山形県果樹農業振興計画書 - pref.yamagata.jp · 目標年度 平成32年度...

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目標年度 平成32年度 山形県果樹農業振興計画書 平成25年3月

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目 標 年 度

平成32年度

山形県果樹農業振興計画書

平成25年3月

山 形 県

目 次

1 果樹農業の振興に関する方針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1

2 主要品目の栽培面積と生産量の目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4

3 主要品目の振興方針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5

4 栽培に適する自然条件に関する基準・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12

5 近代的な果樹園経営の指標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13

6 土地改良とその他の生産基盤整備に関する事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15

7 果実の流通に関する事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15

8 果実の加工に関する事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16

9 その他の必要な事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16

10 参考資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18

- 1 -

1 果樹農業の振興に関する方針

(1)基本的な考え方

本県の果樹農業は、落葉果樹の生産に適した気候風土と生産者のたゆまぬ努力によって

培われてきた高い生産技術により、生産量日本一のさくらんぼ、西洋なしをはじめとして、

全国屈指の果実生産県として発展してきた。また、果樹の産出額は農業全体の産出額の約

1/4を占めるなど、本県の特色と強みを発揮できる重要な農業部門に位置づけられている。

果樹農業は、果実の生産供給にとどまらず、観光業や食品製造業をはじめ、他の関連産

業への波及効果も大きく、本県産業の活力の源ともなっている。さらに、果実は、豊かで

潤いのある食生活をもたらすとともに、健康志向の中でビタミン、ミネラル等の、健康の

維持に欠くことのできない栄養成分や、食物繊維、ポリフェノール等の機能性成分に対す

る認識が高まっている。

一方、生産現場では、生産者の高齢化の進展や後継者不足、栽培面積の減少や遊休園地

の顕在化など、産地基盤の脆弱化が懸念されるとともに、長期化する消費不況による販売

価格の低迷や生産資材費の高騰等による所得の伸び悩みから、果樹農家の生産意欲の減退

が危惧される状況にある。

さらに、輸入果実や他県産地など国内外の産地間競争の激化、生食向け果実の消費量の

減退、食の多様化や簡便化志向の進展など、果実の流通・販売を巡る環境は大きく変化し

ている。

このような状況を踏まえ、品目・品種の特性に応じた適地適作、果樹農家の経営の安定

と発展を基本とし、さくらんぼ、西洋なし、りんご、ぶどう、ももなどの主要果樹の生産

の維持・拡大を図り、「果樹王国やまがた」の地位を磐石なものとするため、①果樹産地

を支える担い手の確保と経営基盤の強化、②消費者ニーズに応える生産・流通・販売の推

進、③果樹産地構造改革計画(以下「産地計画」という)に基づく産地力の向上を図るた

めの生産基盤の改善、④環境と調和した安全な果実の生産と供給の推進、⑤高付加価値化

による新たな加工需要の創出等に取り組む。

(2)果樹振興の基本方針

ア 果樹産地を支える多様な担い手の育成・確保と経営基盤の強化

生産者の高齢化等に伴う担い手不足に対応するため、多様な担い手を育成・確保する

とともに、大規模経営体の育成や、高齢化等に対応しうる新たな生産手法の導入を推進

する。

(ア) 認定農業者等の中核的な担い手の育成・確保を図るとともに、産地を牽引するリー

ダー的な経営体を育成する。

(イ) 栽培技術や経営手法を習得するための研修制度や支援制度等を活用しながら、農家

子弟に加え、UIJターン者や定年帰農者等の多様な担い手の育成・確保を図る。

(ウ) 生産者の高齢化や兼業化にも対応できる品目や省力的な技術・機械の導入、生産基

盤の整備、集出荷体制の整備等を図りながら、地域の多様な担い手が活躍できる産

地づくりを推進する。

(エ) 経営規模の拡大や農繁期の労働力確保のため、無料職業紹介所、シルバー人材セン

- 2 -

ター、ハローワーク等と連携し、安定した質の高い雇用労働者の確保を図る。

(オ) 園地集積による経営規模拡大や、高齢化等による耕作放棄園の発生を防止するため、

関係団体・機関と連携しながら、園地や生産施設の流動化支援策を構築し、優良園

地や生産施設の円滑な継承を図る。

イ 消費者ニーズに応える生産・流通・販売の推進

近年、気象変動により生産や品質が不安定になっていることから、気象変動に対応で

きる生産技術や品種の導入により、生産の安定化と食味を重視した高品質果実生産を推

進し、県産果実のブランド力の向上を図る。

また、消費者ニーズの多様化や産地間競争の激化、販売価格の低迷等を踏まえ、出荷基準

の見直しにより市場競争力を高めるとともに、値決め販売や直売、輸出等を始めとした国内

外の新たな流通チャネルの開拓を促進する。

(ア) 気象変動に左右されない生産技術の改善や新たな生産技術の開発・普及を図りなが

ら、食味を重視した果実の安定生産を推進する。

(イ) 消費者や販売店等のニーズ情報を産地に対して的確に伝える仕組みづくりを推進

し、消費者ニーズにマッチした生産から流通・販売までの総合的な取組みにより、

収益性の高い産地づくりを推進する。

(ウ) 特色あるこだわりの生産手法の導入や品質を重視した出荷基準の設定等により、本

県の優位性を発揮できるブランド力の高い特色ある産地づくりを推進する。

(エ) 市場評価の高い優良品種については、生産手法や出荷基準の統一化、販売先と連携

したブランド戦略の展開等により、競争力の高い産地づくりを推進する。

(オ) 一方で、多様化する消費者ニーズに応えるため、施設化による出荷期間の拡大や省

力的な品種や技術の導入、低コスト化による値頃感のある果実の生産・販売、さら

には新たな特産果実の産地化による需要の創出等、特色ある産地づくりを推進する。

(カ) 試験研究機関や民間による消費者ニーズを先取りした優良品種の開発・育成を推進

する。

(キ) 市場出荷を基本としながら、契約栽培、産地直売、観光果樹園など多様な流通チャ

ネルの開拓を行う。

(ク) 輸出については、山形ブランドの定着・拡大を着実に進めていくとともに、主要輸

出先国・地域における重点品目や購買層など、マーケット特性に応じたプロモーシ

ョンを展開し、販路の拡大を図る。

ウ 産地計画に基づく生産基盤の構造改革

各産地の具体的な目標とそれを実現するための戦略を定めた「産地計画」に基づき、

消費者ニーズに対応した品目・品種への更新、園地の基盤整備、担い手への園地集積及

び労働力の確保等の取組みを着実に推進し、競争力の高い生産基盤への転換を促進する。

(ア) 急傾斜地等の条件不利地から平坦地への園地移動、省力化や機械化を可能にする園

地改良、老木園の改植等を推進し、生産性の向上を図る。

(イ) 園地の流動化等を促進し、産地の中核となる担い手への園地集積や優良園地の継承

を図る。

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(ウ) 集出荷体制の再編、品質や環境に配慮した流通施設の整備による生産コストの低減

を図る一方、観光型果樹農業や加工への取組みにより収益性と付加価値の高い産地

への転換を図る。

エ 環境と調和した安全な果実の生産と供給の推進

堆肥等の有機性資源を活用した土づくりを行いながら、化学肥料や化学合成農薬を2,

3割以上減らした農産物の生産を県内すべての地域で取り組む「全県エコエリア構想」

に基づき、環境にやさしく、安全な果実を生産・供給する環境保全型農業を推進する。

(ア)エコファーマーの拡大や耕畜連携による土づくり、低投入型施肥技術等の開発と普

及拡大を推進する。

(イ)「山形県持続性の高い農業生産方式の導入に関する指針」に定める化学農薬低減技

術の導入を推進し、性フェロモン剤の利用や、発生予察情報等を活用した効果的・

効率的な防除を励行する。

(ウ)環境保全型農業の取組効果について、その可視化に向けた方法を検討し、情報発信

力の強化による県産果実のブランド化を促進する。

(エ)「やまがた安全・安心取組認証制度」の充実や農業生産工程管理手法(GAP)の

導入拡大により、県産果実に対する消費者の信頼性を向上させ、国内外の市場等で

の優位性を確保する。

(オ)鳥獣被害防止に向け、市町村被害防止計画の作成および鳥獣被害対策実施組織の設

置促進など、地域の実情に応じた総合的な鳥獣被害防止のための取組みを促進する。

オ 高付加価値化による新たな加工需要の創出

食の簡便化と多様化に伴う生食需要の減少や、カットフルーツや加工品等の需要の増

加に対応するため、食品製造業等との連携により、付加価値が高く、新たな需要を創出

する加工品開発を推進する。

(ア) 加工用果実については、生産状況や消費需要動向など生産者と製造業者が相互に情報交

換を行い、信頼関係に基づいた契約栽培による安定取引の推進及び栽培管理の徹底によ

る品質の向上を図る。

(イ) 食品製造業や研究機関等との密接な連携により、生食向けの規格外品や特産果実を活用

した付加価値の高い加工品開発を促進する。

(ウ) 西洋なし「ラ・フランス」等の消費を拡大するため、カットフルーツ等の食の簡便化に

対応した新たな加工技術の開発を促進する。

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2 主要品目の栽培面積と生産量の目標

平成22年度(現状) 平成 23年度(実績) 平成 32年度(目標)

対比 (%)

区分

樹種

栽培面積 ( ha )

(A)

生産量 ( t )

(a)

栽培面積 ( ha )

生産量 ( t )

栽培面積 ( ha )

(B)

生産量 ( t )

(b)

面積

(B/A)

生産量

(b/a)

さくらんぼ 3,180 14,300 3,150 15,600 3,180 14,800 100 103

西洋なし 1,030 17,100 992 16,600 1,000 18,500 97 108

り ん ご 2,470 43,700 2,440 30,800 2,350 43,000 95 98

ぶ ど う 1,740 19,700 1,720 18,600 1,650 19,200 95 97

も も 652 8,870 647 8,520 685 10,600 105 120

か き 1,040 9,240 1,010 9,370 985 8,930 95 97

す も も 238 1,950 241 1,390 270 2,380 113 122

日本なし 143 1,570 142 1,840 136 1,810 95 115

8樹種小計 10,493 116,430 10,342 102,720 10,256 119,220 98 102

その他樹種 507 - 558 - 444 - 93 -

合 計 11,000 - 10,900 - 10,700 - 97 -

※「小計」は、表中の樹種の合計。「合計」は、農林水産省「耕地及び作付面積統計」から記載。

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3 主要品目の振興方針

(1) さくらんぼ

【生産目標】

項 目 H22

(現状)H23

(実績) H32

(目標年)目標設定の考え方

栽培面積 (ha)

3,180 3,150 3,180 (100%)

高齢化等により栽培面積の減少が予測されるが、園地の流動化や大規模経営体の育成等により、現状維持の栽培面積(3,180ha)を見込む。

生 産 量 (t)

14,300 15,600 14,800 (103%)

生産の安定化により 10a当り収穫量の向上を図ることで、現状比 103%の生産量(14,800t)を見込む。

※( )内の数字は現状との対比値

【振興方針】

気象変動に左右されない生産と品質重視の生産・販売によるブランド力のさらなる強化

や、首都圏以外への販路拡大を強化する。

ア 品種構成は、「佐藤錦」を中心としながら、「紅秀峰」や優良早生種の導入を推進す

る。

イ 高品質安定生産を実現するため、明るい園地づくりを基本に結実確保対策や品質を

左右する着果量の適正化を推進する。

ウ 気象変動に左右されない産地づくりに向けた生産技術の改善や安定生産のための

施設化、品種構成の見直し等を推進する。

・着色期や収穫期の高温による品質低下を防止する栽培技術の開発と普及定着

・長期被覆施設等の高生産性雨よけ施設や加温・無加温ハウスの導入推進

エ 生産者の高齢化の進展を踏まえ、低樹高栽培や省力軽労化技術の開発と導入、産地

を支える新たな担い手の育成・確保を図るとともに、生産活動を支える農外からの

労力確保の取組みを強化する。さらに、雇用労力を活用した次世代型の大規模生産

体系の導入や、生産基盤(園地・施設)の円滑な継承を促進するための仕組みづく

りを推進する。

オ 消費者が満足する果実の提供により県産さくらんぼのブランド力強化を図るため、

品質を重視した出荷規格の遵守運動を「オール山形」で推進する。

カ 卸売市場や百貨店・量販店などに的確な産地情報を発信・伝達するとともに、流通・

小売関係者の販売情報の把握などを行い、販売先の商品ニーズに的確に対応した出

荷・販売を実践する。

キ 首都圏を中心としながらも、中核都市および西日本向けの販路拡大に向け、効果的

なトップセールスや各種プロモーション活動を強化する。さらに、品質保持効果の

高い新たな資材の利用等により、西日本や輸出等の遠隔地向け販売を拡大する。

ク 食産業との連携により、受粉樹として導入されている「紅さやか」および生食向け

の規格外果実等を利用した1次加工品や付加価値の高い商品づくりを推進する。

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(2)西洋なし

【生産目標】

項 目 H22

(現状)H23

(実績) H32

(目標年)目標設定の考え方

栽培面積 (ha)

1,030 992 1,000 (97%)

大幅な面積減少が予測されるが、本県の強みを活かせる樹種であることから、収益性の向上や園地の流動化等を図りながら、面積減少を軽減することで、現状比97%の栽培面積(1,000ha)を見込む。

生 産 量 (t)

17,100 16,600 18,500 (108%)

面積は減少するものの、園地の若返りや生産手法の改善等により、10a当りの収穫量の増加を図ることで、現状より多い生産量(18,500t)を見込む。

※( )内の数字は現状との対比値

【振興方針】

食味を重視した「ラ・フランス」の生産・販売による消費拡大と、オリジナル新品種等

のブランド化による活力ある産地づくりを推進する。

ア 品種構成は、「ラ・フランス」を中心として、「バラード」や「メロウリッチ」等

の優良な早生・中生品種の導入を推進する。

イ 主力品種である「ラ・フランス」の消費拡大と販売価格の向上を図るため、「ラ・

フランス消費拡大推進協議会」を核として食味を重視した生産・販売を推進する。

・樹形改善や適正施肥、土づくり、適正着果、適正防除等の生産手法の改善

・「おいしいラ・フランス」の販売に向け、食味を重視した適期収穫や産地追熟

の徹底を図るため、「オール山形」による販売開始基準日の遵守運動を実施

ウ 本県オリジナル品種である「メロウリッチ」については、「メロウリッチ研究会」

を核としてブランド確立に向け、生産から販売までの総合的な取組みを推進する。

エ 生産性の向上を図るため、老木園等の改植を推進する。

オ 消費拡大を図るために、誰でも簡単にできる食べ頃判定手法の実用化や店頭におけ

る試食販売活動、販売店担当者への果実取扱手法の周知等の取組みを推進する。

カ 西日本向けの販売や輸出等の新たな販路拡大の取組みを推進する。

キ 西洋なしの新たな需要を創出するため、食の簡便化に対応した加工技術の開発や新

商品の開発支援等により新たな加工品の商品化を推進する。

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(3)りんご

【生産目標】

項 目 H22

(現状)H23

(実績) H32

(目標年)目標設定の考え方

栽培面積 (ha)

2,470 2,440 2,350 (95%)

面積減少が予測されるが、収益性の向上や園地の流動化等を図りながら、面積減少を軽減することで、現状比 95%の栽培面積(2,350ha)を見込む。

生 産 量 (t)

43,700 30,800 43,000 (98%)

面積は減少するものの、園地の若返りや生産手法の改善等により、10a当りの収穫量の増加を図ることで、現状比98%の生産量(43,000t)を見込む。

※( )内の数字は現状との対比値

【振興方針】

オリジナル品種「ファーストレディ」や「秋陽」の高品質安定生産によるブランド確立

と、わい性台木等を活用した新たな生産方式の導入による生産性の向上を図る。

ア 品種構成は、晩生種「ふじ」を主体としながら、市場評価の高い「ファーストレデ

ィ」や「着色系つがる」等の優良早生種、「秋陽」や「シナノスィート」等の優良

中生種の導入を推進する。

イ 食味に優れ市場評価の高い山形県オリジナル品種「ファーストレディ」および「秋

陽」は、商品化率の向上を図るための生産技術の確立と普及を促進するとともに、

産地連携による出荷ロットの拡大を図りブランド化を推進する。

ウ 生産性の向上を図るため、わい性台木等を利用した低樹高・省力生産方式を確立し、

導入を推進する。

エ 主力品種「ふじ」の市場評価の向上を図るため、食味を重視した優良系統の選定と導

入を推進する。

オ 付加価値の高い果実販売を図るため、「樹上完熟りんご」や「葉とらずりんご」等の

食味を重視した生産手法の導入を推進する。

カ 収益性の向上を図るため、直売所や輸出等の新たな販路開拓を推進する。

(4)ぶどう

【生産目標】

項 目 H22

(現状)H23

(実績) H32

(目標年)目標設定の考え方

栽培面積 (ha)

1,740 1,720 1,650 (95%)

緩やかな面積減少が予測される、急傾斜地等の条件不利地から緩傾斜地や平坦地への移行が進むことから、現状比 95%の栽培面積(1,650ha)を見込む。

生 産 量 (t)

19,700 18,600 19,200 (97%)

面積は減少するものの、園地の若返りや生産手法の改善等により、10a当りの収穫量の高位平準化を図ることで、現状比97%の生産量(19,200t)を見込む。

※( )内の数字は現状との対比値

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【振興方針】

市場評価の高い「シャインマスカット」等の有望新品種の産地化とブランド確立を促進

するとともに、主力品種「デラウェア」の生産性の向上を図るため、施設化や園地の若返

りを推進する。

ア 品種構成は、「デラウェア」を中心としながらも消費者嗜好の高い大粒種の導入を

推進する。なお、大粒種は「ピオーネ」等を中心とし、市場評価の高い「シャイン

マスカット」や省力性に優れた「サニールージュ」等の有望品種の導入を推進する。

イ 主力品種「デラウェア」の生産性向上を図るため、急傾斜地等の作業条件不利地か

ら緩傾斜地や平坦部への移行や生産性の低い老木園の改植等を推進する。

ウ 「デラウェア」の有利販売を図るため、戦略的かつ計画的な出荷販売に必要な施設

化を推進する。

エ 「シャインマスカット」のブランド確立に向け、品質を重視した生産の実践と戦略

的な販売PR活動を推進する。

オ 遅場産地のメリットを活かし有利販売と価格向上を図るため、貯蔵等による出荷・

販売期間の拡大を推進する。

カ 収益性の向上を図るため、直売所や輸出等の新たな販路開拓を推進する。

キ ワイン原料については、優良な専用品種の導入を進めるとともに、需給の安定や取

引の合理化を図るため、契約栽培を推進する。

(5)もも

【生産目標】

項 目 H22

(現状)H23

(実績) H32

(目標年)目標設定の考え方

栽培面積 (ha)

652 647 685 (105%)

生食向けを主体に面積は増加(H32:674ha、現状比103%)の予測であり、晩生種を主体に面積の拡大を図ることで、現状比 105%の栽培面積(685ha)を見込む。

生 産 量 (t)

8,870 8,520 10,600 (120%)

面積の増加に加え、園地の若返りや生産手法の改善等により、10a当りの収穫量の高位平準化を図ることで、現状比 120%の生産量(10,600t)を見込む。

※( )内の数字は現状との対比値

【振興方針】

晩生新品種の産地づくりと戦略的な販売を推進し、遅場産地のメリットを活かした「北

の桃源郷」ブランドの確立を図る。

ア 品種構成は、消費者嗜好の高い優良中生種「あかつき」及び中晩生種「川中島白桃」

を中心としながら、遅場産地としての地理的条件を活かした優良晩生品種の導入を

積極的に推進する。

イ 民間を中心に多くの晩生新品種が開発されていることから、市場評価の高い品種へ

の絞込みを行い、販売ロットの拡大と品種の組合せによる販売期間の拡大を図る。

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ウ 導入にあたっては、効率的な栽培のため団地化を推進するとともに、新規作付けす

る場合には、排水対策、防風対策及び枯死対策を徹底する。枯死対策については、

樹体の凍害防止対策を確立するとともに、防止技術の定着を促進する

エ 摘蕾・摘果(花)の実施による大玉生産や着色管理、適正な病害虫防除、適期収穫

等基本技術を励行し、晩生種にあっては雨よけ施設やマルチ栽培の導入を行い、高

品質果実生産を推進する。

オ 県産もものブランド力の向上を図るための「北の桃源郷」の名称を活用した戦略的

な販売PRを推進する。

カ 加工原料については、実需者ニーズにマッチした加工専用品種の導入を推進すると

ともに、需給の安定、取引の合理化を図るため、契約栽培を推進する。

(6)かき

【生産目標】

項 目 H22

(現状)H23

(実績) H32

(目標年)目標設定の考え方

栽培面積 (ha)

1,040 1,010 985 (95%)

大幅な面積減少が予測されるが、収益性の向上、園地の流動化や経営規模の拡大により減少率の軽減を図ることで、現状比 95%の栽培面積(985ha)を見込む。

生 産 量 (t)

9,240 9,370 8,930 (97%)

面積が減少するものの、生産性の向上による 10a当りの収穫量の増加を図り、現状比 97%の生産量(8,930t)を見込む。

※( )内の数字は現状との対比値

【振興方針】

老木化と収益性の低下等により栽培面積が減少傾向にあるが、大玉果実の安定生産や生

産性の向上を図るとともに、樹上脱渋柿や干し柿等の高付加価値商品の取組みを推進する。

ア 品種構成は、「平核無」を中心とするものの、「刀根早生」等の優良早生種の導入

を進めるとともに、温暖化を踏まえた甘柿の導入を検討する。

イ 生産性の向上を図るため、樹形改善や老木園の改植、雹害等の気象災害回避施設の

導入や病害虫防除の徹底を推進する。

ウ 販売価格の向上を図るため、摘らいや摘果の徹底による大玉高品質果実生産を推進

する。

エ 収益性の向上に向け、樹上脱渋等の付加価値の高い果実生産や干し柿等の加工品づ

くりを積極的に推進する。

オ 加工原料生産の低コスト化を図るため、省力的な生産手法の検討と導入を推進する。

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(7)すもも

【生産目標】

項 目 H22

(現状)H23

(実績) H32

(目標年)目標設定の考え方

栽培面積 (ha)

238 241 270 (113%)

面積は増加傾向にあり、新品種を主体に面積の拡大が期待できることから、現状比 113%の栽培面積(270ha)を見込む。

生 産 量 (t)

1,950 1,390 2,380 (122%)

面積の増加に加え、生産手法の改善等により、10a当りの収穫量の増加を図ることで、現状比122%の生産量(2,380t)を見込む。

※( )内の数字は現状との対比値

【振興方針】

消費の多様化により需要が伸びていることから、遅場産地の地理的条件を活かせる優良

な大玉系晩生種等の導入により、栽培面積の拡大を図る。

ア 品種構成は、「大石早生」、「ソルダム」等を中心とするものの、「秋姫」や本県

民間育成品種の「サンルージュ」等の有望大玉系晩生種を積極的に導入し、栽培面

積の拡大と長期出荷体制の構築によるブランド化を推進する。

イ 有望大玉系晩生品種のブランド化に向け、高品質安定生産技術を確立するとともに、

栽培技術の普及定着を推進する。

ウ 生産性の向上に向け、老木園等の低生産性園地における改植を推進する。

(8)日本なし

【生産目標】

項 目 H22

(現状)H23

(実績) H32

(目標年)目標設定の考え方

栽培面積 (ha)

143 142 136 (95%)

面積減少が予測されるが、収益性の向上、園地の流動化や経営規模の拡大により減少率の軽減を図ることで、現状の 95%の栽培面積(136ha)を見込む。

生 産 量 (t)

1,570 1,840 1,810 (115%)

面積が減少するものの、10a当りの収穫量の高位平準化を図り、現状比 115%の生産量(1,810t)を見込む。

※( )内の数字は現状との対比値

【振興方針】

適地適作による高品質果実の安定生産や優良新品種の導入を推進し、庄内地域を中心に

ブランド力の高い産地形成を図る。

ア 品種構成は、「幸水」、「豊水」などを中心とするものの、作業労力が集中するこ

とから、市場評価の高い「あきづき」、「南水」等の晩生新品種の導入を検討する。

イ 適正着果と適正防除等により高品質果実の安定生産を図るとともに、土づくりや老

木園の改植等を推進し、生産性の向上を図る。

ウ 販売価格と収益性の向上を図るため、市場出荷に加え、産地直売や観光果樹園など

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多様な流通チャネルの開拓を推進する。

(9)その他の果樹

山ぶどう、あけび、さるなし、ブルーベリー等の在来果樹や地域の特色を活かして取り

組まれている特産果樹については、それぞれの個性を活かした生産振興を図る。

ア 優良系統の選定や導入により、高品質安定生産と市場評価の向上に努める。

イ 新たな需要開拓と原料果実の高付加価値化を図るため、新たな加工商品の開発を促

進する。

ウ 収益性の向上を図るため、他産業との連携を強化し、観光農業や加工品販売、産地

直売等の6次産業化による付加価値向上を推進する。

- 12 -

4 栽培に適する自然条件に関する基準

高品質な果実生産を確実に図る観点から、果樹栽培に適する地域における平均気温、冬期

の最低極温、低温要求時間及び降水量に関する基準、並びに気象被害を防ぐための基準を果

樹の種類ごとに設定する。

なお、やむを得ず基準を満たさない地域において栽培する場合には、あらかじめ十分な対

策を講じ、気象被害の発生を防止し、高品質な果実生産が確保されるよう努めることが重要

である。

平均気温 降水量 区分

樹種 年

4/1~10/31

冬期の 最低極温

低温 要求時間 4/1~10/31

気象被害を 防ぐための基準

さくらんぼ 7℃以上 15℃以下

14℃以上 21℃以下

-15℃以上 1,400時間 以上

1,300㎜ 以下

枝折れや樹の倒壊を防ぐため、最大積雪深が概ね2m以下であること。 花器・幼果の障害を防ぐため、蕾から幼果期において降霜が少ないこと。

西洋なし 6℃以上 14℃以下

13℃以上 -20℃以上 1,000時間 以上

1,200㎜ 以下

枝折れや樹の倒壊を防ぐため、最大積雪深が概ね2m以下であること。 花器・幼果の障害を防ぐため、蕾から幼果期において降霜が少ないこと。

り ん ご 6℃以上 14℃以下

13℃以上 21℃以下

-25℃以上 1,400時間 以上

1,300㎜ 以下

枝折れや樹の倒壊を防ぐため、最大積雪深が概ね2m以下であること。 花器・幼果の障害を防ぐため、蕾から幼果期において降霜が少ないこと。

ぶ ど う 7℃以上 14℃以上

-20℃以上 (欧州種に ついては -15℃ 以上)

「巨峰」に ついては500時間 以上

1,600㎜ 以下

(欧州種に ついては 1,200㎜ 以下)

枝枯れや樹の倒壊を防ぐため、凍害及び雪害を受けやすい北向きの傾斜地での植栽は避けること。

も も 9℃以上 15℃以上 -15℃以上 1,000時間 以上

1,300㎜ 以下

枝折れや樹の倒壊を防ぐため、最大積雪深が概ね2m以下であること。 花器・幼果の障害を防ぐため、蕾から幼果期において降霜が少ないこと。

か き 10℃以上 16℃以上 -15℃以上 800 時間 以上

枝折れや樹の倒壊を防ぐため、最大積雪深が概ね2m以下であること。 枝折れを防ぐため、新梢伸長期において強風の発生が少ないこと。 新梢の枯死を防ぐため、発芽・展葉期において降霜が少ないこと。

す も も 7℃以上 15℃以上 -18℃以上

1,000時間以上

(台湾系品種は除く)

枝折れや樹の倒壊を防ぐため、最大積雪深が概ね2m以下であること。 花器・幼果の障害を防ぐため、蕾から幼果期において降霜が少ないこと。

日本なし 7℃以上 13℃以上 -20℃以上

「幸水」に ついては 800 時間 以上

「二十世紀」 については 1,200㎜ 以下

枝折れや樹の倒壊を防ぐため、最大積雪深が概ね2m以下であること。 花器・幼果の障害を防ぐため、蕾から幼果期において降霜が少ないこと。

(注)1 果樹農業振興基本方針(平成22年 7月 12日、農林水産省)より抜粋。

2 一般に普及している品種及び栽培方法によるものとする。

3 低温要求時間とは、当該地域の気温が7.2℃以下になる期間の延べ時間である。

4 上記の基準については、最近20年間の気象観測記録により評価する。

- 13 -

5 近代的な果樹園経営の指標

(1)目標とすべき10a当たりの生産量及び労働時間

成園 10a当たりの

生産量(㎏)

成園 10a当たりの

労働時間(時間) 摘 要

さ く ら ん ぼ 600 294 雨よけ施設栽培

西 洋 な し 3,200 220

3,000 211 普通樹形

3,600 175 わい化栽培 り ん ご

3,600 149 わい化・葉とらず栽培

1,800 367 露地栽培

1,800 451 無加温施設栽培 小粒系

1,800 475 加温施設栽培

1,500 305 露地栽培

1,500 391 無加温施設栽培

ぶ ど う

大粒系

1,500 417 加温施設栽培

も も 2,300 179 低樹高仕立て

か き 1,500 117

す も も 2,000 201

日 本 な し 3,000 213 省力樹形

(注)1 果樹農業振興基本方針(平成22年 7月 12日、農林水産省)より抜粋(一部修正)。

2 りんごは「ふじ」、ぶどうのうち小粒系は「デラウェア」(ジベレリン処理)、大粒系は「ピオーネ」、

日本なしは「幸水」、ももは「あかつき」、さくらんぼは「佐藤錦」、かきは「平核無」によるものとす

る。

3 10a当たり生産量及び労働時間は成園に係るものである。

4 樹体ジョイント栽培とは、複数樹の主枝を接ぎ木連結し、直線状の集合樹に仕立てることで、整枝・剪定

作業等を容易化する技術である。

5 労働時間については、今回から出荷(選別・包装・荷造りの作業や、共選場・共販場への搬出)に係る時間

を算入した。

- 14 -

(2)地域を牽引する競争力の高い果樹経営体モデル

面積 収量 労働時間

(うち雇用)

販売

金額 経費

農業

所得 営農類型 経営規模

(ha) (t) (時間) (千円) (千円) (千円)

主な留意事項等

経営面積(合計) 1.2 -4,261

(1,999)13,644 9,711 3,933

さくらんぼ 0.3 2.11,716

(805)4,991 3,051 1,940

西洋なし 0.4 14.01,104

(518)4,659 3,726 933

果樹専作

・基幹的農業従事者

1人

・補助的農業従事者

(雇用、ピーク時)

6人

りんご 0.5 16.01,441

(676)3,994 2,934 1,060

○さくらんぼは雨よけ栽培、西

洋なしは棚仕立て

○さくらんぼは 30%、西洋なし

は 15%、りんごは 20%が宅

配による直接販売

○低樹高栽培、高所作業台車

の導入による作業省力化

○人工受粉の実施、マメコバチ

の利用

経営面積(合計) 1.0 -3,525

(1,305)11,248 7,329 3,919

さくらんぼ 0.2 1.41,144

(424)3,327 2,015 1,312

もも 0.4 12.81,203

(445)4,485 2,992 1,493

果樹専作

・基幹的農業従事者

1人

・補助的農業従事者

(雇用、ピーク時)

4人

りんご 0.4 12.81,178

(436)3,436 2,322 1,114

○さくらんぼは雨よけ栽培

○さくらんぼ及びりんごは

30%、ももは 15%を宅配によ

る直接販売

○低樹高栽培、高所作業台車

の導入による作業省力化

○人工受粉の実施、マメコバチ

の利用

経営面積(合計) 3.8 -2,927

(1,250)14,651 10,077 4,574

水稲(はえぬき+つや姫) 2.6 15.4463

(60)3,821 3,005 816

さくらんぼ 0.4 2.41,432

(814)5,796 3,661 2,135

西洋なし 0.4 14.01,032

(376)5,034 3,411 1,623

複合経営

・基幹的農業従事者

1人

・補助的農業従事者

(雇用、ピーク時)

6人

大豆(委託) 0.4 - - - - 80

○さくらんぼは雨よけ栽培、西

洋なしは棚仕立て

○さくらんぼは、50%を宅配に

よる直接販売

○西洋なしは、14%を宅配によ

る直接販売

○米の乾燥調製はライスセンタ

ー等に委託

○大豆は、地域の組織に作業

委託し、精算金を受け取る

経営面積(合計) 4.5 -3,628

(1,347)15,428 11,455 3,973

ぶどう(加温、デラウェア) 0.25 4.0798

(308)3,374 2,936 438

ぶどう(無加温、デラウェア) 0.5 8.01,475

(644)4,228 3,860 368

ぶどう(雨よけ、大粒種) 0.25 3.7770

(261)2,920 1,687 1,233

複合経営

・基幹的農業従事者

1人

・補助的農業従事者

(雇用、ピーク時)

2人

水稲(はえぬき+コシヒカリ) 3.5 20.3585

(134)4,906 2,972 1,934

○ぶどう大粒種は短梢仕立てと

し、一部を冷蔵出荷、また一

部を贈答用に直接販売

○加温ハウス栽培は、内部アー

チパイプを設置しハウス上部

と側面の内張り被覆を行うとと

もに、自動換気装置を導入

○無加温ハウス栽培は、被覆

時期を 2~3期に分けて作業

分散を図る

○水稲の機械施設は 2 戸の共

同利用とし、乾燥調製は共同

乾燥調製施設を利用

資料:山形県農業経営基盤の強化の促進に関する基本方針(平成25年 3月)

- 15 -

6 土地改良とその他の生産基盤整備に関する事項

(1)樹園地の基盤整備や流動化に関する基本方針

ア 産地の維持・拡大と経営規模の拡大のため、生産性の高い集団的な農用地の確保に努

めるとともに、地域農業の担い手である認定農業者等ヘの農用地の利用集積を進める。

イ 散在化している園地は、出荷の利便性や生産性の向上、農薬の飛散防止等を進めるた

め、交換分合や立地条件の良い場所ヘの移動等により農地流動化を促進し、産地化や団

地化を図る。

ウ 作業性の向上と機械化による省力化、低コスト栽培を推進するため、樹園地の区画整

理や農道整備等を進める。

エ 低位生産園や老木園等の生産性向上を図るため、優良品種への改植や土づくり、排水

対策等を進める。

7 果実の流通に関する事項

(1)販売・流通形態の変化に応じた販売の促進と加工原料の安定供給の推進

流通ルートや販売形態の多様化等の変化に対応し、需要に応じた供給経路の構築を図る

とともに、消費者に信頼性の高い商品を供給するため、品質管理体制の一層の強化を図る。

産地自らが果実専門店、食品スーパー等の多様な販売形態に即して果実の品質や出荷形

態を見直す等の取組を戦略的に進め、特に、食品供給の多様化が進む状況の中、果実の販

売は食品スーパーの割合が高まっていることにかんがみ、コンビニエンスストア等の食品

販売店、消費者への直接販売等、幅広い販売形態に対応した取組みを推進する。

加工仕向け果実については、多様なニーズに対応した国産原料果実の安定的な供給連鎖

(サプライチェーン)の構築に向け、生産者・中間事業者・食品製造業者等による一体的

な取組みを推進する。また、生産者と需要者との安定的な契約取引を推進するための環境

整備に取り組む。

(2)流通コストの低減

環境負荷の低減を図る観点から流通形態を見直すとともに、リサイクル可能な通いコン

テナ等を使用した流通システムの確立、モーダルシフトや地域の集出荷場の統合・再編を

含む低コスト輸送体制の整備に向けた取組みを推進する。

なお、流通コスト低減の推進にあたっては、各段階でのコストを明確化するとともに、

産地においてもコスト意識をもってその低減に取り組む。

さらに、生産から小売りまでの一貫した取引の電子化や電子タグ等の活用による取引情

報と物流の合理化について検討する。

- 16 -

(3)輸出の促進

県産果実の輸出促進に向けては、山形県国際経済振興機構と連携し、主要輸出先国・地

域における重点品目や購買層の明確化など、マーケット特性に応じたプロモーション等の

展開による販路の維持・拡大を図る。また、新たな輸出先国における人脈形成やマーケッ

ト情報等の収集・提供、現地商談会の開催等により販路の開拓を進める。

さらに、県内における新たな輸出取組者の発掘・拡大に向け、貿易セミナーや研修会等

を開催する。

8 果実の加工に関する事項

(1)高品質の県産果実加工品による新たな需要開拓

国産原料による果実加工品については、輸入品と比較して供給量、価格面で大きな差が

あることから、多様化する消費者ニーズに対応しつつ、国産ならではの商品開発など新た

な需要開拓を促進する必要がある。例えば、果汁といった既存の製品であっても、競合品

目との差別化・ブランド化を図るため、ストレート果汁等高品質果実加工品の生産を推進

するとともに、果皮等に含まれる有効成分の抽出等研究開発の推進やその成果を活用し、

消費者の健康志向・果実の機能性に着目した製品の開発・生産等を推進する。

また、加工原料を安定供給するためには、引き続き生産者と加工業者との長期契約を推

進するとともに、生食用生産と連携した原料果実の低コスト生産手法や収集システムの検

討、加工を前提とした栽培体系の導入を行うととともに、産地としての安定供給体制の構

築、加工専用園地の設置・拡大に向けた推進手法を検討する。

9 その他の必要な事項

(1)果樹農業における食の安全の確立

農業者、集荷団体等の主体的かつ積極的な取組みを基本として、消費者との連携のもと

に、行政、関係団体が役割を明確にしながら、県産果実の生産段階における安全・安心の

確保に向けた取り組みを実践する。また、県産果実に対する消費者の信頼を確保するため、

法令等に基づく適正な表示の徹底やトレーサビリティの推進等に取り組む。

ア 安全な県産果実の生産を図るため、販売農家すべてが、生産履歴の記帳や農薬防除の

適正化など生産工程管理による安全性確保に取り組むよう普及啓発するとともに、その

取組みを第三者が認証する「やまがた農産物安全・安心取組認証制度」への加入促進を

図る。

イ 消費者・流通関係者に対し、安全・安心の取組みに関する情報発信、PRを強化する

ことにより、県産果実の安心と信頼感の醸成を図る。

ウ 果実加工食品等においては、関係法令に基づき食品の適正な表示が実施されるよう、

指導監督の徹底や普及啓発に取り組むとともに、消費者の信頼を確保するため、トレー

サビリティシステムの導入を推進する。

- 17 -

(2)本県果樹産業をリードする研究開発の推進

地球温暖化やそれに伴う気象変動に対応するため、収量性や品質の変動等に関する調査

研究や高品質生産のための栽培環境の制御技術等の研究開発に取り組む。また、品質や収

量を向上させ、産地のブランド力を高める優れた果樹新品種の開発・育成や、高付加価値

化を目指した加工や流通等に関する技術開発を推進する。同時に、省力化や生産コストの

低減、生産安定化に資する栽培技術の開発・改良に取り組み、産地競争力の一層の強化を

図る。

(3)果樹農業者のニーズに対応し得る普及支援体制の整備

優良品種の導入や省力的で効率的な栽培技術の普及など、これまで実施してきた果樹経

営の改善に向けた指導に加え、特に、地域の担い手となる若手農業者を対象とした経営管

理技術や、6次産業化に向けた新事業創出や起業化に関する指導を市町村や農業団体等と

の連携の下、地域と密着して効果的に行い、経営管理能力の高い果樹経営体を育成・確保

することが重要である。

このため、現場でこれらの活動を担う普及指導員については、生産技術分野の専門技術

だけでなく、経営管理に関する知識や技術を併せ持つ人材の養成と能力向上を図るととも

に、地域の普及ニーズを的確に捉え、弾力的で質の高い普及活動を展開できる活動体制の

整備を推進する。

また、情報化社会の進展を踏まえ、 ICT(情報通信技術)を農業経営に活かせる人材

を育成するとともに、農業情報サイト「やまがたアグリネット」を活用し、産地化や果樹

経営の向上に役立つ、多彩で専門的な農業情報を迅速に提供していく。

(4)農業共済(果樹共済)制度への加入促進

果樹農業者の経営安定化を図る観点から、気象災害や鳥獣害等による減収を補てんする

果樹共済制度への加入を一層促進する。

(5)果樹農業における6次産業化の推進

農林水産物の生産から加工、流通、販売まで一体的に行う6次産業化は、県内の「食」

に関する資源や「強み」を生かし、地域活性化につながる新たなビジネス展開や、競争力

のある多くの事業体の創出を図るものである。本県においては、こうした取組みを通して、

未来に向かって成長する『食産業王国やまがた』づくりを推進することとしている。

このため、果樹農業分野においても、多種多様な品目や品種が栽培されている本県の特

性を最大限に活用して、山形ならではの商品開発やサービスの創出を図るため、市町村、

生産者、企業等からなる6次産業化ネットワークを形成していくことが重要である。

商品開発や販路拡大の面では、商品企画から製造、販売までの段階を一貫して支援する

体制の構築や、農林漁業成長産業化ファンドの活用など支援施策の充実を図る。

また、技術支援の面では、県産果実等を活用した、より付加価値の高い商品の開発を支

援する食品加工研究開発機能の整備を図るほか、県立農業大学校における農産加工経営学

科の充実や、6次産業化の実践研修の実施などにより、即戦力となる人材育成の取組みも

強化していく。

参 考 資 料

1 本県における果樹の来歴

(1)さくらんぼ

さくらんぼの栽培は、明治9年内務省勧業寮より苗木の交付を受け、山形市、米沢市等で

試作したのが栽培の始まりといわれている。

当時、さくらんぼは全国的に試作されたが、開花期の霜害と収穫期の降雨による実割れ等

のためほとんど失敗し、霜害と台風の被害が比較的少ない本県のみが好成績をあげていた。

その後、初夏にさきがけて収穫される果物としての商品価値が認められ、次第に栽培が普

及し、明治 18 年、同 42 年、大正 13 年には諸外国より新品種を導入して、県立農事試験場

で指定試験等が行われ、新品種の普及に努めた結果、漸時栽培面積は増加していった。

第 2次大戦前の推移をみると、明治30年は 29tであったが、31年奥羽線の開通により県

外出荷が行われるようになって生産量は増加し、大正14年には 1,700t、昭和8年には戦前

最高の2,150tの生産量をあげるようになった。

第 2 次大戦中の強制伐採により、戦後の回復は遅く、昭和 31 年にようやく戦前並みに回

復し、加工工場の増設とともに生産はこの頃から急増した。

戦後、本県のさくらんぼは、加工を主体に栽培面積が増加したが、昭和 49 年頃から生食

向けの比率が高まり、昭和 58 年は史上最高の大豊作(20,400t)を記録した。最近は生食向

け高品質生産を目的に施設栽培(雨よけテント)が進んでいる。

一方、昭和53年から米国産、 57年からカナダ産、 60年からニュージーランド産のさく

らんぼの輸入が解禁となり、平成4年からは輸入期間の制限も撤廃されて、国内だけでなく

国外との競合が一層激しくなってきた。

さくらんぼの栽培面積及び生産量の推移

0

5

10

15

20

25

昭45 47 49 51 53 55 57 59 61 63 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22

(千t)

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500(ha)

生産量

栽培面積

-18-

(2)西洋なし

西洋なしの栽培は、明治初年頃にりんご等とともに内務省勧業寮から苗木が交付され、試

作したのが始まりといわれている。

栽培当初は追熱を要すること、風味に慣れないこと等のため栽培する者が少なく、明治44

年で 8tの生産量に過ぎなかった。

大正 7、8 年頃までの品種は「バートレット」、「フレミッシュビューティ」などであっ

たが、両年の干ばつ以降、屋代村(現高畠町)を中心に新規植栽が進み、「ラ・フランス」、

「ジュセスダングレーム」等が導入された。

大正 14年には 119tの生産量まで栽培面積が伸びたが、本格的に栽培が始まったのは昭和

10年以降とみられ、この年の記録的な豪雪による日本なしの壊滅的な棚つぶれに伴い、西洋

なしへの転換が行われた。

また、昭和9年の冷害凶作の対策として、農村工業として缶詰工場が設立され、西洋なし

を缶詰加工して英国向けに輸出したのが好成績であったため、生産は高畠町屋代地区を中心

に急激に増加し、昭和17年には 3,760tと大幅に増加した。

第 2次大戦中の食糧増産に伴う強制伐採は、水田に盛士をして栽培している西洋なしに特

に圧力が強かったため、戦後の回復は遅く、回復には昭和 31年までの約 10年間を要した。

戦後は加工、生食とも需要が多く新植が著しかったが、昭和 37 年頃より価格が不安定と

なり、さらに、49年以降は加工需要の停滞により栽培面積は減少の一途を辿り、この傾向は

59年まで継続したが、その後、「ラ・フランス」を中心に生食向け需要が増加し、栽培面積

も増加した。

西洋なしの栽培面積及び生産量の推移

0

5

10

15

20

25

昭45 47 49 51 53 55 57 59 61 63 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22

(千t)

0

200

400

600

800

1,000

1,200(ha)

生産量

栽培面積

-19-

(3)りんご

本県のりんごの栽培は明治8年頃、内務省勧業寮(三田育種場)より苗木の交付を受け、試作し

たのが始まりといわれている。その後、年々栽培面積は増加し、明治29年には 1,100t、大正3

年には、 1,590tの生産量をあげるに至ったが、病害虫、特にワタムシの防除技術が確立されて

いなかったため、生産は振わず昭和8年には、360tに生産量は低下した。

その後、昭和10年頃より栽培技術の進歩(ワタムシの天敵導入等)により生産は上向きとなった

が、第2次大戦中の農作物の作付統制による強制伐採等もあり、栽培面積は激減した。

戦後経済の復興とともに果物に対する需要の増大から、急速な増植が図られ、昭和40年の栽培

面積は3,960haに達した。

しかし、全国のりんご生産が過剰となったことから、本県のりんご栽培も減少に転じ、45年に

は3,490haと、 5年間で12%減少した。その後新品種ヘの高接更新等によって3,500ha 台で経過

したが、50年代後半にわい化栽培が普及したことと、水田利用再編対策事業による水田ヘの新植

等によって3,700ha台に増加した。

この間各種の栽培技術、病害虫防除技術の進歩により、良質の果実が増産され、同時にスピー

ドスプレヤーなどの高性能省力作業機や大型共同選果施設の導入により、大幅な省力化が図られ

るようになった。

(4)ぶどう

本県のぶどう栽培の歴史は古く、南陽市には約370年前より、また、旧櫛引町(旧山添村)に

は約220年前より「甲州種」が植えられていたことが石碑等で明らかにされており、明治初期に

はこれらの地域はかなりの産地となっていたようである。

明治20年頃、内務省勧業寮を通じ欧米から品種が導入されたが、南陽市(旧赤湯町)では「ブラ

ックハンブルグ」、「マスカットハンブルグ」などの欧州種が好成績をあげ、次第に増殖されて全

国屈指の欧州種の露地栽培産地として発達した。

その後「コンコード」が導入され、明治25年頃には南陽市でぶどう酒の醸造がはじめられた。

明治40年頃米国種の「デラウェア」、「キャンベルアーリー」などが導入され、栽培が容易である

ため、その後はこれらの品種が主体となった。

大正5年頃にフィロキセラ(ブドウネアブラムシ)が大発生し栽培が困難となったが、その後

りんごの栽培面積及び生産量の推移

0

20

40

60

80

100

120

昭45 47 49 51 53 55 57 59 61 63 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22

(千t)

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000(ha)

生産量

栽培面積

-20-

免疫台木を用いた苗木を栽培するようになってから生産は安定してきた。また、天童市荒谷、干

布地区でも「コンコード」、「ナイヤガラ」の栽培が盛んとなり、主として加工原料として供給さ

れた。

昭和30年以降生食向けの需要が増加するにつれ、生産量は年々増加し、特に「デラウェア」の

ジベレリン処理による種なしぶどうの急激な需要増に伴い、生産量は 57 年の 45,200tまで伸び

続けた。しかし、この年をピークに老齢樹、傾斜地等の低生産園の廃園増加等により減少に転じ

た。

(5)もも

ももの栽培は、他の果樹同様、明治初年頃内務省勧業寮より苗木の交付を受け、欧米種、支那

種が導入されたが、欧米種は本県での栽培に適せず、支那種が栽培されるようになった。支那種

は華中系の品種で「天津水蜜桃」、「上海水蜜桃」が普及した。

栽培地は庄内砂丘地が主で、寒河江市と須川沿岸にも栽培されてが、生産は生食が主で一部缶

詰として利用される程度であったため、生産量は今日に比較すると著しく少なかった。

しかし、明治31年に 570t、大正14年に1,100t、昭和14年に1,880t ヘと加工用需要の増

加に伴い生産量は増加したが、第2次大戦中の強制伐採により生産量は急減した。

戦後、加工工場の増設により昭和30年から急速に増植が進み、優良品種の普及、技術の進歩等

もあって、生産量の伸びは、他に類をみないほど著しかったが、47年頃をピークに、加工需要の

減退と園地の老朽化及び収益性の高い樹種ヘの改植や廃園等により減少を続けた。

ぶどうの栽培面積及び生産量の推移

0

10

20

30

40

50

60

昭45 47 49 51 53 55 57 59 61 63 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22

(千t)

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000(ha)

生産量

栽培面積

ももの栽培面積及び生産量の推移

0

5

10

15

20

25

30

35

40

45

50

昭45 47 49 51 53 55 57 59 61 63 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22

(千t)

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400

1,600

1,800

2,000(ha)

生産量

栽培面積

-21-

(6)かき

かきは古くから関根柿、千才柿をはじめ多様な品種が栽培され、戦前における最も生産量の多

い樹種であった。

現在、栽培されている主要品種は「平核無」で、別名庄内柿、新潟県ではおけさ柿ともいわれ

ている。

「平核無」が本県にはじめて植栽されたのは明治18年といわれ、鶴岡市の鈴木重光氏が新潟の

行商人から数種の苗木を購入し、その中に果実が偏平で、しかも核無しの柿があるのを発見した

と伝えられている。その原木は同市鳥居町に現存している。

これが本県に普及したのは、鈴木氏と親交の厚かった酒田市黒森の酒井調良氏の5haにおよぶ

集団植栽に始まるといわれている。

昭和の初年に当時の庄内地方の郡農会を経て、北海道ヘ出荷が試みられ、それが好成績を収め

たことから、その後植栽が増え、出荷量も増加してきた。

生産量の推移をみると、明治 38 年は 3,900t、大正 14 年は 5,830t、昭和 18 年は 8,880tと

増加し、戦後、雑かきの需要の減退により生産量は減少した。

しかし、昭和30年以降、「平核無」は北海道に向けた安定した需要と価格にささえられ、生産

量は増加してきたが、昭和50年頃から減少を続けた。

かきの栽培面積及び生産量の推移

0

5

10

15

20

25

30

35

40

昭45 47 49 51 53 55 57 59 61 63 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22

(千t)

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500(ha)

生産量

栽培面積

-22-

2 果樹品目別の生産動向

さ く ら ん ぼ 西 洋 な し

年産 栽培面積

( ha )

結果樹面積

( ha )

生産量

( t )

産出額

(億円)

栽培面積

( ha )

結果樹面積

( ha )

生産量

( t )

産出額

(億円)

明治38年 31 - 84 - - - - -

43年 61 - 190 - 3 - 10 -

大正 9年 126 - 590 - 22 - 54 -

昭和 5年 165 - 1,460 - 32 - 158 -

15年 218 - 1,880 - 307 - 1,970 -

25年 119 - 912 - 139 - 1,310 -

35年 536 - 3,560 6 501 - 4,860 -

40年 866 644 5,500 8 963 672 8,640 -

45年 1,080 908 10,500 32 668 646 10,700 (5)

50年 1,810 1,290 10,600 57 564 550 6,650 5

55年 1,720 1,580 10,700 53 322 315 4,520 (8)

60年 1,640 1,530 18,200 118 242 194 2,680 (8)

平成 2年 1,860 1,610 11,500 168 490 259 4,260 14

7年 2,360 2,060 11,900 196 917 645 9,390 30

12年 2,630 2,460 12,900 215 1,130 979 20,100 50

13年 2,670 2,510 14,800 229 1,120 986 17,500 45

14年 2,700 2,540 15,500 252 1,130 1,010 19,000 43

15年 2,790 2,570 14,000 238 1,120 1,010 21,600 44

16年 2,850 2,640 10,800 222 1,110 1,010 14,700 40

17年 2,970 2,700 13,200 204 1,120 1,010 20,000 38

18年 3,100 2,810 14,900 211 1,090 1,000 17,000 41

19年 3,150 2,850 11,100 210 1,090 1,000 18,100 36

20年 3,180 2,890 12,000 233 1,070 979 21,200 40

21年 3,180 2,900 12,000 225 1,040 958 21,800 39

22年 3,180 2,910 14,300 233 1,030 950 17,100 47

23年 3,150 2,910 15,600 275 992 927 16,600 46

(注)1 出典は「耕地及び作付面積統計」、「果樹生産出荷統計」及び「生産農業所得統計」。 2 昭和45年産以前の出荷量は暦年統計。西洋なしの()内数値は日本なしを含む数値。

-23-

り ん ご ぶ ど う

年産 栽培面積

( ha )

結果樹面積

( ha )

生産量

( t )

産出額

(億円)

栽培面積

( ha )

結果樹面積

( ha )

生産量

( t )

産出額

(億円)

明治38年 319 - 482 - 22 - 52 -

43年 408 - 1,030 - 21 - 134 -

大正 9年 237 - 402 - 198 - 561 -

昭和 5年 113 - 357 - 298 - 2,260 -

15年 110 - 597 - 402 - 2,930 -

25年 546 - 4,480 - 345 - 4,560 -

35年 3,160 - 47,500 12 1,500 - 15,800 6

40年 3,960 3,580 66,800 20 1,930 1,800 21,200 11

45年 3,490 3,400 72,300 32 2,270 2,140 30,900 45

50年 3,540 3,280 56,000 89 3,520 2,870 36,900 120

55年 3,570 3,300 77,500 145 3,780 3,690 42,000 88

60年 3,720 3,230 78,400 159 3,400 3,260 41,400 112

平成 2年 3,700 3,330 86,600 186 3,030 2,910 31,900 117

7年 3,400 3,190 68,800 131 2,450 2,380 26,000 122

12年 2,990 2,860 43,800 95 2,060 2,000 22,200 90

13年 2,880 2,760 55,400 112 2,000 1,930 20,200 86

14年 2,840 2,710 50,100 76 1,990 1,910 22,600 92

15年 2,770 2,620 52,700 82 1,930 1,850 20,500 70

16年 2,720 2,590 47,000 86 1,880 1,800 20,900 73

17年 2,660 2,550 45,000 75 1,870 1,790 21,000 67

18年 2,600 2,510 51,100 88 1,850 1,770 21,200 77

19年 2,560 2,470 46,900 80 1,830 1,750 21,500 80

20年 2,520 2,420 52,000 69 1,800 1,720 19,600 79

21年 2,500 2,390 53,500 67 1,760 1,690 20,100 82

22年 2,470 2,360 43,700 64 1,740 1,670 19,700 88

23年 2,440 2,330 30,800 62 1,720 1,650 18,600 87

(注)1 出典は「耕地及び作付面積統計」、「果樹生産出荷統計」及び「生産農業所得統計」。 2 昭和45年産以前の出荷量は暦年統計。

-24-

も も か き

年産 栽培面積

( ha )

結果樹面積

( ha )

生産量

( t )

産出額

(億円)

栽培面積

( ha )

結果樹面積

( ha )

生産量

( t )

産出額

(億円)

明治38年 144 - 311 - 299 - 3,940 -

43年 152 - 449 - 283 - 3,310 -

大正 9年 285 - 779 - 414 - 3,310 -

昭和 5年 292 - 1,420 - 511 - 6,100 -

15年 313 - 1,790 - 651 - 7,960 -

25年 97 - 710 - 470 - 6,200 -

35年 1,020 - 8,720 - 814 - 12,100 -

40年 1,560 1,400 29,900 - 2,100 1,760 18,800 -

45年 1,820 1,740 43,000 16 2,420 2,090 30,300 17

50年 1,710 1,660 32,400 32 2,320 1,970 29,700 30

55年 1,650 1,560 25,800 21 2,140 1,880 30,200 26

60年 1,280 1,220 19,700 25 2,050 1,860 25,200 30

平成 2年 1,010 986 17,600 34 1,870 1,720 17,700 28

7年 675 603 9,460 24 1,500 1,420 13,300 21

12年 664 580 9,190 18 1,290 1,240 12,800 15

13年 627 541 8,500 15 1,270 1,220 12,000 15

14年 610 526 8,920 17 1,250 1,210 11,300 15

15年 624 533 7,750 14 1,210 1,180 9,050 12

16年 631 543 8,650 17 1,200 1,160 7,490 12

17年 640 554 9,930 16 1,170 1,150 10,400 11

18年 633 553 8,830 17 1,130 1,120 9,860 13

19年 637 557 9,360 19 1,100 1,090 10,200 12

20年 640 552 8,940 16 1,080 1,070 11,000 13

21年 646 558 9,650 19 1,060 1,060 8,700 10

22年 652 565 8,870 27 1,040 1,040 9,240 18

23年 647 576 8,520 25 1,010 1,010 9,370 17

(注)1 出典は「耕地及び作付面積統計」、「果樹生産出荷統計」及び「生産農業所得統計」。 2 昭和45年産以前の出荷量は暦年統計。かきの昭和15年以前は「生かき」である。

-25-

す も も 日 本 な し

年産 栽培面積

( ha )

結果樹面積

( ha )

生産量

( t )

産出額

(億円)

栽培面積

( ha )

結果樹面積

( ha )

生産量

( t )

産出額

(億円)

明治38年 - - - - 257 - 450 -

43年 - - - - 286 - 1,480 -

大正 9年 - - - - 330 - 915 -

昭和 5年 - - - - 277 - 1,850 -

15年 - - - - 209 - 1,780 -

25年 - - - - 98 - 1,310 -

35年 - - - - 173 - 1,690 -

40年 - - - - 149 135 1,500 -

45年 - - - 1 155 132 2,060 -

50年 - - - 2 152 136 1,710 2

55年 127 127 1,260 2 162 151 2,310 -

60年 147 124 1,540 2 157 143 2,000 -

平成 2年 160 134 1,790 5 149 132 1,860 4

7年 161 136 1,750 6 150 133 1,730 4

12年 191 165 1,260 4 141 125 1,890 4

13年 197 168 1,620 4 144 126 1,680 3

14年 200 172 2,060 4 144 127 1,830 4

15年 204 180 1,450 4 145 131 1,880 4

16年 207 182 1,650 5 146 132 731 1

17年 217 189 1,970 5 145 134 1,680 3

18年 219 193 1,720 5 145 134 1,710 3

19年 223 198 1,850 5 150 138 1,950 3

20年 228 198 1,770 5 150 138 2,060 3

21年 235 200 1,510 4 145 135 1,880 3

22年 238 210 1,950 6 143 134 1,570 4

23年 241 217 1,390 5 142 135 1,840 4

(注)1 出典は「耕地及び作付面積統計」、「果樹生産出荷統計」及び「生産農業所得統計」。 2 昭和45年産以前の出荷量は暦年統計。

-26-

く り う め

年産 栽培面積

( ha )

結果樹面積

( ha )

生産量

( t )

産出額

(億円)

栽培面積

( ha )

結果樹面積

( ha )

生産量

( t )

産出額

(億円)

明治38年 - - - - 125 - 284 -

43年 - - 1,230 - 123 - 718 -

大正 9年 238 - 1,210 - 142 - 448 -

昭和 5年 - - - - 147 - 505 -

15年 - - - - 168 - 576 -

25年 83 - 331 - 98 - 438 -

35年 223 - 510 - 52 - 330 -

40年 110 82 110 - 90 58 412 -

45年 198 143 261 - 240 201 1,420 1

50年 267 186 332 1 249 218 1,450 2

55年 306 240 422 2 233 225 1,520 4

60年 382 299 581 2 230 216 1,650 3

平成 2年 400 329 582 - 228 200 1,490 2

7年 381 344 399 1 222 201 1,470 2

12年 291 275 378 1 175 164 997 2

13年 277 262 346 1 165 155 1,220 2

14年 266 252 368 1 161 152 1,310 2

15年 257 - - 0 157 - - 2

16年 251 247 256 0 155 146 1,140 2

17年 231 - - 0 145 - - 2

18年 230 - - 0 143 - - 1

19年 230 - - 0 143 - - 1

20年 226 - - 0 141 - - 2

21年 213 210 160 0 141 138 1,020 1

22年 210 - 160 0 141 - 1,020 1

23年 205 - 131 0 139 - 1,204 2

(注)1 出典は「耕地及び作付面積統計」、「果樹生産出荷統計」及び「生産農業所得統計」。 2 昭和45年産以前の出荷量は暦年統計。

-27-

3 品種別栽培面積の推移

(1)さくらんぼ (単位:ha)

S55産 H2産 12年産 H17産 H19産 H20産 H21産 H22産

香夏錦 - 2.5 16.3 19.0 16.0 14.7 13.7 18.2 0.6%

正光錦 - - - 8.1 8.7 8.7 15.2 25.8 0.8%

桜頂錦 - 1.5 3.7 5.9 6.4 2.7 2.6 1.5 0.0%

紅さやか - - 35.0 49.8 60.0 77.7 89.7 108.7 3.4%

紅ゆたか 2.5 0.1%

ジャボレー - 47.5 16.9 19.5 16.5 15.1 9.1 7.9 0.2%

高砂 70.0 110.9 80.1 65.6 65.0 65.0 66.3 68.4 2.2%

日の出 - 4.8 0.9 1.2 0.8 0.8 0.8 0.3 0.0%

八興錦 - - 0.7 1.1 0.9 0.9 0.4 0.3 0.0%

ジャンボ錦 - - 0.7 0.1 0.3 0.3 0.4 0.2 0.0%

ダイアナブライト - 20.7 3.9 1.6 1.2 1.1 1.3 0.7 0.0%

紅きらり - - - - - 14.1 5.9 7.2 0.2%

佐藤錦 500.0 935.0 1,860.0 2,181.1 2,345.0 2,375.2 2,397.5 2,335.6 73.4%

北光(水門) - 2.2 0.9 0.9 0.1 0.1 0.1 0.1 0.0%

天香錦 - - 1.7 2.8 2.5 2.5 3.4 1.6 0.1%

蔵王錦 2.0 11.8 1.7 0.4 0.2 0.2 0.2 0.2 0.0%

羽陽ことぶき - 4.5 2.7 1.5 - - - - 0.0%

大将錦 - - 4.4 10.1 12.3 9.8 11.0 12.8 0.4%

紅秀峰 - - 130.4 230.0 270.0 288.6 311.6 363.8 11.4%

紅てまり - - 8.0 16.7 19.0 20.0 20.0 20.0 0.6%

高陽錦 - - 3.5 1.5 1.5 1.1 1.6 0.6 0.0%

ナポレオン 1,080.0 692.5 427.1 302.7 280.0 247.3 204.9 184.3 5.8%

南陽 3.0 25.8 14.2 18.0 15.1 16.6 16.2 16.2 0.5%

月山錦 - - - - 1.7 1.9 2.1 1.7 0.1%

1,720.0 1,860.0 2,630.0 2,970.0 3,150.0 3,180.0 3,180.0 3,180.0

資料:「特産果樹生産動態等調査」

(2)西洋なし

S61産 H2産 H12産 H17産 H19産 H20産 H21産 H22産

- - 7.1 17.5 18.2 24.6 13.7 13.9 1.3%

- - - - - - 2.0 5.0 0.5%

- - 27.3 35.7 36.4 37.2 45.9 44.6 4.3%

- 31.3 50.0 55.6 51.4 40.4 33.3 30.1 2.9%

- 2.0 7.4 11.2 10.2 9.9 9.8 8.3 0.8%

103.3 48.4 32.8 36.2 33.6 32.9 30.3 22.7 2.2%

- - 0.5 0.1 0.1 0.4 0.2 0.3 0.0%

- - - - - - 1.0 0.8 0.1%

1.1 9.5 22.9 32.3 30.4 29.8 26.8 27.1 2.6%

134.4 386.3 961.9 912.0 891.0 874.7 862.1 856.6 83.2%

3.2 6.1 12.9 6.6 9.0 8.1 8.5 14.3 1.4%

- 3.2 0.3 0.4 0.4 0.1 - - -

- - 0.9 1.4 0.7 3.8 4.1 4.4 0.4%

- 3.2 0.8 0.5 0.5 0.2 0.2 0.3 0.0%

242.0 490.0 1,130.0 1,120.0 1,090.0 1,070.0 1,040.0 1,030.0

資料:「特産果樹生産動態等調査」

レッドバートレット

ウインターネリス

統 計

構成割合

調      査      年      度

マルゲリット・マリーラ

ラ・フランス

ル・レクチェ

パスクラサン

ゼネラル・レクラーク

バートレット

フレミッシュ・ビューティー

マックス・レッドバートレット

バラード

メロウリッチ

オーロラ

シルバーベル

品種名

構成割合

統 計

中生

晩生

早生

品種名調      査      年      度

-28-

(3)りんご (単位:ha)

S55年産 H2産 12年産 H17産 H19産 H20産 H21産 H22産

さんさ - 17.6 28.7 25.0 18.7 18.6 11.8 6.3 0.3%

未希ライフ - - 1.2 1.2 0.5 0.5 0.5 1.5 0.1%

きおう - - - 2.0 2.1 2.1 0.1 0.0 0.0%

シナノレッド - - - - - 2.0 2.0 0.3 0.0%

あかね 30.0 28.2 29.1 8.1 7.5 7.4 7.4 2.5 0.1%

つがる 185.0 546.0 385.0 318.0 302.0 296.8 292.9 273.0 11.1%

ネロ26号 70.0 13.7 1.5 1.0 - - - - 0.0%

祝 58.0 6.8 4.0 1.5 - 0.7 0.5 2.2 0.1%

ファーストレディ - - - - - - 30.0 48.0 1.9%

千秋 - 280.2 120.0 119.4 110.4 74.8 67.8 45.5 1.8%

陽光 - 22.4 48.2 37.1 35.0 31.1 28.6 28.1 1.1%

紅月 - 1.7 0.5 - - - - - 0.0%

北斗 - 92.5 22.6 14.6 13.0 13.0 11.5 10.0 0.4%

やたか - 52.7 53.0 38.2 36.0 36.0 35.1 25.9 1.0%

秋映 - - 1.5 2.0 4.6 6.6 7.9 7.5 0.3%

紅将軍 - - 10.7 16.5 23.6 22.5 20.4 18.6 0.8%

シナノスイート - - 20.8 37.3 50.8 57.9 60.9 54.3 2.2%

シナノゴールド - - - 11.5 5.2 6.0 6.9 6.2 0.3%

涼香の季節 - - 2.3 9.0 9.0 8.0 8.2 10.3 0.4%

秋陽 - - - 3.0 23.4 33.8 42.0 50.0 2.0%

清明 - - 2.1 3.2 1.3 1.5 1.5 0.5 0.0%

こうとく - - - - - - 1.0 0.5 0.0%

アルプス乙女 - - - 2.6 2.7 2.0 2.0 1.9 0.1%

ゴールデンデリシャス 79.0 19.6 3.8 25.0 17.5 15.0 7.0 6.0 0.2%

ジョナゴールド 40.0 121.7 82.0 65.5 58.0 52.1 40.0 38.0 1.5%

デリシャス系 1,100.0 669.1 176.0 90.0 60.0 50.0 23.5 15.2 0.6%

レッドゴールド - 11.9 2.0 0.2 0.4 1.1 0.6 0.1 0.0%

昂林 - - 75.7 89.0 83.7 82.9 79.9 146.4 5.9%

紅玉 614.0 241.4 123.6 88.3 84.8 77.8 75.0 59.5 2.4%

世界一 - 21.9 14.1 5.2 4.9 4.9 4.9 2.5 0.1%

弘前ふじ - - - 4.7 5.4 8.9 13.3 19.3 0.8%

ラクラクフジ - - - - - 17.2 17.0 17.3 0.7%

ふじ 990.0 1,211.2 1,520.0 1,389.0 1,356.2 1,343.1 1,345.5 1,328.7 53.8%

王林 45.0 241.7 181.2 170.0 162.0 153.8 150.0 143.0 5.8%

駒ふじ - - 25.0 31.0 29.2 37.2 43.4 18.5 0.7%

陸奥 63.0 23.7 4.0 1.1 1.9 0.5 0.3 0.5 0.0%

2001年 - - 47.8 47.7 49.3 53.3 59.8 81.6 3.3%

3,570.0 3,700.0 2,990.0 2,660.0 2,560.0 2,520.0 2,500.0 2,470.0

資料:「特産果樹生産動態等調査」

統 計

構成割合

品種名調      査      年      度

-29-

(4)ぶどう (単位:ha)

S55産 H2産 H12産 H17産 H19産 H20産 H21産 H22産

竜宝 - 1.2 1.0 0.8 1.0 1.0 0.3 0.3 0.0%

ルビーオクヤマ - 0.5 0.8 0.9 0.4 0.3 0.2 0.1 0.0%

安芸クイーン - - 14.8 12.3 10.4 8.4 8.9 8.1 0.5%

ゴルビー - - - - - 3.7 1.5 1.5 0.1%

オリンピア 19.0 50.3 26.3 17.9 17.8 17.5 14.1 14.5 0.8%

甲斐路 - 3.3 5.2 3.0 2.1 1.1 1.1 1.1 0.1%

紅伊豆 - 2.6 2.2 1.7 1.9 1.8 1.8 0.7 0.0%

紅瑞宝 2.0 3.3 3.5 2.6 1.2 0.7 0.6 0.0 0.0%

紅富士 - 6.6 2.9 1.7 1.2 0.6 0.6 0.0 0.0%

赤嶺 - - 0.8 4.0 1.0 1.0 1.0 1.0 0.1%

紫苑 - - - - - 2.0 0.0 0.0%

リザマート - - 2.0 2.2 2.0 - - - 0.0%

紅金沢 - - 0.1 - - - - - 0.0%

伊豆錦 - - 0.4 0.5 0.3 0.3 0.6 0.4 0.0%

藤稔 - 3.0 4.3 5.1 3.9 3.5 3.2 2.6 0.1%

巨峰 64.0 81.0 39.4 45.5 46.5 45.7 35.3 51.2 2.9%

ピオーネ 31.0 46.2 59.2 44.0 43.6 42.9 42.7 73.2 4.2%

ブラックオリンピア - 7.6 10.3 13.0 10.0 9.8 9.6 3.2 0.2%

高尾 33.0 72.3 105.9 78.8 74.0 57.7 53.7 47.7 2.7%

高墨 - 3.3 2.5 3.6 2.4 3.0 3.0 1.3 0.1%

ハニーブラック - - 1.0 - - 0.1 - - 0.0%

ロザリオビアンコ - - 3.7 24.0 22.4 22.4 24.7 24.9 1.4%

シャインマスカット - - - - 30.4 33.3 42.3 2.4%

キャンベル・アーリー 155.0 102.6 49.3 45.0 40.8 40.1 39.8 6.0 0.3%

甲州 12.0 13.1 10.0 13.0 9.5 9.5 8.5 8.5 0.5%

コンコード 205.0 50.8 7.1 6.4 4.2 3.9 1.4 0.4 0.0%

スチューベン 10.0 29.0 39.2 39.2 38.4 35.7 35.1 41.2 2.4%

タノレッド - 1.4 1.0 0.5 0.3 - - - 0.0%

ナイアガラ 30.0 58.2 38.7 40.2 39.1 37.4 33.5 44.7 2.6%

ネオマスカット 29.0 15.3 5.3 7.4 6.2 6.3 6.3 3.8 0.2%

ヒムロッド - - - 2.1 2.4 2.3 2.3 2.3 0.1%

ポートランド - - 0.3 1.0 - - - - 0.0%

マスカット・ベリーA 60.0 48.3 31.0 30.0 31.0 30.0 17.0 11.0 0.6%

レッドニヤガラ - - 1.0 1.2 1.1 1.0 1.0 - 0.0%

キングデラ - - 22.7 18.0 20.0 16.0 16.0 14.6 0.8%

紅南陽 - - 4.6 6.0 4.1 2.2 2.2 1.2 0.1%

デラウェア 3,100.0 2,222.5 1,353.3 1,214.4 1,200.0 1,165.8 1,156.8 1,143.2 65.7%

早生デラウェア - 12.0 82.1 63.5 70.0 76.0 76.0 67.0 3.9%

資料:「特産果樹生産動態等調査」

小粒系

構成割合

調      査      年      度

大粒系・赤

大粒系・黒

中粒系

-30-

(4)ぶどう (単位:ha)

S55産 H2産 H12産 H17産 H19産 H20産 H21産 H22産

ヴェルデレイ - - 12.7 7.0 3.3 3.1 3.1 3.0 0.2%

カベルネ・ソービニオン - 8.2 7.0 9.0 9.0 8.0 8.3 8.4 0.5%

サントリー・ノアール - - 2.0 2.0 2.0 2.0 2.0 - 0.0%

シャルドネ - 11.3 19.7 26.0 23.1 21.3 20.8 23.7 1.4%

セイベル5279 - - - - - - 1.2 1.0 0.1%

セイベル9110 - 8.7 4.5 5.4 4.2 1.9 1.0 - 0.0%

セイベル10076 - - 1.6 1.6 1.0 1.0 0.1%

セイベル13053 - 0.8 2.2 1.6 - - - - 0.0%

ツバイゲルトレーベ - - 2.0 2.0 2.0 - 0.0%

ピノノアール - - 0.3 2.2 0.3 0.3 0.3 0.3 0.0%

ピノブラン - - 0.2 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 0.2%

ブラック・クイーン 14.0 - 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 - 0.0%

マスカットネットオルソン - - - 2.0 2.0 2.0 0.1%

ミュラートルガウ - 6.5 2.7 0.6 2.6 - - - 0.0%

メルロー - 40.8 25.1 19.2 17.3 18.0 17.4 14.5 0.8%

モリオマスカット - - - - - - 1.0 - 0.0%

ヤマソービニオン - - - 5.0 10.0 9.0 9.0 9.0 0.5%

山ぶどう - 77.5 25.2 22.9 29.1 35.4 32.6 34.5 2.0%

リースリング - 21.8 2.9 - - - - - 0.0%

リースリングフォルテ - - 3.5 3.5 3.0 3.0 3.0 2.0 0.1%

リースリングリオン - 1.9 2.4 2.6 2.6 2.6 2.6 2.0 0.1%

ワイングランデ - 4.0 2.0 2.0 2.0 - 0.0%

3,780.0 3,030.0 2,060.0 1,870.0 1,830.0 1,800.0 1,760.0 1,740.0

資料:「特産果樹生産動態等調査」

調      査      年      度 構成割合

加工用

-31-

(5)もも (単位:ha)

S55年産 H2産 12年産 H17産 H19産 H20産 H21産 H22産

日川白鳳 - - - 1.2 1.2 1.3 1.3 1.3 0.2%

加納岩白桃 - - - 1.2 1.2 1.2 1.2 1.2 0.2%

暁星 - - 1.4 2.1 2.3 2.4 1.4 0.4 0.1%

みさか白鳳 1.2 1.2 1.1 1.0 - 0.0%

紅国見 - - 5.3 4.5 5.0 5.0 3.9 3.3 0.5%

砂子早生 70.0 38.8 5.0 - - - 0.5 0.5 0.1%

倉方早生 60.0 23.4 3.9 6.3 0.5 - 0.5 0.5 0.1%

八幡白鳳 - - 1.1 1.2 1.2 1.2 1.1 0.1 0.0%

武井白鳳 - - 1.0 - - - - - 0.0%

小平早生 30.0 2.5 0.0 - - - - - 0.0%

夢富士 - - 0.6 0.5 0.6 0.6 - - 0.0%

長沢白鳳 - - 1.2 1.4 1.7 1.7 1.6 0.6 0.1%

紅錦香 - - 6.0 11.2 11.4 11.4 11.1 31.2 4.8%

おどろき - - 13.9 12.2 12.9 11.9 14.6 14.7 2.3%

よしひめ - - 0.5 0.1 0.1 0.1 0.6 0.5 0.1%

まさひめ - - 2.2 0.5 0.5 0.5 1.9 1.7 0.3%

なつおとめ - - 1.0 1.5 1.5 1.5 2.0 0.3%

まなみ - - 2.7 1.9 2.0 1.3 1.2 1.4 0.2%

まどか - - 5.0 6.2 8.7 11.1 2.2 4.4 0.7%

あかつき - 22.3 102.6 97.0 92.0 92.0 90.5 97.7 15.0%

いけだ - - 20.2 25.7 27.0 27.0 29.0 26.9 4.1%

山根白桃 - - 5.3 5.2 2.3 3.3 1.2 0.2%

千曲 20.0 0.3 0.0 0.1 0.1 0.1 0.1 - 0.0%

川中島白桃 - 20.6 145.6 198.1 202.0 202.0 207.0 203.2 31.2%

川中島白鳳 - - 10.0 5.5 4.7 4.7 9.7 7.2 1.1%

大久保 900.0 373.4 202.0 145.5 128.4 123.0 87.9 74.2 11.4%

白根白桃 - - - 2.2 3.4 2.8 3.1 3.1 0.5%

白鳳 50.0 75.1 16.4 9.9 4.6 4.6 3.7 1.4 0.2%

白桃系(中生) 30.0 40.8 2.7 1.5 0.8 0.8 0.8 1.1 0.2%

白鳳系(中生) 20.0 11.8 3.5 - - - - - 0.0%

ゆうぞら - 7.5 25.9 26.5 30.0 30.0 36.4 34.6 5.3%

西王母 - - - - 4.0 16.9 20.0 15.0 2.3%

あぶくま - - 0.2 1.8 6.1 6.1 6.2 6.2 1.0%

美晴白桃 - - 6.2 10.1 14.8 16.9 22.2 18.1 2.8%

阿部白桃 - - 1.2 0.6 0.1 0.1 - - 0.0%

黄金桃 - - 11.1 10.4 13.0 13.0 10.2 10.2 1.6%

白桃 - 37.4 2.8 7.0 7.1 7.0 1.0 0.4 0.1%

だて白桃 - - - - - 1.1 4.5 5.9 0.9%

資料:「特産果樹生産動態等調査」

構成割合

品種名調      査      年      度

-32-

(5)もも (単位:ha)

S55年産 H2産 12年産 H17産 H19産 H20産 H21産 H22産

もちづき - - 15.7 14.2 15.7 20.0 32.9 37.9 5.8%

缶桃5号 320.0 87.1 7.9 6.6 5.2 5.2 7.1 7.0 1.1%

缶桃14号 - 50.5 0.9 - - - - - 0.0%

秀峰 20.0 3.4 7.1 4.4 4.1 4.1 3.1 1.0 0.2%

その他ネクタリン - - 1.7 2.4 0.8 0.8 0.6 - 0.0%

1,650.0 1,010.0 664.0 640.0 637.0 640.0 646.0 652.0

資料:「特産果樹生産動態等調査」

(6)かき (単位:ha)

S55年産 H2産 H12産 H17産 H19産 H20産 H21産 H22産

- 126.5 181.2 152.4 142.0 151.9 153.9 151.0 14.5%

- - - 1.4 2.0 0.9 0.9 0.9 0.1%

- - 0.3 0.3 0.3 0.3 - - 0.0%

- 0.5 - - - - - - 0.0%

- 9.4 - - - - - - 0.0%

- 27.9 16.0 13.5 14.0 13.2 16.0 17.5 1.7%

- 28.1 44.3 29.6 22.5 25.1 24.6 29.9 2.9%

2,070.0 1,676.5 1,044.3 967.0 909.0 879.1 862.8 840.0 80.8%

- 1.2 1.0 0.2 0.7 0.5 0.4 0.4 0.0%

2,140.0 1,870.0 1,290.0 1,170.0 1,100.0 1,080.0 1,060.0 1,040.0

資料:「特産果樹生産動態等調査」

調      査      年      度 構成割合

刀根早生

統 計

ネクタリン

加工用

品種名

次郎

松本早生富有

紅柿

石橋早生

統 計

平核無

杉田早生

品種名調      査      年      度 構成

割合

大核無

孝子丸

-33-

(7)すもも (単位:ha)

S55産 H2産 12年産 H17産 H19産 H20産 H21産 H22産

紅りょうぜん - - 3.7 7.5 10.0 10.0 9.7 7.7 3.2%

李王 - - 0.0 1.5 1.5 1.5 0.4 0.4 0.2%

ハニーローザ - - - - - - 0.3 0.3 0.1%

ビューティー 5.0 4.0 2.0 2.2 2.3 2.3 2.2 0.2 0.1%

メスレー 1.0 1.0 1.0 1.0 - 0.0%

大石早生 30.0 35.3 49.2 59.0 55.0 55.5 54.9 47.1 19.8%

貴陽 - - 1.5 5.8 9.0 9.0 9.6 8.2 3.4%

サンタローザ 40.0 7.9 3.7 1.4 1.7 1.9 1.8 0.2 0.1%

ソルダム 35.0 68.3 53.3 45.5 32.1 32.1 33.2 32.4 13.6%

大石中生 - 13.5 7.3 2.2 2.6 1.0 1.0 0.4%

秋姫 - - 7.8 28.8 49.1 52.3 52.0 62.5 26.3%

サンルージュ - - - - - 2.6 3.5 3.6 1.5%

サンセプト - - - - - - 2.0 2.4 1.0%

レートソルダム - 3.2 8.1 12.8 11.2 9.8 14.7 14.8 6.2%

赤すもも - - 9.1 4.0 0.5 0.5 0.2 0.2 0.1%

太陽 - 4.8 14.8 19.0 20.3 20.3 22.0 25.5 10.7%

ケルシー - - 2.5 - - 0.1 0.5 - 0.0%

アーリーリバース - - 0.7 0.6 0.6 1.1 1.1 1.1 0.5%

ツアー - - 0.8 0.7 0.2 - - 0.1 0.0%

シュガー - 2.9 0.6 0.8 0.8 0.7 0.5 0.1 0.0%

サンシュガー - - 0.1 - 0.1 0.1 0.1 0.1 0.0%

サンプルーン - 2.9 4.6 2.9 1.2 2.0 1.5 1.4 0.6%

スタンレイ - 1.6 0.5 0.7 0.7 1.6 1.0 0.5 0.2%

プレジデント - - 3.5 3.8 3.9 5.9 5.6 6.4 2.7%

ベイラー - - 0.0 - - - - - 0.0%

パープルアイ - - 7.1 6.0 5.5 5.5 4.6 5.3 2.2%

ハンガリアン - - 0.1 1.4 0.1 0.1 0.1 - 0.0%

127.0 160.0 191.0 217.0 223.0 228.0 235.0 238.0

資料:「特産果樹生産動態等調査」

(8)日本なし (単位:ha)

S61産 H7産 H12産 H17産 H19産 H20産 H21産 H22産

幸水 46.8 68.1 69.0 80.5 81.0 81.0 79.5 93.0 65.0%

新水 8.0 10.8 7.0 5.8 5.0 5.1 4.8 2.4 1.7%

新星 - 3.0 3.6 2.8 2.5 2.5 2.2 2.5 1.7%

南水 - - - 1.1 2.0 2.0 2.0 1.2 0.8%

あきづき - - 0.5 0.5 2.0 2.0 2.8 2.8 2.0%

豊水 17.7 27.6 32.0 28.3 31.9 31.9 29.1 33.0 23.1%

長十郎 59.9 14.3 5.3 2.8 1.1 1.1 1.1 0.5 0.3%

新高 - 0.1 0.5 1.4 3.1 3.1 2.8 2.0 1.4%

新興 - - 0.7 0.9 - 0.5 - - 0.0%

早生赤 - 0.6 0.0 - - - - - 0.0%

八雲 9.0 6.8 7.1 2.8 0.5 0.8 0.8 0.3 0.2%

八幸 - 1.2 1.4 1.0 1.0 - - - 0.0%

ゴールド二十世紀 - - - 0.2 1.0 1.0 - - 0.0%

二十世紀 21.6 10.7 8.0 8.0 8.7 8.5 8.5 5.3 3.7%

163.0 150.0 140.0 145.0 150.0 150.0 145.0 143.0

資料:「特産果樹生産動態等調査」

青なし

早生

中生

統 計

赤なし

早生

中生

晩生

調      査      年      度

品種名調      査      年      度 構成

割合

構成割合

中生

プルーン

すもも

品種名

統 計

晩生

晩生

早生

中生

早生

-34-

4 果樹の産地構造

(1)果樹の栽培面積規模別農家数

栽培農家数(戸) 栽培面積 規 模 別 平成 7年 平成 12年 平成 17年 平成 22年

計 22,516 19,628 16,116 13,867

1 0 a 未 満 3,198 2,396 1,417 939

1 0 ~ 3 0 8,134 7,025 5,521 4,374

3 0 ~ 5 0 4,407 3,993 3,328 3,056

50a~1.0ha 4,332 3,858 3,569 3,190

1 . 0 ~ 1 . 5 1,481 1,366 1,284 1,250

1 . 5 ~ 2 . 0 566 533 537 554

2.0ha 以 上 398 457 460 504

注)1 農家とは、販売農家である。 出典:農林業センサス 2 栽培面積とは、販売目的で栽培している面積である。 ただし、平成7年については、自家用を含む。

10a未満

14%

10a~30a

35%

1.0a~1.5a

7%

50a~1.0ha

19%

2.0ha以上

2%1.5a~2.0a

3%

30a~50a

20%

平成7年

22,516戸 10a~30a

36%

10a未満

12%

30a~50a

20%

1.5a~2.0a

3%

2.0ha以上

2%

50a~1.0ha

20%

1.0a~1.5a

7%

平成12年

19,628戸

10a~30a

34%

10a未満

9%

1.0a~1.5a

8%

50a~1.0ha

22%

2.0ha以上

2%1.5a~2.0a

3%

30a~50a

21%

平成17年

16,116戸

10a~30a

31%

10a未満

7%

30a~50a

22%

1.5a~2.0a

4%

2.0ha以上

2%

50a~1.0ha

23%

1.0a~1.5a

9%

平成22年

13,867戸

-35-

(2)主要果樹の栽培農家数及び1戸当たりの栽培面積の推移

①さくらんぼの農家数及び

1戸当たりの栽培面積の推移

11,81010,951

9,751

20

23

26

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

16,000

18,000

20,000

12 17 22

年次

農家数(戸)

0

5

10

15

20

25

30

栽培面積(a/戸)

面積

農家数

②りんごの農家数及び

1戸当たりの栽培面積の推移

6,7125,567

4,824

38 38

40

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

9,000

10,000

12 17 22

年次農家数(戸)

25

27

29

31

33

35

37

39

41

栽培面積(a/戸)

農家数

面積

③ぶどうの農家数及び

1戸当たりの栽培面積の推移

4,0243,347

2,755

34

37

40

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

12 17 22

年次

農家数(戸)

10

15

20

25

30

35

40

45

栽培面積(a/戸)

農家数

面積

④ももの農家数及び

1戸当たりの栽培面積の推移

3,1742,734

2,442

1516

18

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

12 17 22

年次

農家数(戸)

6

8

10

12

14

16

18

20

栽培面積(a/戸)

農家数

面積

出典:農林業センサス

-36-

単位:ha

平成17年 平成22年 平成17年 平成22年 平成17年 平成22年 平成17年 平成22年

山 形 県 24,278 38,718 21,190 35,487 2,371 2,429 717 802

村山地域 6,624 9,921 5,136 8,401 956 906 531 614

最上地域 2,614 3,512 2,330 3,118 283 389 2 4

置賜地域 6,544 7,709 5,703 6,855 727 729 116 125

庄内地域 8,495 16,313 8,022 15,742 407 431 67 139

(経営耕地面積) 106,873 104,686 88,510 87,109 9,583 9,296 8,780 8,282

出典:農林業センサス

借入耕地面積

(3)本県における借入耕地の状況

計 田 畑(樹園地を除く) 樹  園  地

経営耕地面積の状況(田、畑及び樹園地の計)

24,278

38,718

65,96882,595

0

20,000

40,000

60,000

80,000

100,000

120,000

平成17年 平成22年

経営耕地面積(ha)

経営耕地面積の状況(田)

21,190

35,487

67,32051,622

0

20,000

40,000

60,000

80,000

100,000

120,000

平成17年 平成22年

経営耕地面積(ha)

経営耕地面積の状況(畑(樹園地を除く))

2,371 2,429

7,2126,867

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

平成17年 平成22年

経営耕地面積(ha)

経営耕地面積の状況(樹園地)

717 802

7,4808,063

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

平成17年 平成22年

経営耕地面積(ha)

借入耕地面積

自己所有地

自己所有地

自己所有地

自己所有地

自己所有地

自己所有地

自己所有地

自己所有地

借入耕地面積

借入耕地面積

借入耕地面積

106,873 104,686

88,510 87,109

8,2828,780

9,2969,583

出典:農林業センサス

-37-

5 果実の流通・消費の動向

(1)山形県産果実の品目別販売価格の推移(東京都中央卸売市場)

販売価格(円/㎏)

H22 H23 H24 平均

山 形 1,430 1,395 1,947 1,591

さくらんぼ

全 国 1,415 1,412 1,762 1,530

山 形 310 310 340 320

西 洋 な し

全 国 326 324 347 332

山 形 215 249 223 229

り ん ご

全 国 268 267 323 286

山 形 606 781 565 651

ぶ ど う

全 国 788 566 714 689

山 形 370 327 360 352

も も

全 国 482 405 455 447

山 形 270 206 156 211

か き

全 国 340 287 212 280

注)「山形」…東京都中央卸売市場における山形県産の 出典:東京都中央卸売市場年報 果実販売価格の平均 「全国」…東京都中央卸売市場における全国の

果実販売価格の平均

-38-

(2)山形県産果実の品目別流通状況(東京都中央卸売市場)

販売数量(t)

H22 H23 H24 平均

山 形 1,711 1,910 1,227 1,616

全国合計 2,416 2,446 1,767 2,210さくらんぼ

県産果実 の割合

71% 78% 69% 73%

山 形 2,426 2,298 1,841 2,188

全国合計 3,176 3,083 2,575 2,945西 洋 な し

県産果実 の割合

76% 75% 71% 74%

山 形 6,842 4,749 5,577 5,723

全国合計 66,272 67,487 55,635 63,131り ん ご

県産果実 の割合

10% 7% 10% 9%

山 形 2,099 2,127 2,426 2,217

全国合計 12,564 11,843 15,191 13,199ぶ ど う

県産果実 の割合

17% 18% 16% 17%

山 形 813 704 746 754

全国合計 14,855 17,097 15,519 15,824も も

県産果実 の割合

5% 4% 5% 5%

山 形 578 589 516 561

全国合計 16,384 19,428 25,096 20,303か き

県産果実 の割合

4% 3% 2% 3%

出典:東京都中央卸売市場年報

-39-

(3)品目別の一世帯当たりの年間支出金額及び購入数量の推移

年 次 H19 H20 H21 H22 H23 平均

金額(円) 37,298 36,117 35,203 34,582 33,833 35,407

生鮮果物

数量(g) 88,684 89,685 93,942 85,698 83,358 88,273

金額(円) 2,259 2,062 2,098 1,968 1,982 2,074

な し

数量(g) 4,820 5,067 5,022 3,965 4,466 4,668

金額(円) 5,338 4,926 4,726 4,519 4,530 4,808

り ん ご

数量(g) 13,781 13,677 13,976 12,371 12,170 13,195

金額(円) 2,556 2,336 2,264 2,257 2,023 2,287

ぶ ど う

数量(g) 2,731 2,520 2,494 2,396 2,004 2,429

金額(円) 1,421 1,418 1,250 1,248 1,141 1,296

も も

数量(g) 2,161 2,300 1,971 1,809 1,671 1,982

金額(円) 1,115 1,085 1,133 1,045 991 1,074

か き

数量(g) 2,882 3,064 3,470 2,332 2,463 2,842

注)1 表中の「なし」は、「西洋なし」を含む。 出典:家計調査

-40-

6 山形県オリジナル新品種の紹介

(1)おうとう「紅秀峰」

(登録番号:第2893 号、登録年:平成3年 11月)

(2)おうとう「紅さやか」

(第 2892 号、平成3年 11月)

(3)おうとう「紅てまり」

(第 8568 号、平成12年 12月)

(4)おうとう「紅きらり」

(第 16618 号、平成20年 3月)

(5)おうとう「紅ゆたか」

(第 17417 号、平成21年 2月)

来 歴:「佐藤錦」×「天香錦」

特 徴:大きさは 10g前後と大きく、果肉は硬く、日

持ち性に優れる。外観良好で、鮮紅色に着色す

る。食味良好で、結実性が良く、豊産性である。

収穫期:6月下旬~7月上旬で、「佐藤錦」より 1 週間

程度遅い。

来 歴:「佐藤錦」×「セネカ」

特 徴:大きさは5~7gと早生種の中では大きい。

果皮色は朱紅色であるが、熟度が進むと紫黒色

となる。酸味は「佐藤錦」と比較し多いが甘酸

適和で、早生種としては品質良好である。

収穫期:6月上旬で、「佐藤錦」より2週間程度早い。

来 歴:「ビック」×「佐藤錦」

特 徴:大きさ 10g以上と大きい。果肉が硬く、樹上

および収穫後の日持ち性に優れる。果皮着色は

良好で、濃紅色に着色する。糖度は20%以上、

酸度は 0.8%程度と甘酸適和で食味良好であ

る。

収穫期:7月上~中旬で、「ナポレオン」より数日遅い。

来 歴:「レーニア」×「コンパクトステラ」

特 徴:自家結実性の品種で、1樹でも毎年結実が安定

する。また、どの品種に対しても受粉樹となり、

樹体はコンパクトである。果実は8~9gと大

きく、着色・外観が良好で、酸味が少なく食味

良好である。

収穫期:6月中旬で、「佐藤錦」と同時期か数日遅い。

来 歴:「ビック」×「c-21-7(ビング×黄玉)」

特 徴:「佐藤錦」より数日早く収穫可能で、結実・食

味が良好である。「佐藤錦」、「紅秀峰」等とは

交雑和合性で受粉樹として利用可能である。結

実良好で、豊産性の品種である。

収穫期:6月中旬で、〔佐藤錦」より数日早い。

-41-

(6)西洋なし「バラード」

(第 7389 号、平成11年 9月)

(7)西洋なし「メロウリッチ」

(第 18144 号、平成21年 3月)

(8)りんご「秋陽」

(第 16484 号、平成20年 3月)

(9)りんご「ファーストレディ」

(第 17636 号、平成21年 3月)

来 歴:「バートレット」×「ラ・フランス」

特 徴:大きさは450gと大玉で、果形は短びん形であ

る。果皮色は収穫時に黄緑色であるが、可食期

になると黄色に変化し、可食期判断しやすい。

主要品種の中で、果汁も多く、食味良好である。

収穫期:9月中旬で、「ラ・フランス」より 1力月程度

早い。

来 歴:「ミクルマス・ネリス」×「ラ・フランス」

特 徴:大きさは 270~290g程度で、不正円錐でラ・

フランスと似ている。果皮色は収穫時に黄緑色

だが、對熟すると黄緑~黄色に変わり、可食期

判断しやすい。

果汁が多く肉質は滑らかで、香り、甘酸ともに

多く食味濃厚である。

収穫期:10 月上旬で、「ラ・フランス」より 10 日程度

早い。

来 歴:「陽光」×「千秋」

特 徴:大きさは350g前後と大玉である。果皮色は濃

赤色で、平坦地でも着色しやすい。果肉はパリ

パリして歯ざわりが良く、果汁も多い。甘味、

酸味とも多く、食味が濃厚である。

収穫期:9月下旬~10月上旬

来 歴:「さんさ」×「つがる」

特 徴:大きさは 30Og程度でやや大玉である。果皮色は

濃赤色で、縞が入り、平坦地でも着色しやすい。

果肉は硬くパリパリして、歯ざわりが良い。甘味、

酸味とも多く、早生種の中では食味が優れてい

る。

収穫期:8月下旬~9月上旬

-42-