アーカイブデータ活用 ( すばる公開データの活用 )
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概要概要 アーカイブデータを用いた研究 すばるの観測データの流れ
観測データがハワイから三鷹に来るまで STARS/MASTARS/SMOKA の関係
SMOKA の使い方 ユーザー登録 観測データの検索 検索したデータの確認 データ請求
アーカイブデータを用いた研究
2007 年 10 月現在 SMOKA を用いた研究成果は… 学術誌論文 (A&A, ApJ, AJ, PASJ, MNRAS, PASP) : 30 本、そ
の他集録: 3 本
2003 年 3 本 (SupCam 3) 2004 年 5 本 (SupCam 5) 2005 年 6 本 (SupCam 5, CIAO 1) 2006 年 9 本 (SupCam 7, HDS 1, IRCS 1) 2007 年 7 本 (SupCam 5, CIAO 1, 2kCCD 1) 博士論文:1本
( 参考 : http://smoka.nao.ac.jp/about/publish.ja.jsp)
アーカイブデータを用いた研究 キャリブレーション用データ
フラット・ブランクフィールドとして 補完的役割
足りない天体のデータ・他波長データ⇒ 今までの研究例のほとんどはこれ
サーベイデータ新天体の発見・統計的研究
すばるの観測データの流れすばるの観測データの流れすばる望遠鏡による観測
3 種類のアーカイブSTARS
MASTARSSMOKA
ミラー18 ヶ月後に転送国立天文台 ( 三鷹 )国立天文台ハワイ観測所 ( ヒロ )
STARS / MASTARSSTARS / MASTARS
STARS (Subaru Telescope ARchive System) 望遠鏡システムの一部として開発・運用されているアーカイブシステム
MASTARS (Mitaka Advanced STARS) 国内利用者のため、国立天文台三鷹キャンパス内にある
STARS のミラーセット
すばる望遠鏡によって観測されたデータは、 山頂システムからネットワークを介して転送され、 数分後には STARS, MASTARS に格納される
観測者専有期間 ( すばるでは 18 ヶ月 ) を 過ぎたデータは、公開アーカイブ SMOKA に 転送される
http://stars.naoj.org/http://sbwww.nao.ac.jp/mastars/
STARS のホームページ
SMOKA (Subaru-Mitaka-Okayama-Kiso Archive) 国立天文台 天文データセンターが運用・開発する
すばる望遠鏡 岡山観測所 188 cm 望遠鏡 木曽 105 cm シュミット望遠鏡
の公開データを提供するサイエンスアーカイブ
STARS/MASTARS :1. 観測者専有期間内にあるデータ
のセキュリティを守る機能を重視2. 岡山・木曾のデータを組み込んで
公開する用途は想定していない
SMOKASMOKA http://smoka.nao.ac.jp/http://smoka.nao.ac.jp/
SMOKA のホームページ
検索機能
SMOKA では、以下の検索インターフェースを用意している シンプル検索 :
リストから天体名を選択して検索 アドバンスト検索・ Suprime-
Cam 専用検索 :さまざまな条件を指定して検索
カレンダー検索 :観測年月日を指定して検索
全文検索・全項目検索 :FITSヘッダを用いた検索
アドバンスト検索の画面
http://smoka.nao.ac.jp/howto_search.jsp
使用上の注意
Safari, Opera 8.X, Netscape Communicator 4.X では一部動作しない
Java Script, Cookie を有効にして使用すること
ユーザー登録の際には住所・氏名を略さずに記入すること
http://smoka.nao.ac.jp/help/onlinehelp.jsp
データ情報の表示 データの品質を簡単にチェックできる
早見画像 (QLI) サムネイル画像 ショット画像 (Suprime-Cam のみ ) 環境データ (温度・湿度・シーイング等 )
QLI サムネイル画像 ショット画像
ユーザー登録
ユーザー登録は手作業で行っています。すぐには登録が終わらない場合があります。
遅くても数日以内に確認のメールが来ます。来ない場合はご連絡ください。
SMOKA を商業目的で使うことは禁止されています。
登録に使うメールアドレスでフリーメール等はスパムフィルターにかかることがありますので、なるべく使わないでください。
毎年 4 月に更新されるので、登録しなおしてください。
2007 年 10 月現在 174人が登録
http://smoka.nao.ac.jp/register.ja.jsphttp://smoka.nao.ac.jp/register.ja.jsp
ユーザー登録の画面
データ請求 むやみやたらに請求しないで下
さい。処理マシンの負荷が大きくなり、 SMOKA の検索機能に障害をきたします ( 検索は自由に行って頂いて結構です )。
DAT, DLT のテープ媒体による郵送を希望することもできます (SMOKA スタッフの手作業なので時間を要する場合があります )。
データ請求の画面
キャリブレーションフレームの検索
データの受け取り方の選択( FTP, DLT, DAT)
利用統計・データ請求量利用統計・データ請求量
1 ヶ月あたりの請求量は、 5千 ~ 4万フレーム (100~ 600GB) 前後
すばる望遠鏡の Suprime-Cam データの請求が一番多い
( 211673 / 239635 frames ~ 88.3 %)
http://smoka.nao.ac.jp/about/drstat.jsp
様々な検索条件から検索天体座標 (赤道・銀河・黄道座標系 )観測日・観測者露出時間フレーム ID ・露出 ID
アドバンスト検索
結果表示オプション
検索条件
望遠鏡・装置データタイプ・波長
http://smoka.nao.ac.jp/search.jsp
Suprime-Cam 専用検索
Suprime-Cam 専用の 2 つの検索機能を実装したインターフェース( 他の装置の観測データは、従来の検索インターフェースから検索する )
較正済データの選択(位置較正 / 一次処理済)
ピンポイント検索 on/off
品質指標による検索( seeing / 限界等級)
http://smoka.nao.ac.jp/SUPsearch.jsp
カレンダー検索機能
カレンダー検索機能 気象モニター動画(MPEG 形式) AG( Auto Guider)の seeing 値 サミットログ 天候・気象データ 等々
http://smoka.nao.ac.jp/calendar.jsp
その他の機能
FITSヘッダ全項目検索 : コメントを含む FITSヘッダの全単語を検索
(http://smoka.nao.ac.jp/allkeywordssearch1.jsp)
FITSヘッダ全文検索 : FITSヘッダの全語句・値 ( の範囲 ) で検索
(http://smoka.nao.ac.jp/fulltextsearch.jsp)
FITS 全項目検索の画面
SMOKA 活用法まとめ どんな天体がどんなふうに(装置・露出時間・フィルター・気象状態・・・)で観測されていたのか、簡単に調べられる←検索インターフェースが豊富
すでにどれだけ観測されているのか調べ、まだ観測されていない天体・視野の観測計画を立てるのに役立つ
アーカイブデータで天体数・精度などが間に合うなら、それを普通に解析して論文を書けばよい→これまで 30 本の論文あり
→その際、論文に必ず SMOKAへの謝辞を入れてください(謝辞の書き方は HP の通りに)
他人(ライバル)の観測した良さそうなデータは、 1 年半待てば取得できる→論文がもたついているライバルを出し抜くことも可能
教育用として、データ構造の理解や解析実習にも適している →実際、今回の「秋の学校」の実習の一部に使われる予定 →使ってみてください