医学教育学・医療者教育学 専門職修士課程の国際基準 - UMIN · 2017-11-07 · 6 序論 医学教育学および医療者教育学専門職修士課程が最近急増している。2000年から2015
140718 第46回 医学教育学会_パネルディスカッション
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eポートフォリオの活用事例とこれからの課題
自治医科大学 メディカルシミュレーションセンター 淺田義和
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第46回 医学教育学会パネルディスカッション4
医学教育に求められるeポートフォリオの在り方
背景• 自治医科大学医学部では、2013年度より
• 4年生および5年生にiPadを配付
• eラーニングおよびeポートフォリオのトライアル
• を実施している。
• ※H24~ 基礎・臨床を両輪とした医学教育改革による グローバルな医師養成「国際的な地域医療教育の構築」
eポートフォリオ導入の目的
• 診療科横断的な形での学習記録
• 地域実習や卒後への橋渡し
• 学生の評価基準の共通化
• eラーニングとの連携
実施状況• eラーニング(moodle)およびeポートフォリオ(manaba folio)の導入
• moodleは数年前から「導入はされていた」模様
• 2013年度より、トライアル利用
• moodle → 主に資料置き場として
• manaba → 主に学習記録置き場として
実施例• 診断学実習(PreBSL)
• manaba medicalの操作練習
• ログイン、ショートカットの作成
• Google検索し、他大学のmanaba に行きつく学生も・・・
• 毎日の実習後に感想+アンケートを提出
• 文献検索など、一部の課題では文章入力の形で課題提出
• 「ポートフォリオ」を利用した教育・学習の意義や進め方の概説
実施例• 臨床実習中
• 2週間のローテーションにおいて、各診療科における 学習目標の自己設定日々の学習記録を記載
• 必要に応じて教員からフィードバック
• (検討)定期的な自己・他者評価による目標達成度の確認
• 評価基準として何を利用するか?
• 毎日のポートフォリオをまとめ直す機会を?
利用者の声:学生• 定期的に学習の記録を残している学生
• コメント数や閲覧数は学生によってかなりばらつきあり
• 公開・非公開を使い分けている学生も ※非公開の内容は教員(含 admin)からも閲覧不可
• コメントがつかないと利用が滞る傾向
• 利用している学生とそうでない学生の差が激しい (成績に影響するようなチェックは未実施)
• iPadが重い(miniがいい)
• 課題が多すぎて大変
利用者の声:教員• 「ひと言でもレスをつけてあげると、読んでもらえているということが学生にも伝わる」
• 「教員間での学生情報のやりとりに利用できる」
• 「共通評価表のフォーマットをオンラインで評価できると便利」
• 評価表機能が有効利用できる
• システムの存在を知らなかった
• 説明会に出た教員のところで情報が止まっている
• 既にメールでのポートフォリオ的なやりとりは行っているが、manaba medicalと両方でやる必要があるのか?
• 診療科によっては教員数の関係で負担が増大するが、導入は必ず行わなければならないのか?
• 資料の著作権に関する問題
実施例
• シミュレーション実習(3/10~3/14)
• iPadで撮影した写真を課題提出(手羽先でのデブリードマン、 シミュレータでのFAST および 縫合)
eラーニングとの住み分け• 資料の提示:moodle
• シミュレーションや手技の動画:臨床手技データベース
• 小テストや掲示板でのディスカッション:moodle
• 日々の学習記録・教員のフィードバック:manaba medical
教員向けFD• iPad操作、moodle & manaba の操作に関するガイダンス的なFDを実施
• 5~7月、および1,2月の2回に分けて実施
• iPadの使い方、システムの使い道(初回)
• manaba folioの具体的な操作方法(2回目)
考察
• 日々の投稿数が少ない
• 学生が投稿してもやりっぱなしになってしまう → 教員へのFD、システムの改善
• 何を書けばいいか分からない(フォーマット、テンプレートが欲しい)という声も→ システムの改善
考察
• 学生へのiPad教育
• アンケートでは3~4割の学生から希望あり
• 使いやすいアプリの紹介、Office系ソフトの使い方、PDF閲覧+書き込みの方法、etc.
運用における課題• 教育の標準化に向けた改善
• ポートフォリオのフォーマット
• ルーブリック的な評価指標の作成
• 大学全体での教育体制、教員FDの必要性
• 「ポートフォリオの意義」に関する教育
• システムそのものの使い方、tipsなど
• 臨床実習以外での利用、看護学部での利用、病院側での利用、etc.
• 個人情報・機密情報を書かないような対応
• 学習意欲の向上、継続的な利用を促す仕組み
システム的な問題も含めて• 「溜め込む」ポートフォリオから「整理し、省察する」ポートフォリオへ
• 検索性の向上(全体 or コレクション別での検索、タグ付け)
• 「とりあえず溜め込む」ための場所(メールの 受信箱 的なもの)