重点研究分野 サイバーフィジカルシステム(CPS)による ス … · 健常者音声とを用いた機械学習により,患者音声の失われた音声スペクトルを復元する.手術前に患者音声を
回 診療放射線技師国家試験問83 頭部MRIを撮影するために患者を検査室に...
Transcript of 回 診療放射線技師国家試験問83 頭部MRIを撮影するために患者を検査室に...
第67回 診療放射線技師国家試験
エックス線撮影技術学
午前
エックス線撮影技術学
問83 頭部MRIを撮影するために患者を検査室に入室させ寝台に乗せたところで、患者が胸部にカイロを装着していることに気が付いた。診療放射線技師の対応として適切なのはどれか。(98.5%)
1. 体に付着しており移動する恐れがないと判断していつも通りの撮影を行う。
2. 患者へは特に説明をせず検査を進める。
3. MR検査室の撮影スタッフとの情報共有の必要はない。
4. 検査を依頼した医師に対して責任を追求する。
5. インシデント報告を行う。
問83 頭部MRIを撮影するために患者を検査室に入室させ寝台に乗せたところで、患者が胸部にカイロを装着していることに気が付いた。診療放射線技師の対応として適切なのはどれか。(98.5%)
1. 体に付着しており移動する恐れがないと判断していつも通りの撮影を行う。(1)
2. 患者へは特に説明をせず検査を進める。(0)
3. MR検査室の撮影スタッフとの情報共有の必要はない。(0)
4. 検査を依頼した医師に対して責任を追求する。(0)
5. インシデント報告を行う。(66)
問84 同一部位の撮影で管電圧を90kVから130kVに上昇させたときに考えられるのはどれか。(85.1%)
1. 画像の拡大率が低下する。
2. 被検者の被ばく線量が増加する。
3. 被写体コントラストが低下する。
4. X線の骨組織での透過性が減少する。
5. 被検者から発生する散乱X線が減少する。
問84 同一部位の撮影で管電圧を90kVから130kVに上昇させたときに考えられるのはどれか。(85.1%)
1. 画像の拡大率が低下する。(1)
2. 被検者の被ばく線量が増加する。(6)
3. 被写体コントラストが低下する。(57)
4. X線の骨組織での透過性が減少する。(0)
5. 被検者から発生する散乱X線が減少する。(3)
問85 左鎖骨の正面X線写真を示す。X線入射方向の組合せで正しいのはどれか。(43.3%)
A B1.前 後 後 前2.前 後 足側から25°斜入3.後 前 前 後4.足側から25°斜入 前 後5.足側から25°斜入 後 前
問85 左鎖骨の正面X線写真を示す。X線入射方向の組合せで正しいのはどれか。(43.3%)
A B1.前 後 後 前(5)2.前 後 足側から25°斜入(29)3.後 前 前 後(13)4.足側から25°斜入 前 後(13)5.足側から25°斜入 後 前(8)
カセッテ
カセッテ
問86 子宮卵管造影検査で正しいのはどれか。(97.0%)
1. 経時的に撮影する。
2. 40kV程度の管電圧で撮影する。
3. 骨盤計測を目的とした検査である。
4. 造影剤投与前にKUB撮影を実施する。
5. 油性ヨード造影剤の使用は禁忌である。
問86 子宮卵管造影検査で正しいのはどれか。(97.0%)
1. 経時的に撮影する。(65)
2. 40kV程度の管電圧で撮影する。(0)
3. 骨盤計測を目的とした検査である。(0)
4. 造影剤投与前にKUB撮影を実施する。(2)
5. 油性ヨード造影剤の使用は禁忌である。(0)
子宮卵管造影(Hysterosalpingography,HSG)
子宮卵管造影は造影剤を子宮腔内に注入し,子宮,卵管,骨盤腔内へ拡散する造影剤を撮影して,卵管疎通性を評価する検査。
方法:カニューレまたはバルーンカテーテルを子宮頸管内に入れ,造影剤を注入する。
造影剤:油性造影剤と水性造影剤があるが、水性造影剤は吸収,排泄が早く,造影剤の貯留から推測する卵管の癒着などの診断には油性造影剤の方が適している。
撮影1.子宮腔に充満した像2.卵管を通過し小骨盤腹膜腔内に流出した像3.小骨盤腹膜および付属器表面に付着した像
・水溶性造影剤 15~60分後・油性造影剤 24時間後
問87 健常人の単純X線CT像で最も高吸収値を呈するのはどれか。(79.1%)
1. 脳
2. 肝 臓
3. 筋 肉
4. 乳 房
5. 甲状腺
問87 健常人の単純X線CT像で最も高吸収値を呈するのはどれか。(79.1%)
1. 脳(2)
2. 肝 臓(7)
3. 筋 肉(5)
4. 乳 房(0)
5. 甲状腺(53)
CT値(参考 若葉マーク 9ページ)
1. 脳 25から40
2. 肝 臓 45から75
3. 筋 肉 35から50
4. 乳 房 -100
5. 甲状腺 60から80
問88 腹部立位X線正面写真を別に示す。画像所見で正しいのはどれか。(97.0%)
1. 総胆管の拡張
2. 大腰筋の線維化
3. 腹腔内遊離ガス
4. 鏡面形成〈ニボー〉
5. 腹部大動脈の石灰化
問88 腹部立位X線正面写真を別に示す。画像所見で正しいのはどれか。(97.0%)
1. 総胆管の拡張(0)
2. 大腰筋の線維化(0)
3. 腹腔内遊離ガス(2)
4. 鏡面形成〈ニボー〉(65)
5. 腹部大動脈の石灰化(0)
腹部X線撮影
消化管穿孔 イレウス(立位) イレウス(臥位)
問89 頭部血管造影側面像を別に示す。描出されている血管はどれか。2つ選べ。(64.2%)
1. 脳底動脈
2. 前大脳動脈
3. 後大脳動脈
4. 上小脳動脈
5. 中大脳動脈
問89 頭部血管造影側面像を別に示す。描出されている血管はどれか。2つ選べ。(64.2%)
1. 脳底動脈(15)
2. 前大脳動脈(46)
3. 後大脳動脈(18)
4. 上小脳動脈(2)
5. 中大脳動脈(49)
脳血管の走行(動脈)
脳血管の主な支配領域
前大脳動脈…前頭葉・頭頂葉
中大脳動脈…側頭葉、後大脳動脈…後頭葉
問90 造影後の三次元頸部CTの正面像(A)と斜位像(B)を示す。正しい組合せはどれか。(64.2%)
1. ア 内頸動脈
2. イ 第6頸椎
3. ウ 鎖 骨
4. エ 椎間孔
5. オ 棘突起
問90 造影後の三次元頸部CTの正面像(A)と斜位像(B)を示す。正しい組合せはどれか。(64.2%)
1. ア 内頸動脈(1)
2. イ 第6頸椎(30)
3. ウ 鎖 骨(22)
4. エ 椎間孔(21)
5. オ 棘突起(1)
問91 胸部CT像を示す。矢印で示すのはどれか。(77.6%)
1. 上大静脈
2. 腕頭動脈
3. 上行大動脈
4. 下行大動脈
5. 右総頸動脈
問91 胸部CT像を示す。矢印で示すのはどれか。(77.6%)
1. 上大静脈(42)
2. 腕頭動脈(8)
3. 上行大動脈(12)
4. 下行大動脈(3)
5. 右総頸動脈(2)
胸部CT
午後
エックス線撮影技術学
問84 被ばく線量の軽減に効果があるのはどれか。(98.5%)
1. 照射野を狭くする。
2. グリッドを使用する。
3. 通常よりも低い管電圧で撮影する。
4. 被検者から検出器までの距離を長くする。
5. 管電圧リプル百分率の大きいX線装置を使用する。
問84 被ばく線量の軽減に効果があるのはどれか。(98.5%)
1. 照射野を狭くする。(66)
2. グリッドを使用する。(0)
3. 通常よりも低い管電圧で撮影する。(0)
4. 被検者から検出器までの距離を長くする。(1)
5. 管電圧リプル百分率の大きいX線装置を使用する。(0)
リプル百分率
整流した後も出力に残っている交流成分をリプルという。出力電圧中にどのくらい交流成分が残っているのかを表しているものがリプル百分率。
1. 高電圧ケーブルが長いほど、リプル百分率が小さくなる。2. インバータ周波数が高いほど、リプル百分率が小さくなる。3. 管電流が小さいほど、リプル百分率が小さくなる。
• 定電圧形の管電圧リプル百分率は4%を超えない。• リプル百分率を小さくすると短時間許容負荷が大きくなる。• 三相装置は単相装置に比べてリプル百分率が小さく、発生するX線は低エ
ネルギー(軟線)成分が少ない。また、X線出力も三相装置のほうが大きくなる。
問85 腰椎斜位X線撮影で正しいのはどれか。(83.6%)
1. 棘突起に対して軸位撮影となる。
2. 背面を撮影台に対し60°にする。
3. X線中心は第1腰椎の高さとする。
4. 上下関節突起間部の観察に適している。
5. 肋骨突起が他の骨に重ならずに広く観察できる。
問85 腰椎斜位X線撮影で正しいのはどれか。(83.6%)
1. 棘突起に対して軸位撮影となる。
2. 背面を撮影台に対し60°にする。
3. X線中心は第1腰椎の高さとする。
4. 上下関節突起間部の観察に適している。
5. 肋骨突起が他の骨に重ならずに広く観察できる。
腰椎斜位X線撮影法
問86 2倍の拡大撮影時の半影が0.1mmであった。同じシステムで、焦点-被写体間距離を変化させずに3倍の拡大撮影を行ったときの半影[mm]はどれか。(91.0%)
1. 0.1
2. 0.15
3. 0.2
4. 0.25
5. 0.3
問86 2倍の拡大撮影時の半影が0.1mmであった。同じシステムで、焦点-被写体間距離を変化させずに3倍の拡大撮影を行ったときの半影[mm]はどれか。(91.0%)
1. 0.1(0)
2. 0.15(4)
3. 0.2(61)
4. 0.25(0)
5. 0.3(2)
解答H =(M-1)・F
=(3-1)× 0.1
=2×0.1
=0.2
(拡大率:M) M=1+𝑏
𝑎
a:焦点被写体間距離、b:被写体フイルム間距離
(半 影:H) H=(M-1)・F
M:拡大率、F:焦点サイズ
問87 X線造影検査で陰性造影剤として空気を使用するのはどれか。(92.5%)
1. 血 管
2. 胆 囊
3. 大 腸
4. 瘻 孔
5. 脊髄腔
問87 X線造影検査で陰性造影剤として空気を使用するのはどれか。(92.5%)
1. 血 管(0)
2. 胆 囊(0)
3. 大 腸(62)
4. 瘻 孔(0)
5. 脊髄腔(5)
問88 X線CTで正しいのはどれか。(73.1%)
1. 腹部CTの撮影時の基準点は胸骨上切痕である。2. CTコロノグラフィでは大腸内部の色調観察が
可能である。3. 肺野条件のウインドウレベルは縦隔条件より
低く設定する。4. 部分体積効果の低減には厚いスライス厚の使
用が効果的である。5. CT用自動露出制御(CT-AEC)の使用により被ば
く線量は増加する。
問88 X線CTで正しいのはどれか。(73.1%)
1. 腹部CTの撮影時の基準点は胸骨上切痕である。(1)
2. CTコロノグラフィでは大腸内部の色調観察が可能である。(14)
3. 肺野条件のウインドウレベルは縦隔条件より低く設定する。(49)
4. 部分体積効果の低減には厚いスライス厚の使用が効果的である。(2)
5. CT用自動露出制御(CT-AEC)の使用により被ばく線量は増加する。(1)
撮影条件自動調節機構(AEC:auto exposure control)
1. 撮影条件自動調節では、線量の調整を管電流で行う。吸収の小さな部位では管電流を小さく、吸収の大きな部位では管電流を大きくする。
2. スライス位置の吸収の程度はスキャノグラフィのデータを用いて行われる。吸収の変化する部位であっても同一の画像ノイズとなり、結果的に20%~40%の線量低減が可能となる。
3. 管電流の調整により、スライス位置によらず画像ノイズが一定となった結果、ウィンドウ幅の設定を頻繁に変化させる必要がない。
CTコロノグラフィ(VE法:Virtual Endoscopy【仮想内視鏡】)
【特徴】3次元画像処理をした部位を光学内視鏡と同様に観察または表示する方法。特に消化器領域に用いられる表示方法だが、他に血管内腔表示、内視鏡手術のシミュレーションにも幅広く応用されている。
【利点】
・空気を注入するのみで内視鏡の
ような画像が得られる。
【欠点】
・閉塞していなくても、閉塞して
見えることもある。
パーシャルボリューム効果
≪概要≫1. ボクセル内に異なった組織が存在する場合、本来の
信号強度より低く濃度表示される現象。
100
100 75 50 75
… 組織1(CT値 100) 50 … 組織1(CT値 50)
スライス厚
←濃度表示
100 50 50
50
100
100
問89 X線CTの頭蓋底部アーチファクトの低減で正しいのはどれか。2つ選べ。(82.1%)
1.管電流を下げる。
2.体動補正処理を行う。
3.線質硬化補正処理を行う。
4.薄いスライス厚を用いる。
5.心電図同期再構成を行う。
問89 X線CTの頭蓋底部アーチファクトの低減で正しいのはどれか。2つ選べ。(82.1%)
1.管電流を下げる。(4)
2.体動補正処理を行う。(6)
3.線質硬化補正処理を行う。(60)
4.薄いスライス厚を用いる。(61)
5.心電図同期再構成を行う。(3)
頭蓋底部のアーチファクトの要因
1. ビームハードニング2. パーシャルボリューム(部分体積)効果
ビームハードニング補正
パーシャルボリューム(右ほど薄スライス)
A B C D
問90 典型的な乳腺構成を呈するマンモグラフィを別に示す。乳腺構成で正しいのはどれか。(23.9%)
A B C D
1. 高濃度 脂肪性 乳腺散在 不均一高濃度
2. 高濃度 不均一高濃度 乳腺散在 脂肪性
3. 脂肪性 高濃度 乳腺散在 不均一高濃度
4. 脂肪性 乳腺散在 不均一高濃度 高濃度
5. 乳腺散在 不均一高濃度 高濃度 脂肪性
A B C D
問90 典型的な乳腺構成を呈するマンモグラフィを別に示す。乳腺構成で正しいのはどれか。(23.9%)
A B C D
1. 高濃度 脂肪性 乳腺散在 不均一高濃度(2)
2. 高濃度 不均一高濃度 乳腺散在 脂肪性(10)
3. 脂肪性 高濃度 乳腺散在 不均一高濃度(5)
4. 脂肪性 乳腺散在 不均一高濃度 高濃度(16)
5. 乳腺散在 不均一高濃度 高濃度 脂肪性(34)
乳腺濃度(乳腺密度)
乳房の内部は、主に脂肪と乳腺組織からできていて、乳腺組織が多く存在している状態を「乳腺濃度が高い」という。左端の画像は脂肪の割合が高い、つまり「乳腺濃度」の低い人で、全体に黒っぽく写っているのに対し、右端の「乳腺濃度」の高い人の画像はほとんど真っ白。マンモグラフィでは、乳腺組織や腫瘤は白く写るため「乳腺濃度」の高い人ほど腫瘤を見つけにくくなる。
石灰化 カテゴリー判定マンモグラフィーでわかる石灰化の形状と分布によって、カテゴリー2~5に分類カテゴリー1:異常なしカテゴリー2:良性カテゴリー3:良性、しかし悪性を否定できずカテゴリー4:悪性の疑いカテゴリー5:悪性
石灰化の形状による悪性度の分類・微小円形…カテゴリー2~4・淡く不明瞭…カテゴリー3~4・多形性(ガラスを割ったかけらのような形)…カテゴリー3~4・微細線状・微細分枝状(木の枝のような形状)…カテゴリー5
の順で悪性の比率が高くなります。
石灰化の分布による悪性度が分類・びまん性・領域性…カテゴリー2~5・集簇性(狭い範囲に集まっている)…カテゴリー3~5・線状・区域性(乳管の走行=腺葉に一致した分布)…カテゴリー3~5
問91 右肘関節の正面X線写真を示す。正しい組合せはどれか。(79.1%)
1.ア ――― 尺 骨
2.イ ――― 肘 頭
3.ウ ――― 茎状突起
4.エ ――― 内側上顆
5.オ ――― 上腕骨小頭
問91 右肘関節の正面X線写真を示す。正しい組合せはどれか。(79.1%)
1.ア ――― 尺 骨(5)
2.イ ――― 肘 頭(53)
3.ウ ――― 茎状突起(6)
4.エ ――― 内側上顆(2)
5.オ ――― 上腕骨小頭(1)
肘関節 膝関節
問92 IVR による治療前の血管造影像(A)と治療後の血管造影像(B)を示す。施行されたIVR で正しいのはどれか。(77.6%)
1. 肝動脈注入療法〈TAI〉
2. 肝動脈化学塞栓療法〈TACE〉
3. 経皮的冠動脈形成術〈PTCA〉
4. 経皮的肝膿瘍ドレナージ術〈PTAD〉
5. 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法〈RFA〉
問92 IVR による治療前の血管造影像(A)と治療後の血管造影像(B)を示す。施行されたIVR で正しいのはどれか。(77.6%)
1. 肝動脈注入療法〈TAI〉(6)
2. 肝動脈化学塞栓療法〈TACE〉(52)
3. 経皮的冠動脈形成術〈PTCA〉(5)
4. 経皮的肝膿瘍ドレナージ術〈PTAD〉(1)
5. 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法〈RFA〉(3)
動脈塞栓術(TAE)
大腿動脈からカテーテルを挿入し、腫瘍の栄養血管付近までカテーテルを進め、抗がん剤や塞栓物質を投与する、、、兵糧攻めにする治療。
肝細胞がんに対する非血管IVR
1. エタノール注入療法(PEIT)
2. マイクロウエーブ凝固療法(MCT)
3. ラジオ波焼灼療法(RFA)
*いずれも超音波をガイドに用いて腫瘍を穿刺する。
エタノール注入療法(PEIT)
肝細胞癌に直接アルコール(無水エタノール)を注入して腫瘍を殺してしまう方法。主に超音波を使用し、皮膚の上から腫瘍に針を刺してアルコールを注入する。一般に腫瘍の大きさが3cm以下、3個以内の場合に適応。
マイクロウエーブ凝固療法(MCT)
マイクロウエーブは電子レンジと同じ原理で腫瘍を凝固壊死させる。凝固範囲は1~2cmであるため、RFAより一回の凝固範囲が少ない。
ラジオ波焼灼療法(RFA)
ラジオ波を利用して腫瘍を焼灼する。特徴として焼灼範囲が3 cm前後と、MCTに比較して1回で広い範囲を治療することができる。
肝細胞がんに対する血管IVR
1. 動脈塞栓術(TAE)
2. リザーバ留置術(抗がん剤持続動注療法)
*いずれもDSAをガイドに用いる。
動脈塞栓術(TAE)
大腿動脈からカテーテルを挿入し、腫瘍の栄養血管付近までカテーテルを進め、抗がん剤や塞栓物質を投与する、、、兵糧攻めにする治療。
リザーバ留置術(抗がん剤持続動注療法)
カテーテルをがんの付近の血管まで挿入し、リザーバーを接続し皮下に埋め込む。この埋め込んだリザーバーに皮膚の上から針を刺すだけで、がんに直接、抗がん剤を投与することができる。
全身に抗癌剤を投与するよりも濃い抗がん剤が、がんに直接作用することにより、大きな効果が期待でき、副作用も最小限ですむと期待されている。
その他:閉塞性黄疸に対する非血管系IVR
PTCD(経皮経管胆道ドレナージ術)
拡張した胆管へカテーテルを挿入し留置する。胆道閉塞により十二指腸へ流れなくなった胆汁を体外へ排出させることで黄疸を改善させる。
ボトル
問93 注腸造影像を示す。認められる所見はどれか。(91.0%)
1. ニッシェ
2. ハウストラの消失
3. クローバー状変形
4. ドッグイアサイン
5. アップルコアサイン
問93 注腸造影像を示す。認められる所見はどれか。(91.0%)
1. ニッシェ(1)
2. ハウストラの消失(5)
3. クローバー状変形(0)
4. ドッグイアサイン(0)
5. アップルコアサイン(61)
アップルコアサイン(apple-core sign)
※ 注腸(大腸)造影検査の所見
大腸癌に特徴的な所見で、全周性に発達した腫瘍により患部がリンゴをかじった後の芯のように見えることから『アップルコアサイン』と呼ばれる。
問94 造影後の三次元胸部CTの正面像(A)と背面像(B)を示す。正しい組合せはどれか。2つ選べ。(61.2%)
1. ア ――― 右心室
2. イ ――― 左心耳
3. ウ ――― 上大静脈
4. エ ――― 左心房
5. オ ――― 肺動脈
問94 造影後の三次元胸部CTの正面像(A)と背面像(B)を示す。正しい組合せはどれか。2つ選べ。(61.2%)
1. ア ――― 右心室(10)
2. イ ――― 左心耳(11)
3. ウ ――― 上大静脈(5)
4. エ ――― 左心房(49)
5. オ ――― 肺動脈(54)
心臓の解剖①
心臓の解剖②
心臓の解剖③