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長衛だより 345号 -平成28年 11月― 1 平成 28 年度卒後学術研修会 ~開催報告~ 発行人 山口とき子 行 一般社団法人 長崎県歯科衛生士会 発行日 平成 28 年 11 月 12 日 DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DHDH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DHDH DH DH DH DH ~ 主な内容 ~ 卒後研修会開催報告 <活動の広場>福利厚生委員会、公衆衛生委員会、各支部活動報告 <学びの広場>日衛学会報告、業者さんからの情報提供 *学生部だより <お知らせ> 各種研修案内 他 <同封物>次年度会費納入願い 他 平成29年度会費納入のお願い 次年度会費納入のお願いを同封し ています。 本会会費は前納制となっており、 また、歯科衛生士連盟の会費も同時 に納入お願いしていますので、でき るだけ12月31日までに、H29 年度分会費納入をお願いします。 よろしくお願いいたします。 日時:H28.7.31(日) 9:30~12:00 場所:長崎県歯科医師会館 5F講堂 講演Ⅰ(9 40 1110演題 「う蝕の原因と予防-個人要因と生活環境との関わり-」 講師 福田 英輝先生(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科口腔保健学准教授) ・臨床の場で出会う患者さんのう蝕原因を、個人要因にだけ求めるのではなく、 その方の生活環境との関連を見分けることが重要であること、そしてそれに対す る解決策等をたくさんの学術論文やデータをもとに、う蝕発生と関連があり、か つ生活環境とかかわりが深い要因を整理し、これらの要因に対してどのようなア プローチができるのかといったことを考える内容の講演でした。 海外との比較データやデータの読み取り方を、とてもわかり易く説明していた だいたので、学生にもよく理解でき、う蝕予防には個人アプローチだけでなく、 集団・地域・社会全体への取り組みが重要だという事の理解や、現在推進されて いるフッ化物洗口の重要性が再認識されたと思います。 講演Ⅱ(112011 50演題 「フッ化物洗口 長崎県における実施の現状」 講師 渋谷昌史先生(長崎県歯科医師会 常務理事) ・H25 年から長崎県で進められている、保育所、幼稚園、小学校におけるフッ 化物・洗口推進事業の実施の経緯、現在の推進状況をご説明頂きました。 今後事業が継続して実施されるためには、定期的に正しい管理や方法で実施が なされているかといった確認・指導、各地域や施設に対しての継続的な啓発や知 識の提供などということも必要になってきます。 今後益々学校歯科保健への積極的な関りを持つことが期待されますので、歯科 衛生士にもう蝕予防やフッ化物に対する正しい知識を持ち、大いに活躍していく ことが期待されています。 講演終了後は、引き続き業者による商品説明会、その後はロビーにてミニデン タルショーを開催しました。目新しく、興味深い商品が色々と紹介されていまし た。(参加業者は右記のとおり) 参加協力いただきました業者様にはお礼申し上げます。 (報告者;広報理事 北村尊子) 歯科衛生士の学校卒業後の研修として、歯科保健ニーズの多様化および技術の進 歩に伴う知識・技術の習得を図るとともに、歯科衛生業務の質の向上を図ることを 目的として、長崎県歯科医師会と共催で毎年開催している標記研修会ですが、今年 度は去る 7 31 日に下記の内容で開催し、歯科衛生士学生も含め、145 名の歯科 衛生士の参加がありました。 終了後、講師の福田先生、渋谷先生 及び歯科医師会の先生方、本会担当 理事で記念撮影しました。 <ミニデンタルショー 出展及び商品説明会参加業者> サンスター株式会社(口腔ケア商 品、ガムプレイ) 株式会社ジーシー九州営業所(ルシェロ シリーズ) ライオン歯科材株式会社(チェックアップ ルートケア) 長崎ヤクルト株式会社 株式会社ビーブランド・メディコ・ デンタル サンデンタル株式会社

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長衛だより 345号 -平成28年 11月―

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平成 28 年度卒後学術研修会 ~開催報告~

発行人 山口とき子

発 行 一般社団法人

長崎県歯科衛生士会

発行日 平成 28年 11月 12日

DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DHDH DH DH DH DH DH

DH

DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DH DHDH DH DH DH DH

DH DH DH DH ~ 主な内容 ~

卒後研修会開催報告 <活動の広場>福利厚生委員会、公衆衛生委員会、各支部活動報告

<学びの広場>日衛学会報告、業者さんからの情報提供 *学生部だより

<お知らせ> 各種研修案内 他 <同封物>次年度会費納入願い 他

平成29年度会費納入のお願い

次年度会費納入のお願いを同封し

ています。

本会会費は前納制となっており、

また、歯科衛生士連盟の会費も同時

に納入お願いしていますので、でき

るだけ12月31日までに、H29

年度分会費納入をお願いします。

よろしくお願いいたします。

日時:H28.7.31(日)

9:30~12:00

場所:長崎県歯科医師会館

5F講堂

講演Ⅰ(9:40~11:10)

演題 「う蝕の原因と予防-個人要因と生活環境との関わり-」

講師 福田 英輝先生(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科口腔保健学准教授)

・臨床の場で出会う患者さんのう蝕原因を、個人要因にだけ求めるのではなく、

その方の生活環境との関連を見分けることが重要であること、そしてそれに対す

る解決策等をたくさんの学術論文やデータをもとに、う蝕発生と関連があり、か

つ生活環境とかかわりが深い要因を整理し、これらの要因に対してどのようなア

プローチができるのかといったことを考える内容の講演でした。

海外との比較データやデータの読み取り方を、とてもわかり易く説明していた

だいたので、学生にもよく理解でき、う蝕予防には個人アプローチだけでなく、

集団・地域・社会全体への取り組みが重要だという事の理解や、現在推進されて

いるフッ化物洗口の重要性が再認識されたと思います。

講演Ⅱ(11:20~11:50)

演題 「フッ化物洗口 長崎県における実施の現状」

講師 渋谷昌史先生(長崎県歯科医師会 常務理事)

・H25 年から長崎県で進められている、保育所、幼稚園、小学校におけるフッ

化物・洗口推進事業の実施の経緯、現在の推進状況をご説明頂きました。

今後事業が継続して実施されるためには、定期的に正しい管理や方法で実施が

なされているかといった確認・指導、各地域や施設に対しての継続的な啓発や知

識の提供などということも必要になってきます。

今後益々学校歯科保健への積極的な関りを持つことが期待されますので、歯科

衛生士にもう蝕予防やフッ化物に対する正しい知識を持ち、大いに活躍していく

ことが期待されています。

講演終了後は、引き続き業者による商品説明会、その後はロビーにてミニデン

タルショーを開催しました。目新しく、興味深い商品が色々と紹介されていまし

た。(参加業者は右記のとおり)

参加協力いただきました業者様にはお礼申し上げます。

(報告者;広報理事 北村尊子)

歯科衛生士の学校卒業後の研修として、歯科保健ニーズの多様化および技術の進

歩に伴う知識・技術の習得を図るとともに、歯科衛生業務の質の向上を図ることを

目的として、長崎県歯科医師会と共催で毎年開催している標記研修会ですが、今年

度は去る 7 月 31 日に下記の内容で開催し、歯科衛生士学生も含め、145 名の歯科

衛生士の参加がありました。

終了後、講師の福田先生、渋谷先生

及び歯科医師会の先生方、本会担当

理事で記念撮影しました。

<ミニデンタルショー

出展及び商品説明会参加業者>

サンスター株式会社(口腔ケア商

品、ガムプレイ)

株式会社ジーシー九州営業所(ルシェロ

シリーズ)

ライオン歯科材株式会社(チェックアップ

ルートケア)

長崎ヤクルト株式会社

株式会社ビーブランド・メディコ・

デンタル

サンデンタル株式会社

長衛だより 345号 -平成28年 11月―

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『ミニデンタルショー開催報告』

福利厚生理事 分部 亜希子

今年も平成28年7月31日(日)に開催された「長崎県歯科衛

生士卒後学術研修会」の一部として、ミニデンタルショーを行い、

6社に出展していただきました。

うち、3社からは商品説明会にも参加していただきました。講演

後の出展及び商品説明会ということで、研修会参加者が最後まで残

って聴いてくださるか心配しておりましたが、たくさんの方々に集

まっていただき、安堵いたしました。出展業社数も年々減少傾向に

あり、ご協力いただいた各関係業者様には大変感謝いたしておりま

す。講演後、お昼を過ぎていたにも関わらず、足を止めてくださっ

た研修会参加者の皆様にもこの場をお借りして御礼申し上げます。

会員のみなさまに、有益な情報がお届けできるように、そして来

年はさらに盛り上がるよう取り組みたいと思います。

活 動 の 広 場

*このコーナーでは、本会・各支部における活動報

告を紹介していきます

公衆衛生委員会

専務理事 田中 朝子

平成28年6月の総会の折に、長崎県歯科衛生士会大村

東彼支部立ち上げの提案をさせていただき、会員の皆様に

承認戴いた「大村東彼支部」が10月1日、大村東彼歯科

医師会事務所内に準備室を開設致しました。

大村東彼歯科医師会の先生方のご協力を戴き大変感謝

致しております。来年度の支部開設に向け、大村東彼在住

の会員の願いである「会員増」を目標に、これから活動し

て参りたいと思っております。

大村、東彼地区の会員の皆様、ご協力よろしくお願いし

ます。

大村東彼支部設立に向けて準備中!

お知らせ「第24回おおむら・健康・福祉まつり」

が11月13日(日)10時~15時大村市体育文化セ

ンターにて開催されますが、歯科衛生士会も参加予定

です。

おしらせ

歯科疾患実態調査に協力中です!

前号でお知らせしましたが、今年は歯科疾患実態調査

の年で、10月から12月まで、健康栄養調査と一緒に現

在県内全地区において実施されています。

本会も調査補助員として会員の派遣を行い、調査に協

力をしています。担当の歯科衛生士の方、また調査対象

世帯にあたっている方は、調査にご協力をお願いいたし

ます。

<調査対象地区>

1.長崎市田中町(国調地区)

2.長崎市西海町

3.佐世保市山手町

4.佐世保市中里町

5.時津町久留里郷

6.諫早市永昌町

7.大村市久原1丁目

8.南島原市口之津町

(国調地区)

9.松浦市御厨町

10.五島市吉田町

11.新上五島町青方郷

12.壱岐市郷ノ浦町

牛方触

13.対馬市峰町三根

平成28年度 業務従事者の届出について

医療機関等において業務に従事する歯科衛

生士等は、2年ごとの 12月 31日現在における

氏名、住所その他厚生労働省令で定める事項

を、その就業地の都道府県知事に届け出なけ

ればならないとされているものですが、本年度

は届出の対象年度となっています。

平成 29年1月 16日(月)期限で、各保健所へ

届出していただくこととなります。

●届出用紙は県内各保健所から各医療機関及

び施設等へ配布しますが、長崎県HPからもダ

ウンロード可能となっております。

各自よろしくお願いいたします。

長衛だより 345号 -平成28年 11月―

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【長崎県委託】地域生活歯援推進事業

「新上五島町でのモデル指導に参加して」

長崎支部(上五島地区)川崎 慈子

今年度、本会が長崎県から委託を受けて上五島地区

で実施中の標記事業において、10/3(月)~10/15(土)の

期間に、新上五島町で行われた集団特定健診の場を借

りて、行う生活歯援プログラムを活用した歯科保健指

導を担当しました。

生活歯援プログラムは、上五島地区の私達には初め

ての体験でした。今までの歯科保健指導とは違い、ま

ず質問票に記入してもらい、受診された方の生活習慣

などの問題点を発見し、改善していくという一次予防

に重点をおき指導をするもので、今回は口腔内診査も

ないということで、事前にこの事業の説明を受けた時

はあまり理解できず、そんな指導が可能だろうか?私

にできるだろうか?と不安がありました。

8 月半ばに本会の担当理事の方々が来島され、行政

の方も含めて実務者検討会で打ち合わせを行い、また

生活歯援プログラムに関しての研修を受け、ようやく

事業の位置づけや保健指導の流れなど、事業全体を理

解し、今回の指導をすることができました。

対象者には事前に質問票を送付しておき、健診当日

に持参してもらって、歯科衛生士による質問票回答か

らその方のリスクに応じた情報提供や受診勧奨といっ

た個人指導を行い、1 人 1 人に気づきの機会を作るこ

とを目的に行いました。また指導の中では、各受診者

によりよい口腔内環境にするための目標を決めて頂き

ました。

特定健診は 10 会場で行われましたが、その内半分

の 5 会場で歯科衛生士の指導の場を設けさせてもら

い、計約 150 名の方が指導を受けられました。中には、

私たち歯科衛生士が入る会場にわざわざ足を運んで来

られる意識の高い方もいらっしゃいましたが、ご自身

の歯が現在何本あるか関心がない方や口腔内に問題が

生じていても気づかない方、我慢して慣れるしかない

とあきらめている方などもいらっしゃいました。

最後にアンケートに答えて頂きましたが、ほとんどの

方が自分の口に関心が持てたと答えてくださいまし

た。

この後は、質問票の回答を基に個人結果票を作成して、受診

者へ返却しますが、受診された方の関心が薄れることなく、今

後も自己管理意識が向上していくためにも、地域歯科医療、行

政等が協力して情報交換を行い、しっかりとしたフォロー体制

も必要だと感じました。

「小値賀町でのモデル指導に参加して」

佐世保支部 久松美也子

10 月 3 日(月)、小値賀町における特定健診会場で

の、生活歯援プログラムを活用した歯科保健指導

を担当しました。

今回は新上五島町の歯科衛生士が対応できない

ということで、佐世保支部から 2 名協力しました。

当日は秋晴れの良いお天気で、小値賀町までの 2

時間半の船旅は、台風接近に伴う波の具合が心配

でしたが特に影響もなく“凪”で快適に過ごせま

した。

町の保健師さんからは、「漁師の方が多いので受

診者は少ないかもしれない」と言われていました

が、24 名の受診がありました。

指導手順に沿って、質問票の項目を確認しなが

ら進めていきました。漁師さんは忙しいので(仕

事に戻られる)、あまり待たせないようにしなけれ

ばならず、1 人 1 人に時間をかけての聞き取りが

十分にはできない状態で、支援タイプを考えなが

ら指導するという点は、非常に難しかったですが、

少しは町民の皆さんの健康支援になったのではな

いかと思います。

新上五島町での指導の様子

長崎県から委託を受け、今年度から2年間実施の予定で、標

記事業を、歯周病検診未実施地域の上五島地区(新上五島町、

小値賀町)で実施しています。

本会で事業全体の運営を行い、上五島地区の歯科関係者の皆様

にご協力をいただき、現地での事業を担当して頂いています。

長衛だより 345号 -平成28年 11月―

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長崎支部

「健康バンザイ!!がんばらんばキャンペーン」

長崎支部 北野 さおり

平成28年度 「健康バンザイ‼がんばらんばキャンペー

ン」が9月24日(土) 10:00〜15:00 ベルナード観光通りで行われました。

歯科衛生士会は例年ブラッシング指導を担当し、今年は 午前中に大人30人子供10人、午後大人42人子供10

人の来場がありました。

<担当した3人の歯科衛生士の感想>、

・初めて参加しました。なかなか自分から相談できない人もひと声かけると、そういえば~と相談頂き、聞いてよかったという言葉は嬉しかったです。 ・何もないよと言われる方も話しているうちにそういえば~という方もいらっしゃいました。定期検診に行っている方も多く、来場者の方はお口に関心が高ように思います。 ・子供さんから、ご年配の方々まで、多くの人と、色々なお話しをしましたが、歯科検診に行っている方が、すごく多く、感心しました。しかし、中には、痛くないので、歯科検診には行っていないと言われた方もいたので、検診の重要性を話しました。 ・ご高齢の方は、義歯の相談が多く、かみ合わせの不調を言われていました。 ・来場された方の中には、歯科への思いを話してくださる方や治療への疑問・質問を持っている方もいらっしゃいました。専門的な質問もあり、何人かの方は市の歯科医師会の先生方へ対応をお願いしました。

歯科医院へなかなか行けない方の思いを聞いたり、診療室内では経験出来ない機会でもあります。興味のある方は 是非来年参加してみませんか?

諫早支部

「ねんりんピック長崎2016」に参加して

公衆衛生理事 池田 道子

10/14~10/16の3

日間、長崎で初開催となる「ねんりんピック」が、アリーナかぶとがにで開催され、ブースを設けた長崎県歯科医師会の協力という形で、歯科衛生士会も参加しました。

歯科ブースでは、咬合圧測定・歯科相談ということで、「マウスガード」のポスター展示と案内リーフレット、咬むことの重要性のリーフレット、歯ブラシ、歯磨剤の配布を行いました。 1日目は、人の流れが少ない、咬合圧測定器の電池切れと

いうことが重なり、閑散としていて、歯科相談に数名来られた程度でしたが、2日目は、イベント終了後に人が流れてきたことと、咬合圧測定の案内を出したことで、たくさんの来場がありました。咬合圧測定を初めて体験された方ばかりで、臼歯部と前歯部の咬合圧の測定値の違いや、噛み癖、痛みがあったり、治療中だったりすると、格段に差がでることが判明し、どう対処すべきか、歯科医師に相談されていました。 3日目は、歯科衛生士のみ2人で担当しました。月曜日と

あって、就園児前のお子さん連れの方、ブースを出しているスタッフの来場者が主でした。特に、PT,OTの方で興味深く来場して頂き、仕事場でも、臼歯部がないと運動やリハビリが困難であることが、理解できたので、患者さんに伝えていきたいと話されていました。歯科衛生士だけの対応ということもあり、歯の磨き方や通院している歯科医院の悩みなどの相談も受けました。 ねんりんピックということで、マウスガードの普及啓発を

掲げていましたが、競技に参加された方の来場はほとんどありませんでした。イベントと言うとブラッシング指導が常でありましが、咬合圧に特化した今回のブースは、新鮮なもので、健康ブームということもあり、「○○チェック」に興味を抱くのだと改めて知る事が出来ました。 今後のイベントにも活用していければと思います。

長衛だより 345号 -平成28年 11月―

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佐世保支部

ねんりんピック 佐世保会場

佐世保支部 末永悠里子

10月16日9:30~16:00、

佐世保市文化会館で開催さ

れた第 29 回全国健康福祉祭

ながさき大会ねんりんピッ

ク長崎2016の同会館横新公

園にて、がんばらんばキャン

ペーンが併設されました。

「健康バンザイ!がんばらんばキャンペーン」のテ

ーマのもと、健康づくり教室が行われ、マッサージ、

健康相談、健康チェック、ニュースポーツ体験がおも

てなしとして実施されました。

私たち歯科衛生士会佐世保支部より 3 名が、佐世保

市健康づくり課のDH2名とともにオーラルpHテスト

チェック&アドバイスを行いました。当ブースの来場者

数は約110人と大盛況でした。

会場では太極拳の競技が行われていたためか、60 代

女性が最も多く、県外からお見えの方が多くいらっし

ゃいました。

皆さん健康に気を遣っていらっしゃる方ばかりで、

かかりつけの歯科で定期検診を受けているというお声

を沢山頂きました。

pHチェックに合わせ、ブラッシング指導だけではな

く食事や酸蝕歯の指導も行いました。

サンプルやクリアファイルなどお土産も充実してお

り、皆様に楽しんでい

ただけたのではないか

と思います。沢山の方

の笑顔を見る事ができ、

私自身も充実した大会

となりました。

平成28年度 佐世保支部学術研修会に参加して

佐世保支部 手光淳子

10 月1 日(土)に佐世保歯科医師会館において開催され

た佐世保支部学術研修会に参加させていただきました。

第1部(15:30~17:00)九州文化学園歯科衛生士学

院・白石美智子先生による講義「歯科衛生過程」、第2

部(17:00~19:00)ウエルテック株式会社・中村弥生

先生、安藤雅子先生よる説明会、「DH が知っておくべ

き予防製品の特性と使い分け(中村先生)」、「オーバ

ートリートメントを防ぐワンステップ PMTC(安藤先

生)」の、以上2部構成となっていました。

第1部・「歯科衛生過程」は、衛生士の視点から情報

を収集し、問題抽出、衛生計画を立て、介入し評価して

いき、次回目標を決めていくといった過程を、症例を用

いてグループワークを行うといった内容でした。問題抽

出の際に行う歯科衛生診断においては、歯科衛生に関す

る診断で、Dr.の診断範囲に入らないようにする事を気を

付けなければならないと、改めて思いました。

「歯科衛生過程」は普段の業務の流れそのものではあ

るものの、それを正しく行うことは、とても奥深く、ま

た難しいものであることが再認識させられました。また、

科学的根拠に基づいた問題解決を指向することで、より

患者さんに寄り添った歯科衛生ケアを行うことが可能と

なることを教えていただきました。

第2部の、ウエルテック株式会社の中村・安藤両先生

の講義では、パワーポイントを用いて歯磨剤の効果や特

徴、適した使い方を説明していただき、動画を交え、清

掃性・効率性を高めるPMTCのポイントなどわかりやす

く説明していただきました。

第1部25名・第2部35名と多くの衛生士の参加があ

り、今後の歯科衛生士としての業務を行っていく上で、

大変参考になったと思います。このような有意義な講義

に参加できたことに感謝するとともに、また機会があれ

ば是非、参加させていただきたいと思います。

長衛だより 345号 -平成28年 11月―

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障害者施設での口腔衛生・口腔機能の管理にかかわって

諫早支部 下濱 佐都美

介護保険における、居宅療養管理指導・口腔衛生管理

加算・口腔衛生管理体制加算と高齢者への手厚い制度は

見えるものの、障害児・障害者への支援体制は、とても

遅れているように感じます。

皆さんは、長崎県が取り組む、「歯なまるスマイルプラ

ン(長崎県歯・口腔の健康づくり推進計画)」をご存知で

すか?この対象者には、障害者も含まれていることを忘

れないでください。

私は、諫早市高来町にある、社会福祉法人しらぬい福

祉会しらぬい学園に勤務する管理栄養士さんが、栄養士

会の支部長をされたご縁で知り合って 10 数年になりま

すが、今年 4 月から 1 年間を目途に、毎月 1 回利用者さ

ん達の口腔清掃について、専門的口腔ケア指導をさせて

頂くことになりました。

施設では、協力歯科医師による歯の健診、歯科治療に

は 2 時間かけて口腔保健センター受診、かかりつけ歯科

受診、近隣の歯科医院受診と、職員の方々の献身的な「口

から食べさせたい」思いが形になっていました。

ところが、施設の高齢化に伴い、飲み込めない・むせる・

肺炎で入院などの、口腔機能低下の利用者が増え、歯科

衛生士の介入となりました。

歯ブラシの選択方法、歯磨剤の成分と使用方法、液体歯

磨き、洗口剤の特徴と使い分け、むし歯菌・歯周病菌と

疾患との関連、疾患と口腔機能の関連等、多くの情報提

供をおこない、利用者一人一人に適した口腔清掃の方

法・口腔衛生管理の方法を伝えています。

今後の課題は、口腔機能低下をいかに抑えるか?その

ための職員が出来るケアはなにか?を伝え、実践いただ

く事です。

私がお伝えするべきことは一通りお伝えし、実践して

頂いていますが、今後は、言語聴覚士・作業療法士によ

る、専門的指導が必要と思われます。

障害者施設には、看護師のみで、リハの専門職がいな

いことも、この施設と関わらせて頂いて初めて知りまし

た。

5 年ほど前に長崎県歯科医師会のモデル事業で、障害

者施設での歯科健診と口腔ケア指導に関わらせて頂きま

したが、その時の障害者の方々の障害の程度が、いかに

軽度な方々だったことを、この場を借りて、お伝えしま

す。

目が見えない・耳が聞こえない・話せない・知的障害

で理解できない・身体障害で歯磨きが出来ないなどのい

くつもの障害を一人で抱えている方へ、皆さんは、どの

ように指導をしますか?

20 代で歯周病により、咬合歯を持たず、ソフト食(ミ

キサー食)を飲み込んでいる彼女の 5 年後、10 年後はど

うなるのでしょうか…。

諫早支部

「重症筋無力症」での体験

諫早支部 江里口 ゆかり

実は、今、ツバが飲み込めなくなり呼吸困難手前、

摂食嚥下困難で入院治療中です。

「重症筋無力症」という難病指定の自己免疫疾患で、

全身の筋力低下で疲れやすく、瞼が下がる、物が二重

に見える、重症化すると、呼吸困難を起こすのです。

普段は、ステロイド内服で進行をコントロールしてい

ます。

人生で初めて、飲み込むのが、怖い、食べたくない

状態になりました。(普段は食べるのが大好きなのに。)

実際に、摂食嚥下困難になってみると、教科書やセ

ミナーで学んだ事とは違っていました。

まず、むせるのが怖くて水分を取りたくなくなりま

す。食事で、噛んでいると、顎に力が入らなくなって、

疲れて食べたくなくなります。やわらかな物でも、口

蓋にくっつきやすい。 モチモチした物でも、噛み辛

く、むせそうで飲み込みにくいのです。 味も濃い味

だとむせます。 ゼリー状の飲み物は、とても飲みや

すいです。

カロリーメイトなど、さら~と溶ける物は、少しの

水分があると食べやすいと感じます。 湯剥きしたト

マト、人参、大根の煮物、なすの煮びたしは、食べや

すく、食事によく出されます。(舌で押しつぶせる硬さ)

私は、むせそうになった時の為に、「カーッ!ペッ!」

と吐き出す訓練が必要だと思います。

食後は、食渣があると気持ち悪く(特に奥歯や舌)

すぐに歯を磨きます。ツバが出てきたら無理せず、落

ち着くまで吐き出します。嘔吐反射も比較的強く感じ

るので、タフトブラシはきつくなくていいですね。

これは、あくまで私の経験ですが、声が出せるよう

になり、話が出来るようになって直接お話ができれば

と思います。嚥下機能検査の嚥下内視鏡検査も体験し、

貴重な体験を皆さんの前でお話しできる日が一日も早

く来るように、前向きに考え、わくわくしています。

皆様も健康に気を付けてお過ごし下さい。

~地域歯科保健活動から~ 諫早支部の会員さんで、現在難病と闘っておられる方がい

らっしゃいます。自分自身の実際の体験から歯科衛生士として

の指導やケアのあり方を考え、今回原稿を書いてくださいま

したので、ご紹介します。

江里口さん、貴重な体験のご紹介ありがとうございました。

是非、体験講話をしていただける機会をお待ちしております

ので、闘病生活はお辛いでしょうが、頑張ってください!

しらぬい学園での TBI

長衛だより 345号 -平成28年 11月―

7

業者さんからの 情報提供コーナー

「日本歯科衛生学会 第11回学術大会」 報告

田中 朝子

平成28年9月17日(土)から19日までの3日間、「口

からはじまる健康長寿~多職種連携で支えよう~」のメイン

テーマで広島国際会議場にて開催され、1日目ワークショッ

プのみでしたが各会場多くの参加で始まりました。

「歯科衛生士だからこそできる糖尿病予防~闇を除いて

未来を照らすSRP~」と題して糖尿病内科医院の西田亙先

生の講演では、私は歯科衛生士になりたかった、歯科衛生士

さんはすごいんだよ。とほめて戴き、嬉しい反面私達歯科衛

生士も口腔だけではなく全身の知識を求められていると感

じました。

広島カープの優勝で赤一色に染まった広島の雰囲気を、広

島大学教授栗原英見先生の赤のユニホーム姿での「医科歯科

連携に必要な歯周炎の新しい捉え方」の講演や、「地域包括

ケアシステムにおける職種間の連携」のシンポジウムを聞い

たり、ポスター発表を見たりとあっという間の時間を過ごし

ました。同じような悩みを抱えながら頑張っている衛生士の

姿を見たり聞いたりすることでほっとしたり元気付けられ

たりと大会の参加は知識を得るばかりではないと感じます。

来年も同じ時期に東京で開催ですがみなさんも参加して

みませんか。

いざという災害時、避難先で水が使えなくなったら…。

万一の際に口腔清掃が行き届かず、乾いたお口の状態

が続くと誤嚥性肺炎のリスクが一気に高くなります。

そんな時でも、例えば液体タイプの保湿剤があれば、水

がなくても、ブクブクうがいをすれば、

清掃効果と保湿効果が同時に得られます。

介護が必要な方にはスポンジブラシなどを用いて口腔

ケアに使うこともできます。

ご高齢者にとって、口腔ケア用品の備えは水や食料と

同じくらい大切。

「以外と気づかない、けれど大切なこと」として、ぜひ患

者さんにメッセージしてください。

歯科衛生士の皆様のひと言が患者さんの命を支えま

す。

ウエルテックでは、口腔用保湿剤「コンクールマウスリンス」を販売しています。

いざ大変!という時の口腔ケア用品は大丈夫?

防災避難用持ち出し袋にプラス! 口腔ケア用品の備えを呼びかけましょう

情報提供:ウエルテック株式会社

学 び の 広 場

*このコーナーでは、研修会内容(報告)やその他学べる

情報を紹介していきます

「臨床実習を終えて」 長崎医療技術専門学校

歯科衛生学科3年 中村 碧

2年生の 1月からスタートした臨地実習を

9月中旬で終えることができました。

一般歯科、特殊歯科、病院、保健センター、デイサービス

では、教科書で学んだこと以上のことを実際に見学させ

ていただいたり、補助につかせていただくことにより歯

科についての知識・技術を深めることができたと思いま

す。

また、様々な患者さんの対応についてもそれぞれ指導

してくださった歯科衛生士の方々から学ばせていただき

ました。そして口腔はもちろん全身状態についても、もっ

と学ぼうと思いました。

また根面が露出している患者さんが多く、これ以上根

が露出しないことや、根面う蝕にならないためにも歯科

衛生士の保健指導が鍵になってくると思うので、将来この

ような患者さんに出会った時には、指導がきちんとできる

ような歯科衛生士になりたいと思います。

そのためにはまず国家試験の勉強頑張ります!

学生部だより

長衛だより 345号 -平成28年 11月―

8

研修会の詳しい内容や、その他の研修会

についても、本会 HP・FB で最新情報を

随時お知らせしています。

ぜひご覧いただきご確認ください!

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~ 編 集 後 記 ~

今年のカレンダーも残りあと2枚となってしまいました。

本当に1年経つのが早いです。。。

皆さん、年末に向けてお忙しい時期が続くことと思います。

風邪などひかれませんようお過ごしください。

次回の長衛だより発行は2月です! 広報:山田

長崎県歯科衛生士会 事務局

〒852-8104

長崎市茂里町3番19号(長崎県歯科医師会館5F)

TEL・FAX 095-814-8233

Mail [email protected]

HP http://www.ngsk-dha.org

FB https://facebook.com/ngsk-dha

(開局日時:月~金 10~14時)

会の動き (主催・役員出席など)

8. 22 諸規則委員会

8. 26 長崎県歯科医師会と関係団体との災害対策に関する協議会

8. 27 平成28年度第1回長崎県歯科医師会学術研修会

・第16回長崎口腔科学フォーラム

9. 7 平成28年度第1回長崎県地域リハビリテーション協議会

・長崎県介護予防市町支援委員会

9.10 諸規則委員会

9.10 第57回長崎県歯科医学大会講演会・大会式典・懇談会

9.11 理事会

9.12 長崎県歯科医師会と自由民主党県議会員との懇談会

9.17 平成28年度全国病院歯科衛生士連絡協議会

日本歯科衛生学会第11回学術大会ワークショップ

9.24 平成28年度災害対策研修会

10.15 諸規則委員会

11.5 諸規則委員会

11.12 長衛だよりNo.345発行

長崎県子供の歯を守る会40周年 &

長崎フロリデーション協会15周年記念講演会 【開催日】H28年11月27日(日) 【時 間】12:00~17:30 【場 所】長崎原爆資料館ホール 【費 用】歯科医師・医師 2000円 一般:1000円 【定 員】300名 基調講演 : 健康格差のない社会を目指して

Look at upstream ! (上流に目を向けよう) 講師:イチロー・カワチ先生

シンポジウム : なぜフロリデーションが必要か

フロリデーションの意義を考える 講師: 相田 潤先生 (東北大学大学院歯学研究科 国際歯科保健学分野・准教授) 川崎 浩二先生

(長崎大学病院地域医療連携センター・センター長) 田口 円裕先生

(厚生労働省 医政局歯科保健課 歯科保健課長)

【申し込み】本会HPより専用の申し込み用紙をご用意の上、長崎フロリデーション協会( FAX 095-862-3725 ) へお申し込みください。また、参加費は振込となります。本会HPよりご確認ください。

食と生活リハビリテーション研修会

【開催日】H29年1月22日(日)

【時 間】12:30~16:15

【場 所】長崎大学医学部保健学科101講義室

【費 用】無料

【定 員】100名

テーマ 『利用者が安全に食事を楽しめるような支援に

ついて組織全体で取り組む』

講演Ⅰ:13:00~14:30「食活動を支援する組織作り」

講師: 出口病院リハビリテーション科

認知症治療病棟 作業療法士 澤本侑季先生

講演Ⅱ:14:45~16:15

「数少ない職種での食活動支援のためのチーム実践」

講師: 介護老人保健施設ルミエール リハビリテーショ

ン科長 作業療法士 渡辺展江先生

参加お申込は下記へFAXのみでの受け付けとなります

【申し込み・問い合わせ先】NPO法人食と生活リハビリテーシ

ョン研究所(長崎大学医学部保健学科内)095-819-7939

※締め切り H28年12月10日(土)

訪問歯科多職種連携研修会③

【開催日】H28年11月29日(火)

【時 間】19:30~21:00

【場 所】長崎県歯科医師会館5階

【費 用】無料

【対 象】介護職・医療職関係者

テーマ「要介護者の食べるを繋ぐ介護医療」

講演:演題Ⅰ「訪問看護師の訪問患者への対応」

講師 医療法人共生会 訪問看護ステーションゆうあい

所長 月川 沢子 先生

演題Ⅱ「訪問薬剤師の訪問患者への対応」

講師 アクア薬局本店 管理薬剤師 佐田 悦子 先生

【申し込み・問い合わせ先】長崎市歯科医師会

FAX(095-842-0391)にてお申込み下さい

※締め切り 平成28年11月15日(火)