Infrared ThermometerFluke 561 Infrared...

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    561 Infrared Thermometer

    PN 2562924 February 2006 Rev. 3, 4/08 (Japanese) © 2006-2008 Fluke Corporation, All rights reserved. Printed in China. Specifications are subject to change without notice. All product names are trademarks of their respective companies.

  • 保証および責任

    この Fluke 製品は、発送日から 2 年間材料および製造上の欠陥がないことを保証します。ヒューズ、使い捨て電池、または、使用上の間違いがあったり、変更されたり、無視されたり、汚染されたり、事故若しくは異常な動作や取り扱いによって損傷したと Fluke が認めた製品は保証の対象になりません。Fluke 認定再販者は、より大きな保証または異なった保証をFluke に代りに行う権限は持っていません。保証サービスを受けるには、最寄りの Fluke 認定サービス・センターへご連絡いただき、返送方法に関する情報を入手してから、問題に関する説明を添えて製品を返送してください。

    本保証は購入者の唯一の救済手段であり、ある特定の目的に対する商品性または適合性に関する黙示の保証をすべて含むがそれのみに限定されない、明白なまたは黙示の他のすべての保証の代りになるものです。データの紛失を含む、あらゆる原因に起因する、特殊な、間接的、偶然的または必然的損害または損失に関して、それが保証の不履行、または、契約、不法行為、信用、若しくは他のいかなる理論に基づいて発生したものであっても、Fluke は一切の責任を負いません。ある国または州では、黙示の保証の期間に関する制限、または、偶然的若しくは必然的損害の除外または制限を認めていません。したがって、本保証の上記の制限および除外規定はある購入者には適用されない場合があります。

    Fluke Corporation P.O. Box 9090 Everett, WA 98206-9090 U.S.A.

    Fluke Europe B.V. P.O. Box 1186 5602 BD Eindhoven The Netherlands

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    目次

    題目 ジ

    はじめに..................................................................................... 2 フルークの連絡先 ...................................................................... 2 安全に関する情報 ...................................................................... 3 機能............................................................................................ 4 ディスプレイ.............................................................................. 5 ボタンとコネクタ ...................................................................... 6 温度計の作動原理 ...................................................................... 7 温度計の使い方 .......................................................................... 7 高温スポットまたは低温スポットを見つける ........................ 7 距離とスポットサイズ............................................................ 7 視野 ........................................................................................ 8 放射率..................................................................................... 8 接触温度プローブを使う ........................................................ 9 HOLD ..................................................................................... 11

    保守............................................................................................ 11 電池の交換.............................................................................. 11 レンズのクリーニング............................................................ 11 ケースのクリーニング............................................................ 11

    トラブルシューティング............................................................ 12 CE 認証 ...................................................................................... 12 仕様............................................................................................ 12

  • 561 ユーザーズ・マニュアル

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  • 1

    561 Infrared Thermometer

    はじめに Fluke 561 Infrared Thermometer(以下、「温度計」)は物体の表面から放射される赤外線を測定するか、熱電対プローブを使って物体の表面温度を測定します。この温度計は特にヒーター、換気そしてエアコン(HVAC)設備用に開発されました。本書は、Fluke 561 のすべてのバージョンをカバーしています。 日本向けモデルは、摂氏のみを表示します。

    フルークの連絡先 フルークにご連絡いただく場合は、次の電話番号をご利用ください。

    米国:1-888-44-FLUKE (1-888-443-5853) カナダ:1-800-36-FLUKE (1-800-363-5853) ヨーロッパ: +31 40-267-5200 日本: 03-3434-0181 シンガポール: +65-738-5655 その他の国: +1-425-446-5500 米国サービス: 1-888-99-FLUKE (1-888-993-5853)

    または Fluke の Web サイト www.fluke.com (英語) をご覧ください。日本語のサイトは、www.fluke.com/jp です。 製品の登録には、http://register.fluke.com をご利用ください。

  • 561 ユーザーズ・マニュアル

    2

    安全に関する情報

    XW 警告 「警告」は、人体に危険を及ぼす恐れのある状態および行為を示します。感電の危険

    及び人身事故を避けるため、次のガイドラインを厳守してください。 • *レーザー光を直接、または反射面を介して目に当てないでください。 • 温度計を使用する前に外装を点検してください。温度計が破損している場合は絶対

    に使用しないでください。割れやプラスチックの欠損がないことを確認してください。

    • 電池電圧低下表示(B)が現れた場合、直ちに電池を交換してください。 • 温度計が異常な作動をするときには使用しないでください。保護機能が低下してい

    る可能性があります。故障が疑われる場合は、温度計の修理を依頼してください。 • 可燃性のガス、蒸気、又は粉塵があるところでは、絶対に温度計を使用しないでく

    ださい。 • オプションの外部プローブは絶対に、通電している電気回路には接続しないでくだ

    さい。 • やけどの危険を避けるため、反射率の高い物体の温度を測定すると、実際の温度よ

    りも低い測定値が表示されることに気をつけてください。 • 温度計を製造元の指示通りに使用しないと温度計の保護機能が損なわれる可能性が

    あります。 W注意

    温度計および測定対象機器の損傷を避けるために、以下から保護してください。 • アーク溶接機や誘導加熱器などからの EMF(電磁場)。 • 静電気。 • 熱衝撃(大幅なまたは急激な周辺温度によるもの-使用前に安定するまで最低 30 分

    間待って • ください)。 • 温度計を高温の物体の上や近くに放置しないでください。

    表 1 と図 1 には、この温度計と本書で使われているさまざまな記号と安全マーキングを表示しています。

    表 1. 記号 記号 説明

    W 危険があります。重要な情報を表します。マニュアルを参照。 X 危険な電圧。感電の危険性があります。 * 警告。レーザー。 P 欧州連合および欧州自由貿易連合(EFTA)の要件に適合。

    ~ この製品は、分別されていない地域のごみとして廃棄しないでください。リサイクルの情報については、フルークの Web サイトをご覧ください。 B 電池 „ 中華人民共和国(PRC)で製造された測定器の中国計測器認証マーク。

    製品が JIS(日本工業規格)で定められた規格内であることを認証します。

  • Infrared Thermometer 機能

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    AVOID EXPOSURE - LASER RADIA

    TION

    IS EMITTED FROM THIS APERTUR

    E

    fhn010f.eps

    図 1. 記号と安全マーク

    機能 この温度計には以下が含まれています。

    • 単一スポットのレーザー照準 • バックライト付きディスプレイ • ハード・ケース • 現在の温度および最小/最大/温度差値の表示 • 放射率簡易セレクタ • K 型熱電対 • 単 3 乾電池 2 本

    温度計の機能は図 2 に示されています。

  • 561 ユーザーズ・マニュアル

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    fhn007f.eps

    図 2. Infrared Thermometer

    ディスプレイ 主温度ディスプレイには、現在または前回測定された赤外線温度が 7 秒間表示されます。 副温度ディスプレイには、K 型熱電対が接続されている場合、現在の熱電対温度が表示されます。熱電対が接続されていない場合、副温度ディスプレイには最高、最低、最高と最低の温度差値から選択して表示できます。 赤外線温度の最高、最低、温度差値の表示はいつでも切り替えができます。最低、最高、温度差値は、トリガーを引くたびに計算され、更新されます。引き金を放した後、最低、最高、温度差値は 7 秒間保持されます。

    注記

    電池電圧が低下すると、B がディスプレイに表示されます。 電池が切れない限り、温度計の電源を切っても、最後の選択(最低/最高/温度差値)は副ディスプレイに保持されます。

  • Infrared Thermometer ボタンとコネクタ

    5

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    fhn001f.eps

    A レーザー「オン」の記号

    B SCAN または HOLD

    C °C の記号

    D 主温度ディスプレイ

    E 副温度ディスプレイ

    F 放射率 低、中、高

    G 最低、最高、温度差、 KTC 温度値。

    KTC は熱電対の温度を表します。

    H 電池電圧低下記号電池の電圧が 25%以下になると表示します。

    図 3. 温度計ディスプレイ

    ボタンとコネクタ ボタン/コネクタ 説明

    C MIN、MAX 、DIF オプション間で切り替えるには、C を押してから A を押します。

    A A ボタンは、MIN、MAX 、DIF 機能のうち最後に押されたものを副ディスプレイに表示するために使用します。 D 放射率設定を選択します。A を使って、 LO(0.3)、MED(0.7)、HI (0.95) 間の切り替えができます。

    接触温度測定を行なうために使用する K 型熱電対。

  • 561 ユーザーズ・マニュアル

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    温度計の作動原理 赤外線温度計は、不透明な物体の表面温度を測定します。温度計の光学系は、赤外線エネルギーを収集し、感知器に収束します。温度計の電子系は、その情報を温度測定値に変換してディスプレイに表示します。レーザーは照準を合わせるためのみに使われます。

    温度計の使い方 トリガーを引くと温度計がオンになります。操作しない状態が 7 秒間続くと、温度計はオフになります。 温度を測定するには、温度計を対象物に向けて引き金を引き、そのまま待ちます。引き金を放すと、その時点での温度の測定値が読み込まれます。 距離対スポット比と視野を考慮してください。レーザーは照準を合わせるためのみに使われます。

    高温スポットまたは低温スポットを見つける 高温スポットまたは低温スポットを見つけるには、温度計を対象領域の外側に向けます。その後、ゆっくり上下運動をしながら全領域をスキャンし、高温スポットまたは低温スポットを探します。図 4 を参照してください。

    efh014f.eps

    図 4. 高温スポットまたは低温スポットを見つける

    距離とスポットサイズ 測定対象物からの距離(D)が増えると、測定を行なうスポットサイズ(S)も大きくなります。スポットサイズは エネルギー90%の範囲を表します。最大 D:S 比は、温度計が対象物から 900 mm の距離にあり、スポットサイズが 75 mm となったときに得られます。 図 5 を参照してください。

  • Infrared Thermometer 温度計の使い方

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    D:S=12:1

    38 mm @300 mm

    75 mm @900 mm

    132 mm @1500 mm

    S

    D

    fhn005f.eps

    図 5. 距離とスポットサイズ

    視野 対象物がスポットサイズより大きいことを確認してください。対象物が小さいほど、それに近づく必要があります。図 6 を参照してください。

    fhn004f.eps

    図 6. 視野

    放射率 放射率は物質のエネルギー放射特性を表しています。 ほとんどの有機体および塗装または酸化面は約 0.95 の放射率を持ちます。 可能であれば、反射率の高い金属面の測定確度を上げるために測定面をマスキングテープまたは光沢のない黒いペンキで覆って(148 °C 以下)、高放射率設定で測定してください。テープやペンキが測定対象物の表面と同じ温度になるまで待ちます。テープまたはペンキで覆った表面の温度を測定します。 テープやペンキが使えない場合、放射率セレクタを使うことで測定確度を向上できます。放射率セレクタを使っても、反射率が高い表面や金属面の完全に正確な温度を赤外線測定することが困難なことがあります。実験的試み、プローブを使ってベンチマークとなる温度を測定すること、そして経験によって、個々の測定対象物に最適の設定を見つけてください。 温度計には、3 種類の放射率設定、低(0.3)、中(0.7)、高(0.95)があります。 表 2 を参照してください。表に記載されている放射率設定は、標準的な例の推奨値です。状況により異なることがあります。

  • 561 ユーザーズ・マニュアル

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    表 2. 表面放射率

    測定面 設定の切り替え 測定面 設定の切り替え アルミニウム 鋳鉄 酸化 低 酸化 高、中 合金 A3003 非酸化 低 酸化 低 溶解物 低 粗面 低 鍛鉄 真鍮 光沢なし 高 光沢 低 鉛 酸化 低 粗面 低 銅 酸化 低、中 酸化 中 モリブデン 電気ターミナル・ブロック 中 酸化 低、中

    ヘインズ ニッケル 合金 中 酸化 低 インコネル 白金 酸化 高、中 黒 高 サンドブラスト 中 鋼鉄 電解研磨 低 冷延 高 鉄 グランド・シート 中 酸化 高、中 研磨シート 低 さび 中 亜鉛

    酸化 低

  • Infrared Thermometer 温度計の使い方

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    接触温度プローブを使う

    XW 警告 感電や怪我を防止するため、オプションの外部プローブは通電した電気回路へは接続しないでください。

    プローブを温度計の上部にあるソケットに接続してください。副ディスプレイに、プローブの温度と KTC が表示されます。主ディスプレイには現在の赤外線温度が表示され続けます。図 7 に示すように温度プローブを接続します。

    注記

    プローブを接続した場合、温度計はトリガーを放した後も10 分間オン(レーザーはオフ)の状態が続きます。

    efh009f.eps

    図 7. 温度プローブの接続

  • 561 ユーザーズ・マニュアル

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    表 3 は温度計で推奨される Fluke 温度プローブです。

    表 3. 推奨される温度プローブ

    プローブ 使用目的

    80PK-25 この貫通型プローブは最も広範囲に使えます。ダクト内の気温やカーペットやパッド類などの下の表面温度、液温、温度計の鞘、通気口の温度、パイプ断熱材を貫通して温度を測るのに適しています。

    80PK-1 この汎用ビーズ・プローブは、ダクト内の気温や表面温度、通気口の温度をすばやく正確に測るもう一つの方法です。

    80PK-8 このパイプクランプ・プローブ(2)は、油圧配管やパイプループの継続的な温度変化を追跡したり、冷却材の温度をすばやく正確に測るのに不可欠です。

    80PK-26 このテーパー形状プローブは、気体と表面用の汎用プローブで、十分な長さと体積の小さい先端を持ち、表面と気体の温度に対してすばやい反応を示します。

    80PK-9 この断熱材貫通プローブは、パイプの断熱材を貫通するためのとがった先端と、表面にしっかりと当たり、ダクト内の気温と通気口の温度を測るための平らな先端形状を持ちます。

    80PK-11 このベルクロ付きパイププローブは手を使わずに熱電対を取り付ける便利な方法です。

    HOLD トリガーを放した後 7 秒間表示が続きます。HOLD はディスプレイの上部中央に表示されます。トリガーを再度引くと、温度計は最後に選択した機能で測定を始めます。

    保守

    電池の交換 図 2 のように電池収納部の蓋を開いてから単 3 乾電池 2 本を交換します。

    レンズのクリーニング 清潔な圧縮空気で、ほこりなどを吹き飛ばします。湿らせた綿棒で表面をていねいに拭きます。綿棒は水で湿らせます。

    ケースのクリーニング 石鹸水で湿らせたスポンジか柔らかい布地を使います。

    W注意 温度計に損傷を与えますので、水の中には入れないでください。

  • Infrared Thermometer トラブルシューティング

    11

    トラブルシューティング 現象 原因 処置

    ---(ディスプレイ上)

    対象物の温度が測定範囲外です 仕様内の対象物を選択してください

    B 電池電圧の低下 電池を交換してください 何も表示されません

    電池が切れている可能性があります

    電池を点検し、必要なら交換してください

    レーザーが機能していません

    1. 電池電圧が低下しているか切れています 2. 周辺温度が 40 °C を超えています

    1. 電池を交換してください 2. 周辺温度が低い場所で使用してください

    CE 認証 この温度計は以下の規格に準拠しています。

    • EN61326-1 EMC 規格 • EN61010-1 安全規格 • EN60825-1 レーザー規格

    認証試験は 80~1000 MHz の周波数を使って、 3 方向の位置で行ないました。

    仕様 赤外線 測定レンジ ................................................................... -40 °C ~ 550 °C 応答波長....................................................................... 8 ~ 14 µm 確度 .............................................................................. ±1 % または ±1 °C、0 °C 以下、

    ±1 °C ±0.1 °/1 ° (周辺温度を 23 ~ 25 °C の場合)

    再現性 .......................................................................... ±測定値の 0.5 % または ±1 °C ディスプレイ解像度 ..................................................... 0.1 °C 副ディスプレイ情報 ..................................................... 最高、最低、温度差、KTC 反応時間(95 %) .......................................................... 500 ms 距離・スポット比(D:S)............................................ 12:1 放射率調整 ................................................................... 3 設定:低(0.3)、中(0.7)、高(0.95) 接触プローブ入力 入力温度レンジ ............................................................ -40 °C ~ 550 °C 入力確度...........................................................................................± 1.1 °C 表示分解能 ................................................................... 1 °C レーザー 照準 .............................................................................. 1 点レーザー 電源 .............................................................................. クラス 2(II)オペレーション、出力

    1 mW 以下、波長 630 ~ 670 nm 巻き付け熱電対プローブ(モデル固有) タイプ .......................................................................... ミニコネクタとベルクロ付き K 型、

    ASTM E230-03 標準公差

  • 561 ユーザーズ・マニュアル

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    測定レンジ ....................................................................0 °C~100 °C 確度 ..............................................................................±2.2 °C 全長 ..............................................................................495 mm のナイロン製ベルクロ・カ

    フの中にある K 型熱電対で終端された 505 mm のケーブル

    ビード熱電対プローブ(モデル固有) タイプ ...........................................................................ミニコネクタ付き K 型 測定レンジ .................................................................... -40 °C ~ 260 °C 確度 ..............................................................................±1.1 °C (0 °C ~ 260 °C)、 通常

    1.1 °C (-40 °C ~ 0 °C) ケーブル長 .................................................................... 1 m、K 型熱電対ビードで終端 電気仕様 電源 ..............................................................................単 3乾電池 2 本(アルカリまたは

    NiCD) 消費電力 ....................................................................... 電池寿命は最低 12 時間

    物理仕様 重量 ..............................................................................0.322 kg サイズ ...........................................................................17.69 cm x 16.36 cm x 5.18 cm 環境仕様 動作温度 .......................................................................-0 °C ~ 50 °C 相対湿度 .......................................................................0 ~ 90 %、30 °C まで結露なし 保管温度 .......................................................................-20 °C ~ 65 °C オプションのアクセサリ...............................................ソフト・ケース

    561 Users Manual保証および責任目次

    Infrared Thermometerはじめにフルークの連絡先安全に関する情報機能ディスプレイボタンとコネクタ温度計の作動原理温度計の使い方高温スポットまたは低温スポットを見つける距離とスポットサイズ視野放射率接触温度プローブを使う HOLD

    保守電池の交換レンズのクリーニングケースのクリーニング

    トラブルシューティングCE 認証仕様