北海道の病院小児科の特徴...

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     北海道の病院小児科の特徴 集約化・重点化に向けた大学間の調整について. 札幌医科大学医学部小児科              堤 裕幸. 北海道の人口は全国の 4.5% であるが、 面積は全国の 23% を占める. 北海道と兵庫県との類似性 北海道    兵庫県 ① 面積 83,454 km 2 8,393 km 2 ② 人口 565 万人 557 万人 ③ 人口密度 68 人 / km 2 663 人 / km 2 ④ 小児科医の数 750 人     760 人  ⑤ 小児人口 / - PowerPoint PPT Presentation

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Page 1:      北海道の病院小児科の特徴 集約化・重点化に向けた大学間の調整について

     北海道の病院小児科の特徴    集約化・重点化に向けた大学間の調整について

札幌医科大学医学部小児科

             堤 裕幸

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北海道の人口は全国の 4.5% であるが、面積は全国の 23% を占める

Page 3:      北海道の病院小児科の特徴 集約化・重点化に向けた大学間の調整について

北海道と兵庫県との類似性

         北海道    兵庫県    

① 面積       83,454 km2   8,393 km2     ② 人口       565 万人 557 万人③ 人口密度 68 人 / km2    663 人 / km2  ④ 小児科医の数 750 人     760 人 ⑤ 小児人口 / 小児科医 1 人 1,056 人     1,076 人 

面積が 10 倍であるが、総人口、小児人口、小児科医の数が同様!

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0.40

0.50

0.60

0.70

0.80

0.90

1.00

1.10

1.20

1.30

平成

4年

平成

6年

平成

8年

平成

10

平成

12

平成

14

平成4年を1とした場合の推移

道内の医師総数

小児科診療を行う医師数

小児科を主たる診療科とする医師数

道内の小児科医師数の推移 増減人数                           H4 H6 H8 H10 H12 H14   H4 → H14 道内の医師総数                9,365 9,872 10,279 10,591 10,921 11,228 △ 1,863小児科を主たる診療科とする医師数 501 572 600 603 590 608 △ 107小児科診療を行う医師数 ( 重複あり) 1,492 1,442 1,468 1,377 1,322 1,278 ▲ 214主たる診療科とする医師の割合 (%) 33.6 39.7 40.9 43.8 44.6 47.6 △ 14.0

平成 4 年からの 10 年間で、内科医などで小児科診療も行う医師が相当数減少している!

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北海道 21 の二次医療圏毎の、小児科を主たる診療科とする医師 1人当たり小児人口:

0

500

1000

1500

2000

2500

3000

3500

4000

4500

5000

全国

全道

南渡

島 

  

南檜

山 

  

北渡

島檜

山 

札幌

  

  

後志

  

  

南空

知 

  

中空

知 

  

北空

知 

  

西胆

振 

  

東胆

振 

  

日高

  

  

上川

中部

  

上川

北部

  

富良

野 

  

留萌

  

  

宗谷

  

  

北網

  

  

遠紋

  

  

十勝

  

  

釧路

  

  

根室

  

  

全 道 平 均 以 下

宗谷

留萌 上川北部

遠紋

北網上川中部

釧路

根室

富良野

日高

東胆振

札幌

南空知

中空知

北空知

南檜山 南渡島

西胆振

0.96122. 2人

1.14

0.90

1.20

1.35

1.91

1.19

1.45

0.78 0.58

2.16 1.00

1.21

0.99

1.71

1.33

1.83

十勝1.70

南渡島南檜山 3.63

北渡島檜山0.76

後志0.82

小 児 科 医 1 人 あた りの小 児 人 口 比 ( 全 道 平 均 を1 とし た 場 合 )

1 . 0 1 ~ 1 . 4 91 . 5 0 ~ 1 . 9 92 . 0 0 ~ 2 . 5 02 . 5 0 ~

全道平均 1 として、最大 3.63 倍の格差!(医療圏同士の格差は最大で約 6 倍)

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全 道 平 均 以 下

宗谷

留萌 上川北部

遠紋

北網上川中部

釧路

根室

富良野

日高

札幌

南空知

中空知

北空知

南檜山 南渡島

西胆振

1.08122. 2人

1.05

1.05

0.97

1.43

0.66

0.68

0.55 0.67

0.80 0.76

1.48

0.70

1.99

1.34

1.93

十勝1.22

南渡島南檜山 0.85

北渡島檜山0.53

後志0.75

小 児 科医 1 人 あたりの小 児 人 口比 ( 全 道 平 均 を1 とした場 合)

1 . 0 1 ~ 1 . 4 91 . 5 0 ~ 1 . 9 9

東胆振1.02

0

200

400

600

800

1000

1200

1400

全国

平均

全道

平均

南渡

島 

  

南檜

山 

  

北渡

島檜

山 

札幌

  

  

後志

  

  

南空

知 

  

中空

知 

  

北空

知 

  

西胆

振 

  

東胆

振 

  

日高

  

  

上川

中部

  

上川

北部

  

富良

野 

  

留萌

  

  

宗谷

  

  

北網

  

  

遠紋

  

  

十勝

  

  

釧路

  

  

根室

  

  

北海道 21 の二次医療圏毎の、小児の診療を行う医師 1人当たり小児人口:

全道平均 1 として、最大 1.98 倍の格差に縮小!(医療圏同士の格差は最大で約 3 倍)

他科D r. の小児医療への参画が格差を是正している!

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常勤医 5 名以上の病院小児科

     21 ヶ所に過ぎず(うち札幌市内が7箇所)

北海道の病院小児科、約 90 ヶ所のうち8 割弱が常勤医が 4 名以下!

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北海道の (小児 )医療の特徴・問題点

① 人口 565 万人、その 1/3 の 190 万人が札幌市に集中② 市町村間の距離が平均して他地域の数倍③ 費用対効果が他地域よりも高い④ 集約が地域に与える負担が他地域よりも大きい

⑤ 病院小児科の 8 割が常勤医が 4 名以下⑥ 小児科医の不足、更に偏在している ⑦ 若いD r. の大都市・大病院志向で、今後しばらく 道内小児科医の増加は望み薄

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 病院小児科の存続・充実のため、また、小児科勤務医の疲弊を緩和するため、更に新たな若いD r. を呼び込むため、ある程度の病院小児科の集約は必須!

北海道の小児医療の今後の方向性

集約により充実を図ると共に、得られたマンパワーで、集約が困難な地方の散在している病院の梃入れを!

北海道では先ず地方都市における集約化が比較的容易、その後、近隣の市町村病院の集約を模索する。

距離的な問題で集約が困難な地方病院では、今まで同様あるいは今まで以上に、時間外診療における他科D r. のヘルプをお願いする。そのための、他科のD r. 向けの小児医療についてのセミナーの充実を!