グローバル・ガバナンスとは

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グローバル・ガバナンスとは. Global Governance 統治、協治、共治. G.G. 終わらない紛争 核兵器の拡散と新たな核開発 ・テロの恐怖. G.G. ・貧富の格差   シャンペングラス構造 絶対的貧困 飢餓に喘ぐ人々. G.G. 資源の無駄使いと人類の破滅 i.e. コンピューターの大量生産、大量廃棄は地球環境に重大な影響を及ぼす. かつては. 平和とは賢いほうがしのぶこと. 今は. どうやって紛争や経済的な格差や環境問題を解決するか、何が誰と行うかが問われている。 ←問題とする対象が変化. Global Governance. - PowerPoint PPT Presentation

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グローバル・ガバナンスとはグローバル・ガバナンスとは

GlobalGlobalGovernance Governance

  統治、協治、共治統治、協治、共治

G.GG.G..

終わらない紛争終わらない紛争核兵器の拡散と新たな核開発核兵器の拡散と新たな核開発・テロの恐怖・テロの恐怖

G.G.G.G.

・貧富の格差・貧富の格差  シャンペングラス構造  シャンペングラス構造 絶対的貧困絶対的貧困    飢餓に喘ぐ人々飢餓に喘ぐ人々

G.G.G.G.

資源の無駄使いと人類の破滅資源の無駄使いと人類の破滅   i.e.i.e. コンピューターの大量生コンピューターの大量生

産、大量廃棄は地球環境に重産、大量廃棄は地球環境に重大な影響を及ぼす大な影響を及ぼす

かつてはかつては

平和とは賢いほうがしのぶこ平和とは賢いほうがしのぶことと

今は今は

どうやって紛争や経済的などうやって紛争や経済的な格差や環境問題を解決する格差や環境問題を解決するか、何が誰と行うかが問わか、何が誰と行うかが問われている。れている。

←← 問題とする対象が変化問題とする対象が変化

Global GovernanceGlobal Governance

こうした地球的な課題こうした地球的な課題(( global issues)global issues) を、解決するを、解決する枠組みのコンセプト枠組みのコンセプト

具体的な対象領域:安全保障具体的な対象領域:安全保障から経済問題までから経済問題まで

もともとの世界はもともとの世界は

互いの不信に基づいた互いの不信に基づいた自助自助 (self-help)(self-help) システムシステム←← アナーキーアナーキー(( anarchy=anarchy= 無秩無秩

序)な世界序)な世界

国内社会では国内社会では

権力が集中権力が集中権威は一元化権威は一元化ルールには強制力が担保されルールには強制力が担保され

ているている

国際関係では国際関係では

中央政府がないので中央政府がないので・権力は分散・権力は分散・権威は無数かつ微力・権威は無数かつ微力・法的拘束力があっても強制力・法的拘束力があっても強制力

はないはない

共有地の悲劇共有地の悲劇(( Tragedy of the commons Tragedy of the commons ))放牧地で各人が家畜に存分の放牧地で各人が家畜に存分の

牧草を食べさせたら、牧草は牧草を食べさせたら、牧草は枯渇。枯渇。

しかも放牧地は共有地しかも放牧地は共有地(commons)(commons) であるため、自分であるため、自分だけ自制しても効果はない。だけ自制しても効果はない。

Prisoner’s Dilemma Prisoner’s Dilemma

ナッシュの均衡からパレートナッシュの均衡からパレート最適に至るためには、プレイ最適に至るためには、プレイヤーの間の協力が必要。ヤーの間の協力が必要。

そのためには信頼関係が必要。そのためには信頼関係が必要。

Prisoner’s DilemmaPrisoner’s Dilemma

しかし、国際関係においては、しかし、国際関係においては、そうした信頼関係と、それにそうした信頼関係と、それに基づく約束の有効性を誰も保基づく約束の有効性を誰も保障してくれない。障してくれない。

約束が破られる例約束が破られる例

国家は、約束(=国際法や政国家は、約束(=国際法や政治的合意)を破ることが、も治的合意)を破ることが、もし国際法上で許されなくとも、し国際法上で許されなくとも、or or 政治的に非難されても、実政治的に非難されても、実際には可能である。際には可能である。

i.e. i.e. 武力行使の違法化武力行使の違法化

宮脇 昇
講義ではとばしました

約束が破られる例約束が破られる例

日朝平壌宣言(日朝平壌宣言( Sep. 17, Sep. 17, 2002)2002)

双方は、朝鮮半島の核問題の包双方は、朝鮮半島の核問題の包括的な解決のため、関連する括的な解決のため、関連するすべての国際的合意を遵守すすべての国際的合意を遵守することを確認した。ることを確認した。

日朝平壌宣言(2)日朝平壌宣言(2)

また、双方は、核問題及びミサまた、双方は、核問題及びミサイル問題を含む安全保障上の諸イル問題を含む安全保障上の諸問題に関し、関係諸国間の対話問題に関し、関係諸国間の対話を促進し、問題解決を図ることを促進し、問題解決を図ることの必要性を確認した。の必要性を確認した。

United StatesUnited States

ブッシュ政権)ブッシュ政権) 京都議定書の枠組みからの脱 京都議定書の枠組みからの脱退方針退方針

 CTBTの死文化 CTBTの死文化

なぜ約束が破られるかなぜ約束が破られるか

破約破約にいたる2つのパターンにいたる2つのパターン国際的な合意が形成された国際的な合意が形成された後に後に①① 世論、あるいは議会が国際的世論、あるいは議会が国際的

合意に反発合意に反発i.e. i.e. パットナム パットナム  two-level two-level

gamegame

破約のパターン(2)破約のパターン(2)

②② 当該政府の政権交代当該政府の政権交代 特に、大国や提唱国の政権交 特に、大国や提唱国の政権交代の影響は大きい。代の影響は大きい。

こうしたことが繰り返されるのこうしたことが繰り返されるのでで

国際関係ではルールの形成に国際関係ではルールの形成に慎重。慎重。

またルールが形成された後も、またルールが形成された後も、互いの不信がなくなるとは限互いの不信がなくなるとは限らない。らない。

宮脇 昇
講義ではとばしました

さてここからさてここから

Governance Governance withoutwithout GovernmentGovernment   (( J.N.Rosenau)J.N.Rosenau)

両者の違いは?両者の違いは?

GovernGovernmentment system system

階層秩序に基づく階層秩序に基づくmembermember を特定を特定決定過程への形式的参加必要決定過程への形式的参加必要例えば・・・例えば・・・

Government systemGovernment system  の特徴 の特徴

意思決定が意思決定が効率的効率的有力者の意見が通りやすい(拒否有力者の意見が通りやすい(拒否

権プレイヤーの存在を認める)権プレイヤーの存在を認める)制度、機構中心。制度、機構中心。情報共有に制限。情報共有に制限。

Government systemGovernment system の定義の定義

プリント② プリント②  8282頁参照。頁参照。

GoverGovernancenance system system

「この指とまれ」システム「この指とまれ」システム 関心があるアクター(行為関心があるアクター(行為

体)が意見を表明する。体)が意見を表明する。 構成員を特定する必要はない。 構成員を特定する必要はない。 決定過程に参加する 決定過程に参加する義務義務はなはな

い。い。

その定義その定義

プリント② プリント②  8282頁参照。頁参照。

Governance in IRGovernance in IR

ガバナンスガバナンス   actoractor (国際機構、国家、(国際機構、国家、NGO、個人、多国籍企業、NGO、個人、多国籍企業、など)など)

Governance Governance withoutwithout GovernmentGovernment

order + intentionalityorder + intentionality

  秩序を維持するための意識秩序を維持するための意識的活動が必要的活動が必要

ただしただし

誰が合意に責任をもつかは不誰が合意に責任をもつかは不問。問。

 ←「やれる範囲での活動」の ←「やれる範囲での活動」の集合にすぎない。集合にすぎない。

・誰に忠誠心・誰に忠誠心 (loyalty)(loyalty) を抱くか?を抱くか?

ここで質問です。ここで質問です。

皆さんは皆さんは 「地球市民」ですか? 「地球市民」ですか?

実は実はG.G.G.G. 論には論には   as framework as framework 枠組み枠組み (( 今まで説明今まで説明 ))   as norm (as norm ( 規範規範 )) (これから説明)(これから説明) の の 22種類がある。種類がある。

GG as normGG as norm

Commission on Global Commission on Global GovernanceGovernance

(グローバル委員会)(グローバル委員会)

““Our Global Neighborhood”Our Global Neighborhood”

(邦訳『地球リーダシップ』(邦訳『地球リーダシップ』 1995)1995)

この委員会の紹介この委員会の紹介

国連国連 5050年を機に年を機に BrandtBrandt の呼びの呼びかけで緒方貞子、かけで緒方貞子、 J.DelorsJ.Delors  な などど 2828名の有識者が集まった独立名の有識者が集まった独立集団。集団。

global communityglobal community をを うまく うまく managemanage する方策を検討。する方策を検討。

Who’s WhoWho’s Who

Sadako OgataSadako Ogata1991-2000 1991-2000

国連難民高等弁務官国連難民高等弁務官20022002

アフガン復興東京会議のアフガン復興東京会議の共同議長共同議長現在、「人間の安全保障委員会」の共同議長現在、「人間の安全保障委員会」の共同議長

いくつかの現状分析いくつかの現状分析

中規模の国のGNPよりも売中規模の国のGNPよりも売上高が多い多国籍企業がある。上高が多い多国籍企業がある。

世界各国の軍事予算の総計は、世界各国の軍事予算の総計は、国連PKOの予算国連PKOの予算 428428 倍にあ倍にあたる。たる。

国連はどうあるべきか国連はどうあるべきか

United Nations is seen as United Nations is seen as ‘them’, not ‘us’.‘them’, not ‘us’.

[But] the UN is ‘us’.[But] the UN is ‘us’.http://www.un.orghttp://www.un.org//

委員会の提言委員会の提言

4つの提言4つの提言①① 国家中心の安全保障から人々国家中心の安全保障から人々

や地球の安全保障へや地球の安全保障へ②② 富の格差の拡大に配慮富の格差の拡大に配慮

提言(続き)提言(続き)

③③ 国連の制度改革国連の制度改革④④global neighborhoodglobal neighborhood ではでは

強者も弱者も法の下では平等強者も弱者も法の下では平等という原則に。という原則に。強いられて隣強いられて隣人になるのではなく、良き隣人になるのではなく、良き隣人に。人に。

リーダシップが重要。リーダシップが重要。

NeighborhoodNeighborhood    without without leadership is dangerous leadership is dangerous neighborhoodneighborhood..

 理想の地球社会 理想の地球社会

 家にたとえると 家にたとえると

Global Governance

Global neighborhood

まずは国の安全からまずは国の安全から

国家の安全保障国家の安全保障人間の安全保障人間の安全保障地球の安全保障地球の安全保障

SecuritySecurity

National securityNational security International / regional securityInternational / regional securityGlobal securityGlobal security

安全保障のジレンマ安全保障のジレンマ

国家が防衛目的だけで軍備を国家が防衛目的だけで軍備を備えていても、自助のシステ備えていても、自助のシステムの下では、敵の意図が最悪ムの下では、敵の意図が最悪の場合を想定して、軍拡は進の場合を想定して、軍拡は進むむ ..

Next, figureNext, figure

figurefigure

互いに正確に軍事力を測れない。互いに正確に軍事力を測れない。

Security dilemmaSecurity dilemma

軍拡競争へ軍拡競争へ「仮想敵国」:仮想でしかな「仮想敵国」:仮想でしかな

いのに、敵国をつくる必要性いのに、敵国をつくる必要性

<同盟のジレンマ><同盟のジレンマ>同盟同盟(( alliance)alliance) の定義はの定義は「ある国家が他国と力を結合し「ある国家が他国と力を結合し

て、力を増大させ、外交的立て、力を増大させ、外交的立場を強化する方法」場を強化する方法」

(See figure)(See figure)

同盟には2つの種類がある同盟には2つの種類がある

二国間同盟二国間同盟(( bilateral alliance)bilateral alliance)多国間同盟多国間同盟 (multilateral alliance)(multilateral alliance)

例えば例えば

日米同盟日米同盟 (1951-)(1951-)米韓同盟米韓同盟 (1953-) (1953-)

中ソ同盟(中ソ同盟( 1950-60’s1950-60’s 前半)前半)

ハブとスポークからなるハブ構ハブとスポークからなるハブ構造造

        大韓民国        大韓民国

中華民国           日本中華民国           日本(台湾)    (台湾)                              

         フィリピン         フィリピン                                  

Harry S. Truman Harry S. Truman

        トルーマン(民主党)トルーマン(民主党)                   Truman Truman

DoctrineDoctrine

Korean WarKorean War

U.S.- Japan allianceU.S.- Japan alliance

日本はアメリカに捨てられるのでは日本はアメリカに捨てられるのではないかと恐れていた。ないかと恐れていた。「捨てられる恐怖」「捨てられる恐怖」19511951年 日米安保条約調印年 日米安保条約調印19601960年 日米安保条約改正年 日米安保条約改正

See, See, プリント③プリント③

捨てられる恐怖捨てられる恐怖

アメリカは本当に日本のことアメリカは本当に日本のことを守ってくれるのだろうか?を守ってくれるのだろうか?=「捨てられる恐怖」=「捨てられる恐怖」

捨てられる恐怖捨てられる恐怖

なぜなら日本にソ連が核攻撃なぜなら日本にソ連が核攻撃したとき、アメリカはソ連にしたとき、アメリカはソ連に大規模には報復しないだろう。大規模には報復しないだろう。

なぜなら日本のためにアメリなぜなら日本のためにアメリカはワシントンやNYを犠牲カはワシントンやNYを犠牲にしたくはないからだ。にしたくはないからだ。

日米安保条約の前提は日米安保条約の前提は

そもそも日米安保体制の前提は、そもそも日米安保体制の前提は、ソ連が日本を攻めてきたら、アソ連が日本を攻めてきたら、アメリカはソ連に核攻撃をかける。メリカはソ連に核攻撃をかける。

ソ連も核兵器をもっているが、ソ連も核兵器をもっているが、米ソ核戦争はさけたいので、う米ソ核戦争はさけたいので、うかつに日本を攻撃しない。かつに日本を攻撃しない。

日米安保条約の前提は日米安保条約の前提は

結果的に、アメリカは日本を結果的に、アメリカは日本を核兵器で守っている。核兵器で守っている。

これをこれを核抑止力核抑止力といい、といい、「核「核の傘」の傘」と比喩される。と比喩される。

核の傘は、さしているからふら核の傘は、さしているからふらない。ない。

普通の傘は、雨がふってからさす。普通の傘は、雨がふってからさす。核の傘は雨がふる前にささなけれ核の傘は雨がふる前にささなければ意味がない(抑止のためなのば意味がない(抑止のためなので)。で)。

しかし、本当に核の傘は機能してしかし、本当に核の傘は機能しているのだろうか?いるのだろうか?

捨てられる恐怖捨てられる恐怖

日本は核武装をすることが政日本は核武装をすることが政治的にできない。治的にできない。

ゆえにアメリカの核の傘に頼ゆえにアメリカの核の傘に頼るしかない。るしかない。

捨てられる恐怖捨てられる恐怖

そうすると、なんとしてもアそうすると、なんとしてもアメリカに見捨てられないようメリカに見捨てられないように努力をしなければならない。に努力をしなければならない。

そのために自衛力を増強した。そのために自衛力を増強した。

その後その後

アメリカは、アメリカは、 6060 年代に年代にベトベトナム戦争で失敗ナム戦争で失敗し、海外でのし、海外での通常兵力を削減する方向に。通常兵力を削減する方向に。

重ねてアメリカの財政赤字、重ねてアメリカの財政赤字、貿易赤字(双子の赤字)が問貿易赤字(双子の赤字)が問題に。題に。

その後その後

→→アメリカは日本に軍事力をアメリカは日本に軍事力を増やすよう再三求めていった。増やすよう再三求めていった。

そのうち、日本はある恐怖にそのうち、日本はある恐怖にかられるようになった。かられるようになった。

 それは・・・ それは・・・

巻き込まれる恐怖巻き込まれる恐怖

アメリカに軍事力が近づき、日アメリカに軍事力が近づき、日米同盟が密になってくると、敵米同盟が密になってくると、敵からはアメリカ=日本とますまからはアメリカ=日本とますます思われる。す思われる。

日本に直接関係のなかったはず日本に直接関係のなかったはずの戦争が日本に飛び火する可能の戦争が日本に飛び火する可能性が高くなる性が高くなる。。

Double dilemmaDouble dilemma

そこに同盟そこに同盟 vs.vs.敵国の間に敵国の間に「安「安全保障のジレンマ」全保障のジレンマ」が発生する。が発生する。

軍備の拡大が止まらない。軍備の拡大が止まらない。こうして、同盟のジレンマと安こうして、同盟のジレンマと安

全保障のジレンマの全保障のジレンマの二重のジレ二重のジレンマンマが生じる。が生じる。

これが同盟のジレンマこれが同盟のジレンマ

日米同盟は、もともと大国と日米同盟は、もともと大国と小国の小国の非対称型の同盟非対称型の同盟。。

さらに、アメリカは日本を守さらに、アメリカは日本を守る義務があるが、その逆はなる義務があるが、その逆はない。い。

これが同盟のジレンマこれが同盟のジレンマ

アメリカは軍事大国だが、日本アメリカは軍事大国だが、日本は(は( 5050年代までは)軍事小国だ年代までは)軍事小国だった。った。

日本は、大国に捨てられたくな日本は、大国に捨てられたくないと思っていたが、軍事力を増いと思っていたが、軍事力を増やした結果、そのうち巻き込まやした結果、そのうち巻き込まれる恐怖に。れる恐怖に。

冷戦後、日米同盟は強化冷戦後、日米同盟は強化

19901990 年 イラクのクウェート年 イラクのクウェート侵攻侵攻

19911991 年 湾岸戦争年 湾岸戦争 (Gulf War)(Gulf War)

 が契機 が契機

Gulf War 1991Gulf War 1991

湾岸戦争で、アメリカは湾岸戦争で、アメリカは 多国籍軍多国籍軍 (multilateral forces) (multilateral forces)

を編成。を編成。

しかし日米同盟は強化されたしかし日米同盟は強化された

  日本は憲法の制約もあり国論日本は憲法の制約もあり国論は分裂。は分裂。

   too late, too little too late, too little とと アメリカに酷評された。 アメリカに酷評された。「湾岸戦争シンドローム」「湾岸戦争シンドローム」

William J. Clinton William J. Clinton

1992-2000 1992-2000 民主党政権民主党政権

日本外交の迷走日本外交の迷走

細川政権から森政権まで細川政権から森政権まで

日本とアメリカの蜜月日本とアメリカの蜜月

19971997年 新ガイドライン合意。年 新ガイドライン合意。後に周辺事態法として国内立法。後に周辺事態法として国内立法。

20012001年 テロ対策特別措置法で年 テロ対策特別措置法で洋上給油などの対米協力。洋上給油などの対米協力。

20042004年 イラクに自衛隊を派遣。年 イラクに自衛隊を派遣。

冷戦後も日米同盟が存続する理冷戦後も日米同盟が存続する理由由

政府見解としては次の4つ。政府見解としては次の4つ。①①国際社会に依然として不確国際社会に依然として不確

実性が強いのでアメリカの抑実性が強いのでアメリカの抑止力必要止力必要

冷戦後も日米同盟が存続する理冷戦後も日米同盟が存続する理由由

②②日米同盟関係は両国の協力日米同盟関係は両国の協力の政治的基礎であり、安保条の政治的基礎であり、安保条約でそれが保障されている約でそれが保障されている

③③アジア太平洋地域の安全のアジア太平洋地域の安全のためアメリカの存在は重要でためアメリカの存在は重要であるある

冷戦後も日米同盟が存続する理冷戦後も日米同盟が存続する理由由

④④日本が軍事大国にならない日本が軍事大国にならないという日本の基本的立場に信という日本の基本的立場に信頼を与えている頼を与えている

冷戦後も日米同盟が存続する理冷戦後も日米同盟が存続する理由由

リアリズム(現実主義)は①③リアリズム(現実主義)は①③ネオリベラル(新自由主義制度ネオリベラル(新自由主義制度論)は②④論)は②④

同盟には2つの機能がある同盟には2つの機能がある

Realist viewRealist view (現実主義者の考(現実主義者の考え)え)

敵国の力に対抗する敵国の力に対抗する

同盟には2つの機能がある同盟には2つの機能がある

Neo-liberal institutionalistNeo-liberal institutionalist の考えの考え一旦形成されると、同盟それ自体一旦形成されると、同盟それ自体

に意味がでてくるに意味がでてくるex.ex. 制度、兵器体系、官僚組織、ネ制度、兵器体系、官僚組織、ネ

ットワークットワーク→→同盟は、「便宜上の結婚」ではな同盟は、「便宜上の結婚」ではな

い!い!

topictopic

イラクのイラクの WMDWMD (大量破壊兵器)(大量破壊兵器)開発は、イランに対抗するためだ開発は、イランに対抗するためだった?った?

(前回配布プリント 裏)(前回配布プリント 裏)

まとめまとめ

National security and National security and international securityinternational security   

 の双方の視点が必要 の双方の視点が必要

<安全保障><安全保障>

main topic main topic の一つ、の一つ、 安全保障の話です。 安全保障の話です。

新しい単元です。新しい単元です。

大量破壊兵器(WMD)大量破壊兵器(WMD)   の恐怖    の恐怖 プリント④プリント④

WMD(WMD( 大量破壊兵器)について大量破壊兵器)について

プリント④プリント④ PSIPSI (大量破壊兵器拡散防止構(大量破壊兵器拡散防止構想)想)

NSGNSG (核供給国グループ)(核供給国グループ) PSI (PSI ( 拡散防止構想 拡散防止構想 ))

生物兵器・化学兵器生物兵器・化学兵器 対人地雷など対人地雷など→→プリント参照プリント参照

新しい単元です。新しい単元です。

国連平和維持活動(PKO)国連平和維持活動(PKO)──鳩と僧侶鳩と僧侶

命の価値命の価値鷹に追われる鳩の話。鷹に追われる鳩の話。 U.S.: No casualty doctrineU.S.: No casualty doctrine

「「 DNADNA のもつ価値」が増大のもつ価値」が増大

1.2 1.2 国際刑事裁判所国際刑事裁判所 (ICC)(ICC)

20022002年条約発効年条約発効

1.3 1.3 予防外交予防外交紛争をどのように防止するか紛争をどのように防止するか : : Conflict PreventionConflict Prevention

1.3.11.3.1 紛争は予測可能か?早期紛争は予測可能か?早期警戒警戒

もし早期警戒が成功すればいいもし早期警戒が成功すればいいのだが、政治家を行動させるののだが、政治家を行動させるのは難しい。は難しい。

risk management risk management のコストをのコストをどれだけ払うか。どれだけ払うか。

1.3.2 1.3.2 いつ、だれが介入するかいつ、だれが介入するか国連介入のタイミングは難しい。国連介入のタイミングは難しい。not as early,not as early,    but not so but not so

delayed.delayed.Artistic Skill.Artistic Skill.

1.3.2 1.3.2 いつ、だれが介入するかいつ、だれが介入するか

i.e.1982 Forkland Conflicti.e.1982 Forkland Conflict

(Argentina vs.UK)(Argentina vs.UK)

1.3.2 1.3.2 いつ、だれが介入するかいつ、だれが介入するか

アメリカの仲介(ヘイグ国務長アメリカの仲介(ヘイグ国務長官)が失敗→国連が調停。官)が失敗→国連が調停。成功したが、アルゼンチンの軍成功したが、アルゼンチンの軍部が結局拒否。部が結局拒否。

1.3.31.3.3 どういうときに失敗するどういうときに失敗するかか

当事者に紛争解決の意思がない当事者に紛争解決の意思がないときには国連は無意味。ときには国連は無意味。

逆に、逆に、 key player key player がスクラムがスクラムをくむと、問題解決の可能性がをくむと、問題解決の可能性が大きい。大きい。

1.3.31.3.3 どういうときに失敗するどういうときに失敗するかか

成功例として、カンボジア。成功例として、カンボジア。

復習をしましょう復習をしましょう

1010 問です。問です。

新しい単元です。新しい単元です。

11 11 「人間の安全保障」「人間の安全保障」 とグッド・ガバナンス とグッド・ガバナンス

(human security (human security

and good governance)and good governance)

 プリント⑥ プリント⑥ -Ⅱ-Ⅱ参照参照

referencereference

篠田・上杉編『紛争と人間の安全保障』篠田・上杉編『紛争と人間の安全保障』国際書院国際書院

human securityhuman security

1994 1994 人間開発報告書人間開発報告書 (UNDP)(UNDP)

 武器によってではなく、開発に 武器によってではなく、開発によってよって

 人間の安全保障は達成される 人間の安全保障は達成される

その後・・・(→ その後・・・(→  next page)next page)

human securityhuman security

   Canada) Canada) 人々の権利、安全ある人々の権利、安全あるいは生命に対する広範な脅威からいは生命に対する広範な脅威からの自由の自由

   Japan) Japan) 人間個人の生命と尊厳の人間個人の生命と尊厳の維持・保護維持・保護

ODAODA の基本方針(の基本方針( 20032003 年)で年)でもも

22)「人間の安全保障」の視点)「人間の安全保障」の視点  紛争・災害や感染症など、人間に対す紛争・災害や感染症など、人間に対する直接的な脅威に対処するためには、グる直接的な脅威に対処するためには、グローバルな視点や地域・国レベルの視点ローバルな視点や地域・国レベルの視点とともに、個々の人間に着目した「人間とともに、個々の人間に着目した「人間の安全保障」の視点で考えることが重要の安全保障」の視点で考えることが重要である。である。

ODAODA の基本方針(の基本方針( 20032003 年)で年)でもも

このため、我が国は、人づくりを通じたこのため、我が国は、人づくりを通じた地域社会の能力強化に向けた地域社会の能力強化に向けた ODAODA を実施を実施する。また、紛争時より復興・開発に至する。また、紛争時より復興・開発に至るあらゆる段階において、尊厳ある人生るあらゆる段階において、尊厳ある人生を可能ならしめるよう、個人の保護と能を可能ならしめるよう、個人の保護と能力強化のための協力を行う。力強化のための協力を行う。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/index.htmlhttp://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/index.html

Good governanceGood governance

=良い統治=良い統治 国家レベルの統治の運営のあり方国家レベルの統治の運営のあり方主として主として①①議会制民主主義議会制民主主義

Good governanceGood governance

②②経済・社会的資源配分における経済・社会的資源配分における権力行使のあり方権力行使のあり方③③政治腐敗がないこと政治腐敗がないこと

←←8080年代の年代の IMFIMF の構造調整政策のの構造調整政策の失敗失敗

各各 IOIO のの good governance good governance の位置の位置づけづけ

OECDOECD の場合の場合

    市場競争 社会的公正    市場競争 社会的公正

                                 good governancegood governance

市場競争 社会的公正

Good governance

Au revoirAu revoir ! !