って、どんなイスオフィスチェアー選びでの「困りごと」「ご要望」は...

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オフィスチェアー選びでの「困りごと」「ご要望」は お気軽にお問い合わせください。 って、どんなイス あなたに合った 快適なイス選びの ポイントをご紹介! コクヨ イス 詳細情報をWebで公開! ※QRコードからもPCサイトをごらんいただけます。 www.kokuyo-furniture.co.jp 537- 8686 大阪市東成区大今里南6丁目11お客様相談室 0120-201594 FAX 0120-060660 ●商品仕様は、平成2671日現在のものです。諸般の事情により予告なく変更することもありますので、あらかじめご了承ください。 2014-183 201407A05KR

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オフィスチェアー選びでの「困りごと」「ご要望」は

お気軽にお問い合わせください。って、どんなイス?

あなたに合った

快適なイス選びの

ポイントをご紹介!

コクヨ イス詳細情報をWebで公開!

※QRコードからもPCサイトをごらんいただけます。

www.kokuyo-furniture.co.jp

〒537-8686 大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 お客様相談室 0120-201594 FAX 0120-060660

●商品仕様は、平成26年7月1日現在のものです。諸般の事情により予告なく変更することもありますので、あらかじめご了承ください。

2014-183201407A05KR

オフィスチェアー選びでの「困りごと」「ご要望」は

お気軽にお問い合わせください。って、どんなイス?

あなたに合った

快適なイス選びの

ポイントをご紹介!

コクヨ イス詳細情報をWebで公開!

※QRコードからもPCサイトをごらんいただけます。

www.kokuyo-furniture.co.jp

〒537-8686 大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 お客様相談室 0120-201594 FAX 0120-060660

●商品仕様は、平成26年7月1日現在のものです。諸般の事情により予告なく変更することもありますので、あらかじめご了承ください。

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コクヨが提唱する

コクヨは「正しい姿勢で座れるイス」のための3原則についてその実現方法を工夫し、

さらに「+1」の価値を加えて“快適なイス”を提供しています。

体圧が適正に分散されていること

背骨を自然なS字形状に近づけること

適正とされるサイズに調節できること

原則1

原則2

原則3

快適に座るためのもうひとつの価値

+1

「3原則+1」とは?

そして、コクヨが考える

「快適なイス」の+1のポイント

「快適なイス」ってどんなイス?

「正しい姿勢で座れるイス」の3原則

+

3原則 コクヨが考える+1

01

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ベッドのマットレスなどでもよく使われる言葉ですが、

接触面積を広げることで、身体の表面にかかる圧力(=体圧)が、

局所的にかかるのを防ぐことを言います。

イスの場合、特に座面は、座骨結節点の2箇所を中心に圧力が集中しやすく、

硬い面に長時間座ると痛みを感じることもあります。

体圧分散ってなに?

【女性の骨盤】 【男性の骨盤】

座骨結節点座骨結節点

原則1その1

体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

◎体圧分散ってなに?

◎姿勢によって、体圧分散は変わるの?

◎イスの種類によって、体圧分散は変わるの?

…………………………03

…………06

……08

長時間

座っていると

おしりが痛い!!

ってことありませ

んか?

適正に「体圧分散」されていることで解決!

原則1

02 03

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例として、硬い板の上に座った場合の体圧を計測してみると、

2点に圧力が集中しているのがわかります。

一方で、バランスボールのような柔らかい面に座った場合の

体圧を計測してみると、硬い面よりも接触面積が広がり、

体圧が分散していることがわかります。

座面座面座面

しかし一方で、あまり柔らかい面は姿勢が崩れやすくなるため、

適度に安定感を持つことも座面にとって必要な要素となります。

そのため、コクヨでは座面や背もたれ面に

適度な固さのあるウレタンクッションを用いて、

身体に沿って接触面積を広げることで、体圧分散と姿勢保持を両立しています。

●硬い板の上に 座った場合

●ウレタンクッションを 用いたイスに座った場合

●柔らかい面に 座った場合

原則1その1

体圧分散ってなに?

体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

04 05

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体圧を適正に分散させるためには、姿勢を整えることが必要になります。

骨盤が後傾し、前方にすべるように「浅座り」してしまった場合、

下図のようにお尻だけでなく、背中でも体圧が集中し、

腰痛の一因になると言われています。

また、座面の高さによる変化を見ると、

座面が低すぎる場合は体圧はお尻に集中し、

高すぎる場合は太もも裏への体圧が増え、

足のむくみの一因にもなります。

●正しい姿勢

座面 背もたれ

座面

座面

座面背もたれ

●浅座り

●座低め

●座高め

姿勢によって、体圧分散は変わるの?

原則1その2

体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

06 07

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座面

【座面の素材による体圧分散の違い】

●座 クッションタイプ

座面

1点に集中

●座 メッシュタイプ

体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

イスの種類によって、体圧分散は変わるの?

原則1その3

背もたれや座面の大きさや面の形状、素材、肘掛けの有無によっても体圧分散性能は変わります。

座面の面形状も、体圧分散に大きな影響を与えます。

幅方向のカーブ形状を見た場合、フラットだと座骨周辺に体圧が集中してしまい、

逆にカーブが強すぎると、太ももが内側に回転する力を受けてしまいます。

コクヨでは、身体の曲線に出来るだけ沿わせた、適度なカーブ形状にしています。

座面がメッシュタイプのイスは、着座時の衝撃吸収性に優れ、底付き感も減りますが、

体圧分散を見ると、太ももの外側への集中が大きくなり、

座骨付近の体圧がクッションタイプよりも大きくなります。

座面の「形状」による違い座面の「素材」による違い

クッションタイプの方が体圧分散性能は高くなるため、コクヨでは、長時間座ることを想定したシーンでは クッションタイプの座面を推奨しています。 ●座面形状がフラット ●座面形状のカーブが強い ●座面形状が適切なカーブ

08 09

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原則1その3

イスの種類によって、体圧分散は変わるの?

体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

肘掛けにも、体圧分散の効果があります。

両腕の重量は、体重の約16%あり、体重60kgの人では、約10kgにもなります。

肘掛けを使うと、肩への負担が減るだけでなく、

座面にかかる体圧も減らすことができます。

作業姿勢を支えたり、体勢を変える際のサポートにもなる肘掛けは重要な要素です。

肘掛けの効果

●各部位の座位における重量比

ポスチャーサポートシート

Products case introduction

コクヨは、『体圧分散性』と『安定性』のバランスの取れた座面

を作るべく、また、より長い期間使ってもクッション性が損な

われず、かつ、着座時のフィーリングも心地よい座面を求め、

工夫を重ねています。

座のベース層に骨盤を支える面形状を設け、その上に厚みの

ある クッション層を乗せることで、「安定した姿勢の保持力」と、

包み込み感のある「高い体圧分散性」の両立を実現しました。

次章で詳しく書かれていますが、疲れにくい姿勢とは、背骨の

S字形状が保たれ、骨盤が起きた姿勢です。しかし、座って

いると徐々に腰が前すべりし、背中が猫背のような姿勢になり

やすくなります。

その姿勢が崩れる原因のひとつである腰の前すべりをまず

防止し、背骨のS字形状を保ちやすくできるのが 『ポスチャー

サポートシート』 です。

座面の奥行きを調節しても、体格差の少ない骨盤保持位置は

キープされるため、多くの方に効果を実感いただける、独自機

能です。

座面は最大で体重の約80%の重さを支えています。コクヨでは、独自の研究をもとに体圧を分散させるさまざまな機能を採用しています。

体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

原則4

INSPINE、PUNTO、Scirocco、Wizard2、Gufo の場合

8%

46%

16%

16%

14%

骨盤保持位置

クッション層

ベース層

10 11

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体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

◎なぜ人の背骨はS字形状なの?

◎自然なS字形状に近づけるって、どういうこと?

◎どうやって自然なS字形状に近づけるの?

◎S字形状を保つためのイスのサポート機能って?

………………14……15……16…17

デスクワークで

肩こりや背中の

痛みが慢性的!!

ってことありませ

んか?

背骨を自然な「S字形状」に近づけることで解決!

原則2

背もたれ・座面の形状について

戦後日本のオフィス家具の歴史は進駐軍用のオフィス家具の製造

に端を発します。その頃のイスは鉄パイプとスチールの平板の組

み合わせによるシンプルなものでした。1960年代に入るとオフィス

家具の作り方に「人間工学」が使われるようになります。単純な平板

だった座板、背板の形状が、人間の形状を考慮して3次元カーブを

取り入れたものに変化していくのです。

コクヨの『CR-1』は上記の流れを受け、

1966年に発売され、以後、現在まで実に40

年以上販売されています。現在ではさらに

発展した「人間工学」を使った様々なイスを

開発・販売しているコクヨですが『CR-1』は

その原点となった商品です。

『CR-1』では3次元形状の背板、座板に均厚の板状のウレタンクッ

ションを使用していましたが、その後1980年代になると3次元形

状に成型のできるモールドウレタンが使われるようになります。

自由に形状が作れ、厚みもあるモールドウレタンは体圧分散性に

優れ、現在でも多くのイスに使用されています。

コクヨでは、1983年発売の『バイオテックチェアー』、1988年発売

の『ダイナフィットチェアー』において人間工学から

割り出したモールドウレタン

を用いた背座の面形状に工

夫を重ね、人間の身体により

フィットするクッションを検討

してきました。これらのイスも

進化を重ね、現在でも人気の

あるロングセラー商品となっ

ています。

特に座面については、モールドウレタンクッションをベースとして

研究開発を行い、進化を重ねています。

・体圧分散性をより向上させるべく、

ジェルやエアクッションを用いたイス

・着座時の衝撃吸収を向上させるべく、

メッシュとの2層構造を用いたイス

・使用シーンに合わせクッションの硬さを選べるイス

・通気性を保持するべく表面にスリット面を形成したイス

など、様々なアイデアを実用化しています。

CR-1

ポリウレタンクッション

ポリウレタンクッション 張り地(布)テクノジェル®

バイオテックチェアー3 ダイナフィットチェアー2

エアスリットシート座面内部に空気が通るスリットを施しているため、通常より約23%着座部の面積がアップ。熱を逃がしやすい独特の構造が長時間の執務を快適にします。

座の硬さ個人の好みに合わせて、2種類(ハード、スタンダード)の硬さから座のクッションを選べます。

メッシュ+クッションメッシュとウレタンクッション2層構造にし、メッシュの衝撃吸収と弾力性、クッションによる姿勢安定性を合わせ持ちました。

エアクッションクッション内の空気の流動による優れた体圧分散性を持ち、さらにクッション間も空気を移動させることで、体型や姿勢にもフィットします。

ジェル「テクノジェル」とウレタンクッションを組み合わせ、体圧分散性を向上させました。

ハード スタンダード

12 13

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なぜ人の背骨はS字形状なの?

原則2その1

自然なS字形状に近づけるって、どういうこと?

原則2その2

●立っている時 ●座っている時

背骨がS字形状

骨盤

【椎間板への負担】

椎間板

神経

椎体押し出されて神経圧迫

●直立時 ●前傾時

●直立時 ●前傾時

人が、座った姿勢をとる場合、背骨の「S字形状」が崩れて「アーチ状」になりやすく、

その結果、上半身のさまざまな疲労をおこす原因となっています。

そのため、座った姿勢でも、背骨を自然なS字形状に近づけることが必要です。

人は2足歩行への進化のなかで、

立った姿勢で最もバランスが取れるように進化してきました。

重い頭部を支えるために背骨はアーチ状から「S字形状」へと変化し、

重力や2足歩行による上下運動の衝撃を吸収しながら、

立った姿勢が最も内臓に負荷を与えない自然な姿勢に落ち着きました。

体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

椎間板への負担が大きくなる

頭部を支えるために、背中側や肩周辺の筋肉が張りやすくなる

内臓を圧迫しやすい姿勢になる

【筋肉への負担】

背骨がアーチ形状になる

14 15

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背骨は骨盤と連動しており、下図のように骨盤を「起こす」ことで、

座った状態でも背骨をS字形状に近づけることができます。

背筋を伸ばすよりも、骨盤(腰周り)を起こすように意識することで、

背中の上部を力ませずに背骨をS字形状に近づけやすくなります。

●立っている時●座っている時 (アーチ形状)

●座っている時 (S字形状)

それでも、座っているうちに無意識に姿勢は崩れてしまいます。

コクヨのイスにはS字形状を正しく保つための背もたれ形状やサポート機能が

搭載されており、S字形状をより保ちやすくしています。

コクヨではまず、骨盤の上部をしっかり支えることを重視しています。

第5腰椎と骨盤上部をサポートすることで

骨盤を起こし、安定感のある座り心地になります。

この付近が不安定なイスの場合、姿勢が崩れやすくなってしまいます。

次に、S字形状のラインの個人差をサポートするのが、

第3腰椎付近です。個人差により対応するために、

可動式のランバーサポート機能を持ったイスがあります。

座面の後部を持ち上げることで

骨盤の後部を押し上げ骨盤を起こして

支える機能を持ったイスもあります。

骨盤が回転し、前すべりしてしまうことを

防ぐために、座面の一部に傾斜を設けて

サポートする方法もあります。

体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

どうやって自然なS字形状に近づけるの?

原則2その3

S字形状を保つためのサポート機能って?

原則2その4

サポートポイント

A

Bサポートポイント

Cサポートポイント

Dサポートポイント

第5腰椎

第3腰椎

AB

CD

16 17

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体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

Products case introduction

ほぼ全てのコクヨチェアーが、S字形状の背もたれを持っています!

コクヨのオフィスチェアーは、S字形状を正しくキープすることができる背もたれ形状を標準装備しています。

AIRFORT

FOSTERCARINO

FOSTERETHOS

PUNTO

原則2その4

S字形状を保つためのサポート機能って?

コクヨでは、まずは骨盤付近の背もたれ、座面の形状によって

S字形状を保ちやすい工夫をおこなっています。

骨盤付近をしっかり支えることで、安定感のある座り心地を作っています。

その上で、背もたれの動きの中心を骨盤に近くすることで腰部のズレを防いだり、

背もたれの上部までS字形状をサポートする面を増やすことでサポート力を

さらに向上させているイスもあります。

さらに、「ランバーサポート機能」を持ったイスでは、個人差に合わせた調節ができます。

(24ページの『S字形状の個人差について』を参照ください)

S字形状のラインは、後傾姿勢においても保つ必要があります。 リクライニングの動きや、後傾姿勢における背座の位置・角度によっては、骨盤が前方に押し出されやすく なります。骨盤の位置が前方にずれるとS字形状は崩れやすくなってしまうため、注意が必要です。

Avein

FOSTER

M4INSPINE

Wizard2

Gufo

Scirocco

AGATA/A

18 19

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体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

◎イスの正しい座り方って?

◎S字形状って個人差はあるの?

◎肘掛けって、何が便利なの?

………………………22

…………………24

……………………27

パソコン操作を

していると

猫背になってる!?

ってことありませ

んか?

「適正とされるサイズに調節」できることで解決!

原則3

背もたれの動きについて

1980年代、海外のメーカーから背もたれと座面が連動して動く

オフィスチェアーが発表されました。

当時はOA化が進み、筆記作業中心の業務からパソコンを用いた

VDT作業中心の業務への変化が起きたため、オフィスチェアーの機

能にも変化が求められました。これによって、リクライニング(ロッキン

グ)の目的が、休息や姿勢の変化を促すものから、作業姿勢をサポー

トするものとして進化していったのです。

コクヨでも1983年に『バイオテックチェアー』、

さらに1985年に『バイオテックチェアー2』を発売

します。『バイオシリーズ』で採用した「背座角度連

動ロッキング」は、ロッキング時に座面の後方が沈

み込むことで、背もたれだけのロッキングと比べ、

背中の支点(背もたれ点)のずれを防ぐことで作

業姿勢のサポート力を強化したものでした。

更に1988年に発売した『ダイナフィットチェアー』では、

座面を前方にスウィングしながら身体の重心バランスに柔軟にフィッ

トする動きを取り入れたコクヨ独自のメカにより、様々な作業姿勢や

身体の動きをサポートしました。

1992年に発売した『バイオテックチェアーNSシリーズ』では、

「背座角度連動ロッキング」を進化させ、座面の回転軸を膝付近にお

くことで座の前縁が持ち上がらず、より大腿部の圧迫を防ぐ『FS(フロ

ントサポート)背座角度連動ロッキング』を採用しました。

1990年代前半になると、背座角度連動かつ、大腿部の圧迫を軽減す

る動きを兼ねた機構が『シンクロロッキング』として確立されはじめ、

現在でもオフィスチェアーのロッキングメカの主流となっています。

コクヨでは、

・ロッキング時に座面の前部が持ち上がらないこと

・ロッキング時に背もたれ点のずれを起こさないこと

を『シンクロロッキング』メカの基本として現在でもブラッシュアップし

続けています。

また1990年代後半になると、インターネットの普及や技術系職種の

CAD使用、マウスの普及など、パソコンが単なる入力装置から思考の

サポートツールとしても利用され始め、さらに作業姿勢が変化します。

イスには更なる後傾姿勢への対応が求められ、ロッキング角度の最

大値が大きくなり、後傾姿勢時に頭部を支えるヘッドレストや、作業

姿勢をサポートする可動肘の必要性が高まっています。

コクヨは、人間工学とワークスタイルの研究を重ね、さらに使いやす

い家具の開発を進めてまいります。

シンクロロッキングメカ

開角度を広げる

座の前が上がらないFS(フロントサポート)

背もたれ点がずれない(衣服がめくり上がらない)

バイオテックチェアー(1983年)

背もたれロッキング 背座角度連動バイオテックチェアー・バイオテックチェアー2

FS背座角度連動バイオNS

ダイナモーションダイナフィットチェアー

ダイナフィットチェアー(1988年)

20 21

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イスの正しい座り方って?

原則3その1

適正とされるサイズに調節するにはまず、正しく座る必要があります。

どんなイスでも、背もたれに腰部が自然に当たるように深く座ることが、

フィッティングの基本です。

背もたれを押し、ロッキングする力は体格によって大きく異なります。

そのため、多くのイスには、ロッキングの反力となっているバネの力を

調節するためのグリップが付いています。この調節の目安は、

「背を傾けた際、好みの角度で自然にバランスをとれる強さ」です。

簡単に一番深くまで傾いてしまったり、はね返す力が強すぎたりすると、

筋肉に負荷がかかってしまっています。どこにも力が入らず、

自然にロッキングを繰り返すことができ、止めたい角度でバランスを取れる状態が理想です。

大柄な方が座奥行きを短いまま使用すると、体圧分散できる面が小さくなり、

部分的な負荷につながります。一方、小柄な方にとって座奥行きが長すぎると、

背に深くもたれることができず、サポート力が不足してしまいます。座奥行きの目安は、「膝の裏と座面の間にこぶしが入るくらいの隙間を作れる位置」です。

一方で、調節なしでもロッキングの反力を合わせることのできる「体重感知式ロッキング」のイスも増えています。シーソーの原理を使って、小柄な人は弱い力で背もたれを倒すことができ、大柄な人は逆に強い力が必要になります。フリーアドレス化やミーティング時間の増加など、1日に1つのイスに対して不特定多数の人が座るケースも増えてきている近年のワークスタイルに合わせて注目されている 『自動調節機能』 です。

深く座ることで、骨盤を起こした姿勢

を支持することができます。

背もたれに腰部が自然に当たるよう

に座り、まず『座面高』と『座奥行』の

フィッティングをしていきます。

最も体圧を適正に分散できるのは、膝、足首(靴のかかと)がそれぞれ90度に曲がり、

太ももを座面に平行にできている状態です。

「靴を履いた時の膝から地面までの高さ」が目安です。

座奥行きのフィッティング

座面高のフィッティング

ロッキングの反力調節

体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

身長(㎝)

座面高(㎝)

150

41

160

44

170

47

160

42

170

45

180

48

女 性 男 性

弱くなる

●調節操作例

強くなる ロッキング強さ調節グリップ

●正しい姿勢 ●浅座り ●すべり座り

※靴の高さは、女性5㎝、男性3㎝としています。 ※コクヨ総合カタログに表記している座面高について示しています。※カタログ表記の座面高は、左右方向の中心断面における最も高い位置を計測しています。※座位基準点での座面高は、「靴を履いたときの膝から地面までの高さ -1㎝」が目安になります。

参考 身長から概算できる座面高の目安

90°

90°

22 23

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S字形状にも個人差があるの?

原則3その2

正常(S字) 平背(I字) 円背(ねこ背) 凹背 円凹背(極S字)

一見、同じ体格の人でも「姿勢差」によって、下図のようにS字形状には個人差が生じます。

一方で骨盤の大きさは体格差による個人差がそれほど大きくないため、

背もたれに腰部が自然に当たるように深く座り、

背もたれや座面の形状で骨盤をサポートすることにより、

「原則2 背骨を自然なS字形状に近づけること」で述べた

『骨盤を起こした姿勢』を保つことができます。

さらに背中のサポート面を広げるためには、S字形状の個人差にも対応できる

「ランバーサポート機能」が有効です。

背骨のS字形状は先に述べたように、 『姿勢による個人差』が大きくなります。

そのためコクヨでは、よりS字形状の個人差に対応のできる

「ランバーサポート機能」にするべく、「体格差」に加えて「姿勢差」にも対応できるよう、

奥行き方向の調節が可能なランバーサポートを研究、実用化しています。

体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

●業界初のワイヤーランバーサポート(P.26参照)

●体格は同じでも姿勢はこんなに違う

24 25

●エアランバーサポート(P.36参照)

●体圧分散性のよい、広範囲ランバーサポート。  2段階のテンション調節により姿勢差に対応。

●簡易調節で姿勢差に対応できる ランバーサポート(P.26参照)

24 25

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肘掛けって、何が便利なの?

原則3その3

肘掛けの必要性について

身の回りを見ていくと、長時間座るイスには、ほとんど肘掛けが付いていることに気づきます。

一般的に勤務時間を8時間と考えると、8時間座りっぱなしということは少ないかもしれません。しかし、オフィスでイスに座っている時間は、新幹線や映画館でイスに座っている時間よりも長いのではないでしょうか。会議室のイスに2~3時間座っていることもあると思います。

体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

[長時間座るイスには肘掛けがある]

[オフィスでイスに座っている時間]

新幹線 飛行機 映画/演劇

(東京~新大阪間) (羽田~那覇間)

2~3時間

(上映時間)

8時間

(執務時間)

会 議

2時間

(会議時間)

デスクワーク

Products case introduction

INSPINEの場合

コクヨは「体格差」に加え「姿勢差」にも対応できるランバーサポートを追求しています。

調節グリップを回し、ワイヤーのテンションを微

調節させることで、背もたれ形状が背中~腰部

の個人差に、より精密にフィットし、サポートする

ことができます。

また、1本につながったワイヤーは、6本のチュー

ブの中を自在に動くため、姿勢の変化に合わせ

て腰部のサポート面も追従し、変化します。

高さ150mmという幅の広い面が姿勢に合わせ

て変化するため、柔軟に体圧分散を行うことがで

き、メッシュチェアーのソフトな座り心地を最大限

に活かしながら、腰部を確実にサポートします。

背もたれ背面にあるレバーによって、簡単にラン

バーサポートの調節ができます。

レバーを横方向に、外側に動かすと、“Ⅰ字形

状”の方にフィットしやすい、フラットな背もたれ

に、逆に内側に動かすと、“S字形状”が強めの

方にもフィットしやすい、湾曲の強い背もたれに

変化させることができます。

ワンタッチで微調節が可能なため、腰部に一番

フィットする位置を探していただき、サポート感

をご体感ください。

2.5時間 2.5時間

Wizard 2の場合

26 27

上側に力がかかった状態

テンション調節グリップと、内部のワイヤー構成

下側に力がかかった状態

ワイヤーランバーサポート

“I”字形状の場合 “S”字形状の場合

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体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

10ページでも述べたように、両腕の重さは体重の約16%にもなるため、

机に向かう通常の作業姿勢において、

両腕を肘掛けにもたれることで肩への負担を軽減させたり、

体圧を分散させることができます。

コクヨでは肘掛けはオフィスチェアーにおいて重要な要素と考え、

肘掛け付きのイスを推奨しています。

肘掛けの効果 体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

可動肘の調節範囲〈高さ方向〉

肘掛けを体格に合わせて自然な高さで

使用したい場合、適正とされる高さは、

肘を肩から真っ直ぐに下ろした位置より、

やや高めが良いとされています。

また、肘掛けの高さを机上面の高さに合わせて

作業姿勢をとると、背すじを伸ばしやすくなり、

背もたれを有効に使うことができます。

また、肘掛けは、本を読むとき、電話を掛けるとき、思考しているとき、リラックスしているとき、身体を片側に傾けているとき、 体勢を変化させるとき、立ち上がるとき、座るとき・・・など、様々な場面で身体の動きをサポートする効果もあります。

●肘掛け付きを 標準としたM4

固定肘の寸法は、人体寸法、各姿勢におけるサポート性、

作業性の良さ、デスクへの収納性などから、

標準的な高さと幅が決められています。

コクヨでは固定肘の高さを600㎜~620㎜と若干高めに設定しています。これは、デスクへの収納性を確保しながら、肘の機能を最大限に発揮するための設定です。

原則3その3

肘掛けって、なにが便利なの?

固定肘の寸法

肘掛けには「固定式のタイプ]と「可動式のタイプ」があります。

●休息する ●考える ●電話する ●座る・立ち上がる

●パソコン作業時 (背筋が伸びる)

●可動肘を上げない場合 (猫背になりやすい)

28 29

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体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

●机に近づくことができ、 背もたれを使える

●背もたれを使えず、 猫背になりやすい

体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

●可動肘

AGATA/A、ダイナフィットチェアー2、バイオテックチェアー3、 トレンザ、セディスタ等で採用

(角度の調節)

(幅の調節)

INSPINE、PUNTO、Scirocco,Wizard2、FOSTER、CARINO、ETHOS等で採用。

AIRFORT、BELGERで採用。

INSPINE、AIRFORT、AGATA/Aで採用。

肘掛けは用途に合わせてお選びいただける、いくつかのタイプがあります。

T型肘は肘当て部分に弾力性のあるパッドが用いられることが多く、肘あて部分の面積も広めのため、体圧分散性に優れます。

白衣など裾の長い衣類を着る空間では、ポケットなどが引っかかりにくいサークル肘をおすすめします。

可動肘の動き方もワークスタイルの変化に合わせて進化してきました。

主にデスクの机上面における作業をサポートするために、肘当ての動き方には様々なものがあります。

Products case introduction

肘掛けの種類

可動肘の動き方〈水平方向〉

コクヨで発売しているほとんどの回転イスは、ご購入後でも肘掛けの取り付けが可能です。

可動肘は様々な作業姿勢をサポートします。高さ方向の調節と、水平方向の位置や角度の調節ができるタイプがあります。

前方に移動する肘当てを使うことで、キーボード作業において、机上面のスペースをより広く使うことができます。

肘当ての角度や幅を変えることで脇を締めた疲れにくい姿勢をサポートすることができます

前後方向の調節によって、机とイスの距離に合わせて肘を置く位置を決めることができます。 イスをデスクに収納するときなど、

使用しない際にはね上げて逃がすことができる可動肘もご用意しています。

カバンなどの荷物を床に置くことなく、手元に掛けることのできる肘掛けオプションの「かばんフック」も ご用意しています。

(可動肘タイプのみ)

Sidefitで採用

Wizard2、BELGERで採用

●固定肘

T型肘 可動肘T型肘 アルミタイプ サークル肘かばんフック

●脇が開いていると疲れやすい●脇が締まっていると疲れにくい

原則3その3

肘掛けって、なにが便利なの?

一方、水平方向の動きを

調節できるタイプの可動肘の場合、

幅を合わせたり角度を変えることで、

脇を締めた姿勢をとれるように調節でき、

自然な姿勢で作業ができるように

サポートできます。

また前後方向にも調節できる肘の場合、

机とイスとの距離にも合わせることが

できます。

これによって、より背もたれを有効に使う

ことができ、体圧分散性が向上するため、

肩や腰への負担が軽減できます。

可動肘の調節範囲〈水平方向〉

30 31

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体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

◎先進ワークスタイルへの対応

◎アクティブワーク

◎エアランバーサポート

◎デュアルモーションメカニズム

…………………34………………………………35

…………………………36…………………37

コクヨは

イスの3原則だけ

では満足しません

!!

快適に座るための「もうひとつの価値」をご提案

+1

コクヨが提案する

、もう1つの原則オフィス環境の変遷とイスの進化について

オフィスチェアーは、まず背もたれ・座面の形状が、より人体にフィット

すべく3次元カーブを取り入れたものに進化し、続いてOA化を背景に、

変化した作業姿勢にフィットすべくロッキングの動きが進化しました。

その後、1987年の「ニューオフィス化」の指針に従い、オフィス環境向

上の考えが高まり、オフィスチェアーもオフィス空間の構成要素の1つ

として進化していきます。

・体格差への対応

・職種別ワークスタイルへの対応

・個人環境の充実

・インテリアとしての役割の向上

・ユニバーサルデザイン

など、社員のモチベーション向上にもつながる様々な要素が充実して

いきます。

特にインテリアとしての役割の向上は、オフィスチェアーのデザインに

大きな影響を与え、グレーのレザー張り地中心から、カラフルな布張り

地が多く採用されるようになりました。カラー体系も90年代までの落ち

着いた配色から、2000年になるとビビッドな配色が、近年ではアースカ

ラーをベースとした配色が使われるイスも登場してきています。

イスの性能面に目を向けると、2000年前後にハイグレードチェアーの

「多機能化」が進みます。デスクシステムと合わせた個人環境の充実化

の中で、個人の体型や好みに合わせ

てより多くの部分を「マニュアル」で

調節できるイスが増えていきます。コ

クヨではその先駆けとして2001年か

ら『AGATAシリーズ』を発売。

2005年には姿勢、身体の自然な動き

に対して、”調節”から”追従”へと考え

方を進化させた『FOSTER』を発売しました。

さらに近年、フリーアドレス化などのワークスタイル変化の中で、オフィ

スチェアーにも個人最適から空間最適へのニーズが生まれ、「操作レ

ス化(オートマティック化)」方向へと進化したイスも増えています。

コクヨではそれぞれの特長に合わせて様々な空間で使っていただける

よう、イスを進化させてきました。座り心地の向上だけに留まらず、

オフィス環境やワークスタイルの変化に合わせたイス、変化を促すイ

スがコクヨの目指すオフィスチェアーです。

品川ライブオフィス 霞が関ライブオフィス

初代ライブオフィス 大阪本社

32 33

AGATA/A

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体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

アクティブワーク 

+1その1

オフィスでのワークスタイル・ワークステーションの変化に合わせ、アクティブワークに特化したチェアー。

手元に配置された、座の高さ調節レバーのみの操作で、ワンタッチフィット。体格の差が座り心地に影響しやすいロッキングの強さも、シーソーの原理で自動調節。誰でも、簡単に、快適に座ることができます。

座面内部に空気が通るスリットを施し、通常より約23%着座部の面積がアップ。熱を逃しやすい独特のシート形状と、通気性とクッション性を兼ね備えたクロスが長時間の執務を快適にします。

島型対向レイアウト〈固定席〉

強い力

〈小柄な人〉弱い力でロッキング

〈大柄な人〉強い力でロッキング

弱い力

座の高さ調節レバー

ダブルラッセルクロス

M4の場合

従来品

体重感知式ロッキング

多様化するデバイスを駆使するワーカーへ、変化する作業姿勢を最適にサポートする新機能。

●ソロワーク→コラボワークの増大に対応した、

1日に不特定多数の人が座るための機能

[ワンタッチフィット]

[前傾サポート]

肘当て部分を後方に移動できる、新しい可動肘によって身体とデスクの距離の、作業姿勢に合わせた調節が可能になりました。

[最適なポジションでサポートする可動肘]

[エアスリットシート・ダブルラッセルクロス]

会議・ミーティング空間で働く時間の増加

大型テーブル〈フリーアドレス席〉

エアスリットシート

34 35

バイクのエンジンの冷却フィンのように、空気に触れる面積を広げて放熱性を備えたクッション。

ランニングシューズや、リュックサックの肩紐など で使われている、通気性とクッション性を兼ね備えたクロス。

+1その2

先進ワークスタイルへの対応

タブレットなどを用いたワークでは、ノートPCよりも更に視線が下がり、前傾姿勢になりやすくなります。そのとき背骨と大腿部の開角度が狭まる姿勢では、S字形状が保ちにくくなり、肩や腰への負担が大きくなってしまいます。

そのためコクヨでは、背もたれはそのままに、座面のみを前傾させることで、背座の開角度を広げ、S字形状を保ちやすくする前傾サポートを開発しました。これによって姿勢保持の効果だけでなく、大腿部の圧迫が軽減されて体圧分散性が良くなり、腹部の窮屈さも軽減することができます。

筆記作業中心(~ 1980年代)

デスクトップPC普及 (1990~2000年代前半)

ノートPC普及 (2000年代後半)

タブレット型他、 モバイル端末の急成長

※全世界のPC出荷台数推移(IDC調べ)

`04 `05 `06 `07 `08 `09 `10 `11 `12 `13 `14 `15

デスクトップPC

ノートPC逆転

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エアランバーサポート

体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

体圧が適正に

分散されていること

背骨を自然なS字形状に

近づけること

適正とされるサイズに

調節できること

快適に座るための

もうひとつの価値

原則1

原則2

原則3

+1

[エアランバーサポート]

1人1人のS字形状に、エアバッグのフィット感が快適なサポートを 作り出す、『エアランバーサポート』ランバーサポートにエアバッグを使用しており、サポート力と柔軟性を持つ空気の圧力で、腰にフィットし長時間の集中作業も快適におこなえます。空気圧はレバーを押すだけで調節でき、背骨形状の個人差にも柔軟に対応し、安定して腰をサポートします。(調整範囲 前後:約40mm)

背クッション

エアバッグ

エアポンプ

操作レバーAIR IN / AIR OUT

背骨形状がI字形状の場合

背骨形状がS字形状の場合

背骨形状がI字形状の場合

背骨形状がS字形状の場合

背フレーム

エアバッグ

エアポンプ

平背(I字)

円凹背(極S字)

正常(S字)

36 37

※写真はイメージです

+1その3

デュアルモーションメカニズム

2つのメカの動きを組み合せた『デュアルモーションメカニズム』 によって、身体の動きにジャストフィット。

立ち座りをしたり、伸びをしたり、振りかえったり。座りながらワーカーは頻繁に上半身を動かします。この動きは体内の血流を活性化し、どんなに正しい姿勢で座っていても時間とともに蓄積してしまう「静的疲労」を軽減するためにも必要なものです。

Wizard2は座った状態でも適度に身体を動かすことができるよう、2つの動きを生む機構を搭載しています。作業の合間に大きく姿勢を変えてリラックスするときなど身体の大きな動きには「背座連動ロッキング」が、集中作業時に生じる小さな身体の動きには「アッパーチルト機構」がそれぞれ受け止めることでフィット感とサポート感の絶妙なバランスを生み出しています。

[デュアルモーションメカニズム]

疲労蓄積

疲労蓄積のイメージ

時間リセット! リセット! リセット!

よくない姿勢で座った場合

ときおり身体を動かした場合

正しい姿勢で座った場合

背座角度連動ロッキング

アッパーチルト機構

+1その4