月刊現代ギター (gendaiguitar) - [ Lite版 ] 2010年11号

6

description

This is a free sample of 月刊現代ギター (gendaiguitar) issue "[ Lite版 ] 2010年11号" Download full version from: Apple App Store: https://itunes.apple.com/us/app/id930013902?mt=8&at=1l3v4mh Google Play Store: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.presspadapp.gendaiguitar Magazine Description: クラシック・ギターの専門誌、月刊「現代ギター」は、現在国内外のギターを愛する人々に広く読まれており、特に毎月のユニークな特集記事や貴重な楽譜はたいへん好評です。取り上げる記事もルネサンスから現代音楽までと幅広く、フラメンコ、古楽、ウクレレ関係も連載されています。もちろん、国内ニュースや海外の話題、新刊書や新譜CDの案内、コンサートガイ... You can build your own iPad and Android app at http://presspadapp.com

Transcript of 月刊現代ギター (gendaiguitar) - [ Lite版 ] 2010年11号

Page 1: 月刊現代ギター (gendaiguitar) - [ Lite版 ] 2010年11号
Page 2: 月刊現代ギター (gendaiguitar) - [ Lite版 ] 2010年11号

GENDAI GUITAR MAGAZINEVol.44 No.12 November2010 No.559

Nov em b e r

PHOTO REPORT

18 コンサート・フォト・レポート 高田元太郎

鈴木大介

「泣いた赤おに」

ミューズ 5周年記念公演

新堀ギターフィルハーモニーオーケストラ公演 2010

ギターフェスティバル 2010

イザベル・カントス(S)&高木真介

井上麻子(sax)&松尾俊介

石原圭一郎

ヤマハ音楽奨学生コンサート 岡本拓也

金 庸太

藤元高輝

益田正洋

新井伴典&松田 弦

REPORT

30 第 3回庄内国際ギターフェスティバル34 第 21回 JGAギター音楽祭38 サンティアゴ・デ・コンポステラ国際音楽講

習会

READING/ESSAY

40 濱田滋郎・鑑賞術[8] アルベニスの音楽①

44 ロンドン便り[18]

46 ニューヨーク便り[2]

48 巨匠の時代[2](富川勝智) ナルシソ・イエペス②

52 ナクソス・ギター・ライブラリー[8]

56 渡辺和彦の a tempo 日記[8](渡辺和彦)

TALK & LECTURE

14 愛器を語る[20]

新井伴典(カール=ハインツ・レーミッヒ)

58 動画をクリック! テクニックレシピ[8]

(松尾俊介)

INFORMATION

37 めもらんだむ60 新譜案内62 外盤案内64 新刊案内68 イベントガイド

EMSEMBLE

4 特 集 動画サイトのすすめ     おすすめ動画サイト

      ギターの動画ランキング

      自分の演奏動画をアップしよう!

      ギタリストの投稿体験記インタビュー

28     益田正洋

C O N T E N T S表紙:益田正洋

アンサンブルの広場66 あんさんぶる今月のイチオシ

67 ホットトーク&掲示板

Page 3: 月刊現代ギター (gendaiguitar) - [ Lite版 ] 2010年11号

動画サイトのすすめ

ネット社会と言われる今日、インターネットのサービスはますます多

様化してきている。ギター愛好家にとっても、お気に入りのアーティ

ストのホームページやブログを閲覧したり、動画サイトの演奏を聴く

ことで練習に役立てるなど、重要なツールとなってきている。

この特集では、進化し続ける動画サイトの閲覧方法からその活用術に

至るまで、順を追って紹介していきたい。

◆動画サイトとは?

 日本国内のインターネットの利用者数は、9,408 万人、人口普及率は 78%に達している※ 1。さらに世界中では、18 億人ほどの利用者がいると言われている。年々増え続けるインターネット人口に伴ない、近年、動画サイトの数も増え続けている。

動画サイトの一例YouTube  ニコニコ動画  

google video  Yahoo 動画  

twitvideo  ameba vision  

mixi 動画  ……etc.

 動画サイトには、企業の公式映像から個人の趣味に至る映像まで、多種多様のジャンルの映像が投稿されている。クラシックギターにおいても、プロギタリストによるコンサート、出演 TV 番組、プロモーションビデオ、ギターレッスン映像に始まり、アマチュアギタリストの演奏映像などさまざまな動画が投稿されている。ちなみに現代ギター社では、主要動画サイトの 1 つであるYouTubeを利用し、本誌連動企画「テクニックレシピ」や、

クラシックギターを

もっと楽しむための

すすめ

※ 1 総務省「2009 年通信利用動向調査」による  ※ 2 2010 年「現代ギター」3月号(No.550)掲載  ※ 3 2009 年時点

GG サロン出演ギタリストによるプロモーション映像を公開している。動画を使った斬新な企画としては、昨年、YouTube のみで出場者の募集をしたバリオスコンクール※ 2 も記憶に新しい。 ここで確認しておきたいのが、販売されている DVDやビデオ画像、TV 番組などを無断で投稿するのは著作権法違反となるということ。しかし、この問題は流動的であり、ここではあくまで現状を紹介するというスタンスをとることをご了解いただきたい。

◆動画サイト閲覧方法

 「百聞は一見にしかず」、まずは動画サイトを見てみよう。では、数多く存在する動画サイトのどれを選べばいいのか……。動画サイトにはそれぞれに運営スタイルがあり、制限なしに世界中に動画を公開しているサイト、登録制による会員限定のサイト、また、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のようにコミュニティ型会員サービスの提供する動画サイトの場合、利用者が閲覧制限をしていることもある。 そこでおすすめなのが動画検索サイト。無数にある動画サイトをキーワード検索で探すことができる。動画サ

Page 4: 月刊現代ギター (gendaiguitar) - [ Lite版 ] 2010年11号

愛器を語る

新井伴典 ◆カール=ハインツ・レーミッヒ(2010)

写真:木田新一

新井伴典TomonoriArai 東京、渋谷生まれ。6歳よりギターを父、和夫に師事。ジュニアギターコンクール・学生ギターコンクール・第 6回スペインギター音楽コンクールで優勝し、92 年ドイツ国立ケルン音楽大学入学。98 年卒業までにオーストリア国際RUST2000 ギターコンクール優勝をはじめヨーロッパ各地の主なコンクールで入賞を重ね、2000 年ドイツ国家演奏家資格コース終了。その後ドイツ、オーストリア、チェコ、ベルギーにてリサイタル。現在までに原善伸、佐々木忠、ゾーラン・ドゥキッチ、トーマス・ミュラー=ぺリングに師事。飯森範親の指揮でギターの 2大協奏曲〈アランフェス協奏曲〉と〈ある貴神のための幻想曲〉を演奏し絶賛される。ALM RECORDSより 2つのソロアルバム『アブリール』『スペインの城』、GGレーベルよりアルポリール・ギタートリオ『アルポリズム』を発表。また、次世代ギタリストの育成、コンクール上位入賞など後進の指導にも力を入れる。上野学園大学クラシックギター科主任(大学、短大、高校、中学)。現代ギターGG学院講師。

Page 5: 月刊現代ギター (gendaiguitar) - [ Lite版 ] 2010年11号

18 Gendai Guitar

Concertphoto report

「高田元太郎プレイズ・バッハ」と題されたリサイタルはすべて高田自らの編曲によるもので、バッハ3曲と、今年が没後300年に当たるガスパール・サンスの《スペイン組曲》が演奏された。バッハで特に印象に残ったのは、第3フレットにカポタストを付けて弾かれた〈無伴奏チェロ組曲第1番〉で、音域が高くなった分軽快さと輝かしさを増し、組曲の中の舞曲の対比がより鮮明になると同時に、原曲のチェロのイメージとはまた違った面白さが聴きとれた。後半に演奏された〈無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番、第3番〉では逆に、低音が加えられていたせいもあってか、重厚な感じが前面に出て、

曲によっては軽やかさにやや欠けるところも見られた。古楽の演奏スタイルに則って弾かれたサンスの組曲は実に新鮮で、松尾俊介のド・ヴィゼーの組曲の演奏でも感じたことだが、こうした研究成果を背景にしたバロック以前の曲のギター演奏は、もっともっと身近に聴かせてほしいものだ。 (A)プログラム:無伴奏チェロ組曲第 1番、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第 1、3番(バッハ~高田元太郎)、スペイン組曲(サンス~高田元太郎)。

〔9月15日/東京:杉並公会堂小ホール〕

高田元太郎 写真:東 昭年

Gentaro Takada

Page 6: 月刊現代ギター (gendaiguitar) - [ Lite版 ] 2010年11号

30 Gendai Guitar

 今回で3 回目の開催となる「庄内国際ギターフェスティバルin 響」は、前実行委員長の菅原久也氏(庄内町のギター愛好家で昨年3月に他界)のギター音楽への熱意が結実し、2005 年から始まった音楽祭である。今回も菅原氏の遺志を継ぐ佐藤一良実行委員長のもと、地元の音楽愛好家を中心としたボランティアの尽力により開催されたことを、まずは特筆しておきたい。 その第 1 回目はメインゲストにイタリアの世界的巨匠オスカー・ギリアを招き受講生は16 名。2008 年の第 2 回はウルグアイの世界的名手エドゥアルド・フェルナンデスをメインゲストに、受講生は日本以外に韓国・中国・台湾からも総勢47 名が参加する大がかりなものだった。今回の受講生はまた日本人のみ18 名参加という規模になったが、3 回目ともなると音楽祭の存在が地元にもより浸透し、また運営上の“ノウハウ”も蓄積されてきたように感じられた。

◇コンサート【24日オープニング・コンサート~ウィリアム・カネンガイザーと仲間たち】[ソロ]カネンガイザー/キューバの子守唄、特徴的舞曲(ブローウェル)、「友だちのスケッチ」よりロブスター・テール、ブルックランド・ブギ(ヘッド)。[デュオ]カネンガイザー&福田進一/三千院(ヨーク)、ゴリウォーグのケークウォーク(ドビュッシー~ブリーム)、紺碧の舞曲(藤井眞吾)。[トリオ]カネンガイザー、藤井眞吾、大萩康司/リバーラン(藤井眞吾)。[カルテット]カネンガイザー、福田進一、藤井眞吾&大萩康司/雨の降るキューバの風景(ブローウェル)。

庄内国際ギターフェスティバル      in 響

講師サイン会で賑わう会場

庄内国際ギター第 3回

8月 24日~ 29日、山形県庄内町文化創造館「響ホール」にて、2年ぶり 3回目となる「庄内国際ギターフェスティバルin響」が開催された。この祭典は、音楽監督・福田進一のもと、世界トップクラスの演奏を身近に親しみ地域の人々がさまざまな形で参画することにより、質の高い音楽文化の振興、地域の活性化を図っていくものである。今回はロサンゼルス・ギターカルテット(LAGQ)のリーダー格ウィリアム・カネンガイザーをメインゲストに、アタナス・ウルクズノフ&小倉美英(Fl)、大萩康司、金庸太、藤井眞吾らの講師陣によるミュージック・キャンプとコンサートが繰り広げられた。

24 日 大萩、藤井、福田、カネンガイザー24 日 福田進一&カネンガイザー

レポート:宮林淳写真:粟戸智之(以降A)

写真:中村有(以降N) 写真:N