今、あらためて赤十字とは ハイチ大地震被災者救援活動 から
description
Transcript of 今、あらためて赤十字とは ハイチ大地震被災者救援活動 から
今、あらためて赤十字とはハイチ大地震被災者救援活動 からハイチ大地震被災者救援活動 から
23/04/22
和歌山赤十字看護専門学校国際医療救援部 畑下 眞守美
日本赤十字社の使命
わたしたちは、
苦しんでいる人を救いたいという思い
を結集し、
いかなる状況下でも、
人間のいのちと健康、尊厳を守ります。
【ハイチ大地震】
日赤医療チーム第 1 班(派遣期間: 1 月 17 日~ 2 月 28 日)
4
被災状況• 発災日時: 平成22年1月12日17
時• 地震規模: M 7.0• 死者数: 21 万 7366 名• 被災者数:約 300 万人
5
国際赤十字赤新月社連盟 * の対応アピール(資金援助要請)
・約 1 83億円
・支援対象: 8 万世帯
・支援期間: 3 年間
・支援分野:保健医療、給水・衛生、
救援物資の配布、食料配布、シェ
ルター ( 仮設住居 ) 、安否調査など
*国際赤十字赤新月社連盟 世界にある186の赤十字社・赤新月社 を取りまとめ、災害時の連携、調整をはかる。本部はジュネーブ。 2009 年 11 月末より日赤の社長近衞忠煇が国際赤十字の会長を務 める。
6
日本赤十字社を含む16の赤十字社から過去最大の 21 基出動。( 2004 年スマトラ島沖地震・津波災害では 17基)
7 分野(病院、基礎保健、救援、ロジスティック、給水・衛生、通信、ベースキャンプ)の ERU
ERU(緊急対応ユニット)
8
ERU ( Emergency Response Unit)
** ERUERU ととは、は、緊急事態や大規模災害発生時に必要と
されるサービス提供のために各国赤十字社・赤新月社
が整備している、訓練された専門家チーム及び資機材訓練された専門家チーム及び資機材
の総称の総称です。
現在、 16 カ国で 10 種類 42 基の ERU が設備さ
れており、緊急時には、国際赤十字の調整の下、これ
らの ERU が集まり総合的な救援活動を行います。
国際的なつながり・現在 22 カ国から約 600 人の赤十字スタッフ。
・ 1 万 3000 人のハイチ赤ボランティア
11
日本赤十字社の対応
1 月 13 日、先遣隊 1 名を派遣
1 月 17 日以降、基礎保健基礎保健 ERUERU (緊急対応(緊急対応ユニット)ユニット)の医療資機材および医療チーム13 名(医師 4 名、看護師 3 名、事務・技術 6 名)と他 2 名を派遣
2 月 13 日以降、医療チーム第 2 班 13 名 ( 医師 5 名、看護師 5 名、 事務・技術 3 名)を派遣
12
日赤からの派遣職員一覧出発日 チーム 人数
1 月 13日 先遣隊 1 人
1 月 16日 連盟会長 3 人
1 月 17日 第1班 8 ( 4+4 )人1 月 24日、 25
日 第 1 班追加 7(5+ 2) 人
2 月 13日 第2班 6 人
2 月 21日 第 2 班追加 7 人
※赤字は医療チーム以外の職員13
診療所診療所15
17
18
日赤事務所は時に 診療所となった 患者は、各国要員・・・
予防接種・巡回診療 等予防接種・巡回診療 等
19
予防接種キャンペーン
ハイチ保健省/WHO UNICEF ⇒ 大規模な予防接種キャンペーンを計画
20
予防接種キャンペーン【背景】 ハイチ 地震前の予防接種率 * DTP 三種混合 :3.53% (日本は 90 %以上) ジフテリアの致死率は 45 % * MR : 51% (日本は 90 %以
上)
地震後の住民の生活環境 *大小様々な大きさの避難民キャンプ ( 200 人~ 50,000 人レベルまで) *屋根のない手作りのテント *水道やトイレなど必要不可欠な設備の不足21
ハイチ保健省 /WHO/UNICEF の計画
22
対象 ポルトープランス内の避難民キャンプに在住する住民約 700,000 人
方法1 全ての医療施設で外傷患者に対して破傷風のワクチンを接種する。
方法2 大規模予防接種キャンペーンの実施
* 生後 6週間~ 9カ月未満 : DTP*9か月~ 7 歳未満 : MR + DTP + ビタミン A +駆虫薬 *7 歳以上全て : DT
D: ジフテリア T:破傷風 P:百日咳 M:はしか R:風疹
ワクチン接種者には、ハイチ人のボランティアを募り、WHOのトレーニングツールに沿ってトレーニングを実施し、それを終了した者が行う。
ハイチ保健省 /WHO/UNICEF の計画
赤十字・赤新月社
連盟
日赤 ドイツ赤 フランス赤
フィンランド赤 カナダ赤韓国
赤
ハイチ保健省/WHO/UNI CEF
他国際NGO
他国際NGO
24
ハイチ赤
方法1(仮設診療所にて) * 2 月8日~日赤仮設診療所を受診する全ての外傷 患者に対し破傷風ワクチン接種開始
方法2(避難民キャンプにて) * 2 名~ 3 名 /日の要員派遣予防接種会場でハイチ赤ボランティアの指導・現場監督
必要物品(ワクチン・衛生材料など)の運搬ハイチ赤十字社のボランティアの出欠表の管理、ワクチンキャンペーン用の倉庫の在庫管理・物品調達などの補助
日赤チームの活動
25
26
日赤だけで 35,213 人、赤十字全体では 15 万人以上に対して予防接種を行いました。
27
ありがとう ございました。