Post on 19-Mar-2016
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宇都宮宇都宮環境革命~ごみ袋から始まるエコライ
フ~
宇都宮大学中村祐司研究室高橋香里・古川智美
はじめに
ごみ問題 ←・私たちの生活にとって身近な環境問題
・まずはごみを減らす こと が大きな課題
ごみの減量に効果がある
家庭ごみの有料化
家庭ごみの有料化とは
有料化とは、ごみの排出量に応じてごみ処理手数料を負担すること
家庭ごみの有料化=指定ごみ袋の有料化
・全国で約三分の一の自治体が家庭ごみ有料化を実施・国も有料化を奨励している・栃木県でも半数の自治体が有料化を導入している
有料化の効果
ごみ排出量と負担額が連動し、公平性が確保される
費用負担を軽減しようとするインセン→ティブが生まれる 排出量が抑制され
る住民のごみに対する意識(環境に対する意識)が変わる
手数料の収入により、財政負担が軽減される
有料化の問題点と対策
→住民からの反対いかにして住民の理解を得るか
不法投棄が増大する恐れ
ごみの量が減っても、後にリバウンドする可能性
税金の二重取りという批判
モデル地区での試験的導入や市民へのアンケート調査
公聴会・住民説明会をできるだけ多く開催する
徹底した広報活動 手数料で得た収益で市民の環境意識向上につながる政策
問題点 対策
都市の事例
有料化を導入した都市 ・鳥取県米子市 ・宮城県仙台市
有料化を導入していない都市 ・栃木県宇都宮市
有料化を導入した都市:米子市 平成 19年 4月から家庭ごみの有料化を実施
ごみ有料化実施 ごみ有料化実施
一年で大幅なごみの減量に成功した
参考資料:米子市「よなごみ通信第六号」平成 20年 7月 1
日発行
有料化を導入した都市:仙台市
平成 11年度より「 100万人のごみ減量大作戦」を展開し、ごみ分別の徹底やプラスチック製容器包装の分別収集など、ごみ減量・リサイクルを推進
ここ数年ごみ排出量は横ばい状態さらなるごみ減量政策として、今年
10月から有料化を導入一人当たりごみ排出量 600グラム
(18年度)から 500グラムにすることを目標
参考資料:仙台市役所 HP「有料化導入」 http://www.city.sendai.jp/kankyou/soumu/gomi/p01.html
有料化を導入していない都市:宇都宮市
ごみ排出量は近年ほぼ横ばい状態平成 22年度から「プラスチック製容器包
→装」の分別収集を導入予定 モデル地区での分別協力率は約 25%。プラスチック分別にいかにして市民の協力を得るかが課題。
有料化について、導入する予定は今のところない。
宇都宮市民の意識調査:ごみ処理費用負担の公平性について
不公平さを感じている人が 6割を超えている
資料:宇都宮市資料『宇都宮市ごみ処理基本計画 (平成 19年度改訂 )~わたしたち一人ひとりが主役の循環型社会を目指して~』 (H 20年 3月 )p. 5
宇都宮市が有料化を導入した際の事業提案図
家庭ごみの有料化
●ごみが減量する●収入が入る
収入を使って、市民の環境意識が高まる政策をするプラスチック用ゴミ袋
の無料配布 など
市民のごみに対する意識が高まる ↓ 環境意識の高まり
ごみの減量を持続できるエコ都市の実現!!
宇都宮市有料化導入のポイント
市民の声を最大限に聞く形で有料化を導入する
導入してからも減量効果を持続させるために、市民の環境意識が高まる形で収益を還元する
袋代の収益をプラスチック用ゴミ袋の無料配布、環境教育の助成金などに使用する。
プラスチック用ごみ袋の無料配布について(1)
可燃ごみと「その他プラスチック容器包装」との正確な分別を促す効果
市民が有料化によって得られた収益の還元を身近に感じ取れる効果
可燃ごみ袋有料化との相対効果
プラスチック用ごみ袋の無料配布について(2)
可燃ごみの指定袋を販売 → 10枚セットにプラスチック用指定袋を 5枚付属
市役所、各地域コミュニティーセンターにおいても無料で取得可能
おわりに家庭ごみ有料化は決して簡単なことではなく、それに伴う問題も多い
いかに効果的に有料化を行い、持続性を保つかが鍵
市民の理解・協力行政の長期的なビジョン
ごみの減量につながる
有料化