10,3F

iSDj

（各流通量 ×各相性）の総和

41

SiFFF jiii ,2,1, ...


目的関数

制約条件

　　　　

n

n

m

m

mCnmFn1 1

,,MAX生産量

供給需要

販売量

i: 供給側のノード数j: 需要側のノード数Si: 各供給ノードの生産量Dj: 各需要ノードの販売量Fi,j: 各ノード間の流通量

DjFFF jijj ,,2,1

SiFFF jiii ,2,1, ...

.....)4.3.2.1.....4.3.2.1(

0,

ji

F ji 非負条件（流通量は正）

生産量以上に需要側に流すことができない。

販売量以上に供給側から流すことはできない。

5,5F

1,1F

10,3F

iSDj

mnC , は各卸業者・小売業者の「相性」

42

小売業者（ 15社）

卸業者（ 5社）

×１０

マーケットプレイス導入前

5 対 15 のそれぞれ独立した10 個の市場


本検証における普及前と普及後について

43



×１０



マーケットプレイス導入後

50 対 150 の１つの市場



……

..

……

..



44



×１０



マーケットプレイス導入後

50 対 150 の１つの市場



……

..

……

..



それぞれの「ある月」総流通量と翌月の総流通量を比較する 45

ある月の流通量翌月の流通量1 ヶ月経過後

マーケットプレイス

導入前


導入後

総流通量 :W

総流通量 :Y

総流通量 :X

総流通量 :Z

導入前成長率　 X/W

導入後成長率　 Z/Y


46


マーケットプレ

イス

導入前


イス導入

後

総流通量 :W

総流通量 :Y

総流通量 :X

総流通量 :Z



◆問題設定　と　提案手法図式化すると測定する流通量は４つである．

47



イス

導入前


イス導入

後

総流通量 :W

総流通量 :Y

総流通量 :X

総流通量 :Z



◆問題設定　と　提案手法図式化すると測定する流通量は４つである．

仮説を２つ設定しその検証を

実験として行う．

48



イス

導入前


イス導入

後

総流通量 :W

総流通量 :Y

総流通量 :X

総流通量 :Z



◆問題設定　と　提案手法仮説①

「ある月」の流通額において、マーケットプレイス導入前後を比較する

と導入後　＞　導入前　（　 X > W　）

が成り立つ．

49



イス

導入前


イス導入

後

総流通量 :W

総流通量 :Y

総流通量 :X

総流通量 :Z






が成り立つ．

50



導入前


導入後

総流通量 :W

総流通量 :Y

総流通量 :X

総流通量 :Z






が成り立つ．

仮説②成長率＝

「翌月の流通額」 /「ある月の流通額」

導入後成長率　＞　導入前成長率　（　 X/W >Z/Y　）が成り立つ．

51



導入前


導入後

総流通量 :W

総流通量 :Y

総流通量 :X

総流通量 :Z




52



イス

導入前


イス導入

後

総流通量 :W

総流通量 :Y

総流通量 :X

総流通量 :Z






が成り立つ．

仮説②成長率＝

「翌月の流通額」 /「ある月の流通額」

導入後成長率　＞　導入前成長率　（　 X/W >Z/Y　）が成り立つ．次に結果を示す

53

◆結果・考察ある月の流通量翌月の流通量1 ヶ月経過

後


イス

導入前


イス導入

後

総流通量 :W

総流通量 :Y

総流通量 :X

総流通量 :Z

10,568

11,498

54

仮説①に対する検証


後


イス

導入前


イス導入

後

総流通量 :W

総流通量 :Y

総流通量 :X

総流通量 :Z

10,568

11,498

55

マーケットプレイス導入後の方が流通量は多い

Y > Wは成立



後


イス

導入前


イス導入

後

総流通量 :W

総流通量 :Y

総流通量 :X

総流通量 :Z

10,568

11,498

W/Y=109%

56


Y > Wは成立




イス

導入前


イス導入

後

総流通量 :W

総流通量 :Y

総流通量 :X

総流通量 :Z

10,568 10,290

11,77811,498

◆結果・考察

57

仮説②に対する検証



イス

導入前


イス導入

後

総流通量 :W

総流通量 :Y

総流通量 :X

総流通量 :Z

10,568 10,290

11,77811,498

導入前成長率　 X/W = 97.3%

◆結果・考察

58




イス

導入前


イス導入

後

総流通量 :W

総流通量 :Y

総流通量 :X

総流通量 :Z

10,568 10,290

11,77811,498


導入後成長率　 Z/Y = 102.5%

◆結果・考察

59




イス

導入前


イス導入

後

総流通量 :W

総流通量 :Y

総流通量 :X

総流通量 :Z

10,568 10,290

11,77811,498



◆結果・考察


X/W < Z/Yは成立

60


◆まとめ

電子商取引普及によるマーケットプレイス構築によって全体の流通量増加したこと促すことが仮想モデル上で示された．

61


マーケット

プレイス

導入前

マーケット

プレイス

導入後

総流通量 :W

総流通量 :Y

総流通量 :X

総流通量 :Z

10,568 10,290

11,77811,498



Y>Wと

X/W < Z/Yは成立

まとめ

2009 年度卒業論文マーケットプレイス構築による BtoB の流通改善の検証

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2009 年度 卒業論文 マーケットプレイス構築による BtoB の流通改善の検証

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