現場をより良くするためにやっていることを3つの観点で振り返る「kpt発表会」...

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"現場をより良くするためにやっていることを3つの観点で振り返る「kpt発表会」" で発表した資料です。

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1

2014年11月25日

GMOインターネット株式会社

次世代システム研究室

藤村 新

アジャイルな

オフショア開発

KPT ~現場をより良くするためにやっていることを3つの観点で振り返る「KPT発表会」~

2

現状の問題点

1度のやり取りで完成しない

オフショアチームの見積もり精度が低い

その結果

遅延を繰り返す

モチベーションが下がる

スケジュールが信頼できなくなる

相手を信頼できなくなる

3

現状の問題点

オフショアチームで品質を担保できない

その結果

日本側の担当者(プロデューサー)の負荷増大

明らかなバグから細かいバグまで全て確認し、指摘す

る必要がある

4

現状の問題点

あとちょっとの修正も、修正を依頼するためのコストが

結構かかる

その結果

95%完了から完成までしばらく時間がかかる

改善施策

頑張っても 効果が薄い事は 諦める

一度のやり取りで期待通りのアウトプットが出てこない

一度のやり取りで期待通りのアウトプットが出てこない 時間をかけてもっと詳細な仕様書を準備する

一度のやり取りで期待通りのアウトプットが出てこない 時間をかけてもっと詳細な仕様書を準備する

一度のやり取りで期待通りのアウトプットが出てこない 1度のやり取りでの完成を諦めた初回ザックリ開発

見積もりの精度が低く、完了予定が見えない

見積もりの精度が低く、完了予定が見えない 時間をかけて見積もりの精度を上げてもらう

見積もりの精度が低く、完了予定が見えない 時間をかけて見積もりの精度を上げてもらう

見積もりの精度が低く、完了予定が見えない ザックリ開発工数だけ見積もってもらい、実見積もりは係数を使って算出

95%完了から先が長い

95%完了から先が長い 再度指示書を書いて、完成してもらう

95%完了から先が長い 再度指示書を書いて、完成してもらう

95%完了から先が長い 最後の5%は日本側で完成させる

これら改善施策を 盛り込んだ 開発モデルを 考えてみた。

Rough Fill Closing

ベースは リーン開発の カンバン

Rough Fill Closing

26

ザックリ開発するフェーズ

7割程度の完成度を目指す

Backlogの時点で、ストーリーはレディ(着

手可能、仕様記載済み)な前提

ストーリーをタスク分割時に、オフショア

側開発者に工数を見積もってもらう

Roughのレビューフェーズで、専任担当

は完成までに必要な仕様を詳細に伝える

Rough Fill Closing

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Roughフェーズでのアウトプットの完成

度を上げるフェーズ

9割以上の完成度を目指す

Rough Fill Closing

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完成させるフェーズ

日本側の発注者(エンジニア)が対応する

Roughフェーズの見積もり日数、実際にか

かった日数、完成までに要した日数(サイク

ルタイム)等のメトリクスを収集

サイクルタイム÷見積もり日数で完了係数を

算出し、計画づくりに使用する

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Keep(導入時)

見える化が進んだ

各タスクのステータスがひと目で分かる

Trelloの効果も大きい

タスクがレビューステータスの際は、次のタスクを自

ら取って進めるなど、自己組織化が促進した

ラフ見積もりの精度は想定通り高く、完了形数のバラ

付きもそれほど無かった

チームが慣れれば、計画づくりに使えると感じて

いる

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Keep(現在)

受け入れテスト時の品質向上

2014年3Q:85%→2014年4Q:100%

レビューを複数回実施しているため

作業ペースは早くなってきている

体感ベース

引き続き自己組織化促進

Backlogに積んでおくと、タスク分解、ブランチ作

成、実装、ラボ内レビューまで自発的に実施

メンバー間のレビュー精度向上

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Problem (導入時)

ラボ専任担当の負荷増大

Rough仕様作成

Roughレビュー

Fill仕様作成

Fillレビュー

Closingタスク

ラボ専任担当がボトルネックになるケースがあった

レビュー待ち、Closingタスクの増大

スケールしない構造

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Problem(現在)

期限に対する意識が低い

Due date になってもサラッと遅延

遅れることが問題ではなく、共有されないことが

問題

完了係数をそもそも活用できていない

メトリクスの集計が手間

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Try(現在)

完了係数の活用

Trelloプラグイン(RFC for Trello)検討

完了係数自動集計

Due date × 完了係数から受け入れ予想表示

受け入れ予想がSprint期限を過ぎる場合は警告

RFCモデルを他のプロジェクトへ展開

パターン・ランゲージ化

敷居が高い…

導入マニュアル整備

ラボ専任担当のWIPを制限する仕組み

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おわり