1)企業情報 有限会社...

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平成 31 年度 TOHOKU デザイン創造・活用支援事業 おいしい東北パッケージデザイン展 2019 No. 7 【福島県東白川郡塙町】  焙煎 菊いも茶 【9/3 修正版】現状の包材のサイズに誤りがありましたので 修正しました 創業の歴史 モノづくりの考え方・製造のこだわり 創業者の父がこんにゃく粉製粉加工を行っていた影響で、現社長 鈴木克則氏の妻(創業者)がこんにゃくの製品づくりを開始し、 1974 年に生田目こんにゃく屋として創業した。その後、こんにゃ くの消費が減少する中で、現社長の鈴木氏が地場の農産物加工 も手掛けるようになり、現在はこんにゃく事業を柱にしながら、 福島県産の農産物加工品の製造販売も行っている。 ケーフーズ生田目の現在の主力商品は、こんにゃく商品。塙町は江戸時代からこんにゃくの郷として知られており、現在でも町では特産品 としてこんにゃく芋、加工品の生産が盛んである。こんにゃく商品をはじめとして、地元の特産品や農産物を使った加工品を開発・製造し、 極力添加物は使わず、「お客様・地域・社員が健康と幸せになる」という理念を軸にしながら経営を行っている。 福島県内産の菊芋の加工品「菊芋チップ」 こんにゃくの郷で知られる塙町のこんにゃく畑 ケーフーズ生田目の売れ筋商品の「さしみこんにゃく」 )企業情報 【福島県東白川郡塙町】 焙煎 菊いも茶 所在地:福島県東白川郡塙町常世北野字新八幡 44 U R L :https://kfoods.stores.jp/ 創業年:1974 年 従業員:13 名 代表者:代表取締役 鈴木 克則  有限会社 ケーフーズ生田目 有限会社 ケーフーズ生田目 社屋

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Page 1: 1)企業情報 有限会社 ケーフーズ生田目...3)現状と課題、今後の方向性について 応募の動機 菊いも茶は、社内での売り上げも伸びており、今後も需要が伸びる可能性が高い商品だが、現状のパッケージでは商品の良さが表現で

平成 31年度 TOHOKUデザイン創造・活用支援事業 おいしい東北パッケージデザイン展 2019

No.7 【福島県東白川郡塙町】 焙煎 菊いも茶 【9/3 修正版】現状の包材のサイズに誤りがありましたので 修正しました

●創業の歴史

●モノづくりの考え方・製造のこだわり

創業者の父がこんにゃく粉製粉加工を行っていた影響で、現社長鈴木克則氏の妻(創業者)がこんにゃくの製品づくりを開始し、1974年に生田目こんにゃく屋として創業した。その後、こんにゃくの消費が減少する中で、現社長の鈴木氏が地場の農産物加工も手掛けるようになり、現在はこんにゃく事業を柱にしながら、福島県産の農産物加工品の製造販売も行っている。

ケーフーズ生田目の現在の主力商品は、こんにゃく商品。塙町は江戸時代からこんにゃくの郷として知られており、現在でも町では特産品としてこんにゃく芋、加工品の生産が盛んである。こんにゃく商品をはじめとして、地元の特産品や農産物を使った加工品を開発・製造し、極力添加物は使わず、「お客様・地域・社員が健康と幸せになる」という理念を軸にしながら経営を行っている。

福島県内産の菊芋の加工品「菊芋チップ」

こんにゃくの郷で知られる塙町のこんにゃく畑

ケーフーズ生田目の売れ筋商品の「さしみこんにゃく」

1)企業情報

【福島県東白川郡塙町】 焙煎 菊いも茶

所在地:福島県東白川郡塙町常世北野字新八幡 44

U R L :https://kfoods.stores.jp/

創業年:1974 年従業員:13 名

代表者:代表取締役 鈴木 克則 

有限会社 ケーフーズ生田目

有限会社 ケーフーズ生田目 社屋

Page 2: 1)企業情報 有限会社 ケーフーズ生田目...3)現状と課題、今後の方向性について 応募の動機 菊いも茶は、社内での売り上げも伸びており、今後も需要が伸びる可能性が高い商品だが、現状のパッケージでは商品の良さが表現で

●「焙煎 菊いも茶」とはケーフーズ生田目の菊いも茶は、原料がキクイモだけのシンプルな野菜茶。自社農地含め、地元の塙町、二本松市、棚倉町、石川町周辺で作られているキクイモをスライスし、焙煎・粉砕している。商品ラインナップとしては、菊いも茶の他に「菊芋粉末」や「菊いもチップ」がある。販売してから20 年以上のロングセラー商品で、煮だして飲用する。血糖値上昇の抑制効果があるといわれている食物繊維(イヌリン)を多く含み、長年愛飲するお客様も多い。口コミで広がりつつあったが、2年前にTVで紹介されたのをきっかけに人気が上昇している。昨年は10トン(菊いも茶となるのは約6割)仕入れ加工・販売し完売。今年は倍の20トンのキクイモを仕入れ、かつ自社農地での生産も開始した。

●商品開発の歴史や特性、商品に込めた思いキクイモはヒマワリの仲間。茎が長く2メートル以上も伸びるため、収穫に手間が掛かる。また、キクイモに含まれるイヌリンは水溶性なので、収穫してスライス、乾燥するまでの工程で、なるべく水に触れないようにして成分を逃がさないようにしている。さらに含まれる糖の影響で湿度が高いと焙煎ができない(焦げ付いてしまう)こともあり、製造工程も非常に神経を使う。単純な商品に見えるが、大変手間がかかる商品。創業時から「食べて健康になる商品づくり」をコンセプトに、手間暇をかけて良質な商品をお客様へお届けしている。

2)エントリー商材

品 名

原 材 料

内 容 量

賞 味 期 限

保 存 方 法

参考小売価格

焙煎 菊いも茶

キクイモ

60g(3g×20 包)

365 日

常温保存

1000 円(税別)

【福島県東白川郡塙町】 焙煎 菊いも茶

キクイモの茎。2メートル以上伸びる 収穫後、加工するための処理を行ったキクイモ。ここからスライス、乾燥、焙煎、粉砕の工程を経てお茶となる

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3)現状と課題、今後の方向性について

●応募の動機菊いも茶は、社内での売り上げも伸びており、今後も需要が伸びる可能性が高い商品だが、現状のパッケージでは商品の良さが表現できていないと感じている。今後は、新規の販路を開拓していきたいと考えており、菊いも茶の価値が伝わるパッケージデザインをぜひお願いしたい。

【福島県東白川郡塙町】 焙煎 菊いも茶

●販売している上での課題と解決に向けて昨今、こんにゃくの消費が減っていることから、今後は菊いも茶の売上を伸ばしていきたいと考えている。現在、リピーターのお客様はいるが、原料のキクイモ自体があまり知られておらず、そもそも菊いも茶というのは何なのか分からない方が多い。現在のパッケージでは新規のお客様には商品の良さが伝わらず興味を持ってもらえないと感じている。また、商談会でもバイヤーに商品の良さは理解してもらえるが、その後に繋がらないという状況がある。今後、解決に向けて、初めて見る方にも菊いも茶とは何なのか、どんな商品なのかなど、価値が伝わるデザイン、これから新規開拓したい首都圏の高級スーパーなどに置いても遜色がないデザインにしていきたい。パッケージのリニューアルによって新たな販路の開拓を行い、新規顧客を増やしながら、菊いも茶を事業の柱となる商品へと育てていきたい。

●今後取引したい販路と顧客層現在の販路は、福島県内の道の駅、直売所がメインとなっている。このほかに、自社直売所やネットショップでも販売している。お買い上げいただいているお客様は、60~ 80代の女性がほとんど。今後取引したい販路は、健康をコンセプトにした首都圏の専門店。健康やダイエットを目的とした20~30 代の若い層の女性にお買い上げいただきたいと考えている。

4)現在のパッケージについて

●現在の包材とデザインの課題現在の包材は、アルミの包装にラベルが貼ってあるが、デザインが地味で、かつ菊いも茶の価値が伝わらないパッケージと感じている。今後お買い上げいただきたい若い女性の目に留まらず、手に取ってもらえないのではないかと考えている。

菊いも茶のパッケージ。ティーバッグの中には焙煎された菊芋チップが入っている

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5)新パッケージについて

【福島県東白川郡塙町】 焙煎 菊いも茶

●メッセージ菊いも茶を今後の弊社の柱となる商品に育てていきたいと思っております。そのためには、新たな顧客層も開拓していきたいと思っています。菊いも茶の価値が伝わるような素敵なデザインをご提案いただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

自社の菊芋畑と専務の鈴木なおみ氏

【新たなデザインに求める要素】・今後、ターゲットとする顧客層である健康志向の若い女性のお客様(20~ 30 代)に興味を持って手に取っていただけるデザイン、また、菊いもの価値が伝わり高品質で上品なイメージのデザインをお願いしたい。ただ、現在ご高齢のお客様が多いため、若い女性のお客様を(20~ 30代)をターゲットとしつつも、ご高齢のお客様にも受け入れられるデザインをご依頼したい。・今回のデザインを他の菊芋商品にも波及させ、統一したデザインイメージ・ブランドイメージを構築していきたい。

【包材】・現在の包材のサイズは、縦 23.5mm×横 13.9mm、マチ有。・現在は包材にラベルを貼ったパッケージとなっているが、ラベルのデザインだけにこだわらずに包材そのものの変更も可能。・包装の形状は、包材の内側がアルミ、開けた後に閉じることができるジップ式、自立型であれば形状は問わない。ただし、ティーバッグが20包入る容量を確保いただきたい。

【商品名】・現在は、「焙煎 菊いも茶」。新たな商品名をご提案いただきたい(提案は必須ではない)。

【商品ロゴ】・現在、商品ロゴはないため、一緒にご提案いただいきたい(提案は必須ではない)。

【企業ロゴ】・不要

【取り入れたい要素】①商品イメージの刷新②高級品化(付加価値を高め、販路開拓)③独自性(同業他社商品にはない目新しさ)

●新たなデザインに求める要素と変更の範囲

縦 235mm×横 139mm