Post on 05-Oct-2020
シリコーン樹脂材料 塗膜表面改質剤
樹脂ハイブリッド化材料 顔料・フィラー表面処理剤
コーティング用シリコーン
信越シリコーンは、さまざまな産業の高度化する市場のニーズに応えることにより、5,000種類を超える製品を開発してきました。その高い技術開発力により、コーティング・ペイント材料の分野においては、シリコーン樹脂材料、樹脂ハイブリッド化材料、塗膜表面改質剤、顔料・フィラー表面処理剤として幅広く使用され、製品の高機能化や高品質化などに貢献しています。
2
信越シリコーンによる、より高 品位で多彩な製品開発を
*取り扱い上の注意事項および、荷姿については、各製品カタログをご覧ください。ご使用前に安全データシート(SDS)をお読みください。SDSは、担当営業部署までご依頼ください。
シリコーンの特長
プロダクトマップ -シリコーンの4つの使い方-
シリコーン樹脂材料
シリコーンレジン
シリコーンオリゴマー
樹脂ハイブリッド化材料
アクリル樹脂
ポリエステル・アルキッド樹脂
エポキシ樹脂
ウレタン樹脂
塗膜表面改質剤
シリコーンパウダー
KPシリーズ
その他高機能製品
顔料&フィラー表面処理剤
アルコキシシラン&シランカップリング剤
シリカ球状微粒子
3
4-5
6-11
6-9
10-11
12-21
12-15
16-17
18-19
20-21
22-29
22-23
24-27
28-29
30-31
30
31
CONTENTS
シリコーンは、有機と無機両方の特性を併せ持つハイブリッドな材料です。
3
■シランの構造●1つの分子中に反応性の異なる2種類の有機官能基を持つ。●構成単位 : M単位、D単位、T単位、Q単位
■レジンの構造●主にT単位で形成された3次元網目構造●その密な構造により、シリコーンの中でも特に 優れた耐候性、耐熱性を有する。X樹脂改質剤、耐熱性塗料、耐候性塗料などに応用。●構成単位 : D単位、T単位、(Q単位)
■オイルの構造●主にD単位で形成されたジメチルポリシロキサン●表面張力が小さく、はっ水性、離型性などの 特性を有する。X樹脂改質剤、剥離剤、消泡剤などに応用。●構成単位 : M単位、D単位
シリコーンの特長信越シリコーンによる、より高 品位で多彩な製品開発を
■シリコーンの構造全てのシリコーン製品は、右図の4つの基本単位から構成されており、それらの組み合わせによってさまざまな製品群に分類されます。
M単位1官能
R3SiO1/2
●高い結合エネルギー(106kcal/mol): 熱と光に分解しにくい。炭素同士の 結合に比べ、約25%結合エネルギーが強い。
●らせん状の分子構造&小さい分子間力: はっ水性、消泡性、離型性などの界面特性、 ガス透過性、物性の温度依存性が小さい。
シロキサン結合による特長
分子構造による特長
D単位2官能
R2SiO2/2
T単位3官能RSiO3/2
Q単位4官能SiO4/2
R
R
R
R
R
R
R メチル基、フェニル基、反応性官能基などの有機基
●主な有機基メチル基 : 疎水性フェニル基 : 樹脂相溶性、耐熱性ポリエーテル基 : 親水性アルコキシ基 : 接着性、湿気架橋性アミノ基 : エポキシなど他の樹脂との反応性(メタ)アクリル基 : ラジカル重合性
有機基による特長
P 6-11
P 12-15 P 16-17 P 18-19 P 20-21
4
エポキシ樹脂 ウレタン樹脂アクリル樹脂 ポリエステル&アルキッド樹脂
構造:3次元のシロキサン網目構造で構成された高分子の樹脂特長:造膜性に優れ、高硬度から柔軟性のある塗膜を形成
シリコーンレジン
構造:主鎖が2次元のシロキサン構造で構成され、側鎖や末端に反応性・非反応性官能基を持つ特長:反応性官能基を持つオイルを用いることで、有機樹脂の改質が可能
変性シリコーンオイルMe Me Me Me
Me Me Me Me構造:3次元のシロキサン網目構造で比較的低分子の樹脂。分子中にアルコキシ基および反応性官能基を持つ特長:有機樹脂の改質剤としても使用可能。また、反応性希釈剤としても使用可能
シリコーンオリゴマー
構造:分子中にアルコキシ基と反応性官能基を持つモノマー特長:アルコキシ基は無機材料との密着性改良に、反応性官能基は有機樹脂の改質に寄与
シランカップリング剤
:アルコキシ基:反応性官能基
:アルコキシ基: 反応性官能基またはメチルまたはメチル/フェニル基 :メチル /フェニル基
構造:3次元のシロキサン網目構造で構成された高分子の樹脂特長:造膜性に優れ、高硬度から柔軟性のある塗膜を形成
シリコーンレジン
構造:3次元のシロキサン網目構造で比較的低分子の樹脂。分子中にアルコキシ基および非反応性官能基を持つ特長:樹脂単体として、有機樹脂の改質剤としても使用可能。また、反応性希釈剤としても使用可能
シリコーンオリゴマー(タイプA)
脱水縮合反応
:アルコキシ基 :メチルまたはメチル /フェニル基:メチルまたはメチル /フェニル基
:反応性官能基 Me:メチル基
シリコーン樹脂材料
樹脂ハイブリッド化材料
脱アルコール縮合反応反
プロダクトマップ -シリコーンの4つの使い方-
密着性
耐熱性 耐候性
耐摩耗性耐水性
可とう性 耐候性 密着性耐熱性
SI
O R
O RX
O R
SI
O R
O RX
O R
SI
O R
O RX
O R
密着性スリップ性可とう性
■特長
密着性
耐熱性 耐候性
耐摩耗性耐水性
可とう性
SI
O R
O RX
O R
■付与できる特性
耐熱性 耐候性 はっ水性 電気絶縁性 耐水性 難燃性高硬度
耐水性 耐水性 耐摩耗性
ベース樹脂
コーティング 剤の構成材料
P 22-29
P 30-31
5
Product Map
構造:レジン構造、ゴム構造、レジン被覆のゴム構造の3種類特長:粒径、形状もバラエティ豊かに取りそろえ、多様なニーズに対応可能
シリコーンパウダー
特長:レベリング剤、消泡剤、スリップ剤など、塗料・コーティング用途に特化した塗膜表面改質剤のシリーズ
KPシリーズシリコーンコーティング溶液
シリコーンが表面に移行
レジン部分
ゴム部分
ハイブリッドタイプ
構造:分子中にアルコキシ基を持つモノマー特長:アルコキシ基は無機質材料との密着性を改良
アルコキシシラン
:アルコキシ基:非反応性官能基 構造:粒径が極めて小さく粒度分布幅も狭
い。また表面が高度にはっ水化処理されている特長:単分散で凝集が少ない。各種粉体への付着性良好
シリカ球状微粒子
Me Me
Me
Me
Me
Me
Me
MeMe
10-300nm
構造:分子中にアルコキシ基と反応性官能基を持つモノマー特長:アルコキシ基は無機材料との密着性改良に、反応性官能基は有機樹脂の改質に寄与
シランカップリング剤:メチル基Me
:アルコキシ基:反応性官能基
塗膜表面改質剤
顔料・フィラー表面処理剤
SI
O R
O RX
O R
SI
O R
O RX
O R
分散性はっ水性
光拡散性 つや消し性 スリップ性 耐摩耗性 レベリング性
耐擦傷性
はっ水性
消泡性
摺動性
はつ油性
ブロッキング防止性
ハンマートーン
帯電防止性
親水防汚性
防さび性
耐光性
滑水性
密着性
ぬれ性
剥離性
スリップ性
色分かれ防止性
耐摩耗性
分散性密着性 流動性
■付与できる特性
■付与できる特性
添加剤
顔料&フィラー
コーティング 剤の構成材料
◎◎◎×△
耐熱性
硬度
耐候性
可とう性
防食性
◎○◎×△
○△○○△
○△○○△
○△×△◎
特性 タイプ
シリコーンレジンは、T単位を主成分とする3次元網目構造のシリコーンで、耐熱性、耐候性に優れた被膜を形成します。純シリコーンタイプとしては、メチル系、メチル/フェニル系があり、有機樹脂変性タイプとしては、エポキシ樹脂変性、ポリエステル樹脂変性、アルキッド樹脂変性があります。
■特長
*1 有効成分 *2 PGMAC : プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート *3 MMBAC : 3-メチル-3-メトキシブチルアセテート *4 KP-390(架橋剤)を併用
* ◎ : 優れる ○ : 良い △ : やや劣る × : 劣る
耐熱、難燃バインダー
耐熱、難燃バインダー
耐熱、難燃バインダー
防水絶縁コーティング防水絶縁コーティング
耐熱塗料
耐熱塗料
耐熱塗料
耐熱塗料
耐熱塗料
耐熱塗料
耐熱塗料
耐熱塗料
耐熱塗料
耐熱塗料
含まない
含まないトルエン、
イソプロピルアルコールトルエン
トルエン、キシレン
キシレン
キシレン
キシレン
キシレン、ダイアセトンアルコール、n-ブタノールトルエンキシレン、
ダイアセトンアルコールキシレン
PGMAC*2
PGMAC*2、MMBAC*3、
イソブチルアルコールPGMAC*2、MMBAC*3、
イソブチルアルコール
100*1
100*1
50
2050
50
50
60
45
60
45
50
60
60
60
KR-220L
KR-220LP
KR-242A
KR-251KR-255
KR-282
KR-300
KR-311
ES-1001N
ES-1002T
ES-1023
KR-5206
KR-5230
KR-5234
KR-5235
焼付
焼付
焼付
焼付、常温焼付、常温
焼付
焼付
焼付
焼付
常温*4
焼付
常温
焼付
焼付
焼付
低
低
低
低中
中
中
高
-
-
-
-
-
-
-
高
高
高
中中
低
高
中
-
-
-
-
-
-
-
速
速
速
速中
遅
中
中
-
-
-
-
-
-
-
メチル系
メチル/フェニル系
エポキシ樹脂変性
ポリエステル樹脂変性
アルキッド樹脂変性
■各製品タイプの特性
■製品リスト
6
製品名 タイプ不揮発分105℃×3h
%溶剤 硬化速度 硬度
有機樹脂との相溶性
主な用途 特長硬化条件 適用系
シリコーン樹脂材料 シリコーンレジン
メチル系 メチル/フェニル系 アルキッド樹脂変性系 ポリエステル樹脂変性系エポキシ樹脂変性系
シリコーン樹脂材料
白色固体(フレーク)、耐熱性、難燃性に優れ発煙が少ないKR-220Lのパウダータイプ
耐熱性、難燃性に優れる
薄くて硬い被膜を形成光沢のある硬い被膜を形成
可とう性があり耐クラック性に優れる耐熱性に優れた
高硬度の被膜を形成耐熱性、有機樹脂との相溶性に優れる
防食性、耐熱性、耐候性に優れる
防食性、耐薬品性に優れる
防食性に優れる
可とう性、密着性に優れる耐屈曲性、
耐熱性、耐候性を有する
高温でのつや引けが少ない
離型性、ノンスティック性に優れる
パウダー、溶剤
パウダー、溶剤
溶剤
溶剤溶剤
溶剤
溶剤
溶剤
溶剤
溶剤
溶剤
溶剤
溶剤
溶剤
溶剤
●架橋後のイメージ
耐熱性 耐候性 はっ水性 電気絶縁性 耐水性 難燃性高硬度
*1 メチルシリコーンレジンのため、フェニル基を含みません。*2 T単位/D単位比およびフェニル基含有量は、硬度、硬化速度、有機樹脂との相溶性を決定する主要因ですが、必ずしも全ての製品に当てはまるわけではありません。
Silicone Resins
■構造と特性のマップ
■各製品の位置付けメチル/フェニル系 メチル系
エポキシ系 ポリエステル系
KR-282 KR-311
KR-255 KR-300
KR-220L KR-220LP
KR-251
KR-242A
ES-1001N
ES-1023 ES-1002T
KR-5230
KR-5235 KR-5234
7
高い
低い
低い
高い
速い
高い
少ない
多い
低い
高い
低い少ない
多い
有機樹脂との相溶性
遅い硬化速度
硬度
フェニル基含有量* 2
T単位/D単位比*2
フェニル基含有量*2
T単位/D単位比
*2
KR-255
KR-220L *1
KR-220LP *1
KR-242A *1
KR-251*1
KR-300
KR-211KR-311
KR-212
常温乾燥化
超高分子量化
常温乾燥化密着性・耐熱衝撃性UP 硬化性UPノンスティック性付与
溶液化
パウダー化
硬度UP
さらに硬度UP
シリコーン樹脂材料
KR-282
シリコーン樹脂材料 シリコーンレジン
■シリコーンレジンの硬化のイメージ
8
シリコーンレジンは、3次元網目構造をしており、優れた耐熱性、耐候性、電気絶縁性を発揮します。これらの特性を生かして、シリコーンレジンは、さまざまな分野で樹脂材料として使用されています。
シリコーンレジンの特長
●硬化前
メチル基または、フェニル基
●硬化後
3次元網目構造の硬い被膜を形成
加 熱
脱水縮合反応
100
90
80
70
60
500 20 40 60 80 100
アルキッド樹脂
シリコーン変性アルキッド樹脂
シリコーンレジン
エポキシ樹脂
加熱時間(h)
光沢保持率(%)
100
90
80
70
60
500 200 400 600 800
Ph熱分解Me熱分解
温度(℃)
重量(%)
縮合
≡Si‒Me≡Si‒O‒Si≡ ≡Si‒Ph
≡Si‒O‒Si≡
≡Si‒OH≡Si‒O‒Si≡
100
50
0 100 200 300 400 500
アルキッド樹脂シリコーン変性アルキッド樹脂
シリコーンレジン
時間(h)
光沢保持率(%)
2.0
1.0
0 300 450 600 750
波長(nm)
照度(W/m)
*メチルシリコーンは、太陽光を透過するため、太陽光による影響を受けません。
メチル/フェニル系シリコーンの吸収帯
有機樹脂の吸収帯
太陽光の波長
■各塗料塗膜の耐熱性(250℃)■メチル/フェニル系シリコーンレジンの加熱減量曲線(空気中)
■ シリコーンレジンの太陽光波長の吸収帯■ 光沢保持率の変化(ウェザーメーター)
シリコーン樹脂材料
Silicone Resins
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信越シリコーンでは長年培った技術力により、ユニークな性能を持ったシリコーンレジンを取りそろえています。
ユニークなシリコーンレジン
KR-220Lは、有効成分100%の固形シリコーンレジンで、フレーク状、パウダー状での供給が可能です。熱硬化性ですが、80℃~150℃では液状となるため、無溶剤での使用が可能で、各種バインダーや粉体塗料への応用が可能です。また、トルエンやIPAといった溶剤にも可溶なため、非常に使い方の自由度が高い材料です。
●溶融ブレンド
KR-220L
※必要に応じて触媒も添加加 熱 溶 融 冷 却フィラー添加
●ドライブレンド
KR-220L
※必要に応じて触媒も添加フィラーと混合粉 砕
●溶液ブレンド
溶剤へ溶解
溶 剤
KR-220L
※必要に応じて触媒も添加フィラー添加 溶剤除去
●粉体シリコーンレジン
通常品 KR-251分子量小
分子量大
架橋密度が高いため、脆い 分子量が高いため、乾燥させるだけで被膜を形成
分子量が低いため、乾燥させても造膜形成性に乏しい
加熱硬化or
硬化触媒加熱硬化or
硬化触媒
さらに硬い被膜を形成。大きい分子量の集まりのため、割れにくく、造膜性、靭性に優れる
●被膜のイメージ
KR-251は、非常に高い分子量を持つメチル系シリコーンレジンです。高分子で造膜性が高いため、乾燥させるだけで被膜を形成することができます。またD単位を含むため、熱硬化後もひび割れしにくい被膜となります。
固形シリコーンレジン KR-220L
超高分子シリコーンレジン KR-251
防食性、密着性の優れたエポキシ変性シリコーンレジンES-1023と、耐熱性に優れたストレートシリコーンレジンKR-311を併用することにより、耐久性に優れた耐熱塗膜を形成することができます。
高耐久性耐熱塗料樹脂 ES-1023/KR-311
●応用例アンダーコートの配合例 ES-1023・・・・・・・・30wt% 亜鉛末・・・・・・・・・・・・40wt% タルク・・・・・・・・・・・・10wt% キシレン・・・・・・・・・・20wt%
トップコートの配合例 KR-311・・・・・・・・・・・・・40wt% セラミックブラック・・・・・20wt% タルク・・・・・・・・・・・・・・・・・20wt% キシレン・・・・・・・・・・・・・・20wt%
❶アンダーコート塗布 焼き付け:150℃~180℃×20~30分
❷トップコート塗布 焼き付け:180℃~200℃×20~30分
アンダーコート:ES-1023
トップコート:KR-311アンダーコート:ES-1023
基材 : 鋼板
基材 : 鋼板
シリコーン樹脂材料
10
タイプAのシリコーンオリゴマー(4ページ参照)は、触媒を併用することにより室温湿気硬化型のコーティング材になります。最近では自動車のボディの後施工用コート材や、フロアコーティング材など、幅広い分野に使用されています。
2液室温湿気硬化型コーティング材
製品ラインアップシリコーンオリゴマーおよび触媒の種類によって、硬化速度や硬度、被膜の柔軟性などを自由に設計することができます。シリコーンオリゴマーの重合度や3次元架橋(T単位)と2次元架橋(D単位)の比率によって、硬化速度や硬度、可とう性などの特性が変わります。例えば、メチル系シリコーンオリゴマーをベースに組み立て、フェニル系を併用して可とう性や光沢などを付与することができます。
■メチル系特長 : はっ水性、硬化性に優れる
■メチル/フェニル系特長 : はっ水性、硬化性に優れる
●被膜の分子構造のイメージ
2 ≡Si-OR + 2H2O → (2 ≡Si-OH + 2ROH) → ≡Si-O-Si≡ + H2O + 2ROH架橋機構
●自動車のボディーコート剤 ●フロアコーティング剤
い低
い遅
高い
遅い
度硬
度速化硬
可とう性
硬化速度
い高
い高
高いい低
低い T/D比率
)度粘(度合重
い速
低い
速い
硬化性良好、光沢あり 可とう性付与 高硬度の被膜を形成 中硬度の被膜を形成
KR-401NX-40-9227KR-510KR-9218
特長製品名
○ : 優れる △ : やや劣る × : 劣る*基材:ミガキ鋼板、硬化条件:25℃/70%RH×7days(タックフリー時間は温度・湿度により変化します。)
製品名 添加量wt%種類 特長
リン酸系リン酸系チタン系チタン系
チタン系
アルミ系
アルミ系
5~1010~500.5~32~5
3~5
0.5~5
0.5~10
非常に高活性高活性、速硬化が可能D-20より高活性マイルドな反応性
溶剤希釈タイプ(取り扱いが容易)
高硬度の被膜を形成
溶剤希釈タイプ(取り扱いが容易)
D-220X-40-2309AD-25D-20
DX-175
DX-9740
CAT-AC
硬化触媒(添加量)%
項目製品名
膜厚μm
耐屈曲性/耐衝撃性
タックフリー25℃ min 鉛筆硬度
D-20(2)D-20(4)
DX-9740(5)D-20(3)
D-20(2)
25252530
80
402510060
75
H2H5HH
F
△△~××○
○
KR-500KR-500KR-500X-40-9225KR-500/X-40-9250(=80/20)
(規格値ではありません)
■硬化触媒ラインアップ
■配合例と被膜特性
X-40-9246
X-40-9225
KR-500
KR-515
KC-89S
X-40-9250
シリコーン樹脂材料 シリコーンオリゴマーシリコーン樹脂材料
脱アルコール縮合反応
:アルコキシ基
:メチルまたはメチル /フェニル基
Silicone Resins
11
あらかじめ触媒を添加した1液タイプの製品で、空気中の湿気により常温で硬化します。KR-400は「高硬度」、X-40-2327は「速硬化」、KR-401は「耐屈曲性・耐衝撃性」に特化した製品設計になっています。
1液室温湿気硬化型コーティング材
はっ水性や紫外線遮蔽、帯電防止など、特殊機能を付与したコーティング材を取りそろえています。新製品
有機置換基項目
製品名粘度
25℃ mm2/s鉛筆硬度/硬化日数
屈折率25℃
タックフリー25℃ min 特長
メチルメチル
メチル/フェニル
1.20.920
1.3901.3821.435
30~605~1030~60
5H/2日→8H/7日5H/1日3H/7日
高硬度の被膜を形成速硬化、リコート性を備える被膜を形成耐屈曲性・耐衝撃性に優れる
KR-400X-40-2327KR-401
*基材:ミガキ鋼板、硬化条件:25℃/70%RH×7days(タックフリー時間は温度・湿度により変化します。) (規格値ではありません)
未処理ガラス KR-400F処理ガラス 未処理ガラス KR-400F処理ガラス
拭き取り前 拭き取り後
特長 : フッ素を配合することにより、高い滑り性、はっ水性、防汚性を有しています。■KR-400Fの水接触角
特長 : シリコーンコーティングの被膜自体は紫外線の影響を受けにくいですが、さらに基材の劣化も防ぐことができます。
●紫外線遮蔽のイメージ ●光透過率のデータ
基材基材
X-40-9309AX-40-9309A従来品従来品
ダメージダメージ基材基材
0200 300 400 500
透過率(%)
600 700 800
102030405060708090100
KR-400X-40-9309A
波長(nm)
110°
フッ素含有タイプ KR-400F
紫外線遮蔽タイプ X-40-9309A
粘度25℃ mm2/s
タックフリー25℃ min
7日後の鉛筆硬度
30~60 8H1.2
項目製品名
KR-400F
粘度25℃ mm2/s
タックフリー25℃ min
7日後の鉛筆硬度
120 5H1.4
項目製品名
X-40-9309A
(規格値ではありません)
(規格値ではありません)
基材基材
シリコーン樹脂材料
■製品リスト 水系・溶剤系
12
1001001001001001001001001001001001001007070100100100100
ビニル系メタクリル系メタクリル系メタクリル系メタクリル系エポキシ系エポキシ系アミノ系アミノ系メチル系メチル系メチル系
メチル/フェニル系メチル/フェニル系メチル/フェニル系プロピル/フェニル系片末端メタクリル系片末端メタクリル系片末端メタクリル系
KBM-1003KBM-503KBE-503KBM-502KBE-502KBM-303KBM-403KBM-603KBE-903KC-89SKR-515KR-500KR-510KR-211KR-212KR-216
X-22-174ASXX-22-174BXKF-2012
シランカップリング剤
(ラジカル反応タイプ)
シランカップリング剤
(常温反応タイプ)
シリコーンオリゴマー
シリコーンレジン
変性シリコーンオイル
水系、溶剤系水系、溶剤系水系、溶剤系水系、溶剤系水系、溶剤系水系、溶剤系水系、溶剤系水系、溶剤系水系、溶剤系水系、溶剤系水系、溶剤系水系、溶剤系溶剤系溶剤系溶剤系溶剤系溶剤系溶剤系溶剤系
メトキシ3官能メトキシ3官能エトキシ3官能メトキシ2官能エトキシ2官能脂環式エポキシグリシジルジアミン1級アミン低重合体中重合体中重合体相溶性良好相溶性良好
可とう性、相溶性良好固形タイプ短い鎖長中程度の鎖長長い鎖長
0.5~2.00.5~2.00.5~2.00.5~2.00.5~2.00.5~2.00.5~2.00.5~2.00.5~2.010~2010~2010~2010~2010~5010~5010~500.5~200.5~200.5~20
無無無無無無無無無無無無無
キシレンキシレン無無無無
製品分類 製品名 タイプ 溶剤有効成分 % 特長適用系 推奨添加量 %
樹脂ハイブリッド化材料 アクリル樹脂水系、溶剤系、UV系それぞれのアクリル樹脂に適用できる製品を取りそろえています。
■付与できる特性 ■アクリル樹脂に付与できる特性のイメージ耐熱性
0
1
2
3
4
5
耐水性
密着性
耐候性
可とう性
耐摩耗性
無添加
シランカップリング剤
シリコーンオリゴマー
シリコーンレジン
変性シリコーンオイル
(規格値ではありません)
■用途例 ・ 建材外装材(パネル材) ・ 重防食、屋外建築物(化学プラント) ・ 車両塗装(自動車、鉄道車両) ・ 自動車部品 ・ ディスプレイ、電子機器
●建材外装材 ●ハードコート ●重防食塗料
樹脂ハイブリッド化材料
密着性
耐熱性 耐候性
耐摩耗性
可とう性
SI
O R
O RX
O R
耐水性
Resin Hybridization Agents
13
■シリコーンハイブリッド化のプロセス 水系・溶剤系
■各製品の位置付け
●シリコーンオリゴマー
●シランカップリング剤(ラジカル反応タイプ)
シランカップリング剤
(ラジカル反応タイプ)
片末端変性シリコーンオイル
アクリルモノマー
ラジカル重合反応 付与できる特性
シリコーンオリゴマーアクリルポリマー
脱水または脱アルコール縮合反応
シリコーンレジンアクリルポリマー
脱水縮合反応
シランカップリング剤(常温反応タイプ)アクリルポリマー
有機官能基による反応
シリコーン変性アクリル樹脂
加熱反応
常温反応
はっ水性、可とう性
耐候性
密着性、耐水性
耐候性、密着性常温硬化性、耐水性
耐熱性、耐候性
重合度UP(耐候性UP)
重合度UP(耐候性UP)
フェニル基導入(相溶性UP)
KC-89S KR-515 KR-500
KR-510
●シリコーンレジン
分子量、フェニル量UP(可とう性、相溶性UP)
固形化(無溶剤化)
KR-211
KR-212
KR-216
●変性シリコーンオイル
鎖長UP(はっ水性、離型性UP)
短鎖タイプ(共重合性良好)
鎖長UP、片末端化(はっ水性、被膜形成性、
共重合性UP)X-22-174ASX X-22-174BX KF-2012
KBM-502
KBE-502
メタクリル系
メトキシ/3官能(標準品)
KBE-503
2官能化(保存安定性、はっ水性UP、低VOC化)
2官能化(保存安定性、はっ水性UP、低VOC化)
KBM-503
樹脂ハイブリッド化材料
14
樹脂ハイブリッド化材料 アクリル樹脂
■合成例 加熱反応系●シランカップリング剤(KBM-503)を用いて、ラジカル重合で変性させる例。 基材との密着性を改善し、耐水性を向上させることができます。
●シリコーンオリゴマー(KR-500)を用いて、脱水・脱アルコール縮合で変性させる例。 基材との密着性に加え、耐候性を付与することができます。
●片末端シリコーンオイル(KF-2012)を用いて、ラジカル重合で変性させる例。 グラフト化させることで表面状態を改質し、はっ水性を付与することができます。
シリコーン変性アクリルエマルジョン(不揮発分:約50%)
MMA*1・BMA*2など合計約50部
KBM-503
0.5~2部
水
50~100部
重合開始剤界面活性剤1~5部
反応
シリコーン変性アクリル樹脂
(不揮発分:約50%)
MMA*1・BMA*2など合計約50部
KBM-503
0.5~2部
溶剤
50~100部
重合開始剤
1~2部
反応
溶剤系水系
●樹脂変性モデル
●樹脂変性モデル
シリコーン変性アクリルエマルジョン(不揮発分:約30~50%)
MMAなど
40部
KR-500
5~10部
KBM-503
1~2部
水
50~100部
重合開始剤界面活性剤適量
撹拌(エマルジョン化)↓
共重合(加熱)↓冷却↓
PH調整(PH8前後)
MMAなど
合計約50部
重合開始剤
1~2部
KF-2012
5~10部
溶剤
50~100部
*1 MMA=メタクリル酸メチル *2 BMA=メタクリル酸ブチル
アクリル樹脂
基材
O
C
Si O
OO
R
C3H6
O
CO O
Si O
OO
R
C3H6
KBM-503
密着性アップ
KBM-503
アクリル樹脂
基材
O
C
Si O
OO
R
C3H6
KBM-503
密着性アップ
●樹脂変性モデル
アクリル樹脂
C3H6
Si
C O
O
シリコーン
シリコーン
C3H6
Si
C O
O
O
CO O
Si O
OO
R
C3H6
KBM-503
KR-500 KR-500
密着性アップ
はっ水性付与
耐候性アップ 耐候性アップ
KF-2012 KF-2012
樹脂ハイブリッド化材料
O O O O O O
シリコーン変性アクリル樹脂
(不揮発分:約50%)
反応
Resin Hybridization Agents
15
■製品リスト UV系
100100100100100100100
アクリル系アクリル系アクリル系
アクリル/メチル系アクリル系
両末端メタクリル系両末端アクリル系
KBM-5103X-12-1048X-12-1050KR-513X-40-9308X-22-164A/BX-22-2445
シランカップリング剤
シリコーンオリゴマー
変性シリコーンオイル
UV系UV系UV系UV系UV系UV系UV系
標準品アクリル基/Si比=1
ポリマー型、アクリル基/Si比=5KBM-5103の縮合タイプ
高加水分解性滑り性
レべリング性
10~5010~5010~5010~5010~5010~5010~50
無無無無無無無
製品分類 製品名 タイプ 溶剤有効成分 % 特長適用系 推奨添加量 %
(規格値ではありません)
■シリコーンハイブリッド化のプロセス UV系
アクリルカップリング剤
アクリル基含有オリゴマーアクリルポリマー
付与できる特性
UV硬化
密着性
高硬度、密着性
はっ水性、耐摩耗性片末端(メタ)アクリル変性オイル
シリコーン変性アクリル樹脂
■ハードコート材への応用アクリル基を持ったシリコーンオリゴマーにより、アクリル系コーティング材を高硬度化させることができます。上記でご紹介した製品の他にも、下記のようなユニークな構造を持った製品もラインアップしています。
■化学構造
アクリルコーティング材配合比ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート:80部ヘキサンジオールジアクリレート:20部2-ヒドロキシ-2-メチル-1フェニル-プロパン-1-オン:10部上記アクリルコーティング/Si材料=100/50wt%
塗布/硬化方法膜厚: 約20um 基材: ポリカエース(住友ベークライト株式会社製) ECK100クリア 2mm厚UV硬化条件:高圧水銀灯 600mJ/cm2 窒素置換
鉛筆硬度 テーバー摩耗試験△Haze(500g荷重、100回転)製品名
KR-513
X-12-1050
X-40-9308
X-12-2475
X-12-2430C
ブランク
3.0
3.0
3.0
2.5
3.0
4.0
2H
2H
2H
3H
2H
H
(規格値ではありません)
●耐久性試験結果
O O O O O O
OOOOOO
Si SiO O Si O
X-12-2475
O O O O
OO
Si SiO O Si O
X-12-2430C
=フッ素
F
F
F
F
樹脂ハイブリッド化材料
16
1001001001001001001001001007070100100100
メタクリル系メタクリル系メタクリル系メタクリル系アクリル系メチル系メチル系メチル系
メチル/フェニル系メチル/フェニル系メチル/フェニル系プロピル/フェニル系フェノール変性カルボン酸変性
KBM-503KBE-503KBM-502KBE-502KBM-5103KC-89SKR-515KR-500KR-510KR-211KR-212KR-216KF-2201X-22-3701E
シランカップリング剤
シリコーンオリゴマー
シリコーンレジン
変性シリコーンオイル
溶剤系溶剤系溶剤系溶剤系溶剤系溶剤系溶剤系溶剤系溶剤系溶剤系溶剤系溶剤系溶剤系溶剤系
メトキシ3官能エトキシ3官能メトキシ2官能エトキシ2官能反応性良好低重合体中重合体中重合体相溶性良好相溶性良好
可とう性、相溶性良好固形タイプ
耐熱性、可とう性離型性
0.5~2.00.5~2.00.5~2.00.5~2.00.5~2.010~2010~2010~2010~2010~5010~5010~500.5~100.5~10
無無無無無無無無無
キシレンキシレン無無無
製品分類 製品名 タイプ 溶剤有効成分 % 特長適用系 推奨添加量 %
樹脂ハイブリッド化材料 ポリエステル・アルキッド樹脂ポリエステル、アルキッド樹脂が持つ可とう性、耐薬品性に加え、シリコーンの持つ耐熱性、耐候性を付与することで、より耐久性の高い樹脂を合成することが可能になります。
■ポリエステル・アルキッド樹脂に付与できる特性のイメージ耐熱性
0
1
2
3
4
5
耐水性
密着性
耐候性
可とう性
耐摩耗性
(規格値ではありません)
■製品リスト
■用途例 ・ 建材外装材(カラー鋼板) ・ 家電部材(設備・機器) ・ 建築用部材 ・ 車両塗装(自動車、鉄道車両) ・ ディスプレイ部材
●カラー鋼板 ●屋外タンク
樹脂ハイブリッド化材料
無添加
シランカップリング剤
シリコーンオリゴマー
シリコーンレジン
変性シリコーンオイル
■付与できる特性
密着性
耐熱性 耐候性
耐摩耗性
可とう性
SI
O R
O RX
O R
耐水性
Resin Hybridization Agents
17
●シリコーンオリゴマーによるポリエステル樹脂変性 ●一般特性
●シリコーン変性ポリエステル樹脂の耐候性評価結果
KR-510項目製品名
外観
粘度 25℃ mm2/s
比重 25℃
屈折率 25℃
有効成分
無色~淡黄色微濁液体
100
1.16
1.509
100%
(規格値ではありません) *MEK: メチルエチルケトン
●塗膜物性285℃×1min項目
硬化条件
鉛筆硬度
密着性(碁盤目試験)
耐衝撃性 デュポン式 cm
MEK*ラビング 回数
キシレンラビング 回数
2H
100/100
50以上
100
10
285℃×10min
4H
100/100
50以上
100以上
100以上
(規格値ではありません)
●シリコーンレジンによるアルキッド樹脂変性
常温反応 加熱反応
●各製品の位置付け
分子量、フェニル量UP(可とう性、相溶性UP)
固形化(無溶剤化)
KR-211 KR-212 KR-216
■合成例
●各塗料塗膜の耐熱性(250℃)
0
20
40
60
80
100
光沢保持率(%)
時間(h)600200 400 800 1,0000
試験方法:サンシャインウェザーメーター
シリコーン分 50%
シリコーン分 30%
シリコーン分 0%
100
90
80
70
60
500 20 40 60 80 100
アルキッド樹脂
シリコーン変性アルキッド樹脂
シリコーンレジン
エポキシ樹脂
加熱時間(h)
光沢保持率(%)
樹脂ハイブリッド化材料
ポリエステル樹脂
70部
KR-510
30部
テトライソプロピルチタネート0.5~2部
反応(110℃~125℃×30min)↓
PGM-AC*↓
反応停止↓
ろ過、不揮発分調整
シリコーン変性ポリエステル樹脂
(不揮発分:約50%)
アルキッド樹脂
50~70部
KR-211またはKR-21230~50部
アルキッド樹脂
50~70部
KR-216
30~50部
反応(100℃~130℃×2~5h)
シリコーン変性アルキッド樹脂
●反応機構
アルキッド樹脂にシリコーンレジンの高分子シロキサン骨格を組み込むことにより、耐熱性を向上させることができます。
脱水縮合 -C-OH+HO-Si≡アルキッド樹脂 アルキッド樹脂 -C-O-Si≡+H2O→
●反応機構
ポリエステル樹脂にシリコーンオリゴマーのシロキサン骨格を組み込むことにより、耐候性を向上させることができます。
脱アルコール縮合 -C-OH+RO-Si≡ポリエステル樹脂 ポリエステル樹脂 -C-O-Si≡+R-OH→
脱水縮合 -C-OH+HO-Si≡ポリエステル樹脂 ポリエステル樹脂 -C-O-Si≡+H2O→
*PGM-AC:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
18
100100100100100151001001001007070100
エポキシ系エポキシ系エポキシ系アミノ系アミノ系アミノ系
エポキシ/メチル系エポキシ系メチル系フェニル系
メチル/フェニル系メチル/フェニル系プロピル/フェニル系
KBM-403X-12-981SX-12-984SKBE-903KBE-9103PX-12-972FKR-516KR-517KR-500KR-510KR-211KR-212KR-216
シランカップリング剤
シリコーンオリゴマー
シリコーンレジン
溶剤系溶剤系溶剤系溶剤系溶剤系溶剤系溶剤系溶剤系溶剤系溶剤系溶剤系溶剤系溶剤系
標準品多官能型多官能型標準品
官能基保護型メタノール溶液、多官能型エポキシ当量280g/molエポキシ当量830g/mol
標準品標準品標準品
可とう性、相溶性良好固形タイプ
0.5~2.00.5~2.00.5~2.00.5~2.00.5~2.00.5~2.00.5~2.00.5~2.010~2010~2010~5010~5010~50
無無無無無無無無無無
キシレンキシレン無
製品分類 製品名 タイプ 溶剤有効成分 % 特長適用系 推奨添加量 %
樹脂ハイブリッド化材料 エポキシ樹脂基材への密着性を高めるシランカップリング剤やシリコーンオリゴマー、エポキシ樹脂の耐熱性や耐候性を高めるシリコーンオリゴマーやシリコーンレジンを各種取りそろえています。
■エポキシ樹脂に付与できる特性のイメージ耐熱性
0
1
2
3
4
5
耐水性
密着性
耐候性
可とう性
耐摩耗性
(規格値ではありません)
■製品リスト
■用途例 ・ 重防食(橋梁、タンク、鋼構造物) ・ 船舶の塗装
●橋梁 ●プラントの配管
樹脂ハイブリッド化材料
無添加
シランカップリング剤
シリコーンオリゴマー
シリコーンレジン
■付与できる特性
密着性耐熱性 耐候性
SI
O R
O RX
O R
耐水性
Resin Hybridization Agents
19
●シリコーンレジンによる変性例
●特長と期待できる効果樹脂との反応点が多い → カップリング性能向上低揮発性 → シラン配合量の低減造膜性あり → プライマーとして使用可能トリアルコキシシリル基含有 → 接着性改善
8.61,0002,000
EtOEtOEtO
X-12-972FX-12-981SX-12-984S
アミン
エポキシ
15%エタノール溶液--
600290270
533
有機官能基 製品名 アルコキシ基 官能基数 対Si 粘度 mm2/s 官能基当量 g/mol 備考
(規格値ではありません)
■製品リスト
■合成例
8.6無色透明液体メチル/フェニル系KR-212 キシレン1.07
製品名 タイプ 外観
28
粘度25℃ mPa・s
粘度mm2/s
比重25℃ 溶剤
(規格値ではありません)
●一般特性
●反応機構
●ガラス/エポキシ樹脂界面の接着試験●多官能型シランカップリング剤の構造図13012812612412212011811611411211010810610410210089
未処理 1%KBE-903 1%X-12-972F 1%KBM-403 1%X-12-984S
界面せん断強度(相対値)
処理方法試験方法①1%水溶液をガラス基材へ塗布、②硬化物 [エピコート 828( 三菱化学株式会社製エポキシ樹脂)/ トリエチレンテトラミン ] を形成、密着強度を測定*未処理を基準(100)として密着強度を算出。
Si(OR)3 R = Me, Et
Si(OR)3有機官能基 有機官能基
有機官能基有機官能基
有機基
KBE-9103Pは、官能基を保護しているため、これまで混合不可能であった材料とも混合が可能になります。また、密着性の向上も期待できます。
官能基保護型シランカップリング剤 KBE-9103P
主鎖が有機ポリマーでアルコキシ基、有機官能基を複数持つシランカップリング剤です。反応点も多く、密着性の向上が期待できます。主成分の揮発性が低く、造膜性があり、プライマーとしても有用です。
多官能型シランカップリング剤
●一般特性KBE-9103P項目 製品名
純度 25℃
粘度 25℃
95以上
3.0
GC%
mm2/s(規格値ではありません)
KBE-9103P KBE-903添加なし日数 製品名
3日後
14日後
7.8
8.6
4.4
4.7
4.2
4.3mm2/s
mm2/s
添加なし KBE-9103P KBE-903条件 製品名
初期強度
耐水試験後(95℃×10h)
3.9
3.4
7.6
6.4
6.1
5.2MPa
MPa
(規格値ではありません)
●期待できる特性 ・組成物の安定性向上(エポキシ樹脂) ・密着性向上
●エポキシ樹脂中の保存安定性●KBE-9103Pの化学構造
反応の場 【配合】 JER827( 三菱化学株式会社製 ) 50部 トルエン 50 部 シランカップリング剤 5 部 (規格値ではありません)
添加なし KBE-9103P KBE-903条件 製品名
初期強度
耐水試験後(95℃×10h)
12.4
9.3
17.8
14.1
15.7
13.5MPa
MPa
(規格値ではありません)
●エポキシ内添接着剤の接着試験【配合】 JER827( 三菱化学株式会社製 ) 100部 シランカップリング剤 5 部 トリエチルテトラミン 5 部
基材 : 鉄板粘度の測定結果
基材 : アルミ板樹脂ハイブリッド化材料
シリコーン変性エポキシ樹脂
エポキシ樹脂50~70部
KR-21230~50部
金属系触媒0.2~1部
反応 (140℃×5~10h)
エポキシ樹脂にシリコーンレジンの高分子シロキサン骨格を組み込むことにより、耐熱性を向上させることができます。
脱水縮合 -C-OH+HO-Si≡エポキシ樹脂 -C-O-Si≡+H2Oエポキシ樹脂→
N
Me
(EtO)3Si i-Bu
20
100100100100100100100100100100100
アミノ系イソシアヌレート系
アミノ系メルカプト基保護型イソシアネート系エポキシ系
両末端カルビノール両末端カルビノール両末端カルビノール片末端カルビノール片末端ジオール
KBE-9103PKBM-9659X-12-5263HPX-12-1056ESKBE-9007NKBM-403KF-6000KF-6001KF-6002X-22-170BXX-22-176DX
シランカップリング剤
変性シリコーンオイル
水系、溶剤系水系、溶剤系水系、溶剤系水系、溶剤系水系、溶剤系水系、溶剤系水系、溶剤系水系、溶剤系水系、溶剤系水系、溶剤系水系、溶剤系
官能基保護型多官能型ビス型
官能基保護型エトキシ3官能メトキシ3官能相溶性良好
可とう性、耐摩耗性可とう性、耐摩耗性相溶性良好表面滑性
0.5~2.00.5~2.00.5~2.00.5~2.00.5~2.00.5~2.00.5~200.5~200.5~200.5~100.5~10
無無無無無無無無無無無
製品分類 製品名 タイプ 溶剤有効成分 % 特長適用系 推奨添加量 %
樹脂ハイブリッド化材料 ウレタン樹脂熱可塑性ポリウレタン、人工皮革などさまざまなタイプのポリウレタンをシリコーンで改質し、密着性、可とう性、耐摩耗性、滑り性などの特性を付与することができます。
(規格値ではありません)
■製品リスト
■ウレタン樹脂に付与できる特性のイメージ耐熱性
0
1
2
3
4
5
耐水性
密着性
耐候性
可とう性
耐摩耗性
■用途例 ・ 建築用部材 ・ 家電製品の部材 ・ 車両内装材
●カーシートの合成皮革 ●屋内用ウレタンシーリング材
樹脂ハイブリッド化材料
無添加
シランカップリング剤
変性シリコーンオイル
■付与できる特性
可とう性 耐摩耗性 密着性
SI
O R
O RX
O R
耐水性 スリップ性
Resin Hybridization Agents
21
●片末端ジオールオイルによる変性例 ●グラフト共重合体のイメージ図
●両末端カルビノールオイルによる変性例 ●ブロック共重合体のイメージ図
シリコーン変性ウレタン樹脂
シリコーン変性ウレタン樹脂
ブロック共重合体
グラフト共重合体
●期待できる特性 ①スリップ性 ②耐摩耗性 ③はっ水性
●期待できる特性 ①可とう性 ②耐摩耗性 ③耐寒性
●メルカプト基保護型シランカップリング剤 X-12-1056ESの応用例
●イソシアネート化合物との混合安定性
0
5000
10000
15000
2000
25000
30000
粘度 (mPa・s)
時間(日)155 10 20 25 300
KBM-803X-12-1056ES
OCN NCO
Si(OEt)3S(MeO)3Si
+
X-12-1056ES
1液湿気硬化 S-Si脱保護SHとNCOのウレタン化反応加水分解性基が基材と反応イソシアネート架橋
基材との密着性改善H2O
2液ポリオール硬化HO OH
0
500
1000
1500
2000
粘度 (mPa・s)
時間(日)3010 20 40 50 600
KBM-803X-12-1056ES
脂肪族イソシアネート(TLA-100)混合時の粘度変化条件:シラン 5wt%添加、50℃保管
芳香族イソシアネート(M-200)混合時の粘度変化条件:シラン 5wt%添加、50℃保管
KF-6001ウレタン樹脂原料
80~99部 1~20部
反応(80℃×2h)
X-22-176DXウレタン樹脂原料
90~99部 1~10部
MDI(ウレタン化剤)
MDI(ウレタン化剤)
KF-6001の構造
X-22-176DXの構造
ROH HORシリコーン
H
H
O
O
Rシリコーン
樹脂ハイブリッド化材料
X-12-1056ESは、有機官能基が保護されており、今まで2液としていた材料の1液化や、反応するため同時に添加できなかった反応系が可能になり、保存安定性も大幅に向上します。
官能基保護型シランカップリング剤 X-12-1056ES
グラフト共重合、ブロック共重合化することにより、下記の特性を付与することができます。変性シリコーンオイル X-22-176DX、KF-6001
反応(80℃×2h)
ウレタン樹脂 ウレタン樹脂H H
R
N N
CO OO
O
C
O
シリコーン
ウレタン樹脂H H
R
N N
C O
O
C
O
シリコーン
コーティング層
コーティング層
ROC
O
N
H
NCO
O
R
H
ウレタン樹脂 シリコーン ROC
O
N
H
ウレタン樹脂 シリコーン
シリコーンがスリップ性、耐摩耗性、はっ水性を付与
シリコーンが可とう性、耐摩耗性、耐寒性を付与
当社が独自に開発したシリコーン複合パウダーをはじめ、シリコーンゴムパウダー、シリコーンレジンパウダーの3種類の製品群をラインアップ。コーティング材や塗料などに滑り性、耐摩耗性、光拡散性など、さまざまな特性を付与できます。
22
■付与できる特性
シリコーンレジンパウダー分子構造:3次元網目状
耐熱性耐候性樹脂への分散性対有機溶剤
◎◎◎
膨潤しない
■特長
シリコーンゴムパウダー分子構造:直鎖状分子の架橋体
耐熱性耐候性樹脂への分散性対有機溶剤
○◎△
膨潤する
■特長
シリコーン複合パウダー形態:ゴムパウダーをレジンで被覆した構造
耐熱性耐候性樹脂への分散性対有機溶剤
○◎◎
ゴム部分が膨潤する
■特長
●KMP-706の電子顕微鏡写真
●シリコーンレジンパウダーのイメージ
●応力緩和性・耐衝撃性 ●スリップ性・耐摩耗性
●ソフトフィール性 ●光拡散性・つや消し性
●KMP-597の電子顕微鏡写真
●シリコーンゴムパウダーのイメージ
●KMP-600の電子顕微鏡写真
●シリコーン複合パウダーのイメージ
レジンパウダーゴムパウダー複合パウダー
×◎◎
レジンパウダーゴムパウダー複合パウダー
◎○◎
レジンパウダーゴムパウダー複合パウダー
×◎◎
レジンパウダーゴムパウダー複合パウダー
◎◎◎
圧力・衝撃
変形なし
圧力・衝撃
変形
圧力・衝撃
変形
コーティング&ペイント
シリコーンレジンパウダー
スリップ性・耐摩耗性
コーティング&ペイント
シリコーンゴムパウダーシリコーン複合パウダー
コーティング&ペイント
シリコーンレジンパウダーシリコーンゴムパウダーシリコーン複合パウダー
破壊シリコーンゴム&複合パウダーが圧力や衝撃を吸収し、応力を緩和
圧力・衝撃 圧力・衝撃コーティング&ペイント
パウダー無添加 シリコーンゴム&複合パウダー添加
ソフトフィール性
塗膜表面改質剤 シリコーンパウダー
SiC
CSi
OSi
OSi
CC
SiOO
SiC
CSi
OSi
OSi
OSi
OOSi
O
O
O
Si O
O
O
SiOSi
OSi
OSiO O
O OSi
O
Si O
O
O
O
O
O
塗膜表面改質剤
●シリコーン複合パウダーのイメージ
* ◎ : 優れる ◯ : 良い △ : やや劣る × : 劣る
23
■製品データ
■分散性液状エポキシ樹脂への分散性
●シリコーン複合パウダーKMP-601 ●シリコーンゴムパウダー *
シリコーンレジンパウダー シリコーンゴムパウダー シリコーン複合パウダー
*シェアを掛けることにより、シリコーンゴムパウダーも樹脂への分散性を向上させることができます。
●KMP-600 粒径分布図
体積頻度(%)
3
2.3
2
1.5
1
0.5
00.7 1 2 3 4 5 6 7 10 20 30
(規格値ではありません)粒径(μm)
●KMP-706 粒径分布図
体積頻度(%)
粒径(μm)
[Hx2]
0.5 1 2 3 4 5 10 200102030405060708090100
(規格値ではありません)
●KMP-600 耐熱性データ (温度による重量変化率)
●KMP-597 耐熱性データ (温度による重量変化率)
●KMP-706 耐熱性データ (温度による重量変化率)
重量変化率(%)
(規格値ではありません)温度(℃)昇温速度:10℃/min雰囲気 : 空気
重量変化率(%)
(規格値ではありません)温度(℃)昇温速度:10℃/min雰囲気 : 空気
重量変化率(%)
(規格値ではありません)温度(℃)昇温速度:10℃/min雰囲気 : 空気
102030405060708090100110120
0100 200 300 400 500 600
102030405060708090100110120
0100 200 300 400 500 600 100 200 300 400 500 600
102030405060708090100110120
0
Coating Surface Modifiers
塗膜表面改質剤
■製品リスト
製品名項目タイプ 形状 真比重
屈折率ゴム部分 レジン部分
平均粒径 μm 粒径分布 μm 含水率 % ゴム硬度デュロメータA
KMP-600KMP-601KMP-602KMP-605X-52-7030KMP-706KMP-701X-52-1621X-52-854KMP-597KMP-598KM-9729*X-52-1133*
球状パウダー球状パウダー球状パウダー球状パウダー球状パウダー球状パウダー球状パウダー球状パウダー球状パウダー球状パウダー球状パウダーエマルジョンエマルジョン
5123020.823.550.751325
1~152~254~600.7~50.2~21~41~61~80.2~51~102~30--
0.990.980.980.991.011.31.31.31.30.970.97--
0.10.10.10.10.111110.10.1--
3030307575----3030--
1.411.411.411.421.42----1.411.41--
1.431.431.431.431.431.431.431.431.43----
* パウダー水溶液。乾燥させることにより球状パウダーが得られます。 (規格値ではありません)
複合
レジン
ゴム
●KMP-597 粒径分布図
体積頻度(%)
粒径(μm)(規格値ではありません)
0.10.20.30.40.50.60.70.80.911.11.21.31.41.51.61.7
00.7 1 2 3 4 5 6 7 8 910
24
塗膜表面改質剤 KPシリーズ塗膜表面改質剤KPシリーズは、各種塗料に微量添加することにより、塗膜の欠陥防止、表面改質など、著しい効果が得られます。
塗膜表面改質剤
■特長
カスタマイズ可能
1. 表面自由エネルギーが低い ①表面に移行しやすく、効果的に樹脂や塗膜の表面の状態を改質することが可能です。2. ジメチルポリシロキサン構造のユニークな性能 ②低い表面張力 ③防汚性 ④スリップ性などの性能を持つため、 各種特性を付与することが可能です。
①シロキサン主鎖の長さを調整することで各種特性の強さと 樹脂との相溶性の調整が可能です。②各種官能基を導入することで相溶性、反応性などの コントロールが可能です。 →さまざまな樹脂組成に最適化した添加剤をカスタマイズ することも可能です。
■KPシリーズの基本構造
②低い表面張力
③防汚性 ④スリップ性
非常に低い表面張力を有しています。
シリコーン
樹脂
表面に移行
表面張力(25℃)mN/m液体の種類
ジメチルシリコーン KF-96
トルエン
鉱油
グリセリン
水
21
28
30
63
72
①シロキサン主鎖の長さを調整可能
ジメチルポリシロキサンの構造
色分かれ防止性 ハンマートーン
レベリング性 消泡性
ブロッキング防止性 耐擦傷性
摺動性
はっ水性
耐摩耗性
はつ油性ぬれ性
■ジメチルポリシロキサン構造
①表面移行性樹脂表面に移行しやすいという特長があります。
滑水性
②各種官能基を導入可能■導入とその効果ポリエーテル:相溶性、水溶性、リコート性ポリオール:親水性、高極性アクリル:アクリル樹脂系との相溶性脂肪酸エステル:アルキッド樹脂系との相溶性フェニル:相溶性、耐熱性フッ素:芳香族系溶剤下での活性アルキル:親油性アラルキル:耐熱性、親油性ポリエステル:ポリエステル系樹脂との相溶性
25
Coating Surface Modifiers
■主な用途と性能発現のメカニズム
レべリング剤(フロー性向上剤) 消泡剤
スリップ剤(離型性付与剤) 浮き・色別れ防止剤
塗料とシリコーン間の表面張力の差による濡れ性、表面平滑性向上塗料とシリコーン間の極性・相溶性の差による破泡・抑泡効果
シリコーンの表面移行効果による・ スリップ性向上・ 耐ブロッキング性向上・ 耐スクラッチ性・傷つき性向上・ 防汚性向上
シリコーンが表面移行し、層を形成することで、乾燥過程での塗膜内の対流によって生じる各顔料の分離による色ムラを抑制
基材
スプレー塗布ローラー塗布
シリコーンのフロー性により塗料が濡れ広がりやすくなる。
塗料
基材
基材
シリコーンのレべリング性により塗膜の表面が平滑になりやすくなる。
基材塗料
基材塗料
シリコーンが泡の表面に移行
泡
泡
塗料塗料
泡を表面に移行させながら以下のメカニズムで破泡
①付着
泡膜シリコーン
②浸入 ③拡散 ④破泡
シリコーンが表面に移行
塗料の対流
ハンマートーン形成剤
鎖長の長いシリコーンのハジキ性を利用し、塗料に添加することで意図的にハンマートーン模様を形成することができる
基材 塗料
基材 塗料
基材
シリコーンが表面に移行
■シリコーンの構造と発現する性質の関係性
消泡性レベリング性 スリップ性(離型性)
ハンマートーン形成性
大中小
●シリコーン主鎖の長さ
消泡性レベリング性 スリップ性(離型性)
大中小
●SP値差
シリコーンの主鎖の長さとSP値差を調整することによって、レべリング性、消泡性、スリップ性を目的に合わせて発現させることができます。
基材
塗料鎖長の長いシリコーン
●ハンマートーン模様の外観
塗膜表面改質剤
遅い 速いシリコーンの表面移行スピード
低い 高いシリコーンの表面被膜形成能
基材
はっ水性付与 摩擦係数低下
塗料
シリコーンが表面に移行
26
*1 ◎=特に良好 〇=良好 △=使用可 ×=使用不可 *2 PGM=プロピレングリコールモノメチルエーテル
*3 DAA=ジアセトンアルコール *4 ECH=エチルシクロヘキサン
*5 MXHF=メタキシレンヘキサフルオライド
1005010010010010010010010010010030305010100100100510101001058100551050101010100100100
8.2 8.2 8.3 8.4 8.4 8.6 8.7 8.7 8.7 8.9 10.0 10.4 11.6 9.2 8.4 7.7 8.2 8.4 7.1 8.5 8.8 9.2 8.5 7.1 7.2 --7.4 8.2 8.3 8.7 9.1 7.4 7.4 8.6
KP-124KP-109KP-110KP-121KP-118KP-341KP-112KP-125KP-101KP-106KP-120KP-105KP-104KP-611KP-626KP-327KP-323KP-322KP-625KP-623KP-624KP-620KP-623KP-625KP-651KP-652KP-650KP-310KP-109KP-306KP-301KP-621KP-369KP-368KP-126
レベリング剤
消泡剤
スリップ剤
離型性付与剤
△△◎△△△○○○◎○○◎×××××××××××××◎×◎×××××◎
-PGM*2
---------
PGM*2
PGM*2
酢酸ブチル酢酸ブチル
---
DAA*3
イソドデカンECH*4
-イソドデカンDAA*3
MXHF*5
-水
トルエンPGM*2
キシレントルエン
トルエン/キシレン---
0.005~1.00.01~1.00.05~5.00.01~1.00.01~1.00.01~2.00.01~2.00.01~1.00.01~1.00.01~2.00.02~4.00.05~10.00.1~15.00.1~10.00.02~2.00.001~0.20.002~0.50.005~1.00.001~2.00.002~4.00.001~2.00.0002~0.40.002~4.00.001~2.00.0003~0.50.0001~0.10.001~0.20.0005~2.00.02~2.00.1~10.00.2~20.00.2~10.00.05~2.00.05~2.00.2~10.0
中大小小中中大中大小大中中大大小小中小大中中大小大--特大大大中大小中大
用途 製品名 SP値
ポリエーテル変性
ポリオール変性
アクリル樹脂変性脂肪酸エステル変性
フェニル変性
フッ素変性
アルキルまたはアラルキル変性
フッ素変性
(コンパウンド)(コンパウンド乳化物)(ジメチルシリコーン)
ポリエーテル変性
ポリエステル樹脂変性
(溶剤系用)
(水系用)
タイプ 分子量レベル(シロキサン主鎖の長さ) 有効成分 % 溶剤 水系
適用可否*1標準添加量wt%
(規格値ではありません)
■製品リスト
■参考:SP値一覧表(溶剤・ポリマー)
7.07.47.48.58.48.58.78.88.99.19.29.39.910.010.510.611.011.111.512.012.813.314.214.823.4
イソオクタンn-ヘプタン
ジエチルエーテル3-メトキシ-3-メチルブチルアセテート
メチルイソブチルケトン酢酸-n-ブチル
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートキシレントルエン酢酸エチル
ダイアセトンアルコールメチルエチルケトンエチルセロソルブ
アセトンプロピレングリコールモノメチルエーテル
Tert-ブタノールイソブタノールn-ブタノール
イソプロピルアルコールジメチルホルムアミド
エタノール炭酸プロピレンエチレングリコールメタノール水
◎◎○○○○○◎◎○○○×△××△△〇××××××
99983518811612614613811177168801365612083107118821537824219865100
溶剤の種類 沸点 ℃ シリコーン溶解性SP値6.2 7.9 8.0 7~98.1~8.78.8~9.58.6~9.77.8 9.0 9.5 10.0 10.7 9.4
9.5~9.79.7
9.7~10.99.6~10.110.0~11.010.0 10.3 10.7
10.6~11.511.5 13.6 23.4
フッ素樹脂(PTFE)ポリエチレンポリプロピレン
アルキッド樹脂(長油)SBRゴムNBRゴムポリスチレン
アクリル樹脂(ポリステリアルメタクリレート)アクリル樹脂(ポリブチルアクリレート)アクリル樹脂(ポリメチルメタクリレート)アクリル樹脂(ポリメチルアクリレート)アクリル樹脂(ポリメタクリレート)
ポリ酢酸ビニルポリ塩化ビニルポリカーボネートエポキシ樹脂アミノ樹脂
ポリウレタン樹脂酢酸セルロースエチルセルロース
ポリエステル樹脂(PET)ニトロセルロースフェノール樹脂
ポリアミド樹脂(ナイロン-66)ポリビニルアルコール
ポリマーの種類 SP値(理論値)
※ジメチルシリコーンオイルのSP値は7.2であり、メチルフェニルシリコーンオイルのSP値は、そのフェニル含量に応じて9以上にまで変化します。
※SP値は参考値です。計算方法などにより値が変わります。
塗膜表面改質剤
塗膜表面改質剤 KPシリーズ
27
* KP-104:ポリビニルアルコールなどの水溶性樹脂への適性が高い。
Coating Surface Modifiers
■スリップ剤の位置づけ
KP-341KP-301
KP-109KP-369
KP-368
KP-310
KP-105KP-306
滑り性 大小
耐ハジキ性
劣
優
耐ハジキ性付与KP-120
滑り性向上KP-109
標準製品KP-110KP-106 KP-104 *
抑泡性付与追加添加 KP-650
離型性向上KP-126
水系適用製品
溶剤系適用製品
オールラウンド製品KP-341
レべリング性向上KP-124KP-106
ポリエステル樹脂系向きKP-626KP-104KP-105
ウレタン樹脂系向きKP-112KP-118KP-369KP-625
エポキシ樹脂系向きKP-323KP-623KP-322
芳香族溶剤系向きKP-623KP-323KP-327KP-625
アルキッド樹脂系向きKP-626KP-623KP-624
グリコールエーテル溶剤系向きKP-112KP-118KP-109
セルロース樹脂系向きKP-104KP-105KP-625
アルコール溶剤系向きKP-125KP-101KP-104
耐ハジキ性付与*(微細なハジキを完全になくす)
KP-611KP-120KP-620
離型性付与KP-369、KP-368 (ウレタン向き)
KP-611 (アクリル向き)
抑泡性付与KP-623KP-625KP-620
(追加添加 KP-651、KP-652)
滑り性向上KP-109KP-101KP-105
滑り性抑制KP-624KP-106
レべリング性向上第二候補
レべリング性向上第三候補
レべリング性向上第一候補
*このマップは、あくまで製品選択の目安です。
*ハジキをなくしたい 場合、まずは、 各製品の添加量を 減らしてください。
KPシリーズ目的別選択マップ
塗膜表面改質剤
28
塗膜表面改質剤 その他高機能製品X-40-2450は、イオン液体をシリコーン変性したシリコーンオリゴマーです。樹脂混合時に表面移行しやすく、少量の添加で耐熱性と持続性に優れた帯電防止性能を付与できます。
イオン性基含有シリコーンオリゴマー X-40-2450
TMPS-Eは、光安定化基を含有したシランカップリング剤です。光によって発生したフリーラジカルを無害化し、樹脂の劣化を抑制します。
光安定化基含有シランカップリング剤 TMPS-E
未処理処理
●一般特性
(規格値ではありません)
●帯電防止性試験データ
(規格値ではありません)
●構造式のイメージ
●表面移行のメカニズム ●帯電防止性能の比較 ●配合比:ジベンタエリスリトールヘキサアクリレート/ 2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニルプロパン-1-オン/ メチルエチルケトン/ X-40-2450 = 48.8/2.4/48.8/2.0●基材:東洋紡株式会社製 PET(コスモシャインA4300)●硬化条件:600mJ/cm2 窒素雰囲気 ●膜厚:5um
X-40-2450
4×1010
1×1011
3×1011
初期 >1013
>1013
>1013
>1013
表面抵抗値 Ω
水拭試験後*1
水浸試験後*2
耐熱試験後*3
イオン液体 *4
8×1011
*1 硬化物を含水脱脂綿で50往復ラビング後、余分な水分を拭き取って測定*2 硬化物を水に浸漬後(25℃×5h)、余分な水分を拭き取って測定*3 硬化物を加熱後(105℃×1日)、測定*4 (n-C8H17)3(CH3)N+(CF3SO2)2N-
+̶
イオン性基
シリコーン
樹脂
表面に移行
項目製品名
●一般特性
TMPS-E項目製品名
粘度 25℃
比重 25℃
屈折率 25℃
有効成分
8.0
0.95
1.44
100
mm2/s
(規格値ではありません)
●期待できる特性 ・耐光性向上 ・密着性向上
●期待できる特性 ・帯電防止性付与 ・剥離性付与
●TMPS-Eの化学構造
●作用機構 ●ガラス/エポキシ樹脂界面の接着性試験データ
R
O.N
R
H
N
R
RO
N
O2
UV
R
R=O+ROH ROO.
O N-H(EtO)3Si
160
150
140
130
120
110
100
90
80未処理 KBM-403 TMPS-E
界面せん断強度(相対値)
X-40-2450項目製品名
シリコーンの形態
外観
不揮発分
粘度
比重 25℃
溶剤
シロキサン
無色透明液体
55
2.5
0.97
メチルエチルケトン
mm2/s
%
%
塗膜表面改質剤
耐光性
SI
O R
O RX
O R
密着性
帯電防止性 剥離性
29
Coating Surface Modifiers
KP-912、KP-913、KP-914は、アルコキシシリル基が加水分解して生じるシラノール基の親水性を利用し、建材塗料などの防汚性付与剤として使用されているシリコーンオリゴマーです。KP-913は、従来品に比べ、初期の段階から親水性を発揮し、また持続性も持ち合わせています。
親水防汚性付与剤 KP-912、KP-913、KP-914
X-12-1214Aは、防錆剤として広く使用されているベンゾトリアゾールに、アルコキシシリル基を付与した化合物です。金属への密着性向上により、長期的な防錆効果が期待できます。
ベンゾトリアゾール基含有シランカップリング剤 X-12-1214A
●一般特性
X-12-1214A項目製品名
粘度 25℃
有効成分 %
170
100
mm2/s
(規格値ではありません)
●期待できる特性 ・金属の防錆(特に銅、銀、アルミに対して)
●X-12-1214Aの化学構造
●銅板への防錆処理
<試験片の準備>❶ 銅板を硫黄洗浄し、水洗を行う❷ ベンゾトリアゾール or 本シラン1wt%溶液に5min浸漬❸ 乾燥
●耐熱性試験❶ 150℃恒温槽に5h放置❷ 銅板表面を観察
●硫化腐食試験❶ 100ppm Na2S水溶液に5min浸漬❷ 乾燥後の銅板表面を観察
未処理 BT X-12-1214A 未処理 BT X-12-1214A
項目製品名 アルコキシ基 アルコキシ基量
wt%粘度
25℃ mm2/s屈折率25℃
メトキシ/エトキシメトキシ
メトキシ/エトキシ
1235020
1.4141.4481.418
509.550
KP-912KP-913KP-914
(規格値ではありません)
●一般特性
●オリゴマー添加塗膜の親水性評価の結果●防汚のメカニズム100
80
60
40
20
ブランク KP-912 KP-914
水接触角(°)
試験条件:フッ素樹脂系塗料 オリゴマー添加量=5phr 2.5%硫酸水溶液に16h浸漬→水接触角測定
基材基材
汚れ汚れ 汚れ汚れコーティング層
コーティング層
水水
汚れ汚れ
塗膜表面改質剤
NR
(MeO)3Si
N N
親水防汚性
SI
O R
O RX
O R
密着性防さび性
30
顔料&フィラー表面処理剤 アルコキシシラン&シランカップリング剤シランやシランカップリング剤を顔料やフィラーなどの表面処理に使用することにより、樹脂への相溶性向上や、密着強度の向上が期待できます。
■球状シリカ配合コンポジット樹脂硬化体の破断写真
■製品リスト
組成シラン処理シリカ 10部 多官能アクリル化合物 90部
*左:KBM-5803 分散性向上により、透明性が向上
■長鎖スペーサー型シランカップリング剤 による無機フィラーの表面処理
■シランによる表面疎水化のイメージ
●無機フィラー分散性評価 製品名 KBM-5803* KBM-503(従来品)
外観
官能基製品分類 製品名 構造式 特長
KBM-1003
KBM-1083
KBM-403
KBM-4803
KBM-503
KBM-5803
KBM-603
KBE-903
KBM-6803
KBE-3063
KBM-3063
KBE-3083
KBM-3103C
KBM-7103
ビニルシラン 標準品
KBM-1003の長鎖スペーサー型
エポキシシラン 標準品
KBM-403の長鎖スペーサー型
メタクリルシラン 標準品
KBM-503の長鎖スペーサー型
ジアミンシラン
モノアミンシラン
KBM-603の長鎖スペーサー型
長鎖アルキル(C6) エトキシタイプ
長鎖アルキル(C6) メトキシタイプ
長鎖アルキル(C8) エトキシタイプ
長鎖アルキル(C10)メトキシタイプ
フッ素シラン はっ水、はつ油性
ビニル
エポキシ
メタクリル
アミン
メチル
フッ素
シランカップリング剤
アルコキシシラン
●シランカップリング剤処理シリカ使用時 ●未処理シリカ使用時
(MeO)3 Si
(MeO)3 Si
OO
(MeO)3 Si
NH
NH2(MeO)3 Si
NH2(EtO)3 Si
NH
NH2(MeO)3 Si
(MeO)3 Si
(MeO)3 CF3Si
OO
(MeO)3 Si
(MeO)3O
O
Si
(MeO)3 O
O
Si
(EtO)3 Si
(EtO)3 Si
(MeO)3 Si
●KBM-3103C処理シリカ表面の概念図
疎水化層
C10H21
C10H21C10H21
MeO OMeSi
Si
SiO2
SiO O
OOOSiO2
OHOHOH
スポイト
スライドガラス
処理されたシリカフィラーを上記のようにスライドガラスに塗布し、水接触角を測定。
水滴
水接触角SiO2
疎水化処理
顔料&フィラー表面処理剤
水滴 水滴
●水滴の拡大写真
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Pigment & FillerSurface Modifiers顔料&フィラー表面処理剤 シリカ球状微粒子
シリカ球状微粒子は、粒径が極めて小さく、その粒度分布は狭く、また表面が高度に疎水化されています。そのため、分散性、はっ水性、潤滑性、流動性に優れており、他の粉体に添加することにより、ドライプロセスでそれらの性能を付与することができます。また無機系だけでなく、有機系の粉体にも使用可能です。
■ガラスフリットの流動性向上データ
■QSG-100の粒径分布図 ■各種粉体表面への付着例 (QSG-100)
●金属ケイ素 ●ガラスフリット
●ナイロンの表面
35
28
21
14
7
100
80
60
40
20
00.0001 0.001 0.01 0.1 1 10
0
体積頻度(%)
累積 ふるい上(%)
粒径(μm)
●QSG-100
●スチレン粒子
0
200
400
600
800
1000
1200
1400
1600
トータルエネルギー量(mJ)
プレート回転スピード (mm/s)テスト回数
安定性試験 流速変化試験
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11100 100 100 100 100 100 100 100 70 40 10
ガラスフリットのみ
QSG-100添加
QSG-30添加
顔料&フィラー表面処理剤
nm*
g/cm3
m2/g
%
10
0.46
1.8
172
67
30
0.46
1.8
143
67
QSG-10 QSG-30
110
0.44
1.8
25
67
QSG-100項目製品名
* 平均粒子径はレーザー回析散乱法によるもの
外観
形状
平均粒子径
かさ密度
真比重
比表面積
疎水化度
製造法
(規格値ではありません )
170
0.44
1.8
16
67
白色粉体
球状
ゾルゲル法
QSG-170
■製品リスト
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当社のシリコーン製品は品質マネジメントシステムおよび環境マネジメントシステムの国際規格に基づき登録された下記事業所および工場にて開発・製造されています。
群馬事業所
直江津工場
武 生 工 場
ISO 9001 ISO 14001(JCQA-0004 JCQA-E-0002)ISO 9001 ISO 14001(JCQA-0018 JCQA-E-0064)ISO 9001 ISO 14001(JQA-0479 JQA-EM0298)
http://www.silicone.jp/Shin-Etsu 2015.12/2018.4③3.M.G Printed in Japanこのカタログの記載内容は、2018年4月現在のものです。