140618 教育評価論 テスト項目作成_

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テテテテテテテテテテテ 1 ●●●●● テテテテテ • テテテテテテテテテテテテテテテテテテテテテテテテテテテテ • テテテ テテ 一。 • テテテテテテテテテテテテテテテテテテテテテテ テテテテテテテテテ テテ

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テストが備えるべき性質 1●●●●●

テスト冊子• 正答数が多いほど能力が高いという関係が成立する。

テスト項目• 正答は一つ。• 項目が想定する能力レベルの受験者が必ず正答し,そうでない者が誤答する。

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正答する項目が多いほど能力が高い 2●●●●●

通過率

能力

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能力が高いほど正答する項目が多いという関係が崩れた場合

3●●●●●

通過率

能力

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能力が高いほど正答する項目が多いという関係が崩れた場合

4●●●●●

通過率

能力

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信頼性:能力が高いほど正答する項目が多い 5●●●●●

α= (項目数 /(項目数 -1))×(1-(各項目の分散の合計 )/(テストの分散 ))1項目 2項目 3項目 4項目 5項目 6項目 7項目 8項目 9項目 10項目 合計

あおき 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 10いとう 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 10うえむら 1 1 1 1 1 1 1 1 1 0 9えぐち 1 1 1 1 1 1 1 1 1 0 9おおしま 1 1 1 1 1 1 1 1 0 0 8かとう 1 1 1 1 1 1 1 1 0 0 8きくち 1 1 1 1 1 1 1 0 0 0 7くどう 1 1 1 1 1 1 1 0 0 0 7こじま 1 1 1 1 1 1 0 0 0 0 6さとう 1 1 1 1 1 1 0 0 0 0 6しみず 1 1 1 1 1 0 0 0 0 0 5すどう 1 1 1 1 1 0 0 0 0 0 5たなか 1 1 1 1 0 0 0 0 0 0 4てらやま 1 1 1 1 0 0 0 0 0 0 4なかじま 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 3にいじま 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 3ぬのむら 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 2ねもと 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 2のじま 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1はしもと 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1

平均 1. 00 0. 90 0. 80 0. 70 0. 60 0. 50 0. 40 0. 30 0. 20 0. 10 5. 50標準偏差 0. 00 0. 31 0. 41 0. 47 0. 50 0. 51 0. 50 0. 47 0. 41 0. 31 2. 95分散 0. 00 0. 09 0. 17 0. 22 0. 25 0. 26 0. 25 0. 22 0. 17 0. 09 8. 68

信頼性係数 0.84 =var(A2:A20)

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信頼性:能力が高いほど正答する項目が多い 6●●●●●

α= (項目数 /(項目数 -1))×(1-(各項目の分散の合計 )/(テストの分散 ))1項目 2項目 3項目 4項目 5項目 6項目 7項目 8項目 9項目 10項目 合計

あおき 0 0 1 1 1 1 1 1 1 1 8いとう 0 0 1 1 1 1 1 1 1 1 8うえむら 0 0 1 1 1 1 1 1 1 0 7えぐち 0 0 1 1 1 1 1 1 1 0 7おおしま 0 0 1 1 1 1 1 1 0 0 6かとう 0 0 1 1 1 1 1 1 0 0 6きくち 0 0 1 1 1 1 1 0 0 0 5くどう 0 0 1 1 1 1 1 0 0 0 5こじま 0 0 1 1 1 1 0 0 0 0 4さとう 1 1 1 1 1 1 0 0 0 0 6しみず 1 1 1 1 1 0 0 0 0 0 5すどう 1 1 1 1 1 0 0 0 0 0 5たなか 1 1 1 1 0 0 0 0 0 0 4てらやま 1 1 1 1 0 0 0 0 0 0 4なかじま 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 3にいじま 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 3ぬのむら 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 2ねもと 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 2のじま 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1はしもと 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1

平均 0. 55 0. 45 0. 80 0. 70 0. 60 0. 50 0. 40 0. 30 0. 20 0. 10 4. 60標準偏差 0. 51 0. 51 0. 41 0. 47 0. 50 0. 51 0. 50 0. 47 0. 41 0. 31 2. 14分散 0. 26 0. 26 0. 17 0. 22 0. 25 0. 26 0. 25 0. 22 0. 17 0. 09 4. 57

信頼性係数 0.55

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テスト項目の種類 7

項目の種類 長所 短所

多肢選択項目4つの中から正しいものを1つ選びなさい

• 短時間で多くの項目を出題できる。• 高レベル・低レベル両方を査定できる。• 採点に要する時間が短く客観的。• 当て推量の影響を低められる。

• 項目づくりに時間がかかる。• 適切な選択肢(攪乱肢)づくりが難しい。• 受験者の読解能力が影響する。

正誤項目正しいものに○,間違っているものに ×をつけなさい

• 短時間で多くの項目を出題できる。• 採点に要する時間が短く客観的。

• 当て推量による正答が起こりやすい。• 完璧に正しい,または誤りである記述作るのが難しい。

• 記憶の再生が強調されがち。

対応項目それぞれに対応するものを選びなさい

• 項目づくりが簡単。• 採点に要する時間が短く客観的。

• 低レベルの学習成果に焦点が当りやすい。

短答項目単語を書きなさい

• 自分で回答を記入する必要があるため当て推量の影響を低められる。

• 項目づくりが簡単。• 幅広い知識の査定が可能。

• 採点に長時間を要する。• 複雑,広範囲な学習成果の査定には不向き。

作文項目~について述べなさい

• 高次の能力を直接査定できる。• 他の項目様式より短時間で項目づくりができる。

• 統合的な学習成果の査定が可能。

• 採点が難しく長時間を要する。• 査定されうる受験者の能力は深いがその範囲が狭い。

• はったりがきく。• 文章の質が影響する。

問題場面項目次の資料を読んで以下の問いに答えなさい

• 高次の能力を直接査定できる。• 統合的な学習成果の査定が可能。• 採点に要する時間が短く客観的。

• 受験者の読解能力が大きく影響する。• 項目づくりが難しい。

●●●●●

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正答が一義的に定まる短答項目 8●●●●●

源頼朝が幕府を開いた地は(   )である。

鎌倉

現在の神奈川県

鳩サブレーで有名な御菓子屋の近所

源頼朝が開いた幕府は,幕府の置かれた地名にちなんで(   )幕府という。

鎌倉

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多肢選択項目:選択肢数 9●●●●●

100

50. 0

33. 3

10. 011. 1

12. 514. 316. 720. 0

25. 0

0

20

40

60

80

100

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

(50.0)

項目数

当て推量の確率 (16.7)

(8.3)(5.0)

(3.3)(2.4)

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多肢選択項目:選択肢の設定 10●●●●●

• 幹(問題文)–「ではない」「すべて」などは太字などで強調

• 枝(選択肢)–1つの選択肢に1行使う–選択肢の文の長さを同程度にする–よくある間違いを使う

• 攪乱肢(正答以外の選択肢)–仮に観点別評価で A程度の受検者が正答できる項目であるなら, Bの受検者が選択しやすい攪乱枝と, Cの受検者が選択しやすい攪乱枝を用意する。

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批判的(収束的)思考の評価方法:項目応答評価 11●●●●●

日本の南側の太平洋上で台風が発生し,非常に強い勢力でさらに勢力を強めながら,図の矢印のように北上する見込みであることが報道されました。あなたにはA地点に住んでいて稲作を営んでいる親戚と,B地点の海の近くに住んでいて漁業を営んでいる親戚がいます。それぞれのあなたの親戚に対して,この台風に関してどのような注意をすればよいのかについてのアドバイスとして最も適切なものを,授業で習った台風の性質や,報道されている台風の進路,日本列島の地形,親戚の住んでいる場所を踏まえながら,選択肢の中から一つ選びなさい。

① A地点では強い南風が高山が連なる山脈を越えることで温かく乾燥した強い風が吹く可能性があるため,稲作に与える被害に注意する。Bの家の近くでは強い南風が吹き,海水が陸に向かって吹き寄せられる可能性があるため,家の浸水に注意する。

② A地点では高山が連なる山脈に台風がさえぎられるため,大きな被害はない。Bの家の近くでは強い南風が吹き,海水が陸に向かって吹き寄せられる可能性があるため,家の浸水に注意する。

③ A地点では強い南風が高山が連なる山脈を越えることで温かく乾燥した強い風が吹く可能性があるため,稲作に与える被害に注意する。B地点は台風の東側にあることから北からの風が吹くため,漁船が沖に向かって流されないように注意する。

④ A地点では高山が連なる山脈に台風が遮られるため,大きな被害はない。B地点は台風の東側にあることから北からの風が吹くため,漁船が沖に向かって流されないように注意する。

A

B

実社会との関連のある場面の設定をすることで,課題に対する価値を高め,児童生徒にとって解決しがいのある課題となるようにすることで,問題解決的思考を十分に発揮させるようにする。

条件を設定することで評価対象となる能力を特定する。

設問文に記述された問題場面にあわせて,身につけた知識・技能に加えて提示された資料などを援用しながら解決させるようにする。

課題文より選択肢の文のほうが短くなるように記述する。

正答の選択肢と誤答の選択肢(錯乱肢)の文の長さは同じくらいにすることと,よく起こりうる間違いを錯乱肢とすることで,当て推量によって正答を選択する確率を低める。

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段階的な評価のためのテスト 12●●●●●

http://cbasq.acer.edu.au/

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項目の正誤と能力記述との対応 13●●●●●

414点

559点

701点

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項目の正誤と能力記述との対応 14●●●●●

通過率

0.62

414 559 701 得点2 3 4 5 6 6以上レベル

0.25

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達成目標に対する実現状況レベルに対応した出題 15●●●●●

通過率

評価規準に対して Cに相当する生徒が正答可能な項目

評価規準に対して Bに相当する生徒が正答可能な項目

評価規準に対して Aに相当する生徒が正答可能な項目

○○なことができれば,この評価規準を上回る( A)と評価可能

○○なことができれば,この評価規準を満たす( B)と評価可能

評価規準の作成,評価方法等の工夫改善のための参考資料

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評価規準の設定 16●●●●●

•自然の事物・現象の中に問題を見いだし,目的意識をもって観察,実験などを行い,事象や結果を分析して解釈し,表現している。

評価の観点及びその趣旨

•生物とそれを取り巻く自然の事物・現象の中に問題を見いだし,目的意識をもって観察,実験などを行い,事象や結果を分析して解釈し,表現している。

「(1)植物の生活と種類」の評価規準に盛り込むべき事項

分野ごとの評価の観点の趣旨

内容のまとまりごとの評価規準に盛り込むべき事項

指導要録 通知における評価の観点 及びその趣旨,学年ごとの評価の観点の趣旨と評価規準作成のための参考資料における内容のまとまりごとの評価規準に盛り込むべき事項,評価規準の設定例の関係(理科第2分野「(7)自然と人間 イ 自然の恵みと災害」の「科学的な思考・表現」の例)

「(7)自然と人間」の評価規準に盛り込むべき事項

•生物と環境,自然の恵みと災害,自然環境の保全と科学技術の利用に関する事物・現象の中に問題を見いだし,目的意識をもって観調査などを行い,事象や結果を分析して解釈し,自らの考えを表現している。

「(7)自然と人間」の評価規準の設定例

教科の目標 単元の内容

単元の評価規準に反映

評価規準の設定例

•物質やエネルギーに関する事物・現象の中に問題を見いだし,目的意識をもって観察,実験などを行い,事象や結果を分析して解釈的し,表現している。

第1分野の評価の観点の趣旨

「(2)大地の成り立ちと変化」の評価規準に盛り込むべき事項

「(3)動物の生活と生物の変遷」評価規準に盛り込むべき事項

「(4)気象とその変化」評価規準に盛り込むべき事項

「(5)生命の連続性」評価規準に盛り込むべき事項

「(6)地球と宇宙」評価規準に盛り込むべき事項

第2分野の評価の観点の趣旨

•自然界のつり合い,自然環境の調査と環境保全に関する事物・現象の中に問題を見いだし,目的意識をもって観察,実験などを行い,自然界では生産者である植物,消費者である動物,分解者である菌類や細菌類などの微生物が生活していること,生物がつり合いを保って生活していること,自然環境を保全することの重要性などについて自らの考えを導いたりまとめたりして,表現している。

•自然の恵みと災害について調べ,自然を多面的,総合的にとらえて,自然と人間のかかわり方について自らの考えをまとめ,表現している。

•自然環境の保全と科学技術の利用に関する事物・現象の中に問題を見いだし,テーマを設定して調査を行い,自然環境の保全と科学技術の利用の在り方について,科学的な根拠に基づいて考えを導いたり判断したりして,表現している。

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評価規準の設定 17●●●●●

評価規準の設定例と単元の内容が一致

•自然の恵みと災害について調べ,自然を多面的,総合的にとらえて,自然と人間のかかわり方について自らの考えをまとめ,表現している。

評価規準の設定例

(7)自然と人間 イ 自然の恵みと災害単元の内容

•自然の恵みと災害について調べ,自然を多面的,総合的にとらえて,自然と人間のかかわり方について自らの考えをまとめ,表現している。

単元の評価規準

「設定例」を単元の評価規準として利用

(a) 「評価規準の設定例」をそのまま利用できる場合(中学校理科第2分野「科学的な思考・表現」の例)

評価規準の設定例を単元の内容に合わせて具体化

•日本のいずれかの地域の地域的特色を,自然環境を中核とした考察の仕方を基に多面的・多角的に考察し,その過程や 結果を適切に表現している。

評価規準の設定例

日本の諸地域(1)九州地方単元の内容

•九州地方の地域の地域的特色を,自然環境を中核とした考察の仕方を基に多面的・多角的に考察し,その過程や 結果を適切に表現している。

単元の評価規準

単元の評価規準の設定

(b) 「評価規準の設定例」を単元の内容に合わせて具体化する必要がある場合(中学校社会地理的分野「社会的な思考・判断・表現」の例)

単元の評価規準の設定

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分析・具体化と統合・要約化 18●●●●●

自然事象への関心・意欲・態度•自然の事物・現象に進んでかかわり,それらを科学的に探究するとともに,事象を人間生活とのかかわりでみようとする。

科学的な思考・表現•自然の事物・現象の中に問題を見いだし,目的意識をもって観察,実験などを行い,事象や結果を分析して解釈し,表現している。

観察・実験の技能•観察,実験を行い,基本操作を習得するとともに,それらの過程や結果を的確に記録,整理し,自然の事物・現象を科学的に探究する技能の基礎を身に付けている。

自然事象についての知識・理解•自然の事物・現象について,基本的な概念や原理・法則を理解し,知識を身に付けている。

教科の評価の観点の趣旨 単元の評価規準

•自然の恵みと災害に関する具体的な事例に進んで かかわり、それらを科学的に探究しようとするとともに、生命を尊重し、自然環境の保全に寄与しようとする。

評価に用いる課題や資料

評価に用いる課題や資料

教科の目標と評価の観点の趣旨を分析し単元の評価規準に具体化し,評価に用いる課題や資料を設定する

評価結果を単元,学期末の観点別学習状況に総括し,評定に総括する

中学校理科の目標

評価の実施

第2分野の評価の観点の趣旨

•生物とそれを取り巻く自然の事物・現象に進んでかかわり,それらを科学的に探究するとともに,生命を尊重し,自然環境の保全に寄与しようとする。

•生物とそれを取り巻く自然の事物・現象の中に問題を見いだし,目的意識をもって観察,実験などを行い,事象や結果を分析して解釈し,表現している。

•生物とそれを取り巻く自然の事物・現象に関する観察,実験の基本操作を習得するとともに,観察,実験の計画的な実施,結果の記録や整理など,事象を科学的に探究する技能の基礎を身に付けている。

•観察や実験などを通し生 物とそれを取り巻く自然の事物・現象に関する基本的な概念や原理・法則を理解し,知識を身に付けている。

•自然の恵みと災害について調べ、自然を多面的総合的にとらえて、自然と人間のかかわり方について自らの考えをまとめ、表現している。

•自然の恵みと災害に関する具体的な事例の調査などを行い、結果の記録や整理、資料の活用の仕方などを身に付けている。

•自然の恵みと災害に関する具体的な事例の調査などを行い、結果の記録や整理、資料の活用の仕方などを身に付けている。

評価に用いる課題や資料

評価に用いる課題や資料

評価に用いる課題や資料

評価に用いる課題や資料

評価に用いる課題や資料

評価に用いる課題や資料

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テスト項目設定の手順 19●●●●●

• 単元の設定

• 単元の評価規準の設定(というより,国研の資料をそのまま使いましょう)

• 評価規準(達成目標)に対する数レベル(3段階程度)の実現状況の具体的記述

• 具体的な記述の内容を推定できるような項目の設定