広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular...

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29 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析 1973年から2012年の間に登録された3,320件の(原発性)骨腫瘍について解析を行った。 骨腫瘍は頻度の少ない腫瘍であるが、組織学的分類上、多くの種類に分けられる。個々 の組織型についての考察は症例数が極めて少なく傾向がつかみにくくなるため、WHO 分類 (2013年)と悪性骨腫瘍取り扱い規約第 4 版(2015年)の組織型グループに基づき考察した (表1 )。なお、造血器腫瘍および転移性骨腫瘍は今回の解析対象から除外した。 歯原性腫瘍(666件)については別項で考察した。良性歯原性腫瘍については、2005年の WHO 分類を参考にして、表12で示す 3 種類の組織型グループについて考察した。 ( 1 )骨腫瘍 1 )男女別登録数と登録割合(図 1 、表 2 ) 1973年⊖2012年に3,320件の骨腫瘍が登録された。良性骨腫瘍が大半を占め、2,542件であっ た。男性1,259件、女性1,283件でほぼ同数であった。 悪性骨腫瘍は778件、男性433件、女性345件でやや男性に多かった。 2 )骨腫瘍の登録数年次推移(図 2 ⊖ 1 、図 2 ⊖ 2 、表 3 ) 良性骨腫瘍登録数の年次推移(図 2 ⊖ 1 、表 3 ) 1973年⊖2012年の40年間で、 1 年ごとの良性骨腫瘍の登録数は前半の20年間、緩やかな増加 傾向にあった。後半20年間では多少の増減があるものの、男女とも年間30~50件の間でほぼ 一定である。男性の方がやや多いが、女性の方が多い年もある。全体として男女差はほとん ど見られない。 悪性骨腫瘍登録数の年次推移(図 2 ⊖ 2 、表 3 ) 1973年⊖2012年の40年間で、悪性骨腫瘍の 1 年ごとの登録数は、多少の増減はあるが、全体 にほぼ横ばいである。登録数に男女差はほとんど無いが、やや男性の方が多い。 3 )骨腫瘍の部位別登録数と割合(図 3 、図10 ⊖ 1 、表 2 、表 4 ⊖ 1 、表 4 ⊖ 2 ) 全骨腫瘍3 , 320件の部位別登録数および割合は、「下肢の長骨及びその関節」1 , 056件 (31.8%)、「上肢の短骨及びその関節」878件(26.4%)、「下肢の短骨」387件(11.7%)の順 で多い。 良性骨腫瘍の部位別登録数(図 3 、図10 ⊖ 2 、表 2 、表 4 ⊖ 1 ) 良性骨腫瘍(2,542件)のうち、男性は1,259件、女性1,283件であった。男女とも上位 3 位 までの部位は同じで、「上肢の短骨及びその関節」、「下肢の長骨及びその関節」、「下肢の短 骨」の順で多い。男女とも最も多い部位、「上肢の短骨及びその関節」の良性骨腫瘍につい

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広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析

 1973年から2012年の間に登録された3,320件の(原発性)骨腫瘍について解析を行った。 骨腫瘍は頻度の少ない腫瘍であるが、組織学的分類上、多くの種類に分けられる。個々の組織型についての考察は症例数が極めて少なく傾向がつかみにくくなるため、WHO 分類

(2013年)と悪性骨腫瘍取り扱い規約第 4 版(2015年)の組織型グループに基づき考察した(表 1 )。なお、造血器腫瘍および転移性骨腫瘍は今回の解析対象から除外した。 歯原性腫瘍(666件)については別項で考察した。良性歯原性腫瘍については、2005年のWHO 分類を参考にして、表12で示す 3 種類の組織型グループについて考察した。

( 1)骨腫瘍

1 )男女別登録数と登録割合(図 1 、表 2 ) 1973年⊖2012年に3,320件の骨腫瘍が登録された。良性骨腫瘍が大半を占め、2,542件であった。男性1,259件、女性1,283件でほぼ同数であった。 悪性骨腫瘍は778件、男性433件、女性345件でやや男性に多かった。

2 )骨腫瘍の登録数年次推移(図 2 ⊖ 1 、図 2 ⊖ 2 、表 3 )良性骨腫瘍登録数の年次推移(図 2 ⊖ 1 、表 3 ) 1973年⊖2012年の40年間で、 1 年ごとの良性骨腫瘍の登録数は前半の20年間、緩やかな増加傾向にあった。後半20年間では多少の増減があるものの、男女とも年間30~50件の間でほぼ一定である。男性の方がやや多いが、女性の方が多い年もある。全体として男女差はほとんど見られない。

悪性骨腫瘍登録数の年次推移(図 2 ⊖ 2 、表 3 ) 1973年⊖2012年の40年間で、悪性骨腫瘍の 1 年ごとの登録数は、多少の増減はあるが、全体にほぼ横ばいである。登録数に男女差はほとんど無いが、やや男性の方が多い。

3 )骨腫瘍の部位別登録数と割合(図 3 、図10 ⊖ 1 、表 2 、表 4 ⊖ 1 、表 4 ⊖ 2 ) 全骨腫瘍3 ,320件の部位別登録数および割合は、「下肢の長骨及びその関節」1 ,056件

(31.8%)、「上肢の短骨及びその関節」878件(26.4%)、「下肢の短骨」387件(11.7%)の順で多い。

良性骨腫瘍の部位別登録数(図 3 、図10 ⊖ 2 、表 2 、表 4 ⊖ 1 ) 良性骨腫瘍(2,542件)のうち、男性は1,259件、女性1,283件であった。男女とも上位 3 位までの部位は同じで、「上肢の短骨及びその関節」、「下肢の長骨及びその関節」、「下肢の短骨」の順で多い。男女とも最も多い部位、「上肢の短骨及びその関節」の良性骨腫瘍につい

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て、男性387件(30.7%)、女性473件(36.9%)で、女性の方が男性よりも件数と割合が共にやや多い。 4 位以下は男女で異なり、男性では「上肢の長骨、肩甲骨及びその関節」98件

(7.8%)、「頭蓋骨、顔面骨及びその関節」84件(6.7%)であった。女性は「頭蓋骨、顔面骨及びその関節」137件(10.7%)、「上肢の長骨、肩甲骨及びその関節」66件(5.1%)であった。良性骨腫瘍は男女で、登録数、部位別登録数にほとんど差は見られなかったが、女性の方が上位の好発部位により集中して見られる傾向があった。

悪性骨腫瘍の部位別登録数(図 3 、図10 ⊖ 3 、表 2 、表 4 ⊖ 2 ) 悪性骨腫瘍(778件)は「下肢の長骨及びその関節」が最も多く、375件(48.2%)で半数近くを占めている。ついで「骨盤骨、仙骨、尾骨及びその関節」99件(12.7%)、「上肢の長骨、肩甲骨およびその関節」61件(7.8%)と続く。男女別でも「下肢の長骨及びその関節」は、男性221件(51.0%)、女性154件(44.6%)で半数程度を占めていた。 図 3 、図10⊖ 2 、図10⊖ 3 をみると良性骨腫瘍と悪性骨腫瘍の部位分布の差が明瞭である。

4 )組織型グループ別登録数と割合(図 4 、表 5 )良性骨腫瘍(図 4 、表 5 ) 全ての良性骨腫瘍2,542件の内、軟骨形成性腫瘍 chondrogenic tumors が大半で、2,074件

(81.6%)を占める。男性1,056件(83.9%)、女性1,018件(79.3%)でほぼ同数同割合であった。 ついで骨形成性腫瘍 osteogenic tumor が全体で355件(14.0%)、男性152件(12.1%)、女性203件(15.8%)を占める。 その他に脈管性腫瘍 vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群 tumor of

undefined neoplastic nature、線維形成性腫瘍 fibrogenic tumors, 脂肪性腫瘍 lipogenic tumors

等が続くがいずれも少数である。

悪性骨腫瘍(図 4 、表 5 ) 表 5 によると最も多いのが富破骨細胞性巨細胞腫瘍 osteoclastic giant cell rich tumors で226件(29.0%)[男性120件(27.7%)、女性106件(30.7%)]であった。次いで骨形成性腫瘍が202件(26.0%)[男性115件(26.6%)、女性87件(25.2%)]であった。三番目は軟骨形成性腫瘍が178件(22.9%)[男性96件(22.2%)、女性82件(23.8%)]であった。 組織型グループ別の割合は、性状(良性、悪性)による明瞭な差を認めた。男女別では順位は変わらず、ほとんど差を認めなかった。

5 )骨腫瘍の組織型グループ割合、登録件数の診断期間での推移(図 5 、表 6 ⊖ 1 、表 6 ⊖ 2 ) 年ごとでは症例数が極めて少なくなるため、1973年⊖2012年の間について10年ごとの期間で組織型グループ別の骨腫瘍の登録数を検討した。

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良性骨腫瘍の組織型グループ割合、登録件数の診断期間での推移(図 5 、表 6 ⊖ 1 ) いずれの期間でも同様の傾向であまり変化を認めなかった。男女とも軟骨形成性腫瘍が80%程度で大半を占めており、次いで骨形成性腫瘍が12%程度を占めている。男女ともこれらの組織型グループで90%以上を占めている。次いで男性では脈管性腫瘍、女性では新生物としての性質が不確定な腫瘍群が続くが、症例数および割合は少ない。

悪性骨腫瘍の組織型グループ別件数、割合の年次推移(図 5 、表 6 ⊖ 2 ) 男女とも同じ傾向であった。図 5 による診断時期での推移を見ると最も古い1973⊖1982年の期間に高い割合70件(44.3%)[男性37件(44.6%)、女性33件(44.0%)]を占めた富破骨細胞性巨細胞腫瘍がその後、登録数および割合を減らしている傾向がうかがえるが、依然高い割合を占めている。この組織型グループには、骨巨細胞腫 giant cell tumor of bone が212例、骨巨細胞腫に伴う悪性腫瘍 malignancy in giant cell tumor of bone が14例含まれており、骨巨細胞腫が比較的多く見られるといえる。

6 )骨腫瘍の部位別登録数、割合の診断期間での推移(図 6 、表 4 ⊖ 1 、表 4 ⊖ 2 ) 年ごとでは症例数が極めて少なくなるため、1973年⊖2012年の間を10年ごとの期間で発生部位別の骨腫瘍の登録数を検討した。

良性骨腫瘍の部位別登録数、割合の診断期間での推移(図 6 、表 4 ⊖ 1 ) 男性の良性骨腫瘍は「上肢の短骨及びその関節」、「下肢の長骨及びその関節」がいずれの期間においても順位の前後はあるものの、それぞれがおよそ 3 割程度を占め、次いで「下肢の短骨」が続く。いずれの期間においてもほぼ同様の傾向であった。 女性の良性骨腫瘍も男性と同様で、いずれの年代においても「上肢の短骨及びその関節」、

「下肢の長骨及びその関節」「下肢の短骨」の順番であった。

悪性骨腫瘍の部位別登録数、割合の診断期間での推移(図 6 、表 4 ⊖ 2 ) 悪性骨腫瘍では、いずれの期間でも「下肢の長骨及びその関節」が男性で44.5%から62.7%、女性で30.9%から52.3%と多数を占めていた。それでも各期間の症例数は男性52件~57件、女性34件~46件程度である。次いで「骨盤骨、仙骨、尾骨及びその関節」、「上肢の長骨、肩甲骨およびその関節」などがつづき、期間による順位の変動が見られるが、いずれも症例が少なく、男女それぞれ20件以下である。 いずれの診断時期においても、良性骨腫瘍と悪性骨腫瘍の部位分布の違いは明瞭である。診断時期による部位分布の順位の変動は少なく、「その他」の部位が増加傾向にあるが、いずれの時期でも大きな違いは見られなかった。

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7 )骨腫瘍の診断時年齢別の登録数(図 7 、表 7 ⊖ 1 、表 7 ⊖ 2 )良性骨腫瘍の診断時年齢別登録数(図 7 、表 7 ⊖ 1 ) 男性、女性とも良性骨腫瘍の登録数は10代(10⊖19歳)の若年者に高いピークが有り、20代

(20⊖29歳)には急激に減少する。その後年齢と共に登録数は緩やかに減少している。女性には30⊖39歳、40⊖49歳に小さなピークが見られるが男性には見られない。

悪性骨腫瘍の診断時年齢別登録数(図 7 、表 7 ⊖ 2 ) 悪性骨腫瘍も10⊖19歳にピークがあるが、良性腫瘍ほど高いピークではなく、広い年代にほぼ平坦な年齢分布をなしている。男性の方がやや多いが、40歳以降では男女差は小さい。 性状(良性、悪性)により診断時年齢の分布に差が見られた。男女差はあまりはっきりしなかったが、良性骨腫瘍では女性に30⊖49歳の中年期に低いピークが見られたが、男性には見られなかった。

8 )骨腫瘍の診断時年齢別の登録数年次推移(図 8 、表 8 ⊖ 1 、表 8 ⊖ 2 ) 年ごとでは症例数が極めて少なくなるため、1973年⊖2012年の間について10年ごとの期間で診断時年齢別の骨腫瘍の登録数を検討した。

良性骨腫瘍の診断時年齢別登録数年次推移(図 8 、表 8 ⊖ 1 ) どの時期においても同様の傾向を示していた。すなわち10⊖19歳に高いピークを有し、20-29歳では大幅に減少、その後、緩やかに減少していた。最初の10年(1973⊖1982年)では男女ともこのピークが低くなっている。この点を除いて各年次での有意な変化は見られなかった。女性では30⊖59歳に低いピークが見られた。この低いピークは男性には見られなかった。

悪性骨腫瘍の診断時年齢別登録数年次推移(図 8 、表 8 ⊖ 2 ) 悪性骨腫瘍は、広い年代で認められる。若年者に多いが、良性骨腫瘍に比べてピークが不明瞭である。いずれの期間も10⊖19歳もしくは20⊖29歳の若年者にピークがある。この若年者のピークは男性の方が女性よりも高い傾向が見られる。グラフではばらつきが多く見えるが、症例数も極めて少ない点を考慮する必要がある。

9 )骨腫瘍の代表的な組織型グループの診断時年齢別の登録数(図 9 、表 9 ⊖ 1 、表 9 ⊖ 2 )

良性骨腫瘍の代表的な組織型グループの診断時年齢別登録数(図 9 、表 9 ⊖ 1 ) 軟骨形成性腫瘍と骨形成性腫瘍の二つの組織型グループについてグラフを示した。これら2 種類の組織型グループで全ての良性骨腫瘍の95.6%を占める。男女ともほとんどの年齢で軟骨形成性腫瘍が多い。10⊖19歳に急なピークを認める。男性は年齢と共に登録数は減少しているが、女性では30⊖49歳において小さなピークを認める。二番目に多く見られた骨形成性腫

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瘍は男女ともに広い年代に分布しており、男性において10⊖19歳に小さなピークをみるものの女性では若年者のピークは見られず、50⊖59歳にわずかなピークがあるがほぼ平坦な分布を呈している。 良性骨腫瘍の多くを占める軟骨形成性腫瘍は男性、女性ともに10⊖19歳に高いピークを持つ。また、中年の女性において男性には見られない低いピークが見られる。良性骨腫瘍の全体の診断時年齢別登録数の推移は、その大半を占める軟骨形成性腫瘍の性質を反映していると思われる。

悪性骨腫瘍の代表的な組織型グループの診断時年齢別登録数(図 9 、表 9 ⊖ 2 ) 富破骨細胞性巨細胞腫瘍、骨形成性腫瘍、軟骨形成性腫瘍についてグラフを示した。これら 3 種類の組織型グループで全ての悪性骨腫瘍の77.9%を占める。男女とも骨形成性腫瘍は10⊖19歳で鋭いピークをなしている。10⊖19歳の男性で53件(52.0%)、女性では37件(49.3%)と同年代の悪性骨腫瘍のおよそ半分を占めている。骨形成性腫瘍は他の年代でも比較的多くの割合を占めているが10⊖20%程度である。 次いで富破骨細胞性巨細胞腫瘍が、20⊖29歳と骨形成性腫瘍よりもやや高い年齢でピークを示す。富破骨細胞性巨細胞腫瘍は、同年代おいて男性で34件(53.1%)、女性で34件(63.0%)と高い割合を占めている。同腫瘍は30⊖39歳においても男性30件(47.6%)、女性22件(47.8%)認められる。これらの年代でピークがあり、それ以降の年代では比較的高い割合を保持しながら登録数は減少している。 悪性骨腫瘍の軟骨形成性腫瘍では若年者のピークは不明瞭で、広い年代に認められる。それ以外の悪性骨腫瘍は登録数が少ないが、若年者のピークは明らかでない。 悪性骨腫瘍の骨形成性腫瘍は10⊖19歳に高いピークを持っている。富破骨細胞性巨細胞腫瘍はそれより高い20⊖29歳にピークがある。両者で全ての悪性骨腫瘍778件のうち428件(55.0%)を占める。三番目に多い軟骨形成性腫瘍では、広い年齢に分布し若年者のピークは見られない。それ以外の組織型グループでは件数は少ないが、線維組織球性腫瘍や脊索性腫瘍のように中高年に多い傾向があるものも見られる。そのため、悪性腫瘍全体での若年者ピークは低く緩やかなものとなっている。

10)骨腫瘍の代表的な組織型グループ別部位別登録数の割合(図10 ⊖ 2 、図10⊖ 3 、表10 ⊖ 1 、表10⊖ 2 )

 骨腫瘍の代表的な組織型グループについて部位別登録数を検討した。

良性骨腫瘍の代表的な組織型グループ別部位別登録数の割合(図10 ⊖ 2 ) 軟骨形成性骨腫瘍、骨形成腫瘍について検討した。 良性の軟骨形成性腫瘍は「上肢の短骨およびその関節」に41%、「下肢の長骨およびその関節」に28%、次いで下肢の短骨17%に見られた。骨形成性腫瘍は、「頭蓋骨、顔面骨及びその

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関節」に49%、「下肢の長骨及びその関節」20%、「下顎」15%であった。両者は全く異なる分布を示しているが、良性の軟骨形成性腫瘍は良性骨腫瘍全体の81.6%を占めるため、全体の良性骨腫瘍の部位割合と良性の軟骨形成性腫瘍は類似した所見を呈している。

悪性骨腫瘍の代表的な組織型グループ別部位別登録数の割合(図10 ⊖ 3 ) 富破骨細胞性巨細胞腫瘍、骨形成性腫瘍、軟骨形成性腫瘍について検討した。いずれも「下肢の長骨及びその関節」に多く見られたが、その分布には少し違いが見られた。 富破骨細胞性巨細胞腫瘍は「下肢の長骨及びその関節」が63%を占めて圧倒的に多く、「骨盤骨、仙骨、尾骨及びその関節」 8 %、「上肢の長骨およびその関節」 7 %と続く。 骨形成性腫瘍は「下肢の長骨及びその関節」58%、「頭蓋骨、顔面及びその関節」10%「下顎」 8 %であった。 軟骨形成性腫瘍は「下肢の長骨及びその関節」30%、「肋骨、胸骨、鎖骨及びその関節」15%、「肋骨、胸骨、鎖骨およびその関節」15%であった。

11)骨腫瘍の二次医療圏別登録数と登録割合(表11) 二次医療圏別登録割合では、広島県外住所、住所不明を除くと、半数程度1,547件(55.5%)を「広島」が占める。次いで「呉」370件(13.3%)、「尾三」248件(8.9%)となる。

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図 1 骨腫瘍の性状、性別登録数と登録割合

図 2 − 1  骨腫瘍の登録数の性別年次推移(良性)

図 2 − 2  骨腫瘍の登録数の性別年次推移(悪性)

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図 3 骨腫瘍の性状、性、部位別登録数の割合

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図 4 骨腫瘍の性状、性、組織型グループ別登録数の割合

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図 5 骨腫瘍の性状、性、診断期間別組織型分類割合

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図 6 骨腫瘍の性状、性、部位、診断期間別登録数

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図 7 骨腫瘍の性状、性、診断時年齢別登録数

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図 8 骨腫瘍の性状、性、診断時年齢別登録数の年次推移

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図 9 骨腫瘍の代表的な組織型の性状、性、診断時年齢別登録数

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図10 − 1  骨腫瘍の性状、部位別登録割合

図10 − 3  骨腫瘍の部位別登録割合(悪性)

図10 − 2  骨腫瘍の部位別登録割合(良性)

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表1 骨腫瘍の組織型分類(悪性骨腫瘍取り扱い規約第4版(2015年11月)、WHO2013分類に基づく)

骨腫

瘍の

組織

型分

類(

邦名

)骨

腫瘍

の組

織型

分類

(英

語)

組織

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性軟

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2.

骨形

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 O

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芽細

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 O

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00/0

侵襲

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9200

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/3血

管拡

張型

骨肉

腫 

Tela

ngie

ctat

ic o

steo

sarc

oma

9180

/3小

細胞

骨肉

腫 

Smal

l cel

l ost

eosa

rcom

a 91

85/3

(円

形細

胞骨

肉腫

 Ro

und-

cell

oste

osar

com

a)二

次性

骨肉

腫 

Seco

ndar

y os

teos

arco

ma

9180

/3傍

骨性

骨肉

腫 

Paro

stea

l ost

eosa

rcom

a 91

92/3

*顎

骨骨

肉腫

 *O

steo

sarc

oma

of ja

w b

ones

9180

/3末

梢血

管性

拡張

性骨

肉腫

 Te

lang

iect

atic

ost

eosa

rcom

a 91

83/3

3.

線維

形成

性腫

瘍3

.Fi

brog

enic

tu

mor

s線

維腫

 Fi

brom

a, N

OS

8810

/0類

腱線

維腫

 D

esm

opla

stic

fibr

oma

8823

/0侵

襲性

線維

腫症

 A

ggre

ssiv

e fib

rom

atos

is 8

821/

1線

維肉

腫 

Fibr

osar

com

a 88

10/3

Page 17: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 45 ─

4.

線維

組織

球性

腫瘍

4.

Fibr

ohis

tiocy

tic

tum

ors

良性

線維

性組

織球

腫/

非骨

化性

線維

腫 

Ben

ign

fib

rou

s h

isti

ocyt

oma/

Non

-oss

ifyi

ng

fibro

ma

8830

/0

(骨

幹端

線維

性欠

損 

Met

aphy

seal

fibr

ous

defe

ct)

組織

球腫

 H

istio

cyto

ma,

NO

S 88

31/0

骨線

維形

成性

線維

腫 

Des

mop

last

ic fi

brom

a of

bon

e 88

23/1

異型

線維

性組

織球

腫 

Aty

pica

l fib

rous

his

tiocy

tom

a 88

30/1

悪性

線維

性組

織球

腫 

Mal

igna

nt

fibro

us

hist

iocy

tom

a 88

30/3

(注

3)

5.

造血

系腫

瘍5

.H

emat

opoi

etic

tu

mor

s

6.

富破

骨細

胞性

巨細

胞腫

瘍6

.O

steo

clas

tic g

iant

ce

ll ric

h tu

mor

s

骨巨

細胞

腫 

Gia

nt c

ell t

umor

of b

one

9250

/1骨

巨細

胞腫

に伴

う悪

性腫

瘍 

Mal

igna

ncy

in g

iant

cel

l tum

or o

f bon

e 92

50/3

7.

脊索

性腫

瘍7

.N

otoc

hord

al

tum

ors

脊索

腫 

Cho

rdom

a 93

70/3

軟骨

様脊

索腫

 C

hond

roid

cho

rdom

a 93

71/3

8.

脈管

性腫

瘍8

.Va

scul

ar tu

mor

s

血管

腫 

Hem

angi

oma,

NO

S 91

20/0

海綿

状血

管腫

 C

aver

nous

hem

angi

oma

9121

/0静

脈血

管腫

 Ve

nous

hem

angi

oma

9122

/0毛

細血

管腫

 C

apill

ary

hem

angi

oma

9131

/0

血管

内皮

腫 

Hem

angi

oend

othe

liom

a, N

OS

9130

/1類

上皮

血管

内皮

腫 

Epi

thel

ioid

hem

angi

oend

othe

liom

a, N

OS

9133

/1紡

錘形

細胞

血管

内皮

腫 

Spin

dle

cell

hem

angi

oend

othe

liom

a 91

36/1

血管

肉腫

 A

ngio

sarc

oma

9120

/3(

*低

分化

血管

内皮

腫 

*Hig

h gr

ade

hem

angi

oend

othe

liom

a,*H

eman

gioe

ndot

helio

ma

grad

e 3

or 4

)血

管内

皮腫

、悪

性 

Hem

angi

oend

othe

liom

a, m

alig

nant

9130

/3

9.

筋原

性腫

瘍9

.M

yoge

nic

tum

ors

平滑

筋腫

 Le

iom

yom

a of

bon

e 88

90/0

平滑

筋肉

腫 

Leio

myo

sarc

oma

of b

one

8890

/3

10.

脂肪

性腫

瘍10

.Li

poge

nic

tum

ors

脂肪

腫 

Lipo

ma

of b

one

8850

/0血

管脂

肪腫

 A

ngio

lipom

a, N

OS

8861

/0

11.

新生

物と

して

の性

質が

不確

定な

腫瘍

11.

Tum

ors

of

unde

fined

ne

opla

stic

na

ture

線維

粘液

腫 

Fibr

omyx

oma

8811

/0粘

液腫

 M

yxom

a, N

OS

8840

/0化

骨性

線維

腫/

骨形

成性

線維

腫 

Oss

ifyin

g fib

rom

a 92

62/0

滑膜

肉腫

 Sy

novi

al s

arco

ma,

NO

S 90

40/3

滑膜

肉腫

、紡

錘形

細胞

 Sy

novi

al s

arco

ma,

spi

ndle

cel

l 904

1/3

滑膜

肉腫

 二

相性

 Sy

novi

al s

arco

ma,

bip

hasi

c 90

43/3

Page 18: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 46 ─

12.

その

他の

腫瘍

12.

Mis

cella

neou

s tu

mor

s

グロ

ムス

腫瘍

 G

lom

us tu

mor

, NO

S 87

11/0

(注

4)

軟部

組織

腫瘍

、良

性 

Soft

tis

sue

tum

or,

beni

ng

8800

/0筋

線維

腫 

Myo

fibro

ma

8824

/0髄

膜腫

 M

enin

giom

a, N

OS 

9530

/0

血管

外皮

腫 

Hem

angi

oper

icyt

oma,

NO

S 91

50/1

肉腫

 Sa

rcom

a, N

OS

8800

/3紡

錘型

肉腫

 Sp

indl

e ce

ll sa

rcom

a 88

01/3

Ew

ing

肉腫

 E

win

g sa

rcom

a 92

60/3

(注

5)

長管

骨ア

ダマ

ンチ

ノー

マ 

Ada

man

tinom

a of

long

bon

es 92

61/3

13.

その

他の

希な

腫瘍

13.

Oth

er r

are

tum

ors

14.

分類

不能

腫瘍

14.

Unc

lass

ified

tu

mor

s

*印

のつ

いた

もの

は、

WH

O分

類に

記載

され

てい

ない

が、

臨床

病理

学上

の特

徴が

あり

、診

断上

意味

があ

ると

思わ

れる

ので

、悪

性骨

腫瘍

取り

扱い

規約

第4

版の

分類

に含

めら

れて

いる

病変

名で

ある

。注

1)

骨軟

骨腫

症 O

steo

chon

drom

atos

is, N

OS

は悪

性骨

腫瘍

取り

扱い

規約

第4

版お

よび

WH

O20

13で

は、

良性

とし

て扱

われ

てい

るが

、集

計で

は悪

性に

含め

た。

注2

)軟

骨芽

腫 C

hond

robl

asto

ma,

NO

S は

悪性

骨腫

瘍取

り扱

い規

約第

4版

およ

びW

HO

2013

では

9230

/1と

コー

ドが

付与

され

てい

るが

、IC

D-O

-3-M

コー

ドは

9230

/0の

ため

、集

計で

は良

性に

含め

た。

注3

)悪

性線

維性

組織

球腫

Mal

igna

nt fi

brou

s hi

stio

cyto

ma

は悪

性骨

腫瘍

取り

扱い

規約

第4

版で

は12

.その

他の

腫瘍

に含

まれ

るが

、集

計で

は4

.線

維組

織球

性腫

瘍に

分類

した

。注

4)

グロ

ムス

腫瘍

 G

lom

us tu

mor

, NO

S は

悪性

骨腫

瘍取

り扱

い規

約第

4版

では

8.

脈管

性腫

瘍に

分類

され

てい

るが

、集

計で

は12

.そ

の他

の腫

瘍に

分類

した

。注

5)

Ew

ing

肉腫

Ew

ing

sarc

oma

は悪

性骨

腫瘍

取り

扱い

規約

第4

版で

は92

64/3

(誤

植と

思わ

れる

)、W

HO

2013

では

9364

/3と

コー

ドが

付与

され

てい

るが

、IC

D-O

-3-M

コー

ドは

9260

/3と

コー

ドさ

れて

いる

Page 19: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 47 ─

表2骨腫瘍の性状、性、部位別登録数と登録割合

部位

:IC

DO

3T

性状

合計

良性

悪性

男性

女性

合計

男性

女性

合計

男性

女性

合計

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

C40

.0 

上肢

の長

骨、

肩甲

骨及

びそ

の関

節98

(7.8

)66

(5.1

)16

4(

6.5)

35(

8.1)

26(

7.5)

61(

7.8)

133

(7.9

)92

(5.7

)22

5(

6.8)

C40

.1 

上肢

の短

骨及

びそ

の関

節38

7(

30.7)

473

(36

.9)86

0(

33.8)

5(

1.2)

13(

3.8)

18(

2.3)

392

(23

.2)48

6(

29.9)

878

(26

.4)C

40.2

 下

肢の

長骨

及び

その

関節

369

(29

.3)31

2(

24.3)

681

(26

.8)22

1(

51.0)

154

(44

.6)37

5(

48.2)

590

(34

.9)46

6(

28.6)

1,05

6(

31.8)

C40

.3 

下肢

の短

骨19

2(

15.3)

171

(13

.3)36

3(

14.3)

13(

3.0)

11(

3.2)

24(

3.1)

205

(12

.1)18

2(

11.2)

387

(11

.7)C

40.9

 四

肢の

骨、

NO

S6

(0.5

)6

(0.5

)12

(0.5

)2

(0.5

)3

(0.9

)5

(0.6

)8

(0.5

)9

(0.6

)17

(0.5

)C

41.0

 頭

蓋骨

、顔

面骨

及び

その

関節

84(

6.7)

137

(10

.7)22

1(

8.7)

31(

7.2)

28(

8.1)

59(

7.6)

115

(6.8

)16

5(

10.1)

280

(8.4

)C

41.1

 下

顎19

(1.5

)54

(4.2

)73

(2.9

)12

(2.8

)17

(4.9

)29

(3.7

)3 1

(1.8

)71

(4.4

)10

2(

3.1)

C41

.2 

脊柱

29(

2.3)

21(

1.6)

50(

2.0)

22(

5.1)

19(

5.5)

41(

5.3)

51(

3.0)

40(

2.5)

91(

2.7)

C41

.3 

肋骨

、胸

骨、

鎖骨

及び

その

関節

39(

3.1)

29(

2.3)

68(

2.7)

20(

4.6)

28(

8.1)

48(

6.2)

59(

3.5)

57(

3.5)

116

(3.5

)C

41.4

 骨

盤骨

、仙

骨、

尾骨

及び

その

関節

29(

2.3)

11(

0.9)

40(

1.6)

55(

12.7)

44(

12.8)

99(

12.7)

84(

5.0)

55(

3.4)

139

(4.2

)C

41.9

 骨

、N

OS

7(

0.6)

3(

0.2)

10(

0.4)

17(

3.9)

2(

0.6)

19(

2.4)

24(

1.4)

5(

0.3)

29(

0.9)

合計

1,25

9(

100.0

)1,

283

(10

0.0)

2,54

2(

100.0

)43

3(

100.0

)34

5(

100.0

)77

8(

100.0

)1,

692

(10

0.0)

1,62

8(

100.0

)3,

320

(10

0.0)

注1

)性

状不

詳は

悪性

に含

まれ

る。

Page 20: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 48 ─

表 3 骨腫瘍の登録数の性状、性別年次推移

診断年性状

良性 悪性男性 女性 男性 女性

1973 11 6 10 31974 22 17 11 81975 12 7 8 91976 14 22 8 81977 17 20 4 111978 21 20 4 51979 20 23 12 121980 39 28 9 61981 39 24 7 61982 38 29 10 71983 30 29 9 91984 37 26 9 31985 38 35 11 61986 43 37 14 121987 37 38 15 31988 31 40 9 151989 40 42 12 31990 42 47 11 81991 35 39 13 61992 40 27 7 71993 38 43 9 101994 39 37 12 91995 29 31 13 71996 42 39 13 61997 38 27 10 141998 34 47 14 81999 25 39 10 92000 32 40 13 52001 35 42 9 122002 30 35 9 82003 30 35 8 132004 35 36 8 112005 29 32 9 132006 25 40 12 112007 31 39 19 82008 34 28 16 72009 29 39 15 142010 32 32 10 82011 28 30 14 132012 38 36 17 12合計 1,259 1,283 433 345

注 1 )性状不詳は悪性に含まれる。

Page 21: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 49 ─

表4−1 骨腫瘍の性、部位、診断期間別登録数と登録割合(良性)

性別

部位

:IC

DO

3T診

断期

間19

73⊖2

012

1973

⊖198

219

83⊖1

992

1993

⊖200

220

03⊖2

012

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

男性

C40

.0上

肢の

長骨

、肩

甲骨

及び

その

関節

17(

7.3)

37(

9.9)

26(

7.6)

18(

5.8)

98(

7.8)

C40

.1上

肢の

短骨

及び

その

関節

84(

36.1

)12

1(

32.4

)91

(26

.6)

91(

29.3

)38

7(

30.7

)C

40.2

下肢

の長

骨及

びそ

の関

節69

(29

.6)

112

(30

.0)

103

(30

.1)

85(

27.3

)36

9(

29.3

)C

40.3

下肢

の短

骨30

(12

.9)

48(

12.9

)64

(18

.7)

50(

16.1

)19

2(

15.3

)C

40.9

四肢

の骨

、N

OS

2(

0.6)

4(

1.3)

6(

0.5)

C41

.0頭

蓋骨

、顔

面骨

及び

その

関節

9(

3.9)

23(

6.2)

24(

7.0)

28(

9.0)

84(

6.7)

C4 1

.1下

顎8

(2.

1)5

(1.

5)6

(1.

9)19

(1.

5)C

41.2

脊柱

2(

0.9)

4(

1.1)

14(

4.1)

9(

2.9)

29(

2.3)

C41

.3肋

骨、

胸骨

、鎖

骨及

びそ

の関

節13

(5.

6)12

(3.

2)9

(2.

6)5

(1.

6)39

(3.

1)C

41.4

骨盤

骨、

仙骨

、尾

骨及

びそ

の関

節8

(3.

4)6

(1.

6)3

(0.

9)12

(3.

9)29

(2.

3)C

41.9

骨、

NO

S1

(0.

4)2

(0.

5)1

(0.

3)3

(1.

0)7

(0.

6)合

計23

3(

100.

0)37

3(

100.

0)34

2(

100.

0)31

1(

100.

0)1,

259

(10

0.0)

女性

C40

.0上

肢の

長骨

、肩

甲骨

及び

その

関節

19(

9.7)

25(

6.9)

10(

2.6)

12(

3.5)

66(

5.1)

C40

.1上

肢の

短骨

及び

その

関節

74(

37.8

)12

6(

35.0

)14

1(

37.1

)13

2(

38.0

)47

3(

36.9

)C

40.2

下肢

の長

骨及

びそ

の関

節50

(25

.5)

92(

25.6

)99

(26

.1)

71(

20.5

)31

2(

24.3

)C

40.3

下肢

の短

骨17

(8.

7)52

(14

.4)

53(

13.9

)49

(14

.1)

171

(13

.3)

C40

.9四

肢の

骨、

NO

S3

(0.

8)3

(0.

9)6

(0.

5)C

41.0

頭蓋

骨、

顔面

骨及

びそ

の関

節17

(8.

7)28

(7.

8)44

(11

.6)

48(

13.8

)13

7(

10.7

)C

41.1

下顎

2(

1.0)

15(

4.2)

17(

4.5)

20(

5.8)

54(

4.2)

C41

.2脊

柱5

(2.

6)10

(2.

8)2

(0.

5)4

(1.

2)21

(1.

6)C

41.3

肋骨

、胸

骨、

鎖骨

及び

その

関節

8(

4.1)

9(

2.5)

7(

1.8)

5(

1.4)

29(

2.3)

C41

.4骨

盤骨

、仙

骨、

尾骨

及び

その

関節

4(

2.0)

2(

0.6)

3(

0.8)

2(

0.6)

11(

0.9)

C41

.9骨

、N

OS

1(

0.3)

1(

0.3)

1(

0.3)

3(

0.2)

合計

196

(10

0.0)

360

(10

0.0)

380

(10

0.0)

347

(10

0.0)

1,28

3(

100.

0)合

計42

973

372

265

82,

542

Page 22: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 50 ─

表4−2 骨腫瘍の性、部位、診断期間別登録数と登録割合(悪性)

性別

部位

:IC

DO

3T診

断期

間19

73⊖2

012

1973

⊖198

219

83⊖1

992

1993

⊖200

220

03⊖2

012

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

男性

C40

.0上

肢の

長骨

、肩

甲骨

及び

その

関節

8(

9.6)

8(

7.3)

10(

8.9)

9(

7.0)

35(

8.1)

C40

.1上

肢の

短骨

及び

その

関節

3(

3.6)

1(

0.9)

1(

0.9)

5(

1.2)

C40

.2下

肢の

長骨

及び

その

関節

52(

62.7

)56

(50

.9)

56(

50.0

)57

(44

.5)

221

(51

.0)

C40

.3下

肢の

短骨

1(

1.2)

1(

0.9)

4(

3.6)

7(

5.5)

13(

3.0)

C40

.9四

肢の

骨、

NO

S1

(0.

9)1

(0.

8)2

(0.

5)C

41.0

頭蓋

骨、

顔面

骨及

びそ

の関

節3

(3.

6)6

(5.

5)7

(6.

3)15

(11

.7)

31(

7.2)

C41

.1下

顎6

(5.

5)5

(4.

5)1

(0.

8)12

(2.

8)C

41. 2

脊柱

3(

3.6)

6(

5.5)

6(

5.4)

7(

5.5)

22(

5.1)

C41

.3肋

骨、

胸骨

、鎖

骨及

びそ

の関

節2

(2.

4)3

(2.

7)5

(4.

5)10

(7.

8)20

(4.

6)C

41.4

骨盤

骨、

仙骨

、尾

骨及

びそ

の関

節8

(9.

6)19

(17

.3)

10(

8.9)

18(

14.1

)55

(12

.7)

C41

.9骨

、N

OS

3(

3.6)

4(

3.6)

7(

6.3)

3(

2.3)

17(

3.9)

合計

83(

100.

0)11

0(

100.

0)11

2(

100.

0)12

8(

100.

0)43

3(

100.

0)

女性

C40

.0上

肢の

長骨

、肩

甲骨

及び

その

関節

8(

10.7

)8

(11

.1)

6(

6.8)

4(

3.6)

26(

7.5)

C40

.1上

肢の

短骨

及び

その

関節

4(

5.3)

3(

4.2)

3(

3.4)

3(

2.7)

13(

3.8)

C40

.2下

肢の

長骨

及び

その

関節

38(

50.7

)36

(50

.0)

46(

52.3

)34

(30

.9)

154

(44

.6)

C40

.3下

肢の

短骨

1(

1.1)

10(

9.1)

11(

3.2)

C40

.9四

肢の

骨、

NO

S2

(2.

3)1

(0.

9)3

(0.

9)C

41.0

頭蓋

骨、

顔面

骨及

びそ

の関

節7

(9.

3)6

(8.

3)4

(4.

5)11

(10

.0)

28(

8.1)

C41

.1下

顎3

(4.

0)2

(2.

8)7

(8.

0)5

(4.

5)17

(4.

9)C

41.2

脊柱

2(

2.7)

3(

4.2)

3(

3.4)

11(

10.0

)19

(5.

5)C

41.3

肋骨

、胸

骨、

鎖骨

及び

その

関節

7(

9.3)

5(

6.9)

6(

6.8)

10(

9.1)

28(

8.1)

C41

.4骨

盤骨

、仙

骨、

尾骨

及び

その

関節

6(

8.0)

8(

11.1

)10

(11

.4)

20(

18.2

)44

(12

.8)

C41

.9骨

、N

OS

1(

1.4)

1(

0.9)

2(

0.6)

合計

75(

100.

0)72

(10

0.0)

88(

100.

0)11

0(

100.

0)34

5(

100.

0)合

計15

818

220

023

877

8

注1

)性

状不

詳は

悪性

に含

まれ

る。

Page 23: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 51 ─

表5 骨腫瘍の性状、性、組織型別登録数と登録割合

骨腫

瘍の

組織

型グ

ルー

性状

合計

良性

悪性

男性

女性

合計

男性

女性

合計

男性

女性

合計

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

1.

軟骨

形成

性腫

瘍1,

056

(83

.9)1,

018

(79

.3)2,

074

(81

.6)96

(22

.2)82

(23

.8)17

8(

22.9)

1,15

2(

68.1)

1,10

0(

67.6)

2,25

2(

67.8)

2.

骨形

成性

腫瘍

152

(12

.1)20

3(

15.8)

355

(14

.0)11

5(

26.6)

87(

25.2)

202

(26

.0)26

7(

15.8)

290

(17

.8)55

7(

16.8)

3.

線維

形成

性腫

瘍9

(0.7

)6

(0.5

)15

(0.6

)3

(0.7

)2

(0.6

)5

(0.6

)12

(0.7

)8

(0.5

)20

(0.6

)4

.線

維組

織球

性腫

瘍2

(0.2

)10

(0.8

)12

(0.5

)28

(6.5

)15

(4.3

)43

(5.5

)30

(1.8

)25

(1.5

)55

(1.7

)6

.富

破骨

細胞

性巨

細胞

腫瘍

120

(27

.7)10

6(

30.7)

226

(29

.0)12

0(

7.1)

106

(6.5

)22

6(

6.8)

7.

脊索

性腫

瘍30

(6.9

)17

(4.9

)47

(6.0

)30

(1.8

)17

(1.0

)47

(1.4

)8

.脈

管性

腫瘍

19(

1.5)

19(

1.5)

38(

1.5)

6(

1.4)

6(

1.7)

12(

1.5)

25(

1.5)

25(

1.5)

50(

1.5)

9.

筋原

性腫

瘍1

(0.1

)1

(0.0

)1

(0.2

)3

(0.9

)4

(0.5

)2

(0.1

)3

(0.2

)5

(0.2

)10

.脂

肪性

腫瘍

5(

0.4)

7(

0.5)

12(

0.5)

5(

0.3)

7(

0.4)

12(

0.4)

11.

新生

物と

して

の性

質が

不確

定な

腫瘍

群11

(0.9

)20

(1.6

)31

(1.2

)5

(1.2

)4

(1.2

)9

(1.2

)16

(0.9

)24

(1.5

)40

(1.2

)12

.そ

の他

の腫

瘍4

(0.3

)4

(0.2

)29

(6.7

)23

(6.7

)52

(6.7

)33

(2.0

)23

(1.4

)56

(1.7

)合

計1,

259

(10

0.0)

1,28

3(

100.0

)2,

542

(10

0.0)

433

(10

0.0)

345

(10

0.0)

778

(10

0.0)

1,69

2(

100.0

)1,

628

(10

0.0)

3,32

0(

100.0

注1

)性

状不

詳は

悪性

に含

まれ

る。

Page 24: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 52 ─

表6−1 骨腫瘍の性、組織型、診断期間別登録数と登録割合(良性)

性別

骨腫

瘍の

組織

型グ

ルー

プ診

断期

間19

73⊖2

012

1973

⊖198

219

83⊖1

992

1993

⊖200

220

03⊖2

012

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

男性

1.

軟骨

形成

性腫

瘍19

8(

85.0

)32

3(

86.6

)28

3(

82.7

)25

2(

81.0

)1,

056

(83

.9)

2.

骨形

成性

腫瘍

24(

10.3

)38

(10

.2)

46(

13.5

)44

(14

.1)

152

(12

.1)

3.

線維

形成

性腫

瘍1

(0.

4)3

(0.

8)4

(1.

2)1

(0.

3)9

(0.

7)4

.線

維組

織球

性腫

瘍1

(0.

4)1

(0.

3)2

(0.

2)8

.脈

管性

腫瘍

5(

2.1)

3(

0.8)

4(

1.2)

7(

2.3)

19(

1.5)

9.

筋原

性腫

瘍1

(0.

3)1

(0.

1)10

.脂

肪性

腫瘍

1(

0.4)

1(

0.3)

2(

0.6)

1(

0.3)

5(

0.4)

11.

新生

物と

して

の性

質が

不確

定な

腫瘍

群3

(1.

3)4

(1.

1)1

(0.

3)3

(1.

0)11

(0.

9)12

.そ

の他

の腫

瘍2

(0.

6)2

(0.

6)4

(0.

3)合

計23

3(

100.

0)37

3(

100.

0)34

2(

100.

0)31

1(

100.

0)1,

259

(10

0.0)

女性

1.

軟骨

形成

性腫

瘍15

9(

81.1

)29

5(

81.9

)29

8(

78.4

)26

6(

76.7

)1,

018

(79

.3)

2.

骨形

成性

腫瘍

24(

12.2

)45

(12

.5)

64(

16.8

)70

(20

.2)

203

(15

.8)

3.

線維

形成

性腫

瘍1

(0.

5)1

(0.

3)2

(0.

5)2

(0.

6)6

(0.

5)4

.線

維組

織球

性腫

瘍2

(1.

0)4

(1.

1)3

(0.

8)1

(0.

3)10

(0.

8)8

.脈

管性

腫瘍

3(

1.5)

7(

1.9)

4(

1.1)

5(

1.4)

19(

1.5)

10.

脂肪

性腫

瘍1

(0.

5)1

(0.

3)4

(1.

1)1

(0.

3)7

(0.

5)11

.新

生物

とし

ての

性質

が不

確定

な腫

瘍群

6(

3.1)

7(

1.9)

5(

1.3)

2(

0.6)

20(

1.6)

合計

196

(10

0.0)

360

(10

0.0)

380

(10

0.0)

347

(10

0.0)

1,28

3(

100.

0)合

計42

973

372

265

82,

542

Page 25: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 53 ─

表6−2 骨腫瘍の性、組織型、診断期間別登録数と登録割合(悪性)

性別

骨腫

瘍の

組織

型グ

ルー

プ診

断期

間19

73⊖2

012

1973

⊖198

219

83⊖1

992

1993

⊖200

220

03⊖2

012

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

男性

1.

軟骨

形成

性腫

瘍7

(8.

4)32

(29

.1)

30(

26.8

)27

(21

.1)

96(

22.2

)2

.骨

形成

性腫

瘍23

(27

.7)

33(

30.0

)31

(27

.7)

28(

21.9

)11

5(

26.6

)3

.線

維形

成性

腫瘍

1(

0.9)

2(

1.8)

3(

0.7)

4.

線維

組織

球性

腫瘍

3(

3.6)

5(

4.5)

13(

11.6

)7

(5.

5)28

(6.

5)6

.富

破骨

細胞

性巨

細胞

腫瘍

37(

44.6

)23

(20

.9)

22(

19.6

)38

(29

.7)

120

(27

.7)

7.

脊索

性腫

瘍4

(4.

8)7

(6.

4)5

(4.

5)14

(10

.9)

30(

6.9)

8.

脈管

性腫

瘍3

(2.

7)2

(1.

8)1

(0.

8)6

(1.

4)9

.筋

原性

腫瘍

1(

0.9)

1(

0.2)

11.

新生

物と

して

の性

質が

不確

定な

腫瘍

群3

(3.

6)2

(1.

8)5

(1.

2)12

.そ

の他

の腫

瘍6

(7.

2)4

(3.

6)6

(5.

4)13

(10

.2)

29(

6.7)

合計

83(

100.

0)11

0(

100.

0)11

2(

100.

0)12

8(

100.

0)43

3(

100.

0)

女性

1.

軟骨

形成

性腫

瘍16

(21

.3)

20(

27.8

)23

(26

.1)

23(

20.9

)82

(23

.8)

2.

骨形

成性

腫瘍

13(

17.3

)20

(27

.8)

26(

29.5

)28

(25

.5)

87(

25.2

)3

.線

維形

成性

腫瘍

1(

1.3)

1(

0.9)

2(

0.6)

4.

線維

組織

球性

腫瘍

2(

2.7)

4(

5.6)

3(

3.4)

6(

5.5)

15(

4.3)

6.

富破

骨細

胞性

巨細

胞腫

瘍33

(44

.0)

21(

29.2

)24

(27

.3)

28(

25.5

)10

6(

30.7

)7

.脊

索性

腫瘍

3(

4.0)

1(

1.1)

13(

11.8

)17

(4.

9)8

.脈

管性

腫瘍

3(

3 .4)

3(

2.7)

6(

1.7)

9.

筋原

性腫

瘍3

(2.

7)3

(0.

9)11

.新

生物

とし

ての

性質

が不

確定

な腫

瘍群

2(

2.7)

2(

2.3)

4(

1.2)

12.

その

他の

腫瘍

5(

6.7)

7(

9.7)

6(

6.8)

5(

4.5)

23(

6.7)

合計

75(

100.

0)72

(10

0.0)

88(

100.

0)11

0(

100.

0)34

5(

100.

0)合

計15

818

220

023

877

8

注1

)性

状不

詳は

悪性

に含

まれ

る。

Page 26: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 54 ─

表7−1 骨腫瘍の性、部位、診断時年齢別登録数と登録割合(良性)

性別

部位

:IC

DO

3T診

断時

年齢

合計

0⊖

910

⊖19

20⊖2

930

⊖39

40⊖4

950

⊖59

60⊖6

970

⊖79

80⊖8

990

+不

明登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

男性

C40

.0上

肢の

長骨

、肩

甲骨

及び

その

関節

23

(20

.9)

30

(6.

8) 1

5(

7.2)

9

(5.

7)

7(

5.4)

5

(4.

6)

4(

6.6)

5

(13

.5)

98(

7.8)

C40

.1上

肢の

短骨

及び

その

関節

26

(23

.6)

88

(20

.0)

73

(35

.3)

83

(52

.5)

54

(41

.5)

40

(37

.0)

15

(24

.6)

6

(16

.2)

2(

40.0

)38

7(

30.7

)C

40.2

下肢

の長

骨及

びそ

の関

節 3

5(

31.8

)20

9(

47.4

) 5

3(

25.6

) 1

9(

12.0

) 1

8(

13.8

) 1

6(

14.8

8(

13.1

9(

24.3

) 2

(40

.0)

369

(29

.3)

C40

.3下

肢の

短骨

9

(8.

2) 8

0(

18.1

) 2

9(

14.0

) 2

1(

13.3

) 2

3(

17.7

) 1

6(

14.8

7(

11.5

5(

13.5

)2(

100.

0)19

2(

15.3

)C

40.9

四肢

の骨

、N

OS

4

(0.

9)

1(

0.5)

1

(0.

9)6

(0.

5)C

41.0

頭蓋

骨、

顔面

骨及

びそ

の関

6(

5.5)

15

(3.

4) 1

1(

5.3)

10

(6.

3)

9(

6.9)

14

(13

.0)

14

(23

.0)

5

(13

.5)

84(

6.7)

C41

.1下

2(

1.0)

4

(2.

5)

3(

2.3)

5

(4.

6)

2(

3.3)

2

(5.

4) 1

(20

.0)

19(

1.5)

C41

.2脊

1(

0.9)

5

(1.

1)

3(

1.4)

2

(1.

3)

8(

6.2)

5

(4.

6)

3(

4.9)

2

(5.

4)29

(2.

3)C

41.3

肋骨

、胸

骨、

鎖骨

及び

その

関節

4

(3.

6)

5(

1.1)

10

(4.

8)

4(

2.5)

3

(2.

3)

3(

2.8)

7

(11

.5)

3

(8.

1)39

(3.

1)C

41.4

骨盤

骨、

仙骨

、尾

骨及

びそ

の関

4(

3.6)

3

(0.

7) 1

0(

4.8)

6

(3.

8)

4(

3.1)

2

(1.

9)29

(2.

3)C

41.9

骨、

NO

S

2(

1.8)

2

(0.

5)

1(

0.8)

1

(0.

9)

1(

1.6)

7(

0.6)

合計

110(

100.

0)44

1(10

0.0)

207(

100.

0)15

8(10

0.0)

130(

100.

0)10

8(10

0.0)

61(

100.

0) 3

7(10

0.0)

5(

100.

0)2(

100.

0)1,

259(

100.

0)

女性

C40

.0上

肢の

長骨

、肩

甲骨

及び

その

関節

13

(19

.1)

23

(6.

7)

7(

5.0)

2

(1.

1)

4(

2.2)

6

(4.

1)

7(

5.9)

4

(5.

7)66

(5.

1)C

40.1

上肢

の短

骨及

びそ

の関

節 1

9(

27.9

) 7

7(

22.3

) 6

1(

43.3

) 9

3(

50.5

) 9

0(

48.4

) 6

1(

41.5

) 4

8(

40.7

) 1

8(

25.7

) 3

(18

.8)

1(

33.3

)2

(40

.0)

473

(36

.9)

C40

.2下

肢の

長骨

及び

その

関節

24

(35

.3)

161

(46

.7)

26

(18

.4)

24

(13

.0)

21

(11

.3)

23

(15

.6)

13

(11

.0)

17

(24

.3)

2(

12.5

)1

(33

.3)

312

(24

.3)

C40

.3下

肢の

短骨

9

(13

.2)

60

(17

.4)

16

(11

.3)

27

(14

.7)

26

(14

.0)

13

(8.

8)

9(

7.6)

6

(8.

6) 3

(18

.8)

1(

33.3

)1

(20

.0)

171

(13

.3)

C40

.9四

肢の

骨、

NO

S

1(

1.5)

2

(1.

4)

1(

0.5)

1

(0.

5)

1(

0.8)

6(

0.5)

C41

.0頭

蓋骨

、顔

面骨

及び

その

関節

6

(1.

7) 1

4(

9.9)

18

(9.

8) 2

3(

12.4

) 3

3(

22.4

) 2

5(

21.2

) 1

4(

20.0

) 3

(18

.8)

1(

20.0

)13

7(

10.7

)C

41.1

下顎

5

(1.

4)

6(

4.3)

9

(4.

9) 1

2(

6.5)

6

(4.

1)

6(

5.1)

8

(11

.4)

2(

12.5

)54

(4.

2)C

41.2

脊柱

2

(2.

9)

3(

0.9)

2

(1.

4)

2(

1.1)

4

(2.

2)

1(

0.7)

5

(4.

2)

1(

1.4)

1(

6.3)

21(

1.6)

C41

.3肋

骨、

胸骨

、鎖

骨及

びそ

の関

3(

0.9)

6

(4.

3)

6(

3.3)

4

(2.

2)

4(

2.7)

3

(2.

5)

2(

2.9)

1(

6.3)

29(

2.3)

C41

.4骨

盤骨

、仙

骨、

尾骨

及び

その

関節

5

(1.

4)

1(

0.7)

1

(0.

5)

1(

0.5)

1

(0.

8) 1

(6.

3)1

(20

.0)

11(

0.9)

C41

.9骨

、N

OS

2

(0.

6)

1(

0.5)

3(

0.2)

合計

68(

100.

0)34

5(10

0.0)

141(

100.

0)18

4(10

0.0)

186(

100.

0)14

7(10

0.0)

118(

100.

0) 7

0(10

0.0)

16(

100.

0)3(

100.

0)5(

100.

0)1,

283(

100.

0)合

計17

878

634

834

231

625

517

910

721

55

2,54

2

Page 27: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 55 ─

表7−2 骨腫瘍の性、部位、診断時年齢別登録数と登録割合(悪性)

性別

部位

:IC

DO

3T診

断時

年齢

合計

0⊖

910

⊖19

20⊖2

930

⊖39

40⊖4

950

⊖59

60⊖6

970

⊖79

80⊖8

990

+不

明登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

男性

C40

.0上

肢の

長骨

、肩

甲骨

及び

その

関節

6(

27.3

)5

(4.

9)6

(9.

4)8

(12

.7)

2(

4.7)

3(

6.0)

4(

8.3)

1(

3.2)

35(

8.1)

C40

.1上

肢の

短骨

及び

その

関節

1(

1.0)

1(

1.6)

1(

2.3)

2(

4.0)

5(

1.2)

C40

.2下

肢の

長骨

及び

その

関節

6(

27.3

)78

(76

.5)

40(

62.5

)31

(49

.2)

18(

41.9

)22

(44

.0)

15(

31.3

)8

(25

.8)

2(

22.2

)1(

100.

0)22

1(

51.0

)C

40.3

下肢

の短

骨5

(4.

9)5

(7.

8)1

(2.

0)2

(4.

2)13

(3.

0)C

40.9

四肢

の骨

、N

OS

2(

2.0)

2(

0.5)

C41

.0頭

蓋骨

、顔

面骨

及び

その

関節

1(

4.5)

1(

1.0)

1(

1.6)

7(

11.1

)7

(16

.3)

2(

4.0)

8(

16.7

)3

(9.

7)1

(11

.1)

31(

7.2)

C41

.1下

顎1

(1.

0)1

(1.

6)3

(4.

8)1

(2.

3)2

(4.

0)3

(6.

3)1

(11

.1)

12(

2.8)

C41

.2脊

柱2

(9.

1)1

(1.

6)5

(7.

9)6

(14

.0)

2(

4.0)

3(

6.3)

3(

9.7)

22(

5.1)

C41

.3肋

骨、

胸骨

、鎖

骨及

びそ

の関

節1

(4.

5)1

(1.

6)3

(4.

8)3

(7.

0)3

(6.

0)1

(2.

1)6

(19

.4)

2(

22.2

)20

(4.

6)C

41.4

骨盤

骨、

仙骨

、尾

骨及

びそ

の関

節1

(4.

5)5

(4.

9)6

(9.

4)5

(7.

9)4

(9.

3)13

(26

.0)

10(

20.8

)8

(25

.8)

3(

33.3

)55

(12

.7)

C41

.9骨

、N

OS

5(

22.7

)4

(3.

9)2

(3.

1)1

(1.

6)1

(2.

3)2

(4.

2)2

(6.

5)17

(3.

9)合

計22

(10

0.0)

102(

100.

0)64

(10

0.0)

63(

100.

0)43

(10

0.0)

50(

100.

0)48

(10

0.0)

31(

100.

0)9(

100.

0)1(

100.

0)43

3(10

0.0)

女性

C40

.0上

肢の

長骨

、肩

甲骨

及び

その

関節

7(

9.3)

6(

11.1

)1

(2.

2)2

(5.

7)4

(8.

9)4

(8.

3)2

(11

.1)

26(

7.5)

C40

.1上

肢の

短骨

及び

その

関節

4(

5.3)

3(

5.6)

3(

6.5)

1(

2.2)

2(

4.2)

13(

3.8)

C40

.2下

肢の

長骨

及び

その

関節

3(

37.5

)45

(60

.0)

25(

46.3

)23

(50

.0)

19(

54.3

)17

(37

.8)

14(

29.2

)4

(22

.2)

4(

28.6

)15

4(

44.6

)C

40.3

下肢

の短

骨2

(2.

7)2

(3.

7)3

(6.

5)1

(2.

2)2

(4.

2)1

(50

.0)

11(

3.2)

C40

.9四

肢の

骨、

NO

S2

(2.

7)1

(5.

6)3

(0.

9)C

41.0

頭蓋

骨、

顔面

骨及

びそ

の関

節2

(25

.0)

4(

5.3)

4(

7.4)

6(

13.0

)2

(5.

7)4

(8.

9)4

(8.

3)2

(11

.1)

28(

8.1)

C41

.1下

顎1

(1.

9)1

(2.

2)5

(14

.3)

5(

11.1

)4

(8.

3)1

(7.

1)17

(4.

9)C

41.2

脊柱

1(

12.5

)2

(2.

7)1

(1.

9)4

(8.

7)4

(8.

9)5

(10

.4)

1(

5.6)

1(

50.0

)19

(5.

5)C

41.3

肋骨

、胸

骨、

鎖骨

及び

その

関節

4(

5.3)

5(

9.3)

3(

6.5)

3(

8.6)

4(

8.9)

3(

6.3)

3(

16.7

)3

(21

.4)

28(

8.1)

C41

.4骨

盤骨

、仙

骨、

尾骨

及び

その

関節

1(

12.5

)4

(5.

3)7

(13

.0)

2(

4.3)

4(

11.4

)5

(11

.1)

10(

20.8

)5

(27

.8)

6(

42.9

)44

(12

.8)

C41

.9骨

、N

OS

1(

12.5

)1

(1.

3)2

(0.

6)合

計8(

100.

0)75

(10

0.0)

54(

100.

0)46

(10

0.0)

35(

100.

0)45

(10

0.0)

48(

100.

0)18

(10

0.0)

14(

100.

0)2(

100.

0)34

5(10

0.0)

合計

3017

711

810

978

9596

4923

21

778

注1

)性

状不

詳は

悪性

に含

まれ

る。

Page 28: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 56 ─

表8−1 骨腫瘍の性、診断時年齢別登録数の年次推移(良性)

性別

診断

時年

齢診

断期

間19

73⊖2

012

1973

⊖198

219

83⊖1

992

1993

⊖200

220

03⊖2

012

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

男性

0-9

23(

9.9)

39(

10.5

)27

(7.

9)21

(6.

8)11

0(

8.7)

10-1

968

(29

.2)

135

(36

.2)

125

(36

.5)

113

(36

.3)

441

(35

.0)

20-2

955

(23

.6)

48(

12.9

)61

(17

.8)

43(

13.8

)20

7(

16.4

)30

-39

35(

15.0

)53

(14

.2)

33(

9.6)

37(

11.9

)15

8(

12.5

)40

-49

17(

7.3)

39(

10.5

)36

(10

.5)

38(

12.2

)13

0(

10.3

)50

-59

19(

8.2)

28(

7.5)

28(

8.2)

33(

10.6

)10

8(

8.6)

60-6

99

(3.

9)17

(4.

6)20

(5.

8)15

(4.

8)61

(4.

8)70

-79

7(

3.0)

11(

2.9)

10(

2.9)

9(

2.9)

37(

2.9)

80-8

93

(0.

8)1

(0.

3)1

(0.

3)5

(0.

4)90

+1

(0.

3)1

(0.

3)2

(0.

2)不

明合

計23

3(

100.

0)37

3(

100.

0)34

2(

100.

0)31

1(

100.

0)1,

259

(10

0.0)

女性

0-9

19(

9.7)

20(

5.6)

18(

4.7)

11(

3.2)

68(

5.3)

10-1

958

(29

.6)

123

(34

.2)

95(

25.0

)69

(19

.9)

345

(26

.9)

20-2

924

(12

.2)

34(

9.4)

42(

11.1

)41

(11

.8)

141

(11

.0)

30-3

925

(12

.8)

56(

15.6

)49

(12

.9)

54(

15.6

)18

4(

14.3

)40

-49

38(

19.4

)43

(11

.9)

51(

13.4

)54

(15

.6)

186

(14

.5)

50-5

915

(7.

7)35

(9.

7)49

(12

.9)

48(

13.8

)14

7(

11.5

)60

-69

10(

5.1)

24(

6.7)

45(

11.8

)39

(11

.2)

118

(9.

2)70

-79

5(

2.6)

20(

5.6)

20(

5.3)

25(

7.2)

70(

5.5)

80-8

91

(0.

5)2

(0.

6)8

(2.

1)5

(1.

4)16

(1.

2)90

+2

(0.

5)1

(0.

3)3

(0.

2)不

明1

(0.

5)3

(0.

8)1

(0.

3)5

(0.

4)合

計19

6(

100.

0)36

0(

100.

0)38

0(

100.

0)34

7(

100.

0)1,

283

(10

0.0)

合計

429

733

722

658

2,54

2

Page 29: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 57 ─

表8−2 骨腫瘍の性、診断時年齢別登録数の年次推移(悪性)

性別

診断

時年

齢診

断期

間19

73⊖2

012

1973

⊖198

219

83⊖1

992

1993

⊖200

220

03⊖2

012

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

男性

0-9

6(

7.2)

5(

4.5)

7(

6.3)

4(

3.1)

22(

5.1)

10-1

922

(26

.5)

33(

30.0

)23

(20

.5)

24(

18.8

)10

2(

23.6

)20

-29

20(

24.1

)11

(10

.0)

19(

17.0

)14

(10

.9)

64(

14.8

)30

-39

16(

19.3

)15

(13

.6)

7(

6.3)

25(

19.5

)63

(14

.5)

40-4

93

(3.

6)14

(12

.7)

17(

15.2

)9

(7.

0)43

(9.

9)50

-59

7(

8.4)

15(

13.6

)13

(11

.6)

15(

11.7

)50

(11

.5)

60-6

95

(6.

0)8

(7.

3)15

(13

.4)

20(

15.6

)48

(11

.1)

70-7

94

(4.

8)6

(5.

5)8

(7 .

1)13

(10

.2)

31(

7.2)

80-8

93

(2.

7)2

(1.

8)4

(3.

1)9

(2.

1)90

+不

明1

(0.

9)1

(0.

2)合

計83

(10

0.0)

110

(10

0.0)

112

(10

0.0)

128

(10

0.0)

433

(10

0.0)

女性

0-9

1(

1.3)

3(

4.2)

1(

1.1)

3(

2.7)

8(

2.3)

10-1

916

(21

.3)

19(

26.4

)22

(25

.0)

18(

16.4

)75

(21

.7)

20-2

914

(18

.7)

8(

11.1

)18

(20

.5)

14(

12.7

)54

(15

.7)

30-3

912

(16

.0)

12(

16.7

)8

(9.

1)14

(12

.7)

46(

13.3

)40

-49

8(

10.7

)9

(12

.5)

8(

9.1)

10(

9.1)

35(

10.1

)50

-59

12(

16.0

)6

(8.

3)9

(10

.2)

18(

16.4

)45

(13

.0)

60-6

98

(10

.7)

11(

15.3

)11

(12

.5)

18(

16.4

)48

(13

.9)

70-7

94

(5.

3)2

(2.

8)5

(5.

7)7

(6.

4)18

(5.

2)80

-89

2(

2.8)

6(

6.8)

6(

5.5)

14(

4.1)

90+

2(

1.8)

2(

0.6)

不明

合計

75(

100.

0)72

(10

0.0)

88(

100.

0)11

0(

100.

0)34

5(

100.

0)合

計15

818

220

023

877

8

注1

)性

状不

詳は

悪性

に含

まれ

る。

Page 30: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 58 ─

表9−1 骨腫瘍の性、組織型、診断時年齢別登録数と登録割合(良性)

性別

骨腫

瘍の

組織

型グ

ルー

プ診

断時

年齢

合計

0⊖

910

⊖19

20⊖2

930

⊖39

40⊖4

950

⊖59

60⊖6

970

⊖79

80⊖8

990

+不

明登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

男性

1.

軟骨

形成

性腫

瘍96

(87

.3)

379

(85

.9)

178

(86

.0)

134

(84

.8)

107

(82

.3)

85(

78.7

)44

(72

.1)

27(

73.0

)4

(80

.0)

2(10

0.0)

1,05

6(

83.9

)2

.骨

形成

性腫

瘍9

(8.

2)53

(12

.0)

23(

11.1

)18

(11

.4)

12(

9.2)

15(

13.9

)12

(19

.7)

9(

24.3

)1

(20

.0)

152

(12

.1)

3.

線維

形成

性腫

瘍4

(0.

9)1

(0.

5)3

(2.

3)1

(1.

6)9

(0.

7)4

.線

維組

織球

性腫

瘍1

(0.

2)1

(0.

8)2

(0.

2)8

.脈

管性

腫瘍

1(

0.9)

1(

0.2)

4(

1.9)

3(

1.9)

3(

2.3)

3(

2.8)

4(

6.6)

19(

1.5)

9.

筋原

性腫

瘍1

(0.

9)1

(0.

1)10

.脂

肪性

腫瘍

1(

0.9)

1(

0.6)

2(

1.5)

1(

2.7)

5(

0.4)

11.

新生

物と

して

の性

質が

不確

定な

腫瘍

群1

(0.

9)3

(0.

7)1

(0.

5)1

(0.

6)2

(1.

5)3

(2.

8)11

(0.

9)12

.そ

の他

の腫

瘍1

(0.

9)1

(0.

6)2

(1.

9)4

(0.

3)合

計11

0(10

0.0)

441(

100.

0)20

7(10

0.0)

158(

100.

0)13

0(10

0.0)

108(

100.

0)61

(10

0.0)

37(

100.

0)5(

100.

0)2(

100.

0)1,

259(

100.

0)

女性

1.

軟骨

形成

性腫

瘍60

(88

.2)

303

(87

.8)

115

(81

.6)

151

(82

.1)

147

(79

.0)

103

(70

.1)

79(

66.9

)44

(62

.9)

9(

56.3

)3(

100.

0)4

(80

.0)

1,01

8(

79.3

)2

.骨

形成

性腫

瘍6

(8.

8)28

(8.

1)22

(15

.6)

20(

10.9

)28

(15

.1)

38(

25.9

)31

(26

.3)

23(

32.9

)6

(37

.5)

1(

20.0

)20

3(

15.8

)3

.線

維形

成性

腫瘍

1(

1.5)

1(

0.3)

1(

0.7)

3(

1.6)

6(

0.5)

4.

線維

組織

球性

腫瘍

7(

2.0)

1(

0.5)

1(

0.5)

1(

0.8)

10(

0.8)

8.

脈管

性腫

瘍1

(0.

3)1

(0.

7)6

(3.

3)3

(1.

6)4

(2.

7)3

(2.

5)1

(6.

3)19

(1.

5)10

.脂

肪性

腫瘍

1(

0.7)

1(

0.5)

1(

0.7)

3(

2.5)

1(

1.4)

7(

0.5)

11.

新生

物と

して

の性

質が

不確

定な

腫瘍

群1

(1.

5)5

(1.

4)1

(0.

7)3

(1.

6)6

(3.

2)1

(0.

7)1

(0.

8)2

(2.

9)20

(1.

6)合

計68

(10

0.0)

345(

100.

0)14

1(10

0.0)

184(

100.

0)18

6(10

0.0)

147(

100.

0)11

8(10

0.0)

70(

100.

0)16

(10

0.0)

3(10

0.0)

5(10

0.0)

1,28

3(10

0.0)

合計

178

786

348

342

316

255

179

107

215

52,

542

Page 31: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 59 ─

表9−2 骨腫瘍の性、組織型、診断時年齢別登録数と登録割合(悪性)

性別

骨腫

瘍の

組織

型グ

ルー

プ診

断時

年齢

合計

0⊖

910

⊖19

20⊖2

930

⊖39

40⊖4

950

⊖59

60⊖6

970

⊖79

80⊖8

990

+不

明登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

男性

1.

軟骨

形成

性腫

瘍10

(45

.5)

17(

16.7

)8

(12

.5)

14(

22.2

)14

(32

.6)

14(

28.0

)7

(14

.6)

10(

32.3

)2

(22

.2)

96(

22.2

)2

.骨

形成

性腫

瘍5

(22

.7)

53(

52.0

)14

(21

.9)

7(

11.1

)9

(20

.9)

9(

18.0

)12

(25

.0)

4(

12.9

)2

(22

.2)

115

(26

.6)

3.

線維

形成

性腫

瘍1

(1.

0)1

(1.

6)1

(2.

1)3

(0.

7)4

.線

維組

織球

性腫

瘍2

(2.

0)2

(3.

1)4

(6.

3)2

(4.

7)5

(10

.0)

9(

18.8

)2

(6.

5)2

(22

.2)

28(

6.5)

6.

富破

骨細

胞性

巨細

胞腫

瘍4

(18

.2)

21(

20.6

)34

(53

.1)

30(

47.6

)9

(20

.9)

15(

30.0

)5

(10

.4)

1(

3.2)

1(10

0.0)

120

(27

.7)

7.

脊索

性腫

瘍2

(3.

2)5

(11

.6)

3(

6.0)

9(

18.8

)8

(25

.8)

3(

33.3

)30

(6.

9)8

.脈

管性

腫瘍

1(

4.5)

1(

2.0)

3(

6.3)

1(

3.2)

6(

1.4)

9.

筋原

性腫

瘍1

(2.

3)1

(0.

2)11

.新

生物

とし

ての

性質

が不

確定

な腫

瘍群

1(

1.0)

2(

3.2)

1(

2.3)

1(

3.2)

5(

1.2)

12.

その

他の

腫瘍

2(

9.1)

7(

6.9)

6(

9.4)

3(

4.8)

2(

4.7)

3(

6.0)

2(

4.2)

4(

12.9

)29

(6.

7)合

計22

(10

0.0)

102(

100.

0)64

(10

0.0)

63(

100.

0)43

(10

0.0)

50(

100.

0)48

(10

0.0)

31(

100.

0)9(

100.

0)1(

100.

0)43

3(10

0.0)

女性

1.

軟骨

形成

性腫

瘍3

(37

.5)

14(

18.7

)6

(11

.1)

9(

19.6

)13

(37

.1)

12(

26.7

)12

(25

.0)

6(

33.3

)6

(42

.9)

1(

50.0

)82

(23

.8)

2.

骨形

成性

腫瘍

1(

12.5

)37

(49

.3)

8(

14.8

)9

(19

.6)

5(

14.3

)6

(13

.3)

9(

18.8

)8

(44

.4)

4(

28.6

)87

(25

.2)

3.

線維

形成

性腫

瘍1

(2.

2)1

(7.

1)2

(0.

6)4

.線

維組

織球

性腫

瘍1

(1.

3)3

(5.

6)3

(8.

6)2

(4.

4)5

(10

.4)

1(

7.1)

15(

4.3)

6.

富破

骨細

胞性

巨細

胞腫

瘍1

(12

.5)

15(

20.0

)34

(63

.0)

22(

47.8

)11

(31

.4)

13(

28.9

)9

(18

.8)

1(

7.1)

106

(30

.7)

7.

脊索

性腫

瘍1

(12

.5)

1(

1.3)

2(

4.3)

1(

2.9)

6(

13.3

)3

(6.

3)3

(16

.7)

17(

4.9)

8.

脈管

性腫

瘍1

(2.

9)1

(2.

2)4

(8.

3)6

(1.

7)9

.筋

原性

腫瘍

2(

4.4)

1(

2.1)

3(

0.9)

11.

新生

物と

して

の性

質が

不確

定な

腫瘍

群1

(1.

9)1

(2.

2)1

(2.

2)1

(2.

1)4

(1.

2)12

.そ

の他

の腫

瘍2

(25

.0)

7(

9.3)

2(

3.7)

3(

6.5)

1(

2.9)

1(

2.2)

4(

8.3)

1(

5.6)

1(

7.1)

1(

50.0

)23

(6.

7)合

計8(

100.

0)75

(10

0.0)

54(

100.

0)46

(10

0.0)

35(

100.

0)45

(10

0.0)

48(

100.

0)18

(10

0.0)

14(

100.

0)2(

100.

0)34

5(10

0.0)

合計

3017

711

810

978

9596

4923

21

778

注1

)性

状不

詳は

悪性

に含

まれ

る。

Page 32: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 60 ─

表10−1 骨腫瘍の代表的な組織型の性、部位別登録数と登録割合(良性)

部位

:IC

DO

3T1

.軟

骨形

成性

腫瘍

2.

骨形

成性

腫瘍

男性

女性

合計

男性

女性

合計

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

C40

.0 

上肢

の長

骨、

肩甲

骨及

びそ

の関

節88

(8.3

)61

(6.0

)14

9(

7.2)

4(

2.6)

4(

2.0)

8(

2.3)

C40

.1 

上肢

の短

骨及

びそ

の関

節38

0(

36.0)

467

(45

.9)84

7(

40.8)

6(

3.9)

4(

2.0)

10(

2.8)

C40

.2 

下肢

の長

骨及

びそ

の関

節30

7(

29.1)

265

(26

.0)57

2(

27.6)

46(

30.3)

25(

12.3)

71(

20.0)

C40

.3 

下肢

の短

骨18

4(

17.4)

166

(16

.3)35

0(

16.9)

8(

5.3)

5(

2.5)

13(

3.7)

C40

.9 

四肢

の骨

、N

OS

6(

0.6)

6(

0.6)

12(

0.6)

C41

.0 

頭蓋

骨、

顔面

骨及

びそ

の関

節13

(1.2

)5

(0.5

)18

(0.9

)56

(36

.8)11

6(

57.1)

172

(48

.5)C

41.1

 下

顎1

(0.1

)2

(0.2

)3

(0.1

)13

(8.6

)40

(19

.7)53

(14

.9)C

41.2

 脊

柱11

(1.0

)11

(1.1

)22

(1.1

)13

(8.6

)5

(2.5

)18

(5.1

)C

41.3

 肋

骨、

胸骨

、鎖

骨及

びそ

の関

節35

(3.3

)24

(2.4

)59

(2.8

)3

(2.0

)3

(1.5

)6

(1.7

)C

41.4

 骨

盤骨

、仙

骨、

尾骨

及び

その

関節

24(

2.3)

8(

0.8)

32(

1.5)

3(

2.0)

1(

0.5)

4(

1.1)

C41

.9 

骨、

NO

S7

(0.7

)3

(0.3

)10

(0.5

)合

計1,

056

(10

0.0)

1,01

8(

100.0

)2,

074

(10

0.0)

152

(10

0.0)

203

(10

0.0)

355

(10

0.0)

表10−2 骨腫瘍の代表的な組織型の性、部位別登録数と登録割合(悪性)

部位

:IC

DO

3T1

.軟

骨形

成性

腫瘍

2.

骨形

成性

腫瘍

6.

富破

骨細

胞性

巨細

胞腫

瘍男

性女

性合

計男

性女

性合

計男

性女

性合

計登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)登

録数

(%

)C

40.0

 上

肢の

長骨

、肩

甲骨

及び

その

関節

13(

13.5)

7(

8.5)

20(

11.2)

9(

7.8)

4(

4.6)

13(

6.4)

7(

5.8)

9(

8.5)

16(

7.1)

C40

.1 

上肢

の短

骨及

びそ

の関

節3

(3.7

)3

(1.7

)1

(0.9

)1

(1.1

)2

(1.0

)3

(2.5

)9

(8.5

)12

(5.3

)C

40.2

 下

肢の

長骨

及び

その

関節

25(

26.0)

28(

34.1)

53(

29.8)

74(

64.3)

44(

50.6)

118

(58

.4)85

(70

.8)57

(53

.8)14

2(

62.8)

C40

.3 

下肢

の短

骨2

(2.1

)1

(1.2

)3

(1.7

)3

(2.6

)1

(1.1

)4

(2.0

)7

(5.8

)7

(6.6

)14

(6.2

)C

40.9

 四

肢の

骨、

NO

S1

(1.0

)2

(2.4

)3

(1.7

)1

(0.9

)1

(1.1

)2

(1.0

)C

41.0

 頭

蓋骨

、顔

面骨

及び

その

関節

8(

8.3)

6(

7.3)

14(

7.9)

11(

9.6)

9(

10.3)

20(

9.9)

3(

2.5)

4(

3.8)

7(

3.1)

C41

.1 

下顎

3(

3.1)

4(

4.9)

7(

3.9)

7(

6.1)

10(

11.5)

17(

8.4)

2(

1.9)

2(

0.9)

C41

.2 

脊柱

4(

4.2)

2(

2.4)

6(

3.4)

2(

1.7)

3(

3.4)

5(

2.5)

3(

2.5)

4(

3.8)

7(

3.1)

C41

.3 

肋骨

、胸

骨、

鎖骨

及び

その

関節

13(

13.5)

14(

17.1)

27(

15.2)

2(

1.7)

4(

4.6)

6(

3.0)

2(

1.7)

5(

4.7)

7(

3.1)

C41

.4 

骨盤

骨、

仙骨

、尾

骨及

びそ

の関

節14

(14

.6)13

(15

.9)27

(15

.2)3

(2.6

)10

(11

.5)13

(6.4

)9

(7.5

)9

(8.5

)18

(8.0

)C

41.9

 骨

、N

OS

13(

13.5)

2(

2.4)

15(

8.4)

2(

1.7)

2(

1.0)

1(

0.8)

1(

0.4)

合計

96(

100.0

)82

(10

0.0)

178

(10

0.0)

115

(10

0.0)

87(

100.0

)20

2(

100.0

)12

0(

100.0

)10

6(

100.0

)22

6(

100.0

注1

)性

状不

詳は

悪性

に含

まれ

る。

Page 33: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 61 ─

表11 骨腫瘍の性状、性、二次保健医療圏別登録数と登録割合

二次

保健

医療

良性

悪性

合計

男性

女性

合計

男性

女性

合計

男性

女性

合計

合計

(県

内)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数登

録数

登録

数(

%)

登録

数(

%)

広島

580

(46

.1)

603

(47

.0)

1,18

3(

46.5

)19

7(

45.5

)16

7(

48.4

)36

4(

46.8

)77

777

01,

547

(46

.6)

1,54

7(

55.5

)広

島西

68(

5.4)

75(

5.8)

143

(5.

6)26

(6.

0)15

(4.

3)41

(5.

3)94

9018

4(

5.5)

184

(6.

6)呉

142

(11

.3)

146

(11

.4)

288

(11

.3)

42(

9.7)

40(

11.6

)82

(10

.5)

184

186

370

(11

.1)

370

(13

.3)

広島

中央

84(

6.7)

68(

5.3)

152

(6.

0)27

(6.

2)23

(6.

7)50

(6.

4)11

191

202

(6.

1)20

2(

7.3)

尾三

98(

7.8)

100

(7 .

8)19

8(

7.8)

27(

6.2)

23(

6.7)

50(

6.4)

125

123

248

(7.

5)24

8(

8.9)

福山

・府

中54

(4.

3)52

(4.

1)10

6(

4.2)

20(

4.6)

14(

4.1)

34(

4.4)

7466

140

(4.

2)14

0(

5.0)

備北

32(

2.5)

34(

2.7)

66(

2.6)

18(

4.2)

11(

3.2)

29(

3.7)

5045

95(

2.9)

95(

3.4)

小計

1,05

81,

078

2,13

635

729

365

01,

415

1,37

12,

786

2,78

6(

100.

0)県

外60

(4.

8)60

(4.

7)12

0(

4.7)

37(

8.5)

29(

8.4)

66(

8.5)

9789

186

(5.

6)住

所不

明13

9(

11.0

)14

5(

11.3

)28

4(

11.2

)39

(9.

0)23

(6.

7)62

(8.

0)17

816

834

6(

10.4

)県

内医

療圏

不明

2(

0.2)

2(

0.1)

22

(0.

1)合

計1,

259

(10

0.0 )

1,28

3(

100.

0)2,

542

(10

0.0)

433

(10

0.0)

345

(10

0.0)

778

(10

0.0)

1,69

21,

628

3,32

0(

100.

0)

注1

)性

状不

詳は

悪性

に含

まれ

る。

注2

)歯

原性

腫瘍

を除

く解

析対

象す

べて

であ

る。

年齢

不明

6件

は含

まれ

る。

Page 34: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 62 ─

( 2)歯原性腫瘍

1 )歯原性腫瘍(図11、表13) 図11に示す様に1973年から2012年の40年間で、歯原性腫瘍は666件の登録があった。良性歯原性腫瘍は652件(男性364件、女性288件)、悪性歯原性腫瘍は14件(男性 7 件、女性 7 件)の登録があった。良性歯原性腫瘍は男性の方がやや多い。悪性歯原性腫瘍は極めてまれと言える。

2 )歯原性腫瘍の部位(表14) 歯原性腫瘍の発生はほぼ上顎骨、下顎骨に限られている。良性歯原性腫瘍の部位についてみてみると、上顎骨は138件(21.2%)(男性79件、女性59件)、下顎骨は512件(78.5%)(男性284件、女性228件)であった。男女とも下顎骨が大半を占めている。 悪性歯原性腫瘍では上顎骨は 1 件(男性 1 件、女性 0 件)のみで、下顎骨は13件(男性 6件、女性 7 件)であった。悪性歯原性腫瘍の件数は極めて少ないが、こちらも下顎骨が大半を占めている。

3 )歯原性腫瘍の診断時年齢別登録数(図12、表14) 図12によると良性歯原性腫瘍は10⊖19歳にピークが有りその後、緩やかに減少しているが広い年齢にわたっている。男性では10⊖19歳でのピークが次第に急になり、2003⊖2012年には40⊖69歳の中高年でも緩やかなピークをなす二峰性分布を呈している。女性でも10⊖29歳を主体に登録数の増加が著しい。男性で見られた中高年者の低いピークははっきりしない。悪性歯原性腫瘍は症例数が極めて少ないが、広い年齢に分布している。

4 )歯原性腫瘍の診断期間別の登録数年次推移(図13、表15 ⊖ 1 、表15 ⊖ 2 )  1 年ごとでは症例数が極めて少なくなるため、1973年⊖2012年の間について10年ごとの期間別で歯原性腫瘍の登録数を検討した。 良性歯原性腫瘍の登録数は、1973⊖1982年71件、1983⊖1992年132件、1993⊖2002年155件で増加傾向にあったが、直近の2003⊖2012年には294件と著しく増加している。この原因については2005年の WHO 分類の改訂によるものと考えられる(後述)。 1973⊖1982年の最も古い期間では若年者(10⊖19歳)のピークは男性では小さく、女性でははっきりしない。このピークは時期を経るに従ってはっきりしている。2003⊖2012年の期間では男女とも中高年の小さなピークを認める。 悪性歯原性腫瘍の登録は表15⊖ 2 に示す。男女とも10⊖89歳の幅広い年齢に見られ、診断期間ごとでは増加傾向にある様だが極めて少ない件数である。

Page 35: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 63 ─

5 )良性歯原性腫瘍の組織型グループ別の登録数(表16) 良性歯原性腫瘍652件の内、「 1 .歯原性上皮からなるもの」が最も多く396件(60.7%)(男性241件、女性155件)であった。ついで「 2 .歯原性上皮と外胚葉性間葉からなるもの」182件(27.9%)(男性91件、女性91件)、「 3 .間葉あるいは外胚葉性間葉からなるもの」72件

(11.0%)(男性31件、女性41件)の順となる。組織型グループ別の順位に男女差は無く、「 1 .歯原性上皮からなるもの」については男性が女性よりも多いが、「 2 .歯原性上皮と外胚葉性間葉からなるもの」は男女同数、「 3 .間葉あるいは外胚葉性間葉からなるもの」では女性の方がやや多くなっている。

良性歯原性腫瘍の組織型グループ、性、診断時年齢別登録数(図14、表16) 図14の男女別グラフでは、もっとも多い組織型グループ「 1 .歯原性上皮からなるもの」について、男性では、10⊖19歳以降多くの件数が見られ、台形のグラフをなしているのに対し、女性では20⊖29歳でピークをなし、それ以降減少する山形のグラフをなしている。この違いが良性歯原性腫瘍全体の男女、診断時年齢別分布の違いに反映されていると思われる。 「 2 .歯原性上皮と外胚葉性間葉からなるもの」では男女とも10⊖19歳にピークをなす似た分布をなしている。「 3 .間葉あるいは外胚葉性間葉からなるもの」では男女いずれも広い年代に見られるがいずれも少数で10件より少ない。

良性歯原性腫瘍の組織型グループ、性、診断期間別登録数(図15、表17)  1 年ごとでは症例数が極めて少なくなるため、1973年⊖2012年の40年間について10年ごとの期間別で組織型グループ、性、診断期間別の歯原性腫瘍の登録数を検討した。

「 1 .歯原性上皮からなるもの」「 2 .歯原性上皮と外胚葉性間葉からなるもの」はいずれも男女ともに増加傾向にある。「 3 .間葉あるいは外胚葉性間葉からなるもの」はいずれの期間も10件以下である。特に「 1 .歯原性上皮からなるもの」は直近の2003⊖2012年に男女ともに急増している。この原因としては2005年の WHO 分類の改訂により、従来は歯原性角化嚢胞odontogenic keratocyst として非腫瘍性嚢胞として登録されていなかった病変が、角化嚢胞性歯原性腫瘍 keratocystic odontogenic tumor とされ、良性歯原性腫瘍と扱われるように変更されたことで登録されるようになったことが挙げられる。角化嚢胞性歯原性腫瘍は「 1 .歯原性上皮からなるもの」の組織型グループに分類され、表17によると角化嚢胞性歯原性腫瘍は73件(男性43件、女性30件)登録されている。「 1 .歯原性上皮からなるもの」は1993⊖2002年の期間の97件(男性57件、女性40件)から2003⊖2012年の期間には179件(男性107件、女性72件)に増加しており、増加分は82件であった。すなわちその82件の増加分のうち、73件が角化嚢胞性歯原性腫瘍の登録によるものと考えられる。図15のグラフでは男女とも「 1 .歯原性上皮からなるもの」の青線と角化嚢胞性歯原性腫瘍の青破線がほぼ並行である。これからも増加分のほとんどが角化嚢胞性歯原性腫瘍の登録によるものと考えられる。 2003⊖2012年の期間での全良性歯原性腫瘍の登録294件が、それ以前の1993-2002年の期間

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─ 64 ─

155件から139件増加した。角化嚢胞性歯原性腫瘍の登録は73件であることから、もともと良性歯原性腫瘍の登録数は増加傾向にあったが、2005年の WHO 分類改訂による角化嚢胞性歯原性腫瘍の登録によって更に大幅に登録件数が増加したと考えられる。

6 )悪性歯原性腫瘍の組織型 悪性歯原性腫瘍(14件)の組織型の内訳は、悪性歯原性腫瘍 odontogenic tumor, malignant 6件、悪性エナメル上皮腫 ameloblastoma, malignant 8 件となっていた。 悪性歯原性腫瘍は非常に症例が少ないため、組織型別の傾向についての考察は困難である。

7 )歯原性腫瘍の二次医療圏別登録数と登録割合(表18) 二次医療圏別登録割合では、半数程度292件(43.8%)が住所不明で、それを除く住所判明者349件では、188件(53.9%)を「広島」が占める。次いで「尾三」43件(12.3%)、「福山・府中」39件(11.2%)、となる。

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─ 65 ─

図11 歯原性腫瘍の性状、性別登録数と登録割合

図12 歯原性腫瘍の性状、性、診断時年齢別登録数

Page 38: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 66 ─

図13 良性歯原性腫瘍の性、診断時年齢別登録数の年次推移

Page 39: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 67 ─

図14 良性歯原性腫瘍の組織型グループ、性、診断時年齢別登録数

Page 40: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 68 ─

図15 良性歯原性腫瘍の組織型グループ、性、診断期間別登録数

Page 41: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 69 ─

表12 良性歯原性腫瘍の組織型分類

歯原

性腫

瘍の

組織

型分

類組

織型

およ

びIC

D-O

-3-M

コー

1.

歯原

性上

皮か

らな

るも

腺腫

様歯

原性

腫瘍

Ade

nom

atoi

d od

onto

geni

c tu

mor

9300

/0エ

ナメ

ル上

皮腫

、N

OS

Am

elob

last

oma,

NO

S93

10/0

歯原

性扁

平上

皮腫

瘍Sq

uam

ous

odon

toge

nic

tum

or93

12/0

歯原

性石

灰化

上皮

腫瘍

Cal

cify

ing

epith

elia

l odo

ntog

enic

tum

or93

40/0

角化

嚢胞

性歯

原性

腫瘍

Ker

atoc

ystic

odo

ntog

enic

tum

our(

注2

2.

歯原

性上

皮と

外胚

葉性

間葉

から

なる

もの

エナ

メル

上皮

線維

象牙

質腫

Am

elob

last

ic fi

brod

entin

oma

9271

/0歯

牙腫

、N

OS

Odo

ntom

a, N

OS

9280

/0複

合性

歯牙

腫C

ompo

und

odon

tom

a92

81/0

複雑

性歯

牙腫

Com

plex

odo

ntom

a92

82/0

エナ

メル

上皮

線維

歯牙

腫A

mel

obla

stic

fibr

o-od

onto

ma

9290

/0石

灰化

歯原

性の

う胞

Cal

cify

ing

odon

toge

nic

cyst

9301

/0エ

ナメ

ル上

皮線

維腫

Am

elob

last

ic fi

brom

a93

30/0

3.

間葉

ある

いは

外胚

葉性

間葉

から

なる

もの

セメ

ント

質腫

、N

OS

Cem

ento

ma,

NO

S92

72/0

セメ

ント

牙細

胞腫

、良

性C

emen

tobl

asto

ma,

ben

ign

9273

/0セ

メン

ト質

形成

性線

維腫

Cem

entif

ying

fibr

oma

9274

/0歯

原性

粘液

腫O

dont

ogen

ic m

yxom

a93

20/0

中心

性歯

原性

線維

腫C

entr

al o

dont

ogen

ic fi

brom

a93

21/0

4.

歯原

性腫

瘍、

良性

、N

OS

歯原

性腫

瘍、

良性

Odo

ntog

enic

tum

or, b

enig

n92

70/0

注1

)悪

性歯

原性

腫瘍

は国

際的

にも

報告

例が

少な

く、

良性

歯原

性腫

瘍と

対応

する

詳細

な組

織分

類は

確立

して

いな

い。

注2

)角

化嚢

胞性

歯原

性腫

瘍は

WH

O20

13で

は92

72/0

とコ

ード

され

るが

、今

回の

解析

では

病理

診断

書を

確認

し、

1.

歯原

性上

皮か

らな

るも

のに

分類

した

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─ 70 ─

表13 歯原性腫瘍の性状、性、部位、診断期間別登録数と登録割合

性状

性別

部位

:IC

DO

3T診

断期

間19

73⊖2

012

1973

⊖198

219

83⊖1

992

1993

⊖200

220

03⊖2

012

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

良性

男性

C41

.0上

顎骨

11(

25.6

)11

(14

.5)

14(

16.3

)43

(27

.0)

79(

21.7

)C

41.1

下顎

骨32

(74

.4)

65(

85.5

)72

(83

.7)

115

(72

.3)

284

(78

.0)

C41

.9骨

、N

OS

1(

0.6)

1(

0.3)

合計

43(

100.

0)76

(10

0.0)

86(

100.

0)15

9(

100.

0)36

4(

100.

0)

女性

C41

.0上

顎骨

7(

25.0

)4

(7.

1)14

(20

.3)

34(

25.2

)59

(20

.5)

C41

.1下

顎骨

21(

75.0

)52

(92

.9)

55(

79.7

)10

0(

74.1

)22

8(

78.2

)C

41.9

骨、

NO

S1

(0.

7)1

(0.

3)合

計28

(10

0.0)

56(

100.

0)69

(10

0.0)

135

(10

0.0)

288

(10

0.0)

合計

7113

215

529

465

2

悪性

男性

C41

.0上

顎骨

1(

50.0

)1

(14

.3)

C41

.1下

顎骨

1(

100.

0)1

(50

.0)

4(

100.

0)6

(85

.7)

C41

.9骨

、N

OS

合計

1(

100.

0)2

(10

0.0)

4(

100.

0)7

(10

0.0)

女性

C41

.0上

顎骨

C41

.1下

顎骨

2(

100.

0)2

(10

0.0)

3(

100.

0)7

(10

0.0)

C41

.9骨

、N

OS

合計

2(

100.

0)2

(10

0.0)

3(

100.

0)7

(10

0.0)

合計

34

714

注1

)性

状不

詳は

悪性

に含

まれ

る。

Page 43: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 71 ─

表14 歯原性腫瘍の性状、性、部位、診断時年齢別登録数と登録割合

性状

性別

部位

:IC

DO

3T診

断時

年齢

合計

(%

)0

⊖9

10⊖1

920

⊖29

30⊖3

940

⊖49

50⊖5

960

⊖69

70⊖7

980

⊖89

90+

不明

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

良性

男性

C41

.0上

顎骨

7(

38.9

) 1

9(

21.3

) 1

1(

20.0

) 9

(19

.1)

14(

31.8

) 6

(16

.7)

10(

24.4

) 3

(11

.1)

79

(21

.7)

C41

.1下

顎骨

11(

61.1

) 6

9(

77.5

) 4

4(

80.0

)38

(80

.9)

30(

68.2

)30

(83

.3)

31(

75.6

)24

(88

.9)

6(

100.

0)1

(10

0.0)

284

(78

.0)

C41

.9骨

、N

OS

1

(1.

1)

1(

0.3)

合計

18(

100.

0) 8

9(

100.

0) 5

5(

100.

0)47

(10

0.0)

44(

100.

0)36

(10

0.0)

41(

100.

0)27

(10

0.0)

6(

100.

0)1

(10

0.0)

364

(10

0.0)

女性

C41

.0上

顎骨

17(

54.8

) 1

7(

25.8

7(

11.9

) 6

(14

.3)

4(

12.5

) 4

(18

.2)

1(

7.1)

2(

11.8

) 1

(25

.0)

59

(20

.5)

C41

.1下

顎骨

14(

45.2

) 4

9(

74.2

) 5

2(

88.1

)36

(85

.7)

28(

87.5

)18

(81

.8)

12(

85.7

)15

(88

.2)

3(

75.0

)1

(10

0.0)

228

(79

.2)

C41

.9骨

、N

OS

1(

7.1)

1

(0.

3)合

計31

(10

0.0)

66

(10

0.0)

59

(10

0.0)

42(

100.

0)32

(10

0.0)

22(

100.

0)14

(10

0.0)

17(

100.

0) 4

(10

0.0)

1(

100.

0)28

8(

100.

0)合

計49

155

114

8976

5855

4410

265

2

悪性

男性

C41

.0上

顎骨

1

(10

0.0)

1

(14

.3)

C41

.1下

顎骨

1

(10

0.0)

1(

100.

0) 3

(10

0.0)

1(

100.

0)

6(

85.7

)C

41.9

骨、

NO

S合

1(

100.

0)

1(

100.

0) 1

(10

0.0)

3(

100.

0) 1

(10

0.0)

7

(10

0.0)

女性

C41

.0上

顎骨

C41

.1下

顎骨

1

(10

0.0)

1(

100.

0) 3

(10

0.0)

1(

100.

0) 1

(10

0.0)

7

(10

0.0)

C41

.9骨

、N

OS

合計

1

(10

0.0)

1(

100.

0) 3

(10

0.0)

1(

100.

0) 1

(10

0.0)

7

(10

0.0)

合計

2

1

2 0

3 4

1 1

14

注1

)性

状不

詳は

悪性

に含

まれ

る。

Page 44: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 72 ─

表15−1 歯原性腫瘍の性、診断時年齢別登録数の年次推移(良性)

性別

診断

時年

齢診

断期

間19

73⊖2

012

1973

⊖198

219

83⊖1

992

1993

⊖200

220

03⊖2

012

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

男性

0⊖

93

(7.

0)4

(5.

3)2

(2.

3)9

(5.

7)18

(4.

9)10

⊖19

11(

25.6

)26

(34

.2)

16(

18.6

)36

(22

.6)

89(

24.5

)20

⊖29

7(

16.3

)16

(21

.1)

16(

18.6

)16

(10

.1)

55(

15.1

)30

⊖39

4(

9.3)

9(

11.8

)15

(17

.4)

19(

11.9

)47

(12

.9)

40⊖4

93

(7.

0)11

(14

.5)

8(

9.3)

22(

13.8

)44

(12

.1)

50⊖5

96

(14

.0)

3(

3.9)

10(

11.6

)17

(10

.7)

36(

9.9)

60⊖6

95

(11

.6)

4(

5.3)

8(

9.3)

24(

15.1

)41

(11

.3)

70⊖7

94

(9.

3)2

(2.

6)9

(10

.5)

1 2(

7.5)

27(

7.4)

80⊖8

91

(1.

3)2

(2.

3)3

(1.

9)6

(1.

6)90

+1

(0.

6)1

(0.

3)不

明合

計43

(10

0.0)

76(

100.

0)86

(10

0.0)

159

(10

0.0)

364

(10

0.0)

女性

0⊖

91

(3.

6)2

(3.

6)5

(7.

2)23

(17

.0)

31(

10.8

)10

⊖19

3(

10.7

)17

(30

.4)

18(

26.1

)28

(20

.7)

66(

22.9

)20

⊖29

7(

25.0

)13

(23

.2)

14(

20.3

)25

(18

.5)

59(

20.5

)30

⊖39

5(

17.9

)11

(19

.6)

8(

11.6

)18

(13

.3)

42(

14.6

)40

⊖49

6(

21.4

)4

(7.

1)11

(15

.9)

11(

8.1)

32(

11.1

)50

⊖59

4(

14.3

)5

(8.

9)6

(8.

7)7

(5.

2)22

(7.

6)60

⊖69

1(

3.6)

4(

5.8)

9(

6.7)

14(

4.9)

70⊖7

91

(3.

6)4

(7 .

1)2

(2.

9)10

(7.

4)17

(5.

9)80

⊖89

1(

1.4)

3(

2.2)

4(

1.4)

90+

1(

0.7)

1(

0.3)

不明

合計

28(

100.

0)56

(10

0.0)

69(

100.

0)13

5(

100.

0)28

8(

100.

0)合

計71

132

155

294

652

Page 45: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 73 ─

表15−2 歯原性腫瘍の性、診断時年齢別登録数の年次推移(悪性)

性別

診断

時年

齢診

断期

間19

73⊖2

012

1973

⊖198

219

83⊖1

992

1993

⊖200

220

03⊖2

012

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

男性

0⊖

91

(10

0.0)

10⊖1

91

(25

.0)

1(

14.3

)20

⊖29

1(

50.0

)1

(14

.3)

30⊖3

91

(25

.0)

1(

14.3

)40

⊖49

50⊖5

960

⊖69

1(

100.

0)1

(50

.0)

1(

25.0

)3

(42

.9)

70⊖7

980

⊖89

1(

25.0

)1

(14

.3)

90+

不明

合計

1(

100.

0)2

(10

0.0)

4(

100.

0)7

(10

0.0)

女性

0⊖

910

⊖19

1(

50.0

)1

(14

.3)

20⊖2

930

⊖39

1(

33.3

)1

(14

.3)

40⊖4

950

⊖59

1(

50.0

)2

(66

.7)

3(

42.9

)60

⊖69

1(

50.0

)1

(14

.3)

70⊖7

91

(50

.0)

1(

14.3

)80

⊖89

90+

不明

合計

2(

100.

0)2

(10

0.0)

3(

100.

0)7

(10

0.0)

合計

34

714

注1

)性

状不

詳は

悪性

に含

まれ

る。

Page 46: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 74 ─

表16 良性歯原性腫瘍の組織型グループ、性、診断時年齢別登録数と登録割合

性別

歯原

性腫

瘍の

組織

型グ

ルー

プ診

断時

年齢

合計

(%

)0

⊖9

10⊖1

920

⊖29

30⊖3

940

⊖49

50⊖5

960

⊖69

70⊖7

980

⊖89

90+

不明

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

男性

1.

歯原

性上

皮か

らな

るも

の 3

(16

.7)

36

(40

.4)

36

(65

.5)

37(

78.7

)35

(79

.5)

34(

94.4

)31

(75

.6)

23(

85.2

) 5

(83

.3)

1(

100.

0)24

1(

66.2

) 

  

 角

化嚢

胞性

歯原

性腫

3

8 6

7 5

6 7

1 4

32

.歯

原性

上皮

と外

胚葉

性間

葉か

らな

るも

の14

(77

.8)

45

(50

.6)

9

(16

.4)

6(

12.8

) 5

(11

.4)

1(

2.8)

7(

17.1

) 3

(11

.1)

1(

16.7

) 9

1(

25.0

)3

.間

葉あ

るい

は外

胚葉

性間

葉か

らな

るも

8(

9.0)

10

(18

.2)

4(

8.5)

4(

9.1)

1(

2.8)

3(

7.3)

1(

3.7)

31

(8.

5)4

.歯

原性

腫瘍

、良

性、

NO

S 1

(5.

6)

1(

0.3)

合計

18(

100.

0) 8

9(10

0.0)

55(

100.

0)47

(10

0.0)

44(

100.

0)36

(10

0.0)

41(

100.

0)27

(10

0.0)

6(

100.

0)1

(10

0.0)

364(

100.

0)

女性

1.

歯原

性上

皮か

らな

るも

の 5

(16

.1)

24

(36

.4)

41

(69

.5)

27(

64.3

)18

(56

.3)

15(

68.2

)12

(85

.7)

9(

52.9

) 4

(10

0.0)

155

(53

.8)

  

  

角化

嚢胞

性歯

原性

腫瘍

1

5

5 5

3 3

5 3

30

2.

歯原

性上

皮と

外胚

葉性

間葉

から

なる

もの

26(

83.9

) 3

5(

53.0

) 1

1(

18.6

) 7

(16

.7)

6(

18.8

) 1

(4.

5) 4

(23

.5)

1(

100.

0) 9

1(

31.6

)3

.間

葉あ

るい

は外

胚葉

性間

葉か

らな

るも

6(

9.1)

7

(11

.9)

8(

19.0

) 8

(25

.0)

6(

27.3

) 2

(14

.3)

4(

23.5

) 4

1(

14.2

)4

.歯

原性

腫瘍

、良

性、

NO

S

1(

1.5)

1

(0.

3)合

計31

(10

0.0)

66(

100.

0) 5

9(10

0.0)

42(

100.

0)32

(10

0.0)

22(

100.

0)14

(10

0.0)

17(

100.

0) 4

(10

0.0)

1(

100.

0)28

8(10

0.0)

合計

4915

511

489

7658

5544

102

652

表17 良性歯原性腫瘍の組織型グループ、性、診断期間別登録数と登録割合

性別

歯原

性腫

瘍の

組織

型グ

ルー

プ診

断期

間合

計(

%)

1973

⊖198

219

83⊖1

992

1993

⊖200

220

03⊖2

012

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

男性

1.

歯原

性上

皮か

らな

るも

の33

(76

.7)

44(

57.9

)57

(66

.3)

107

(67

.3)

241

(66

.2)

  

  

角化

嚢胞

性歯

原性

腫瘍

4343

2.

歯原

性上

皮と

外胚

葉性

間葉

から

なる

もの

9(

20.9

)25

(32

.9)

16(

18.6

)41

(25

.8)

91(

25.0

)3

.間

葉あ

るい

は外

胚葉

性間

葉か

らな

るも

の1

(2.

3)7

(9.

2)13

(15

.1)

10(

6.3)

31(

8.5)

4.

歯原

性腫

瘍、

良性

、N

OS

1(

0.6)

1(

0.3)

合計

43(

100.

0)76

(10

0.0)

86(

100.

0)15

9(

100.

0)36

4(

100.

0)

女性

1.

歯原

性上

皮か

らな

るも

の18

(64

.3)

25(

44.6

)40

(58

.0)

72(

53.3

)15

5(

53.8

) 

  

 角

化嚢

胞性

歯原

性腫

瘍30

302

.歯

原性

上皮

と外

胚葉

性間

葉か

らな

るも

の3

(10

.7)

19(

33.9

)19

(27

.5)

50(

37.0

)91

(31

.6)

3.

間葉

ある

いは

外胚

葉性

間葉

から

なる

もの

7(

25.0

)12

(21

.4)

9(

13.0

)13

(9.

6)41

(14

.2)

4.

歯原

性腫

瘍、

良性

、N

OS

1(

1.4)

1(

0.3)

合計

28(

100.

0)56

(10

0.0)

69(

100.

0)13

5(

100.

0)28

8(

100.

0)合

計71

132

155

294

652

Page 47: 広島県腫瘍登録における骨腫瘍と歯原性腫瘍の解析の他に脈管性腫瘍vascular tumors、新生物としての性質が不確定な腫瘍群tumor of undefined

─ 75 ─

表18 歯原性腫瘍の性状、性、二次保健医療圏別登録数と登録割合

二次

保健

医療

良性

悪性

合計

男性

女性

合計

男性

女性

合計

男性

女性

合計

合計

(県

内)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数(

%)

登録

数登

録数

登録

数(

%)

登録

数(

%)

広島

96

(26.

4)

87

(30.

2)

183

(28.

1)

2 (2

8.6)

3

(42.

9)

5 (3

5.7)

98

90

18

8 (2

8.2)

18

8 (5

3.9)

広島

西8

(2.2

) 12

(4

.2)

20

(3.1

)  

  

  

 8

12

20

(3.0

) 20

(5

.7)

呉15

(4

.1)

12

(4.2

) 27

(4

.1)

  

  

  

15

12

27

(4.1

) 27

(7

.7)

広島

中央

13

(3.6

) 7

(2.4

) 20

(3

.1)

1 (1

4.3)

 

 1

(7.1

) 14

7

21

(3.2

) 21

(6

.0)

尾三

28

(7.7

) 15

(5

.2)

43

(6.6

)  

  

  

 28

15

43

(6

.5)

43

(12.

3)

福山

・府

中19

(5

.2)

17

(5.9

) 36

(5

.5)

1 (1

4.3)

2

(28.

6)

3 (2

1.4)

20

19

39

(5

.9)

39

(11.

2)

備北

7 (1

.9)

4 (1

.4)

11

(1.7

)  

  

  

 7

4 11

(1

.7)

11

(3.2

) 小

計18

6  

154

340

 4

5 9

 19

0 15

9 34

9 34

9 (1

00.0

) 県

外13

(3

.6)

12

(4.2

) 25

(3

.8)

  

  

  

13

12

25

(3.8

)  

 住

所不

明16

5 (4

5.3)

12

2 (4

2.4)

28

7 (4

4.0)

3

(42.

9)

2 (2

8.6)

5

(35.

7)

168

124

292

(43.

8)

県内

医療

圏不

明 

  

  

  

  

  

  

  

 合

計36

4 (1

00.0

) 28

8 (1

00.0

) 65

2 (1

00.0

) 7

(100

.0)

7 (1

00.0

) 14

(1

00.0

) 37

1 29

5 66

6 (1

00.0

)

注1

)性

状不

詳は

悪性

に含

まれ

る。