県地教研 2016.02.13

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校内に発生した被害

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校内に発生した被害

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本校校舎本校弓道場大学

建設完了したばかりの砂防堰堤

本校生徒作成

校内に発生した被害

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❶「総合的な学習の時間」が有機的❷各授業で取り扱う時期を教員同士で調整❸Team Teachingを実施

各教科で分担された防災・災害に関する学習

でなければ…「ぶつぎり」の学習としてしか,生徒の記憶に残らない。

そこで…

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地理 B地学基礎現代社会

社会と情報数学 I

日本史 B

現行の教科書教材

「防災」に関する学習でも,教科・科目ごとに教材が違えば,生徒に残る記憶は「ぶつぎり」

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地理総合地学基礎 公共

歴史総合 情報数学 I

統合型教材

全教科で学習する内容を,1つの GISにまとめる。

「ぶつぎり」から

「連続した記憶」に

災害や防災に関して,各教科で学習する内容を,1つのデジタル教材にまとめ,各教科で活用する。

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宅地開発の経緯,時代背景は現代社会(公共)で活用できる

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宅地開発の経緯,時代背景は現代社会(公共)で活用できる

国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より1974年撮影

本校生徒作成

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宅地開発の経緯,時代背景は現代社会(公共)で活用できる

国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」より1974年撮影

本校生徒作成

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本校生徒作成広島県防災Webより

生物基礎「バイオーム」では,過去の崩壊地の確認

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崩壊した土砂の落下速度が計算できる

物理基礎では…

本校生徒作成

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数学 I「データの分析」国勢調査の町丁字別人口を活用して,想定できる被害者数の把握

広島県防災Webより

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地理 B :自然環境,人口・都市・村落<地形・居住地>世界史 A:自然環境と歴史<災害との共存>現代社会:<地方自治,国土開発,地域福祉>日本史 B:<関東大震災,宝永大噴火など>物理基礎:運動・力学的エネルギー<気象,土砂災害>化学基礎:物質の探求<大気循環,火山性物質,風化>地学基礎:変動する地球<地表面で発生する自然現象>生物基礎:植生の遷移,気候とバイオーム<崩壊地の履歴>保健 :健康の保持増進と疾病の予防<感染症の発生と流行>家庭基礎:住居と住環境,共生社会と福祉<居住地・地域福祉>

社会と情報:情報システムと人間<情報公開>情報と科学:情報社会の発展と情報技術<情報公開・予知>

学習指導要領における防災・災害に関する内容

地歴

理科

公民

家庭保険情報

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公民科

保健

家庭科情報科

学習指導要領における防災・災害に関する内容

地歴科理科

自然的要因 社会的要因

災害後の対応

そもそもなぜ起こる? 被害が大きくなった背景は?自然現象の解明人間と自然現象の関わり

家庭科

公開情報の検索と収集国土開発・地方自治

地域福祉

公民科 社会保障情報科

家庭科 住環境(居住地の選択)

避難時の公衆衛生復旧と地域再編

情報発信と管理

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生徒への質問「1つにまとめることに,どんな意味があるか」

「過去の災害や,危険と指定されている場所を知らない…では済まされない。これまで,聞きたくても,どの教科の先生に聞けば良いか分からなかった。」

小学校で習ったような内容が,こんな身近だけれど大きな災害に関わっているなんて,気付かなかった。他の教科で学んでいることが,災害に結びつくなんて思っていなかったので,何か現実のものに結びつくと分かっただけでも,もっと知りたいと思う。

「人のつながりがしっかりしていることが,減災につながるだけではなくて,学校で習うことも減災に関係があるという意味がわかった。」

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教科の垣根を越え,各教科の学習内容をつなぎ合わせると生徒が独自の思考と説明ができるようになる。

膨大なデータがテーマごとにまとめられたデジタル教材を各教科で活用すれば,教科間の連携が必然と進んでいく。↓

実践に結びつきやすい専門性の涵養につながると考えられる。↓

新制度の入試において,求められる技能・能力では?↓

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②「従来通り+他教科での学習内容」で,筆記試験は可能③使うだけで「教科間連携」ができる

①地理以外の先生方にとっても,簡単に扱える

↓つまり…↓アクティブラーニング・ ICTの充実,新入試に対応できる

〜 GISを活用した統合型教材を用いると〜

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〜 Google Earthを活用する理由〜1.教員・生徒がともに習得しやすい

2.汎用性が高く,他の GISソフトでも開くことが可能操作が直感的なので,1時間の実習で十分習得できる。

.kmlという保存形式で,高度な GISソフトでも展開可能。

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課題「評価をどうするか」試験において「地理では,地理のことだけ問う」のが通常

共通の教材を活用し,教科間連携を強化すれば,「地理の考え方と,他教科での学習内容を結びつけて,答えさせる」という評価法を実施する必要がある。

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今後の課題❶実習に関わる評価法の確立

❷教科の枠を超えたデジタル教材づくり

❸GISをはじめ, ICT化を推進する上での教員養成

〜いかに教材を校内外で共有していくか〜