「かごしま読書フェス@鹿大」報告 20120121

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「かごしま読書 フェス@鹿大」 報告 鹿児島大学附属図書館 西薗 由依 大学図書館問題研究会 福岡支部例会(2012/01/21大学図書館問題研究会福岡支部例会(2012/01/21「かごしま読書フェス@鹿大」報告 1

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「かごしま読書フェス@鹿大」報告

鹿児島大学附属図書館

西薗由依

大学図書館問題研究会

福岡支部例会(2012/01/21)

大学図書館問題研究会福岡支部例会(2012/01/21) 「かごしま読書フェス@鹿大」報告 1

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開催概要(1)

• 2011/11/06(日) 13時~15時半

鹿児島大学附属図書館(中央図書館)

2階アメニティルーム

• 鹿児島県内の二大読書イベントの同日開催

~ガーデンズ文学カフェ・天文館で朝読書「TenDoku」

+両イベントと鹿児島大学の各代表によるビブリオバトル

• 主催(五十音順):鹿児島大学附属図書館・ガーデンズ文学カフェ・天文館で朝読書「TenDoku」

• 「両イベントを一度に体験できるチャンスです、読書と本を通じて、様々な人やその価値観に触れ、人とつながる楽しさを感じてみませんか?」

• 参加対象者:鹿児島大学の学生・教職員、一般市民

• 定員30名。なお、見学参加は申込不要大学図書館問題研究会福岡支部例会(2012/01/21) 「かごしま読書フェス@鹿大」報告 2

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開催概要(2)

• ポータルページ

http://www.lib.kagoshima-u.ac.jp/modules/bulletin/article.php?storyid=395

アクセス数2008(2012/01/15時点)

• 参加者数

イベント参加者(36名)と見学参加者を含めた約70名

• 大学のサイトでも開催報告

http://www.kagoshima-u.ac.jp/topics/2011/11/post-162.html

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きっかけ

・読書イベントへの個人的興味

ガーデンズ文学カフェを知って(2010年10月)、図書館も関われないかと思っていた。

ビブリオバトルを鹿児島でも紹介したい(先を越されましたが)

・県内に複数の読書コミュニティ

・平成23年度、図書館内のイベントタスクフォースに配属

→ネタのひとつとして読書イベントを提案

(読書週間にからめて)

(LLキャンペーンとも連動~独自企画として位置づけ)

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(補足)タスクフォース

・鹿児島大学学術情報部(附属図書館)内の係横断的枠組み

・平成23年度は4つのTFを設置

目的:資料整備、学術情報、情報発信、広報

・各々4~6名のメンバー構成

・広報を目的とした「イベントTF」

5名のメンバー

「オープンキャンパス、大学祭ほかの大学諸行事に参加し、

図書館資料の紹介を図る」

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ガーデンズ文学カフェ「一冊の本をなかだちにして、職業、性別、世代などの枠を超

えてさまざまな人が集まり、その本の魅力や自分なりの読みについて、お茶を飲みながら語り合うカジュアルな読書会」。

小林潤司(鹿児島国際大学教授・副学長)と井原慶一郎(鹿児島大学准教授)の両氏が案内役。司会や進行協力には、小林ゼミと井原ゼミの学生たちがあたる。

マルヤガーデンズ(商業施設)にて期間を区切って開催(原則土曜14-16時)

ファースト・シーズン(2010年10-11月全3回)、シーズン2(2011年5-6月全3回)、シーズン3(2011年11-12月全3回)

定員各回20名、参加費500円(ドリンク・スイーツ付)

http://book.geocities.yahoo.co.jp/gl/gardens_bungaku

@gardens_bungaku

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当日の課題図書は向田邦子『思い出トランプ』から「かわうそ」

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天文館で朝読書「TenDoku」

個々人がおすすめの本を持ち寄りグループ内で紹介し合う読書コミュニティ。

「本を通じて人生をより豊かにする仲間が集う場」がコンセプト。

第1回TenDoku:2010年1月11日開催

原則、隔週日曜10時-に定期的に開催。開催場所にカフェを使用。

鹿児島市の天文館以外の地方でも同種の開催あり。

運営団体:鹿児島天文館総合研究所 Ten-Lab (非営利のプロジェクト)

http://www.tendoku.org/

@tendoku

※Ten-Lab~「天文館図書館」

2011年10月1日OPEN

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当日は32冊が紹介されました

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ビブリオバトル(当日はエキシビションとしての位置づけ)

基本ルール

1.面白い本を見つけて読んで来て集まる

2.順番に一人5分で紹介する(+2~3分のディスカッション)

3.「どの本を一番読みたくなったか?」で投票を行いチャンプ本を決める

http://www.bibliobattle.jp/

読書が競技になる面白さ

Cf. 鹿児島国際大学の学生さんによる普及団体「ビブリオバトルかごしま」立ち上げ(2011年7月16日ビブリオバトル体験版を開催)

http://bb-kagoshima.jimdo.com/ @bb_kagoshima

~ビブリオバトル首都決戦2011鹿児島予選を見学(2011年10月15日)

~読書フェスでのバトルは鹿大による開催だが、参加者にビブリオバトルかごしまの活動と次回開催日程を紹介させて頂いた

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当日は学生同士のバトルになりました

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各イベントの違いと共通点

同じ読書イベントでも本との向き合い方などスタイルは各々異なる

ガーデンズ文学カフェ: 1冊を深く。案内人の存在。他者の視点との出会い

TenDoku: たくさんの本、人との出会い

ビブリオバトル: 5分間のプレゼンテーション、競技性

共通しているのは「人とつながること」

~フライヤーのデザインにもちょっと込めてます

読書はそもそもコミュニケーション

~作品との対話、作者との対話、自分との対話、、、

→人とつながることでそのコミュニケーションはより広く、より深く

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準備:広報・Webサイト

図書館・ガーデンズ文学カフェ(ブログ)・TenDoku、大学

ビブリオバトル公式サイト(スケジュール)

・図書館内掲示等

ポスター、チラシ、デジタルサイネージ、三角スタンド設置、貸出カウンターでの簡易チラシの手渡し

・学内他部署へ周知依頼(ポスター掲示等)、生協でチラシ手渡し

・市電広告

・Twitter

図書館・ガーデンズ文学カフェ・TenDoku

・新聞

取材があり読書面に記事掲載(南日本新聞 2011年10月30日)

・ラジオ

本学学生が関わっているコミュニティラジオ(FMさつま 2011年11月3日)

・大学生協との協働

課題図書・関連図書の展開大学図書館問題研究会福岡支部例会(2012/01/21) 「かごしま読書フェス@鹿大」報告 10

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当日・「参加者」は 1テーブルに4-5名ずつ配置。「見学者」はその

まわりで雰囲気を味わってもらう。TenDoku > ガーデンズ文学カフェ > ビブリオバトル の順で進行。通しで、特に席替えはせず。

・スタッフ図書館(イベントTF+応援)

→運営まわり各イベント団体(学生スタッフ多数(ゼミ、インターン))

→各テーブルに1名ずつ配置+α

・学外者向けに当日限りの入館カード用意→イベント用にデザイン。記念になれば。

・配布物各イベント紹介チラシ等。貴重書の画像を用いたしおり。 読書の木の葉っぱ。

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事後フォロー

・イベントの最後に、当日紹介された本のリスト配布

→後日リポジトリにもアップhttp://hdl.handle.net/10232/12019

アクセス数89、DL数28(2012/01/11時点)

・ブクログに当日紹介された本を登録

(ただしAmazonにデータがない本は登録できず)

http://booklog.jp/users/kadaitoshokan/

・ビブリオバトルの動画をYouTubeにアップ

http://www.youtube.com/user/KagoshimaUnivLib

3アイテムの再生回数252回(2012/01/11時点)

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ふりかえる:できたこと複数の読書イベントを同時開催することにより、読書の様々な楽しみ方があることを一度に体験してもらえた

本を媒介に人とつながる面白さを実感してもらえた

参加者の範囲を学外まで広げたことにより、より多くの方に本と人とつながる場を提供できた

見学参加を申込み不要にして心理的ハードルを下げ、参加しやすくした

各読書イベントがコラボレーションする機会となり、県内の読書にかかわるコミュニティをつなぐハブの役割をちょっとだけ果たせたかも

~メディア報道

・鹿児島経済新聞(2011年11月10日)http://kagoshima.keizai.biz/headline/222/

・南日本新聞(2011年11月13日)に県内に広がる読書イベント概括記事掲載 →一般の方々向けにこれらの動きを可視化するきっかけに

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ふりかえる:反省点

学内への訴求力が不足(一番訴えたかった層に届かず)

複数イベントの同日開催が売りだったが

課題図書・おすすめ本双方を読むことがなかなか負担だったよう。

参加申込方法に難?

「Webを使わない人もいる」と新聞記者さんからも指摘

携帯電話対応

回答要求項目

当日、使用空間を占有気味だったかも

館内の通常利用者への配慮が不足していたかも

(飲料自販機、騒々しさ等)

結構経費を使ってしまったかも・・・大学図書館問題研究会福岡支部例会(2012/01/21) 「かごしま読書フェス@鹿大」報告 14

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今後?

反応はよかった。「またやってほしい」という声もいくつかいただいた。

第2回目?異なるアプローチ?

なにを目的とする?

#ちなみに県内の読書にかかわるコミュニティ・イベントは活発

:かごしま近代文学館「文学トーク」、文学サロン月の舟、かえる文庫、、、

(読書イベントに限らず)(現在の+潜在的)ユーザに対して私たちはなにをすべき?なにができる?なにがしたい?アイディアのヒントはたぶんごろごろ転がっている。→アンテナをはる、足でかせぐ、ネットワーク

きっかけはたくさんあった方がいい。かぶってもいいし、コラボしてもいい。ニーズをつかむ / 潜在的ニーズの顕在化

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ご清聴

ありがとうございました。

当イベントに

関わってくださった

すべての方々に

心より感謝申し上げます。

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