県岐商_商品開発の授業_思想と設計 (Day3時点)

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商品開発の授業 〜⾯⽩いアイデア、育つ商品を⽣み出そう〜 6時間 × 6講師:⽯井⼒重(アイデアプラント、早稲⽥⼤学) 会場:岐⾩県⽴商業⾼校 Ver.004 DAY3は、スライド28からスタート 1

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Page 1: 県岐商_商品開発の授業_思想と設計 (Day3時点)

商品開発の授業〜⾯⽩いアイデア、育つ商品を⽣み出そう〜

6時間× 6回

講師:⽯井⼒重(アイデアプラント、早稲⽥⼤学)

会場:岐⾩県⽴商業⾼校

Ver.004DAY3は、スライド28からスタート

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授業設計上の信念:⼦ども達は、社会に出たら、仕事を通じてさまざまな価値を作り出していく。

その際、企画する⼒が⼩さければ、作り出す努⼒の割に、価値は⼩さくなってしまう。

失敗が致命傷にならない「学習可能時期」は⼈⽣において、2つある。【学校時代】と【新⼈時代】。

後者が昔ほど失敗を許さなくなった今、前者において実践的な教育を提供したい。

学べばわかる簿記や会計に加えて、従来は不定形な能⼒とされていた1)商機を⾒出すセンス2)豊かな発想⼒3)企画コンセプトの構想⼒4)事業を育てる事業化努⼒という意味での「創造⼒」を、この講義では、苦労と苦悩しながら学ぶものとする。

なお、授業プログラムは、⼀年⽬の良点と悪点をもって、⼆年⽬は改善を図ることが可能なように設計する。今後、改善を繰り返し、講義構造が変わることや授業実施に多様な講師が⼊ることも可能なように、⼀年⽬の実施していく。

Ver.003で表現修整

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例えば、こんなふんわりしたアイデアからスタートでいいんです。

あしこぎ扇⾵機

複式簿記バトル

(ボードゲームとか) 都道府県ゲームカード

なまずサンド専⽤ソース

部活の⽤具に組み込む筋トレ発電

なまずの蒲焼を焼き⿃のように⾷べる専⽤の三⼜⾦串

廃棄⾃転⾞で、無料の広告レンタサイクル

ぜんまい式、漕ぎ出しアシスト⾃転⾞ユニット

⾼校⽣

知から

ご当地

事業開発

製品開発

例えば、こんなのだってありなんです。(ちょっと、やってみましょう)

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学習プログラム

商機発⾒ アイデア創出 企画コンセプト構想 事業化努⼒

第1回(夏0712)

第2回(夏0723)

第3回(夏0801)

第4回(秋0915)

第6回(冬1213)

第5回(冬1027)

Ver.003で表現修整

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第1回(7/12開始)

第2回(10⽇後)

第3回(8⽇後)

第4回(44⽇後)

第5回(41⽇後)

第6回(46⽇後)

構想説明• 思想• 構成

事業化努⼒• 宿題のプレゼンT

準備運動• SCAMPER

プレゼンの予⾏演習

事業開発の経過報告

事業開発の経過報告

準備運動• Brainstormi

ng Card

準備運動• 連想の4法則(ASOPICA)

商機• メガトレンドの傍流

アイデア・ショーケース(プレゼン)

準備運動• 6観点リスト

事業開発の今後の展開について

商機• 世の困り事から抽出

商機• 理想解から戻ってくる

アイデア創出• フリップBブレスト

候補企業さんとの意⾒交換会

PR⽅法の講義(三重のNPOセンター⻑、⽶⼭さん)

商機(上級レクチャ)• はてなタクシー• 未来年表• あるもの探し• 価値交換

アイデア創出• スピードストーミング

アイデア創出• ブレインライティング

事業化努⼒• 宿題のプレゼ

ン(全員)

独⾃事業化を⾏う案の検討会

アイデア創出• ブレスト(PR⽅法)

アイデア創出 (〃)• 連想の4法則• 創造⼒の使い⽅• ブレストの本質• 属性分析

企画練成• 「誰に、狙い、内容」

企画練成• 6W3Hシート

企画練成• Plan to Bizプレゼン

事業化WGを結成する

企画練成• PPCO(事業化課題へ)

事業化努⼒• ビデオプレゼン

事業化努⼒• ビデオプレゼン

事業化努⼒• ⼝頭プレゼン

事業開発(根の努⼒)各項⽬のアイデアを出す

項⽬ごとに、グループ内からテーマリーダーを決める

メッセージ• 収益性と顧客

への愛

宿題(各⾃)• やりたい案→6W3H

宿題(各⾃)• メガトレンド調べ• 理想解でアイデア

発展&6W3H反映

宿題(Team)• チーム形成• 発案→6W3H• コンセプトテスト• プレゼン練習

宿題• 上記の続き• 事業化の活動をは

じめる

宿題• 戦略的にPR• 事業化活動(主・

補佐)

宿題• 徹信• 創造的努⼒の習慣

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Extra回(8/26か 9/5)

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10:30 0.導⼊(ブレストカード、概要説明)(サンプル・ワーク)

3020

11:20 1.課題発⾒「困りまテン」ワーク(☆を書いて回る。上位共有〜潜在可能性をコメント) 40

12:00 昼休憩 6013:00 2.アイデア創出ワークショップ

(テーマ紹介、5分交代のペアブレスト、アイデアスケッチ) 6014:00 休憩 10

14:10 (☆をつけて回る、上位案のレビュー、チーム形成、発展ブレスト) 60

15:10 休憩 10

15:20 3.Idea to企画コンセプト(誰に、狙い、内容) 40

16:00 4.プレゼンテーションの講義&ビデオ作成(⼼構え、練習法、テクニック)(ビデオ・プレゼン作成) 40

16:40 休憩 10

16:50 4ー2:ビデオ・プレゼン上映会(5分×8チーム) 40

17:30 m.まとめ、メッセージ、質疑応答、宿題紹介 20

DAY1 進⾏ 10:30〜17:50

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10:30 P.宿題のプレゼン・トーナメント(やりたい案→6W3Hを5分プレゼン)(3⼈組みで勝ち抜き、さらに勝ち抜き、代表2,3案を発表)(コメント・ポストイット)(アドバイス)

3040

11:40 B.連想の4法則「ASOPICA」(4⼈組で絵を描いて連想の型を当てる。創造性の中核、連想⼒を鍛える) 20

12:00 昼休憩 6013:00 1.理想解から戻ってくる <テーマは、オブザーバの事業領域から><もしくは、やりたい案集から>

【ミニ・レクチャー】(前回と今回は対概念)(モノの⾏き着く本質)(発想⼿順の解説)【実践】(理想状態の分⼦と分⺟を書き出す)

3030

14:00 休憩 10

14:10 2.ブレインライティング&ラウンドレビュー(理想状態から引き戻して、商品案を発想)(グルーピング&発展) 60

15:10 休憩 10

15:20 3.6W3Hシート(講義:Business Plan Templateの最軽量フォーマット)(チームで実践) 50

16:10 4.プレゼンテーションの準備と作成(デザインスケッチ&構成作り)(ビデオ・プレゼンの録画) 30

16:40 休憩 10

16:50 4-2:ビデオ・プレゼン上映会(3分×8チーム) 30

17:20(〜17:50)

m.まとめ、メッセージ、質疑応答、宿題紹介(メガトレンドの傍流)(各⾃のアイデアを理想解で伸ばし6W3Hにし、5⼈ヒア、反映) 30

DAY2 進⾏ 10:30〜17:50

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10:30 B.アイデアの変形させ⽅「SCAMPER」(アイデアをさらに展開する基本スキル) 20

13:00 1.メガトレンドの傍流に⽬を向ける【ミニ・レクチャー】(商機の発⾒⽅法、第3の⽅法)(グループで宿題共有、いくつか吟味) 30

13:30 2.フリップボード・ブレインストーミング(⼀⼈Thinkingタイム(書く)→共有&ブレスト(⾔う、広げる)) 45

12:05 昼休憩 6013:05 P.宿題の2分間プレゼン・全員発表

(&3Vote&本⽇のチーム・ビルディング(6チーム))(バッファ5分)

6416

14:30 休憩 10

14:40 4.プラン toビジネス・プレゼン 5015:30 4-2:プレゼン練習(10分。ビデオ不要)

プレゼンテーション(⼝頭で。本番を想定し企業を想定して)(発表5分+質疑応答5分)×(8チーム)(途中、休憩10分)(バッファ10分)

110

17:20(〜17:50)

m.まとめ、メッセージ、質疑応答、宿題紹介(●チームを作る)(商機発⾒、アイデア創出、プラン化、コンセプトテスト、ビジネスプレゼン作成、組みたい企業名も具体的に)

30

DAY3 進⾏ 10:30〜17:50

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Extra DAY 進⾏ 10:30〜17:5010:30 本番と同じプレゼンを実施(後半組みは、模擬経営者役)(5分+質疑3分)

オーディエンスからの質問あり(諸先⽣⽅、関係者)模擬経営者からの質問(想定する企業の社⻑、副社⻑になって、本気でぶつけよ)

チェック(of⽯井)・Creative Ideaの Check(新しい?有⽤性は?)・SFは+か?・回せる?・儲かる?(顧客は何故、それをその値段で買う?)(競合ないの?)・強みに依拠してる?(組む前提なら具体的にどこ?相⼿はその提案に乗る?)

20×3

+30

12:00 昼休憩 6013:00

午前と同じ(後半4チーム)に対して⾏う。20×3+30

休憩 1014:40 チームで、フィードバック内容の反映⽅法を議論。

プランの⾒直し。残り⽇数での具体的な活動を列挙する。スケジュールを⽴てる。全部やれないなら⾒直す。全部できるなら、それを全部クリアしたときに、充分なビジネスプランにしあがるかをチェック。Noならプランから練り直す。

90

16:10 質疑応答(何が不安、アイデアもっと広げる?それとも?)(知識のインストールより、⼀緒に、考えよう) 60

17:10 メッセージ+バッファ 40

Extra回(8/26か 9/5)

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本番と同じプレゼンを実施(交互に、模擬経営者役。CEOも決めて)

Aグループ(プレゼンする)Dグループ(想定企業のCEOになって、聞く)

社⻑

副社⻑

□□部⻑〇〇部⻑

プレゼン

厳しい質問

午前はA,B,C(午後はD,E,F)

そうてい企業になってシビアな質問・鋭い質問を、質問を浴びせる!

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パートナー候補クライテリア

企業が開発的に投資できる⾦額はいくらか?売り上げの4%も投資できたらとても⼤きい。イノベーション企業の⽔準。

仮に最⼤でみつもり4%を採⽤するとして、売り上げが1億円の⼩規模の企業なら、400万円。

開発、試作、⼩ロット⾼コスト製造、販売、代⾦回収、顧客対応・不具合対応のリアルコスト&担当者の⼈件費を、その中でまかなう、ということになる。

かなり簡単に作れて、売る作業をこちら側で担う、と⾔うところまでして、ようやく可能性が出てくる。(そして売って、収益化していく覚悟もいる)

組むべき相⼿が、10億円の売り上げならば、4000万円。ただし、すべてをこちらの案件に使うというのは、勝⼿すぎる想定であり、これよりもっと少ないと思っておかないといけない。

じゃあ、売り上げが1000万円の企業は?40万。この中で出来ることは何がある?可能性がゼロだろうか。これはこれで、創造的に可能性をつむぎせるだろう。

Page 12: 県岐商_商品開発の授業_思想と設計 (Day3時点)

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組みたい候補企業がみつかったら:

その会社の事業や開発投資動向を、ネット記事や新聞やIR情報から、良く調べよ。

どんな事業に意欲的か、どういう⽬線で事業をしているかを良く知ることなしに相⼿と組めるわけがない。

また、1社だけしか候補がないと、そこに⼦とらわれたら終わりになってしまう。2社以上の候補企業をみつけて、それら企業の事業や開発投資動向をしらべておく。

どの企業からまず当たりたいかも、議論しておくこと。

Page 13: 県岐商_商品開発の授業_思想と設計 (Day3時点)

10:30 P.プレゼンの予⾏練習(会場設営、プレゼンの⼼得、発声練習)(各チームのプレゼンの実践)(想定質問とその回答は?)

80

11:50 昼休憩 6012:50 開場(開場までに着席) 1013:00 1.アイデア・ショーケース

(発表5分、質疑応答=3〜10分)×8班 12015:00 休憩(実際は途中ではさみます) 10

15:10 2.候補企業さんとの意⾒交換会 6016:10 休憩 10

16:20 3.独⾃事業化を⾏う案の検討会 6017:20(〜17:50)

4.事業化WGを結成するチームリーダ、プロジェクトリーダ、各フェーズの担当を決める。

m.まとめ(次回の予定を案内。次回までの活動についてアドバイス)30

DAY4 進⾏ 10:30〜17:50

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Page 14: 県岐商_商品開発の授業_思想と設計 (Day3時点)

10:30P.事業開発の経過報告(各チーム20分プレゼンテーション×3) 60

11:30 B.なにも⼿がかりが無いときの発想テクニック「6観点リスト」 20

12:00 昼休憩 (教員チームでの検討) 6013:00 1.PR⽅法の講義(講師:三重のNPOセンター⻑、⽶⼭さん)

・伝える⼒・⼼をつかむキャッチフレーズ・タイムマシンを開発したらどう広報するか?

120

15:00 休憩 10

15:102.ブレインストーミング <⾃分達の事業についてのPRアイデア> 30

16:10 休憩 10

16:203.アイデアを実現可能性を上げる⼿法「PPCO」 70

17:30(〜17:50)

m.まとめ(次回の予定を案内。次回までの活動についてアドバイス)宿題紹介(PR展開、および、事業化活動) 30

DAY5 進⾏ 10:30〜17:50 ※以下のプロセスは⼤幅に変更する可能性があります

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Page 15: 県岐商_商品開発の授業_思想と設計 (Day3時点)

10:30P.事業開発の経過報告(各チーム25分プレゼンテーション×3) 75

11:45 0.アドバイス(事業開発の今後の展開について) 15

12:00 昼休憩 (教員チームでの検討) 6013:00 1.商機(上級レクチャ)【仮】

• はてなタクシー• 未来年表• あるもの探し• 価値交換

120

15:00 休憩 10

15:10 2.アイデア創出 (上級レクチャ)【仮】• 緻密に特性を拾って分けて発想する分析的な発想法「属性分析」• 意外な⾔葉の組み合わせから発想する「ブルートシンク」• ゲーム要素MPA• ストーリー要素カード

12017:10 休憩 10

17:20m.メッセージ「収益性と顧客への愛」 20

17:20(〜17:50) • m.まとめと宿題紹介(徹信、創造的努⼒の習慣) 20

DAY6 進⾏ 10:30〜17:50 ※以下のプロセスは⼤幅に変更する可能性があります

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この回は無し、かも。

(Extra回を正規の回として充当)

その場合は、第5回に第6回のコンテンツを⼀部、移動する。

Page 16: 県岐商_商品開発の授業_思想と設計 (Day3時点)

学習プログラム(1)

商機発⾒ アイデア創出 企画コンセプト構想 事業化努⼒

商機を発⾒するのって、商売もしていないのにできるの?

■商機を⾒出せる技法を、思い切り単純にして、実践!(以下の中から、3つだけ)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◎未来年表(未来の出来事を知り、商機に先回りした商品を)◎確実にある⼩さい潜在市場(⼤企業の早期撤退製品の跡地を狙え)◎困りまテン(⾝近な⼈の困りことを10個集めてくる)◎あるもの探し(地域の、隠れた資源を、探し歩く。写真KJ法)◎はてなタクシー(熟成しきった産業には新事業の芽がある)◎価値交換(⾃分達が殆ど無料で提供できるものは?)◎ベンチャーはメガトレンドの傍流を⾏け/進化トレンドの⼀つ「トリミング」

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Page 17: 県岐商_商品開発の授業_思想と設計 (Day3時点)

学習プログラム(2)

商機発⾒ アイデア創出 企画コンセプト構想 事業化努⼒

アイデア出しって、閃くタイプの⼈しか、やれないじゃない?

多様なアイデア発想技法

創造的⼼理の醸成⽅法

集団の創造⼒を引き出す

グループワーク

■アイデア発想法をベースに、楽しく⼤量にアイデアを⽣み出せるワークショップ

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Page 18: 県岐商_商品開発の授業_思想と設計 (Day3時点)

技法候補メモ

◎IFR(究極の理想解)(現在と、もっと不便だった過去、の2点から無限時間後の未来を外挿し、三年後まで帰ってくる)

◎属性分析(系のパラメーターを列挙し、増⼤関係、減少関係へわけ、発想)

━━━━━━━━━━━━━━

◎SCAMPER(とアイデア3要素)◎6観点リスト◎連想の4法則

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Page 19: 県岐商_商品開発の授業_思想と設計 (Day3時点)

学習プログラム(3)

商機発⾒ アイデア創出 企画コンセプト構想 事業化努⼒

着想を企画コンセプトにする(構想する)って、何すればいいの?

■ビジネスマンの使う思考ツールの本質を、⾻太に━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◎企画コンセプト=「誰に」+「狙い」+「アイデアの中⾝」◎最⼩の企画書「6W3H」◎ビジネスモデルの枠組み(BMC)+ 3C

■コンセプト・テスト(⾝近な5⼈に、

1シートヒアリング)

話す

磨く

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Page 20: 県岐商_商品開発の授業_思想と設計 (Day3時点)

「事業を育てる事業化努⼒」って何?

試作 販売テスト販売 露出

媒体露出 確保

販路確保 量産

パートナー獲得・共同ビジネス開発・⾼話題性⽴場の発揮

創造顧客創造

商機発⾒ アイデア創出 企画コンセプト練成 事業化努⼒

■企画以降の事業活動の全部は⾃分達でやれないが、根っこ側から努⼒をしつづけて商品が育つのをブーストしよう

学習プログラム(4)

※ Ver002までは「根の努⼒」と表現しましたが、⽂学的表現過ぎるため表現を⾒直しました。

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Page 21: 県岐商_商品開発の授業_思想と設計 (Day3時点)

OB、及び、事業開発に意欲的な皆様へ

この授業は、⾒学可能です。

⾼校⽣の授業で⾏う事業開発ですので、表現やステップはかなり単純にしてありますが、学⽣達は本質的な開発⾏為を進んでいきます。頻繁に、社会の声を聞いたり、試作や製造販売の段階に⼊れば、地域企業さんとともに進む必要も出てくるでしょう。

アイデア出しのパートでは、⾶び⼊り参加ができるステップもあります。“いっちょ後輩の企画する事業、揉んでやるか!”という⽅も、“アイデア創出のプロセスを学んでみたい”という⽅も、⼤歓迎です。

彼らの作り出すアイデアや事業は、多くの⼈に⼒をかしてもらって社会で育つものです。出来ていく過程も含めて、皆様に⾒ていただき、若い芽を育む⽔や光を与えていただければ幸いです。

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Page 22: 県岐商_商品開発の授業_思想と設計 (Day3時点)

OB、事業者の皆様へ

秋(第4回授業)には、公開イベント「アイデア・ショーケース」を開催します。

学⽣たちが練り上げた企画コンセプトを、ビジュアルやモックアップとともに、次々プレゼンテーションをします。

多くの企業さんに聴講していただき、学⽣達に発展のためのアドバイスをいただければ幸いです。

各プレゼンテーションの最後に、「その事業の実現は、うちが共同でやりたい」というパートナーとしての“⽴候補”が出来ます。魅⼒のないものは誰も⼿が上がらないし、光る企画にはいくつも⼿が上がるーーー、そんなシビアな体験も含めて、⾏いたいと思います。(複数者が⼿が上がった場合は、各社さん、交渉権が獲得できます。)

「未成熟なコンセプトなるも本質が光るので、⼀緒に磨いてみたい」といわれるものをたくさん⽣み出せるように、講師&⽣徒で全⼒で取り組みます。ご期待ください。

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Page 23: 県岐商_商品開発の授業_思想と設計 (Day3時点)

第1回の講義までの宿題(1):

「こまりごと」を10個、収集せよ

⾃分がきちんと話を聞ける相⼿(家族や親戚、友⼈や近所のお兄さんなど)に、『⽇々の⽣活や仕事で困っていること』をたずねて、書き取ってくること。

● 1困りごと=140⽂字ぐらい=1カード(A5の紙)。●これを10個、もってくること。

授業ではグループワークで「その困りごとって、具体的にどういうこと?なにが本質?解決できたら結構うれしいのかな?」などの問い掛け合って、深堀をします。困りごとを調査するときには、知りたがりになって、その困りごとの具体的な話や困りごとの根っこにあるものを、とにかく聞いておくこと。ビジネスに特につながらないことでも1カードにすること。注意してください。聞いたら捨てないこと。「すぐに商売ネタになりそうな困りごとを教えて!」という聞き⽅では、浅くしか聞けません。どんな困りごとでも相⼿が話してくれたら、それに興味を持って深く聞く。その訓練とおもって没頭してください。

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第1回の講義までの宿題(2):

⾃分が「⼼底欲しい!」と思う商品・サービスを発想して、そのアイデアを紙⼀枚にまとめてくる

⾃分が⽇常、不満に思っていること、あるいは、こうだったらいいのにな、と思っている気持ちに気が付いて、それをとことん突き詰めてみる。

その不満の解決策、望みの具現化案として、便利な道具やサービスを考案してみてください。

アイデアの表現⽅法は⾃由。アイデアを、A4の紙⼀枚に、まとめてくること。

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Page 25: 県岐商_商品開発の授業_思想と設計 (Day3時点)

講師プロフィール⽒名:⽯井⼒重(いしいりきえ)所属:アイデアプラント、及び、早稲⽥⼤学専⾨:アイデア創出⽀援

東北⼤学⼤学院・理学研究科修⼠課程修了。ブレインストーミングや創造技法の実践と理論の両⾯に強い興味を持ち、創造⼯学を研究。著書に『アイデア・スイッチ』(⽇本実業出版社)。2009年、アイデアプラントを創業。ブレ

インストーミング道具の開発や、企業や⼤学等でアイデアワークショップを⾏う。みやぎものづくり⼤賞2007にて発想カードゲーム「ブレスター」が優秀賞を受賞、⽇経BP主催 A3together2011年にてスマホアプリ「笛モールス」が⼤賞を受賞。⽇経ビジネスアソシエ等や、NHK(まちかど情報室)などでのインタビュー記事や開発製品の取材など多数。2014年4⽉より、早稲⽥⼤学⼈間科学部

にて⾮常勤講師も務める。

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