100 円ショップの マーケティング戦略
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100円ショップのマーケティング戦略
2003r071
はじめに
●小売業界で 100円ショップの成長率がたいへん注目を集めている
● 不振を極める日本の大型量販店やショッピングモールの救世主的存在
● 実際のダイソーでのアルバイト経験 どのような業態をとっているのかという興
味
100円ショップの歴史と現状*歴史* ・戦後の 1946年に東京・上
野で 50銭ショップが誕生 →元はほとんどが問屋や卸
売業 →物珍しさが話題 →「 100円」ブランドの確
立・ダイソーの例 設立 1977年 12月 商品開発力ではなく
商品調達力に優れている
業界トップのダイソー社の成長グラフ
*現状*・日常生活に定着
・近づく飽和状態 生活用品の充実 店舗数の増大
大創産業 キャンドゥ セリア オースリー ワッツ資本金 27億円 24 6,200億 万円 3 5,645億 万円 3 4,859億 万円 2 4,666億 万円
本社所在地 東広島( )広島県
板橋区( )東京都
大垣市( )岐阜県
和光市( )埼玉県
東大阪市( )大阪府
国内店舗数 2,400 513 607 213 202直営店舗数 900 299 421 48 202フランチャイズ店舗数 1,500 214 186 165 0
従業員数 10,000 2,859 3,766 419 563正社員数 400 923 213 88 93売上額 2,812億円 413億円 376億円 128億円 112億円
●100円ショップ主要 5社の概要
100円ショップのマーケティング戦略*製品戦略*
<消費者を飽きさせない努力> ・毎月 1000種類の新商品 ・売れない商品も定番として残す →商品の多様化につながる
・返品、破棄はしない ・・・いつかは売れる発想
*流通戦略*
・大量仕入れによるコスト削減 ①国内の大手メーカー品を仕入れる ②中小メーカーから直接仕入れる ③国内の専門卸売業者から仕入れる ④自社ブランド
・卸売り業者を通さない 「工場直行」を実現 →商品を安価に抑えられる理由
*価格戦略*
・ 100円商品 最近では 100円以上の高額商品もある →消費者を飽きさせない →品質の向上
・社員数が少ない 人件費削減 ・・・他の小売店に比べ仕事量が少ない ため可能
*プロモーション戦略*
・ほとんど広告を打たない ・・・コンセプト自体が宣伝 ・・・値段の格差が商品によってない
・店内の売り場配置を必要に応じて変える ・徹底した声出し (商品アピール )
・ご案内板(商品 POP)の作成
販売促進に繋がる
一般小売業 4P 100円ショップ・ 売れ筋に絞り込む
製品(Product)
・ 売れない商品も定番として残す
・ 返品、廃棄はしない
・ 複数の卸売業者が介在する 流通
(Place)
・ 大量仕入れによるコスト削減
・ 卸売業者を通さない
・ その商品に見合った価格
・ 割引や値下げを行う 価格(Price)
・ 100円商品(最近では 100円以上の高
額商品もある)・ 社員数が少ない(経費削
減)
・ 広告や宣伝にて目玉商品を売り込む プロモーション
(Promotion)
・ ほとんど広告を打たない・ 店内の商品配置を状況に
応じて変える
一般小売業と 100 円ショップのマーケティング戦略の違い
100円ショップの今後の展開*商品の多様化* ・商品の欠品を防ぐ、品数の充実 ・新たな分野での均一販売 例)生鮮食品の販売
*サービスの向上* ・ダイソー 携帯クレジット「 iD」の導入 ・セリア リアルタイム POSシステムを導入
まとめ
●今までに無かった事業形態● 商品をより安く提供できるシステムに強い ● 消費者を飽きさせない →商品の多様化 「安かろう悪かろう」のイメージを払拭
●徹底したコスト削減を行う●今後の飽和状態を打開する戦略の必要性
参考文献 「徹底解剖 100円ショップ」 アジア太平洋資料センター:コモンズ: 2004年3月 30日
「生産と流通のしくみがわかる 100円ショップ大図鑑―安さのヒミツを探ってみよう !」
PHP研究所、ピーエイチピー研究所: 2005年 8月
「 100円ショップの魔術商法」 三浦あかね:エール出版社: 1999年 2006年 3月 16日 日本経済新聞