松本央 solo exhibition 【Beast Attack !】
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Transcript of 松本央 solo exhibition 【Beast Attack !】
松本央 solo exhibition
Beast Attack! 2011.06.01 (wed) - 2011.07.08 (fri)
at BAMI gallery 〒600-8033 京都府京都市下京区寺町通仏光寺下る
恵美須之町 521 番地 4F TEL.075-585-8660 FAX.075-585-6510
[email protected] gallery close 6/4・5・11・12・18・19・25・26・7/3
open 11:00~18:00
COMBINE http://www.combine-art.com
科学技術や IT などのテクノロジーの進歩によって、高度に発展を遂げた情報化社会を築いた現代。
我々はその成果として物質的に豊かで快適な生活を送り、個人の権利と自由を手に入れた。
だが、それは同時に個人の欲望を解放し、拡大させることにも繋がった。
資本主義、市場原理主義にのっとった自由競争による経済発展は、少数の富裕層と多数の貧困層から
なる格差社会を生み出した。
人々は再び、自然淘汰、適者生存による弱肉強食のサバイバル世界を自らの手で作り出したのだ。
我々は、この肥大した経済システムを維持すべく、メディアを通して大量の情報を流し、人々の欲望
を刺激し、人々に消費を推奨する。
また快適、簡便さを追求した現代社会では人々が欲望を満たすまでの時間も短縮され、肉体的な負荷も
少なく手軽に満たすことが可能となった。
その進行は都市の発展、日々のテクノロジーの進歩の速度に比例し加速の一途をたどっている。
その結果、欲望を満していくことが常態化し、欲望の肥大化とその制御についての感覚が麻痺し、
反射的に自らの欲望を満たし続けている。
自らの欲望をむき出しにし、それを貪る様は、さながら野獣そのものである。 自己の欲望の無条件の肯定、
その行き着く先には一体何が見えるのだろうか。
(2011,5,松本央)
1983 年 京都生まれ
2007 年 京都精華大学芸術学部造形学科洋画専攻 卒業
2009 年 京都精華大学大学院芸術研究課博士前期過程洋画専攻 修了
個展
2004 年 「マツモトヒサシ展」 京都精華大学 7−23 ギャラリー
2007 年 「Who are you?」 画廊編、ぎゃらりーかのこ(大阪)
2009 年 「松本央展 Protozoa」 アートスペース虹(京都)
2010 年 solo exhibition vol.1『無常の空間ー108 人の自画像』BAMI gallery(京都)
solo exhibition vol.2『現(うつつ)の果て』BAMI gallery(京都)
グループ展等
2006 年 「Intersection points」 京都精華大学ギャラリーフロール
2008 年 「第 62 回二紀展」初出品初入選
2010 年 第 14 回上海アートフェアー出品
『コンテンポラリーアートの扉』高松天満屋美術画廊(香川)
2011年 京都ニ紀展 黒田賞
私は、大学入学時から、現在までずっと自分をモチーフに絵画を制作してきた。いわゆる自画像だが、個人的感情や内
面を曝け出すための手段として、自画像を制作しているのではない。また、単なる自己顕示や自己愛によって制作してい
るわけでもない。自分自身の表面に表れる様々な痕跡を見つめ、それらの痕跡を画面に記録していく作業を通して、私
個人の描かれた絵画というレベルを超え、人間のありのままの姿や本質、生命体の持っている根源的な力に触れること
ができるような作品を作ることを試みている。「何故、自分にこだわるのか。」それを簡単に説明することは難しい。ただ、
複数の人物やモチーフを短時間見るよりは、一つに絞り、長い時間かけて詳細に見るほうが得るものが多いと考えてい
る。
MATSUMOTOhisashi Beast Attack!
最初の晩餐 1303×1621(㎜) 2011
Encouter 1000×803(㎜) 2011
The Ultimate Meal 897×1455(㎜) 2011
Giant Beast 727×530(㎜) 2011