TECH LAB PAAK 2015/06/24 Team Development

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株式会社万葉

自律的なチームを 支える技術

~ チームを育てよう、Joinしよう~

大場光一郎(@koichiroo) 大場寧子 (@nay3)

株式会社万葉

大場光一郎 (株)クラウドワークス !

大場寧子 (株) 万葉

株式会社万葉

今日お話すること•チームの生産性とは? •自律的なチームとは? •自律的なチーム作りに役立つプラクティスの紹介 •レビュー •コミュニケーション

株式会社万葉

「チームの生産性」と聞いて

ピンと来ますか?

株式会社万葉

ピンと来る人?

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「チーム」は 人によっては 見えにくいもの

株式会社万葉

チームが見えにくい 人の例

•個人としてスキルや意欲が高い •できる人にしか興味がない •他人と交渉するのは疲れる •他人は邪魔さえしなければいい

株式会社万葉

見えないものの 価値を

理解するのは 難しい

株式会社万葉

「チーム」は 個人を超えた 生産性の単位

株式会社万葉

個人が 優れてない

個人が 優れてる

チームが 優れてる (^ ^) (^ o ^)

チームが 優れてない (> o <) (; o ;)

株式会社万葉

プロジェクトの成功 に重要なのは チームの 生産性のほう

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チームの生産性と 個人の生産性は 対立しない

株式会社万葉

チームの 生産性

個人の 生産性

個人プレーとは 違う努力

個人の 生産性

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自律的なチーム とは何か?

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自分たちで 問題を分析し 改善策を作り 実行していく

株式会社万葉

ミッション 目標 問題 解決

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「こうせよ」という 外圧なしで どんどん 変わっていく

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チームの マネージャだけが 行う仕事が少ない

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自律的な チーム

自律的で ないチーム

組織の構造 フラットに 近い

強い ツリー階層

PMの立ち位置 お兄さん お姉さん 指示を出す人

情報量 ほぼ全員 等しい

上ほど たくさんある

アサイン 自分で / 相談して

マネージャが 決める

決め方 合意が必要 許可が必要

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自律的なチームの 生産性は スケールする

株式会社万葉

株式会社万葉

自律的なチームを 作って

チームの生産性を 高めるのは とても大切!!

株式会社万葉

自律的なチームを 支える技術

株式会社万葉

1. ふりかえり自律的なチームを支える技術

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ふりかえり

•定期的にチーム全員で、チームの状況、よかったことや心配ごとなどを振り返る = 共有する •イメージは1時間前後

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KPT

•KEEP / PROBLEM / TRY を個人ごとに自由に挙げて共有する •様式が決まっていて便利

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YWTM振り返り

•Yやったこと •Wわかったこと •T次にやること •M次にやることのメリット •知見を共有しやすい

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今いるチームの 振り返りプラクティス•毎週1回 •進行メニューがホワイトボードに常に書いてある •メニューは振り返りの P や T をもとにメンテナンスする

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振り返りメニューの例•ストップウォッチON •司会を決める •リモート勤務の人につなぐ •スケジュールをみる •チケットをみる •KPT

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ふりかえりの いいところ

•定期的にチーム全員で状況や問題を共有できる •無理なく問題の改善へとつなげられる

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ふりかえりのコツ•みなが同じ情報量を持てる場に •すべての意見を歓迎する •「問題」を「解決案」なしで気楽に出す雰囲気作り •結果的に間違った意見でも構わない

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ふりかえり バッドパターン

•メンバーからの問題提起をマネージャが「反抗」「挑戦」「権限違反」と見なす •ふりかえりがメンバーとマネージャの交渉の場になっている •「仕方ない」「我慢しろ」など、丸め込むかのような発言が目立つ

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問題はチームのもの•振り返りで出される「問題」はすべて「チームの問題」として扱う必要がある •マネージャへの文句も、個人の悩みも、「チームの問題」であり全員に責任がある

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ふりかえりは要

•問題をみつけ、改善を考えて試し、効果を評価するサイクルが回るようになる •ふりかえりのメニュー改善で、手軽にチーム運営を改善できる

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2. 朝会自律的なチームを支える技術

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毎日、短時間行うMTG

(立ってやることが多い)

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昨日やったこと、 今日やること、 困っていることなど 簡単に伝える

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今いるチームの朝会

•朝会メニューもホワイトボードに書いてある •日によって開催時間がバラバラ…(忘れたりとか :p)

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毎日やりたいことを 朝会にメニューとして設定することも

できる

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朝会メニューの例•Try の確認 •振り返りで出たTry がホワイトボードに付箋で貼ってあり、達成をチェック。達成したら朝会でペリっと剥がして捨てる。

•各自報告 •直近の予定(会議等)の確認

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メニュー カスタマイズは ここでも効果的

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3. 情報共有自律的なチームを支える技術

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自律的なチームを 支える技術

!

!

情報共有の技術

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すべての情報に 全員がアクセス できるようにする

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お客さんとの 話も

なるべく全員が いるところでする (PMが抱えない)

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基本ツール

•チャット •Wiki •GitHub / GitLab •イシュー管理 •ホワイトボード(カンバン)

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チャットの工夫•目的に応じて複数作る •書き込むことをためらわない文化 •はやく短くどんどん書く •顔文字や、言葉づかいに気をつける

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Wikiの工夫•手順やコード例、図つきの解説、表など、まとまった情報を書いておくのに利用する •新しいものを上に書くと見やすい •古くなるので、日付やバージョンを入れて記述するとよい

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GitHub

•レビューしてコードを入れるというフローを回すためにとても便利 •GitLabで代用することもある •PRやレビューにはコツがある

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イシュー管理

•Pivotal Tracker や redmine、JIRA、付箋など •二重管理、三重管理になりがちで悩んでる…

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ホワイトボード (カンバン)

•チームによって色々なやり方 •人を縦軸、タスク状況を横軸にしたりする •イテレーション近辺の付箋を分類して貼ったりする •リモート勤務だと共有しづらい

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4. コードレビュー自律的なチームを支える技術

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コードレビュー 重要です

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1日の仕事イメージコードレビュー

会議・相談

自分の開発

チャット

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コードレビューは 日常のコミュニケーションの一部

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GitHubの PRベースで やっています

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レビューされるコツ1•コードで語らないほうが効率的なことはコード外で説明する •設計、名前づけ、新gem導入などは必要に応じて、チャットや対面で合意を作る •PRの説明に目的や概要を書く •コード中のコメントをレビュー者を意識して書く

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レビューされるコツ2•必要なら催促する •なるべく返事をする •コメントを絶対的な指示と受け取らない •コードをどうするかは自分が主になりつつ、相談して決めていく

株式会社万葉

レビューされるコツ3

•わからないことは聞き返す •相手が分かっていないなと思ったときに憤らず、分かりづらい理由があると考える •感謝する

株式会社万葉

レビューするコツ1

•いいところを褒める •分からないところは気軽に質問する •できるときは、断定的な言い方は避けて、提案の形にする

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レビューするコツ2•何も書けることがなければその旨を書くのでもよい •指摘事項の発見だけが目的ではなく、コードの共有促進も重要 •コメントの不足も見る •書かれていないものに思いを馳せる

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コミュニケーション

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一番大事

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仕事のコミュニケーションとは、友達とのコミュニケーションではない

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仲良さそうであれば いいというものでは

ない

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目指すゴール

•表明すべきことを自分から表明する •上手に質問する •上手に依頼する •(できれば)上手に説明する

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表明すべきことを表明

•聞かれたら負け •感情も伝えて構わない •解決案なしでも問題を提起して構わない •反対だけでなく賛成も表明

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上手に質問する

•質問の動機を最初に説明する

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上手に依頼する

•依頼の動機を最初に説明する

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上手に説明する•何の話かから入る •相手を目的地まで順番に連れていく。いきなり目的地(結論)に飛ばさない •事実と意見・想像を区別する •意見には理由を添える

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まとめ•チームの生産性があがれば、多くの成果が得られる •自律的なチーム作りのための仕組みを自分たちで工夫しよう •情報共有・コミュニケーションが特に重要