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i (一社)日本建設機械施工協会 外国人 がいこくじん 技能 実習生 じっしゅうせい のための 建設 けんせつ 機械 施工 教本 きょうほん (専門級用 せんもんきゅうよう 2014年 4月 1日改訂 一般 いっぱん 社団 しゃだん 法人 ほうじん 日本 にほん 建設 けんせつ 機械 きかい 施工 せこう 協会 きょうかい

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i (一社)日本建設機械施工協会

外国人が い こ く じ ん

技能ぎ の う

実習生じ っ し ゅ う せ い

のための

建設け ん せ つ

機械き か い

施工せ こ う

教本きょうほん

(専門級用せ ん も ん き ゅ う よ う

2014年 4月 1日改訂

一般いっぱん

社団しゃだん

法人ほうじん

日本に ほ ん

建設けんせつ

機械き か い

施工せ こ う

協会きょうかい

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ii (一社)日本建設機械施工協会

目 次

A.建設けんせつ

機械き か い

施工せ こ う

の安全あんぜん

管理か ん り

、環境かんきょう

保全ほ ぜ ん

、法ほう

規制き せ い

Ⅰ.関係法令かんけいほうれい

-----------------------------------------------------1

1.労働安全衛生法ろうどうあんぜんえいせいほう

(1)

2.車両系建設機械しゃりょうけいけんせつきかい

の点検てんけん

・整備せ い び

(2)

3.その他そ の た

の法規制ほうきせい

(3)

Ⅱ.車両系建設機械しゃりょうけいけんせつきかい

の移送い そ う

----------------------------------------5

1.一般的注意事項いっぱんてきちゅういじこう

(5)

2.トレーラと れ ー ら

等など

の積込つ み こ

み、積降つ み お

ろし作業さぎょう

(5)

3.自走じ そ う

して移送い そ う

する場合ば あ い

(7)

Ⅲ.周辺環境しゅうへんかんきょう

への配慮はいりょ

とは(騒音そうおん

・振動しんどう

等など

) -----------------------8

1.対象たいしょう

となる作業さぎょう

と規制き せ い

基準きじゅん

(8)

2.対策たいさく

の基本き ほ ん

(11)

Ⅳ.土つち

と岩がん

の種類しゅるい

と性質せいしつ

----------------------------------------12

1.土つち

の性質せいしつ

(12)

2. 岩がん

の種類しゅるい

と性質せいしつ

(16)

3.岩盤がんばん

の性質せいしつ

(18)

4.土つち

と岩がん

の変化へ ん か

(18)

5.土つち

、岩がん

の締固しめかた

め (20)

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iii (一社)日本建設機械施工協会

6.岩石がんせき

の爆砕後ばくさいご

の上うえ

を建設機械けんせつきかい

が通過つ う か

したり障害物しょうがいぶつ

を乗の

り越こ

える時とき

注意事項ちゅういじこう

(21)

参考さんこう

1 掘削くっさく

の各作業かくさぎょう

に適てき

した建設けんせつ

機械き か い

(23)

参考さんこう

2 掘削くっさく

機械き か い

と土砂ど し ゃ

運搬うんぱん

距離き ょ り

の関係かんけい

(24)

参考さんこう

3 土ど

砂しゃ

の標ひょう

準じゅん

質しつ

量りょう

表ひょう

(24)

参考さんこう

4-1 Nえぬ

値ち

と作さ

業ぎょう

性せい

(25)

参考さんこう

4-2 Nえぬ

値ち

と作さ

業ぎょう

性せい

(25)

参考さんこう

5 建設けんせつ

機械き か い

の走行そうこう

に必要ひつよう

なコーンこ ー ん

指数し す う

(26)

参考さんこう

6 地山ぢ や ま

弾性波だんせいは

速度そ く ど

とリッパり っ ぱ

装置付そうちつき

ブルドーザぶ る ど ー ざ

の規格き か く

及およ

びリッパり っ ぱ

の爪つめ

数すう

(27)

B.機械き か い

の種類しゅるい

、用途よ う と

、構造こうぞう

Ⅰ.建設機械けんせつきかい

の種類しゅるい

----------------------------------------------28

Ⅱ.押土お し ど

・整地機械せ い ち き か い

(ブルドぶ る ど

ーー

ザざ

) -------------------------------29

1.ブルドーザぶ る ど ー ざ

の種類しゅるい

(29)

2.ブルドーザぶ る ど ー ざ

の用途よ う と

(31)

3.ブルドーザぶ る ど ー ざ

の構造こうぞう

(31)

Ⅲ.積込つ み こ

み機械き か い

(トラクタショベルと ら く た し ょ べ る

) -----------------------------34

1.ホイールローダほ い ー る ろ ー だ

の種類しゅるい

(34)

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iv (一社)日本建設機械施工協会

2.ホイールローダほ い ー る ろ ー だ

の用途よ う と

(35)

3. ホイールローダほ い ー る ろ ー だ

の構造こうぞう

(35)

Ⅳ.掘削くっさく

機械き か い

(油圧ゆ あ つ

ショベルし ょ べ る

)-------------------------------------38

1.油圧ゆ あ つ

ショベルし ょ べ る

の種類しゅるい

(38)

2.油圧ゆ あ つ

ショベルし ょ べ る

の用途よ う と

(39)

3.油圧ゆ あ つ

ショベルし ょ べ る

の構造こうぞう

(39)

Ⅴ.締固しめかた

め機械き か い

(ローラろ ー ら

)-----------------------------------------44

1.ローラろ ー ら

の種類しゅるい

(44)

2.主おも

なローラろ ー ら

(44)

Ⅵ.建設機械けんせつきかい

の要素技術ようそぎじゅつ

-------------------------------------------47

1.エンジンえ ん じ ん

(原動機げんどうき

) (47)

2.油圧装置ゆ あ つ そ う ち

(51)

C.建設けんせつ

機械き か い

の点検てんけん

等など

Ⅰ.建設けんせつ

機械き か い

の点検てんけん

・整備せ い び

-----------------------------------------57

Ⅱ.点検てんけん

・整備せ い び

の一般的いっぱんてき

注意ちゅうい

事項じ こ う

-----------------------------------58

Ⅲ.日常にちじょう

点検てんけん

の要領ようりょう

---------------------------------------------61

1. エンジンえ ん じ ん

の始動前しどうまえ

(61)

2.エンジンえ ん じ ん

の始動後し ど う ご

(63)

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v (一社)日本建設機械施工協会

3.作業さぎょう

終了後しゅうりょうご

(65)

Ⅳ.作業中さぎょうちゅう

に異常いじょう

を認みと

めた場合ば あ い

の点検てんけん

要領ようりょう

-----------------------66

Ⅴ.報告ほうこく

・記録き ろ く

-------------------------------------------------67

1.作業さぎょう

日報にっぽう

(67)

2.整備せ い び

報告ほうこく

(67)

3.履歴簿り れ き ぼ

(67)

D.建設けんせつ

機械き か い

の運転うんてん

操作そ う さ

Ⅰ.運う ん

転て ん

操そ う

作さ

法ほ う

---------------------------------------------------68

1.機械き か い

の発進はっしん

(68)

2.走行そうこう

操作そ う さ

(68)

3.下車げ し ゃ

(駐車時ちゅうしゃじ

の注意ちゅうい

) (69)

4.機種別きしゅべつ

施工法せこうほう

(70)

①ブルドーザぶ る ど ー ざ

②ホイほ い

ーー

ルロる ろ

ーー

ダだ

③バックホウば っ く ほ う

④ローラろ ー ら

5.安全あんぜん

作業さぎょう

(81)

6.安全あんぜん

確認かくにん

(83)

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vi (一社)日本建設機械施工協会

7.合図あ い ず

(84)

Ⅱ.運転うんてん

操作そ う さ

の心得こころえ

------------------------------------------------86

1.運転前うんてんまえ

の心得こころえ

(86)

2.運転中うんてんちゅう

の心得こころえ

(86)

3.運転後うんてんご

の心得こころえ

(88)

4.特殊とくしゅ

状況時じょうきょうじ

の運転うんてん

の心得こころえ

(89)

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1 (一社)日本建設機械施工協会

A.建設けんせつ

機械き か い

施工せ こ う

の安全あんぜん

管理か ん り

、環境かんきょう

保全ほ ぜ ん

、法ほう

規制き せ い

Ⅰ.関係

かんけい

法令

ほうれい

1.労働ろうどう

安全あんぜん

衛生法えいせいほう

①目的もくてき

この法ほう

律りつ

は労ろう

働どう

基き

準じゅん

法ほう

( 昭しょう

和わ

22年ねん

法ほう

律りつ

第だい

49号ごう

)と相あい

まって、労ろう

働どう

災さい

害がい

の防ぼう

止し

のための危き

害がい

防ぼう

止し

基き

準じゅん

の確かく

立りつ

、責せき

任にん

体たい

制せい

の明めい

確かく

化か

及およ

び自じ

主しゅ

的てき

活かつ

動どう

の促そく

進しん

の措そ

置ち

を講こう

ずる等など

、その防ぼう

止し

に関かん

する総そう

合ごう

的てき

計けい

画かく

的てき

な対たい

策さく

を推すい

進しん

することにより、労ろう

働どう

者しゃ

の安あん

全ぜん

と健けん

康こう

を確かく

保ほ

するとともに、快かい

適てき

な職場しょくば

環かん

境きょう

の形けい

成せい

を、促そく

進しん

することを目もく

的てき

として

います。

②定義ていぎ

ⅰ 労働ろうどう

災害さいがい

労ろう

働どう

者しゃ

の 就しゅう

業ぎょう

に 係かかわ

る建けん

設せつ

物ぶつ

、設せつ

備び

、原げん

材ざい

料りょう

、ガが

スす

、蒸じょう

気き

、粉ふん

じん等など

により、

又また

は作業さぎょう

行動こうどう

その他た

業務ぎょうむ

に起因きいん

して、労働者ろうどうしゃ

が負傷ふしょう

し、疾病しっぺい

にかかり、又また

は死亡しぼう

ることをいいます。

ⅱ 労働者ろうどうしゃ

職しょく

業ぎょう

の種しゅ

類るい

を問と

わず、事じ

業ぎょう

又また

は事じ

務む

所しょ

に使し

用よう

される人ひと

で、賃ちん

金ぎん

を支し

払はら

われる

人ひと

のことです。

ⅲ 事じ

業ぎょう

者しゃ

事じ

業ぎょう

を 行おこな

う人ひと

で、労ろう

働どう

者しゃ

を使し

用よう

する人ひと

を意味い み

します。

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2 (一社)日本建設機械施工協会

③労働者ろうどうしゃ

の責務せきむ

労ろう

働どう

者しゃ

は、労ろう

働どう

災さい

害がい

を防ぼう

止し

するため必ひつ

要よう

な事じ

項こう

を守まも

るほか、事じ

業ぎょう

者しゃ

、その他た

の関かん

係けい

者しゃ

が実じっ

施し

する、労ろう

働どう

災さい

害がい

の防ぼう

止し

に関かん

する措そ

置ち

に、協きょう

力りょく

するように努つと

めなければなりま

せん。

④労働ろうどう

安全あんぜん

衛生えいせい

等など

の構成こうせい

労働ろうどう

安全あんぜん

衛生法えいせいほう

労働ろうどう

安全あんぜん

衛生えいせい

施行令しこうれい

労働ろうどう

安全あんぜん

衛生えいせい

規則きそく

酸素さんそ

欠 乏 症けつぼうしょう

等とう

防止ぼうし

規則きそく

粉ふん

じん障 害しょうがい

防止ぼうし

規則きそく

高気圧こうきあつ

作業さぎょう

安全あんぜん

衛生えいせい

規則きそく

2.車 両しゃりょう

系けい

建設けんせつ

機械きかい

の点検てんけん

・整備せいび

建けん

設せつ

機き

械かい

を安あん

全ぜん

に効こう

率りつ

よく使し

用よう

するためにはきちんと整せい

備び

した建けん

設せつ

機き

械かい

を使し

用よう

するこ

とが大切たいせつ

です。 労働ろうどう

安全あんぜん

衛生法えいせいほう

では、作業さぎょう

開始前かいしまえ

の点検てんけん

、定期ていき

自主じしゅ

検査けんさ

(月つき

1回かい

)、特定とくてい

自主じしゅ

検査けんさ

(年ねん

1回かい

)点検てんけん

及およ

び検査けんさ

を 行おこな

うよう、定さだ

められています。 特とく

に作業前さぎょうまえ

には、

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3 (一社)日本建設機械施工協会

その日ひ

の作業さぎょう

に使つか

う機き

械かい

は作業さぎょう

開始前かいしまえ

点検てんけん

で異常いじょう

がないことを確認かくにん

した後あと

でなければ

使用しよう

してはなりません。もし異常いじょう

があれば上司じょうし

に報告ほうこく

し修理しゅうり

をします。

また、作 業 中さぎょうちゅう

にエンジンえ ん じ ん

が停止ていし

した場合ばあい

は、作業さぎょう

装置そうち

を地面じめん

に確実かくじつ

におろし、各かく

レバーれ ば ー

を中 立ちゅうりつ

にしてから、エンジンえ ん じ ん

をかけなおします。又また

、故障こしょう

した場合ばあい

はすぐに修理しゅうり

をする事こと

が法律ほうりつ

で定さだ

められています。

各種かくしゅ

検査けんさ

事項じこう

については 表ひょう

の通とお

りです。

3.その他た

の法ほう

規制きせい

車 両しゃりょう

系けい

建設けんせつ

機械きかい

を輸送ゆそう

(移送いそう

)する場合ばあい

は下記か き

の法律ほうりつ

を遵 守じゅんしゅ

しなければなりません。

工事現場こうじげんば

等など

では数値的すうちてき

な規制きせい

はされていませんが、 状 況じょうきょう

に合あ

わせて自主的じしゅてき

に安全あんぜん

制限速度せいげんそくど

を決き

めています。

点検てんけん

検査け ん さ

区分く ぶ ん

条文じょうぶん

実施じ っ し

する人ひと

・資格し か く

検査表けんさひょう

等など

の保管ほ か ん

期間き か ん

作業さぎょう

開始前か い し ま え

点検てんけん

労働ろうどう

安全あんぜん

衛生えいせい

規則き そ く

第だい

170条じょう

第だい

171条じょう

運転者うんてんしゃ

※特とく

に制限せいげん

なし

定期て い き

自主じ し ゅ

検査け ん さ

(月つき

1回かい

労ろう

働どう

安あん

全ぜん

衛えい

生せい

規き

則そく

第だい

168条じょう

第だい

169条じょう

第だい

171条じょう

事業者じぎょうしゃ

(安全あんぜん

管理者か ん り し ゃ

が指名し め い

する人ひと

検査表けんさひょう

を3年間ねんかん

特定とくてい

自主じ し ゅ

検査け ん さ

(年ねん

1回かい

労働ろうどう

安全あんぜん

衛生えいせい

規則き そ く

第だい

167条じょう

第だい

169条じょう

第だい

169条じょう

の2

第だい

171条じょう

事業内じぎょうない

検査者け ん さ し ゃ

(有ゆう

資格者し か く し ゃ

検査け ん さ

業者ぎょうしゃ

検査者け ん さ し ゃ

検査表けんさひょう

を3年間ねんかん

(検査済け ん さ す み

標 章ひょうしょう

貼付ちょうふ

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4 (一社)日本建設機械施工協会

①道路どうろ

交通法こうつうほう

ⅰ)運うん

転てん

時じ

には大おお

型がた

免めん

許きょ

、小こ

型がた

・大おお

型がた

特とく

殊しゅ

運うん

転てん

免めん

許きょ

、牽引けんいん

免許めんきょ

等など

の取得しゅとく

が必要ひつよう

す。

ⅱ)道路どうろ

運送うんそう

車 両 法しゃりょうほう

、車 両しゃりょう

制限令せいげんれい

ⅰ.普通ふつう

車 両しゃりょう

、幅はば

(2.5m)、高たか

さ(3.8m)、長なが

さ(12.0m) 重 量じゅうりょう

(20TON)以内いない

ⅱ.カタピラか た ぴ ら

(クローラく ろ ー ら

、キャタピラき ゃ た ぴ ら

)を有ゆう

する自じ

動どう

車しゃ

・・舗装ほそう

道路どうろ

を走はし

ってはい

けません。

例れい

として

一般いっぱん

道路どうろ

の通行つうこう

高速こうそく

自動車じどうしゃ

国道こくどう

の場合ばあい

の通行つうこう

長なが

さ 12.0m以下い か

16.5m以い

下か

総 重 量そうじゅうりょう

27TON以下い か

36TON以下い か

最遠軸さいえんじく

距離きょり

10.0m 15.5m

制限せいげん

超過ちょうか

の場合ばあい

は 出しゅっ

発地ぱつち

を管轄かんかつ

する、警察けいさつ

署 長しょちょう

の制限外せいげんがい

許可きょか

又また

は、公安こうあん

委員会いいんかい

の許可きょか

が必要ひつよう

です。

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5 (一社)日本建設機械施工協会

Ⅱ.車両

しゃりょう

けい

建設

けんせつ

機械

き か い

の移送

い そ う

トレーラと れ ー ら

などへ建設けんせつ

機械きかい

を積込つみこ

みまたは積つみ

降お

ろしをする場合ばあい

には、次つぎ

のことに注意ちゅうい

しま

す。

1.一般的いっぱんてき

注意ちゅうい

事項じこう

①建設けんせつ

機械きかい

移送いそう

専用せんよう

の車 両しゃりょう

を使用しよう

します。

②積つみ

込こ

み・積つみ

降お

ろしは、作業さぎょう

指揮し き

者しゃ

を定さだ

め、その人ひと

の指揮し き

のもとで 行おこな

います。

③平坦へいたん

で硬かた

い地盤じばん

で作業さぎょう

をします。

④移送いそう

車 両しゃりょう

には 駐ちゅう

車しゃ

ブレーキぶ れ ー き

をかけ、歯止は ど

めをします。

⑤車 両しゃりょう

等など

の荷台にだい

にかける登坂とはん

用具ようぐ

(道板みちいた

)は、爪付つめつき

の登坂とはん

用具ようぐ

を使用しよう

します。

⑥盛土もりど

の場合ばあい

1)盛もり

土ど

の幅はば

は 十じゅう

分ぶん

な広ひろ

さとします。

2)盛もり

土ど

の勾配こうばい

は、できるだけゆるやかにします。

3)盛もり

土ど

は特とく

に法のり

肩かた

の崩壊ほうかい

防止ぼうし

に注意ちゅうい

します。

4)盛もり

土ど

の高たか

さは、トレーラと れ ー ら

の荷台にだい

の高たか

さと同一どういつ

の高たか

さにします。

2.トと

レれ

ーー

ラら

等など

への積つみ

込こ

み、積つみ

降お

ろし作さ

業ぎょう

登坂とはん

用よう

具ぐ

を使し

用よう

して積つみ

込こ

み、積つみ

降お

ろしを 行おこな

う場ば

合あい

は、次つぎ

の様よう

に 行おこな

います。

①積つみ

込こ

み作さ

業ぎょう

の方ほう

法ほう

、手て

順じゅん

等など

について、全ぜん

員いん

で打うち

合あ

わせを 行おこな

います。

②積つみ

込こ

み機き

械かい

のクく

ラら

ッっ

チち

、ブぶ

レれ

ーー

キき

等など

の点てん

検けん

及およ

び使し

用よう

機き

械かい

のチち

エえ

ッっ

クく

をします。

③トレーラと れ ー ら

等など

を積込つみこ

み位置い ち

に停止ていし

させ、ブレーキぶ れ ー き

を掛か

け、タイヤた い や

に歯止は ど

めをします。(地盤じばん

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6 (一社)日本建設機械施工協会

の水平すいへい

に注意ちゅうい

します)

④登坂とはん

用具ようぐ

が外はず

れないよう確実かくじつ

に荷台にだい

に掛か

け、また、登坂とはん

角度かくど

を15度ど

以下い か

にします。

⑤車 両しゃりょう

荷台にだい

と積込つみこ

む建設けんせつ

機械きかい

の中 心ちゅうしん

線せん

、及およ

び登坂とはん

用具ようぐ

とクローラく ろ ー ら

(タイヤた い や

)の中 心ちゅうしん

線せん

が一致いっち

するように配置はいち

します。

⑥積込つみこ

み時じ

は、周囲しゅうい

に人ひと

がいないことを確認かくにん

し、立入禁止たちいりきんし

措置そ ち

をします。

⑦誘導者ゆうどうしゃ

の合図あいず

に 従したが

って低速ていそく

で走行そうこう

します。登坂とはん

用具ようぐ

の1m程度ていど

手前てまえ

で一旦いったん

停止ていし

し、⑤

の項こう

を再確認さいかくにん

します。

⑧登坂とはん

用具ようぐ

を登のぼ

る途中とちゅう

では、操そう

向こう

を切き

らず、一いっ

気き

に低速ていそく

で登のぼ

ります。(操そう

向こう

を切き

る必要ひつよう

起お

こったときは、一いっ

旦たん

地ち

上じょう

に降お

りて方ほう

向こう

をなおします。)

⑨登と

坂はん

用よう

具ぐ

を登のぼ

りつめたところで、クローラく ろ ー ら

(タイヤた い や

)の前部ぜんぶ

が浮う

いて荷に

台だい

に 着ちゃく

地ち

する

とき、荷台にだい

が横よこ

揺ゆれ

れを起お

こしやすいので、静しず

かに 着ちゃく

地ち

するよう 注ちゅう

意い

して運うん

転てん

します。

⑩トレーラと れ ー ら

の荷台幅にだいはば

より積つみ

込こ

み機械きかい

がはみだしていないか、確認かくにん

します。

⑪荷に

台だい

の所しょ

定てい

位い

置ち

で停てい

止し

しブぶ

レれ

ーー

キき

をかけロろ

ッっ

クく

します。

⑫油ゆ

圧あつ

シし

ョょ

ベべ

ルる

系けい

建けん

設せつ

機き

械かい

を荷に

台だい

上じょう

で旋せん

回かい

させるときは、周しゅう

囲い

の安あん

全ぜん

を確かく

認にん

し、旋せん

回かい

によって荷に

台だい

が 傾かたむ

き、油ゆ

圧あつ

シし

ョょ

ベべ

ルる

等など

が滑すべ

り落お

ちないよう、荷に

台だい

に 傾かたむ

き防ぼう

止し

措そ

置ち

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7 (一社)日本建設機械施工協会

します。また、旋せん

回かい

後ご

は旋せん

回かい

ロろ

ッっ

クく

をかけエえ

ンん

ジじ

ンん

を停てい

止し

します。

3.自じ

走そう

して移い

送そう

する場ば

合あい

車しゃ

両りょう

系けい

建けん

設せつ

機き

械かい

を自じ

走そう

で移い

送そう

する場ば

合あい

には特とく

に、次つぎ

のことに注意ちゅうい

します。

①軟 弱なんじゃく

路面ろめん

を走行そうこう

するときや、無人むじん

の踏ふみ

切きり

や道路どうろ

の幅はば

が狭せま

い箇所かしょ

を通過つうか

しなければなら

ない場合ばあい

は誘導員ゆうどういん

の指示し じ

に 従したが

って走行そうこう

します。

②油圧ゆあつ

ショベルし ょ べ る

系けい

建けん

設せつ

機き

械かい

では、鉄てつ

道どう

架か

線せん

や電でん

線せん

あるいは橋はし

桁げた

等など

の下した

を通つう

過か

するときは、

ブぶ

ーー

ムむ

の先せん

端たん

が触ふ

れないか等など

、隔かく

離り

距きょ

離り

を 十じゅう

分ぶん

に確たし

かめます。

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8 (一社)日本建設機械施工協会

Ⅲ.周辺

しゅうへん

環境

かんきょう

への配慮

はいりょ

とは(騒音

そうおん

・振動

しんどう

など

工事こうじ

の施工せこう

に当あ

り、関係者かんけいしゃ

以外いがい

の第三者だいさんしゃ

(以下い か

「公 衆こうしゅう

」という)に対たい

する生命せいめい

、及およ

び財産ざいさん

に関かん

する危害きがい

並なら

びに迷惑めいわく

(以下い か

「公 衆こうしゅう

公害こうがい

」という)を防止ぼうし

するために必要ひつよう

な計画けいかく

・設計せっけい

及およ

び施工せこう

の基準きじゅん

を示しめ

して工事こうじ

の安全あんぜん

な施工せこう

の確保かくほ

することを目的もくてき

としています。

公 衆こうしゅう

公害こうがい

とは、公 衆こうしゅう

の生命せいめい

、身体しんたい

・財産ざいさん

、に対たい

する危害きがい

並なら

びに迷惑めいわく

をいいます。黒煙こくえん

一酸化炭素いっさんかたんそ

、窒素ちっそ

酸化物さんかぶつ

等など

は地 球 上ちきゅうじょう

の環 境かんきょう

破壊はかい

の原因げんいん

となっています。

現在げんざい

国土こくど

交 通 省こうつうしょう

では「排はい

ガスが す

対策型たいさくがた

建設けんせつ

機械きかい

」の普及ふきゅう

を推進すいしん

しています。

建設けんせつ

工事こうじ

の施工せこう

計画けいかく

を作つく

る時とき

には、自し

然ぜん

環かん

境きょう

の保ほ

全ぜん

(植 生しょくせい

の保護ほ ご

、生せい

態たい

系けい

の維い

持じ

等など

や、騒そう

音おん

・振しん

動どう

等など

の公こう

害がい

対たい

策さく

など環かん

境きょう

への影えい

響きょう

を多た

方ほう

面めん

から検けん

討とう

しなければなりません。

1.対 象たいしょう

となる作業さぎょう

と規制きせい

基準きじゅん

騒そう

音おん

規き

制せい

法ほう

・振しん

動どう

規き

制せい

法ほう

では、生活せいかつ

環 境かんきょう

を保全ほぜん

し、国民こくみん

の健康けんこう

を保護ほ ご

するために、建設けんせつ

工事こうじ

の施工せこう

等など

に 伴ともな

って発生はっせい

する相そう

当とう

範はん

囲い

の騒そう

音おん

・振しん

動どう

の許きょ

容よう

限げん

度ど

を規き

制せい

基き

準じゅん

として定さだ

めており、事じ

業ぎょう

者しゃ

には、届とどけ

出で

の義ぎ

務む

などが課か

されています。(当とう

該がい

特とく

定てい

建けん

設せつ

作さ

業ぎょう

の開かい

始し

の7日か

前まえ

までに市し

町ちょう

村そん

長ちょう

に 届とどけ

出で

)建けん

設せつ

工こう

事じ

に関かん

しては、作さ

業ぎょう

によって 著いちじる

しい騒そう

音おん

・振しん

動どう

を発はっ

生せい

させる作さ

業ぎょう

が「特定とくてい

建設けんせつ

作業さぎょう

」として指し

定てい

され、作さ

業ぎょう

が2日か

以い

上じょう

わたる場ば

合あい

が法ほう

律りつ

による規制きせい

の対 象たいしょう

となっています。

又また

、住 居じゅうきょ

の 集しゅう

合ごう

する地ち

域いき

、 病びょう

院いん

又また

は学がっ

校こう

の 周しゅう

辺へん

地ち

域いき

、その他た

地ち

域いき

が「規き

制せい

地ち

域いき

として都道府県とどうふけん

により指定してい

されています。

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9 (一社)日本建設機械施工協会

騒そう

音おん

に関かん

する特とく

定てい

建けん

設せつ

作さ

業ぎょう

は9種類しゅるい

、又また

、振しん

動どう

に関かん

する作さ

業ぎょう

は4種類しゅるい

あります。

それらの作さ

業ぎょう

に用もち

いられる建けん

設せつ

機き

械かい

等など

は次つぎ

の通とお

りです。

同 表どうひょう

には、騒音そうおん

・振動しんどう

に関かん

する敷地しきち

の境 界きょうかい

線せん

における規き

制せい

基き

準じゅん

値ち

も併あわ

せて 表ひょう

示じ

てあります。但ただ

し、都と

道どう

府ふ

県けん

によっては特とく

定てい

建けん

設せつ

作さ

業ぎょう

以い

外がい

についても 条じょう

例れい

などで独どく

自じ

基き

準じゅん

を定さだ

めている場ば

合あい

がありますので注意ちゅうい

する必要ひつよう

があります。

特定とくてい

建設けんせつ

作業さぎょう

の対 象たいしょう

となる建設けんせつ

機械きかい

等など

と規制きせい

基準値きじゅんち

区分くぶん

特定とくてい

建設けんせつ

作業さぎょう

の対 象たいしょう

となる使用しよう

建設けんせつ

機械きかい

等など

規制きせい

基準値きじゅんち

騒そう

音おん

① 杭くい

打う

ち機き

(もんけんを除のぞ

く)杭くい

抜ぬ

き機き

、杭くい

打う

ち杭くい

抜ぬき

機き

(圧あつ

入にゅう

式しき

を除のぞ

く)(アあ

ーー

スす

オお

ーー

ガが

併へい

用よう

機き

を除のぞ

く)

② 鋲びょう

打うち

機き

③ 削さく

岩がん

機き

④ 空気くうき

圧あっ

縮しゅく

機き

(出しゅつ

力りょく

15kw以上いじょう

の電でん

動どう

機き

以い

外がい

の原げん

動どう

機き

を使し

用よう

⑤ コンクリートプラントこ ん く り ー と ぷ ら ん と

(練混ねりまぜ

容 量ようりょう

が 0.45 ㎥以上いじょう

⑥ アスファルトプラントあ す ふ ぁ る と ぷ ら ん と

(練混ねりまぜ

重 量じゅうりょう

が 200kg以上いじょう

⑦ バックホウば っ く ほ う

(定格ていかく

出 力しゅつりょく

80kw以上いじょう

⑧ トラクタショベルと ら く た し ょ べ る

(定格ていかく

出 力しゅつりょく

70kw以上いじょう

⑨ ブルドーザぶ る ど ー ざ

(定格ていかく

出 力しゅつりょく

40kw以上いじょう

85dB

区分くぶん

特定とくてい

建設けんせつ

作業さぎょう

の対 象たいしょう

となる使用しよう

建設けんせつ

機械きかい

等など

規制きせい

基準値きじゅんち

振動しんどう

① 杭くい

打う

ち機き

(もんけん及およ

び圧 入 式あつにゅうしき

を除のぞ

く)、杭くい

抜ぬ

き機き

(油ゆ

圧あつ

式しき

除のぞ

く)又また

は杭くい

打う

ち、杭くい

抜ぬき

き機き

(圧あつ

入にゅう

式しき

を除のぞ

く)

② 鋼 球こうきゅう

(破壊用はかいよう

③ 舗ほ

装そう

板ばん

破は

砕さい

機き

④ ブぶ

レれ

ーー

カか

(手て

持も

ち式しき

を除のぞ

く)

75dB

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10 (一社)日本建設機械施工協会

特定とくてい

建設けんせつ

作業さぎょう

・・・建けん

設せつ

工こう

事じ

として 行おこな

われる作さ

業ぎょう

のうち 著いちじる

しい騒そう

音おん

・振しん

動どう

を発はっ

生せい

せる作さ

業ぎょう

で政せい

令れい

で定さだ

めるものをいいます。

騒音そうおん

規制法きせいほう

施行令しこうれい

では、当とう

該がい

機き

械かい

から10m離はな

れた地ち

点てん

における騒そう

音おん

が80デで

シし

ベべ

ルる

を超こ

えない機き

械かい

として低騒音型ていそうおんがた

建設けんせつ

機械きかい

が指定してい

されています。特とく

定てい

建けん

設せつ

作さ

業ぎょう

に 伴ともな

って

発はっ

生せい

する騒そう

音おん

の規き

制せい

に関かん

する基き

準じゅん

として作業さぎょう

の場所ばしょ

の敷地しきち

境 界きょうかい

線せん

において85

デシベルで し べ る

を超こ

えないことと規制きせい

されています。病 院びょういん

、学校等がっこうなど

の公共施設こうきょうしせつ

では騒音そうおん

に注意ちゅうい

しながら、走行そうこう

や作業さぎょう

をしなければなりません。

国土こくど

交 通 省こうつうしょう

では、「低騒音型ていそうおんがた

・低振動型ていしんどうがた

建設けんせつ

機械きかい

の指し

定てい

に関かん

する規き

定てい

」に基もと

づき、機種きしゅ

ごとに騒音そうおん

基準値きじゅんち

あるいは振しん

動どう

基き

準じゅん

値ち

を定さだ

め 騒そう

音おん

、振しん

動どう

の低てい

減げん

が図はか

られ基き

準じゅん

を満み

した建けん

設せつ

機き

械かい

を「低てい

騒そう

音おん

型がた

建けん

設せつ

機き

械かい

」あるいは「低てい

振しん

動どう

型がた

建けん

設せつ

機き

械かい

」として指し

定てい

してい

ます。

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11 (一社)日本建設機械施工協会

騒そう

音おん

・振しん

動どう

に関かん

する規き

制せい

基き

準じゅん

規制値き せ い ち

区域く い き

作業さぎょう

禁止き ん し

時間帯じ か ん た い

1日

にち

作さ

業ぎょう

時じ

間かん

作業さぎょう

期間き か ん

作業さぎょう

禁止日き ん し び

騒音そうおん

85 d Bでしべる

振動しんどう

75 d Bでしべる

1号ごう

区く

域いき

午後ご ご

7時じ

~午前ご ぜ ん

7時じ

1日にち

10時じ

間かん

以い

下か

同どう

一いつ

場ば

所しょ

連れん

続ぞく

6日か

間かん

以い

下か

日にち

曜よう

日び

・その

他た

の休きゅう

日じつ

2号

ごう

区く

域いき

午後ご ご

10時じ

~午前ご ぜ ん

6時じ

1日にち

14時じ

間かん

以い

下か

1号 ごう

区域くいき

:特とく

に静穏せいおん

の保持ほ じ

が必要ひつよう

な区域くいき

(住 居じゅうきょ

区域くいき

、学校がっこう

・病 院びょういん

・図書館としょかん

周 辺しゅうへん

等など

2 号 ごう

区域くいき

:1号 ごう

区域くいき

以外いがい

の区域くいき

2.対策たいさく

の基本きほん

振しん

動どう

・騒そう

音おん

に関かん

する公こう

害がい

防ぼう

止し

対たい

策さく

の基き

本ほん

は、大たい

別べつ

しますと以い

下か

のようになります。

(1)発はっ

生せい

源げん

に対たい

する対たい

策さく

(発生源はっせいげん

対策たいさく

騒音そうおん

・振動しんどう

の発生はっせい

が少すく

ない建設けんせつ

機械きかい

を使用しよう

する方法ほうほう

(2)距離きょり

減衰げんすい

による対策たいさく

(減衰げんすい

対策たいさく

)

騒音そうおん

・振動しんどう

の発生はっせい

源げん

を住 宅じゅうたく

や学校がっこう

など静穏せいおん

を要よう

する箇か

所しょ

から出で

来き

るだけ離はな

す方ほう

法ほう

(3)伝播でんぱ

を遮断しゃだん

することによる対策たいさく

(遮断しゃだん

対策たいさく

)

騒音そうおん

・振動しんどう

の伝播でんぱ

経路けいろ

の中 間ちゅうかん

に遮音壁しゃおんへき

や防振ぼうしん

溝こう

を設置せっち

する方法ほうほう

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12 (一社)日本建設機械施工協会

Ⅳ.土

つち

と岩

がん

の種類

しゅるい

と性質

せいしつ

建設けんせつ

機械きかい

で施工せこう

する時とき

に取と

り 扱あつか

う材ざい

料りょう

は、主しゅ

として天てん

然ねん

の土つち

や岩がん

です。土つち

や岩がん

は、一いっ

般ぱん

に地ち

域いき

や場ば

所しょ

、自し

然ぜん

条じょう

件けん

等など

によってその性せい

質しつ

が異こと

なっているのが普ふ

通つう

です。従したが

って事じ

前ぜん

土ど

質しつ

調ちょう

査さ

や試し

験けん

だけで、地ぢ

山やま

の性せい

質しつ

を完かん

全ぜん

にとらえることは困こん

難なん

です。土ど

工こう

を施せ

工こう

するに

はこのようなことを 十じゅう

分ぶん

認にん

識しき

して、総そう

合ごう

的てき

な見けん

地ち

から均きん

衡こう

のとれた調査ちょうさ

、設計せっけい

、施工せこう

を 行おこな

っていくことが必ひつ

要よう

になります。土ど

工こう

を合ごう

理り

的てき

・経済的けいざいてき

に実じっ

施し

するうえで、土つち

の性せい

質しつ

の理り

解かい

が必ひつ

要よう

です。

1.土つち

の性質せいしつ

①土つち

の種類しゅるい

土つち

は岩石がんせき

が細こま

かい粒子りゅうし

になったり、侵しん

食しょく

されたあと風かぜ

や水みず

で運はこ

ばれて堆積たいせき

したり

植 物しょくぶつ

が腐くさ

って集 積しゅうせき

したり、火山かざん

灰ばい

等など

が堆積たいせき

したりしてできたものです。

土つち

の分ぶん

類るい

には、種々しゅじゅ

の方ほう

法ほう

がありますが一いっ

般ぱん

に土ど

質しつ

材ざい

料りょう

とは、土つち

を構こう

成せい

する材ざい

料りょう

うち土ど

粒りゅう

子し

の 粒りゅう

径けい

が 75mm未満みまん

のものをいいます。この土つち

を構こう

成せい

する 粒りゅう

径けい

からの土つち

呼よ

び名な

は下か

図ず

のように区く

分ぶん

されています。

5μm 75μm 425μm 2mm 4.75mm 19mm 75mm

粘土ねんど

シルトし る と

細さい

砂さ

粗そ

砂さ

細さい

礫れき

中ちゅう

礫れき

粗そ

礫れき

砂すな

礫れき

粒りゅう

径けい

区く

分ぶん

とその呼よ

び名な

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13 (一社)日本建設機械施工協会

②土つち

の構成こうせい

土つち

は土ど

粒りゅう

子し

が骨こっ

格かく

となって形けい

成せい

されていますが、土ど

粒子りゅうし

と土ど

粒子りゅうし

の間隙かんげき

には、空くう

気き

や水みず

等など

が満み

たされていて、土つち

を形成けいせい

する土ど

粒子りゅうし

が同おな

じであっても間 隙 中かんげきちゅう

の空気くうき

と水みず

関係かんけい

によって土つち

の性質せいしつ

は異こと

なってきます。

下図か ず

は土つち

を構成こうせい

している土ど

粒子りゅうし

、水みず

及およ

び空気くうき

を体積たいせき

重 量じゅうりょう

別べつ

に模式化も し き か

して示しめ

したも

のです。

③土つち

の状 態じょうたい

を 表あらわ

す主おも

な用語ようご

ⅰ)密度みつど

・・・・乾燥かんそう

密度みつど

・湿 潤しつじゅん

密度みつど

ⅱ)含水比がんすいひ

・・土つち

に含ふく

まれている水分すいぶん

が土つち

の乾燥かんそう

質 量しつりょう

に対たい

してどの程てい

度ど

かを百 分 率ひゃくぶんりつ

(%)で 表あらわ

します。

ⅲ)間隙比かんげきひ

・・間隙かんげき

の体積たいせき

(空気くうき

の体積たいせき

+水みず

の体積たいせき

)と土ど

粒子りゅうし

だけの体積たいせき

との比ひ

です。

ⅳ)土つち

の飽和度ほ う わ ど

・・土つち

の間 隙 中かんげきちゅう

の水みず

がどの程度ていど

間隙かんげき

を満み

たしているかを百 分 率ひゃくぶんりつ

(%)で 表あらわ

したものです。

ⅴ)土つち

の液性えきせい

限界げんかい

及およ

び塑性そせい

限界げんかい

・・細こま

かい土ど

粒りゅう

子し

の土つち

は含がん

水すい

比ひ

の 状じょう

態たい

によって性せい

質しつ

が変かわ

わります。水みず

の 量りょう

が少すく

ないと粘ねん

着ちゃく

力りょく

が弱よわ

いが、適てき

当とう

に水みず

を含ふく

むと粘ねん

性せい

が出で

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14 (一社)日本建設機械施工協会

て可か

塑そ

性せい

をもち、更さら

に水みず

の 量りょう

が増ま

すと 流りゅう

動どう

性せい

が大おお

きくなって液えき

性せい

になります。

このように粘ねん

性せい

がある程てい

度ど

でてくるときの含がん

水すい

比ひ

を塑そ

性せい

限げん

界かい

といい、液えき

性せい

を示しめ

時とき

の含がん

水すい

比ひ

を液えき

性せい

限げん

界かい

といっています。これらの 値あたい

は主しゅ

として、粘ねん

性せい

土ど

の含がん

水すい

状じょう

態たい

と土つち

の性せい

質しつ

を関かん

連れん

づけるのに用もち

いられます。

ⅵ)せん断だん

強つよ

さ・・土つち

を構こう

成せい

している土ど

粒りゅう

子し

の 粒りゅう

子し

間かん

のからみ合あ

いや摩ま

擦さつ

による内ない

部ぶ

摩ま

擦さつ

力りょく

と、 粒りゅう

子し

をお互たが

いに蜜みつ

着ちゃく

させている粘ねん

着ちゃく

力りょく

との2つの部ぶ

分ぶん

からな

っていると 考かんが

えられています。砂すな

では内ない

部ぶ

摩ま

擦さつ

力りょく

が大おお

きく、粘ねん

土ど

では、粘ねん

着ちゃく

力りょく

が大おお

きく、普ふ

通つう

の土つち

ではその 中ちゅう

間かん

の性せい

質しつ

を示しめ

します。

ⅶ)透とう

水すい

性せい

・・水みず

は一いっ

般ぱん

的てき

には土ど

粒りゅう

子し

表 面ひょうめん

に付ふ

着ちゃく

しているものですが、水すい

分ぶん

の 量りょう

が多おお

くなると土ど

粒りゅう

子し

間かん

の間かん

隙げき

を空くう

気き

に置お

き換か

わって占し

めるようになり 粒りゅう

子し

間かん

流なが

れるようになります。このような現 象げんしょう

を土つち

の透水とうすい

といいます。

ⅷ)地じ

盤ばん

の支し

持じ

力りょく

・・地じ

盤ばん

には、上うえ

に乗の

る荷か

重じゅう

に耐た

えられる限げん

度ど

があります、この限げん

度ど

を超こ

えると地じ

盤ばん

が破は

壊かい

し、構こう

造ぞう

物ぶつ

が 傾かたむ

いたり、沈しず

んだりしてその機き

能のう

や安あん

定てい

失うしな

われます。地じ

盤ばん

の支し

持じ

力りょく

は、土つち

の硬こう

軟なん

や締しま

り具ぐ

合あい

を知し

るために 行おこな

われる 標ひょう

準じゅん

貫かん

入にゅう

試し

験けん

によって求もと

められるNえぬ

値ち

を使つか

って地じ

盤ばん

の許きょ

容よう

支し

持じ

力りょく

を推すい

定てい

出で

来き

す。

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15 (一社)日本建設機械施工協会

Nえぬ

値ち

と土つち

の 状じょう

態たい

の関かん

係けい

砂すな

粘ねん

土ど

Nえぬ

値ち

地盤じばん

の状 態じょうたい

Nえぬ

値ち

地盤じばん

の状 態じょうたい

10 以下

10~30

30~50

ゆるい

ふつう

かたい

2 以下

2~4

4~8

8~15

15~30

30 以上

ひじょうにやわらかい

やわらかい

ふつう

ややかたい

かたい

ひじょうにかたい

* サウンデイングさ う ん で ぃ ん ぐ

は、ロッドろ っ ど

に抵抗体ていこうたい

を付つ

けて土中どちゅう

に貫 入かんにゅう

、回転かいてん

、引ひ

き抜ぬ

き等など

の荷重かじゅう

かけて、その際さい

の地盤じばん

抵抗ていこう

から地表面下ちひょうめんか

の土つち

の性 状せいじょう

を調査ちょうさ

する方法ほうほう

で、代 表 的だいひょうてき

試験しけん

として下か

記き

に示しめ

す試し

験けん

があります。

① 標 準ひょうじゅん

貫かん

入にゅう

試験しけん

ボウリングぼ う り ん ぐ

と併用へいよう

して実施じっし

されるもので 63.5±

0.5kgのハンマは ん ま

を76±1cm自じ

由ゆう

落らっ

下か

させ、ロろ

ッっ

ドど

の先せん

端たん

に取と

り付つ

けた 標ひょう

準じゅん

貫かん

入にゅう

試し

験けん

用よう

サさ

ンん

プぷ

ラら

ーー

を 30cm

打うち

込こ

むのに要よう

する打だ

撃げき

回かい

数すう

を Nえぬ

値ち

として 表あらわ

すもの

で、これにより土つち

の硬軟こうなん

や地層ちそう

の判別はんべつ

をすることができます。

②ポぽ

ーー

タた

ブぶ

ルる

コこ

ーー

ンん

標ひょう

準じゅん

貫かん

入にゅう

試し

験けん

円推形えんすいけい

のコーンこ ー ん

を 1cm/sec の速はや

さで土中どちゅう

に貫 入かんにゅう

させ、そのときの貫 入かんにゅう

抵抗ていこう

から

コーこ ー

ンん

指し

数すう

(単たん

位い

面めん

積せき

当あ

たりの貫かん

入にゅう

荷か

重じゅう

)を求もと

める試験しけん

です。この試験しけん

は施工せこう

機械きかい

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16 (一社)日本建設機械施工協会

トラフィと ら ふ ぃ

カビリティーか び り て ぃ ー

の判定はんてい

や施工せこう

管理かんり

、あるいは軟なん

弱じゃく

地じ

盤ばん

の比ひ

較かく

的てき

浅あさ

い層そう

の土ど

質しつ

調ちょう

査さ

などに用もち

いられま

す。

機械きかい

が同一どういつ

わだちを数回すうかい

走行そうこう

可能かのう

な場合ばあい

、コーンこ ー ん

指し

数すう

の小ちい

さい機き

種しゅ

ほど軟なん

盤ばん

での走そう

行こう

に適てき

していることを意い

味み

していま

す。

建設

けんせつ

機械

きかい

の走行

そうこう

に必要

ひつよう

なコーン

こ ー ん

指数

しすう

建設けんせつ

機械きかい

の種類しゅるい

コーンこ ー ん

指数しすう

qc

(kgf/c㎡)

建設機械けんせつきかい

の接地圧せっちあつ

(kgf/c㎡)

超湿地ちょうしっち

ブルドーザぶ る ど ー ざ

2 以上 0.15~0.23

湿地しっち

ブルドーザぶ る ど ー ざ

3 〃 0.22~0.43

普通ふつう

ブルドーザぶ る ど ー ざ

(13~16TON 級きゅう

程度ていど

) 5 〃 0.5~0.60

普通ふつう

ブルドーザぶ る ど ー ざ

(24~26TON 級きゅう

程度ていど

) 7 〃 0.60~1.00

被ひ

牽引式けんいんしき

スクレーパす く れ ー ぱ

7 〃 1.30~1.40

モータスクレーパも ー た す く れ ー ぱ

(小型こがた

) 10 〃 4.0~4.50

ダンプトラックだ ん ぷ と ら っ く

12 〃 3.50~5.50

2.岩がん

の種類しゅるい

と性質せいしつ

ⅰ)岩がん

の種類しゅるい

と特 徴とくちょう

・・岩石がんせき

は地球ちきゅう

の大部分だいぶぶん

を構成こうせい

しています。その生成せいせい

の条 件じょうけん

によ

り ①火成岩かせいがん

②堆積岩たいせきがん

③変成岩へんせいがん

にわけられます。

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17 (一社)日本建設機械施工協会

① 火成岩かせいがん

は、地下ち か

の深部しんぶ

(数すう

km~数すう

十じゅう

km)の高温こうおん

(700℃~1,500℃)のマグマま ぐ ま

が地球ちきゅう

の内部ないぶ

より墳 出ふんしゅつ

し、冷 却れいきゃく

され固こ

結けつ

してできたものです。(代 表 的だいひょうてき

な岩石がんせき

は花崗岩かこうがん

玄武岩げんぶがん

、ひん岩がん

等など

です。)

② 堆積岩たいせきがん

(水成岩すいせいがん

ともいう)は、岩石がんせき

が風化ふうか

あるいは浸 食しんしょく

の作用さよう

により細粒化さいりゅうか

たものや生物せいぶつ

の遺骸いがい

や火山かざん

灰ばい

等など

が、長なが

い年月ねんげつ

をかけて地 表 上ちひょうじょう

又また

は水底みずそこ

に堆積たいせき

て固かた

まったものです。(代 表 的だいひょうてき

な岩石がんせき

は礫岩れきがん

、砂岩さがん

、泥岩でいがん

、頁岩けつがん

、疑ぎょう

灰岩かいがん

、石灰岩せっかいがん

等など

です。)

③ 変成岩へんせいがん

は、火成岩かせいがん

や堆積岩たいせきがん

が、マグマま ぐ ま

の墳ふん

出しゅつ

によって 強 力きょうりょく

な熱ねつ

作さ

用よう

を受う

けた

り、地ち

殻かく

の変へん

動どう

によって 強きょう

大だい

な圧あつ

力りょく

の作用さよう

を受う

けたりして、その成せい

分ぶん

、構こう

成せい

組そ

織しき

等など

が変へん

化か

したものです。(代 表 的だいひょうてき

な岩石がんせき

は大理石だいりせき

、片へん

麻岩まがん

等など

です。)

ⅱ)岩がん

石せき

の硬かた

さと 強きょう

度ど

・・岩がん

石せき

の硬かた

さとは、その変へん

形けい

のしやすさ、あるいは 難むずか

しさを

あらわすものです。岩がん

石せき

は、大おお

きな 力ちから

を加くわ

えても変へん

形けい

がほとんどあらわれず、ある限げん

界かい

を超こ

えると突とつ

然ぜん

急きゅう

激げき

に壊こわ

れます。このような特とく

徴ちょう

をもつ岩がん

石せき

の強つよ

さには、圧あっ

縮しゅく

強きょう

度ど

、引ひっ

張ぱ

り 強きょう

度ど

、せん断だん

強きょう

度ど

等など

があります。

ⅲ)圧あっ

縮しゅく

強きょう

度ど

・・一いっ

定てい

の大おお

きさの岩がん

石せき

に一いっ

定てい

の速そく

度ど

で荷か

重じゅう

をかけていき、割わ

れを 生しょう

ずるときの荷か

重じゅう

を岩がん

石せき

の底てい

面めん

積せき

で割わ

ったものです。(kgf/cm2 あらわします)

圧あっ

縮しゅく

強きょう

度ど

は 100kgf/cm2程度ていど

から 2~3000kgf/cm2程度ていど

迄まで

あります。

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18 (一社)日本建設機械施工協会

分類ぶんるい

圧 縮あっしゅく

強度きょうど

Kgf/cm2

弾性波だんせいは

速度そくど

Km/秒 岩がん

種しゅ

例れい

軟岩なんがん

100以下い か

1.5以下い か

第だい

3紀き

の泥でい

質しつ

岩がん

、砂さ

岩がん

の一いち

部ぶ

中ちゅう

硬こう

岩がん

硬岩こうがん

100~500

500~1500

1.5~3.0

3.0~5.0

第だい

3紀き

堆たい

積せき

岩がん

の大たい

半はん

中ちゅう

・古生代こせいだい

の堆積岩たいせきがん

火成岩かせいがん

・変成岩へんせいがん

の大半たいはん

超 硬 岩ちょうこうがん

1500以上いじょう

5.0以上いじょう

チャートち ゃ ー と

硬こう

砂岩さがん

・斑はん

れい岩がん

の一いち

部ぶ

、輝こう

緑りょく

岩がん

などの火成岩かせいがん

の一部いちぶ

、片へん

麻岩まがん

石英せきえい

片岩へんがん

等など

なお、岩がん

石せき

の比ひ

重じゅう

は、岩がん

石せき

の重おも

さとその岩がん

石せき

と同どう

体たい

積せき

の水みず

の重おも

さの比ひ

で、一いっ

般ぱん

的てき

比ひ

重じゅう

の 値あたい

としては、火か

成せい

岩がん

で 2.2~3.0堆積岩たいせきがん

で 1.9~2.7変成岩へんせいがん

で 2.4~3.2 です。

3.岩盤がんばん

の性質せいしつ

岩がん

盤ばん

(岩がん

石せき

の 集しゅう

合ごう

体たい

)は、岩がん

盤ばん

を構こう

成せい

する岩がん

石せき

や地ち

質しつ

構こう

造ぞう

の反はん

映えい

として大 小だいしょう

様々さまざま

規模き ぼ

の特有とくゆう

の組織そしき

・構造こうぞう

を持も

っています。代 表 的だいひょうてき

な岩盤がんばん

に見み

られる特とく

徴ちょう

として 、

① 断層だんそう

と破砕帯はさいたい

② 節理せつり

③ 風化ふうか

④ 褶 曲しゅうきょく

があります。

4.土つち

と岩がん

の変へん

化か

土つち

の構成こうせい

は、土ど

粒子りゅうし

、水みず

および空気くうき

でなっています。 従したが

って、地ぢ

山やま

の土つち

を掘ほ

り起お

こし

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19 (一社)日本建設機械施工協会

ほぐしたときの土つち

の体たい

積せき

と、ほぐした土つち

を締し

め固かた

めたときの体たい

積せき

はそれぞれ異こと

なります。

掘ほ

り起お

こした土つち

の体たい

積せき

と地ぢ

山やま

の土つち

の体たい

積せき

の比ひ

を「掘削くっさく

による土量どりょう

の変化率へんかりつ

」といい、「Lえる

で 表あらわ

します。一方いっぽう

、ほぐした土つち

を締し

め固かた

めたときの土つち

の体たい

積せき

との比ひ

を「締し

め固かた

めによる

土ど

量りょう

の変化率へんかりつ

」といい「Cしー

」で 表あらわ

します。

掘削くっさく

による土量どりょう

の変化率へんかりつ

(Lえる

)=ほぐした土つち

の体積たいせき

(㎥)/地山じやま

の土つち

の体積たいせき

(㎥)

締しめ

固めかため

による土量どりょう

の変化率へんかりつ

(Cしー

)=締しめ

固めたか た め た

土つち

の体積たいせき

(㎥)/地山じやま

の土つち

の体積たいせき

(㎥)

「土量どりょう

の変化率へんかりつ

」は土質どしつ

により異こと

なり、一般いっぱん

に岩石がんせき

、粘性土ねんせいど

、砂質土さ し つ ど

、砂すな

の 順じゅん

に小ちい

くなり土つち

の運搬うんぱん

計画けいかく

に用もち

いられます。又また

、「土量どりょう

の変化へんか

率りつ

Cしー

」は砂すな

よりも粒子りゅうし

が小ちい

さい土つち

では1以下い か

となり、土つち

の分ぶん

配ぱい

計けい

画かく

を立た

てるときに用もち

いられます。

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20 (一社)日本建設機械施工協会

りょう

の変化率表

へんかりつひょう

名めい

称しょう

Lえる

Cしー

岩がん

または石いし

硬こう

岩がん

1,65~2,00 1,30~1,50

中ちゅう

硬こう

岩がん

1,50~1,70 1,20~1,40

軟なん

岩がん

1,30~1,70 1,00~1,30

岩がん

塊かい

・ 玉たま

石いし

1,10~1,20 0,95~1,05

礫れき

まじり土ど

礫れき

1,10~120 0,85~1,05

硬こう

質しつ

土ど

1,10~1,30 0,85~1,00

固結こけつ

した硬質土こうしつど

1,25~1,45 1,10~1,30

砂すな

砂すな

1,10~1,20 0,85~0,95

岩がん

塊かい

・玉たま

石いし

まじり砂すな

1,15~1,20 0,95~1,00

普ふ

通つう

土ど

砂さ

質しつ

土ど

1,20~1,30 0,85~0,95

岩がん

塊かい

・玉たま

石いし

まじり砂さ

質しつ

土ど

1,40~1,45 0,95~1,00

粘性土ねんせいど

等など

粘ねん

性せい

土ど

1,20~1,45 0,85~0,95

礫れき

まじり粘ねん

性せい

土ど

1,30~1,40 0,90~1,00

岩がん

塊かい

・玉石たまいし

まじり粘性土ねんせいど

1,40~1,45 0,90~1,00

※土質どしつ

別べつ

の平均へいきん

変化率へんかりつ

の目安めやす

を示しめ

したものです

5.土つち

、岩がん

の締しめ

固かた

締しめ

固かた

めに用もち

いられる締しめ

固かた

め機き

械かい

の分ぶん

類るい

には、種しゅ

々じゅ

の方ほう

法ほう

がありますが、ロろ

ーー

ラら

を選せん

定てい

るにあたっては、締しめ

固かた

めるべき材ざい

料りょう

の性せい

質しつ

、地ち

形けい

、作さ

業ぎょう

の種しゅ

類るい

などを 十じゅう

分ぶん

検けん

討とう

して決き

める必ひつ

要よう

があります。振動しんどう

ローラろ ー ら

は岩塊がんかい

や岩片がんぺん

が混 入こんにゅう

した粘性土ねんせいど

ではスリップす り っ ぷ

による

走行不能そうこうふのう

になりやすいです。下か

記き

の 表ひょう

は土つち

又また

は材ざい

料りょう

に応おう

じたロろ

ーー

ラら

を示しめ

してあります。

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21 (一社)日本建設機械施工協会

土つち

の種類しゅるい

と締しめ

固めかため

機械きかい

の組み合わせく み あ わ せ

○:有効ゆうこう

に使用し よ う

できます △:使用し よ う

に当あ

たって検討けんとう

を要よう

します ×:不適当ふ て き と う

です

6.岩石がんせき

の爆砕後ばくさいご

の上うえ

を建設けんせつ

機械きかい

が通過つうか

したり 障しょう

害がい

物ぶつ

を乗の

り越こ

える時とき

の 注ちゅう

意い

事じ

項こう

岩がん

石せき

や岩がん

盤ばん

を発はっ

破ぱ

により砕くだ

いた場ば

所しょ

を 直ちょく

接せつ

上じょう

部ぶ

に向む

かって登のぼ

るときは岩がん

石せき

が緩ゆる

んで

いて危き

険けん

な 状じょう

態たい

に有あ

るので細さい

心しん

の 注ちゅう

意い

をしながら登のぼ

る必ひつ

要よう

が有あ

ります。登のぼ

る際さい

は出で

来き

限かぎ

り、崩くず

れた面めん

にたいして 直ちょっ

角かく

方ほう

向こう

に登のぼ

るようにします。ブレードぶ れ ー ど

により岩がん

石せき

を均なら

しな

がら登のぼ

るようにしてください。斜なな

め方ほう

向こう

に上のぼ

った場ば

合あい

に、履り

帯たい

に砕くだ

かれた岩がん

や石いし

等など

を噛か

こんだり挟はさ

まったりして履り

帯たい

が外はず

れることがあります。また、障 害 物しょうがいぶつ

等など

の上うえ

を乗の

り越こ

える

時とき

も同様どうよう

に、転倒てんとう

に注意ちゅうい

し速そく

度ど

を落お

とし慎しん

重ちょう

に走そう

行こう

することが必ひつ

要よう

です。

締し

め固かた

める土つち

又また

材ざい

料りょう

の名めい

称しょう

ロードろ ー ど

ローラろ ー ら

タイヤた い や

ローラろ ー ら

タンピングた ん ぴ ん ぐ

ローラろ ー ら

振しん

動どう

ローラろ ー ら

ハンドは ん ど

ガイド式が い ど し き

ローラろ ー ら

岩がん

塊かい

・玉石たまいし

○ △ × ○ ×

砂すな

△ ○ △ ○ ○

砂さ

質しつ

土ど

○ ○ ○ ○ ○

粘ねん

土ど

△ ○ ○ × ×

非常ひじょう

にやわらかい粘土ね ん ど

× × × × ×

礫れき

まじり粘ねん

土ど

△ ○ ○ △ ×

砕さい

石せき

○ △ × ○ ○

路ろ

盤ばん

材ざい

料りょう

○ ○ × ○ ○

アスファルトあ す ふ ぁ る と

舗装ほ そ う

○ ○ × ○ ○

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22 (一社)日本建設機械施工協会

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23 (一社)日本建設機械施工協会

参 考

さんこう

1 掘 削

くっさく

の各 作 業

かくさぎょう

に適

てき

した建 設

けんせつ

機械

きかい

掘 削

くっさく

作 業

さぎょう

の種 類

しゅるい

ぎょう

に 適

てき

し た 機

かい

削さく

土ど

ブルドーザぶ る ど ー ざ

、モータグレーダも ー た ぐ れ ー だ

掘削くっさく

積込つみこ

み ショベルし ょ べ る

系けい

掘削機くっさくき

、トラクタショベルと ら く た し ょ べ る

掘削くっさく

・運搬うんぱん

ブルドーザぶ る ど ー ざ

、スクレーパす く れ ー ぱ

、トラクタショベルと ら く た し ょ べ る

掘削くっさく

ショベルし ょ べ る

系けい

掘削機くっさくき

、トラクタショベルと ら く た し ょ べ る

、ブルドーザぶ る ど ー ざ

油圧ゆあつ

リッパり っ ぱ

積込つみこ

み ショベルし ょ べ る

系けい

掘削機くっさくき

、トラクタショベルと ら く た し ょ べ る

埋うめ

戻もどし

ブルドーザぶ る ど ー ざ

溝みぞ

堀ほり

ショベルし ょ べ る

系けい

掘削機くっさくき

、モータグレーダも ー た ぐ れ ー だ

、トレンチャと れ ん ち ゃ

その他た

トンネルと ん ね る

掘削機くっさくき

、削岩機さくがんき

、アースオーガあ ー す お ー が

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24 (一社)日本建設機械施工協会

参考さんこう

2 掘削

くっさく

機械

きかい

と土砂

どしゃ

運搬

うんぱん

距離

きょり

の関係

かんけい

うん

ぱん

かい

の 種

しゅ

るい

適 応

てきおう

する運 搬

うんぱん

距離

きょり

ブルドーザぶ る ど ー ざ

60m以下い か

スクレープドーザす く れ ー ぷ ど ー ざ

40~250m

牽引式けんいんしき

スクレーパす く れ ー ぱ

60~400m

自走式じそうしき

スクレーパす く れ ー ぱ

(モータスクレーパも ー た す く れ ー ぱ

) 200~1200m

ホイルローダほ い る ろ ー だ

ダンプトラックだ ん ぷ と ら っ く

トラクタショベルと ら く た し ょ べ る

不整地ふ せ い ち

運搬車うんぱんしゃ

100m以上いじょう

注ちゅう

)①トラクタショベルと ら く た し ょ べ る

を 100m以下い か

の土砂どしゃ

運搬うんぱん

に使用しよう

する場合ばあい

もあります。

②運搬うんぱん

距離きょり

が 60~100m程度ていど

の場合ばあい

は、ブルドーザぶ る ど ー ざ

とダンプトラッだ ん ぷ と ら っ

クく

、不整地ふ せ い ち

運うん

搬ぱん

車しゃ

等など

の組く

み合あ

わせを作業場さぎょうば

の条 件じょうけん

を考慮こうりょ

し、比較ひかく

検討けんとう

して使用しよう

します。

参考さんこう

3 土砂

どしゃ

の 標 準

ひょうじゅん

質 量 表

しつりょうひょう

(TON/㎥)

土ど

質しつ

乾 燥かんそう

しているもの 湿気しっけ

のあるもの 水すい

分ぶん

が多おお

いもの

粘ねん

土ど

1.2~1.7 1.7~1.8 1.8~1.9

砂すな

1.5~1.7 1.7~1.8 1.8~2.0

砂じゃ

利り

1.5~1.8 1.7~1.8 1.8~1.9

泥どろ

- - 1.8

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25 (一社)日本建設機械施工協会

参考4-1 N

えぬ

と作 業 性

さぎょうせい

N

えぬ

砂質土さしつど

状 態じょうたい

油圧ゆあつ

ショベルし ょ べ る

の作 業さぎょう

程度ていど

( 標ひょう

準じゅん

バケットば け っ と

付つき

圧 縮あっしゅく

強 度きょうど

(Kpa)

<4 非常ひじょう

にゆるい 0.45 ㎥ 級きゅう

で容易ようい

に掘ほ

れます。

掘削くっさく

1回かい

でバケットば け っ と

が一杯いっぱい

になりま

す。

<98.0

4~10 ゆるい 0.45 ㎥ 級きゅう

では時間じかん

がかかります。

0.8 ㎥ 級きゅう

では支障ししょう

なく掘削くっさく

1回かい

バケットば け っ と

が一杯いっぱい

になります。

98.0~147.1

10~30 中位ちゅうい

の Nえぬ

値ち

10~20;0.8 ㎥ 級きゅう

では掘削くっさく

1回かい

でバケットば け っ と

に半分はんぶん

入はい

る程度ていど

Nえぬ

値ち

20~30;1.2~1.6 ㎥ 級きゅう

では

掘削くっさく

1回かい

でバケットば け っ と

に半分はんぶん

入はい

程度ていど

147.1~441.3

30~50 密みつ

な 1.2~1.6 ㎥ 級きゅう

のバケットば け っ と

のツースつ ー す

で少すこ

し掘くっ

削さく

出来で き

る程度ていど

441.3~735.5

>50 非常ひじょう

に密みつ

な 1.6 ㎥ 級きゅう

でもツースつ ー す

によって破砕はさい

た分ぶん

だけが掘削くっさく

できる程度ていど

>735.5

参考4-2 N

えぬ

と作 業 性

さぎょうせい

N

えぬ

<2 2~4 4~8 8~15 15~30 >30

粘土質土ねんどしつど

の硬かた

非ひ

常じょう

軟やわ

らかい

軟やわ

らかい 中ちゅう

位くらい

粘ねば

り強づよ

い 非ひ

常じょう

粘ねば

り強づよ

硬かた

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26 (一社)日本建設機械施工協会

参考5 建設

けんせつ

機械

きかい

の走行

そうこう

に必要

ひつよう

なコーン

こ ー ん

指数

しすう

建 設

けんせつ

機械

きかい

の種 類

しゅるい

コーン

こ ー ん

指数

しすう

qc

KN/㎡(kgf/cm2)

建 設

けんせつ

機械

きかい

の接地圧

せっちあつ

KN/㎡(kgf/c㎡)

超湿地ちょうしっち

ブルドーザぶ る ど ー ざ

200以上

いじょう

(2以上いじょう

)

15~23

(0.15~0.23)

湿地しっち

ブルドーザぶ る ど ー ざ

300以上

いじょう

(3以上いじょう

22~43

(0.22~0.43)

普通ふつう

ブルドーザぶ る ど ー ざ

(15TON 級きゅう

程度ていど

500以上いじょう

(5以上いじょう

50~60

(0.50~0.60)

普通ふつう

ブルドーザぶ る ど ー ざ

(21TON 級きゅう

程度ていど

700以上いじょう

(7以上いじょう

60~100

(0.6~1.00)

スクレープドーザす く れ ー ぷ ど ー ざ

600以上

いじょう

(6以上いじょう

41~56

(0.41~0.56)

スクレープドーザす く れ ー ぷ ど ー ざ

(超湿地型ちょうしっちがた

400 以上

(4 以上)

27

(0.27)

被ひ

牽引式けんいんしき

スクレーパす く れ ー ぱ

[小型こがた

]

700以上いじょう

(7以上いじょう

)

130~140

(1.3~1.4)

自走式じそうしき

スクレーパす く れ ー ぱ

[小型こがた

]

1000以上いじょう

(10以上いじょう

400~450

(4.0~4.5)

ダンプトラックだ ん ぷ と ら っ く

1200以上

いじょう

(12以上いじょう

350~550

(3.5~5.5)

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27 (一社)日本建設機械施工協会

参考6 地

やま

だん

せい

そく

とリ

そう

つき

の規

かく

およ

びリ

の爪

つめ

すう

地山

ぢやま

の弾性波

だんせいは

速度

そくど

(m/sec) 爪

つめ

すう

てき

よう

A群ぐん

の岩がん

B群ぐん

の岩がん

21TON 級きゅう

32TON 級きゅう

600未満みまん

900未満みまん

3本ぼん

3本ぼん

600以上いじょう

1000未満みまん

900以上いじょう

1400未満みまん

2本

ほん

3本ほん

1000以上いじょう

1400未満みまん

1400以上いじょう

1800未満みまん

1本

ぽん

2本ほん

1400以い

上じょう

1700未み

満まん

1800以上いじょう

2100未満みまん

― 1本ぽん

爆破ばくは

掘削くっさく

を 標 準ひょうじゅん

とし、岩がん

掘 削 量くっさくりょう

多おお

い場合ばあい

、その他た

特とく

に理由りゆう

のある場合ばあい

に 32TON 級きゅう

1本ぽん

爪つめ

を使用しよう

します。

( 注ちゅう

)A群ぐん

の岩がん

とは、頁岩けつがん

、黒 色こくしょく

片岩へんがん

、 疑ぎょう

灰岩かいがん

、粘板岩ねんばんがん

等など

の比較的ひかくてき

もろい岩がん

B群ぐん

の岩がん

とは、砂岩さがん

、花崗岩かこうがん

、安あん

山ざん

岩がん

、珪けい

岩がん

、片へん

麻ま

岩がん

等など

の比ひ

較かく

的てき

硬かた

い岩がん

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28 (一社)日本建設機械施工協会

B.建設けんせつ

機械き か い

の種類しゅるい

、用途よ う と

、構造こうぞう

Ⅰ.建設けんせつ

機械き か い

の種類しゅるい

建設けんせつ

機械きかい

には非常ひじょう

に多おお

くの種類しゅるい

があり、建設現場けんせつげんば

でよく見み

かける機械きかい

もあれば、まった

く見み

たこともない機械きかい

もたくさんあるはずです。一般いっぱん

社団法人しゃだんほうじん

日本にほん

建設けんせつ

機械きかい

施工せこう

協 会きょうかい

発行はっこう

している日本にほん

建設けんせつ

機械きかい

要覧ようらん

という図書としょ

では建設けんせつ

機械きかい

を下記か き

の1)から9)のように分類ぶんるい

しています。

この教 本きょうほん

では、技能ぎのう

実 習じっしゅう

の対 象たいしょう

機械きかい

である押土おしど

・整地せいち

機械きかい

(ブルドーザぶ る ど ー ざ

)、積つみ

込こ

み機き

械かい

(トラクタショベルと ら く た し ょ べ る

)、掘削くっさく

機械きかい

(油圧ゆあつ

ショベルし ょ べ る

)、および締しめ

固かた

め機き

械かい

(ロードローラろ ー ど ろ ー ら

、振動しんどう

ローラろ ー ら

等など

)の4種類しゅるい

の建設けんせつ

機械きかい

について詳くわ

しく述の

べることにします。

【建設けんせつ

機械きかい

の種類しゅるい

(日本にほん

建設けんせつ

機械きかい

要覧ようらん

による)】

1)押土おしど

・整地せいち

機械きかい

(ブルドーザぶ る ど ー ざ

等など

2)積つみ

込こ

み機き

械かい

(ホイールローダほ い ー る ろ ー だ

、クローラローダく ろ ー ら ろ ー だ

等など

3)掘削くっさく

機械きかい

(油圧ゆあつ

ショベルし ょ べ る

等など

4)締しめ

固かた

め機械きかい

(ロードローラろ ー ど ろ ー ら

、振動しんどう

ローラろ ー ら

等など

5)運搬うんぱん

機械きかい

(ダンプトラックだ ん ぷ と ら っ く

、不整地ふ せ い ち

運搬車うんぱんしゃ

等など

6)クく

レれ

ーー

ンん

その他た

(ラフテレーンクレーンら ふ て れ ー ん く れ ー ん

、クローラクレーンく ろ ー ら く れ ー ん

等など

7)穿孔せんこう

機械きかい

およびブレーカぶ れ ー か

(クローラドリルく ろ ー ら ど り る

、油圧ブレーカゆ あ つ ぶ れ ー か

等など

8)モータグレーダも ー た ぐ れ ー だ

、路盤ろばん

機械きかい

9)その他た

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29 (一社)日本建設機械施工協会

Ⅱ.押土

お し ど

・整地

せ い ち

機械

き か い

(ブルドーザ

ぶ る ど ー ざ

1.ブルドーザぶ る ど ー ざ

の種類しゅるい

①動 力どうりょく

伝達でんたつ

方式ほうしき

による分類ぶんるい

ブルドーザぶ る ど ー ざ

は動 力どうりょく

伝達でんたつ

方式ほうしき

の違ちが

いにより

ダイレクトドライブだ い れ く と ど ら い ぶ

、パワーシフトぱ わ ー し ふ と

、および

油圧ゆあつ

駆動くどう

(HST)の3方式ほうしき

に分類ぶんるい

され、中 型ちゅうがた

大型おおがた

機種きしゅ

のほとんどはパワーシフトぱ わ ー し ふ と

方式ほうしき

を採用さいよう

し、小型こがた

機種きしゅ

はダイレクトドライブだ い れ く と ど ら い ぶ

るいは油圧ゆあつ

駆動くどう

方式ほうしき

を採用さいよう

しています

。(HST:Hydro Static Transmission ハイドロは い ど ろ

スタティックすたてぃっく

トランスミッションとらんすみっしょん

ダイレクトドライブだ い れ く と ど ら い ぶ

方式ほうしき

は、エンジンえ ん じ ん

後方こうほう

に主しゅ

クラッチく ら っ ち

とトランスミッションと ら ん す み っ し ょ ん

配置はいち

され、動 力どうりょく

すべてが機械的きかいてき

に伝達でんたつ

されま

す。この方式ほうしき

は、効率こうりつ

が良いよ い

のですが、

変速操作へんそくそうさ

に熟 練じゅくれん

を要よう

します。

パワーシフトぱ わ ー し ふ と

方式ほうしき

はエンジンえ ん じ ん

の後方こうほう

トルクコンバータと る く こ ん ば ー た

とパぱ

ワわ

ーー

シし

フふ

トと

トと

ラら

ンん

スす

ミみ

ッっ

シし

ョょ

ンん

が配置はいち

され、変速へんそく

操作そうさ

、運転うんてん

操作そうさ

がしやすいようになっています。

油ゆ

圧あつ

駆く

動どう

方式ほうしき

(HST)はエンジンえ ん じ ん

で油圧ゆあつ

ポンプぽ ん ぷ

を駆動くどう

し、発生はっせい

した油圧ゆあつ

を油圧ゆあつ

モータも ー た

回 転 力かいてんりょく

に変換へんかん

し走行そうこう

するもので、ポンプぽ ん ぷ

とモータも ー た

を可変かへん

容 量 型ようりょうがた

とし走そう

行こう

速そく

度ど

、けん

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30 (一社)日本建設機械施工協会

引いん

力りょく

を変化へんか

させています。

②足あし

回まわ

りによる分類ぶんるい

ブルドーザぶ る ど ー ざ

は足あし

回まわ

りの違ちが

いにより、乾地かんち

(一般いっぱん

工事用こうじよう

)ブルドーザぶ る ど ー ざ

と、湿地しっち

ブルドーザぶ る ど ー ざ

に分類ぶんるい

されま

す。湿地しっち

ブルドーザぶ る ど ー ざ

は三角形さんかっけい

断面だんめん

をした幅はば

の広ひろ

(トラックと ら っ く

)シューし ゅ ー

を装 着そうちゃく

し(接地圧せっちあつ

を下さ

げ)軟弱地なんじゃくち

での作業さぎょう

をしやすくしています。なお、小こ

型がた

のブぶ

ルる

ドど

ーー

ザざ

ではゴご

ムむ

クく

ロろ

ーー

ラら

を装そう

着ちゃく

したものもあります。

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31 (一社)日本建設機械施工協会

大型おおがた

ブルドーザぶ る ど ー ざ

(リッパり っ ぱ

付つき

小型こ が た

湿地し っ ち

ブルドーザぶ る ど ー ざ

2.ブルドーザぶ る ど ー ざ

の用途ようと

ブルドーザぶ る ど ー ざ

は一般的いっぱんてき

に面めん

状じょう

な現場げんば

での掘削くっさく

、運搬うんぱん

(押土おしど

)、盛土もりど

、敷し

き均なら

し、締しめ

固かた

め転てん

圧あつ

等など

、幅はば

広ひろ

い作さ

業ぎょう

に用もち

いられ、運搬うんぱん

(押土おしど

)作業さぎょう

においては比ひ

較かく

的てき

短みじか

距きょ

離り

を得意とくい

とし、距離きょり

が長なが

くなると効率こうりつ

は低下ていか

します。

大型おおがた

ブルドーザぶ る ど ー ざ

は車体しゃたい

後部こうぶ

にリッパり っ ぱ

を装そう

着ちゃく

し岩盤がんばん

の掘削くっさく

に用もち

いられることも多おお

く、湿地用しっちよう

ブルドーザぶ る ど ー ざ

主おも

に軟なん

弱じゃく

地ち

での作さ

業ぎょう

に用もち

いられます。

3.ブルドーザぶ る ど ー ざ

の構造こうぞう

①エンジンえ ん じ ん

(エンジンえ ん じ ん

については「Ⅵ 建設けんせつ

機械きかい

の要素ようそ

技術ぎじゅつ

」で説明せつめい

します)

②主しゅ

クラッチく ら っ ち

エンジンえ ん じ ん

から出で

た動 力どうりょく

をトランスミッションと ら ん す み っ し ょ ん

に伝つた

えたり切き

ったりする装置そうち

です。

エンジンえ ん じ ん

の始動しどう

時じ

、変速時へんそくとき

および進行しんこう

方向ほうこう

を変えるか え る

時とき

、エンジンえ ん じ ん

をまわしたまま停止ていし

させる時とき

等など

に使用しよう

します。

③トルクコンバータと る く こ ん ば ー た

トルクコンバータと る く こ ん ば ー た

はパワーシフトぱ わ ー し ふ と

駆動くどう

方式ほうしき

を構成こうせい

する重 要じゅうよう

な装置そうち

であって、

エンジンえ ん じ ん

で発生はっせい

させたトルクと る く

(回 転 力かいてんりょく

)を負荷ふ か

の変動へんどう

に応おう

じて自じ

動どう

的てき

かつ無段階むだんかい

変換へんかん

させます。

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32 (一社)日本建設機械施工協会

右みぎ

の図ず

のようにポンプぽ ん ぷ

、タービンた ー び ん

、ステータす て ー た

等など

構こう

成せい

され、これらは 油あぶら

を満み

たしたケけ

ーー

スす

に納おさ

られています。

右みぎ

の図ず

はトルクコンバータと る く こ ん ば ー た

の性能せいのう

をあらわす

曲 線きょくせん

で、 入 力にゅうりょく

トルクと る く

を一定いってい

とした場合ばあい

速度比そ く ど ひ

の低下ていか

にともなってトルク比と る く ひ

が増大ぞうだい

ていることがわかります。すなわち、負荷ふ か

が掛か

かって走行そうこう

速度そくど

が落お

ちてくると、 出 力しゅつりょく

トルクと る く

(けん引 力いんりょく

)は次第しだい

に大おお

きくなると

いうことを 表あらわ

しています。

④トランスミッションと ら ん す み っ し ょ ん

(変速へんそく

装置そうち

) (この教本きょうほん

では説明せつめい

を割愛かつあい

します)

⑤ステアリングす て あ り ん ぐ

(操そう

向こう

)装置そうち

ブルドーザぶ る ど ー ざ

は進行しんこう

方向ほうこう

を変か

える(ステアリングす て あ り ん ぐ

を切き

る)場合ばあい

、一般的いっぱんてき

には左右さゆう

いず

れかのクローラく ろ ー ら

を止と

め、その反対側はんたいがわ

のクローラく ろ ー ら

を動うご

かすことによって行おこ

なっており、

このステアリングす て あ り ん ぐ

を切き

るための装そう

置ち

が操そう

向こう

装置そうち

です。

操そう

向こう

装置そうち

は前ぜん

出しゅつ

の図ず

(パワーシフトぱ わ ー し ふ と

の構造こうぞう

)に示しめ

すように動どう

力りょく

の伝でん

達たつ

を切き

ったり

つないだりするためのスす

テて

アあ

リり

ンん

グぐ

クく

ラら

ッっ

チち

と、 強きょう

制せい

的てき

にブぶ

レれ

ーー

キき

を掛か

けてクローラく ろ ー ら

を止と

めるためのステアリングブレーキす て あ り ん ぐ ぶ れ ー き

から成な

り立た

っており、車しゃ

体たい

後こう

部ぶ

の左さ

右ゆう

に1セせ

ッっ

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33 (一社)日本建設機械施工協会

トと

ずつ、合ごう

計けい

2セせ

ッっ

トと

が配はい

置ち

されています。

⑥ファイナルドライブふ ぁ い な る ど ら い ぶ

(終 減 速しゅうげんそく

装置そうち

) (この教本きょうほん

では説明せつめい

を割愛かつあい

します)

⑦足回あしまわ

り装置そうち

(この教本きょうほん

では説明せつめい

を割愛かつあい

します)

⑧油圧ゆあつ

装置そうち

(油圧ゆあつ

装置そうち

については「Ⅵ 建設けんせつ

機械きかい

の要素ようそ

技術ぎじゅつ

」で説明せつめい

します)

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34 (一社)日本建設機械施工協会

Ⅲ.積

つみ

み機械

き か い

(トラクタショベルと ら く た し ょ べ る

トラクタショベルと ら く た し ょ べ る

の走行方式そうこうほうしき

にはクロく ろ

ーー

ラら

式しき

とタイヤた い や

式しき

があり、クローラ式く ろ ー ら し き

のものを

クロく ろ

ーラローダー ら ろ ー だ

と呼びよ び

、タイヤた い や

式しき

のものをホイほ い

ーー

ルローダる ろ ー だ

と呼よ

びます。この教 本きょうほん

では、現在げんざい

トラクタショベルと ら く た し ょ べ る

の大半たいはん

を占し

めるホイほ い

ーー

ルロる ろ

ーー

ダだ

について述の

べることにします。

1.ホイールローダほ い ー る ろ ー だ

の種類しゅるい

①操そう

向こう

形式けいしき

による分類ぶんるい

ホイールローダほ い ー る ろ ー だ

は操そう

向こう

形けい

式しき

(スす

テて

アあ

リり

ンん

グぐ

形けい

式しき

)の

違ちが

いによりアーティあ ー て ぃ

キュレート式き ゅ れ ー と し き

(車体しゃたい

屈折式くっせつしき

)、フふ

ロろ

ンん

トと

スす

テて

アあ

式しき

、リり

アあ

スす

テて

アあ

式しき

、およびスす

キき

ッっ

ドど

スす

テて

アあ

式しき

の4方ほう

式しき

に分ぶん

類るい

されます。現在げんざい

ホイールローダほ い ー る ろ ー だ

大半たいはん

はアあ

ーー

テて

ィぃ

キき

ュゅ

レれ

-ー

トと

式しき

を採用さいよう

しており、フふ

ロろ

ンん

トと

スす

テて

アあ

式しき

やリり

アあ

スす

テて

アあ

式しき

はほと

んど見み

かけなくなりました。

スす

キき

ッっ

ドど

スす

テて

アあ

式しき

は小こ

型がた

ホほ

イい

ーー

ルる

ロろ

ーー

ダだ

(スす

キき

ッっ

ドど

スす

テて

アあ

ロろ

ーー

ダだ

)に採さい

用よう

されていま

す。

②動 力どうりょく

伝達でんたつ

方式ほうしき

による分類ぶんるい

動 力どうりょく

伝達でんたつ

方式ほうしき

の違ちが

いによりパぱ

ワわ

ーー

シし

フふ

トと

方ほう

式しき

油ゆ

圧あつ

駆く

動どう

(HST)方ほう

式しき

の2種しゅ

類るい

に分ぶん

類るい

されます。

ホイールローダほ い ー る ろ ー だ

はタイヤた い や

で地じ

面めん

を蹴け

る必要ひつよう

がある

ことから、できるだけスリップす り っ ぷ

しないよう4輪りん

駆動くどう

方式ほうしき

を採用さいよう

してい

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35 (一社)日本建設機械施工協会

2.ホイールローダほ い ー る ろ ー だ

の用途ようと

ホイールローダほ い ー る ろ ー だ

は一般的いっぱんてき

に土砂どしゃ

等など

をすくい込こ

んでダンプトラックだ ん ぷ と ら っ く

に積つ

み込こ

んだり、

ホッパほ っ ぱ

に投 入とうにゅう

する作業さぎょう

に用もち

いられ、タた

イい

ヤや

式しき

の特とく

長ちょう

である機き

動どう

性せい

を生い

かして短 中たんちゅう

距離きょり

の運搬うんぱん

作業さぎょう

(ロろ

ーー

ドど

アあ

ンん

ドど

キき

ャゃ

リり

作業さぎょう

)に使用しよう

されることもあります。しかし、逆ぎゃく

に 十じゅう

分ぶん

な掘くっ

削さく

力りょく

が得え

られないというタイヤた い や

式しき

の弱 点じゃくてん

があるため、地山ぢやま

の掘くっ

削さく

作さ

業ぎょう

には適てき

ていません。

3.ホイールローダほ い ー る ろ ー だ

の構造こうぞう

①エンジンえ ん じ ん

(エンジンえ ん じ ん

については「Ⅵ 建設けんせつ

機械き か い

の要素よ う そ

技術ぎじゅつ

」で説明せつめい

します)

②トルクコンバータと る く こ ん ば ー た

(前述ぜんじゅつ

の「ブルドーザぶ る ど ー ざ

」の説明せつめい

を参照さんしょう

下くだ

さい)

③トランスミッションと ら ん す み っ し ょ ん

(変速へんそく

装置そうち

) (この教本きょうほん

では説明せつめい

を割愛かつあい

します)

④ステアリングす て あ り ん ぐ

(操そう

向こう

)装置そうち

アーティキュレートあ ー て ぃ き ゅ れ ー と

式しき

(車体しゃたい

屈折式くっせつしき

)では、

車体しゃたい

を前後ぜんご

2つの部ぶ

分ぶん

に分わ

け、これらをピンぴ ん

接続せつぞく

し自由じゆう

に左右さゆう

方向ほうこう

に折お

れ曲ま

がる構こう

造ぞう

として

います。スす

テて

アあ

リり

ンん

グぐ

ホほ

イい

ーー

ルる

を回まわ

すことによっ

て圧油あつゆ

をステアリングす て あ り ん ぐ

シし

リり

ンん

ダだ

に送おく

り車体しゃたい

屈 曲くっきょく

させ操そう

向こう

(ステアリングす て あ り ん ぐ

)を切き

ります。

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36 (一社)日本建設機械施工協会

⑤差動さどう

装置そうち

(ディファレンシャルで ぃ ふ ぁ れ ん し ゃ る

駆く

動どう

車しゃ

軸じく

(4輪りん

駆く

動どう

の場ば

合あい

は前ぜん

後ご

の車しゃ

軸じく

)の 中ちゅう

央おう

部ぶ

に装そう

備び

され、左右さゆう

のタイヤた い や

が別々べつべつ

に異こと

なった速そく

度ど

で回転かいてん

できるようにするための装置そうち

で、スす

テて

アあ

リり

ンん

グぐ

を切き

った時とき

、外そと

側がわ

のタた

イい

ヤや

を内うち

側がわ

のタた

イい

ヤや

より

も速はや

く回まわ

す事こと

により、スす

ムむ

ーー

ズず

に曲ま

がれるようにし

ています。

しかし、このままでは片かた

輪りん

が‘ぬかるみ’に入はい

り込こ

んだ時とき

、片かた

輪りん

だけが空くう

転てん

して脱だっ

出しゅつ

できなくなることがあるため、デで

フふ

ロろ

ッっ

クく

あるいはリり

ミみ

テて

ッっ

ドど

スす

リり

ッっ

プぷ

デで

フふ

機き

構こう

装そう

備び

することによって軟なん

弱じゃく

地ち

走そう

破は

性せい

を高たか

めたものもあります。

⑥ブレーキぶ れ ー き

ホほ

イい

ーー

ルる

ロろ

ーー

ダだ

のブレーキぶ れ ー き

を目的もくてき

別べつ

に分類ぶんるい

すると、フートふ ー と

ブレーキぶ れ ー き

、パーキングぱ ー き ん ぐ

ブレーキぶ れ ー き

、エマーえ ま ー

ジェンシじ ぇ ん し

ブレーキぶ れ ー き

の3つがあります。

フートふ ー と

ブレーキぶ れ ー き

は走行そうこう

速度そくど

を落お

としたり停止ていし

するためのもので、パーキングぱ ー き ん ぐ

ブレーキぶ れ ー き

は駐 車ちゅうしゃ

するためのものです。エマージェンシえ ま ー じ ぇ ん し

ブレーキぶ れ ー き

は緊 急きんきゅう

時じ

に自動的じどうてき

に作動さどう

するも

のです。

フふ

-ー

トと

ブレーキぶ れ ー き

のブレーキペダルぶ れ ー き ぺ だ る

は通 常つうじょう

2個こ

装 着そうちゃく

されており、右側みぎがわ

のペぺ

ダだ

ルる

を踏ふ

むとブレーキぶ れ ー き

のみが効き

き、 左 側ひだりがわ

のペダルぺ だ る

を踏ふ

むとブぶ

レれ

ーー

キき

が効き

くと同時どうじ

トランスミッションと ら ん す み っ し ょ ん

が中 立ちゅうりつ

となります。

この 左ひだり

側がわ

のブぶ

レれ

ーー

キき

(ペぺ

ダだ

ルる

)は、ダだ

ンん

プぷ

トと

ラら

ッっ

クく

への接近せっきん

から排土はいど

までの一連いちれん

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37 (一社)日本建設機械施工協会

運転うんてん

操作そうさ

を容易ようい

にするためのもので、ミみ

ッっ

シし

ョょ

ンん

・カか

ッっ

トと

オお

フふ

・ブぶ

レれ

ーー

キき

(ペぺ

ダだ

ルる

)と

呼よ

んでいます。

⑦タイヤた い や

ホほ

イい

ーー

ルる

ロろ

ーー

ダだ

には空くう

気き

入い

りタた

イい

ヤや

が用もち

いられ、摩耗まもう

や岩石がんせき

によるカットか っ と

(損 傷そんしょう

)を少すく

なくしたり、大おお

きな荷か

重じゅう

に耐た

え、 十じゅう

分ぶん

な牽けん

引いん

力りょく

を発はっ

揮き

するような材ざい

質しつ

や構こう

造ぞう

・形 状けいじょう

が採さい

用よう

されています。タた

イい

ヤや

踏とう

面めん

の紋もん

様よう

(トと

レれ

ッっ

ドど

パぱ

タた

ーー

ンん

)には多おお

くの種しゅ

類るい

がありますが、ホほ

イい

ーー

ルる

ロろ

ーー

ダだ

では主おも

にトと

ラら

クく

シし

ョょ

ンん

パぱ

タた

ーー

ンん

やロろ

ッっ

クく

パぱ

タた

ーー

ンん

が使し

用よう

されています。

⑧作業さぎょう

装置そうち

(作業機さぎょうき

ホほ

イい

ーー

ルる

ロろ

ーー

ダだ

の作さ

業ぎょう

装置そうち

はリり

フふ

トと

アあ

ーー

ムむ

、バば

ケけ

ッっ

トと

、およびバば

ケけ

ッっ

トと

を前ぜん

後ご

に傾けい

転てん

するチち

ルる

トと

機き

構こう

から構こう

成せい

されています。チち

ルる

トと

機き

構こう

の形けい

式しき

にはZ

バば

ーー

リり

ンん

クく

式しき

とパぱ

ラら

レれ

ルる

リり

ンん

クく

式しき

があり、比較的ひかくてき

小ちい

さな油ゆ

圧あつ

シし

リり

ンん

ダだ

で大おお

きな掘くっ

削さく

力りょく

が得え

られ、構こう

造ぞう

が簡かん

単たん

なZバば

ーー

リり

ンん

クく

式しき

が大たい

半はん

占し

めています。

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38 (一社)日本建設機械施工協会

Ⅳ.掘削くっさく

機械き か い

(油圧ゆ あ つ

ショベルし ょ べ る

)

1.油圧ゆあつ

ショベルし ょ べ る

の種類しゅるい

①走行そうこう

形式けいしき

による分類ぶんるい

油圧ゆあつ

ショベルし ょ べ る

は走行そうこう

形式けいしき

(下か

部ぶ

走そう

行こう

体たい

の形けい

式しき

の違ちが

いによりクく

ロろ

ーー

ラら

式しき

(履り

帯たい

式しき

)とホほ

イい

ーー

ルる

式しき

(タイヤた い や

式しき

)に分類ぶんるい

されます。

かつてはトラックと ら っ く

に搭載とうさい

したトラックバックホウと ら っ く ば っ く ほ う

も使つか

われていましたが、現在げんざい

ではほ

とんど見み

かけなくなりました。

②車体しゃたい

旋回せんかい

半径はんけい

による分類ぶんるい

狭せま

い現げん

場ば

での安全性あんぜんせい

や小こ

回まわ

り性せい

を考慮こうりょ

し、後端こうたん

旋回せんかい

半径はんけい

や作さ

業ぎょう

機き

(前ぜん

方ぽう

の)旋回せんかい

半径はんけい

を小ちい

さくした機種きしゅ

があり、これらと従 来 型じゅうらいがた

とを区別くべつ

することがあります。後端こうたん

旋回せんかい

半径はんけい

のみを小ちい

さくしたものを後こう

方ほう

小しょう

旋せん

回かい

型がた

、後端こうたん

と作業機さぎょうき

両 方りょうほう

の旋回せんかい

半径はんけい

小ちい

さくしたものを 超ちょう

小しょう

旋せん

回かい

型がた

と呼よ

びます。

③作業さぎょう

装置そうち

による分類ぶんるい

油圧ゆあつ

ショベルし ょ べ る

は、

、本体ほんたい

に装 着そうちゃく

する作業さぎょう

装置そうち

によって機械きかい

の呼よ

び方かた

が変かわ

ることがあ

ります。代 表 的だいひょうてき

なものとしてはバックホウば っ く ほ う

、ローディングショベルろ ー で ぃ ん ぐ し ょ べ る

、クラムシェルく ら む し ぇ る

等など

あげられます。

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39 (一社)日本建設機械施工協会

2.油圧ゆあつ

ショベルし ょ べ る

の用途ようと

前 述ぜんじゅつ

のように、油圧ゆあつ

ショベルし ょ べ る

は装 着そうちゃく

する作業さぎょう

装置そうち

によって機械きかい

の呼よ

び方かた

が変かわ

るとと

もに、作業さぎょう

の内容ないよう

、用途ようと

も大おお

きく変へん

化か

します。

一般的いっぱんてき

にバックホウば っ く ほ う

の場合ばあい

、地山ぢやま

の掘削くっさく

や積つみ

込こ

み、敷し

き均なら

し、整せい

形けい

等など

、非ひ

常じょう

に幅はば

広ひろ

作さ

業ぎょう

に使つか

われます。また、バば

ケけ

ッっ

トと

の代か

わりにブぶ

レれ

ーー

カか

を装 着そうちゃく

すれば破は

砕さい

、小こ

割わ

り等など

も使つか

うことができます。

ローディングショベルろ ー で ぃ ん ぐ し ょ べ る

は路盤ろばん

から上うえ

にある土砂どしゃ

や岩がん

石せき

の積つみ

込こ

みに、クラムく ら む

シェルし ぇ る

は路盤ろばん

より下した

(地下ち か

等など

)にある土砂どしゃ

をすくって持も

ち上あ

げる作さ

業ぎょう

に使つか

われます。

3.油圧ゆあつ

ショベルし ょ べ る

の構造こうぞう

油圧ゆあつ

ショベルし ょ べ る

は基本的きほんてき

に下部か ぶ

走行体そうこうたい

、上部じょうぶ

旋回体せんかいたい

、および作業さぎょう

装置そうち

(ブームぶ ー む

やアームあ ー む

バケットば け っ と

等など

)の3つの主しゅ

要よう

な装そう

置ち

で成な

り立た

っています。

① 下部か ぶ

走行体そうこうたい

下部か ぶ

走行体そうこうたい

は 上じょう

部ぶ

旋せん

回かい

体たい

や作さ

業ぎょう

装置そうち

を支ささ

移動いどう

するための 装そう

置ち

で、トラックフレームと ら っ く ふ れ ー む

や、

クローラく ろ ー ら

、走そう

行こう

モも

ーー

タた

、アイドラあ い ど ら

、ローラろ ー ら

等など

から成な

立た

っています。

② 上部じょうぶ

旋回体せんかいたい

上部じょうぶ

旋回体せんかいたい

は 旋回せんかい

ベアリングべ あ り ん ぐ

を 介かい

し て 下か

部ぶ

走そう

行こう

体たい

の 上うえ

に 搭載とうさい

さ れ 、

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40 (一社)日本建設機械施工協会

レボルビングフレームれ ぼ る び ん ぐ ふ れ ー む

を骨格こっかく

とし、これにエンジンえ ん じ ん

や油圧ゆあつ

ポンプぽ ん ぷ

、油圧ゆあつ

バルブば る ぶ

類るい

スイベルジョイントす い べ る じ ょ い ん と

、旋回せんかい

装置そうち

、運転席うんてんせき

、および作業さぎょう

装置そうち

等など

の多おお

くの主しゅ

要よう

な装そう

置ち

が搭載とうさい

されています。

ⅰ)スイベルジョイントす い べ る じ ょ い ん と

(油圧ゆあつ

回転かいてん

継手つぎて

スイベルジョイントす い べ る じ ょ い ん と

は 上じょう

部ぶ

旋せん

回かい

体たい

下部か ぶ

走行体そうこうたい

との 間あいだ

にあって油圧ゆあつ

の伝でん

達たつ

行おこ

なう装そう

置ち

で、上部じょうぶ

旋回体せんかいたい

が旋せん

回かい

しても

配管はいかん

がよじれないようにするためのもので

す。

ⅱ)旋回せんかい

装置そうち

油圧ゆあつ

モータも ー た

と減速機げんそくき

、ピニオンぴ に お ん

で構成こうせい

される装置そうち

で、

上部じょうぶ

旋回体せんかいたい

に取と

り付つ

けられ、ピニオンぴ に お ん

で下か

部ぶ

走そう

行こう

体たい

側がわ

の(イい

ンん

ナな

ーー

レれ

ーー

スす

に設もう

けた)ギぎ

ヤや

を蹴け

ることに

よって 上じょう

部ぶ

旋せん

回かい

体たい

を旋せん

回かい

させます。

③作業さぎょう

装置そうち

(作業機さぎょうき

上部じょうぶ

旋回体せんかいたい

の前方ぜんぽう

に取と

り付つ

けられ、実際じっさい

に土砂どしゃ

等など

の作業さぎょう

対 象 物たいしょうぶつ

を掘削くっさく

したり持も

上あ

げたりする装そう

置ち

で、対 象 物たいしょうぶつ

の性 状せいじょう

や車 両しゃりょう

と対 象 物たいしょうぶつ

との位い

置ち

関かん

係けい

、距離きょり

等など

に応おう

て非常ひじょう

に多おお

くの種類しゅるい

があります。なお、下か

部ぶ

走そう

行こう

体たい

に取と

り付つ

けるブぶ

レれ

ーー

ドど

も作業装置さぎょうそうち

一いっ

種しゅ

です。

以下い か

に主おも

な作業装置さぎょうそうち

の概要がいよう

を述の

べます。

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41 (一社)日本建設機械施工協会

ⅰ)バックホウば っ く ほ う

もっとも一般的いっぱんてき

な作業さぎょう

装置そうち

で、基本的きほんてき

にはブームぶ ー む

、アームあ ー む

、バケットば け っ と

、およびこ

れらを動うご

かすための油圧ゆあつ

シリンダし り ん だ

等など

で構成こうせい

されており、このバックホウば っ く ほ う

にもたくさ

んの種しゅ

類るい

があります。

a)スイングブームす い ん ぐ ぶ ー む

主おも

にミみ

ニに

油ゆ

圧あつ

シし

ョょ

ベべ

ルる

に採さい

用よう

されている形けい

式しき

で、ブぶ

ーー

ムむ

根ね

元もと

部ぶ

分ぶん

から左さ

右ゆう

にスす

イい

ンん

グぐ

(揺動ようどう

)させることによって前ぜん

方ぽう

の旋せん

回かい

半はん

径けい

を縮ちぢ

め(小こ

回まわ

り性せい

を良よ

くし)、狭せま

い場ば

所しょ

での作さ

業ぎょう

をしやすくして

います。

また、壁かべ

際ぎわ

での溝みぞ

掘くっ

削さく

等など

、オお

フふ

セせ

ッっ

トと

作さ

業ぎょう

も可か

能のう

です(但ただ

しこの場ば

合あい

、アあ

ーー

ムむ

やバば

ケけ

ッっ

トと

の動うご

く方ほう

向こう

とオお

ペぺ

レれ

ーー

タた

の 体からだ

の向む

きが一いっ

致ち

しない為ため

、やや運うん

転てん

操そう

作さ

は 難むずか

しくなります)。

b)オフセットブームお ふ せ っ と ぶ ー む

ブームぶ ー む

の前半分まえはんぶん

を平へい

行こう

リり

ンん

クく

構造こうぞう

とし、アームあ ー む

やバば

ケけ

ッっ

トと

が左右さゆう

に平行へいこう

移動いどう

できるようにしたもので、

車体しゃたい

中 心ちゅうしん

をはずれた場ば

所しょ

を車体しゃたい

中 心ちゅうしん

線せん

と平行へいこう

掘削くっさく

(オフセットお ふ せ っ と

作業さぎょう

)できることから、各種かくしゅ

の溝みぞ

掘削くっさく

に使用しよう

されます。

前 述ぜんじゅつ

のスイングブームす い ん ぐ ぶ ー む

と比くら

べ、オフセットお ふ せ っ と

作業さぎょう

においてもオペレータお ぺ れ ー た

の向む

オフセットブームお ふ せ っ と ぶ ー む

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42 (一社)日本建設機械施工協会

とアームあ ー む

やバケットば け っ と

の動うご

く方ほう

向こう

が同おな

じであるため、運転うんてん

操作そ う さ

が簡かん

単たん

です。

c)伸 縮しんしゅく

アームあ ー む

アあ

ーー

ムむ

が伸の

び縮ちぢ

みする形式けいしき

で、一いっ

般ぱん

的てき

な(長なが

さの変か

わらない)作業装置さぎょうそうち

に比くら

べ深ふか

い 所ところ

まで

掘削くっさく

でき、しかもダだ

ンん

プぷ

トと

ラら

ッっ

クく

への積つ

み込こ

も容易ようい

にできるため、下げ

水すい

道どう

をはじめとする管かん

工事こうじ

でよく使つか

われます。

d)その他た

前 述ぜんじゅつ

a)からc)の他ほか

にもバックホウば っ く ほ う

の作業装置さぎょうそうち

には多おお

くの種類しゅるい

があります。

「エえ

クく

スす

テて

ンん

シし

ョょ

ンん

アあ

ーー

ムむ

(一般的いっぱんてき

なアームあ ー む

の先端せんたん

に延えん

長ちょう

用よう

の部ぶ

材ざい

を追つい

加か

装そう

着ちゃく

し、長なが

さを長なが

くしたもの)」や「ロろ

ンん

グぐ

アあ

ーー

ムむ

」、「ロろ

ンん

グぐ

ブぶ

ーー

ムむ

アあ

ンん

ドど

ロろ

ンん

グぐ

アあ

ーー

ムむ

」等など

は、より遠とお

くより深ふか

くまで掘削くっさく

・整形せいけい

することを目もく

的てき

とした作業装置さぎょうそうち

す。

これとは 逆ぎゃく

にブームぶ ー む

とアあ

ーー

ムむ

を通 常つうじょう

より 短みじか

くした「シし

ョょ

ーー

トと

ブぶ

ーー

ムむ

アあ

ンん

ドど

シし

ョょ

ーー

トと

アあ

ーー

ムむ

」もあり、トンネルと ん ね る

工事こうじ

等など

狭せま

い作さ

業ぎょう

空くう

間かん

で稼動かどう

する場合ばあい

に使用しよう

れます。

ⅱ)ローディングショベルろ ー で ぃ ん ぐ し ょ べ る

ローディングショベルろ ー で ぃ ん ぐ し ょ べ る

は前 述ぜんじゅつ

の通とお

り、路盤ろばん

より上うえ

ある対 象 物たいしょうぶつ

をすくい込こ

んでダだ

ンん

プぷ

トと

ラら

ッっ

クく

等など

に積つ

込こ

むもので、頑 丈がんじょう

で比ひ

較かく

的てき

短みじか

いブぶ

ーー

ムむ

とアあ

ーー

ムむ

で構成こうせい

され、アームあ ー む

を手前てまえ

から前ぜん

方ぽう

に押お

し出だ

しながらすくい込こ

みを 行おこな

います。

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43 (一社)日本建設機械施工協会

ⅲ)クラムシェルく ら む し ぇ る

クラムシェルく ら む し ぇ る

は通つう

常じょう

のバば

ケけ

ッっ

トと

の代か

わりに「2枚まい

貝がい

の 形かたち

をしたバケットば け っ と

を装 着そうちゃく

し、深ふか

い 所ところ

から土ど

砂しゃ

をすく

い込こ

んで地ち

上じょう

まで持も

ち上あ

げ、ダだ

ンん

プぷ

トと

ラら

ッっ

クく

等など

に積つ

み込こ

むものです。

クラムシェルく ら む し ぇ る

には、通 常つうじょう

のバば

ッっ

クく

ホほ

ウう

バば

ケけ

ッっ

トと

を外はず

クく

ラら

ムむ

シし

ェぇ

ルる

バば

ケけ

ッっ

トと

を装そう

着ちゃく

しただけの簡易的かんいてき

なものや、

アームあ ー む

を多た

段だん

にし油圧ゆあつ

で伸しん

縮しゅく

可か

能のう

にしたテて

レれ

スす

コこ

ピぴ

ッっ

クく

式しき

クく

ラら

ムむ

シし

ェぇ

ルる

もあります。

④先端せんたん

アタッチメントあ た っ ち め ん と

前 述ぜんじゅつ

のバケットば け っ と

やブレーカぶ れ ー か

等など

、実際じっさい

に対たい

象しょう

物ぶつ

にコンタクトこ ん た く と

する装置そうち

を先せん

端たん

アあ

タた

ッっ

チち

メめ

ンん

トと

と呼よ

ぶことがあります。 先端せんたん

アタッチメントあ た っ ち め ん と

には、これらの他ほか

に対たい

象しょう

物ぶつ

を掴つか

み持も

ち上あ

げる「グぐ

ラら

ッっ

プぷ

ルる

」や、解かい

体たい

工こう

事じ

等など

で使用しよう

される油圧式ゆあつしき

の「圧砕機あっさいき

」、油ゆ

圧あつ

モも

ーー

タた

で駆動くどう

する回転式かいてんしき

の切削機せっさくき

等など

、非常ひじょう

にたくさんの種類しゅるい

があります。

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44 (一社)日本建設機械施工協会

Ⅴ.締

しめ

かた

め機

かい

(ロ

1.ローラろ ー ら

の種類しゅるい

締しめ

固かた

め機き

械かい

は、締しめ

固かた

めの原げん

理り

によって分類ぶんるい

する方法ほうほう

と、機械きかい

の形態けいたい

によって分類ぶんるい

する

方法ほうほう

があり、締しめ

固かた

めの原げん

理り

によると下した

の 表ひょう

のように分ぶん

類るい

されます。

マカダムローラま か だ む ろ ー ら

タンデムローラた ん で む ろ ー ら

振動しん どう

ローラろ ー ら

締固め機械し め か た め き か い

振動コンパクタし ん ど う こ ん ぱ く た

タンピングローラた ん ぴ ん ぐ ろ ー ら

タンパた ん ぱ

静的荷重による せいてきかじゅうによる(りん

(輪荷重)かじゅう)

ゆすり効果こうか

による

(振動しんどう

力りょく

突つ

く、又また

は叩たた

くによる

(衝撃力しょうげきりょく

ロードローラろ ー ど ろ ー ら

タイヤローラた い や ろ ー ら

締しめ

固かた

め機械きかい

の分類ぶんるい

(締しめ

固かた

め原理げんり

による)

2.主おも

なローラろ ー ら

①ロードローラろ ー ど ろ ー ら

ロードローラろ ー ど ろ ー ら

は道路どうろ

工事こうじ

におけるアあ

スす

フふ

ァぁ

ルる

トと

混こん

合ごう

物ぶつ

や路ろ

盤ばん

の締しめ

固かた

め、路ろ

床しょう

の仕し

上あ

転てん

圧あつ

に多おお

く使し

用よう

され、別名べつめい

「鉄てつ

輪りん

ローラろ ー ら

とも呼よ

ばれマカダムま か だ む

型がた

とタンデム型た ん で む が た

があり

ます。

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45 (一社)日本建設機械施工協会

②タイヤローラた い や ろ ー ら

タイヤローラた い や ろ ー ら

はロろ

ーー

ドど

ロろ

ーー

ラら

と同おな

じくアあ

スす

フふ

ァぁ

ルる

トと

混こん

合ごう

物ぶつ

や路盤ろばん

の締しめ

固かた

めや、路ろ

床しょう

の転てん

圧あつ

に多おお

く使し

用よう

され、その名な

の通とお

り複ふく

数すう

の空くう

気き

入い

りゴムご む

タイヤた い や

装 着そうちゃく

しています。

③振動しんどう

ローラろ ー ら

ⅰ)振動しんどう

ローラろ ー ら

の概要がいよう

と種類しゅるい

振動しんどう

ローラろ ー ら

は機械きかい

自身じしん

の質 量しつりょう

(自重じじゅう

)に加くわ

え、転圧てんあつ

輪りん

強 制 的きょうせいてき

に振しん

動どう

させる事こと

によって自重じじゅう

の1~5倍ばい

の動どう

荷重かじゅう

を発生はっせい

させ、効率的こうりつてき

な締しめ

固かた

めができる転てん

圧あつ

機き

械かい

です。

振動しんどう

ローラろ ー ら

は駆動くどう

形式けいしき

の違ちが

いによって「自じ

走そう

式しき

」「被ひ

けん引いん

式しき

」「ハは

ンん

ドど

ガが

イい

ドど

式しき

に分わ

けられ、用よう

途と

の違ちが

いによって「舗ほ

装そう

用よう

」と「土ど

工こう

用よう

」に分わ

けられます。

ⅱ)振動しんどう

ローラろ ー ら

の構造こうぞう

振動しんどう

ローラろ ー ら

は転圧てんあつ

輪りん

を強 制 的きょうせいてき

に振動しんどう

させる 所ところ

に特 徴とくちょう

があり、この振動しんどう

を起お

こす装そう

置ち

が起き

振しん

装そう

置ち

です。

一般的いっぱんてき

に、起振きしん

装置そうち

は転圧てんあつ

輪りん

の内部ないぶ

に装備そうび

され、偏へん

心しん

体たい

を高速こうそく

回転かいてん

させること

によって遠 心 力えんしんりょく

を発生はっせい

させ振動しんどう

を起お

こす装そう

置ち

です。

図ず

(a)において、右側みぎがわ

の振動しんどう

モータも ー た

によってロろ

ーー

ルる

中ちゅう

心しん

軸じく

と一いっ

体たい

となった偏へん

心体しんたい

を回転かいてん

させています。左 側ひだりがわ

の走そう

行こう

モも

ーー

タた

はロろ

ーー

ルる

を回かい

転てん

させる(振しん

動どう

ロろ

ーー

ラら

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46 (一社)日本建設機械施工協会

が走そう

行こう

する)ためのものです。

③ タンピングローラた ん ぴ ん ぐ ろ ー ら

タた

ンん

ピぴ

ンん

グぐ

ロろ

ーー

ラら

は鋼板製こうはんせい

の 中ちゅう

空くう

円えん

筒とう

(ロろ

ーー

ルる

の外がい

周しゅう

に長なが

さ 100mm~200mm の突とっ

起き

(フふ

ーー

トと

)を 60~

100本ほん

装そう

着ちゃく

したもので、アあ

ーー

スす

ダだ

ムむ

や道どう

路ろ

、飛ひ

行こう

場じょう

建けん

設せつ

における厚層あつそう

の土つち

の転てん

圧あつ

に適てき

しています。

突起とっき

の形 状けいじょう

によりシし

ーー

プぷ

スす

フふ

ーー

トと

ロろ

ーー

ラら

や、

テーパフートローラて ー ぱ ふ ー と ろ ー ら

等など

の種しゅ

類るい

があります。

(a) 正面しょうめん

(b)側面そくめん

振動しんどう

ローラろ ー ら

起振き し ん

装置そ う ち

の構造こうぞう

走行モータ 偏心体 振動モー

ロール

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47 (一社)日本建設機械施工協会

Ⅵ.建設

けんせつ

機械

き か い

の要素

よ う そ

技術

ぎじゅつ

1.エンジンえ ん じ ん

(原動機げんどうき

①エンジンえ ん じ ん

の種類しゅるい

ⅰ)燃 料ねんりょう

・燃 焼ねんしょう

方式ほうしき

による分類ぶんるい

エンジンえ ん じ ん

は燃 焼ねんしょう

方式ほうしき

の違ちが

いによりデで

ィぃ

ーー

ゼぜ

ルる

エえ

ンん

ジじ

ンん

とガが

ソそ

リり

ンん

エえ

ンん

ジじ

ンん

に分ぶん

類るい

されます。

デで

ィぃ

ーー

ゼぜ

ルる

エンジンえ ん じ ん

はピストンぴ す と ん

で圧 縮あっしゅく

した空気くうき

に燃 料ねんりょう

(軽油けいゆ

)をノズルの ず る

から高こう

圧あつ

で噴ふん

射しゃ

することによって自然しぜん

着火ちゃっか

させ燃 焼ねんしょう

・爆発ばくはつ

させる方ほう

式しき

です。

(ディで ぃ

ーー

ゼルエンジンぜ る え ん じ ん

には点火てんか

プラグぷ ら ぐ

はありません。)

一方いっぽう

、ガソリンエンジンが そ り ん え ん じ ん

は燃 料ねんりょう

(ガソリンが そ り ん

)と空気くうき

を混合こんごう

させ、これをピぴ

スす

トと

ンん

で圧 縮あっしゅく

した 所ところ

に点火てんか

プラグぷ ら ぐ

で電気的でんきてき

な火花ひばな

を飛と

ばせて点てん

火か

し、燃ねん

焼しょう

・爆ばく

発はつ

させ

る方ほう

式しき

です。

ⅱ)作動さどう

方式ほうしき

による分類ぶんるい

エンジンえ ん じ ん

は作さ

動どう

方ほう

式しき

( 吸きゅう

入にゅう

~圧あっ

縮しゅく

~燃ねん

焼しょう

~排はい

気き

の一いち

連れん

の作さ

動どう

を完かん

了りょう

する 間あいだ

に、ピぴ

スす

トと

ンん

が何なん

回かい

行い

ったり来き

たりするか)の違ちが

いによって4サさ

イい

クく

ルる

方ほう

式しき

と2サさ

イい

クく

ルる

方ほう

式しき

に分類ぶんるい

されます。

4サイクルさ い く る

方ほう

式しき

においては、クく

ラら

ンん

クく

シし

ャゃ

フふ

トと

が2回かい

転てん

(4スす

トと

ロろ

ーー

クく

)する 間あいだ

に1サさ

イい

クく

ルる

( 吸きゅう

入にゅう

~圧あっ

縮しゅく

~燃ねん

焼しょう

~排はい

気き

)が完かん

了りょう

します。

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48 (一社)日本建設機械施工協会

ⅲ)冷 却れいきゃく

方式ほうしき

による分類ぶんるい

エえ

ンん

ジじ

ンん

は冷 却れいきゃく

方式ほうしき

の違ちが

いによって水冷式すいれいしき

と空冷式くうれいしき

に分類ぶんるい

されます。

②建設けんせつ

機械きかい

に搭載とうさい

するエンジンえ ん じ ん

一般的いっぱんてき

に、建設けんせつ

機械きかい

には「4サイクルさ い く る

方ほう

式しき

」で「水すい

冷れい

式しき

」の「デで

ィぃ

ーー

ゼぜ

ルる

エえ

ンん

ジじ

ンん

が搭とう

載さい

されています。

③ディーゼルエンジンで ぃ ー ぜ る え ん じ ん

の構造こうぞう

ディーゼルエンジンで ぃ ー ぜ る え ん じ ん

はエンジンえ ん じ ん

本体ほんたい

、 吸きゅう

排気はいき

装置そうち

、潤 滑じゅんかつ

装置そうち

、燃 料ねんりょう

装そう

置ち

、冷れい

却きゃく

装そう

置ち

電気でんき

装置そうち

等など

で構成こうせい

されています。

ⅰ)エンジンえ ん じ ん

本体ほんたい

エンジンえ ん じ ん

本ほん

体たい

はエえ

ンん

ジじ

ンん

の骨こっ

格かく

を形成けいせい

るもので、シリンダブロックし り ん だ ぶ ろ っ く

やシし

リり

ンん

ダだ

ヘへ

ッっ

ドど

、クく

ラら

ンん

クく

シし

ャゃ

フふ

トと

、フライホイールふ ら い ほ い ー る

オお

イい

ルる

パぱ

ンん

等など

、多おお

くの装そう

置ち

や部ぶ

品ひん

から成な

り立た

っています。

4サイクルディーゼルエンジンさ い く る で ぃ ー ぜ る え ん じ ん

の作動さ ど う

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49 (一社)日本建設機械施工協会

ⅱ) 吸きゅう

・排気はいき

装置そうち

吸きゅう

・排気はいき

装置そうち

はシリンダし り ん だ

の中なか

に空くう

気き

を送おく

り込こ

むと共とも

に、燃ねん

焼しょう

し終お

わった

ガスが す

をシリンダし り ん だ

から排はい

出しゅつ

するための

装置そうち

で、エえ

アあ

クく

リり

ーー

ナな

(空気くうき

清浄器せいじょうき

やタた

ーー

ボぼ

チち

ャゃ

ーー

ジじ

ャゃ

(過か

給きゅう

機き

)、 吸きゅう

気き

マま

ニに

ホほ

ーー

ルる

ドど

、排気はいき

マニホールドま に ほ ー る ど

、マま

フふ

ラら

等など

から成な

り立た

っています。

エアクリーナえ あ く り ー な

はシリンダし り ん だ

に送おく

り込こ

む空くう

気き

を浄化じょうか

する装置そうち

です。

またターボチャージャた ー ぼ ち ゃ ー じ ゃ

は排はい

気き

ガが

スす

の圧 力あつりょく

により駆動くどう

され、シリンダし り ん だ

に送おく

り込こ

空くう

気き

を圧 縮あっしゅく

し密みつ

度ど

を高たか

め(酸さん

素そ

の 量りょう

をふやし)エえ

ンん

ジじ

ンん

の 出 力しゅつりょく

を向 上こうじょう

させる

装置そうち

です。

ⅲ)潤 滑じゅんかつ

装置そうち

潤 滑じゅんかつ

装置そうち

はピストンぴ す と ん

やクランクシャフトく ら ん く し ゃ ふ と

等など

の摺 動しゅうどう

、回転かいてん

する部分ぶぶん

に 潤じゅん

滑かつ

油ゆ

供きょう

給きゅう

し、その運動うんどう

をなめらかにし、錆さ

びつきや焼や

きつきを防ぼう

止し

するための装置そうち

で、

オイルポンプお い る ぽ ん ぷ

やオイルフィルタお い る ふ ぃ る た

、オイルクーラお い る く ー ら

等など

から成な

り立た

っています。

ⅳ)燃 料ねんりょう

装置そうち

燃 料ねんりょう

装置そうち

はシリンダし り ん だ

の中なか

に燃 料ねんりょう

を高圧こうあつ

で噴射ふんしゃ

し、燃ねん

焼しょう

を起お

こさせる装そう

置ち

で、

燃 料ねんりょう

タンクた ん く

やフィルタふ ぃ る た

、噴射ふんしゃ

ポンプぽ ん ぷ

、噴射ふんしゃ

ノズルの ず る

等など

から成な

り立た

っています。

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50 (一社)日本建設機械施工協会

ⅴ)冷 却れいきゃく

装置そうち

エンジンえ ん じ ん

は冷 却れいきゃく

しないで運うん

転てん

すると、

燃ねん

焼しょう

による熱ねつ

や、摩擦まさつ

による熱ねつ

によって

いろいろな箇所かしょ

が異常いじょう

に高温こうおん

になり、

運転うんてん

を継続けいぞく

することができなくなるため、

冷 却れいきゃく

装置そうち

によって一定いってい

の温おん

度ど

以い

上じょう

ならないようにしています。

水冷式すいれいしき

エンジンえ ん じ ん

の冷 却れいきゃく

装置そうち

ラジエータら じ え ー た

やファンふ ぁ ん

、ウォう ぉ

-ー

タポンプた ぽ ん ぷ

、サさ

ーー

モも

スす

タた

ッっ

トと

等など

から成な

り立た

っています。

水冷式すいれいしき

エンジンえ ん じ ん

ではは 、

、水みず

はウォータポンプう ぉ ー た ぽ ん ぷ

によってエえ

ンん

ジじ

ンん

内ない

部ぶ

に送おく

り込こ

まれま

す。高こう

温おん

になった水みず

(エえ

ンん

ジじ

ンん

を冷ひ

やした水みず

)は、ラら

ジじ

エえ

ーー

タた

を通つう

過か

する時とき

にファンふ ぁ ん

からの風かぜ

によって冷ひ

やされウう

ォぉ

ーー

タた

ポぽ

ンん

プぷ

に戻もど

されます。

ⅵ)電気でんき

装置そうち

電でん

気き

装そう

置ち

はエンジンえ ん じ ん

そのものが必要ひつよう

とする電気でんき

を 供 給きょうきゅう

すると共とも

に、

エンジンえ ん じ ん

を搭載とうさい

する車しゃ

両りょう

に対たい

しても電でん

気き

を 供きょう

給きゅう

する役やく

割わり

を持も

っています。

電でん

気き

装そう

置ち

はオお

ルる

タた

ネね

ーー

タた

( 充じゅう

電でん

発はつ

電でん

機き

)やレれ

ギぎ

ュゅ

レれ

ーー

タた

(電圧でんあつ

・電でん

流りゅう

調ちょう

整せい

器き

)、バッテリば っ て り

(蓄電池ちくでんち

)、スタータす た ー た

(始動しどう

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51 (一社)日本建設機械施工協会

モータも ー た

)、照 明しょうめい

装置そうち

等など

から成な

り立た

っており、一いっ

般ぱん

的てき

にエえ

ンん

ジじ

ンん

にはオルタネータお る た ね ー た

スタータす た ー た

が装そう

着ちゃく

され、その他ほか

の装そう

置ち

は車しゃ

両りょう

側がわ

に装そう

着ちゃく

されます。

a)オルタネータお る た ね ー た

(充 電 発じゅうでんはつ

電機でんき

オルタネータお る た ね ー た

は一般的いっぱんてき

にファンベルトふ ぁ ん べ る と

で駆動くどう

され、電気でんき

を起お

こしてバば

ッっ

テて

リり

に送おく

り充 電じゅうでん

するための装置そうち

です。

b)バッテリば っ て り

(蓄電池ちくでんち

バッテリば っ て り

は電でん

気き

を 蓄たくわ

え、始し

動どう

モも

ーー

タた

や 照しょう

明めい

装そう

置ち

等など

に電気でんき

を 供 給きょうきゅう

するた

めの装置そうち

です。

④ディーゼルエンジンで ぃ ー ぜ る え ん じ ん

の燃 料ねんりょう

とオイルお い る

ⅰ)燃 料ねんりょう

デで

ィぃ

ーー

ゼぜ

ルる

エえ

ンん

ジじ

ンん

の燃 料ねんりょう

には一般的いっぱんてき

に軽油けいゆ

が使用しよう

されています。

軽けい

油ゆ

は、灯とう

油ゆ

と 重じゅう

油ゆ

の 中ちゅう

間かん

的てき

な性せい

状じょう

、性せい

質しつ

を持も

っています。

燃ねん

料りょう

に水みず

が混ま

じるとエえ

ンん

ジじ

ンん

が不ふ

調ちょう

になるため、水みず

が混こん

入にゅう

しないように 注ちゅう

意い

する必ひつ

要よう

があります。

ⅱ)エンジンオイルえ ん じ ん お い る

(潤滑油じゅんかつゆ

エンジンオイルえ ん じ ん お い る

には 潤じゅん

滑かつ

、冷れい

却きゃく

、密みっ

封ぷう

、清せい

浄じょう

、防ぼう

錆せい

など多おお

くの役やく

割わり

がありま

す。

2.油圧ゆあつ

装置そうち

油圧ゆあつ

装置そうち

は建設けんせつ

機械きかい

を走行そうこう

・旋回せんかい

させたり、作さ

業ぎょう

装そう

置ち

(ブぶ

レれ

ーー

ドど

やバば

ケけ

ッっ

トと

等など

)を動うご

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52 (一社)日本建設機械施工協会

かしたりする装置そうち

で、現げん

在ざい

の建けん

設せつ

機き

械かい

においては非ひ

常じょう

に 重じゅう

要よう

な役やく

割わり

を持も

っています。

油ゆ

圧あつ

装そう

置ち

は基き

本ほん

的てき

に「パぱ

スす

カか

ルる

の原げん

理り

」を応おう

用よう

した

もので、図ず

において 左ひだり

側がわ

のピストンぴ す と ん

を「10 Nにゅーとん

の 力ちから

で押お

し下さ

げると、右みぎ

側がわ

のピストンぴ す と ん

は面めん

積せき

の大おお

きさに比ひ

例れい

した「100 Nにゅーとん

」の上うわ

向む

きの 力ちから

を発はっ

揮き

することができます。

①油圧ゆあつ

装置そうち

の種類しゅるい

油圧ゆあつ

装置そうち

には以下い か

の種類しゅるい

があります。

ⅰ)油圧ゆあつ

発生はっせい

装置そうち

(油圧ゆあつ

ポンプぽ ん ぷ

油圧ゆあつ

ポンプぽ ん ぷ

はエンジンえ ん じ ん

によって駆動くどう

され、圧油あつゆ

を吐はき

出だ

し油ゆ

圧あつ

駆く

動どう

装そう

置ち

に送おく

る役やく

目め

をするものでギヤポンプぎ や ぽ ん ぷ

、ピストンポンプぴ す と ん ぽ ん ぷ

(プランジャポンプぷ ら ん じ ゃ ぽ ん ぷ

)、ベべ

ーー

ンん

ポぽ

ンん

プぷ

等など

の種しゅ

類るい

があり、建設けんせつ

機械きかい

には主おも

にギヤポンプぎ や ぽ ん ぷ

やピぴ

スす

トと

ンん

ポぽ

ンん

プぷ

が使つか

われています。

a)ギヤポンプぎ や ぽ ん ぷ

ギぎ

ヤや

ポぽ

ンん

プぷ

はケーシングけ ー し ん ぐ

の中なか

で2個こ

の歯は

車ぐるま

(ギヤぎ や

)が噛か

み合あ

いながら回かい

転てん

することに

よって、片かた

側がわ

から 油あぶら

を吸す

い込こ

み、反はん

対たい

側がわ

から

圧あつ

油ゆ

を吐と

出しゅつ

するものです。

構造こうぞう

は非常ひじょう

にシンプルし ん ぷ る

ですがポンプぽ ん ぷ

内部ないぶ

の 油あぶら

漏も

れが多おお

いため、一いっ

般ぱん

的てき

には

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53 (一社)日本建設機械施工協会

低てい

圧あつ

用よう

のポぽ

ンん

プぷ

として使し

用よう

されています。

b)ピストンポンプぴ す と ん ぽ ん ぷ

(プぷ

ラら

ンん

ジじ

ャゃ

ポぽ

ンん

プぷ

ピぴ

スす

トと

ンん

ポぽ

ンん

プぷ

は複数ふくすう

のピぴ

スす

トと

ンん

とシし

リり

ンん

ダだ

(シし

リり

ンん

ダだ

ブぶ

ロろ

ッっ

クく

)、弁べん

板いた

、軸じく

等など

から成な

立た

っており、駆く

動どう

軸じく

が1回かい

転てん

する 間あいだ

に各かく

ピぴ

スす

トと

ンん

は1往おう

復ふく

(1回かい

吸すい

込こ

んで1回かい

吐と

出しゅつ

します。

ピストンポンプぴ す と ん ぽ ん ぷ

はピストンぴ す と ん

の配置はいち

方法ほうほう

の違ちが

いによってラら

ジじ

アあ

ルる

型がた

とアあ

キき

シし

ャゃ

ルる

型がた

に分類ぶんるい

され、さらにアあ

キき

シし

ャゃ

ルる

型がた

は斜軸式しゃじくしき

と斜板式しゃばんしき

に分類ぶんるい

されます。

ピぴ

スす

トと

ンん

ポぽ

ンん

プぷ

は構こう

造ぞう

が複ふく

雑ざつ

ですが、内ない

部ぶ

の 油あぶら

漏も

れが少すく

ないため高こう

圧あつ

ポぽ

ンん

プぷ

として使し

用よう

されています。

ⅱ)油圧ゆあつ

駆動くどう

装置そうち

油圧ゆあつ

駆動くどう

装置そうち

は、油ゆ

圧あつ

ポぽ

ンん

プぷ

から送おく

られて来き

た圧あつ

油ゆ

を機き

械かい

的てき

な運うん

動どう

に変へん

換かん

する装そう

置ち

で、直ちょく

線せん

運うん

動どう

に変へん

換かん

するものが油ゆ

圧あつ

シし

リり

ンん

ダだ

、回かい

転てん

運うん

動どう

に変へん

換かん

するものが油ゆ

圧あつ

モも

ーー

タた

です。

a)油圧ゆあつ

シリンダし り ん だ

油圧ゆあつ

シリンダし り ん だ

には単たん

動どう

形がた

、複ふく

動どう

形がた

、お

よびテて

レれ

スす

コこ

ピぴ

ッっ

クく

(多た

段だん

)形がた

等など

があり、

建けん

設せつ

機き

械かい

には複動形ふくどうがた

がもっとも多おお

く使し

用よう

されています。

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54 (一社)日本建設機械施工協会

複ふく

動どう

形がた

油ゆ

圧あつ

シし

リり

ンん

ダだ

は 油あぶら

の 流りゅう

入にゅう

方ほう

向こう

を切き

り替か

えることによって、ピぴ

スす

トと

ンん

(ロろ

ッっ

ドど

)を往おう

復ふく

運うん

動どう

させることができます。

b)油圧ゆあつ

モータも ー た

油圧ゆあつ

モータも ー た

は、

、油ゆ

圧あつ

ポぽ

ンん

プぷ

とは

逆ぎゃく

に圧油あつゆ

を投 入とうにゅう

すると駆く

動どう

軸じく

回かい

転てん

する装そう

置ち

で、ギぎ

ヤや

モも

ーー

タた

、ピぴ

スす

トと

ンん

モも

ーー

タた

(プぷ

ラら

ンん

ジじ

ャゃ

モも

ーー

タた

)、ベべ

ーー

ンん

モも

ーー

タた

等など

の種しゅ

類るい

があります。

また前 述ぜんじゅつ

のポぽ

ンん

プぷ

と同どう

様よう

に、

ピぴ

スす

トと

ンん

モも

ーー

タた

にはラら

ジじ

アあ

ルる

型がた

とアあ

キき

シし

ャゃ

ルる

型がた

があり、アあ

キき

シし

ャゃ

ルる

型がた

には斜しゃ

板ばん

式しき

と斜しゃ

軸じく

式しき

があります。

ⅲ)油圧ゆあつ

制御せいぎょ

装置そうち

(コントロールバブこ ん と ろ ー る ば ぶ

油ゆ

圧あつ

制せい

御ぎょ

装そう

置ち

は作動油さ ど う ゆ

の流なが

れる方ほう

向こう

や、圧 力あつりょく

、 流 量りゅうりょう

を制御せいぎょ

(コントロールこ ん と ろ ー る

する装置そうち

で、それぞれ方向ほうこう

制御せいぎょ

バルブば る ぶ

、圧 力あつりょく

制御せいぎょ

バルブば る ぶ

、 流 量りゅうりょう

制御せいぎょ

バルブば る ぶ

と呼よ

び次つぎ

の種しゅ

類るい

があります。

a)方向ほうこう

制御せいぎょ

バルブば る ぶ

: 方ほう

向こう

切きり

換か

えバルブば る ぶ

、逆止ぎゃくし

バルブば る ぶ

(チち

ェぇ

ッっ

クく

バルブば る ぶ

)等など

b) 流 量りゅうりょう

制御せいぎょ

バルブば る ぶ

: 絞しぼ

りバルブば る ぶ

等など

c)圧 力あつりょく

制御せいぎょ

バルブば る ぶ

: リリーフり り ー ふ

バルブば る ぶ

、減圧げんあつ

バルブば る ぶ

、カウンタバランスか う ん た ば ら ん す

バルブば る ぶ

等など

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55 (一社)日本建設機械施工協会

ⅳ)付属ふぞく

機器き き

付ふ

属ぞく

機き

器き

とは前 述ぜんじゅつ

ⅰ)からⅲ)以い

外がい

のものを指さ

し、

作さ

動どう

油ゆ

タた

ンん

クく

、管かん

、継つ

ぎ手て

、フふ

ィぃ

ルる

タた

、圧あつ

力りょく

計けい

等など

がこ

れに含ふく

まれます。

②油圧ゆあつ

作動油さ ど う ゆ

油ゆ

圧あつ

作さ

動どう

油ゆ

は常つね

に清せい

浄じょう

に、常つね

に適てき

当とう

な温度おんど

に保たも

つ必ひつ

要よう

があります。

作動油さ ど う ゆ

の中なか

に異物いぶつ

(ゴミご み

など)が混 入こんにゅう

すると、油圧ゆあつ

駆動くどう

装置そうち

(シリンダし り ん だ

やモータも ー た

ど)の 力ちから

が落お

ちたり、異い

常じょう

な動うご

きをする等など

、いろいろなトと

ラら

ブぶ

ルる

につながります。

このため、ポぽ

ンん

プぷ

が異い

物ぶつ

を吸す

い込こ

まないように(サさ

クく

シし

ョょ

ンん

)フふ

ィぃ

ルる

タた

を設せっ

置ち

したり、

回かい

路ろ

途と

中ちゅう

で侵 入しんにゅう

・発生はっせい

した異物いぶつ

をタンクた ん く

に戻もど

さないようにリり

タた

ーー

ンん

フふ

ィぃ

ルる

タた

を設置せっち

したりしています。

また、作さ

動どう

油ゆ

の温おん

度ど

が低ひく

すぎると 油あぶら

の粘ねん

度ど

が高たか

くなり(硬かた

くねばねばした 状じょう

態たい

なり)、流なが

れの抵てい

抗こう

が大おお

きくなり油ゆ

圧あつ

シし

スす

テて

ムむ

の効こう

率りつ

が悪わる

くなります。 極きょく

端たん

に低ひく

い場ば

合あい

は油ゆ

圧あつ

駆く

動どう

装そう

置ち

等など

が異い

常じょう

な動うご

きをすることがあります。

逆ぎゃく

に作さ

動どう

油ゆ

の温おん

度ど

が高たか

すぎると粘ねん

度ど

が低ひく

くなり(さらさらした状 態じょうたい

になり)、各かく

油ゆ

圧あつ

装そう

置ち

の内ない

部ぶ

油あぶら

漏も

れが多おお

くなり油圧ゆあつ

駆動くどう

装置そうち

の速度そくど

が低下ていか

したり、決き

められた圧あつ

力りょく

まで上あ

がらない( 力ちから

が出で

ない)、あるいは外がい

部ぶ

油あぶら

漏も

れ(目め

に見み

える 油あぶら

漏も

れ)といっ

た不ふ

具ぐ

合あい

が発はっ

生せい

しやすくなります。

また温おん

度ど

が高たか

いと作さ

動どう

油ゆ

やシし

ーー

ルる

類るい

、油ゆ

圧あつ

ホほ

ーー

スす

等など

の劣れっ

化か

も速はや

くなります。

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56 (一社)日本建設機械施工協会

一般的いっぱんてき

に作動油さ ど う ゆ

の温度おんど

は 50~60℃程度ていど

が最適さいてき

とされています(但ただ

し、現げん

在ざい

の建けん

設せつ

機き

械かい

においては 100℃近ちか

い高こう

温おん

で稼動かどう

する機き

械かい

も少すく

なくありません)。

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57 (一社)日本建設機械施工協会

C. 建設け ん せ つ

機械き か い

の点検て ん け ん

等な ど

Ⅰ. 建設けんせつ

機械き か い

の点検てんけん

・整備せ い び

建設けんせつ

機械きかい

を安全あんぜん

に効率こうりつ

よく使用しよう

するためには、整備せいび

のよい建設けんせつ

機械きかい

を使用しよう

することが大切たいせつ

です。建設けんせつ

機械きかい

の点検てんけん

整備せいび

は、機械きかい

の 取 扱とりあつかい

説明書せつめいしょ

に示しめ

されている日 常にちじょう

点検てんけん

のほか、

作 業 中さぎょうちゅう

に異常いじょう

を感かん

じた場合ばあい

にも 必かなら

ず 行おこな

うことが必要ひつよう

です。法令ほうれい

では建設けんせつ

機械きかい

については、

年ねん

1回かい

の特定とくてい

自主じしゅ

検査けんさ

、月つき

1回かい

の定期ていき

自主じしゅ

検査けんさ

および作業さぎょう

開始前かいしまえ

の点検てんけん

を 行おこな

うよう 定さだめ

ており、検査者けんさしゃ

の資格しかく

、検査表けんさひょう

の保管ほかん

期間きかん

、検査済けんさずみ

標 章ひょうしょう

の貼付はりつけ

の義務ぎ む

づけを以下い か

のとおり

に定さだ

めています。

点検てんけん

検査けんさ

区分くぶん

条 文じょうぶん

実施じっし

する者もの

・資格しかく

検査表けんさひょう

等など

の保ほ

管かん

期間きかん

作業さぎょう

開始前かいしまえ

点検てんけん

安衛則あんえいそく

170 条じょう

171 条じょう

運手者うんてしゃ

※特とく

に制限せいげん

なし

定期ていき

自主じしゅ

検査けんさ

(月つき

1回かい

安衛則あんえいそく

168 条じょう

169 条じょう

171 条じょう

事じ

業 者ぎょうしゃ

がし

指名しめい

する

者もの

検けん

査さ

表ひょう

を3年間ねんかん

特定とくてい

自主じしゅ

検査けんさ

(年ねん

1回かい

安衛則あんえいそく

167 条じょう

169 条じょう

169 条じょう

の2

171 条じょう

事業内じぎょうない

検査者けんさしゃ

検査けんさ

業 者ぎょうしゃ

検査者けんさしゃ

検けん

査さ

表ひょう

を3年間ねんかん

(検査済けんさずみ

標 章ひょうしょう

貼付ちょうふ

※ 法令ほうれい

では定さだ

められていませんが、点検てんけん

結果けっか

は、機械きかい

が稼動かどう

している 間あいだ

保管ほかん

することが望のぞ

ましいです。

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58 (一社)日本建設機械施工協会

Ⅱ. 点検てんけん

・整備せ い び

の一般的いっぱんてき

注意ちゅうい

事項じ こ う

点検てんけん

・整備せいび

の目的もくてき

は、建設けんせつ

機械きかい

を常つね

に良 好りょうこう

な状 態じょうたい

に保たも

つとともに、故障こしょう

の兆 候ちょうこう

を早はや

く発見はっけん

することにより故障こしょう

を未然みぜん

に防止ぼうし

し、故障こしょう

をできるだけ小範囲しょうはんい

にとどめることです。

点検てんけん

・整備せいび

の内容ないよう

は、点検てんけん

、分解ぶんかい

、交換こうかん

、組立くみた

て、調 整ちょうせい

、給油きゅうゆ

、給きゅう

脂し

、手入て い

れ等など

です。

① 点検てんけん

・整備せいび

時期じ き

は、アワーメータあ わ ー め ー た

の示しめ

す時間じかん

または経過けいか

日数にっすう

のどちらかで指し

定てい

され

た時期じ き

に達たっ

したら実施じっし

します。

② クローラく ろ ー ら

の張は

りは、硬かた

い路面ろめん

ではクローラく ろ ー ら

を張は

りぎみに、軟やわ

らかい路面ろめん

ではゆるめに

張は

ります。

③ タイヤた い や

の空くう

気圧きあつ

は作業前さぎょうまえ

のタイヤた い や

が冷ひえ

えているときに測定そくてい

します。

④ オイルお い る

の点検てんけん

および給油きゅうゆ

は、機械きかい

を水平すいへい

な場所ばしょ

に置お

いて実施じっし

します。

⑤ 補給ほきゅう

するオイルお い る

は、同一どういつ

銘柄めいがら

の同一どういつ

品質ひんしつ

のものを使用しよう

し、全 量ぜんりょう

交換こうかん

する場合ばあい

でも

同おな

じものを利用りよう

することが望のぞ

ましいです。

⑥ 給油きゅうゆ

、 給きゅう

脂し

の時とき

は、給油きゅうゆ

口ぐち

やグリスニップルぐ り す に っ ぷ る

を十 分じゅうぶん

清掃せいそう

します。

⑦ エンジンえ ん じ ん

はローアイドルろ ー あ い ど る

、ハイアイドルは い あ い ど る

、と回転かいてん

速度そくど

を変化へんか

させて、そのときの排気はいき

の色いろ

、エンジンえ ん じ ん

音おん

、排気臭はいきしゅう

および振動しんどう

に異常いじょう

がないか点検てんけん

します。

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59 (一社)日本建設機械施工協会

排気はいき

の色いろ

と判定はんてい

基準きじゅん

排気はいき

の色いろ

判定はんてい

基準きじゅん

黒くろ

色いろ

混合こんごう

気き

が濃厚のうこう

、不完全ふかんぜん

燃 焼ねんしょう

薄うす

黄き

色いろ

混合こんごう

気き

が希薄きはく

白色しろいろ

・青色あおいろ

エンジンオイルえ ん じ ん お い る

が燃 焼ねんしょう

、タイミングた い み ん ぐ

が不良ふりょう

灰はい

色いろ

混合こんごう

気き

が濃厚のうこう

で、かつ、 油あぶら

が燃 焼ねんしょう

無む

色しょく

混合こんごう

気き

が適当てきとう

で、完全かんぜん

燃 焼ねんしょう

⑧ 給油きゅうゆ

・ 給きゅう

脂し

の 量りょう

は、多おお

すぎても少すく

なすぎても好この

ましくないので、適 量てきりょう

範囲はんい

にな

るように調 整ちょうせい

します。

⑨ 油ゆ

量りょう

点検てんけん

は、エンジンえ ん じ ん

を停てい

止し

してから 5分ふん

以上いじょう

たって、安定あんてい

してから 行おこな

います。

⑩ 点検てんけん

整備中せいびちゅう

は、作業さぎょう

装置そうち

を地面じめん

に確実かくじつ

におろしておきます。

平坦地へいたんち

に停と

め、作業機さぎょうき

を地面じめん

におろす。

⑪ 点検てんけん

・整備せいび

や修 理 中しゅうりちゅう

は、運転席うんてんせき

に「点検てんけん

整備中せいびちゅう

運転うんてん

禁止きんし

」又また

は「始動しどう

禁止きんし

」の注意ちゅうい

札ふだ

をかけ、エンジンキーえ ん じ ん き ー

を抜ぬ

いておきます。

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60 (一社)日本建設機械施工協会

⑫ 点検てんけん

・整備中せいびちゅう

(特とく

に燃 料ねんりょう

系統けいとう

の整備せいび

や給油きゅうゆ

の時とき

等など

)は「火気か き

厳禁げんきん

」です。不凍ふとう

液えき

の原液げんえき

も引火性いんかせい

があるので取と

り 扱あつか

いには、十 分じゅうぶん

注意ちゅうい

します。

⑬ エンジンえ ん じ ん

停止ていし

直後ちょくご

は、ラジエータら じ え ー た

および作動油さ ど う ゆ

タンクた ん く

の蓋ふた

を開あ

けてはいけません。

⑭ エンジンえ ん じ ん

停止ていし

直後ちょくご

は、エンジンえ ん じ ん

や排はい

気管きかん

が高温こうおん

になっているので触ふ

れてはいけま

せん。

⑮ 電気でんき

系統けいとう

の整備せいび

は、バッテリば っ て り

の端子たんし

をはずしてから 行おこな

います。

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61 (一社)日本建設機械施工協会

Ⅲ. 日常にちじょう

点検てんけん

の要領ようりょう

1.エンジンえ ん じ ん

の始動前しどうまえ

① 水みず

や 油あぶら

もれの点検てんけん

地面じめん

に水みず

や 油あぶら

もれのあとがないこと、配管はいかん

からのもれがないことを車体しゃたい

を回まわ

り点検てんけん

します。特とく

に、高圧こうあつ

ホースほ ー す

の継つぎ

ぎ目め

、油圧ゆあつ

シリンダし り ん だ

、ラジエータら じ え ー た

回まわ

り等など

からのもれを点検てんけん

します。

② ラジエータキャップら じ え ー た き ゃ っ ぷ

をあけて、口くち

もとまでいっぱいに水みず

が入はい

っているかを点検てんけん

します。

③ 各部かくぶ

の油量ゆりょう

測定そくてい

は、機体きたい

を水平すいへい

にしてオイルレベルゲージお い る れ べ る げ ー じ

等など

により所定しょてい

のレベルれ べ る

まで

入はい

っているか点検てんけん

します。

④燃 料ねんりょう

タンクた ん く

の水抜みずぬ

き。

燃 料ねんりょう

は作業さぎょう

終 了 後しゅうりょうご

に補給ほきゅう

しておき、次つぎ

の作業さぎょう

の前まえ

(エンジンえ ん じ ん

始動前しどうまえ

)に燃 料ねんりょう

タンクた ん く

の水みず

を抜ぬ

きます。これは 休きゅう

車 中しゃちゅう

にタンクた ん く

の底そこ

に溜た

まった水すい

分ぶん

や不純物ふじゅんぶつ

を取と

り除のぞ

くためです。

⑤ ファンベルトふ ぁ ん べ る と

の張はり

りの点検てんけん

、調 整ちょうせい

ファンプーリふ ぁ ん ぷ ー り

とクランクプーリく ら ん く ぷ ー り

の中 間ちゅうかん

(Vベルトべ る と

の中央部ちゅうおうぶ

)を指ゆび

で押お

してみて、

ゆるみが10~15mm程度ていど

あることを点検てんけん

します。

⑥ タイヤた い や

の空くう

気圧きあつ

等など

の点検てんけん

(ホイール式ほ い ー る し き

)。

タイヤた い や

の空くう

気圧きあつ

は作業前さぎょうまえ

のタイヤた い や

が冷ひえ

えているときに測定そくてい

し、作業さぎょう

路面ろめん

に合あわ

わせ

て調 整ちょうせい

します。(軟弱地なんじゃくち

では空くう

気圧きあつ

を 標ひょう

準じゅん

よりやや低ひく

く、硬かた

い地面じめん

ではやや高たか

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62 (一社)日本建設機械施工協会

調ちょう

整せい

します。)

また、左右さゆう

のタイヤた い や

の空くう

気圧きあつ

は等ひと

しくします。

なお、空くう

気圧きあつ

の点検てんけん

と同時どうじ

にタイヤた い や

に傷きず

やめくれがないか、金属片きんぞくへん

がささってない

か、異常いじょう

に磨耗まもう

していないか等など

についても点検てんけん

します。

⑦クローラく ろ ー ら

の張は

りの点検てんけん

クローラく ろ ー ら

の張は

りがゆるみすぎているとピンぴ ん

、ブッシュぶ っ し ゅ

の磨耗まもう

が早はや

くなり、張は

りすぎて

いると故障こしょう

の原因こしょう

となります。硬かた

い路面ろめん

ではクローラく ろ ー ら

を張は

りぎみに、軟やわ

らかい路面ろめん

はゆるめに張は

ります。(硬かた

い路面ろめん

ではクローラく ろ ー ら

の張ば

りがゆるいと外はず

れる恐おそ

れがあります)。

⑧各部かくぶ

のボルトぼ る と

およびナットな っ と

のゆるみの点検てんけん

各部かくぶ

のボルトぼ る と

およびナットな っ と

のゆるみがないことをハンマは ん ま

等など

で点検てんけん

し、ゆるんでいる

場合ばあい

は増ま

し締じ

めをします。特とく

に、エアクリーナえ あ く り ー な

、吸 排きゅうはい

気管きかん

、マフラま ふ ら

取付とりつ

け部ぶ

、足回あしまわ

部分ぶぶん

を注意ちゅうい

深ぶか

く点検てんけん

します。

⑨ 電気でんき

配線はいせん

の断線だんせん

、短絡たんらく

、ターミナルた ー み な る

のゆるみ等など

の点検てんけん

.

⑩電気でんき

配線はいせん

に断線だんせん

、短絡たんらく

がないことを確認かくにん

します。また、バッテリば っ て り

のターミナルた ー み な る

のゆるみ

がないかどうかを点検てんけん

します。このとき一緒いっしょ

にバッテリば っ て り

液えき

についても点検てんけん

し、不足ふそく

場合ばあい

は 蒸 留じょうりゅう

水すい

を補給ほきゅう

します。

⑪ワイヤロープわ い や ろ ー ぷ

の点検てんけん

次つぎ

のような欠陥けっかん

のあるワイヤロープわ い や ろ ー ぷ

は使用しよう

してはいけません。

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63 (一社)日本建設機械施工協会

できた輪わ

をなおさないで引張ひっぱ

るとキンクき ん く

します(ねじれを

起お

こします)。

a キンクき ん く

しているもの(ねじれているもの)

b よりもどりや形かた

くずれしているもの

c 油あぶら

切ぎ

れしているもの

d ワイヤロープわ い や ろ ー ぷ

のひとよりの 間あいだ

に10%以上いじょう

の素線そせん

が切断せつだん

しているもの

e ワイヤロープわ い や ろ ー ぷ

の直 径ちょっけい

の減 少げんしょう

が公こう

称しょう

径けい

の7%を超こ

えているもの

f 腐食ふしょく

(さび)が 著いちじる

しいもの

g その他ほか

端子たんし

止と

め部ぶ

の異常いじょう

のあるもの

⑫ その他た

ホーンほ ー ん

やブザーぶ ざ ー

の鳴な

り具合ぐあい

、バックミラーば っ く み ら ー

の位置い ち

、作業さぎょう

灯とう

、前ぜん

照しょう

灯とう

等など

が正 常せいじょう

に点灯てんとう

すること等など

の点検てんけん

をします。

2.エンジンえ ん じ ん

の始動後し ど う ご

①計器類けいきるい

の作動さどう

および指度し ど

の点検てんけん

エンジンえ ん じ ん

始動後し ど う ご

アイドリングあ い ど り ん ぐ

を 行おこな

い、各計器かくけいき

の作動さどう

およびその指度し ど

の状 態じょうたい

を点検てんけん

します。

②各部かくぶ

からの水みず

、 油あぶら

およびエアーえ あ ー

漏も

れの点検てんけん

エンジンえ ん じ ん

停止ていし

時じ

に漏も

れがない場合ばあい

でも、エンジンえ ん じ ん

を始動しどう

すると漏も

れる場合ばあい

があります。

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64 (一社)日本建設機械施工協会

③エンジンえ ん じ ん

の調子ちょうし

ローアイドルろ ー あ い ど る

、ハイアイドルは い あ い ど る

、と回転かいてん

速度そくど

を変化へんか

させて、そのときの排はい

気色きしょく

エンジン音え ん じ ん お ん

、排気臭はいきしゅう

および振動しんどう

に異常いじょう

がないことを点検てんけん

します。

④主しゅ

クラッチペダルく ら っ ち ぺ だ る

または主しゅ

クラッチレバーく ら っ ち れ ば ー

の遊あそ

び、操そう

作さ

力りょく

、レバーストロークれ ば ー す と ろ ー く

および切き

れ具合ぐあい

の点検てんけん

、調 整ちょうせい

⑤作業さぎょう

装置そうち

の作動さどう

点検てんけん

ブレードぶ れ ー ど

、リフトアームり ふ と あ ー む

、アームあ ー む

、ブームぶ ー む

などがスムーズす む ー ず

に動うご

くことを点検てんけん

します。

このとき周囲しゅうい

に人ひと

がいないことや障 害 物しょうがいぶつ

のないことを十 分じゅうぶん

確たし

かめてから行おこ

ないま

す。

⑥走行そうこう

ブレーキぶ れ ー き

の作動さどう

形態けいたい

の点検てんけん

ブレーキペダルぶ れ ー き ぺ だ る

の遊あそ

びが大おお

きくないこと、およびブレーキぶ れ ー き

が十 分じゅうぶん

きくかを点検てんけん

しま

す。

ブレーキライニングぶ れ ー き ら い に ん ぐ

が磨耗まもう

するとペダルぺ だ る

の遊あそ

びが大おお

きくなり、深ふか

く踏込ふみこ

まないと

ブレーキぶ れ ー き

がきかなくなります。

⑦操そう

向用こうよう

のクラッチく ら っ ち

およびブレーキぶ れ ー き

の作動さどう

状 況じょうきょう

の点検てんけん

建設けんせつ

機械きかい

を走行そうこう

させる左右さゆう

の操そう

向用こうよう

クラッチく ら っ ち

の切き

れ具合ぐあい

を点検てんけん

します。ブレーキぶ れ ー き

のききが良よ

くないときには早はや

めに調 整ちょうせい

します。

⑧旋回用せんかいよう

ブレーキぶ れ ー き

の作動さどう

状 況じょうきょう

の点検てんけん

旋回用せんかいよう

ブレーキぶ れ ー き

のききが十 分じゅうぶん

なことを点検てんけん

します。

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65 (一社)日本建設機械施工協会

3. 作業さぎょう

終 了 後しゅうりょうご

①機体きたい

の清掃せいそう

床板ゆかいた

、ペダルぺ だ る

、レバーれ ば ー

などに泥どろ

や 油あぶら

が付着ふちゃく

していると、滑すべ

りやすいので、よく拭ふ

取と

ります。

②燃 料ねんりょう

の補給ほきゅう

燃 料ねんりょう

の補給ほきゅう

はエンジンえ ん じ ん

を止と

めてから行おこ

ないます。補給ほきゅう

するときはごみや水みず

が混ま

じら

ないように注意ちゅうい

をします。

③機体きたい

の格納かくのう

a 駐 車ちゅうしゃ

場所ばしょ

は平坦へいたん

な 所ところ

で落石らくせき

や増水ぞうすい

、土砂どしゃ

崩くず

れ等など

のない指定してい

された場所ばしょ

とします。

b 屋外おくがい

の場所ばしょ

ではシートし ー と

をかぶせます。(マフラーま ふ ら ー

から雨水あまみず

が入はい

らないように、特とく

注意ちゅうい

をします。)

c バッテリスイッチば っ て り す い っ ち

を切き

り、駐 車 用ちゅうしゃよう

ブレーキぶ れ ー き

をかけます。なお、ブレードぶ れ ー ど

、バケットば け っ と

等など

は地面じめん

に降お

ろしておきます。

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66 (一社)日本建設機械施工協会

Ⅳ. 作業中さぎょうちゅう

に異常いじょう

を認みと

めた場合ば あ い

の点検てんけん

要領ようりょう

作 業 中さぎょうちゅう

に建設けんせつ

機械きかい

の調子ちょうし

がおかしいと思おも

われるときは、直ただ

ちに建設けんせつ

機械きかい

を平坦へいたん

場ば

所しょ

に止と

め、不良ふりょう

箇所かしょ

を責任者せきにんしゃ

に連絡れんらく

し、補修ほしゅう

を 行おこな

ってから作業さぎょう

を 行おこな

うことが必要ひつよう

です。

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67 (一社)日本建設機械施工協会

Ⅴ. 報告ほうこく

・記録き ろ く

1. 作業さぎょう

日報にっぽう

作業さぎょう

を 行おこな

った運転うんてん

時間じかん

、休 憩きゅうけい

時間じかん

、休止きゅうし

時間じかん

、修理しゅうり

および整備せいび

時間じかん

、作業さぎょう

内容ないよう

作 業 量さぎょうりょう

、補給ほきゅう

した燃 料ねんりょう

の 量りょう

、油脂量ゆしりょう

、整備せいび

した箇所かしょ

とそれに使つか

った部品ぶひん

、アワーメータあ わ ー め ー た

の読よ

みなどをオペレータお ぺ れ ー た

が自分じぶん

で記入きにゅう

し、報告ほうこく

するもので、工事こうじ

の進 捗しんちょく

状 況じょうきょう

、機械きかい

稼動かどう

状 況じょうきょう

等など

を判定はんてい

する資料しりょう

となるものです。

2. 整備せいび

報告ほうこく

オペレータお ぺ れ ー た

または整備員せいびいん

が整備せいび

内容ないよう

、整備せいび

に使つか

った部品ぶひん

などを報告ほうこく

するものです。

3. 履歴簿り れ き ぼ

作業さぎょう

日報にっぽう

や整備せいび

報告ほうこく

等など

から、機械きかい

の稼動かどう

状 況じょうきょう

、整備せいび

状 況じょうきょう

等など

の履歴りれき

が明あき

らかになる

ので、履歴簿り れ き ぼ

には作業さぎょう

場所ばしょ

、作業さぎょう

内容ないよう

、作 業 量さぎょうりょう

、運転うんてん

日数にっすう

、整備せいび

日数にっすう

、休止きゅし

日数にっすう

、整備せいび

内容ないよう

、燃 料ねんりょう

および油脂ゆ し

消 費 量しょうひりょう

等など

を記入きにゅう

し、機械きかい

の移動いどう

の際さい

に 必かなら

ず一緒いっしょ

に持も

って行い

ます。

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68 (一社)日本建設機械施工協会

D.建設けんせつ

機械きかい

の運転うんてん

操作そうさ

Ⅰ.運転

うんてん

操作法

そうさほう

1.機械

きかい

の発進

はっしん

機械きかい

を発進はっしん

させる時とき

は、周囲しゅうい

の安全あんぜん

をよく確認かくにん

した後あと

にエンジンえ ん じ ん

を適切てきせつ

な回転数かいてんすう

まで

回転かいてん

させ、作業さぎょう

装置そうち

を地面じめん

から 40 ㎝せんち

程度ていど

浮う

かせます。

そして、駐 車ちゅうしゃ

ブレーキぶ れ ー き

を解除かいじょ

して適切てきせつ

な速度段そくどだん

を選択せんたく

して発進はっしん

します。

2.走行

そうこう

操作

そうさ

走行時そうこうじ

は急 激きゅうげき

な方向ほうこう

転換てんかん

を避さ

け、

切きり

返かえ

しを多おお

くして方向ほうこう

転換てんかん

を 行おこな

ます。クローラ式く ろ ー ら し き

の機械きかい

では、出で

来き

だけ少すこ

しずつステアリングす て あ り ん ぐ

を切き

って

方向ほうこう

転換てんかん

をします。急 激きゅうげき

な方向ほうこう

転換てんかん

をすると、機械きかい

の走行そうこう

装置そうち

に大おお

きな

負荷ふ か

がかかったり、転倒てんとう

することがあります。

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69 (一社)日本建設機械施工協会

①走行そうこう

装置そうち

に負荷ふ か

をかけすぎると、操そう

向こう

装置そうち

の故障こしょう

やクローラく ろ ー ら

・タイヤた い や

の破損はそん

が早期そうき

発生はっせい

します。大おお

きく方向ほうこう

転換てんかん

をする場合ばあい

には、何度なんど

か切きり

返かえ

しを 行おこな

いながら徐々じょじょ

に方向ほうこう

転換てんかん

をします。また、旋回せんかい

する時とき

はレバーれ ば ー

ハンドルは ん ど る

操作そうさ

だけではなくブレーキぶ れ ー き

をかけて

十 分じゅうぶん

速度そくど

を落お

とします。走 行 中そうこうちゅう

に速度そくど

が 急きゅう

落お

ちる時とき

は、地盤じばん

の 状 況じょうきょう

が大おお

きく変化へんか

してい

る場合ばあい

もあるので、機械きかい

を止と

めて走行そうこう

可能かのう

かどう

か地じ

盤ばん

を点てん

検けん

します。

②傾斜面けいしゃめん

では転倒てんとう

のおそれがあるので、方向ほうこう

転換てんかん

しないように 心こころ

掛が

けます。特とく

に谷側たにがわ

への旋回せんかい

注意ちゅうい

が必要ひつよう

です。

③坂さか

を上のぼ

り下お

りする途中とちゅう

で方向ほうこう

転換てんかん

をしたり、作 業 中さぎょうちゅう

に無理む り

な方向ほうこう

転換てんかん

をすると機械きかい

が横転おうてん

・転倒てんとう

することがありますので、急 激きゅうげき

な方向ほうこう

転換てんかん

をしてはいけません。

④機械きかい

で坂さか

を上のぼ

り下お

りする場合ばあい

は、路面ろめん

の 状 況じょうきょう

に合あ

わせた車体しゃたい

の方向ほうこう

を確たし

かめて出で

来き

るだけ直 進ちょくしん

走行そうこう

をします。

3.下車

げしゃ

(駐車時

ちゅうしゃじ

の注意

ちゅうい

作業さぎょう

終 了 後しゅうりょうご

、モータプールも ー た ぷ ー る

等など

の機械きかい

を駐 車ちゅうしゃ

しておく場所ばしょ

に回送かいそう

します。駐 車ちゅうしゃ

する

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70 (一社)日本建設機械施工協会

場所ばしょ

は平坦へいたん

で周囲しゅうい

に障 害 物しょうがいぶつ

が無な

い場所ばしょ

にします。作業さぎょう

装置そうち

を地面じめん

に下お

ろして 駐 車ちゅうしゃ

ブレーキぶ れ ー き

をかけた後あと

にエンジンえ ん じ ん

を止と

めます。燃 料ねんりょう

の補給ほきゅう

や可動部か ど う ぶ

への 給きゅう

脂し

等など

の作業さぎょう

終 了しゅうりょう

時点検じてんけん

を 行おこな

い、異常いじょう

が無な

ければ

エンジンキーえ ん じ ん き ー

を抜ぬき

取と

り、施錠せじょう

できる機械きかい

は 必かなら

ず施錠せじょう

します。また、強つよ

い雨あめ

が降ふ

てきた場合ばあい

には、作業さぎょう

を中止ちゅうし

して機械きかい

地盤じばん

のしっかりした高台たかだい

に駐 車ちゅうしゃ

させます。

①地盤じばん

が悪わる

い場所ばしょ

で傾斜地けいしゃち

や法肩のりかた

・法尻のりじり

付近ふきん

に駐 車ちゅうしゃ

すると、降雨こうう

の影 響えいきょう

により緩ゆる

んだ

地盤じばん

の土砂どしゃ

崩壊ほうかい

に巻ま

き込こ

まれます。

②駐 車ちゅうしゃ

の際さい

は、前まえ

向む

き方向ほうこう

(出舟でふね

)で機械きかい

をきちんと整列せいれつ

させます。

4.機種別

きしゅべつ

施工法

せこうほう

機種きしゅ

によって施工せこう

方法ほうほう

は様々さまざま

であり、それらの施工せこう

方法ほうほう

によってその機械きかい

の能 力のうりょく

十 分じゅうぶん

発揮はっき

させることができます。ただし、本来ほんらい

の能 力のうりょく

以上いじょう

の作業さぎょう

を機械きかい

にさせようと

すれば一時的いちじてき

には可能かのう

ですが、機械きかい

の劣化れっか

を早はや

めるので能 力のうりょく

限度げんど

を越こ

えて作業さぎょう

は 行おこな

いま

せん。

①ブルドーザぶ る ど ー ざ

ⅰブレードぶ れ ー ど

操作そうさ

ブルドーザぶ る ど ー ざ

のブレードぶ れ ー ど

(排土板はいどばん

)は、ブレぶ れ

ーー

ドど

を上下じょうげ

に動うご

かすリフトり ふ と

、ブレぶ れ

ーー

ドど

前後ぜんご

に傾斜けいしゃ

させることで片側かたがわ

に排土はいど

できるアングルあ ん ぐ る

、ブレードぶ れ ー ど

を左右さゆう

に傾斜けいしゃ

させる

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71 (一社)日本建設機械施工協会

ことで重 掘 削じゅうくっさく

作業さぎょう

ができるチルトち る と

と呼よ

ばれる操作そうさ

方法ほうほう

があります。

ⅱリッパり っ ぱ

作業さぎょう

岩石がんせき

の破砕はさい

作業さぎょう

の一種いっしゅ

で、リッパり っ ぱ

と呼よ

ばれる装置そうち

で岩盤がんばん

や岩石がんせき

を引ひ

っかいて砕くだ

作業さぎょう

です。岩石がんせき

が軟やわ

らかい方ほう

がリッパり っ ぱ

作業さぎょう

の効率こうりつ

が良よ

くなりますが、硬いかたい

と発破はっぱ

作業さぎょう

やブレーカぶ れ ー か

作業さぎょう

となります。リッパり っ ぱ

作業さぎょう

が可能かのう

かどうかはリッパビリティり っ ぱ び り て ぃ

によ

って判断はんだん

できます。

ⅲ伐開ばつかい

・除根じょこん

作業さぎょう

除根じょこん

作業さぎょう

ではレーキドーザれ ー き ど ー ざ

を使つか

って 直ちょく

接せつ

根ね

を起お

こします。普通ふつう

のブレードぶ れ ー ど

作業さぎょう

をすると大 量たいりょう

の土砂どしゃ

を動うご

かすことになり非効率ひこうりつ

です。除草じょそう

の場合ばあい

は、ブレードぶ れ ー ど

を地表ちひょう

から 10~15cm地中ちちゅう

に降お

ろし、根ね

を切き

りながら押おし

土ど

します。

リッパり っ ぱ

岩盤がんばん

または硬土こ う ど

の破砕は さ い

、掘ほ

り起お

こし作さ

業ぎょう

に使用し よ う

されます。リンクり ん く

機構き こ う

にはヒンジ式ひ ん じ し き

、パラレル式ぱ ら れ る し き

どがあります。

リフトり ふ と

アングルあ ん ぐ る

チルトち る と

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72 (一社)日本建設機械施工協会

ⅳ掘削くっさく

押土おしど

作業さぎょう

と運土うんど

距離きょり

一般的いっぱんてき

に軟 弱なんじゃく

地盤上じばんじょう

における機械きかい

の走行そうこう

可能かのう

な度合ど あ

いを示しめ

すコーンこ ー ん

指数しすう

qcが

300程度ていど

の場合ばあい

は湿地しっち

ブルドーザぶ る ど ー ざ

を、500~700程度ていど

で普通ふつう

ブルドーザぶ る ど ー ざ

を選定せんてい

します。ブルドーザぶ る ど ー ざ

による土砂どしゃ

の運搬うんぱん

(掘削くっさく

押土おしど

)距離きょり

は60 mめーとる

以下い か

が能率のうりつ

の良よ

い距離きょり

です(図ず

参 照さんしょう

)。

ⅴデで

セせ

ルる

ペぺ

ダだ

ルる

ブルドーザぶ る ど ー ざ

を含ふく

むトラクタと ら く た

形式けいしき

の機械きかい

では、エンジンえ ん じ ん

回転数かいてんすう

を最初さいしょ

から作業さぎょう

に適てき

した回転かいてん

にまで上あ

げておきデセルで せ る

(ペダルぺ だ る

)を踏ふ

んで回転数かいてんすう

を落お

として調 整ちょうせい

します。

押土おしど

作業さぎょう

をしている時とき

、負荷ふ か

が 急きゅう

に減へ

ると速度そくど

が上あ

がり危険きけん

になるので、

デセルペダルで せ る ぺ だ る

を踏ふ

んで一時的いちじてき

に回転数かいてんすう

を下さ

げた後あと

、ブレーキぶ れ ー き

をかけギアぎ あ

を切き

り換か

ます。

レーキドーザれ ー き ど ー ざ

抜根ばっこん

、倒木とうぼく

、除石じょせき

等など

の作業さぎょう

に使用し よ う

され、

アングルレーキあ ん ぐ る れ ー き

、ストレートレーキす と れ ー と れ ー き

がありま

す。

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73 (一社)日本建設機械施工協会

②ホイールローダほ い ー る ろ ー だ

ⅰショベルし ょ べ る

ダンプだ ん ぷ

工法こうほう

ホイールローダほ い ー る ろ ー だ

で掘削くっさく

積つみ

込こ

みした土砂どしゃ

等など

をダンプトラックだ ん ぷ と ら っ く

によって運搬うんぱん

する

方法ほうほう

です。作業さぎょう

対 象 物たいしょうぶつ

に対たい

しての積つみ

込こ

み機械きかい

と運搬うんぱん

機械きかい

との位置い ち

関係かんけい

で呼よ

び方かた

異こと

なります。一般的いっぱんてき

には、 Iあい

型がた

積つみ

込こ

み方ほう

式しき

(クロスローディングく ろ す ろ ー で ぃ ん ぐ

)が 最もっと

も能率的のうりつてき

です。

ホイールローダほ い ー る ろ ー だ

は積つみ

込こ

み作業さぎょう

が中 心ちゅうしん

となるので、ホイールローダほ い ー る ろ ー だ

の作業さぎょう

エリアえ り あ

だけでなく、ダンプトラックだ ん ぷ と ら っ く

が自由じゆう

に走はし

れるように積つみ

込こ

み場所ばしょ

を段だん

取ど

りします。積つみ

込こ

み場所ばしょ

は出で

来き

るだけ機械きかい

を水平すいへい

にするように機械きかい

足場あしば

を作つく

ります。掘削くっさく

は積つみ

込こ

対 象 物たいしょうぶつ

に向む

かって直 角ちょっかく

かつ出で

っ張ぱ

っているところから始はじ

めます。掘削時くっさくじ

には、す

Iあい

形がた

積つみ

込こ

み方ほう

式しき

(クロスローディングく ろ す ろ ー で ぃ ん ぐ

Vぶい

形がた

積つみ

込こ

み方ほう

式しき

(Vぶい

シェープローディングし ぇ ー ぷ ろ ー で ぃ ん ぐ

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74 (一社)日本建設機械施工協会

かし掘ぼ

りにならないように注意ちゅうい

して作業さぎょう

します。効率こうりつ

が良よ

くない上うえ

に、土砂どしゃ

の崩落ほうらく

に巻まき

込こ

まれる危険きけん

があります。またホイールローダほ い ー る ろ ー だ

は、ストックパイルす と っ く ぱ い る

等など

のルーズる ー ず

材 料ざいりょう

の掘削くっさく

積つみ

込こ

みに高たか

い能 力のうりょく

を発揮はっき

します。

掘削面くっさくめん

の突込つ っ こ

ホイールローダほ い ー る ろ ー だ

の突つ

っ込こ

む方向ほうこう

は、山やま

に向む

って直 角ちょっかく

に、車体しゃたい

をまっすぐにして進すす

みま

す。

山やま

の掘削くっさく

作業さぎょう

山やま

の掘削くっさく

作業さぎょう

すかし掘ぼ

数字す う じ

は掘削くっさく

順 序じゅんじょ

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75 (一社)日本建設機械施工協会

ⅱロードアンドろ ー ど あ ん ど

キャリき ゃ り

工法こうほう

ロードアンドろ ー ど あ ん ど

キャリき ゃ り

工法こうほう

とは、

ホイールローダほ い ー る ろ ー だ

だけで、すくい込こ

み、

掘削くっさく

、運搬うんぱん

、投 入とうにゅう

までを 行おこな

う工法こうほう

で、

運搬うんぱん

距離きょり

50m~150m程度ていど

以内いない

で有効ゆうこう

です。

ⅲバケットば け っ と

を高たか

く上あ

げての移動いどう

ホイールローダほ い ー る ろ ー だ

のバケットば け っ と

を高たか

く上あ

げたまま走行そうこう

・旋回せんかい

をすると、重 心じゅうしん

位置い ち

が高たか

いので転倒てんとう

する危険きけん

があり

ます。特とく

にバケットば け っ と

に荷に

をた

くさん積つ

んでの走行そうこう

・旋回せんかい

はもっと危険きけん

ですのでしま

せん。

③バックホウば っ く ほ う

ⅰショベルし ょ べ る

ダンプだ ん ぷ

工法こうほう

バックホウば っ く ほ う

で掘削くっさく

積つみ

込こ

みした土砂どしゃ

等など

をダンプトラックだ ん ぷ と ら っ く

によって運搬うんぱん

する方法ほうほう

す。効率こうりつ

の良よ

い積つみ

込こ

みは、ダンプトラックだ ん ぷ と ら っ く

等など

への積つみ

込こ

みの為ため

の旋回せんかい

角度かくど

をできるだ

け小ちい

さくすることです。それとともに、バックホウば っ く ほ う

がダンプトラックだ ん ぷ と ら っ く

の荷台にだい

と同おな

じ高たか

さで作業さぎょう

するとダンピングクリアランスだ ん ぴ ん ぐ く り あ ら ん す

も大おお

きく取と

れるので作業さぎょう

効こう

率りつ

がより良よ

くな

ります。

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76 (一社)日本建設機械施工協会

ⅱ溝みぞ

掘削くっさく

溝みぞ

掘削くっさく

は垂 直すいちょく

にしたアームあ ー む

の前方ぜんぽう

45°~手前てまえ

30°までが掘削くっさく

有効ゆうこう

範囲はんい

です。

壁際かべぎわ

ぎりぎりの側溝そっこう

掘ぼ

りにはブームぶ ー む

のオフセットお ふ せ っ と

機構きこう

を持も

った機種きしゅ

を使つか

います。

バックホウば っ く ほ う

で溝みぞ

掘ぼ

りをする時とき

は溝みぞ

の方向ほうこう

とクローラく ろ ー ら

の方向ほうこう

を合あ

わせ、走行そうこう

モータも ー た

後うし

ろにして後進こうしん

しながら掘削くっさく

します。

浅あさ

い掘くっ

削さく

深ふか

い掘くっ

削さく

上じょう

段だん

からら の

の積つ

み込こ

旋せん

回かい

角かく

度ど

はでき

るだけ小ちい

さく

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77 (一社)日本建設機械施工協会

ⅲ駐 車ちゅうしゃ

ブレーキぶ れ ー き

クローラ式く ろ ー ら し き

の走行そうこう

装置そうち

のブレーキぶ れ ー き

はコントロールバルブこ ん と ろ ー る ば る ぶ

やブレーキバルブぶ れ ー き ば る ぶ

を用もち

て走行そうこう

動作どうさ

を無む

理り

なく停止ていし

させたり、掘削くっさく

作 業 中さぎょうちゅう

の機体きたい

移動いどう

を防止ぼうし

します。左右さゆう

二本にほん

の走行そうこう

レバーれ ば ー

が中 立ちゅうりつ

のままなら自動的じどうてき

にブレーキぶ れ ー き

がかかった状 態じょうたい

になりま

す。

ⅳ走行そうこう

バックホウば っ く ほ う

で走行そうこう

するには、左右さゆう

二本にほん

の走行そうこう

レバーれ ば ー

を前まえ

か後うし

ろに倒たお

せばよく、速度そくど

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78 (一社)日本建設機械施工協会

の調 節ちょうせつ

はレバーれ ば ー

の倒たお

し方かた

で調 整ちょうせい

します。アイドラあ い ど ら

がある方ほう

へ進すす

む場合ばあい

は前進ぜんしん

反対はんたい

に走行そうこう

モーターも ー た ー

がある方ほう

進すす

む場合ばあい

は後進こうしん

です。足あし

回まわ

りの

方向ほうこう

を確認かくにん

してから走行そうこう

レバーれ ば ー

を操作そうさ

します。

ⅴスピンターンす ぴ ん た ー ん

・ピボットターンぴ ぼ っ と た ー ん

バックホウば っ く ほ う

が進行しんこう

方向ほうこう

を変か

える際さい

に、作業さぎょう

装置そうち

と両 方りょうほう

のクローラく ろ ー ら

を使つか

って方向ほうこう

変換へんかん

(ターンた ー ん

)することができます。作業さぎょう

状 況じょうきょう

によって通 常つうじょう

のターンた ー ん

と使つか

い分わ

をします。

スピンターンの場合

左右さゆう

のクローラく ろ ー ら

を互たが

いに 逆 方 向ぎゃくほうこう

に駆動くどう

してその場ば

での方向ほうこう

変換へんかん

を 行おこな

うもので、

2本ほん

の走行そうこう

レバーれ ば ー

または足あし

踏ぶみ

ペダルぺ だ る

のう

ち一方いっぽう

を前進ぜんしん

、他方たほう

を後進こうしん

に同時どうじ

に操作そうさ

します。

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79 (一社)日本建設機械施工協会

ピボットターンぴ ぼ っ と た ー ん

④ローラろ ー ら

ⅰ転圧てんあつ

の工法こうほう

規定きてい

ローラろ ー ら

は走行そうこう

することによって転圧てんあつ

をするので、締し

め固かた

める材 料ざいりょう

によって

適切てきせつ

な機種きしゅ

を選択せんたく

します。また転てん

圧あつ

する

時とき

は、転てん

圧あつ

する作業面さぎょうめん

をムラむ ら

がないよう

に全体ぜんたい

を均一きんいつ

に締し

め固かた

める必要ひつよう

があり

ます。材 料ざいりょう

が土砂どしゃ

の場合ばあい

には最適さいてき

含水比がんすいひ

を事前じぜん

に試験しけん

で調しら

べておいて転圧てんあっ

する

機械きかい

と回数かいすう

を決き

めておく工法こうほう

規定きてい

と締し

固かた

め後ご

の乾燥かんそう

密度みつど

や含水比がんすいひ

を試験しけん

で調しら

て判定はんてい

する品質ひんしつ

規定きてい

によってきちんと施工せこう

されたかを確認かくにん

できます。締しめ

固かた

めの品質ひんしつ

を保持ほ じ

するためには、ローラろ ー ら

は一定いってい

の速度そくど

で走行そうこう

することが望のぞ

ましいです。

片方かたほう

のクローラく ろ ー ら

のみを駆動くどう

して方向ほうこう

変換へんかん

を 行おこな

うもので、2本ほん

の 走行そうこう

レバーれ ば ー

または足あし

踏ぶみ

ペダルぺ だ る

の何いず

れか

一方いっぽう

を操作そ う さ

します。

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80 (一社)日本建設機械施工協会

ⅱタイヤローラた い や ろ ー ら

のタイヤた い や

空気圧くうきあつ

の設定せってい

タイヤた い や

ローラろ ー ら

を取とり

扱あつか

うに当あた

って大切たいせつ

なことは、常つね

にタイヤた い や

空気圧くうきあつ

を適正てきせい

に保持ほ じ

ることです。各かく

タイヤた い や

の空くう

気圧きあつ

をできるだけ均等きんとう

にすることも望のぞ

ましいことです。一いっ

般ぱん

に、タイヤた い や

のひずみは 10~

14%ぐらいの時とき

が 最もっと

も性能せいのう

良よ

いとされており、荷重かじゅう

に対たい

てタイヤた い や

空気圧くうきあつ

が高たか

すぎても

低ひく

すぎても作業さぎょう

に悪わる

い影 響えいきょう

を与あた

えてしまいます。

ⅲ振動しんどう

ローラろ ー ら

の起振きしん

装置そうち

地面じめん

の固かた

い場所ばしょ

やコンクリートこ ん く り ー と

の舗装上ほそうじょう

では機械きかい

を損 傷そんしょう

することがあるので、

振動しんどう

ローラろ ー ら

の起振きしん

装置そうち

を作動さどう

させないで走行そうこう

ます。振動しんどう

が地面じめん

等など

に 吸 収きゅうしゅう

されずに反発はんぱつ

する

為ため

に機械きかい

の各部かくぶ

に悪わる

い影 響えいきょう

を及およ

ぼしたり、

騒音そうおん

を発生はっせい

させてしまうからです。

ⅳ動 力どうりょく

伝達でんたつ

機構きこう

とブレーキぶ れ ー き

装置そうち

ローラろ ー ら

の動 力どうりょく

伝達でんたつ

機構きこう

には機械きかい

駆動式くどうしき

と油圧ゆあつ

駆動式くどうしき

の2種類しゅるい

があり、最近さいきん

では

油圧ゆあつ

駆動式くどうしき

が主 流しゅりゅう

になっています。機械きかい

駆動式くどうしき

はロードローラろ ー ど ろ ー ら

、タイヤローラた い や ろ ー ら

及およ

小型こがた

のハンドガイドローラは ん ど が い ど ろ ー ら

等など

の一部いちぶ

機種きしゅ

に限かぎ

られています。振動しんどう

ローラろ ー ら

は油圧ゆあつ

駆動式くどうしき

の為ため

、前後進ぜんこうしん

レバーれ ば ー

を中 立ちゅうりつ

の位置い ち

にすると機構上きこうじょう

油圧ゆあつ

ブレーキぶ れ ー き

がかかり停止ていし

するこ

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81 (一社)日本建設機械施工協会

とが出で

来き

ます。

ⅴロろ

ーー

ラら

の特 性 上とくせいじょう

の注意点ちゅういてん

ローラろ ー ら

は作業さぎょう

の特性とくせい

上 前 進じょうぜんしん

と後進こうしん

を繰く

り返かえ

して転圧てんあつ

作業さぎょう

を行おこ

ないます。前進ぜんしん

ら後進こうしん

へギアぎ あ

を切き

り換か

える時とき

には、一旦いったん

停止ていし

をして後方こうほう

の安全あんぜん

確認かくにん

を行おこ

なってから

後進こうしん

します。後進こうしん

から前進ぜんしん

への切き

り替か

えも同どう

様よう

に行おこ

ないます。また、見み

通とお

しが良よ

く他た

の車 両しゃりょう

が近ちか

くにない場合ばあい

でも、制限せいげん

速度そくど

が決き

められている時とき

はその制限せいげん

速度そくど

を越こ

て走行そうこう

出で

来き

ません。

5. 安全

あんぜん

作業

さぎょう

①大おお

きな機械きかい

になればなるほど死角しかく

が増ふ

えます。運転うんてん

る前まえ

の事前じぜん

の確認かくにん

が必要ひつよう

です。夕ゆう

暮ぐ

れ時どき

や夜間やかん

作業さぎょう

においては特とく

に周囲しゅうい

が見み

えづらく、錯覚さっかく

を起お

しやすいので作業さぎょう

に適てき

した照 明しょうめい

を準備じゅんび

して作業さぎょう

ます。

死角しかく

を示しめ

したポスターぽ す た ー

の例れい

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82 (一社)日本建設機械施工協会

②地盤じばん

が軟 弱なんじゃく

な場所ばしょ

で作業さぎょう

する場合ばあい

には、地盤じばん

の強度きょうど

、トラフィカビリティと ら ふ ぃ か び り て ぃ

等など

を十 分じゅうぶん

検討けんとう

して 行おこな

います。軟 弱なんじゃく

地盤じばん

だという説明せつめい

を現場げんば

監督かんとく

から受う

けた場合ばあい

は進 入しんにゅう

するのを見合みあわ

せたり、湿地用しっちよう

に造つく

られた機械きかい

を使用しよう

します。また、走路そうろ

の一部いちぶ

が軟弱地なんじゃくち

の場合ばあい

にはズリず り

や鉄板てっぱん

を敷し

いたりして対応たいおう

します。どうしても軟 弱なんじゃく

地盤じばん

を通過つうか

あるいは作業さぎょう

をしなければならない場合ばあい

、方向ほうこう

転換てんかん

や一旦いったん

停止後て い し ご

の再発進さいはっしん

をしようと

するとタイヤた い や

やクローラく ろ ー ら

がぬかるみによって空転くうてん

して脱 出だっしゅつ

不可能ふ か の う

になることがあるの

で、できるだけ軟弱地なんじゃくち

での方向ほうこう

転換てんかん

や一旦停止いったんていし

は避さ

けて一定いってい

速度そくど

で直 進ちょくしん

します。

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83 (一社)日本建設機械施工協会

③水辺みずべ

や水 中すいちゅう

での作業さぎょう

では、その作業さぎょう

に適てき

した種類しゅるい

の機械きかい

を使用しよう

します。運転席うんてんせき

に水みず

入はい

らなければ水 中すいちゅう

でも作業さぎょう

が出で

来き

るとは限かぎ

りません。機き

械かい

が水みず

につかってしまうと

可動部か ど う ぶ

のグリスぐ り す

が洗あら

われるだけでなく、シールし ー る

の破損はそん

、電気でんき

系統けいとう

の不具合ふ ぐ あ い

エンジンオイルえ ん じ ん お い る

への水みず

の混 入こんにゅう

等など

より故障こしょう

することがあります。また

水みず

の中なか

では足場あしば

が地上ちじょう

よりも悪わる

ため、作業時さぎょうじ

や走行時そうこうじ

にバランスば ら ん す

崩くず

しやすいので注意ちゅうい

が必要ひつよう

です。

6.安全

あんぜん

確認

かくにん

事故じ こ

を起お

こさないようにするには、徹底的てっていてき

安全あんぜん

確認かくにん

が 最もっと

も有効ゆうこう

な手段しゅだん

です。作業さぎょう

を安全あんぜん

行おこな

うため、対 象 物たいしょうぶつ

(対 象たいしょう

方向ほうこう

)を指差ゆびさ

して「○まる

○まる

(対 象 物たいしょうぶつ

のこと)ヨシよ し

!」と声こえ

に出だ

して確認かくにん

ます。安全あんぜん

の確認かくにん

は指ゆび

差さし

喚呼かんこ

で 行おこな

なった方ほう

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84 (一社)日本建設機械施工協会

危険きけん

の認 識 力にんしきりょく

が高たか

まるので、機械きかい

運転時うんてんじ

はこの方法ほうほう

で安全あんぜん

確認かくにん

をします。

7.合図

あいず

機械きかい

を使つか

った仕し

事ごと

では、安全あんぜん

かつ正確せいかく

な作業さぎょう

をする為ため

に合図あいず

と合図者あいずしゃ

が必要ひつよう

です。合図あいず

については、この合図あいず

を使つか

いなさいといったことが法令ほうれい

で定さだ

められていません。ですから

現場げんば

においては、安全あんぜん

衛生えいせい

責任者せきにんしゃ

等など

の作業さぎょう

責任者せきにんしゃ

が作業前さぎょうまえ

打合うちあわ

せでどんな合図あいず

を使つか

うのかをしっかり確認かくにん

します。また、合図あいず

をする人ひと

がたくさんいると作業さぎょう

をする人ひと

が戸惑とまど

ってしまうので、

作業さぎょう

責任者せきにんしゃ

が作業さぎょう

前まえ

に合図者あいずしゃ

を指名しめい

して作業さぎょう

関係者かんけいしゃ

全員ぜんいん

に周知しゅうち

しておきます。

①作業前さぎょうまえ

にどのような合図あいず

を使用しよう

するかを決き

め、関係者かんけいしゃ

全員ぜんいん

に作業さぎょう

手順書てじゅんしょ

等など

で周知しゅうち

徹底てってい

させることにより、事故じ こ

や災害さいがい

を未然みぜん

に防止ぼうし

させます。

②見み

通とお

しの悪わる

い場所ばしょ

で作業さぎょう

する時とき

は、決き

められた一人ひとり

の合図あいず

者しゃ

と他た

の者もの

とで打う

ち合あ

わせを

し、合図あいず

の方法ほうほう

を互たが

いに確認かくにん

してから作業さぎょう

を始はじ

めます。

③合図あいず

は、手旗てばた

や体 全 体からだぜんたい

を大おお

きく使つか

ってはっきり見み

えるようにきびきびと行おこ

ないます。

合図あいず

の動作どうさ

とともに笛ふえ

や声こえ

を併用へいよう

するとより確実かくじつ

に作業者さぎょうしゃ

に伝つた

えることができます。

作業者さぎょうしゃ

が合図あいず

を確実かくじつ

に受う

け取と

ったかを、動作どうさ

等など

で確認かくにん

することも合図者あいずしゃ

にとって重 要じゅうよう

な仕事しごと

です。

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85 (一社)日本建設機械施工協会

走行

そうこう

にかかわる 標 準

ひょうじゅん

合図例

あいずれい

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86 (一社)日本建設機械施工協会

Ⅱ.運転

うんてん

操作

そ う さ

の心得

こころえ

1.運転前

うんてんまえ

の心得

こころえ

その日ひ

乗じょう

務む

する機械きかい

の調子ちょうし

を確認かくにん

するため運転前うんてんまえ

に作業さぎょう

開始かいし

前まえ

点検てんけん

を実施じっし

して、

不具合ふ ぐ あ い

の無な

い状 態じょうたい

で作業さぎょう

に臨のぞ

みます。暖だん

機運転中きうんてんちゅう

には水温すいおん

、油温ゆおん

等など

は計器けいき

で確認かくにん

して

おきます。もちろん機械きかい

だけでなく、運転手うんてんしゅ

も仕事しごと

対たい

して万全ばんぜん

となるように体 調たいちょう

を 整ととの

えておく必要ひつよう

があります。そして、メーカめ ー か

によって機械きかい

の構造こうぞう

が違ちが

うので、運転前うんてんまえ

には 取 扱とりあつかい

説明書せつめいしょ

をよく読よ

んで

操作方法そうさほうほう

を確認かくにん

しておきます。

また、機械きかい

への乗の

り降お

りは両手りょうて

両 足りょうあし

で手て

すりや

ステップす て っ ぷ

を使つか

った3点てん

支持し じ

で確実かくじつ

に 行おこな

います。

周囲しゅうい

の安全あんぜん

が確認かくにん

できても、機械きかい

への飛と

び乗の

りや

機械きかい

から飛と

び降お

りては

いけません。

2.運 転 中

うんてんちゅう

の心得

こころえ

機械きかい

の運 転 中うんてんちゅう

は、作さ

業ぎょう

指し

示じ

された機械きかい

の運転うんてん

業務ぎょうむ

だけに 集 中しゅうちゅう

し過す

ぎないで、機械きかい

状 態じょうたい

や近接きんせつ

作業さぎょう

をしている者もの

や通行人つうこうにん

等など

の第だい

三さん

者しゃ

にも気き

を配くば

ります。機械きかい

の異常いじょう

を認みと

めた場合ばあい

にその異常いじょう

を放ほう

っておくと重度じゅうど

の故障こしょう

につながるばかりか、第三者だいさんしゃ

に怪我け が

を負お

わせてしまうことがあります。また、一人ひとり

作業さぎょう

をしている時とき

に事故じ こ

を起お

こすと、他ほか

の人ひと

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87 (一社)日本建設機械施工協会

発見はっけん

されるまでに時間じかん

がかかってしまい

手て

遅おく

れになることもあるので、一人ひとり

作業さぎょう

は絶対ぜったい

してはいけません。

①運 転 中うんてんちゅう

に異音いおん

、異臭いしゅう

、 煙けむり

、振動しんどう

、計器けいき

等など

に異常いじょう

を感かん

じた時とき

は、機械きかい

を止と

めて点検てんけん

ます。点検てんけん

の結果けっか

を機械きかい

の管理者かんりしゃ

(安全あんぜん

衛生えいせい

責任者せきにんしゃ

等など

)に報告ほうこく

をし、修理しゅうり

等など

の判断はんだん

してもらいます。機械きかい

の故障こしょう

も 症 状しょうじょう

が出で

始はじ

めたばかりならば軽微けいび

な修理しゅうり

で済す

む場合ばあい

もありますが、 重 症じゅうしょう

になると大おお

掛が

かりな修理しゅうり

となるため時間じかん

と費用ひよう

がたくさん必要ひつよう

になります。

②運 転 中うんてんちゅう

は機械きかい

の周囲しゅうい

にも注意ちゅうい

を払はら

って作業さぎょう

します。どうしても機械きかい

の作業さぎょう

場所ばしょ

の近ちか

を第三者だいさんしゃ

が通とお

る時とき

は、第三者だいさんしゃ

の安全あんぜん

を確保かくほ

して作業さぎょう

しなければなりません。フェンスふ ぇ ん す

安全あんぜん

通路つうろ

・誘導員ゆうどういん

を設置せっち

してもらうように

作業さぎょう

を指し

示じ

している現場げんば

監督かんとく

に相談そうだん

します。

現場げんば

に入はい

ってくる、あるいは現場げんば

を横断おうだん

しようとする第三者だいさんしゃ

に向む

かっていきなり

ホーンほ ー ん

を鳴な

らして警告けいこく

してはいけません。

③路肩ろかた

、法肩のりかた

等など

の転落てんらく

の恐おそ

れがある場所ばしょ

で作業さぎょう

する

場合ばあい

には、肩かた

に近ちか

寄よ

り過す

ぎないようにし、誘導員ゆうどういん

監視員かんしいん

を置お

いて慎しん

重ちょう

に作さ

業ぎょう

します。

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88 (一社)日本建設機械施工協会

④岩石がんせき

の多おお

い場所ばしょ

では金属きんぞく

で出で

来き

ている

クローラく ろ ー ら

等など

はとても滑すべ

りやすく、特とく

に足あし

回まわ

りの破損はそん

、磨耗まもう

を起お

こしやすいので、

十 分じゅうぶん

に注意ちゅうい

して点検てんけん

をします。

3.運転後

うんてんご

の心得

こころえ

①に報告ほうこく

をして、不具合ふ ぐ あ い

に対たい

する処置しょち

を指し

示じ

してもらいます。岩石がんせき

の多おお

い現げん

場ば

での作業さぎょう

は足あし

廻まわ

りの破損はそん

や摩耗まもう

を起お

こしやすいので、特とく

に注意ちゅうい

して点検てんけん

をします。

② また、タイヤた い や

やローラろ ー ら

が走行そうこう

装置そうち

になっている機械きかい

を停車ていしゃ

させた後あと

は、ギアぎ あ

ニュートラルに ゅ ー と ら る

にして駐 車ちゅうしゃ

ブレーキぶ れ ー き

をかけるとともに、無む

人じん

のまま走はし

り出だ

さないように

歯は

止ど

めをしっかりと設せっ

置ち

します。駐 車ちゅうしゃ

の際さい

に使用しよう

する歯は

止ど

めは、タイヤた い や

やローラろ ー ら

が乗の

り越こ

えない適度てきど

な大おお

きさでしっかりとしたモノも の

を選定せんてい

します。丸太まるた

や石いし

ころなどを歯は

止ど

めの代か

わりに使用しよう

してはいけま

せん。

③機械きかい

の鍵かぎ

(イグニッションキーい ぐ に っ し ょ ん き ー

)は 必かなら

ず抜ぬき

取と

り、 予あらかじ

め決き

められている保管ほかん

場所ばしょ

に保管ほかん

します。運転者うんてんしゃ

以外いがい

の誰だれ

かが許可きょか

無な

く機械きかい

を動うご

かすといけないこともあり、

次つぎ

の日ひ

に同おな

じ機械きかい

を運転うんてん

することがわかっていても機械きかい

のキーき ー

を自宅じたく

へ持も

ち帰かえ

っては

いけません。

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89 (一社)日本建設機械施工協会

4.特殊

とくしゅ

状 況 時

じょうきょうじ

の運転

うんてん

の心得

こころえ

通 常つうじょう

の運転うんてん

業務ぎょうむ

とは違ちが

う 状 況じょうきょう

での作業さぎょう

では、作業さぎょう

が制限せいげん

されることが多おお

くありま

す。作業さぎょう

の際さい

には、作業さぎょう

を指し

示じ

した現げん

場ば

監かん

督とく

と相そう

談だん

してください。

①電 力でんりょく

会社がいしゃ

が規定きてい

した距離きょり

以上いじょう

に電線でんせん

に近ちか

づいて作業さぎょう

してはいけません。電線でんせん

の近ちか

で作業さぎょう

をしなければならない場合ばあい

は、電線でんせん

防護ぼうご

処置しょち

をし、監視員かんしいん

を配置はいち

してから

作業さぎょう

します。電線でんせん

に絶縁ぜつえん

保護具ほ ご ぐ

を設置せっち

しても電線でんせん

に触ふ

れるところで作業さぎょう

しては

感電かんでん

することもあり、とても危険きけん

です。

電線でんせん

との安全あんぜん

距離きょり

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90 (一社)日本建設機械施工協会

②水道管すいどうかん

、ガス管が す か ん

等など

が埋設まいせつ

されている場所ばしょ

で作業さぎょう

する場合ばあい

(特とく

に市街地し が い ち

)は、作業さぎょう

を指し

示じ

した現場げんば

監督かんとく

と水道すいどう

会社がいしゃ

、ガスが す

会社がいしゃ

担当者たんとうしゃ

との立たち

会あ

いの上うえ

、まず人力じんりき

だけで管かん

の位置い ち

を試掘しくつ

して確認かくにん

します。その後ご

誘導員ゆうどういん

の合図あいず

に 従したが

って機械きかい

でゆっくりと

管かん

を露出ろしゅつ

させます。細こま

かい作業さぎょう

ですから、

くれぐれも関係者かんけいしゃ

以外いがい

は作業さぎょう

場所ばしょ

に近ちか

けないようにします。

③道路どうろ

脇わき

、民家先みんかさき

での作業さぎょう

の場合ばあい

には通行人つうこうにん

等など

の第三者だいさんしゃ

の安全あんぜん

確保かくほ

の為ため

に交通こうつう

誘導員ゆうどういん

配置はいち

し、カラーコーンか ら ー こ ー ん

等など

で作業さぎょう

場所ばしょ

の明示めいじ

をしてから作業さぎょう

します。学校がっこう

の近くちかく

では、特とく

に子供こども

の飛と

び出だ

しに気き

を付つ

けます。またスクールゾーンす く ー る ぞ ー ん

では作業さぎょう

時間じかん

の制限せいげん

等など

があるの

で現場げんば

監督かんとく

に確認かくにん

してもらいます。また、

走 行 中そうこうちゅう

に機械きかい

の前まえ

に人ひと

が 急きゅう

に出で

てきた

場合ばあい

、ハンドルは ん ど る

操作そうさ

だけでなく、ブレーキぶ れ ー き

しっかりとかけます。

④作業さぎょう

終 了 後しゅうりょうご

にクローラく ろ ー ら

等など

に付着ふちゃく

した土砂どしゃ

を取と

り除のぞ

きます。寒かん

冷れい

地ち

では土砂どしゃ

が付着ふちゃく

たまま凍こお

ってしまうと機械きかい

を動うご

かすことが

できなくなることもあります。

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vii (一社)日本建設機械施工協会

参考文献

1.車両系建設機械運転者教本 建設業労働災害防止協会

2.ローラ運転者必携 建設業労働災害防止協会

3.車両系建設機械運転者教本 (社)全国登録教習機関協会

4.建設機械施工ハンドブック (社)日本建設機械化協会

編集委員:外国人評価試験委員会

保坂 益男 (社)日本機械土工協会

川端 務 職業訓練法人 全国建設産業教育訓練協会

今村 剛士 コマツ

近藤 明 水谷建設㈱

石川 正行 山﨑建設㈱

本書の著作権その他一切の知的所有権は、一般社団法人日本建設機械施工協会に帰属します。

外国人技能実習制度 建設機械施工教本

(専門級用)

初 版 2006 年 1 月 24 日

最新改訂 2009 年 1 月 9 日

編集・発行 (社)日本建設機械化協会

〒105-0011

東京都港区芝公園 3丁目5-8(機械振興会館)

電話 03-3433-1501

FAX 03-3432-0289

編集責任 業務部

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viii (一社)日本建設機械施工協会