2008 ismis-from goals to high-variability software design
description
Transcript of 2008 ismis-from goals to high-variability software design
発表論文
• タイトル
– 「From Goals to High-Variability Software Design」
(ゴールから変動性の高いソフトウェア設計へ)
• 著者
– Yijun Yu、Alexei Lapouchnian、SotiriosLiaskos、John Mylopoulos、Julio C.S.P. Leite
• 出典
– ISMIS'08, Proceedings of the 17th international
conference on Foundations of intelligent systems
– ISBN:3-540-68122-1 978-3-540-68122-90
概要
• 目的:ゴールモデルから、変動性の高い
ソフトウェア設計を作成するため
• 手法:ゴールモデルからフィーチャモデル、
ステートチャート、コンポーネントを作成
• 結果:変動性の高いソフトウェア設計の
作成過程を提示
1
選定理由
• ゴールモデルを用いて、他のモデルを作成・サポートする例を調査するため
2
会議予定システムのゴールモデル
• 利害関係者からの要求をゴールとして獲得
3
ゴールモデルで使う記号1
• Aa ハードゴール(機能要求)
• Bb ソフトゴール(非機能要求)
• Cc システムが関与しない(完全に人手)
• AND 子ゴールがすべて達成されないと、
親ゴールは達成できない
• OR 子ゴールのどれか一つでも
達成できると、親ゴールは達成できる4
ゴールモデルで使う記号2
• ; 二つのゴールは処理的に続いている
• || 二つのゴールは同時に達成可能
• | どちらか片方のゴールが達成される
とき、もう片方のゴールは達成できない
• + 非機能要求に従っている
• - 非機能要求に逆らっている
5
ゴールモデルの可変性
VP1~VP4の変化点により、
解決策は12パターン(2×3×2)存在
潜在的に12パターンすべてに対応できる
設計を生産する過程を作りたい
ゴールモデルを3つの視点(フィーチャモデル、ステートチャート、コンポーネント)で設計に
変換6
会議予定システムのフィーチャモデル
• ゴールモデルのゴールを機能に変換
7
両方に対応できる必要がある
“最小労力”に関して向上する
“正確性”と”障害”
に関して衝突している
ゴールモデルからフィーチャモデルへの変換ルール
• ゴールモデルのAND/OR条件から、
フィーチャモデル視点の条件を決定
8
f2がなくても手作業でできる
f2とf3の間には関係性がある
f2とf3の両方に対応できる必要がある
会議予定システムのステートチャート
• ゴールモデルのAND/OR条件から、
ゴールを達成する順序を決定
2ゴールモデルから順序を導出
12の解決策を処理の流れとして表現
9
会議予定システムのコンポーネント
• ゴールモデルのゴールをシステムの部品として表現
10
3つのコンポーネントで再利用している
ゴールモデルからコンポーネントへの変換ルール
• 部品の入出力を設定
11
スイッチで切り替える
g1はシステムじゃないので、出力はイベントとして表現
ゴール指向モデリングツールOpenOMEの開発(1)
• ゴールモデル、フィーチャーモデル作成用のEclipseプラグイン
• XMI形式でモデルを作成・保存
12
ゴール指向モデリングツールOpenOMEの開発(2)
• ゴールモデルからフィーチャモデルへ
ほぼ自動で変換
13ゴールモデル フィーチャモデル
ケーススタディ(概要)
• 既存メールシステムColumbaをもとに、
仮想電子メールシステムの
–ゴールモデル
– フィーチャモデル
–ステートチャート
– コンポーネント
を作成
14
ケーススタディ(結果)• ゴールモデル
– 48コのゴール(AND分解:10コ、OR分解:11コ)
• フィーチャモデル
– 39コの機能(9機能はNOPとして削除)
– 11コの変化ポイント
• ステートチャート
– 21コのテストケース
• コンポーネント
– 33コのコンポーネント
– 9コのスイッチ
変動性の高いソフトウェア設計を作成できた 15
まとめ
ゴールモデルからフィーチャモデル、
ステートチャート、コンポーネントを作成
ケーススタディに適応
変動性の高いソフトウェア設計の作成過程を
提示できた 16
私見
• 長所
– ゴールモデルから他のモデルへの変換が例とともに詳細に記述されている
– ここで開発されたOpenOMEは、現在i*や他のゴール指向の研究のためのツールとしてよく用いられている
• 短所
– ツールの説明は実行画面を用いて行ってほしい
– ケーススタディで作成した設計モデルを実装し、作成されたテストケースで本当にゴールモデルを満たしているかというところまで見ないと、研究の正当性を証明できない
17